JP2002118948A - 海底中継器のフィードスルー及びその製造方法 - Google Patents

海底中継器のフィードスルー及びその製造方法

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JP2002118948A
JP2002118948A JP2000305936A JP2000305936A JP2002118948A JP 2002118948 A JP2002118948 A JP 2002118948A JP 2000305936 A JP2000305936 A JP 2000305936A JP 2000305936 A JP2000305936 A JP 2000305936A JP 2002118948 A JP2002118948 A JP 2002118948A
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conductive
conductive wire
housing
repeater
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JP2000305936A
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Makoto Tsukiji
真 築地
Sadamu Matsuda
定 松田
Hironori Shioda
裕基 塩田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電の発生を防止し絶縁性部材の劣化が生じ
にくい海底中継器のフィードスルー及びその製造方法を
提供すること。 【解決手段】 本発明に係る海底中継器のフィードスル
ーは、内部に中継回路を有し筐体内と筐体外とを連通さ
せる貫通孔2aが設けられた中継器筐体2、2bと、貫
通孔2aを介して中継回路に接続され中継回路に電力を
供給する導電線4と、導電線4を被いながら貫通孔2a
内から中継器筐体2、2bの外側にまで延在して設けら
れ、貫通孔2a内の導電線4と貫通孔2a内壁との間を
密封する絶縁性部材5と、導電線4と絶縁性部材5との
間に設けられた弾性部材6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐圧、水密型筐体
を有する海底中継器のフィードスルー及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた海底ケーブルの海底
中継器は、海底ケーブルとともに数千メートルの深海に
布設されるため、高圧の海水圧を受ける。このため、海
底中継器が耐圧、水密性を有することはもちろん、海底
ケーブルが海底中継器に挿入される部位の端子構造(フ
ィードスルー)もまた、耐圧、水密性が必要となる。
【0003】この海底ケーブルと海底中継器との接続部
分であるフィールドスルーは、一般には光増幅等を行う
中継回路を格納する中継器筐体に貫通孔を設け、この中
にケーブルを挿入する構造になっている。すなわち、ケ
ーブル内の導電線が貫通孔を介して海底中継器内の中継
回路と接続されるようにするとともに、この貫通孔内壁
と導電線との間の空間を密封するために、この空間に絶
縁性部材を設けた構造になっている。
【0004】このように絶縁性部材により貫通孔内壁と
導電線との間の空間を密封する必要があるため、貫通孔
内に導電線を配置した後、溶解した絶縁性部材を貫通孔
内の内壁と導電線との間に流し込み、その後冷却させて
硬化させるようにして貫通孔内に絶縁性部材を形成する
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の海底中継器のフ
ィードスルー及びその製造方法は上記のようになされて
いるので、貫通孔内に流し込まれた溶融した絶縁性部材
の冷却時の硬化・収縮により、導電線と絶縁性部材との
界面に大きな応力が発生し、導電線と絶縁性部材との接
着界面で剥離が生じる場合があった。このような剥離が
生じるとその剥離部分では高電圧がかかることより、剥
離部分で放電が発生し絶縁性部材が絶縁劣化し、ついに
は絶縁破壊してしまうという問題点があった。また、上
記絶縁性部材の硬化・収縮により導電線と筐体を結ぶ方
向に亀裂が発生する場合もあり、この場合にも絶縁性部
材が劣化するという問題点があった。
【0006】本発明には、上記問題点を解決するために
なされたもので、放電の発生を防止し絶縁性部材の劣化
が生じにくい海底中継器のフィードスルー及びその製造
方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる海底中継
器のフィードスルーは、内部に中継回路を有し筐体内と
筐体外とを連通させる貫通孔が設けられた中継器筐体
と、上記貫通孔を介して上記中継回路に接続され上記中
継回路に電力を供給する導電線と、上記導電線を被いな
がら上記貫通孔内から上記中継器筐体の外側にまで延在
して設けられ、上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁
との間を密封する絶縁性部材と、上記導電線と上記絶縁
性部材との間に設けられた弾性部材とを備えている。
【0008】さらに、弾性部材が、貫通孔の筐体内側開
口部付近に設けられるようにしてもよい。
【0009】また、本発明にかかる海底中継器のフィー
ドスルーは、内部に中継回路を有し筐体内と筐体外とを
連通させる貫通孔が設けられた中継器筐体と、上記貫通
孔を介して上記中継回路に接続され上記中継回路に電力
を供給する導電線と、上記導電線を被いながら上記貫通
孔内から上記中継器筐体の外側にまで延在して設けら
れ、上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁との間を密
封する絶縁性部材と、上記導電線と上記絶縁性部材との
間に設けられた導電性部材とを備えている。
【0010】また、導電性部材が、貫通孔の筐体内側開
口部付近に設けられるようにしてもよい。
【0011】さらに、導電性部材と絶縁性部材との接着
力が、上記導電性部材と導電線との接着力よりも強くな
るようにしてもよい。
【0012】また、本発明にかかる海底中継器のフィー
ドスルーの製造方法は、中継器筐体内に配置される中継
器に電力を供給するための導電線上に弾性特性を有する
部材を形成する工程と、上記中継器筐体を構成する部材
の貫通孔内に上記弾性特性を有する部材が形成された導
電線を配置し、上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁
との間に溶融した絶縁性部材を流し込む工程と、上記溶
融した絶縁性部材を冷却して上記貫通孔内の導電線と上
記貫通孔内壁との間を密封する工程とを含んでいる。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの実施の
形態1の海底中継器のフィードスルーを示す断面図であ
る。図において、1は海底ケーブル、2は内部に中継回
路(図示は省略)を有し、側壁に穴部を有する筐体で、
この穴部に貫通孔を有する外側導体2bがはめ込まれる
ことで、筐体内と筐体外とを連通させる貫通孔2aを有
する中継器筐体が構成されている。3は海底ケーブル1
内に設けられた伝送用の光ファイバ、4は中継回路に電
力を供給するために海底ケーブル1内に設けられた導電
線で、この導電線は貫通孔2aを介して中継回路に接続
されている。
【0014】また、この導電線4はそれ自体が耐水圧パ
イプ構造をしており、その内部に光ファイバ3が通って
いる。そして、軸方向の海水による耐圧に対して耐えう
るよう、その外周部にはリング状のフラン時が設けられ
ている。なお、このフランジの外形は貫通孔2aの内径
より大きく形成されている。
【0015】5は導電線4を被いながら貫通孔2a内壁
から中継器筐体を構成する外側導体2bの外壁にまで延
在して設けられ、貫通孔2a内の導電線4と貫通孔2a
内壁との間を密封するポリエチレンやポリウレタン等の
絶縁性部材、6は導電線4及び外側導体2bが絶縁性部
材5と接する面に形成された接着層で、導電線4と絶縁
性部材5及び中継器筐体(外側導体2b)と絶縁性部材
5との水密が保たれるようになっている。
【0016】7は導電線4と絶縁性部材5との間に設け
られた弾性部材で、導電線4の一部に弾性層として形成
されている。この弾性部材7としては、例えばゴム状弾
性を示すゴム系材料を用いればよい。
【0017】ただし、絶縁性部材5の形成時には高温
(例えば130℃〜230℃)に加熱して溶融成形され
るため、その成形過程温度・時間で劣化しない材料であ
る必要がある。例えば溶融温度が130℃程度であれば
アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロブレンゴム、
アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴムなどを用いれ
ばよく、溶融温度が230℃程度であればシリコーンゴ
ム、フッソゴムなどを用いればよい。これらを表面にコ
ーティングすることにより弾性層を形成することができ
る。
【0018】また、この弾性部材7は、絶縁性部材5を
外側導体2bの貫通孔2a内に形成する際に、絶縁性部
材5の硬化・収縮により発生する応力により、導電線4
と中継器筐体(外側導体2b)を結ぶ方向に亀裂が発生
したり、導電線4または中継器筐体(外側導体2b)と
絶縁性部材5との接着界面で剥離が生じるのを防止する
ために設けるものであるので、この亀裂あるいは剥離が
生じる可能性のある部位に設けるのが好ましい。この亀
裂あるいは剥離は特に貫通孔2aの筐体内部側の開口部
付近(A部)で生じ易いので、この部位に設けるのがよ
り好ましい。
【0019】具体的には、図1で示すA部の導電線4表
面、およびB部の導電線4側表面に設ければよいが、A
部に設ける方がより好ましい。また、導電線4および中
継器筐体(外側導体2b)の表面のうち、絶縁性部材5
側全面に設けてもよい。
【0020】次に、図1に示した海底中継器のフィード
スルーの製造方法を説明する。まず、導電線4の表面、
及び外側導体2bが有する貫通孔2aの内壁のうち、絶
縁性部材5との接着性をよくしたい部分に接着部材6を
施す。
【0021】次に、導電線4または外側導体2bが有す
る貫通孔2a内壁の表面における必要な部位に弾性部材
等弾性特性を有する部材をコーティング等により形成す
る。そして、導電線4と外側導体2bとを金型にセット
し予備加熱した後、加熱溶融された絶縁性部材5を溶融
形成し、徐々に冷却して金型から取り出して、外側導体
2bの貫通孔2a内に絶縁性部材5を介して導電線4を
取付ける。そして、この導電線4が取付けられた外側導
体2bを筐体2bに設けられた穴部にはめ込んで固定す
ることでフィードスルーが完成される。
【0022】この実施の形態では、導電線と絶縁性部材
との間に弾性部材を設けるようにしているので、貫通孔
内に絶縁性部材を形成する際に、弾性部材の変形により
絶縁性部材に発生する応力を低減でき、亀裂や剥離の発
生を防止することができる。その結果、高電圧による絶
縁破壊や、剥離部での放電による絶縁性部材の絶縁劣化
が防止でき、信頼性の高い絶縁を有するフィードスルー
を提供することができる。
【0023】実施の形態2.実施の形態1では、導電線
と絶縁性部材との間に弾性部材を設けるようにしている
が、この実施の形態2では、導電線と絶縁性部材との間
に導電性部材を設けるようにしたものである。なお、そ
の他は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
【0024】図2はこの実施の形態2の海底中継器のフ
ィードスルーを示す断面図である。図において、8は導
電線4と絶縁性部材5との間に設けられた導電性部材
で、導電線4の一部に導電層として形成されている。
【0025】また、導電性部材8は、金属等のような完
全な導電性を有する必要はなく、半導電性を有する半導
電性部材であってもよい。この半導電性部材としては、
例えば、実施の形態1で説明したゴム系材料にカーボン
ブラックなどを混練した物、カーボンブラックを混練し
て形成した耐熱性が高いもの、表面に導電性塗料をコー
ティングすることにより導電性を持たせたシートやテー
プを巻きつけて形成したもの等を用いればよい。このシ
ートやテープの基材としては耐熱性の高いポリイミド、
ポリアミド、ポリアミドイミドなどや、耐熱グレードを
上げたポリエチレンテレフタレートやポリフェニレンサ
ルファイドなどのフィルム材料が使用できる。
【0026】また、この導電性部材8は、絶縁性部材5
を外側導体2bの貫通孔2a内に形成する際に、導電線
4または外側導体2bと絶縁性部材5との接着界面に生
じる剥離面上にできる空間で放電が発生するのを防止す
るために設けるものであるので、この剥離が生じる可能
性のある部位に設けるのが好ましい。この剥離は特に貫
通孔2aの筐体内部側の開口部付近(A部)で生じ易い
ので、この部位に設けるのがより好ましい。具体的に
は、図2で示すA部の導電線4表面、およびB部の導電
線4側表面に設ければよいが、A部に設ける方がより好
ましい。
【0027】なお、導電性部材8を導電線4の表面全面
に設置すると、導電線4と導電性部材8とが全面剥離す
る可能性があるため、導電線4の全面に設置しないよう
にするのがよい。これは、このような全面剥離がある
と、フィードスルーと接続されている海底ケーブル1の
絶縁層が破損して導電線4まで海水が浸入した場合、海
水がフィードスルーの剥離部を経由して中継器筐体2に
進入するため好ましくないからである。
【0028】次に、図2に示した海底中継器のフィード
スルーの製造方法を説明する。まず、導電線4の表面、
及び外側導体2bが有する貫通孔2aの内壁のうち、絶
縁性部材5との接着性をよくしたい部分に接着部材6を
施す。ただし、導電線4表面における導電性部材8を形
成する部位は残して接着部材6を形成するものとする。
【0029】一応、絶縁性部材5との接着力を上げるた
め、導電性部材(半導電性部材)8は、サンドブラスト
やコロナ放電処理、薬品処理等により表面を荒らした
り、シランカップリング剤処理や酸化反膜処理を表面に
施す。すなわち、導電性部材8と絶縁性部材5との接着
力を導電性部材8と導電線4との接着力よりも大きく
し、絶縁性部材5が硬化・収縮して剥離層が形成される
場合に、導電性部材(半導電性部材)8が導電線4から
剥離し、絶縁性部材5に接着した状態で剥離するように
する。
【0030】次に、導電線4または外側導体2bが有す
る貫通孔2a内壁の表面における必要な部位に導電性部
材(半導電性部材)8をコーティング等により形成す
る。そして、導電線4と外側導体2bとを金型にセット
し予備加熱した後、加熱溶融された絶縁性部材5を溶融
形成し、徐々に冷却して金型から取り出して、外側導体
2bの貫通孔2a内に絶縁性部材5を介して導電線4を
取付ける。そして、この導電線4が取付けられた外側導
体2bを筐体2bに設けられた穴部にはめ込んで固定す
ることでフィードスルーが完成される。
【0031】従来の海底中継器のフィードスルーでは、
図3に示すように、導電線4と絶縁性部材5との間に導
電性部材が設けられていないので、剥離が生じると、導
電線4には高電圧がかかっていることより、剥離面(導
電線4と絶縁性部材5との間の空間)で放電が発生し、
絶縁性部材5が絶縁劣化し、ついには絶縁破壊する危険
性がある。
【0032】それに対し、この実施の形態2の海底中継
器のフィードスルーでは、図4に示すように、導電線4
と絶縁性部材5との間に導電性部材8が設けられてお
り、導電性部材8と絶縁性部材5との接着力を導電性部
材(半導電性部材)8と導電線4との接着力よりも大き
くしているので、剥離は導電線4と導電性部材8との間
の接着面で生じることになる。さらに、剥離は応力が小
さくなるところで停止するので、導電性部材8の一部は
たとえばB部で導電線4と接触している。従って、剥離
が生じても導電性部材8が導電線4のどこか一部と電気
的に接続されているので、外側導体2bまたは導電線4
と導電性部材8とは電気的に同電位となる。その結果、
剥離層には電圧が加わらず、剥離層があっても放電が生
じないため、電気的信頼性を高めることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明にかかる海底中継器のフィードス
ルーは、内部に中継回路を有し筐体内と筐体外とを連通
させる貫通孔が設けられた中継器筐体と、上記貫通孔を
介して上記中継回路に接続され上記中継回路に電力を供
給する導電線と、上記導電線を被いながら上記貫通孔内
から上記中継器筐体の外側にまで延在して設けられ、上
記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁との間を密封する
絶縁性部材と、上記導電線と上記絶縁性部材との間に設
けられた弾性部材とを備えているので、絶縁性部材の亀
裂や剥離の発生を防止することができる。その結果、高
電圧による絶縁破壊や、剥離部での放電による絶縁性部
材の絶縁劣化を防止することができる。
【0034】さらに、弾性部材が、貫通孔の筐体内側開
口部付近に設けられている場合には、絶縁性部材の亀裂
や剥離が生じ易い部位での亀裂や剥離の発生を防止する
ことができる。その結果、高電圧による絶縁破壊や、剥
離部での放電による絶縁性部材の絶縁劣化をより防止す
ることができる。
【0035】また、本発明にかかる海底中継器のフィー
ドスルーは、内部に中継回路を有し筐体内と筐体外とを
連通させる貫通孔が設けられた中継器筐体と、上記貫通
孔を介して上記中継回路に接続され上記中継回路に電力
を供給する導電線と、上記導電線を被いながら上記貫通
孔内から上記中継器筐体の外側にまで延在して設けら
れ、上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁との間を密
封する絶縁性部材と、上記導電線と上記絶縁性部材との
間に設けられた導電性部材とを備えているので、絶縁性
部材の剥離が生じた場合に、剥離部での放電による絶縁
性部材の絶縁劣化を防止することができる。
【0036】また、導電性部材が、貫通孔の筐体内側開
口部付近に設けられている場合には、絶縁性部材の剥離
が生じ易い部位での放電による絶縁性部材の絶縁劣化を
防止することができる。
【0037】さらに、導電性部材と絶縁性部材との接着
力が、上記導電性部材と導電線との接着力よりも強い場
合には、剥離が生じた場合に、その剥離を導電線と導電
性部材との間の接着面で生じさせることができ、絶縁性
部材の剥離が生じた場合に、剥離部での放電による絶縁
性部材の絶縁劣化を防止することができる。
【0038】また、本発明にかかる海底中継器のフィー
ドスルーの製造方法は、中継器筐体内に配置される中継
器に電力を供給するための導電線上に弾性特性を有する
部材を形成する工程と、上記中継器筐体を構成する部材
の貫通孔内に上記弾性特性を有する部材が形成された導
電線を配置し、上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁
との間に溶融した絶縁性部材を流し込む工程と、上記溶
融した絶縁性部材を冷却して上記貫通孔内の導電線と上
記貫通孔内壁との間を密封する工程とを含んでいるの
で、貫通孔内に絶縁性部材を形成する際に、弾性部材の
変形により絶縁性部材に発生する応力を低減でき、亀裂
や剥離の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の海底中継器のフィー
ドスルーを示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2の海底中継器のフィー
ドスルーを示す断面図である。
【図3】 従来の海底中継器のフィードスルーの部分拡
大図である。
【図4】 図2に示した海底中継器のフィードスルーの
部分拡大図である。
【符号の説明】
1 海底ケーブル 2 筐体 2a 貫通孔 2b 外側導体 3 光ファイバ 4 導電線 5 絶縁性部材 6 接着部材 7 弾性部材 8 導電性部材
(半導電性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩田 裕基 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H038 CA38 CA49 CA67 5G375 AA18 BA27 BB55 CB05 CB36 CC02 CD02 DB41 EA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に中継回路を有し筐体内と筐体外と
    を連通させる貫通孔が設けられた中継器筐体と、上記貫
    通孔を介して上記中継回路に接続され上記中継回路に電
    力を供給する導電線と、上記導電線を被いながら上記貫
    通孔内から上記中継器筐体の外側にまで延在して設けら
    れ、上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁との間を密
    封する絶縁性部材と、上記導電線と上記絶縁性部材との
    間に設けられた弾性部材とを備えたことを特徴とする海
    底中継器のフィードスルー。
  2. 【請求項2】 弾性部材が、貫通孔の筐体内側開口部付
    近に設けられていることを特徴とする請求項1記載の海
    底中継器のフィードスルー。
  3. 【請求項3】 内部に中継回路を有し筐体内と筐体外と
    を連通させる貫通孔が設けられた中継器筐体と、上記貫
    通孔を介して上記中継回路に接続され上記中継回路に電
    力を供給する導電線と、上記導電線を被いながら上記貫
    通孔内から上記中継器筐体の外側にまで延在して設けら
    れ、上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁との間を密
    封する絶縁性部材と、上記導電線と上記絶縁性部材との
    間に設けられた導電性部材とを備えたことを特徴とする
    海底中継器のフィードスルー。
  4. 【請求項4】 導電性部材が、貫通孔の筐体内側開口部
    付近に設けられていることを特徴とする請求項3記載の
    海底中継器のフィードスルー。
  5. 【請求項5】 導電性部材と絶縁性部材との接着力が、
    上記導電性部材と導電線との接着力よりも強いことを特
    徴とする請求項3記載の海底中継器のフィードスルー。
  6. 【請求項6】 中継器筐体内に配置される中継器に電力
    を供給するための導電線上に弾性特性を有する部材を形
    成する工程と、上記中継器筐体を構成する部材の貫通孔
    内に上記弾性特性を有する部材が形成された導電線を配
    置し、上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔内壁との間に
    溶融した絶縁性部材を流し込む工程と、上記溶融した絶
    縁性部材を冷却して上記貫通孔内の導電線と上記貫通孔
    内壁との間を密封する工程とを含んでいることを特徴と
    する海底中継器のフィードスルーの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7526175B2 (en) 2005-03-11 2009-04-28 Fujitsu Limited Feedthrough of submarine repeater and submarine repeater

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