JP2002118520A - 中継器監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤接続箇所を瞬時に確認することが困難であ
った。 【解決手段】 各光中継器に入力された光信号を光カプ
ラ１１で分岐し、レベル検出手段１８で、光フィルタ１
５を透過した光信号のレベルを検出するとともに、波長
監視手段２０で、光フィルタ１５を透過した光信号の波
長を監視する。そして、監視インタフェース２１が、レ
ベル検出手段１８により検出されたレベルおよび波長監
視手段２０による監視結果に基づいて異常を検出し、集
中監視装置３が、各光中継器の監視インタフェース２１
による検出結果に基づいて光中継システムにおける異常
箇所および異常発生要因を特定し、光中継システムの異
常発生箇所および異常発生要因をＧＵＩで表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、複数の光中継器
を光ファイバを接続した光中継システムを監視する中継
器監視システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、伝送路である光ファイバに光カプ
ラを挿入して光信号を分岐させ、フォトデテクタや光フ
ィルタを使用して光信号をモニタリングし、所定の基準
値と比較して、警報を発生するというシステムが存在し
た。

【０００３】しかしながら、大規模なシステムにおいて
は光中継器や光ファイバを個々に監視する必要があり、
光中継システム全体の状態およびシステム内のどの部分
の警報かが確認しにくく、原因追求に時間を要してい
た。

【０００４】そこで、各光中継器で異常を検出し、その
検出結果を集中監視装置に送信し、集中監視装置が監視
モニタに障害内容のメッセージを表示することが考えら
れている。

【０００５】図４はそのような従来の中継器監視システ
ムの構成を示すブロック図である。図４において、１０
１Ａ，１０１Ｂは光中継システムのうちの２つの光中継
器であり、２は光中継器を接続する光ファイバであり、
１０３は集中監視装置であり、４は監視モニタである。

【０００６】なお、光中継システムでは、各中継地点で
複数の光中継器が並行に設けられ、複数の光ファイバ２
が１本の光ケーブルとされる。

【０００７】各光中継器１０１Ａ，１０１Ｂにおいて、
１１１は前段の光中継器より光ファイバ２を介して入力
された光信号を増幅するとともに、入力された光信号に
対応する電気信号を監視インタフェース１１２に供給す
る光増幅器であり、１１２は光増幅器１１１からの電気
信号に基づいて、入力された光信号のレベルなどを監視
する監視インタフェースであり、１３は増幅後の光信号
を次段への光ファイバ２およびモニタ端子１４へ分岐す
る光カプラであり、１４はモニタ端子である。

【０００８】次に動作について説明する。各光中継器１
０１Ａ，１０１Ｂに入力された光信号は、光増幅器１１
１により増幅され、光カプラ１３を介して、伝送用の光
ファイバ２に送出され、次段の光中継器に伝送される。

【０００９】また、モニタ端子１４から出力される光信
号に基づいて光中継器の光出力レベルを測定し、光増幅
器１１１の増幅度などが調整されて、出力レベルが調整
される。このような出力レベルの調整は、光信号の送信
元側の光中継器から順番に、実行される。

【００１０】光増幅器で異常が発生した場合、監視イン
タフェース１１２が制御異常信号を集中監視装置１０３
へ送信する。集中監視装置１０３は、制御異常信号を受
信すると、その障害内容のメッセージを監視モニタ４に
表示する。

【００１１】なお、この他、従来の中継器監視システム
としては、特開平７−３８５０６号公報、特開平８−１
０７４０４号公報、特開平９−１１６５０１号公報に記
載のものなどがある。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】従来の中継器監視シス
テムは以上のように構成されているので、各光中継器の
光レベル調整では、光ケーブルの誤接続をした場合、誤
接続箇所を発見しにくくシステムの調整に多くの時間を
要するなどの課題があり、各光中継器の出力信号の波長
の監視でも、個々の光中継器の調整に時間を要するだけ
でなく、誤接続を発見しにくくシステムの調整に多くの
時間を要するなどの課題があった。

【００１３】したがって、従来においては、システム全
体の接続の確認方法としては、光ケーブルを１本１本目
視で確認するようにしていた。

【００１４】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、各光中継器に入力された光信号を
分岐する光信号分岐手段と、光信号分岐手段により分岐
された光信号の所定の周波数成分を透過する光フィルタ
と、光フィルタを透過した光信号のレベルを検出するレ
ベル検出手段と、光フィルタを透過した光信号の波長を
監視する波長監視手段と、レベル検出手段により検出さ
れたレベルおよび波長監視手段による監視結果に基づい
て異常を検出する監視インタフェースと、各光中継器の
監視インタフェースによる検出結果に基づいて光中継シ
ステムにおける異常箇所および異常発生要因を特定し、
光中継システムの異常発生箇所および異常発生要因をＧ
ＵＩで表示する集中監視装置とを備えるようにして、Ｇ
ＵＩを用いて誤接続箇所を瞬時に特定し表示することが
できる中継器監視システムを得ることを目的とする。

【００１５】また、この発明は上記のような課題を解決
するためになされたもので、監視インタフェースが、異
常を検出した場合、光中継器の光増幅器の出力レベルお
よび出力信号の波長を調整し、調整後さらに異常を検出
した場合に集中監視装置に異常検出を報告するようにし
て、各光中継器の調整を自動的に実行してシステムの調
整に要する時間を低減することができる中継器監視シス
テムを得ることを目的とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る中継器監
視システムは、各光中継器に入力された光信号を分岐す
る光信号分岐手段と、光信号分岐手段により分岐された
光信号の所定の周波数成分を透過する光フィルタと、光
フィルタを透過した光信号のレベルを検出するレベル検
出手段と、光フィルタを透過した光信号の波長を監視す
る波長監視手段と、レベル検出手段により検出されたレ
ベルおよび波長監視手段による監視結果に基づいて異常
を検出する監視インタフェースと、各光中継器の監視イ
ンタフェースによる検出結果に基づいて光中継システム
における異常箇所および異常発生要因を特定し、光中継
システムの異常発生箇所および異常発生要因をＧＵＩで
表示する集中監視装置とを備えるものである。

【００１７】この発明に係る中継器監視システムは、監
視インタフェースが、異常を検出した場合、光中継器の
光増幅器の出力レベルおよび出力信号の波長を調整し、
調整後さらに異常を検出した場合に集中監視装置に異常
検出を報告するようにしたものである。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態１．図１はこの発明の実施の形態１による中
継器監視システムの構成を示すブロック図である。図に
おいて、１Ａ，１Ｂは光中継システムのうちの２つの光
中継器であり、２は光中継器を接続する光ファイバであ
り、３は各光中継器の監視インタフェース２１による検
出結果に基づいて光中継システムにおける異常箇所およ
び異常発生要因を特定し、光中継システムの異常発生箇
所および異常発生要因をＧＵＩ（Graphical User Inter
face）で表示する集中監視装置であり、４は監視モニタ
である。

【００１９】なお、光中継システムでは、各中継地点で
複数の光中継器が並行に設けられ、複数の光ファイバ２
が１本の光ケーブルとされる。

【００２０】各光中継器１Ａ，１Ｂにおいて、１１は各
光中継器に入力された光信号を分岐する光カプラ（光信
号分岐手段）であり、１２は前段の光中継器より光ファ
イバ２を介して入力された光信号を増幅するとともに、
自己の状態を示す電気信号を監視インタフェース２１に
供給する光増幅器であり、１３は増幅後の光信号を次段
への光ファイバ２およびモニタ端子１４へ分岐する光カ
プラであり、１４はモニタ端子である。１５は、光カプ
ラ１１により分岐された光信号の所定の周波数成分（伝
送される信号の基準周波数を含む所定の帯域幅の成分）
を透過する光フィルタであり、１６は光フィルタ１５を
透過した光信号を分岐する光カプラであり、１７は光カ
プラ１６により分岐された光信号の一方を電気信号に変
換するフォトデテクタ（以下、ＰＤという）であり、１
８はＰＤ１７からの電気信号から光フィルタ１５を透過
した光信号のレベルを検出するレベル検出手段であり、
１９は基準波長の信号を発生し、光フィルタを透過した
光信号に対応する電気信号と比較する波長ロッカであ
り、２０は波長ロッカ１９の比較結果に基づいて光フィ
ルタ１５を透過した光信号の波長を監視する波長監視手
段であり、２１は光増幅器１２からの信号、レベル検出
手段１８により検出されたレベル、および波長監視手段
２０による監視結果に基づいて異常を検出する監視イン
タフェースである。

【００２１】集中監視装置３において、３１はオペレー
タの使用するスイッチ、キーボード、マウスなどの入力
手段であり、３２は光中継システムを表示するための各
種画像データなどを記憶するデータベースである。

【００２２】次に動作について説明する。各光中継器１
Ａ，１Ｂに入力された光信号は、光カプラ１１により一
部を分岐された後、光増幅器１２により増幅され、光カ
プラ１３を介して、伝送用の光ファイバ２に送出され、
次段の光中継器に伝送される。このとき、光増幅器１２
から監視インタフェース２１へ、光増幅器１２の状態を
示す信号が供給される。

【００２３】一方、光カプラ１１により分岐された光信
号は、光フィルタ１５に入力される。光フィルタ１５
は、その光信号の所定の周波数成分（伝送される信号の
基準周波数を含む所定の帯域幅の成分）を透過する。光
カプラ１６はその光フィルタ１５を透過した光信号を分
岐する。

【００２４】そして、ＰＤ１７は光カプラ１６により分
岐された光信号の一方を電気信号に変換してレベル検出
手段１８に供給し、レベル検出手段１８はＰＤ１７から
の電気信号から、光フィルタ１５を透過した光信号のレ
ベルを検出し、監視インタフェース２１に供給する。

【００２５】一方、波長ロッカ１９は基準波長の信号を
発生し、光フィルタ１５を透過した光信号に対応する電
気信号と比較し、波長監視手段２０は波長ロッカ１９の
比較結果に基づいて光フィルタ１５を透過した光信号の
波長を監視し、その監視状況を監視インタフェース２１
に報告する。

【００２６】そして、監視インタフェース２１はレベル
検出手段１８により検出されたレベルおよび波長監視手
段２０による監視結果に基づいて、入力された光信号の
レベルと基準レベルとの差が所定の範囲内にない場合に
は、レベル異常が発生したと判断し、また、入力された
光信号の中心波長（例えばピーク波長）と基準波長との
差が所定の範囲内にない場合には、波長異常が発生した
と判断し、制御異常信号を集中監視装置３に送信する。
また、監視インタフェース２１は、光増幅器１２からの
信号に基づいて、光増幅器１２の異常を検出した場合に
は、制御異常信号を集中監視装置３に送信する。

【００２７】集中監視装置３は、各光中継器の監視イン
タフェース２１から制御異常信号を受信すると、光中継
システムにおける異常箇所および異常発生要因（光ファ
イバ２の接続誤りや中継器内の故障）を特定し、データ
ベース３２から画像データを読み出し、表示画像の画像
データを作成して、光中継システムの異常発生箇所およ
び異常発生要因をＧＵＩで監視モニタ４に表示させる。
図２は実施の形態１による中継器監視システムでの異常
発生箇所の表示例を示す図である。

【００２８】まず、集中監視装置３は、例えば図２
（ａ）に示すように、光中継システム全体の画像６１
に、異常発生箇所を示す画像６２を重畳して表示させ
る。

【００２９】そして、オペレータが入力手段３１を操作
し、ＧＵＩに基づいて異常発生箇所を選択すると、例え
ば図２（ｂ）に示すように、集中監視装置３は、より詳
細な画像７１を作成し、詳細な異常発生箇所の画像７２
を重畳させて、監視モニタ４に表示させ、さらに、異常
発生要因をテキスト７３で表示させる。

【００３０】このように、異常検出時には、ＧＵＩで階
層的に、異常発生箇所の画像が表示される。なお、予め
システム全体を表示しておき、異常発生時のみ画面に警
報内容を表示するようにしてもよい。また、異常発生箇
所を示す画像を重畳する代わりに、異常発生箇所の表示
色を変えたり、点滅させたりするようにしてもよい。

【００３１】以上のように、この実施の形態１によれ
ば、各光中継器に入力された光信号を光カプラ１１で分
岐し、分岐した光信号の所定の周波数成分だけを光フィ
ルタ１５を介して透過させて、レベル検出手段１８で、
光フィルタ１５を透過した光信号のレベルを検出すると
ともに、波長監視手段２０で、光フィルタ１５を透過し
た光信号の波長を監視し、監視インタフェース２１が、
レベル検出手段１８により検出されたレベルおよび波長
監視手段２０による監視結果に基づいて異常を検出し、
集中監視装置３が、各光中継器の監視インタフェース２
１による検出結果に基づいて光中継システムにおける異
常箇所および異常発生要因を特定し、光中継システムの
異常発生箇所および異常発生要因をＧＵＩで表示するよ
うにしたので、レベル異常や波長異常などに基づいてＧ
ＵＩを用いて故障個所や誤接続箇所を瞬時に特定し表示
することができるという効果が得られる。

【００３２】実施の形態２．図３はこの発明の実施の形
態２による中継器監視システムの構成を示すブロック図
である。図において、１２Ａは、監視インタフェース２
１Ａからの制御信号に応じて出力レベルや出力信号の波
長を調整可能な光増幅器であり、２１Ａは異常を検出し
た場合、光中継器の光増幅器の出力レベルおよび出力信
号の波長を調整し、調整後さらに異常を検出した場合に
集中監視装置に異常検出を報告する監視インタフェース
である。

【００３３】なお、図３におけるその他の構成要素につ
いては実施の形態１によるものと同様であるので、その
説明を省略する。

【００３４】次に動作について説明する。この実施の形
態２による中継器監視システムでは、監視インタフェー
ス２１Ａは、異常を検出した場合、その異常の種類（レ
ベル異常など）に応じて光増幅器１２Ａを調整し、調整
後さらに異常を検出した場合に集中監視装置３に異常検
出を報告する。

【００３５】なお、その他の動作については実施の形態
１によるものと同様であるので、その説明を省略する。
ただし、光増幅器１２Ａの自動調整を実行するか否かに
ついては集中監視装置３でオペレータが設定することが
できる。

【００３６】以上のように、この実施の形態２によれ
ば、監視インタフェース２１Ａが、異常を検出した場
合、光中継器の光増幅器１２Ａの出力レベルおよび出力
信号の波長を調整し、調整後さらに異常を検出した場合
に集中監視装置３に異常検出を報告するようにしたの
で、各光中継器の調整を自動的に実行してシステムの調
整に要する時間を低減することができるという効果が得
られる。

【００３７】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、各光
中継器に入力された光信号を分岐する光信号分岐手段
と、光信号分岐手段により分岐された光信号の所定の周
波数成分を透過する光フィルタと、光フィルタを透過し
た光信号のレベルを検出するレベル検出手段と、光フィ
ルタを透過した光信号の波長を監視する波長監視手段
と、レベル検出手段により検出されたレベルおよび波長
監視手段による監視結果に基づいて異常を検出する監視
インタフェースと、各光中継器の監視インタフェースに
よる検出結果に基づいて光中継システムにおける異常箇
所および異常発生要因を特定し、光中継システムの異常
発生箇所および異常発生要因をＧＵＩで表示する集中監
視装置とを備えるようにしたので、ＧＵＩを用いて故障
個所や誤接続箇所を瞬時に特定し表示することができる
という効果がある。

【００３８】この発明によれば、監視インタフェース
が、異常を検出した場合、光中継器の光増幅器の出力レ
ベルおよび出力信号の波長を調整し、調整後さらに異常
を検出した場合に集中監視装置に異常検出を報告するよ
うにしたので、各光中継器の調整を自動的に実行してシ
ステムの調整に要する時間を低減することができるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１による中継器監視シ
ステムの構成を示すブロック図である。

【図２】 実施の形態１による中継器監視システムでの
異常発生箇所の表示例を示す図である。

【図３】 この発明の実施の形態２による中継器監視シ
ステムの構成を示すブロック図である。

【図４】 従来の中継器監視システムの構成を示すブロ
ック図である。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 光中継器、２ 光ファイバ、３ 集中監視
装置、１１ 光カプラ（光信号分岐手段）、１２，１２
Ａ 光増幅器、１５ 光フィルタ、１８ レベル検出手
段、２０ 波長監視手段、２１，２１Ａ 監視インタフ
ェース。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の光中継器を光ファイバを接続した
   光中継システムを監視する中継器監視システムにおい
   て、 各光中継器に入力された光信号を分岐する光信号分岐手
   段と、 前記光信号分岐手段により分岐された光信号の所定の周
   波数成分を透過する光フィルタと、 前記光フィルタを透過した光信号のレベルを検出するレ
   ベル検出手段と、 前記光フィルタを透過した光信号の波長を監視する波長
   監視手段と、 前記レベル検出手段により検出されたレベルおよび前記
   波長監視手段による監視結果に基づいて異常を検出する
   監視インタフェースと、 各光中継器の監視インタフェースによる検出結果に基づ
   いて前記光中継システムにおける異常箇所および異常発
   生要因を特定し、前記光中継システムの異常発生箇所お
   よび異常発生要因をＧＵＩで表示する集中監視装置とを
   備えることを特徴とする中継器監視システム。
2. 【請求項２】 監視インタフェースは、異常を検出した
   場合、光中継器の光増幅器の出力レベルおよび出力信号
   の波長を調整し、調整後さらに異常を検出した場合に集
   中監視装置に異常検出を報告することを特徴とする請求
   項１記載の中継器監視システム。