JP2002117598A - 磁気テープ走行用ガイド装置 - Google Patents

磁気テープ走行用ガイド装置

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JP2002117598A
JP2002117598A JP2000304751A JP2000304751A JP2002117598A JP 2002117598 A JP2002117598 A JP 2002117598A JP 2000304751 A JP2000304751 A JP 2000304751A JP 2000304751 A JP2000304751 A JP 2000304751A JP 2002117598 A JP2002117598 A JP 2002117598A
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Takashi Narita
隆 成田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の異なるラップ角度に対応し易い安価な
磁気テープ走行用ガイド装置を提供する。 【解決手段】 磁気テープ走行用ガイド装置1は機械フ
レーム13に着脱自在なガイド支持体9と、ガイド支持
体9をなす円柱状の支柱部19の外側に嵌挿される円筒
状のテープエアガイド体23と、テープエアガイド体2
3の上端から被蓋する上ガイド部材51とからなる。テ
ープエアガイド体23には予め設定した磁気テープ3の
最大ラップ角度まで適用可能とする範囲で多数のエア吹
き出し穴35が設けられており、支柱部19の外周には
磁気テープ3のラップ角度に合わせた範囲に切欠部21
が形成されているので、精確にラップ角度の範囲で多数
のエア吹き出し穴35から噴出される。種々の異なるラ
ップ角度に対応すべく、コスト高の1つのテープエアガ
イド体23に対して種々のラップ角度の切欠部21を備
えた安価なガイド支持体9と容易に交換できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ又は磁
気ヘッドの性能チェックを行うために、磁気テープを磁
気ヘッドに接触して走行せしめる際に前記磁気テープの
走行幅及び走行方向を規制する磁気テープ走行用ガイド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VTR装置、カセットレコーダな
どに使用される磁気テープや磁気ヘッドは、磁気テープ
検査装置によりそれぞれの性能チェックが行われる。
【0003】図7を参照するに、磁気テープ検査装置1
01は、磁気テープ103が巻かれた供給用リール10
5と、この磁気テープ103に画像信号や音声信号を記
録したり、磁気テープ103に記録された画像信号や音
声信号を再生するための磁気ヘッド107と、この磁気
ヘッド107を通過した磁気テープ103を巻き取るた
めの巻き取り用リール109と、から構成されている。
なお、磁気ヘッド107の両側には磁気テープ103の
走行幅と走行方向を規制してガイドするための複数のテ
ープガイド111が設けられている。
【0004】従来のテープガイド111には、以下に示
されているように磁気テープ103が接触する接触式
と、接触しない非接触式がある。
【0005】図8を参照するに、従来の接触式テープガ
イド113は、磁気テープ検査装置101の機械フレー
ム115に上方に一体的に突出されており、上下に磁気
テープ103の走行幅を規制するための上、下ガイド部
117,119が設けられている。
【0006】また、図9を参照するに、従来の接触式テ
ープガイド121は、ガイド支軸123が磁気テープ検
査装置101の機械フレーム115に上方に突出されて
おり、上下に磁気テープ103の走行幅を規制するため
の上、下ガイド部125,127を備えたテープガイド
体129がガイド支軸123に回転自在に装着されて設
けられている。
【0007】従来の非接触式テープガイド131は、図
10及び図11に示されているようにガイド支持体13
3が磁気テープ検査装置101の機械フレーム115に
上方に突出するように固定されている。このガイド支持
体133の下部には段付き形状をなす下ガイド部135
が設けられており、この下ガイド部135から上方に円
柱状のガイド支柱部137が突出しており、ガイド支柱
部137の外周の長手方向の中間にはエア室139を構
成する溝部141が設けられている。この溝部141に
エアを供給するためのエア供給路143が上記のガイド
支柱部137内に設けられている。なお、上記のガイド
支柱部137の先端にはボルト用ネジ孔145が設けら
れている。
【0008】ガイド支持体133のガイド支柱部137
には円筒形状をなすテープエアガイド体147が嵌挿さ
れており、このテープエアガイド体147には磁気テー
プ103のラップ角度θに合わせた範囲に多数のエア吹
き出し穴149が設けられている。このラップ角度θと
は、図12及び図13に示されているように磁気テープ
103が走行するときにテープエアガイド体147の外
周面を非接触的に通過走行する範囲の平面角度である。
このラップ角度θは磁気テープ検査装置101に使用さ
れる場所によって異なる。
【0009】ガイド支持体133のガイド支柱部137
の先端には、磁気テープ103の走行幅の上側縁を規制
する上ガイド部151を備えた平板状の上ガイド体15
3がボルト155により固定され、テープエアガイド体
147の上下端がガイド支持体133の下ガイド部13
5と上ガイド体153の上ガイド部151との間で挟み
込まれて、テープエアガイド体147の内周面とガイド
支柱部137の溝部141とからエア室139が形成さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気テープ
103の走行速度としては、一般的にカセットレコーダ
などのように遅い場合は数cm/秒〜数十cm/秒程度
であり、高速の場合は数m/秒となる。
【0011】従来の接触式テープガイド111において
は、例えば図8のテープガイド113の場合は磁気テー
プ103の走行速度が高速であるときに磁気テープ10
3の摩耗が激しくなるという問題点があった。一方、図
9のテープガイド121の場合は回転式であるので磁気
テープ103の摩耗が少なくなるとしても接触式である
ために、磁気テープ103の走行速度が高速であるとき
に回転ムラが生じるので、例えばワウ、フラッタが発生
する原因になるという問題点があった。
【0012】また、従来の非接触式テープガイド131
においては、磁気テープ103は供給用リール105か
ら複数のテープガイド131及び磁気ヘッド107を経
て巻き取り用リール109に巻回されてセッティングさ
れる。巻き取り用リール109の回転により磁気テープ
103が走行する際に、図10及び図11に示されてい
るようにテープガイド131には予め圧縮空気がエア供
給路143を経てエア室139に供給される。
【0013】このエア室139のエアがテープエアガイ
ド体147の多数のエア吹き出し穴149から噴出され
るので、磁気テープ103がテープエアガイド体147
の外周面から僅かに浮いた状態、つまり非接触状態にな
る。したがって、磁気テープ103は非接触状態にて走
行されるので、たとえ磁気テープ103の走行速度が高
速度であっても上述した接触式テープガイド113、1
21のようなワウ、フラッタが生じることはない。
【0014】しかし、前述したようにテープエアガイド
体147に設けた多数のエア吹き出し穴149は磁気テ
ープ103のラップ角度θの範囲に正確に合わせる必要
がある。特に、ラップ角度θの範囲のラップ境界線に位
置するエア吹き出し穴149が正確でないとき、例え
ば、ラップ境界線より内側に位置しているときは磁気テ
ープ103がテープエアガイド体147に接触してしま
うという事態が生じてしまい、一方、ラップ境界線より
外側に位置しているときは磁気テープ103が外側に位
置しているエア吹き出し穴149からの影響を受けて磁
気テープ103の走行状態が不安定になってしまい、上
記のいずれにしても磁気テープ103が均一に走行しな
くなるという問題点が生じる。
【0015】したがって、エア吹き出し穴149の位置
が正確であることが均一な安定した磁気テープ103の
走行を得るために必要不可欠な要素であった。
【0016】テープガイド131は磁気テープ検査装置
101に使用される場所によってラップ角度θが異なっ
ており、また対象とされる磁気テープ103によってテ
ープ幅が3.8〜12.7mmと大きく異なっており、
磁気テープ103の厚さも10〜30μmと異なってい
るので、各条件に応じたテープエアガイド体147が必
要となる。つまり、テープエアガイド体147はその長
さがテープ幅に合わせたものであり、多数のエア吹き出
し穴149がラップ角度θに合わせた範囲に正確に設け
られたものでなければならない。
【0017】ところが、エア吹き出し穴149の大きさ
は直径0.1mm程度で大変細いために精密加工である
と共に穿孔加工時にドリルが折れ易いのでエア吹き出し
穴149の加工が難しく、しかも穴数が20〜110個
と大変多いので、実際の穿孔加工に多くの時間を要する
という問題点があった。
【0018】しかも、エア吹き出し穴149の穿孔加工
の途中でドリルが折れてしまうと、その加工中のテープ
エアガイド体147はもはや修正不可能となるので、そ
のテープエアガイド体147は廃棄して新たなテープエ
アガイド体147を製作し直す必要があるので、コスト
高になるという問題点があった。
【0019】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、種々の異なるラップ角度に対
応し易い安価なテープガイド、つまり磁気テープ走行用
ガイド装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の磁気テープ走行用ガイド装
置は、磁気テープ又は磁気ヘッドの性能チェックを行う
べく前記磁気テープを磁気ヘッドに接触して走行せしめ
る際に前記磁気テープの走行幅と走行方向を規制する磁
気テープ走行用ガイド装置において、前記磁気ヘッドを
取り付けた機械フレームに着脱自在な基部と、この基部
の上部に設けられて前記磁気テープの走行幅の下側縁を
規制する下ガイド部と、この下ガイド部から上方に突出
したほぼ円柱状の支柱部と、この支柱部の外周に磁気テ
ープのラップ角度に合わせた範囲で形成した切欠部と、
この切欠部に連通して圧縮空気を供給するエア供給路
と、からなるガイド支持体を設け、前記磁気テープの走
行面をエアガイドする円筒形状をなすテープエアガイド
体を前記ガイド支持体の支柱部に嵌挿可能に設けると共
に前記テープエアガイド体に予め設定した磁気テープの
最大ラップ角度まで適用可能とする範囲で多数のエア吹
き出し穴を設け、前記磁気テープの走行幅の上側縁を規
制する上ガイド部を備えると共に前記テープエアガイド
体を前記ガイド支持体の基部との間で挟み込んで着脱自
在に固定する上ガイド部材を設けてなることを特徴とす
るものである。
【0021】したがって、テープエアガイド体の上下端
がガイド支持体の下ガイド部と上ガイド部材の上ガイド
部との間で挟み込まれることにより、テープエアガイド
体の内周面とガイド支持体の支柱部の切欠部とからエア
室が形成される。しかも、支柱部の切欠部は磁気テープ
のラップ角度に合わせた範囲に設けられているので、単
にテープエアガイド体がガイド支持体の支柱部に嵌挿さ
れて上ガイド部材により固定されるだけで、上記のエア
室は精確にラップ角度の範囲に位置する。
【0022】ガイド支持体はテープエアガイド体に比較
するとかなりの程度安価であるので、種々のラップ角度
に合わせた範囲の切欠部を備えたガイド支持体を予め幾
種類も製作しておくことにより、コスト高の1つのテー
プエアガイド体に対して所望のラップ角度の切欠部を備
えたガイド支持体と容易に交換できる。したがって、ラ
ップ角度の変更には安価な費用で容易に対応される。
【0023】請求項2によるこの発明の磁気テープ走行
用ガイド装置は、請求項1記載の磁気テープ走行用ガイ
ド装置において、前記ガイド支持体の支柱部に、前記切
欠部を設けた側に対して反対側の外周に支柱部の長手方
向の全長に亘って切欠面を設け、この切欠面と前記テー
プエアガイド体の内周面との間に挿入可能で断面円弧形
状をなす補助支柱体を設け、この補助支柱体を前記テー
プエアガイド体の内周面から外方へ押圧調整せしめる調
整ネジ部材を前記補助支柱体に設けてなることを特徴と
するものである。
【0024】したがって、調整ネジ部材が回転される
と、補助支柱体がガイド支持体の支柱部から離反するよ
うに移動してテープエアガイド体の内周面を外方へ押圧
したり、あるいはこの押圧力を緩めたりしてテープエア
ガイド体の真円度ないしは円筒度が容易に調整される。
【0025】請求項3によるこの発明の磁気テープ走行
用ガイド装置は、請求項1または2記載の磁気テープ走
行用ガイド装置において、前記ガイド支持体の支柱部に
設けた切欠部の長手方向の中間に、前記テープエアガイ
ド体の内周面に当接して強度保持する補強部を設けてな
ることを特徴とするものである。
【0026】したがって、切欠部の中間に補強部が設け
られているので、テープエアガイド体の真円度ないしは
円筒度は安定し、磁気テープに対するエア吹き出し穴の
位置もより一層正確になるので磁気テープが安定した走
行となる。
【0027】請求項4によるこの発明の磁気テープ走行
用ガイド装置は、請求項1,2または3記載の磁気テー
プ走行用ガイド装置において、前記最大ラップ角度が、
180度であることを特徴とするものである。
【0028】したがって、最大ラップ角度が180度で
あるので、ほとんどの磁気テープのラップ角度に対応可
能である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気テープ走行用
ガイド装置の実施の形態について図面を参照して説明す
る。
【0030】図6を参照するに、本実施の形態に係わる
磁気テープ走行用ガイド装置としての例えばテープガイ
ド1は非接触式であり、VTR装置、カセットレコーダ
などに使用される磁気テープ3や磁気ヘッド5のそれぞ
れの性能チェックを行うための磁気テープ検査装置7に
取り付けられている。
【0031】磁気テープ検査装置7は、供給用リール
(図示省略)に巻かれた磁気テープ3を磁気ヘッド5に
接触するようにして通過走行せしめ、この磁気ヘッド5
により磁気テープ3に画像信号や音声信号などの記録信
号が書き込まれたり、あるいは磁気テープ3の記録信号
が磁気ヘッド5により読み取られたりする。そして、磁
気ヘッド5を通過した磁気テープ3は巻き取り用リール
(図示省略)に巻き取られる。
【0032】なお、磁気テープ3を磁気ヘッド5に通過
走行せしめる際に、複数のテープガイド1により磁気テ
ープ3の走行幅と走行方向が規制されてガイドされる。
例えば、図6においては2つのテープガイド1が磁気ヘ
ッド5の両側に設けられている。
【0033】図1及び図2を参照するに、テープガイド
1としては、ガイド支持体9が平板状のベース11に上
方へ突出するように一体的に固定されており、ベース1
1がボルトBTにより磁気テープ検査装置7の機械フレ
ーム13に着脱可能に取り付けられている。
【0034】ガイド支持体9は、基部15が上記のベー
ス11に一体的に又は装着されて取り付けられ、この基
部15の上部には磁気テープ3の走行幅の下側縁を規制
する下ガイド部17が設けられており、この下ガイド部
17のほぼ中央にはほぼ円柱状をなす支柱部19が上方
へ突出している。この支柱部19の外周には、本実施の
形態では上下に2つの切欠部21が磁気テープ3のラッ
プ角度に合わせた範囲で形成されている。
【0035】なお、このラップ角度とは、図3及び図4
に示されているように磁気テープ3が走行するときに詳
しくは後述する円筒形状のテープエアガイド体23の外
周面を非接触的に通過走行する範囲の平面角度θであ
る。
【0036】再び図1及び図2を参照するに、上記の支
柱部19と基部15の内部には、上記の2つの切欠部2
1に圧縮空気を供給するためのエア供給路25が設けら
れており、このエア供給路25に連通する継ぎ手取付用
ネジ部27が基部15の外周面に設けられている。コン
プレッサなどの圧縮空気供給源からのエアをエア供給用
チューブ29を介して供給するエア継ぎ手31が上記の
継ぎ手取付用ネジ部27に螺着されている。
【0037】本実施の形態では、2つの切欠部21にお
いて支柱部19の長手方向の中間には後述するテープエ
アガイド体23の内周面に当接して強度保持する補強部
33が設けられている。なお、この補強部33の数は1
箇所に限定されず、複数箇所の補強部33が設けられて
も構わない。
【0038】また、円筒形状をなすテープエアガイド体
23がガイド支持体9の支柱部19に嵌挿されている。
なお、テープエアガイド体23は磁気テープ3の走行面
をエアガイドするものである。本実施の形態では、テー
プエアガイド体23の肉厚は0.05〜0.2mmであ
る。
【0039】テープエアガイド体23には予め設定した
磁気テープ3の最大ラップ角度αまでを適用可能とする
範囲に多数のエア吹き出し穴35が設けられている。本
実施の形態では、上記の最大ラップ角度αは180°と
しているが、この180°に限定されず、他の所望の角
度を予め設定することができる。
【0040】図5を参照するに、本実施の形態では上記
の多数のエア吹き出し穴35が碁盤目のように設けられ
ており、テープエアガイド体23の肉厚によってエア吹
き出し穴径Aとエア吹き出し穴35間のピッチPが異な
る。例えば、テープエアガイド体23の肉厚が薄くなる
と、小さな穴径Aのエア吹き出し穴35が細かい碁盤目
のピッチPで設けられており、テープエアガイド体23
の肉厚が厚くなると、大きな穴径のエア吹き出し穴35
が粗い碁盤目のピッチPで設けられている。
【0041】一例として、テープエアガイド体23の肉
厚が0.05mmである場合は、エア吹き出し穴35が
直径0.05mmで、エア吹き出し穴35のピッチPが
0.2mmである。テープエアガイド体23の肉厚が
0.2mmである場合は、エア吹き出し穴35が直径
0.1mmで、エア吹き出し穴35のピッチPが0.6
mmである。
【0042】なお、上記のテープエアガイド体23の多
数のエア吹き出し穴35は、例えばエッチングプロセス
により最大ラップ角度αが180°となるように広範囲
に設けることができる。
【0043】また、ガイド支持体9の支柱部19には、
上記の切欠部21を設けた側と反対側の外周に水平面で
断面円弧状に切り欠いた切欠面37が支柱部19の長手
方向(上下方向)の全長に亘って設けられており、この
切欠面37とテープエアガイド体23の内周面との間に
は、断面円弧形状をなす補助支柱体39が挿入されてい
る。この補助支柱体39の長手方向のほぼ中央には調整
用ネジ孔41が貫通して設けられており、テープエアガ
イド体23には上記の調整用ネジ孔41に対応する位置
に貫通穴43が設けられている。
【0044】調整ネジ部材としての例えば調整用ボルト
45がテープエアガイド体23の外側から貫通穴43に
挿通されて補助支柱体39の調整用ネジ孔41に螺合さ
れており、調整用ボルト45の先端が補助支柱体39の
調整用ネジ孔41から突出してガイド支持体9の支柱部
19の切欠面37に突当てられている。なお、上記の補
助支柱体39の調整用ネジ孔41とテープエアガイド体
23の貫通穴43と調整用ボルト45は1箇所に限らず
補助支柱体39の長手方向に複数箇所に設けても構わな
い。
【0045】上記構成により、調整用ボルト45が回転
されると、補助支柱体39がガイド支持体9の支柱部1
9から離反するように移動してテープエアガイド体23
の内周面を外方へ押圧したり、あるいはこの押圧力を緩
めたりしてテープエアガイド体23の真円度ないしは円
筒度が容易に調整される。
【0046】また、前述したようにガイド支持体9の支
柱部19には切欠部21の中間に補強部33が設けられ
ているので、調整用ボルト45並びに補助支柱体39に
よりテープエアガイド体23が調整されるときにテープ
エアガイド体23の真円度ないしは円筒度が安定する。
そのために、磁気テープ3に対するエア吹き出し穴35
の位置もより一層正確になる。
【0047】また、上記のガイド支持体9の支柱部19
の先端にはネジ孔47が設けられている。さらに、ガイ
ド支持体9の支柱部19の先端には、磁気テープ3の走
行幅の上側縁を規制する上ガイド部49を備えた平板状
の上ガイド部材としての例えば上ガイド体51がそのほ
ぼ中央に設けた貫通穴53に挿通したボルト55により
支柱部19のネジ孔47に螺着固定されている。
【0048】上記構成により、テープエアガイド体23
の上下端がガイド支持体9の下ガイド部17と上ガイド
体51の上ガイド部49との間で挟み込まれることによ
り、テープエアガイド体23の内周面とガイド支持体9
の支柱部19の切欠部21とからエア室57が形成され
る。したがって、支柱部19の切欠部21は前述したよ
うに磁気テープ3のラップ角度θに合わせた範囲に設け
られているので、単にテープエアガイド体23がガイド
支持体9の支柱部19に嵌挿されて上ガイド体51によ
り装着されるだけで、上記のエア室57は正確にラップ
角度θの範囲に位置することになる。しかも、エア室5
7をラップ角度θに合わせるための多少の微調整は調整
用ボルト45により簡単に行われる。
【0049】したがって、種々のラップ角度θに合わせ
た範囲の切欠部21を備えた安価なガイド支持体9が予
め幾種類も製作しておくことにより、コスト高の1つの
テープエアガイド体23に対して所望のラップ角度θの
切欠部21を備えたガイド支持体9と容易に交換される
ことにより、安価な費用でラップ角度θの変更に容易に
対応することが可能である。例えば、ラップ角度θが図
3の状態から図4の状態にするには同一のテープエアガ
イド体23に対してガイド支持体9が交換されることに
より、正確なラップ角度θの変更が簡単に行われる。そ
の逆も同様である。
【0050】あるいは、例えば磁気テープ3の種類に対
応して、所望のラップ角度θを備えたガイド支持体9に
対して、前述したようにエア吹き出し穴35の穴径Aと
エア吹き出し穴35のピッチPが異なるテープエアガイ
ド体23が交換されることにより、圧縮空気の消費量を
抑えることも容易に行われるので省エネルギー対策とも
なる。
【0051】実際に、磁気テープ検査装置7により磁気
テープ3や磁気ヘッド5のそれぞれの性能チェックが行
われるときは、磁気テープ3が供給用リールから複数の
テープガイド1及び磁気ヘッド5を経て巻き取り用リー
ルに巻回されてセッティングされる。巻き取り用リール
の回転により磁気テープ3が走行する際に、テープガイ
ド1には図2に示されているように予め圧縮空気がエア
供給路25を経てエア室57に供給される。
【0052】このエア室57のエアは正確なラップ角度
θの範囲でテープエアガイド体23の多数のエア吹き出
し穴35から噴出されるので、磁気テープ3は例えば図
3に示されているようにテープエアガイド体23の外周
面から確実に僅かに浮いた非接触状態になる。したがっ
て、磁気テープ3の走行速度が高速度であってもワウ、
フラッタが生じることなく、磁気テープ3が均一な安定
した非接触状態にて走行される。
【0053】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0054】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、テープ
エアガイド体の内周面とガイド支持体の支柱部の切欠部
とからエア室を形成し、支柱部の切欠部を磁気テープの
ラップ角度に合わせた範囲に設けたので、単にガイド支
持体の支柱部をテープエアガイド体に嵌挿して上ガイド
部材により固定するだけで、上記のエア室を正確にラッ
プ角度の範囲に位置できる。
【0055】ガイド支持体はテープエアガイド体に比較
するとかなりの程度安価に製作できるので、種々のラッ
プ角度に合わせた範囲の切欠部を備えたガイド支持体を
予め幾種類も製作しておくことにより、コスト高の1つ
のテープエアガイド体に対して所望のラップ角度の切欠
部を備えたガイド支持体と容易に交換できる。したがっ
て、ラップ角度の変更には安価な費用で容易に対応でき
る。
【0056】請求項2の発明によれば、調整ネジ部材を
回転すると、補助支柱体をガイド支持体の支柱部から離
反するように移動せしめてテープエアガイド体の内周面
を外方へ押圧したり、この押圧力を緩めたりしてテープ
エアガイド体の真円度ないしは円筒度を容易に調整でき
る。
【0057】請求項3の発明によれば、切欠部の中間に
補強部を設けたので、テープエアガイド体の真円度ない
しは円筒度を安定せしめることから、磁気テープに対す
るエア吹き出し穴の位置をより一層正確にでき、磁気テ
ープの走行を安定せしめることができる。
【0058】請求項4の発明によれば、最大ラップ角度
が180度であるので、ほとんどの磁気テープのラップ
角度に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す磁気テープ走行用ガ
イド装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す磁気テープ走行用ガ
イド装置の縦断面図である。
【図3】図2の矢視III−III線の断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すもので、図2の
矢視III−III線の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態における多数のエア吹き出
し穴の配置説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる磁気テープ検査装
置の部分的な平面図である。
【図7】従来の磁気テープ検査装置の部分的な平面図で
ある。
【図8】従来の接触式テープガイドの斜視図である。
【図9】他の従来例を示す接触式テープガイドの斜視図
である。
【図10】従来の非接触式テープガイドの分解斜視図で
ある。
【図11】従来の非接触式テープガイドの縦断面図であ
る。
【図12】図11の矢視XII−XII線の断面図であ
る。
【図13】他の従来例を示すもので、図11の矢視XI
I−XII線の断面図である。
【符号の説明】
1 テープガイド(磁気テープ走行用ガイド装置) 3 磁気テープ 5 磁気ヘッド 9 ガイド支持体 13 機械フレーム 17 下ガイド部 19 支柱部 21 切欠部 23 テープエアガイド体 25 エア供給路 33 補強部 35 エア吹き出し穴 37 切欠面 39 補助支柱体 41 調整用ネジ孔 43 貫通穴 45 調整用ボルト(調整ネジ部材) 49 上ガイド部 51 上ガイド体(上ガイド部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ又は磁気ヘッドの性能チェッ
    クを行うべく前記磁気テープを磁気ヘッドに接触して走
    行せしめる際に前記磁気テープの走行幅と走行方向を規
    制する磁気テープ走行用ガイド装置において、 前記磁気ヘッドを取り付けた機械フレームに着脱自在な
    基部と、この基部の上部に設けられて前記磁気テープの
    走行幅の下側縁を規制する下ガイド部と、この下ガイド
    部から上方に突出したほぼ円柱状の支柱部と、この支柱
    部の外周に磁気テープのラップ角度に合わせた範囲で形
    成した切欠部と、この切欠部に連通して圧縮空気を供給
    するエア供給路と、からなるガイド支持体を設け、 前記磁気テープの走行面をエアガイドする円筒形状をな
    すテープエアガイド体を前記ガイド支持体の支柱部に嵌
    挿可能に設けると共に前記テープエアガイド体に予め設
    定した磁気テープの最大ラップ角度まで適用可能とする
    範囲で多数のエア吹き出し穴を設け、 前記磁気テープの走行幅の上側縁を規制する上ガイド部
    を備えると共に前記テープエアガイド体を前記ガイド支
    持体の基部との間で挟み込んで着脱自在に固定する上ガ
    イド部材を設けてなることを特徴とする磁気テープ走行
    用ガイド装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド支持体の支柱部に、前記切欠
    部を設けた側に対して反対側の外周に支柱部の長手方向
    の全長に亘って切欠面を設け、この切欠面と前記テープ
    エアガイド体の内周面との間に挿入可能で断面円弧形状
    をなす補助支柱体を設け、この補助支柱体を前記テープ
    エアガイド体の内周面から外方へ押圧調整せしめる調整
    ネジ部材を前記補助支柱体に設けてなることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気テープ走行用ガイド装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド支持体の支柱部に設けた切欠
    部の長手方向の中間に、前記テープエアガイド体の内周
    面に当接して強度保持する補強部を設けてなることを特
    徴とする請求項1または2記載の磁気テープ走行用ガイ
    ド装置。
  4. 【請求項4】 前記最大ラップ角度が、180度である
    ことを特徴とする請求項1,2または3記載の磁気テー
    プ走行用ガイド装置。
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