JP2002116821A - 復水器真空度監視装置 - Google Patents

復水器真空度監視装置

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JP2002116821A
JP2002116821A JP2000308596A JP2000308596A JP2002116821A JP 2002116821 A JP2002116821 A JP 2002116821A JP 2000308596 A JP2000308596 A JP 2000308596A JP 2000308596 A JP2000308596 A JP 2000308596A JP 2002116821 A JP2002116821 A JP 2002116821A
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detector
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Toshio Sakurai
利男 櫻井
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 復水器真空度の急変時においても実際の真空
度の変化に追従した真空度のトレンド表示ができる復水
器真空度監視装置を提供するである。 【解決手段】 計測監視手段9は、真空度検出器6で検
出された真空度の変化率を演算し、その真空度変化率が
所定値を超えたときは、次に真空度検出器6の検出配管
5内のガスが凝縮したか否かを判定する。そして、トレ
ンド表示制御手段13は、ガス凝縮の発生判定時点から
ガス凝縮が回復するまでの間は、計測監視手段9で算出
した真空度変化率で変化するトレンド値を算出し、表示
装置7に真空度急変の変化率に合致したトレンド表示を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントにお
ける復水器の真空度をトレンド表示により監視する復水
器真空度監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントにおいては、蒸気タービン
で仕事を終えた蒸気は復水器で凝縮され水に戻されて再
び給水として使用される。復水器では蒸気と海水等の冷
却水とが熱交換されて蒸気を凝縮する。この場合、復水
器の真空度を適切に保っておくことが必要である。そこ
で、復水器の真空度を真空度検出器で検出しCRT表示
装置などにトレンド表示して、復水器の真空度を監視す
る復水器真空度監視装置が設けられている。
【0003】図6は、従来の復水器真空度監視装置の構
成図である。蒸気発生装置からの蒸気で蒸気タービン1
を駆動し、この蒸気タービン1に連結された発電機2か
ら電力を発生させる。蒸気タービン1で仕事を終えた蒸
気は復水器3に供給され、冷却水配管4から導かれる冷
却水と熱交換されて凝縮され水に戻される。
【0004】復水器3の真空度は、検出配管5に設けら
れた真空度検出器6で検出され、その真空度検出器6で
検出された復水器3の真空度は表示装置7に出力され
る。これにより、表示装置7は時々刻々変化する真空度
をトレンド表示する。これにより、運転員は、表示装置
7に表示される真空度のトレンド表示を監視することに
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、復水器の真
空度の急変時には、真空度のトレンド表示値はその急変
した直後は復水器内の真空度に追従した表示をするが暫
く後には一時的に変化しなくなり、その後に再度追従し
表示するようになる。これは、真空度検出器6に復水器
3の真空度を導く検出配管5内に流入している復水器内
の蒸気を含むガスが検出配管5内で凝縮し、真空度検出
器6への復水器真空度の伝達を制限するからである。従
って、従来の復水器真空度監視装置では、復水器真空度
の変化に追従しない部分があり、運転員に真空度の適正
なトレンド表示を提供できていない。
【0006】本発明の目的は、復水器真空度の急変時に
おいても実際の真空度の変化に追従した真空度のトレン
ド表示ができる復水器真空度監視装置を提供するであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
復水器真空度監視装置は、蒸気タービンの復水器の真空
度を真空度検出器で検出し表示装置にトレンド表示し復
水器の真空度を監視する復水器真空度監視装置におい
て、前記真空度検出器で検出された真空度の変化率を演
算し前記真空度変化率が所定値を超えたとき前記真空度
検出器の検出配管内のガスが凝縮したか否かを判定する
計測監視手段と、前記計測監視手段で前記検出配管内に
前記ガス凝縮が発生していると判定されたとき前記ガス
凝縮の発生判定時点からガス凝縮が回復するまでの間は
前記計測監視手段で算出した真空度変化率で変化するト
レンド値を算出し前記表示装置に真空度急変の変化率に
合致したトレンド表示を行うトレンド表示制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0008】請求項1の発明に係わる復水器真空度監視
装置においては、計測監視手段は、真空度検出器で検出
された真空度の変化率を演算し、その真空度変化率が所
定値を超えたときは、次に真空度検出器の検出配管内の
ガスが凝縮したか否かを判定する。そして、トレンド表
示制御手段は、ガス凝縮の発生判定時点からガス凝縮が
回復するまでの間は、計測監視手段で算出した真空度変
化率で変化するトレンド値を算出し、表示装置に真空度
急変の変化率に合致したトレンド表示を行う。
【0009】請求項2の発明に係わる復水器真空度監視
装置は、請求項1の発明において、真空度の急変を先行
的に表す先行信号検出器を設け、前記計測監視手段は、
前記先行信号検出器で検出された検出信号の信号変化率
が所定値を超えたときは、前記真空度検出器で検出され
た真空度の変化率を演算して記憶すると共に前記真空度
検出器の検出配管内のガスが凝縮したか否かを判定する
ことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明に係わる復水器真空度監視
装置においては、請求項1の発明の作用に加え、計測監
視手段は、先行信号検出器で検出された検出信号の信号
変化率が所定値を超えたときは、真空度検出器で検出さ
れた真空度の変化率を演算して記憶する。そして、真空
度検出器の検出配管内のガスが凝縮したか否かを判定
し、ガス凝縮した場合には、ガス凝縮の発生判定時点か
らガス凝縮が回復するまでの間は、表示装置に真空度急
変の変化率に合致したトレンド表示を行う。これによ
り、真空度の急変発生を事前に把握するので、確実に真
空度を計測している段階で真空度の変化率を判定でき
る。
【0011】請求項3の発明に係わる復水器真空度監視
装置は、請求項2の発明において、前記先行信号検出器
は、前記復水器に流入するタービン排気蒸気流量を検出
する蒸気流入検出器、前記復水器に供給される冷却水流
入量を検出する冷却水流量検出器、前記蒸気タービンに
より駆動される発電機の出力を検出する出力検出器の少
なくともいずれか1個であることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明に係わる復水器真空度監視
装置においては、請求項2の発明の作用に加え、計測監
視手段は、蒸気流入検出器で検出されたタービン排気蒸
気流量の変化率、冷却水流量検出器で検出された冷却水
流入量、出力検出器で検出された発電機の出力の変化率
がが所定値を超えたときは、真空度検出器で検出された
真空度の変化率を演算して記憶する。そして、真空度検
出器の検出配管内のガスが凝縮したか否かを判定し、ガ
ス凝縮した場合には、ガス凝縮の発生判定時点からガス
凝縮が回復するまでの間は、表示装置に真空度急変の変
化率に合致したトレンド表示を行う。
【0013】請求項4の発明に係わる復水器真空度監視
装置は、請求項1の発明において、前記表示装置に真空
度急変の変化率に合致したトレンド表示の開始時点を指
定する入力装置を設け、前記トレンド表示制御手段は、
前記入力装置で指定された開始点での真空度変化率で変
化するトレンド値を算出し前記表示装置に出力すること
を特徴とする。
【0014】請求項4の発明に係わる復水器真空度監視
装置においては、請求項1の発明の発明の作用に加え、
トレンド表示制御手段は、入力装置で指定された開始点
での真空度変化率で変化するトレンド値を算出し表示装
置に出力する。これにより、真空度急変直後に真空度安
定化操作を実施した場合、その効果を把握できる。
【0015】請求項5の発明に係わる復水器真空度監視
装置は、請求項1の発明において、前記真空度検出器で
検出された実測真空度の時間軸の変更を指示する入力装
置を設け、前記トレンド表示制御手段は、真空度急変の
変化率に合致したトレンド表示に重ねて、前記入力装置
で指示された時間軸位置に前記真空度検出器で検出され
た実測真空度を前記表示装置に表示することを特徴とす
る。
【0016】請求項5の発明に係わる復水器真空度監視
装置においては、請求項1の発明の作用に加え、トレン
ド表示制御手段は、真空度急変の変化率に合致したトレ
ンド表示に重ねて、入力装置で指示された時間軸位置に
真空度検出器で検出された実測真空度を表示装置に表示
する。これにより、真空度が急変した際には、検出配管
内に流入している蒸気を含んだガスが凝縮し、真空度検
出を制限し検出遅れが生じることを確認できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わる復水器真空度
監視装置の構成図である。蒸気タービン1は蒸気発生装
置からの蒸気で駆動され、この蒸気タービン1に連結さ
れた発電機2から電力を発生させる。発電機2の出力
(発生電力)は出力検出器8で検出され計測監視手段9
に入力される。
【0018】蒸気タービン1で仕事を終えた蒸気は復水
器3に供給され、冷却水配管4から導かれる冷却水と熱
交換されて凝縮され水に戻される。蒸気タービン1から
復水器3へのタービン排気蒸気流量は蒸気流入検出器1
0で検出され計測監視手段9に入力される。同様に、復
水器3の器内温度は器内温度検出器11で検出され、冷
却水配管4の冷却水流量は冷却水流量検出器12で検出
され、それぞれ計測監視手段9に入力される。
【0019】復水器3の真空度は、復水器3から検出配
管5を介して真空度検出器6で計測され、計測監視手段
9に入力されると共にトレンド表示制御手段13に入力
される。また、検出配管5の周囲温度は配管温度検出器
14で検出され計測監視手段9に入力される。
【0020】計測監視手段9は、真空度検出器6で検出
された真空度の変化率を演算し、真空度変化率が所定値
を超えたときは、真空度検出器6の検出配管5内のガス
が凝縮したか否かを判定する。
【0021】検出配管5内のガスが凝縮したか否かの判
定は、検出配管5内の飽和温度T0および配管温度検出
器14で検出された検出配管5の周囲温度T1に基づい
て判定される。この場合、検出配管5内の飽和温度T0
は器内温度検出器11で検出された復水器3の器内温度
および真空度検出器6で検出された真空度に基づいて飽
和蒸気表から求められる。
【0022】計測監視手段9において、検出配管5内に
流入している蒸気を含んだガスが凝縮し真空度検出を制
限していると判定したときは、トレンド表示制御手段1
3は、ガス凝縮の発生判定時点からガス凝縮が回復する
までの間は、計測監視手段9で算出した真空度変化率で
変化するトレンド値を算出し、表示装置7に真空度急変
の変化率に合致したトレンド表示を行う。
【0023】また、入力装置15は、表示装置7に真空
度急変の変化率に合致したトレンド表示の開始時点を指
定したり、真空度検出器6で検出された実測真空度の時
間軸の変更を指示したりするものである。
【0024】ここで、復水器3に流入するタービン排気
蒸気流量を検出する蒸気流入検出器10、復水器3に供
給される冷却水流入量を検出する冷却水流量検出器4、
蒸気タービン1により駆動される発電機2の出力を検出
する出力検出器8は、復水器3の真空度の急変を先行的
に表す先行信号を得るために先行信号検出器として設け
られている。これらの信号の処理については後述する。
【0025】計測監視手段9は時計機能を有しており、
真空度検出器6の真空度を取り込み真空変化率を算出し
記憶する機能と、器内温度検出器11の器内温度と真空
度検出器6の真空度とを取り込み検出配管5の内部の飽
和温度T0を算出し、配管温度検出器14の配管温度T
1との差に基づいてガス凝縮が発生したか否かを判定す
る機能とを有している。つまり、検出配管5の内部に流
入している蒸気を含むガスの凝縮による真空度検出の制
限発生の有無を判定する機能を有している。
【0026】また、トレンド表示制御手段13は計測監
視手段9の真空度検出の制限発生の判定結果と記憶した
真空度変化率を取り込む機能と、真空度変化率に合致し
た真空度のトレンド値を作成する機能と、真空度検出器
6で計測した真空度と真空度変化率に合致した真空度の
トレンド値とを切り替えて表示する機能を有する。
【0027】図2は、本発明の実施の形態に係わる復水
器真空度監視装置の動作を示すフローチャートである。
まず、計測監視手段9は復水器真空度を復水真空検出器
1から取り込み(S1)、真空度変化率を算出し、その
真空度変化率が所定値を超えたか否かを判定する(S
2)。真空度変化率は、単位時間ΔT当たりの真空度の
差ΔPを単位時間ΔTで除算して(ΔP/ΔT)として
求められる。
【0028】このステップS2での比較の結果、真空度
変化率が所定値以内であるときは、真空度検出器6で計
測した真空度を表示装置7に表示する(S3)。一方、
ステップS2の比較判定で、真空度変化率が所定値を超
える場合は、ステップS2で算出した真空度変化率を記
憶し(S4)、真空度検出器6の検出配管5内のガスに
凝縮が発生したか否かを判定する(S5)。
【0029】このガス凝縮の判定は、以下のようにして
行う。復水器3内の器内温度検出器11から復水器内温
度を取り込み、ステップS1で取り込んだ真空度とこの
復水器内温度とで事前に準備された飽和蒸気表から検出
配管5内の飽和温度T0を求める。そして、この飽和温
度T0と検出配管温度検出器14からの配管温度T1と
の差を計算し、その結果と事前に設定した所定値とを比
較する。比較した結果、所定値以上の場合には、検出配
管5内にはガス凝縮は発生していないと判定し、真空度
検出器6で検出した真空度を表示装置7に表示する(S
3)。
【0030】一方、飽和温度T0と検出配管温度検出器
14からの配管温度T1との差が所定値以下の場合は、
検出配管5の内部に流入している蒸気を含むガスの凝縮
による真空度検出の制限発生である判定し、この場合
は、ステップS6に移行する。ステップS6では、ステ
ップS4で記憶した真空度変化率に合致した真空度トレ
ンド表示データをステップS5判定の際の真空度を起点
に作成し、表示装置15に、その作成したトレンド表示
データを表示する(S7)。
【0031】そして、ステップS5に戻り、ステップS
5〜ステップS7の処理を繰り返し行う。その後、ステ
ップS5で比較判定した結果、飽和温度T0と検出配管
温度検出器14からの配管温度T1との差が所定値以上
に復帰した場合は、ステップS3に移りステップS1で
取り込んだ真空度検出器6からの真空度を表示装置7に
表示する。
【0032】ここで、復水器3の真空度は、復水器3に
流入するタービン排気蒸気、復水器3の真空度を保持す
る冷却水、タービン発電機8の出力の変化により変動す
る。これらの変化を真空度急変発生の先行要因として検
出し真空度変化率を算出するようにしても良い。
【0033】復水器3に流入するタービン排気蒸気流量
は蒸気流入検出器10で検出され、復水器3に供給され
る冷却水流入量は冷却水流量検出器12で検出され、蒸
気タービン1により駆動される発電機2の出力は出力検
出器8で検出される。これら検出器を総称して先行信号
検出器と称している。
【0034】図3は、真空度急変発生の先行要因を検出
したときに真空度変化率を算出する場合の本発明の実施
の形態に係わる復水器真空度監視装置の動作を示すフロ
ーチャートである。図2に示したフローチャートに対
し、ステップS0が追加され、ステップS2に代えてス
テップS2’が設けられている。
【0035】図3において、計測監視手段9は復水器真
空度を復水真空検出器1から取り込み(S1)、先行信
号検出器(蒸気流入検出器10、冷却水流量検出器12
出力検出器8)で検出された検出信号の信号変化率が所
定値を超えたか否かを判定し(S0)、このステップS
0での判定の結果、先行信号変化率が所定値以内である
ときは、真空度検出器6で計測した真空度を表示装置7
に表示する(S3)。
【0036】一方、ステップS2の比較判定で、先行信
号変化率が所定値を超えるときは、真空度検出器6で検
出された真空度の変化率を算出し(S2’)、その真空
度変化率を記憶する(S4)。
【0037】次に、真空度検出器6の検出配管5内のガ
スが凝縮したか否かを判定し(S5)、検出配管5内に
はガス凝縮は発生していないと判定したときは、真空度
検出器6で検出した真空度を表示装置7に表示する(S
3)。
【0038】一方、ガス凝縮した場合には、ガス凝縮の
発生判定時点からガス凝縮が回復するまでの間は、表示
装置7に真空度急変の変化率に合致したトレンド表示デ
ータを作成し(S6)、そのトレンド表示データを表示
装置7に表示する(S7)。
【0039】そして、ステップS5に戻り、ステップS
5〜ステップS7の処理を繰り返し行う。その後、ステ
ップS5で比較判定した結果、飽和温度T0と検出配管
温度検出器14からの配管温度T1との差が所定値以上
に復帰した場合は、ステップS3に移りステップS1で
取り込んだ真空度検出器6からの真空度を表示装置7に
表示する。これにより、真空度の急変発生を事前に把握
するので、確実に真空度を計測している段階で真空度の
変化率を判定できる。
【0040】次に、図4は本発明の実施の形態に係わる
復水器真空度監視装置での表示装置7に表示される監視
画面の説明図である。図4(a)〜図4(d)では、横
軸に時間をとり縦軸を真空度をとって表示した復水器真
空度のドレンド表示画面である。図4(a)は、真空度
検出器6からの真空度を表示した状態を示している。図
4(b)は、真空度検出器6からの真空度を表示した状
態で真空度が急変した状態を示しており、計測監視手段
9が真空度変化率を算出して事前に設定した所定値と比
較を行い、所定値以上の場合で、検出配管5の内部に流
入している蒸気を含むガスの凝縮による真空度検出の制
限発生があった場合を示している。この場合は、最初の
うち(例えば1サンプリング期間)は、真空度検出器6
で検出された真空度が表示される。図4(b)では、真
空度変化率は事前に設定した単位時間△T当りにおける
真空度の変化△Pである場合を示している。
【0041】次に、図4(c)は、計測監視手段9が図
中のX点で検出配管5の内部に流入している蒸気を含む
ガスの凝縮による真空度検出の制限発生を判定したこと
により、トレンド表示制御手段13が計測監視手段9の
判定の際に記憶した真空度変化率に合致した真空度トレ
ンド表示データを作成し、X点以降において、そのトレ
ンド表示データを表示をした状態を示している。
【0042】図4(d)は、図4(c)の状態の以降に
計測監視手段9が図中のZ点で検出配管5の内部に流入
している蒸気を含むガスの凝縮による真空度検出の制限
消失を判定したことにより、Z点以降において、トレン
ド表示制御手段13が真空度検出器3からの真空度の表
示に復帰した状態を示している。
【0043】次に、図5は本発明の実施の形態に係わる
復水器真空度監視装置での表示装置7に表示される監視
画面の他の一例の説明図である。図5(a)〜図5
(d)では、横軸に時間をとり縦軸を真空度をとって表
示した復水器真空度のドレンド表示画面である。
【0044】図5(a)は、真空度急変の変化率に合致
したトレンド表示と実測真空度との両方の値の表示との
双方を監視画面に表示した場合を示している。すなわ
ち、トレンド表示制御手段13は、真空度検出の制限発
生を判定した以降も計測監視手段13が判定の際に記憶
した真空変化率に合致した真空度トレンド表示と、真空
度検出器6からの実測真空度の双方を表示装置7に表示
させる。図5(a)では、X点で真空度検出の制限発生
を判定した以降も実測真空度を表示している場合を示し
ている。
【0045】このように、真空度急変の変化率に合致し
たトレンド表示と実測真空度との両方の値を表示するこ
とにより、検出配管5内に流入している蒸気を含んだガ
スが凝縮し真空度検出を制限している状態の発生を把握
できる。
【0046】図5(b)は、入力装置15で指定した開
始点Yでの真空度変化率で変化するトレンド値をトレン
ド表示制御手段13で算出し表示装置7に出力した場合
を示している。
【0047】トレンド表示制御手段13に接続された外
部の入力装置15により、計測監視手段13の判定と異
なる時点における真空度変化率に合致したトレンド表示
を表示装置7に表示させる。図5(b)では、入力装置
15によりY点以降から真空度変化率に合致したトレン
ド表示を開始した場合を示している。
【0048】このように、真空度急変の変化率に合致し
たトレンド表示の開始点を任意に選択できるので、真空
急変後直後に真空度安定化操作を実施した場合、その実
施の時点からの効果を適正に把握できる。
【0049】図5(c)は、検出配管5内に流入してい
る蒸気を含んだガスが凝縮し真空度検出を制限している
と判定した場合に、メッセージ表示を行う場合の監視画
面を示している。
【0050】トレンド表示制御手段13は、計測監視手
段9の判定により真空度変化率に合致したトレンド表示
を開始する際にメッセージも表示装置7に表示させる。
図5(c)では、X点から真空度変化率に合致したトレ
ンド表示を開始すると共にメッセージ表示しているもの
を示す。
【0051】図5(d)は、真空度急変の変化率に合致
したトレンド表示に重ねて、入力装置15で指示された
時間軸位置に真空度検出器で検出された実測真空度を表
示装置7に表示したものである。
【0052】トレンド表示制御手段13に接続された入
力装置15から実測真空度のトレンドの時間軸方向への
移動を指定する。図5(d)では、入力装置15により
実測真空度を真空度変化率に合致したトレンド表示に重
ね合わせている状態を示す。
【0053】これにより、真空度が急変した際には、検
出配管内に流入している蒸気を含んだガスが凝縮し、真
空度検出を制限し検出遅れが生じることを確認できる。
すなわち、真空度急変の変化率に合致したトレンド表示
に実測真空度の時間軸を任意に変更して重ね合わせ表示
するので、真空度が急変した際には検出配管内に流入し
ている蒸気を含んだガス凝縮し真空度検出を制限し検出
遅れが生じていることを確認できる。
【0054】以上述べたように、本発明の実施の形態に
よれば、復水器真空度と復水器内温度とから検出配管5
内の飽和温度T0を求め、飽和温度T0と配管温度T1
との差を求め、飽和温度T0と配管温度T1との差が所
定値以下場合には、真空度検出器6からの実測真空度に
代えて真空度変化率と合致で真空度のトレンド表示を判
定時の真空度を起点に表示装置に表示させる。
【0055】従って、真空度の表示が復水器真空度の変
化に追従しない真空度トレンド表示を補正することが可
能となる。これにより、真空度を監視できなかった点が
改善され、常に連続的な真空度の監視が可能となり機器
保護が動作することを事前に予測でき確実な運転監視が
可能となる。
【0056】また、真空度急変発生の要因を先行的に検
出し、これにより真空度変化率算出を開始するので、検
出配管5内に流入する蒸気を含んだガスの凝縮がない、
実際の真空度を確実に検出している段階で真空度の変化
率を判定でき、復水器真空度の変化に追従しない期間の
真空度トレンド表示値の精度を向上させることができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、検
出配管内に流入している蒸気を含んだガス凝縮し真空度
検出を制限し検出遅れが生じていることを判定した際
に、真空度急変の変化率に合致したトレンド表示するの
で、検出配管内に流入している蒸気を含んだガス凝縮し
真空度検出を制限し検出を制限している状態の発生を把
握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる復水器真空度監視
装置の構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる復水器真空度監視
装置の動作の一例を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態に係わる復水器真空度監視
装置の動作の他の一例を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態に係わる復水器真空度監視
装置での表示装置に表示される監視画面の説明図。
【図5】本発明の実施の形態に係わる復水器真空度監視
装置での表示装置に表示される監視画面の他の一例の説
明図。
【図6】従来の復水器真空度監視装置の構成図。
【符号の説明】
1…蒸気タービン、2…発電機、3…復水器、4…冷却
水配管、5…検出配管、6…真空度検出器、7…表示装
置、8…出力検出器、9…計測監視手段、10…蒸気流
入検出器、11…器内温度検出器、12…冷却水流量検
出器、13…トレンド表示制御手段、14…配管温度検
出器、15…入力装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービンの復水器の真空度を真空度
    検出器で検出し表示装置にトレンド表示し復水器の真空
    度を監視する復水器真空度監視装置において、前記真空
    度検出器で検出された真空度の変化率を演算し前記真空
    度変化率が所定値を超えたとき前記真空度検出器の検出
    配管内のガスが凝縮したか否かを判定する計測監視手段
    と、前記計測監視手段で前記検出配管内に前記ガス凝縮
    が発生していると判定されたとき前記ガス凝縮の発生判
    定時点からガス凝縮が回復するまでの間は前記計測監視
    手段で算出した真空度変化率で変化するトレンド値を算
    出し前記表示装置に真空度急変の変化率に合致したトレ
    ンド表示を行うトレンド表示制御手段とを備えたことを
    特徴とする復水器真空度監視装置。
  2. 【請求項2】 真空度の急変を先行的に表す先行信号検
    出器を設け、前記計測監視手段は、前記先行信号検出器
    で検出された検出信号の信号変化率が所定値を超えたと
    きは、前記真空度検出器で検出された真空度の変化率を
    演算して記憶すると共に前記真空度検出器の検出配管内
    のガスが凝縮したか否かを判定することを特徴とする請
    求項1に記載の復水器真空度監視装置。
  3. 【請求項3】 前記先行信号検出器は、前記復水器に流
    入するタービン排気蒸気流量を検出する蒸気流入検出
    器、前記復水器に供給される冷却水流入量を検出する冷
    却水流量検出器、前記蒸気タービンにより駆動される発
    電機の出力を検出する出力検出器の少なくともいずれか
    1個であることを特徴とする請求項2に記載の復水器真
    空度監視装置。
  4. 【請求項4】 前記表示装置に真空度急変の変化率に合
    致したトレンド表示の開始時点を指定する入力装置を設
    け、前記トレンド表示制御手段は、前記入力装置で指定
    された開始点での真空度変化率で変化するトレンド値を
    算出し前記表示装置に出力することを特徴とする請求項
    1に記載の復水器真空度監視装置。
  5. 【請求項5】 前記真空度検出器で検出された実測真空
    度の時間軸の変更を指示する入力装置を設け、前記トレ
    ンド表示制御手段は、真空度急変の変化率に合致したト
    レンド表示に重ねて、前記入力装置で指示された時間軸
    位置に前記真空度検出器で検出された実測真空度を前記
    表示装置に表示することを特徴とする請求項1に記載の
    復水器真空度監視装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011191006A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Tlv Co Ltd 熱交換器
CN108195506A (zh) * 2018-01-24 2018-06-22 兖州煤业股份有限公司 一种用于大中型汽轮机组的凝汽器真空度测量装置

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JP2011191006A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Tlv Co Ltd 熱交換器
CN108195506A (zh) * 2018-01-24 2018-06-22 兖州煤业股份有限公司 一种用于大中型汽轮机组的凝汽器真空度测量装置

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