JP2002116417A - 眼鏡フレームのリムカーブの調整方法 - Google Patents

眼鏡フレームのリムカーブの調整方法

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JP2002116417A
JP2002116417A JP2000305023A JP2000305023A JP2002116417A JP 2002116417 A JP2002116417 A JP 2002116417A JP 2000305023 A JP2000305023 A JP 2000305023A JP 2000305023 A JP2000305023 A JP 2000305023A JP 2002116417 A JP2002116417 A JP 2002116417A
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JP
Japan
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lens
rim
curvature
mold
curve
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JP2000305023A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tsujimoto
勉 辻本
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Seiko Optical Products Co Ltd
Original Assignee
Seiko Optical Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼鏡フレームのリム部をレンズの厚み方向の
曲率に合せて調整すること。 【解決手段】 検眼により特定されたレンズ1を選定さ
れた眼鏡フレーム5のリム部に合せてカットした上、そ
の周縁にヤゲン3を形成し、ついで、レンズ1と眼鏡フ
レーム5に関するデータをもとに、リム部6の弾性限界
を超える程度の曲率を備えて対応する金型11、12に
より、リム部6の曲率を組付けるべきレンズ1の曲率に
合せて調整するようにすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼鏡フレームに設け
るリムカーブの調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】検眼により特定された新しいレンズを眼
鏡フレームのリム部に嵌込んで一体とするには、レンズ
と別に作られた眼鏡フレームのリム部をレンズの湾曲に
合わせるようにして指で部分的に曲げた上、レンズの周
縁に削成したヤゲンをリム部の内周縁に形成した溝部に
嵌め込んで組付けるようにしている。
【0003】この曲げ修正は、レンズとリム部がなじむ
程度でよいとされているが、近年、レンズがプラスチッ
クにより成形され、しかも、素材自体が高屈折になった
ことにより肉薄に形成できるようになってくると、リム
部との間の厚み方向の湾曲度、つまり厚み方向の曲率の
違いによりレンズの外周部に撓みが生じて可視像が歪ん
だり、特に多焦点レンズのような高い機能が付与された
レンズの場合においては、その特性を最大限に発揮させ
ることができなくなるといった不都合が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
眼鏡フレームのリム部に、嵌め合わせるべきレンズの厚
み方向の曲率と同じ大きさの湾曲を付与させるようにす
る新たなリムカーブの調整方法を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はかか
る課題を達成するための眼鏡フレームのリムカーブの調
整方法として、検眼により特定したレンズを選定した眼
鏡フレームのリム部の形状に合せてカットした上その周
縁にヤゲンを削成するとともに、レンズとリム部に関す
る各データをコンピュータに入力し、レンズについては
その「度」に応じた複数のグループのうちの1つに区分
けして記憶させるとともに、レンズに関するデータをも
とに、レンズの厚み方向の曲率に対応しかつリム部の弾
性限界を超える大きさの曲率を有する複数の金型から指
定された金型をコンピュータにより選定し、上述した金
型を用いてこのリム部にレンズの厚み方向の曲率に応じ
た湾曲を付与させるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の実施例につ
いて説明する。
【0007】はじめに、眼鏡着用者の視力、例えば近視
や遠視の度合いを検眼により調べ、これにより特定され
たレンズの「度」をコンピュータに入力して複数のグル
ープのうちの1つに区分けする。
【0008】例えば近視用のレンズの場合、図1に示し
たように、この種のレンズ1は、通常外表面1aが
「度」に応じた曲率の小さな球面をなすように形成さ
れ、また、内面1bは、「度」に比例して曲率が増大す
るような凹面として形成されていて、外表面1aから入
った光がその面1aから1mの距離のところで焦点を結
ぶものを1度、1/2の距離のところで焦点を結ぶもの
を2度、以下1/3、1/4の距離のところで焦点を結
ぶものを3度、4度と決められていて、検眼により決め
られた「度」が入力されると、コンピュータは、予め
「度」の順序に例えば1度から4度まで4つのグループ
に区分したグループのうちのいずれのグループに属する
かを決定する。
【0009】またこれと同時に、眼鏡着用者により所望
の眼鏡フレーム5が選定されると、その品番等から、そ
のリム部6の太さや材質といった眼鏡フレーム5に関す
る各種のデータがコンピュータに入力される。
【0010】一方、このようにして眼鏡フレーム5が選
定されると、検眼により特定されたレンズ1は、そのア
イポイントをもとにリム部6の形状通りにカットされた
上、図3に示したように、その周縁にレンズ1の厚みを
基準としてヤゲン3が削成され、同時に、ヤゲンカーブ
の湾曲度、つまり、ヤゲン3の厚み方向の曲率がコンピ
ュータに入力される。
【0011】このように、レンズ1及び眼鏡フレーム5
に関する各種のデータが入力されると、眼鏡フレーム5
のリム部6には、組付けるべきレンズ1の湾曲に合せた
曲率が付与される。
【0012】図4は、この調整のために用意されたハン
ドプレスの一例で、このハンドプレス10には、眼鏡フ
レーム5のリム部6をレンズ1の湾曲に合せて厚み方向
に変形させるための、固定型11と可動型12とからな
る一対の金型が取付けられる。
【0013】これらの金型11、12は、チタンや樹脂
材により成形された弾力性を有する眼鏡フレーム5のリ
ム部6に、レンズ1の厚み方向の曲率に合せてくせ付け
をするためのもので、この実施例では、グループ毎にそ
れぞれのヤゲンカーブの厚み方向の曲率に合せて、それ
よりも大きな曲率を有する4組の金型として形成され、
かつ、これらの金型11、12には、眼鏡フレーム5に
傷を付けることがないよう、各合わせ面11a,12a
に硬質の樹脂が使用されている。
【0014】つぎに、上述したリムカーブの調整方法に
ついての具体的な手法を図7をもとに説明する。
【0015】いま、眼鏡を必要とする客が検眼によって
最適の「度」を決め、同時に、好みの眼鏡フレーム5を
選ぶと(ステップ イ)、オペレータは、眼鏡フレーム
5のリム部6の形状に合せて対応するレンズ1をカット
した上(ステップ ロ)、その周縁にヤゲン3を削成し
て(ステップ ハ)、ヤゲンカーブなどのレンズ1に関
するデータとともに、リム部6の材質や太さなど、眼鏡
フレーム5に関する各種のデータをコンピュータ入力す
る(ステップ ニ)。
【0016】これにより、コンピュータは、入力された
データをもとに区分されたグループの1つを特定して、
そのグループに合う金型11、12をディスプレイ上に
表示する(ステップ ホ)。
【0017】オペレータは、この表示をもとに対応する
金型11、12をハンドプレス10に装着し、レンズ1
の周縁に形成されたヤゲン3の湾曲度に合せてリム部6
の厚み方向の曲率を調整し(ステップ ヘ)、最後に、
カットしたレンズ1を眼鏡フレーム5のリム部6に嵌め
込んで完成させる(ステップ ト)。
【0018】したがって、このようにしてリムカーブの
調整が施こされたリム部6は、ヤゲン3を介してレンズ
1の厚み方向の湾曲に近く調整されるため、レンズ1の
周縁部に歪み等を生じさせることなく、正しく組付けら
れる。
【0019】ところで、以上は標準的な太さを有するチ
タンフレーム5のリム部6にレンズ1を組付ける工程に
ついて説明したものであるが、これよりも太いチタンフ
レーム5やこれとは異なる剛性を有する樹脂フレーム5
にレンズ1を嵌め込むには、それぞれのリム部6に所要
の曲率を与えるための専用の金型11、12をグループ
の数だけ揃え、これらを各眼鏡フレーム5に関する各種
のデータをもとにコンピュータにより選んで表示させる
ようにする。
【0020】また一方、本発明では、標準的な太さのチ
タンフレーム5に用いる4組の金型11、12を利用し
て、これよりも太いチタンフレーム5や剛性の大なる各
種の樹脂フレームに対しても調整できるようにする。
【0021】すなわち、図6に示したように、例えば、
より剛性の大なる材料よりなるリム部6に、グループの
Iに属する「度」の小さなレンズ1と同じリムカーブを
付与させるには、標準的なグループのIIに属する金型1
1、12を用いて形成するようにしたものである。つま
り、より剛性の大きなリム部6に所要の曲率を付与する
には、標準的な金型11、12の一段もしくは二段程度
曲率の大きな金型11、12を共通の金型として使用す
ることにより、それよりも小さな曲率を付与させるよう
にするものである。
【0022】これにより、標準的なリム調整用の4組の
金型11、12のほかに、グループIVのレンズにあわせ
るための4番目の金型11、12を加えて都合5組の金
型を用意することにより、標準的な太さのリム6とこれ
よりも太いリム6の双方に所要のリムカーブを付与させ
ることを可能となして、金型11、12の数を大巾に削
減することを可能にする。
【0023】ところで、以上はレンズ1と眼鏡フレーム
5との接点をなすヤゲン3の曲率を基準としてリム部6
に所要の曲率を付与させるようにしたものであるが、一
般的なレンズでは、肉厚のほぼ中央にヤゲン3を設ける
ようにしているため、レンズ外表面1aの曲率とヤゲン
3の曲率はほぼ同じと見なすことができるから、検眼に
よって特定されたレンズ1aの品番を単にコンピュータ
に入力するだけで、その外表面1aの曲率に合う金型1
1、12を特定して、リム部6を調整するようにするこ
ともできる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、検眼
により特定されたレンズを制定された眼鏡フレームのリ
ムの形状に合せてカットしてその周縁にヤゲンを削成す
るとともに、これらのデータをコンピュータに入力して
得られたデータ信号をもとに、リム部に所要のカーブを
付与させるべくその弾性限界を超える曲率を備えた金型
を選定して、その選定された金型によってリム部の湾曲
の度合いをレンズの厚み方向の曲率に合わせるようにし
たので、組付けた際に生じるレンズの周縁部の歪みをな
くして、特に多焦点レンズのような高い機能を付与され
たレンズにおけるその特性を最大限に発揮させることが
できる。
【0025】しかも、近視用としてはレンズ外表面の曲
率をもとに、また、遠視用としてはレンズに設けるヤゲ
ンの曲率をもとに金型を選ぶようにすることによって、
リムカーブをレンズの厚み方向の曲率に正しく合わせる
ことができ、さらには、リムの太さや材質により異なる
剛性をもとに適宜金型を選ぶことによって、リムカーブ
とレンズのカーブをより近づけることができる。
【0026】またさらに、剛性の異なるリムにも共通の
金型を使用するようにして金型の数を大巾に削減させる
ことにより、この種のリムカーブの調整方法をより普及
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】近視用レンズの厚み方向の曲率と、その度につ
いて示した図である。
【図2】同上遠視用レンズについて示した図である。
【図3】レンズの周縁に設けるヤゲンについて示した図
である。
【図4】眼鏡フレームのリム部の成形に用いるプレスの
一例を示した図である。
【図5】(a)(b)は、眼鏡フレームと、そのリム部
に曲率を付与するための金型について示した図である。
【図6】共通の金型を用いて剛性の異なるリム部に所要
の曲率を付与する例について示した図である。
【図7】リムカーブの調整操作について示したフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 レンズ 3 ヤゲン 5 眼鏡フレーム 6 リム部 10 ハンドプレス 11、12 金型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検眼により特定したレンズを選定した眼
    鏡フレームのリム部の形状に合せてカットした上その周
    縁にヤゲンを削成するとともに、前記レンズと前記リム
    部に関する各データをコンピュータに入力し、前記レン
    ズについてはその「度」に応じた複数のグループのうち
    の1つに区分けして記憶させる行程と、前記レンズに関
    するデータをもとに、前記レンズの厚み方向の曲率に対
    応するよう前記リム部の弾性限界を超える大きさの曲率
    を有する複数の金型から指定された金型を前記コンピュ
    ータにより選定し、該金型を用いて前記リム部にレンズ
    の厚み方向の曲率に応じたカーブを付与する行程とより
    なる眼鏡フレームのリムカーブの調整方法。
  2. 【請求項2】 前記レンズの周縁に設けるヤゲンの厚み
    方向の曲率に関するデータをもとに前記金型を選定する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の眼鏡フレー
    ムのリムカーブの調整方法。
  3. 【請求項3】 前記レンズの外表面の厚み方向の曲率に
    関するデータをもとに前記金型を選定するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の眼鏡フレームのリムカー
    ブの調整方法。
  4. 【請求項4】 前記リム部の剛性に関するデータをもと
    に前記金型を選定するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の眼鏡フレームのリムカーブの調整方法。
  5. 【請求項5】 前記金型を共通の金型として使用するこ
    とにより、剛性の異なるそれぞれのリム部に、前記グル
    ープ毎の異なる曲率を付与させるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の眼鏡フレームのリムカーブの調整
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013097075A (ja) * 2011-10-29 2013-05-20 Yamauchi Matex Corp 眼鏡用のリム線、眼鏡用のリム線の製造方法及びこのリム線を用いた眼鏡
JP5496378B1 (ja) * 2013-02-12 2014-05-21 カメマンネン株式会社 眼鏡フレームの製造・販売連携システム及びこのシステムに用いられる眼鏡フレームの製造方法

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Effective date: 20040526