JP2002116241A - Ic試験装置 - Google Patents

Ic試験装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定デバイスの出力データにサイクルずれ
が生じた場合においても、テストパターンを書き替える
ことなく容易に対応する技術の提供。 【解決手段】 タイミング発生部1からタイミング発生
器3と論理比較回路2とそれぞれ期待値パターンS2を
入力する信号経路上に、それぞれサイクルシフト部5を
設け、各サイクルシフト部5において、DUT4のサイ
クルずれに合わせて、期待値パターンを同一サイクル数
ずつシフトさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC試験装置に関
し、特に、被測定デバイスの出力のサイクルずれに、期
待値パターンを書き替えることなく容易に対応すること
ができるIC試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IC(集積回路)が所定の機能通りに動
作するか否かを確認するため、ATE等のIC試験装置
によりファンクションテストが実施されている。ファン
クションテストにおいては、被測定デバイスの入力端子
にテストパターンを順次に印加して、出力端子に現れる
パターンが期待値の通りであるか否かを比較チェックす
る。
【0003】ここで、図5を参照して、従来のIC試験
装置の基本構成例について説明する。従来のIC試験装
置は、測定対象デバイス(DUT)4を試験するため
に、テストパターン発生部1、タイミング発生器3及び
論理比較回路2を基本構成として備えている。
【0004】テストパターン発生部1は、DUT4へ入
力されるドライブパターン(入力信号データ群)S1
と、そのドライブパターンS1が入力されたDUT4が
所定の機能通りに動作した場合に出力されるべきデータ
としての期待値パターン(出力信号データ群)S2とを
それぞれ発生する。また、論理比較回路2は、ドライブ
パターンS1が入力されたICの出力データS4と、期
待値パターンS2とを比較して、ICの良否を判定す
る。
【0005】比較にあたっては、ドライブパターンS1
中の同一信号にそれぞれ対応する出力値と期待値とを比
較しなければならない。一方、ドライブパターンS1の
信号がICに入力されてから、その信号に対応する出力
データS4が出力されるまでにはタイムラグがある。そ
こで、タイミング発生器3によって期待値パターンS2
からストローブ信号S3を発生させ、そのストローブ信
号S3によって規定されるタイミングで、論理比較回路
2が出力データS4と期待値パターンS2とを比較して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被測定デバ
イスであるICの出力データが、サイクルずれを起こす
ことがある。その場合、ドライブパターン中の同一信号
に対応する出力値と期待値とが、それぞれ論理比較回路
へ入力するサイクルがずれてしまう。その結果、ストロ
ーブで規定されたタイミングで比較をしても、正しい比
較を行うことが困難となる。このため、従来は、出力デ
ータのサイクルずれに合わせて、期待値パターンを書き
替えなければならなかった。
【0007】なお、特開平9−5394号公報に記載の
ICテストシステムの比較回路においては、比較回路に
入力される期待値信号のみを、期待値サイクルシフト回
路によりサイクルシフトさせているが、ストローブ側の
信号についてはサイクルシフトさせておらず、改善の余
地がある。
【0008】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、被測定デバイスの出力データにサイクル
ずれが生じた場合においても、テストパターンを書き替
えることなく容易に対応することができるIC試験装置
の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、本発明の請求項1に係るIC試験装置によれば、ド
ライブパターン及び期待値パターンを発生するテストパ
ターン発生部と、期待値パターンが入力され、ストロー
ブ信号を出力するタイミング発生器と、ドライブパター
ンが入力されたICの出力データと期待値パターンと
を、ストローブ信号によって規定されるタイミングで比
較し、ICの良否を判定する論理比較回路とを備えたI
C試験装置であって、タイミング発生器及び論理比較回
路へ入力される期待値パターンを、同一サイクル数ずつ
シフトさせるサイクルシフト部を設けた構成としてあ
る。
【0010】このように、本発明のIC試験装置によれ
ば、サイクルシフト部を設けている。このため、被測定
デバイスであるICの出力データがサイクルずれを起こ
した場合に、そのサイクルずれに合わせて、期待値パタ
ーンをサイクルシフトさせることができる。その結果、
テストパターンを書き替えることなく、サイクルずれに
容易に対応することができる。
【0011】特に、論理比較回路へ入力される期待値パ
ターンだけでなく、タイミング発生器へ入力される期待
値パターンも、同一サイクル数だけシフトさせることに
より、ストローブ信号も同一サイクル数だけシフトさせ
ることができる。その結果、サイクルシフトした場合に
おいても、正確なタイミングで出力データと期待値デー
タとを比較することができる。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、サイ
クルシフト部が、複数段のフリップフロップと、フリッ
プフロップを経由しない期待値パターン、又は、いずれ
かのフリップフロップの出力を選択的に出力するマルチ
プレクサとにより構成してある。このような構成とすれ
ば、簡単な構成で、期待値パターンを所望のサイクルだ
けシフトさせることができる。
【0013】なお、論理比較回路へ入力する期待値パタ
ーンと、タイミング発生器に入力する期待値パターンと
を、個別のサイクルシフト部でそれぞれシフトさせる場
合には、各サイクルシフト部で、同一段数のフリップフ
リップからの出力をマルチプレクサで選択するとよい。
【0014】ところで、期待値パターンをサイクルシフ
トさせた場合に、サイクルシフト部から出力される最初
のシフトサイクル数分の期待値パターンは、テストパタ
ーン発生部から入力された期待値パターンではない。例
えば、最初の数サイクル数分として、前回のIC試験時
に使用した残存パターンの最後部分が最初に出力される
ことがある。その結果、論理比較回路において、期待値
パターンと出力データとの正確な比較を行うことが困難
となる。
【0015】そこで、請求項3記載の発明によれば、サ
イクルシフト部が、期待値パターンをサイクルシフトす
る際に、シフトしたサイクル数分の最初の出力をリセッ
トする構成としてある。このように最初の出力をリセッ
トすれば、最初のシフトサイクル数分の期待値パターン
は、無効パターンとなる。その結果、論理比較回路にお
いて、この最初の出力が比較対象とされなくなる。この
ため、本来の基体値パターンと出力データとの正確な比
較を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、第一実施形態として、図1を参
照して、本発明のIC試験装置の基本構成例について説
明する。第一実施形態のIC試験装置は、測定対象デバ
イス(DUT)としてのIC4を試験するために、テス
トパターン発生部1、タイミング発生器3及び論理比較
回路2に加えて、サイクルシフト部5を設けている。
【0017】テストパターン発生部1は、ドライブパタ
ーンS1と期待値パターンS2とをそれぞれ発生する。
また、期待値パターンS2が入力されるタイミング発生
器3は、ストローブ信号S3を出力する。そして、論理
比較回路2では、ドライブパターンS1が入力されたI
C4の出力データS4と期待値パターンS2とを、スト
ローブ信号S3によって規定されるタイミングで比較
し、IC4の良否を判定する。
【0018】さらに、図1に示すように、本実施形態で
は、タイミング発生器1から、論理比較回路2とタイミ
ング発生器3への信号経路上に、それぞれサイクルシフ
ト部5を設けている。ここで、図2に、各サイクルシフ
ト部5の構成を示す。なお、各サイクルシフト部5の回
路構成は同一である。
【0019】図2に示すように、サイクルシフト部5
が、複数段のフリップフロップ51とマルチプレクサ5
2とにより構成されている。そして、マルチプレクサ5
2によって、フリップフロップ51を経由しない期待値
パターン、又は、いずれかのフリップフロップ51の出
力を選択的に出力する。
【0020】そして、各サイクルシフト部5では、タイ
ミング発生器3へ入力される期待値パターンS2と、論
理比較回路2へ入力される期待値パターンS2とを、I
C4の出力データS4のサイクルずれに合わせて、互い
に同一サイクル数ずつシフトさせる。すなわち、各サイ
クルシフト部5において、同一段数のフリップフリップ
51からの出力をマルチプレクサ52で選択するように
する。
【0021】このようにすれば、論理比較回路2へ入力
される期待値パターンS2だけでなく、タイミング発生
器3へ入力される期待値パターンS2も、同一サイクル
数だけシフトさせることができる。このため、ストロー
ブ信号S3も同一サイクル数だけシフトさせることがで
きる。その結果、期待値パターンS2をサイクルシフト
させた場合においても、正確なタイミングで出力データ
と期待値データとを比較することができる。その結果、
テストパターンを書き替えることなく、サイクルずれに
容易に対応することができる。
【0022】さらに、本実施形態では、期待値パターン
S2をサイクルシフトさせた場合に、各サイクルシフト
部5において、シフトしたサイクル数分の最初の出力を
リセットする。具体的には、各サイクルシフト部5にお
いて、シフトサイクル数分、各フリップフロップ5をそ
れぞれリセットする。このように最初の出力をリセット
すれば、最初のシフトサイクル数分の期待値パターンは
無効パターンとなり、論理比較回路2において比較対象
とされなくなる。その結果、サイクルシフトした場合に
おいても、正確に比較を行うことができる。
【0023】[第二実施形態]次に、第二実施形態とし
て、図3を参照して、本発明のIC試験装置の具体的構
成例について説明する。なお、図3では、図1に示した
DUT4と、ドライブパターンS1及び出力データS4
の信号経路との図示を省略する。
【0024】第二実施形態においては、テストパターン
発生部1は、「ExpH」と「ExpL」とにより構成
されている。「ExpH」からは、期待値パターンEx
pHが出力され、「ExpL」からは期待値パターンE
xpLが出力される。また、ExpHからは、インバー
タを介して期待値パターンOpenHが生成され、Ex
pLからは、インバータを介して期待値パターンOpe
nLが生成される。
【0025】そして、各期待値パターンExpH、Ex
pL、OpenH及びOpenLは、それぞれサイクル
シフト部5を介して、論理比較回路2へ入力される。各
サイクルシフト部5の構成は、図2に示した第一実施形
態におけるサイクルシフト部5の構成と同一である。
【0026】さらに、図1に示すように、期待値パター
ンOpenH及びOpenLは、サイクルシフト部5を
介して、タイミング発生器3へ入力される。各タイミン
グ発生器3では、期待値パターンを遅延信号(RAT
E)によって遅延させ、さらに、基準クロック信号(C
LK)に同期させ、ストローブ信号S3として出力す
る。ストローブ信号S3は、論理比較回路2へ入力す
る。
【0027】第二実施形態においても、第一実施形態と
同様に、各サイクルシフト部5において、期待値パター
ンをDUTの出力データのサイクルずれに合わせて、互
いに同一サイクル数ずつシフトさせる。これにより、ス
トローブ信号S3も期待値信号S2と同一サイクル数だ
けシフトさせることができる。その結果、テストパター
ンを書き替えることなく、サイクルずれに容易に対応す
ることができる。
【0028】[第三実施形態]次に、図4を参照して、
本発明の第三実施形態について説明する。なお、第三実
施形態におけるIC試験装置の構成は、サイクルシフト
部5の配置以外は、図1に示した第一実施形態における
IC試験装置の構成を同一であるので、その詳細な説明
を省略する。
【0029】図4に示すように、第三実施形態のIC試
験装置においは、単一のサイクルシフト部5が設けられ
ている。そして、この単一のサイクルシフト部5から出
力された期待値データS2が、それぞれ論理比較回路2
及びタイミング発生器3へ入力されている。
【0030】このように、単一のサイクルシフト部5に
よって期待値パターンS2をサイクルシフトさせれば、
タイミング発生器3及び論理比較回路2へ入力される期
待値パターンS2を、確実に同一サイクル数ずつシフト
させることができる。また、サイクルシフト部5を単一
としたので、装置構成を簡単にすることができる。
【0031】上述した実施の形態においては、本発明を
特定の条件で構成した例について説明したが、本発明
は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した
実施の形態においては、サイクルシフトに三段のフリッ
プフロップを設けた例について説明したが、本発明で
は、フリップフロップの段数、すなわち、シフトと可能
な最大サイクル数はこれに限定されない。
【0032】また、サイクルシフト部の構成は、フリッ
プフロップとマルチプレクサに限定されず、例えば、フ
リップフロップの代わりに、直列入力並列出力型シフト
レジスタを用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、サイクルシフト部を設けている。このため、被
測定デバイスであるICの出力データがサイクルずれを
起こした場合に、そのサイクルずれに合わせて、期待値
パターンをサイクルシフトさせることができる。その結
果、テストパターンを書き替えることなく、サイクルず
れに容易に対応することができる。
【0034】特に、論理比較回路へ入力される期待値パ
ターンだけでなく、タイミング発生器へ入力される期待
値パターンも、同一サイクル数だけシフトさせることに
より、ストローブ信号も同一サイクル数だけシフトさせ
ることができる。その結果、サイクルシフトした場合に
おいても、正確なタイミングで出力データと期待値デー
タとを比較することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態のIC試験装置の基本構成を説明
するためのブロック図である。
【図2】サイクルシフト部の構成を説明するためのブロ
ック図である。
【図3】第二実施形態のIC試験装置の要部構成を説明
するための回路図である。
【図4】第三実施形態のIC試験装置の基本構成を説明
するためのブロック図である。
【図5】従来のIC試験装置の構成を説明するためのブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 テストパターン発生部 2 論理比較回路 3 タイミング発生器 4 DUT 5 サイクルシフト部 51 フリップフロップ 52 マルチプレクサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブパターン及び期待値パターンを
    発生するテストパターン発生部と、 前記期待値パターンが入力され、ストローブ信号を出力
    するタイミング発生器と、 前記ドライブパターンが入力されたICの出力データと
    前記期待値パターンとを、前記ストローブ信号によって
    規定されるタイミングで比較し、前記ICの良否を判定
    する論理比較回路とを備えたIC試験装置であって、 前記タイミング発生器及び論理比較回路へ入力される前
    記期待値パターンを、同一サイクル数ずつシフトさせる
    サイクルシフト部を設けてあることを特徴とするIC試
    験装置。
  2. 【請求項2】 前記サイクルシフト部が、 複数段のフリップフロップと、 前記フリップフロップを経由しない期待値パターン、又
    は、いずれかの前記フリップフロップの出力を選択的に
    出力するマルチプレクサとにより構成してあることを特
    徴とする請求項1記載のIC試験装置。
  3. 【請求項3】 前記サイクルシフト部が、前記期待値パ
    ターンをサイクルシフトする際に、シフトしたサイクル
    数分の最初の出力をリセットすることを特徴とする請求
    項1又は2記載のIC試験装置。
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