JP2002115554A - 可変容量型ターボチャージャの制御装置 - Google Patents

可変容量型ターボチャージャの制御装置

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JP2002115554A JP2000308309A JP2000308309A JP2002115554A JP 2002115554 A JP2002115554 A JP 2002115554A JP 2000308309 A JP2000308309 A JP 2000308309A JP 2000308309 A JP2000308309 A JP 2000308309A JP 2002115554 A JP2002115554 A JP 2002115554A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機関過渡状態でも適切にノズルベーンの開度を
制御して、スモーク発生等、排気エミッションの悪化を
抑制する。 【解決手段】内燃機関1の運転状態における推定スモー
ク濃度を検出する推定スモーク濃度検出手段と、内燃機
関1の運転状態に応じて予め算出した目標スモーク濃度
の記憶手段と、推定スモーク濃度検出手段が検出した推
定スモーク濃度と目標スモーク濃度とを比較し、推定ス
モーク濃度が目標スモーク濃度以下となるように可変容
量型ターボチャージャ7のノズルベーン74の開度を制
御するノズルベーン開度制御手段と、を備える。現在の
空燃比に基づいて推定スモーク濃度を検出し、この推定
スモーク濃度が目標スモーク濃度以下になるように実際
のノズルベーン74の開度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量型ターボ
チャージャの制御装置に関し、特に機関運転状態に応じ
て可変ノズルの開度を目標スモーク濃度以下になるよう
に制御するものに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関においては、吸入空気を圧縮す
るターボチャージャを設け、燃焼室の充填効率を向上さ
せて機関出力を向上させる技術が知られている。このよ
うなターボチャージャとしては、内燃機関から排出され
る排気のエネルギを利用して駆動される遠心ターボチャ
ージャが知られている。
【0003】遠心ターボチャージャは、排気通路の途中
に設けられたタービンハウジングと吸気通路の途中に設
けられたコンプレッサハウジングとをセンタハウジング
を介して連結するとともに、タービンハウジング内に回
転自在に支持されたタービンホイールとコンプレッサハ
ウジング内に回転自在に支持されたコンプレッサホイー
ルとをセンタハウジング内に回転自在に支持されたロー
タシャフトを介して同軸上に連結して構成されている。
【0004】上記した遠心ターボチャージャでは、内燃
機関から排出された排気が排気取入口からタービンハウ
ジング内に流れ込む。タービンハウジング内に流れ込ん
だ排気は、スクロール通路に沿って渦巻き状に流れ、次
いでスクロール通路からノズル通路を経てタービンホイ
ールに吹き付けられ、タービンホイールを回転させる。
タービンホイールに吹き付けられた排気は、タービンホ
イールの表面に形成されたタービンインペラに沿って流
れ、排気排出口へ導かれる。
【0005】このようにタービンホイールが排気エネル
ギによって回転されると、タービンホイールの回転力が
ロータシャフトを介してコンプレッサホイールに伝達さ
れ、コンプレッサホイールがタービンホイールと同期し
て回転する。すると吸気取入口近傍の吸気は、コンプレ
ッサホイールの回転によって発生する吸引力によってコ
ンプレッサハウジング内に吸い込まれ、送出通路及びス
クロール通路を経て吸気排出口へ圧送される。
【0006】このような遠心ターボチャージャによれ
ば、コンプレッサハウジング内で圧縮された吸気が強制
的に燃焼室に供給されるため、吸入空気の充填効率が向
上する。その際、吸入空気量の増加に応じて燃料噴射量
を増加させることにより、より大きな燃焼力及び爆発力
を得ることができ、機関出力を高めることが可能とな
る。内燃機関がディーゼルエンジンである場合は、ター
ボチャージャの作用によって混合気中の吸入空気濃度が
高められるので、混合気の空燃比が過剰なリッチ状態に
なることが防止され、スモーク等の発生を抑制すること
もできる。
【0007】ところで、遠心ターボチャージャは、排気
エネルギを利用して吸気を圧縮するため、内燃機関が高
回転運転状態にあるときのように排気量が多く且つ排気
圧力が高いときは、タービンホイールの回転速度及び回
転力を増加させることができ、十分な過給効果を得るこ
とができるが、内燃機関が低回転運転状態にあるときの
ように排気量が少なく且つ排気圧力が低いときは、ター
ビンホイールの回転速度及び回転力を増加させることが
できず、所望の過給効果を得ることができないという欠
点がある。
【0008】このような問題に対し、可変ジオメトリタ
ーボチャージャ、あるいは可変ノズル型ターボチャージ
ャと呼ばれる遠心ターボチャージャの開発が進められて
いる。可変ノズル型ターボチャージャは、タービンハウ
ジング内のノズル通路に、タービンホイールの軸線を中
心として等角度毎に設けられた複数のノズルベーンを備
えている。これらのノズルベーンは、タービンハウジン
グに回動自在に支持されたリング状のリングプレートと
リンク機構等を介して接続され、リングプレートの回動
によって全てのノズルベーンが同期して回動するように
なっている。
【0009】可変ノズル型ターボチャージャは、例え
ば、内燃機関の低回転運転領域のように排気量が少ない
ときに、ノズルベーンにおいてリングプレートの円心側
に位置する端部をその円心から離脱する方向に回動させ
るべくリングプレートを回転させる。このとき、隣接す
るノズルベーン間の隙間が狭められ、ノズルベーン間を
通過する排気の流速が高まるとともに、ノズルベーン間
を経てタービンホイールのインペラに衝突する排気の衝
突角度が垂直に近づくため、少ない排気量でタービンホ
イールの回転速度及び回転力を増加させることが可能と
なる。これにより、コンプレッサホイールの回転速度及
び回転力が増加し、コンプレッサハウジングにおける吸
気の圧縮率が向上する。
【0010】リングプレートの回転駆動は、可変ノズル
型ターボチャージャに併設されるVNTアクチュエータ
によって行われ、VNTアクチュエータの制御は、機関
制御用の電子制御ユニット(ECU)によって行われ
る。
【0011】具体的には、ECUは、内燃機関の運転状
態(機関回転数と機関負荷等)を判別し、判別された運
転状態に応じた目標過給圧を算出する。次いで、ECU
は、インテーク・マニホールド等に取り付けられた圧力
センサの出力信号値(実際の過給圧)を参照しつつ、実
際の過給圧が目標過給圧となるようにVNTアクチュエ
ータをフィードバック制御する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過渡運
転時(加速時等)には、前記可変ノズル型ターボチャー
ジャのノズルベーンの開度を閉じすぎる傾向になる。こ
れはノズルベーンの開度と過給圧との関係が、内燃機関
が高回転及び高負荷になることで変化するためである。
すなわち高回転及び高負荷時には排ガス量が増加するの
で、ノズルベーンの開度を小さくしてもそれが排気抵抗
の増大となり、タービンホイールを回転させる排ガスの
流速を高めることにならない。したがって回転数や負荷
が高いときにはノズルベーンの開度を開き側に移行させ
て排ガスの抵抗を低減させ、回転数や負荷が低くなった
ときにはノズルベーンの開度を閉じ側に移行させてター
ビンホイールを回転させる排ガスの流速を高める必要が
ある。
【0013】ところがノズルベーンの開度が全閉から半
開の間の位置にあるとき、急激に内燃機関の回転数が上
昇すると、実際の過給圧が目標過給圧よりも小さくなる
ので過給圧を上昇させるようにノズルベーンは閉じ側に
制御され、ノズルベーンが閉じすぎになる。
【0014】このような場合は、排圧が上昇し内燃機関
の気筒内からの排ガスが排出されにくくなり、吸入空気
量が減少するので、スモークの発生及び燃費が悪化する
虞がある。
【0015】また排気再循環装置(EGR装置)を稼働
させている場合に前記ノズルベーンの開度が小さすぎる
と、 排圧が上昇して内燃機関の吸入側に送られて再循
環する排ガス量が増大し、結果として吸入空気量が減り
スモークが発生し易くなる。
【0016】したがって機関過渡状態においても適切な
ノズルベーンの開度が得られるように制御することが望
まれる。本発明は、上記したような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、可変容量型ターボチャージャを備えた
内燃機関において、特に機関過渡状態でも適切にノズル
ベーンの開度を制御して、スモーク発生等の排気エミッ
ションの悪化を抑制することができる技術を提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明における第1の発
明は、上記した課題を解決するために以下のような手段
を採用した。
【0018】すなわち、吸気の過給圧を所望の圧力とす
べく、タービンホイールに吹き付けられる排気の流速を
可変とする可変容量型ターボチャージャを制御する装置
において、内燃機関の運転状態における推定スモーク濃
度を検出する推定スモーク濃度検出手段と、内燃機関の
運転状態に応じて予め算出した目標スモーク濃度の記憶
手段と、前記推定スモーク濃度検出手段が検出した推定
スモーク濃度と前記目標スモーク濃度とを比較し、推定
スモーク濃度が目標スモーク濃度以下となるように前記
可変容量型ターボチャージャのノズルベーン開度を制御
するノズルベーン開度制御手段と、を備えることを特徴
とする。
【0019】このように構成された可変容量型ターボチ
ャージャの制御装置では、内燃機関の現在の運転状態に
おける空燃比を求め、この空燃比に基づいて推定スモー
ク濃度を検出し、この推定スモーク濃度が目標スモーク
濃度以下になるように実際のノズルベーンの開度を制御
する。よってノズルベーンを、機関回転数と機関負荷の
みをパラメータとして予め求めた開度に制御する場合に
比べ、実際のスモーク濃度が目標スモーク濃度以下にな
るように制御されるので、過渡運転時等のスモークの発
生が抑制できる。
【0020】前記推定スモーク濃度検出手段は、指令燃
料噴射量及び測定空気量を検出し、前記指令燃料噴射量
及び測定空気量から空燃比を求め、この空燃比に基づい
て推定スモーク濃度を検出するように制御することがで
きる。このとき測定空気量の変化に基づいてノズルベー
ンの開度のフィードバック制御を実施して、推定スモー
ク濃度が目標スモーク濃度以下になるようにノズルベー
ンの開度を調整することができる。
【0021】また、この場合はノズルベーンの開度が、
機関回転数と機関負荷に基づいて決定される基本開度よ
りも小さい場合にのみ、開度を大きくする制御が実施さ
れる。このような制御によればスモークの発生を抑制し
つつ、過給圧の上昇度を最大にすることができる。
【0022】本発明における第2の発明は、吸気の過給
圧を所望の圧力とすべく、タービンホイールに吹き付け
られる排気の流速を可変とする可変容量型ターボチャー
ジャを制御する装置において、空燃比に応じてノズルベ
ーン開度開き領域、或いはノズル開度閉じ領域を定めた
マップと、空燃比を算出する手段と、前記マップと算出
された前記空燃比の値に基づきノズル開度を制御するノ
ズル開度制御手段と、を設けたことを特徴とする。
【0023】内燃機関の現在の運転状態における空燃比
は、指令燃料噴射量及び測定空気量を検出し、前記指令
燃料噴射量及び測定空気量から求めることができる。こ
の空燃比に基づいてノズルベーンの開度を調整すること
で所定の範囲に保持し、目標スモーク濃度を超えるよう
な空燃比の領域に達しないように、実際のノズルベーン
の開度を制御する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる可変容量型
ターボチャージャの制御装置の実施の形態について図面
に基づいて説明する。
【0025】図1は、本発明の制御装置を適用する内燃
機関の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1
は、可変ノズル型ターボチャージャが併設された直噴式
ディーゼルエンジンである。
【0026】内燃機関1は、1番気筒(#1)から4番
気筒(#4)までの4つの気筒1a、1b、1c、1d
を備えている。内燃機関1は、その噴孔が各気筒1a、
1b、1c、1dの燃焼室に臨むように取り付けられた
燃料噴射弁13a、13b、13c、13dを備えてい
る。
【0027】各燃料噴射弁13a、13b、13c、1
3dは、蓄圧室(コモンレール)14と連通し、コモン
レール14は、燃料通路15を介して燃料ポンプ16と
連通している。そして、コモンレール14は、燃料ポン
プ16から圧送されてくる燃料を一旦貯留して所定の圧
力まで蓄圧し、蓄圧された所定圧の燃料を各燃料噴射弁
13a、13b、13c、13dに分配する。コモンレ
ール14には、コモンレール14内の燃料圧力に対応し
た電気信号を出力するコモンレール圧センサ17が取り
付けられている。
【0028】また、内燃機関1には、吸気枝管2が接続
され、吸気枝管2の各枝管がそれぞれ各気筒13a、1
3b、13c、13dの燃焼室に連通している。吸気枝
管2は、吸気管3を介してエアクリーナボックス4に接
続されている。エアクリーナボックス4には、新気をエ
アクリーナボックス4内に取り込むための吸気ダクト5
が接続されている。
【0029】エアクリーナボックス4より下流の吸気管
3には、吸気管3内を流れる新気の質量に対応した電気
信号を出力するエアフローメータ6が設けられている。
エアフローメータ6より下流の吸気管3には、可変ノズ
ル型ターボチャージャ7のコンプレッサハウジング7a
が設けられている。さらに、コンプレッサハウジング7
aより下流の吸気管3にはインタークーラ8が配置さ
れ、インタークーラ8下流の吸気管3には吸気絞り弁
(スロットル弁)9が設けられている。
【0030】一方、内燃機関1には、排気枝管10が接
続され、排気枝管10の各枝管がそれぞれ各気筒1a、
1b、1c、1dの燃焼室に連通している。排気枝管1
0は、可変ノズル型ターボチャージャ7のタービンハウ
ジング7bを介して排気管11と連通し、排気管11
は、図示しないマフラーへ接続されている。排気管11
の途中には、排気中の有害ガス成分を浄化するための排
気浄化触媒12が設けられている。
【0031】このように構成された内燃機関1では、吸
気ダクト5から吸入された新気がエアクリーナボックス
4で埃や塵等を取り除かれてコンプレッサハウジング7
aに導入され、コンプレッサハウジング7aで圧縮され
た後にインタークーラ8で冷却され、次いで吸気枝管2
を介して各気筒1a、1b、1c、1dの燃焼室に供給
される。
【0032】各気筒1a、1b、1c、1dの燃焼室に
供給された新気は、圧縮行程において圧縮され、圧縮行
程後半に燃料噴射弁13a、13b、13c、13dか
ら噴射された燃料を着火源として燃焼及び爆発し、その
燃焼力及び爆発力によって図示しないピストンを下降さ
せ、機関出力軸(クランクシャフト)を回転させる。
【0033】各気筒1a、1b、1c、1dの燃焼室で
燃焼及び爆発した既燃ガスは、排気行程において燃焼室
から排気枝管10へ排出される。排気枝管10に排出さ
れた既燃ガス(排気)は、排気枝管10からタービンハ
ウジング7bに流れ込み、タービンハウジング7b内の
タービンホイールを回転させた後に排気管11へ排出さ
れ、次いで排気浄化触媒12にて排気中の有害ガス成分
を浄化された後に大気中に放出される。
【0034】続いて、内燃機関1には、排気再循環(E
GR)機構が併設されている。このEGR機構は、4番
気筒(#4)1dの図示しない排気ポートと吸気枝管2
とを連通させる排気再循環通路18、及び排気再循環通
路18内の排気流量を調節する流量制御弁(EGR弁)
19から構成されている。EGR弁19は、ステップモ
ータ等の電気式アクチュエータ、あるいは負圧の度合い
によって可動するダイヤフラムを備えた負圧式のアクチ
ュエータ等によって駆動される。
【0035】このように構成されたEGR機構では、E
GR弁19が開弁されると、4番気筒(#4)1dから
排出された排気の一部が排気再循環通路18を経て吸気
枝管2へ流れ、吸気系の上流から流れてきた新気ととも
に各気筒1a、1b、1c、1dの燃焼室に供給され
る。このとき、燃焼室内の新気の量は、吸気系に再循環
された排気(EGRガス)の分だけ減少する。そして、
EGR弁19の開度量を制御してEGRガス量を調節す
ることにより、燃焼室内に供給される新気の量を調節す
ることができる。また、上記した排気の再循環を実行す
ることにより、燃焼室内に排気中の不活性ガス成分が供
給されることになるため、混合気の燃焼温度を低下さ
せ、NOX等の排出量を低減させることも可能となる。
【0036】次に、可変ノズル型ターボチャージャ7の
具体的な構成について図2及び図3に基づいて説明す
る。可変ノズル型ターボチャージャ7は、図2に示すよ
うに、コンプレッサハウジング7aとタービンハウジン
グ7bとをセンタハウジング7cを介して連結して構成
されている。
【0037】センタハウジング7cには、ロータシャフ
ト38がその軸線Lを中心に回転自在に支持されてい
る。ロータシャフト38の一端は、コンプレッサハウジ
ング7a内に突出し、その突出部分には、複数のコンプ
レッサインペラ36aを備えたコンプレッサホイール3
6が取り付けられている。
【0038】ロータシャフト38の他端は、タービンハ
ウジング7b内に突出し、その突出部分には、複数のタ
ービンインペラ37aを備えたタービンホイール37が
取り付けられている。
【0039】コンプレッサハウジング7aにおいてセン
タハウジング7cと反対側に位置する部分には、コンプ
レッサハウジング7a内に吸気を取り入れるための吸気
取入口62aが形成されている。コンプレッサハウジン
グ7a内には、コンプレッサホイール36の外周を包囲
する渦巻き状のコンプレッサ通路64が形成されるとと
もに、コンプレッサホイール36の内装部分とコンプレ
ッサ通路64とを連通する環状の送出通路65が形成さ
れている。コンプレッサ通路64の終端部には、コンプ
レッサハウジング7a内で圧縮された吸気を排出するた
めの吸気排出口(図示せず)が形成されている。
【0040】一方、タービンハウジング7b内には、タ
ービンホイール37の外周を包囲する渦巻き状のスクロ
ール通路66が形成されるとともに、タービンホイール
37の内装部分とスクロール通路66とを連通する環状
のノズル通路67が形成されている。スクロール通路6
6の基端部には、タービンハウジング7b内に排気を取
り入れるための排気取入口(図示せず)が形成されてい
る。タービンハウジング7bにおいてセンタハウジング
7cと反対側に位置する部分には、タービンハウジング
7b内の排気を排出するための排気排出口63aが設け
られている。
【0041】さらに、タービンハウジング7bのセンタ
ハウジング7c側には、可変ノズル機構71が内装され
ている。この可変ノズル機構71は、図3(a)、
(b)に示すように、リング状に形成されたノズルバッ
クプレート72を備えている。このノズルバックプレー
ト72は、図示しないボルトによってタービンハウジン
グ7bに固定されている。続いて、ノズルバックプレー
ト72には、複数の軸73が同プレート72の円心を中
心として等角度毎に設けられている。
【0042】各軸73は、ノズルバックプレート72を
その厚さ方向に貫通して回動可能に支持されている。各
軸73の一端部(図3(a)中の左端部)には、ノズル
ベーン74が固定されている。一方、軸73の他端部
(図3(a)中の右端部)には、軸73と直交してノズ
ルバックプレート72の外縁部へ延びる開閉レバー75
が固定され、軸73と開閉レバー75とが一体で回動可
能になっている。開閉レバー75の先端には、二股に分
岐した一対の挟持部75aが設けられている。
【0043】各開閉レバー75とノズルバックプレート
72との間には、ノズルバックプレート72と重なり合
うように環状のリングプレート76が設けられている。
このリングプレート76は、その円心を中心に周方向へ
回動可能となっている。また、リングプレート76には
その円心を中心として等角度毎に複数のピン77が設け
られており、それらピン77が各開閉レバー75の挟持
部75a間に回動可能な状態で挟持されている。
【0044】このように構成された可変ノズル機構71
では、上記したリングプレート76がその円心を中心に
回動されると、各ピン77が各開閉レバー75の挟持部
75aをリングプレート76の回動方向と同方向に押す
ことになる。その結果、開閉レバー75が軸73を回動
させ、軸73の回動に同期してノズルベーン74が軸7
3を中心に回動することになる。
【0045】例えば、ノズルベーン74においてリング
プレート76の円心側に位置する端部をその円心から離
脱させる方向に回動させるべくリングプレート76が回
動すると、隣接するノズルベーン74間の隙間が狭くな
り、ノズルベーン74間の流路が閉じられることにな
る。
【0046】一方、ノズルベーン74においてリングプ
レート76の円心側に位置する端部をその円心に接近さ
せる方向に回動させるべくリングプレート76が回動す
ると、隣接するノズルベーン74間の隙間が広くなり、
ノズルベーン74間の流路が開かれることになる。
【0047】続いて、可変ノズル機構71の駆動、即ち
リングプレート76の回動駆動を行う機構について述べ
る。図2及び図3に示すように、リングプレート76の
外縁の一部には、軸線Lと同方向に延びるピン86が取
り付けられ、そのピン86に駆動機構82が連結されて
いる。
【0048】駆動機構82は、センタハウジング7cに
ピン86と平行にコンプレッサハウジング7a側に延び
た状態で回動自在に支持された支軸83を備えている。
この支軸83のタービンハウジング7b側の端部(図2
中の左側端部)には、ピン86に対して回動可能に連結
された駆動レバー84が固定されている。支軸83のコ
ンプレッサハウジング7a側の端部(図2中の右側端
部)には、支軸83を中心にして回動可能な操作片85
が取り付けられている。操作片85は、負圧式のVNT
アクチュエータ87に連結されている。
【0049】VNTアクチュエータ87は、図4に示す
ように、ダイヤフラム88によって負圧室87aと大気
室87bとに区画されている。負圧室87aには、ダイ
ヤフラム88と直交する方向に伸縮動作するコイルスプ
リング88aが内装されている。さらに、負圧室87a
には、負圧通路89が接続されており、負圧通路89
は、内燃機関1のクランクシャフトに駆動連結されたバ
キュームポンプ91に接続されている。負圧通路89の
途中には、エレクトリック・バキューム・レギュレーテ
ィング・バルブ(EVRV)90が設けられているEV
RV90は、大気中に開口された大気導入口(図示せ
ず)を備えており、EVRV90よりVNTアクチュエ
ータ87側に位置する負圧通路89aと大気導入口の導
通と、EVRV90よりバキュームポンプ91側に位置
する負圧通路89bとVNTアクチュエータ87側の負
圧通路89aの導通と、を切り換える。
【0050】尚、EVRV90は、電磁ソレノイドを備
えており、電磁ソレノイドが非励磁状態にあるときは負
圧通路89aと大気導入口を導通状態に保持し、電磁ソ
レノイドが励磁状態にあるときは負圧通路87aと負圧
通路89bを導通状態に保持する。一方、VNTアクチ
ュエータ87の大気室87bは、VNTアクチュエータ
87の外部(大気中)と連通し、大気室87a内の圧力
が常に大気圧となるようになっている。
【0051】ダイヤフラム88の大気室87b側には、
コイルスプリング88aの伸長方向に延出したロッド8
8bが突設されている。このロッド88bは、大気室8
7bを貫通してVNTアクチュエータ87の外部まで突
出しており、その先端部が前記操作片85に連結されて
いる。
【0052】このように構成されたVNTアクチュエー
タ87では、EVRV90の電磁ソレノイドが非励磁状
態にあるときは、負圧通路89aと大気導入口とが導通
状態となり、負圧室87a内が大気圧となる。この場
合、VNTアクチュエータ87のロッド88bは、コイ
ルスプリング88aの付勢力によって最も進出した状態
に保持される。
【0053】また、EVRV90の電磁ソレノイドが励
磁状態にあるときは、負圧通路89aと負圧通路89b
とが導通状態になり、VNTアクチュエータ87の負圧
室87a内が負圧となる。この場合、ダイヤフラム88
がコイルスプリング88aの付勢力に抗して変位し、そ
れに伴ってロッド88bが最も退行した状態に保持され
る。
【0054】さらに、EVRV90の電磁ソレノイドの
励磁と非励磁とをデューティ制御することにより、ロッ
ド88bの進退量を調節することが可能となる。上記し
たようなVNTアクチュエータ87のロッド88bの進
退動作により、前記操作片85が回動される。操作片8
5が回動されると、それに同期して支軸83が回転し、
支軸83の回転に伴って駆動レバー84が支軸83を中
心に回動する。その結果、駆動レバー84がピン86を
介してリングプレート76を周方向に押し、軸線Lを中
心にリングプレート76を回動させることになる。
【0055】以上述べた可変ノズル型ターボチャージャ
7では、駆動機構82によってノズルベーン74の回動
方向と回動量とを調節することにより、ノズルベーン7
4間の流路の向き、及びノズルベーン74間の隙間を変
更することが可能となる。すなわち、ノズルベーン74
の回動方向と回動量とを制御することにより、スクロー
ル通路66からタービンホイール37に吹き付けられる
排気の方向と流速が調節されることになる。
【0056】例えば、内燃機関1からの排気の量が少な
い場合は、可変ノズル機構71のノズルベーン74を閉
じるべく駆動機構82を動作させることにより、タービ
ンホイール37に吹き付けられる排気の流速が高まると
ともに、排気とタービンインペラ37aとの衝突角度が
より垂直に近づくため、少ない排気量でもタービンホイ
ール37の回転速度及び回転力を高めることが可能とな
る。
【0057】逆に、内燃機関1からの排気の量が十分に
多い場合は、可変ノズル機構71のノズルベーン74を
開くべく駆動機構82を動作させることにより、タービ
ンホイール37に吹き付けられる排気の流速の過剰な上
昇が抑制され、タービンホイール37の回転速度及び回
転力の過剰な上昇を抑えることが可能となる。
【0058】尚、本実施の形態では、EVRV90の電
磁ソレノイドが非励磁状態にあって、VNTアクチュエ
ータ87のロッド88bが最も進出した状態のときに、
ノズルベーン74が最も開いた状態に保持され、EVR
V90の電磁ソレノイドが励磁状態にあって、VNTア
クチュエータ87のロッド88bが最も退行した状態の
ときに、ノズルベーン74が最も閉じた状態に保持され
るものとする。
【0059】ここで図1に戻り、内燃機関1には、クラ
ンクシャフトの回転位置に対応した電気信号を出力する
クランクポジションセンサ22と、機関冷却水の温度に
対応した電気信号を出力する水温センサ21とが取り付
けられている。また、吸気枝管2には、吸気枝管2内の
圧力(過給圧)に対応した電気信号を出力する吸気圧力
センサ20が取り付けられている。さらに、内燃機関1
を搭載する車両には、図示しないアクセルペダルの踏み
込み量に応じた電気信号を出力するアクセル開度センサ
23が取り付けられている。これらクランクポジション
センサ22、水温センサ21、吸気圧力センサ20、ア
クセル開度センサ23、及び、前述したエアフローメー
タ6やコモンレール圧センサ17等の各種センサ類は、
それぞれ電気配線を介して機関制御用の電子制御ユニッ
ト(ECU:Electronic ControlUnit)100に接続さ
れている。
【0060】ECU100は、CPU、ROM、RAM
等を双方向性バスで相互に接続して構成され、前記各種
センサの出力信号をパラメータとして内燃機関1の運転
状態等を判定し、判定された機関運転状態に応じて燃料
噴射弁13a、13b、13c、13d、燃料ポンプ1
6、EGR弁19、VNTアクチュエータ87等を制御
する。すなわちECU100は、クランクポジションセ
ンサ22からの検出信号に基づいて機関回転数Neを演
算する。またアクセル開度センサ23からの検出信号と
機関回転数Neに対応する噴射量指令値を算出し、所定
の時期に噴射量指令値に対応した燃料量を噴射する。
【0061】次いで、ECU100は前記機関回転数N
eと、アクセル開度eaccpとをパラメータとして目
標吸気管圧力、すなわち目標過給圧を算出する。またE
CU100は、吸気圧力センサ20の出力信号(実際の
過給圧)を入力する。そして、ECU100は、実際の
過給圧と目標過給圧とを比較して、目標過給圧よりも実
際の過給圧が大きければ、実際の過給圧が目標過給圧と
なるように、すなわちノズルベーンの開度を大きくする
ように可変ノズル型ターボチャージャ7のVNTアクチ
ュエータ87をフィードバック制御する。ここで、ノズ
ルベーン74の開度と過給圧PIMとの関係を図6に示
す。図6(a)は、定常走行時におけるノズルベーン7
4の開度変化に対する過給圧PIMの変化を示してい
る。過給圧PIMは、ノズルベーン74の全閉付近で最
大になり、ノズルベーン74の開度が大きくなる程、低
下することがわかる。
【0062】したがって実際の過給圧を目標過給圧PI
MTRGに近づけるためには次のような制御が実行され
る。すなわち、実際の過給圧PIMが目標過給圧PIM
TRGよりも小さい場合には、ノズルベーン74の開度
を小さくすることで実際の過給圧PIMを上昇させ、反
対に、実際の過給圧PIMが目標過給圧PIMTRGよ
りも大きい場合は、ノズルベーン74の開度を大きくす
ることで実際の過給圧PIMを低下させる。このような
ノズルベーン74の開度制御に基づく過給圧調整を行う
ことができるのは、ノズルベーン74の開度範囲のほぼ
全域でこの開度の増大に伴い過給圧PIMが低下するた
めである。
【0063】上記目標過給圧は、例えば内燃機関の負荷
及び回転数に基づいて、内燃機関の低回転高負荷時には
高く設定され、高回転低負荷時には低く設定される。こ
れは低回転時高負荷時には内燃機関の過給圧を高めて出
力向上を図り、高回転低負荷時には内燃機関の過給圧を
低くすべくノズルベーン74の開度を大きくするこで排
ガスの排出抵抗を低減するためである。
【0064】以上のように、実際の過給圧PIMが目標
過給圧PIMTRGよりも大きい場合は、ECU100
は、ノズル用のVNTアクチュエータ87を駆動する
ためのデューティ比指令値DNFINを例えば大きくし
て、実際の過給圧PIMを低下させる。
【0065】一方、実際の過給圧PIMが目標過給圧P
IMTRGよりも小さい場合は、ECU100は、ノズ
ル用のVNTアクチュエータ87を駆動するためのデュ
ーティ比指令値DNFINを例えば小さくする。しか
し、ここでは直ちに実際の過給圧PIMを上昇させ、こ
れを目標過給圧PIMTRGに一致させるような制御を
実行するのではなく、限界スモーク濃度を超えない範囲
において、実際の過給圧PIMを上昇させる。ここで限
界スモーク濃度とは、機関運転時において許容され得る
最大のスモーク濃度である。
【0066】このような実際の過給圧PIMが目標過給
圧PIMTRGよりも小さい場合には機関過渡状態が含
まれるが、このような場合は、後述するようにノズルベ
ーンが閉じ過ぎになる傾向があり、スモークの発生が特
に問題となるため、以下のような制御を実行する。
【0067】ECU100は、クランクポジションセン
サ22の出力信号とエアフローメータ6の出力信号とを
パラメータとして、1回転当たりの吸入空気量を算出す
る。そして燃料の前記指令噴射量及び実際の吸入空気量
から空燃比を演算する。
【0068】この空燃比と排ガス中のスモーク濃度(黒
煙濃度)の関係は、図5に示すようになり、これをマッ
プとして予め実験により求めて、ECU100のROM
に記憶しておく。ECU100は、このマップに基づい
て空燃比から推定スモーク濃度SCを求める。
【0069】または空燃比とスモーク濃度の関係は次式
によって求めることができる。空気過剰率(1ストロークあた
りの噴射量/1回転あたりの吸入空気量)-エンシ゛ン係数×1
回転あたりの吸入空気量=スモーク濃度ここで「エンジン係
数」とは、エンジンの排気量、緒元、仕向地等によって
決まる係数である。
【0070】一方、ECU100は、所定の空燃比にお
ける限界スモーク濃度である目標スモーク濃度SCTR
Gを予め実験により求め、これをROMに記憶してお
く。ECU100は、前記推定スモーク濃度SCと目標
スモーク濃度SCTRGを比較し、推定スモーク濃度S
Cが目標スモーク濃度SCTRGよりも小さければノズ
ルベーン74の開度を小さくして、過給圧を上昇させて
実際の過給圧PIMが目標過給圧PIMTRGに近づく
ようにする。
【0071】一方、前記推定スモーク濃度SCと目標ス
モーク濃度SCTRGを比較し、推定スモーク濃度SC
が目標スモーク濃度SCTRGよりも大きければ、現状
のノズルベーン74の開度とノズルベーンの基本開度を
比較する。基本開度とは、目標過給圧におけるノズルベ
ーンの開度である。そして現状のノズルベーン74の開
度が基本開度よりも小さいか、もしくはこれらが等しい
場合はノズルの開度を大きくする。ここではEVRV9
0を駆動するためのデューティ比指令値DNFINi−
1を、今回のEVRV90を駆動するためのデューティ
比指令値DNFINとして設定し直す。
【0072】このようにデューティ比指令値DNFIN
が設定されると、ECU100はノズルベーン74の開
度調節を実施すべく、前記デューティ比指令値DNFI
Nに対応した駆動信号に基づいてEVRV90の電磁ソ
レノイドへの印加電圧をデューティ制御する。今回のデ
ューティ制御指令値DNFINは、前回のデューティ比
指令値DNFINi−1よりも大きいために、ノズルベ
ーン74は開き側に制御される。これにより排ガスの排
出抵抗が低減され吸入空気量が増えるので、スモーク量
が減少する。
【0073】またECU100は、冷却水温、機関回転
数Ne、及び吸入空気圧等の機関運転状態に応じてEG
Rを実行する。EGRは内燃機関1の運転状態によって
これを行うか否かが決定され、内燃機関1の運転が不安
定になる虞があるときはEGRは実行されない。
【0074】ECU100は、内燃機関1の運転状態に
基づきEGR用EVRV(図示せず)を駆動するための
デューティー比指令値を算出し、同指令値に基づきEG
R用EVRVの電磁ソレノイドに対する印加電圧のデュ
ーティー制御を行う。この制御によってEGRバブルの
開閉度が調整されて、EGR量が非アイドル状態である
内燃機関1の運転状態に応じた値となり、内燃機関1か
ら排出される排ガスのエミッション悪化が抑制される。
【0075】前記のEGR制御が実行されているとき
は、ECU100はターボチャージャ7のノズルベーン
74の開度を固定すべく、ノズル用のEVRV90の電
磁ソレノイドに対する印加電圧をデューティー制御す
る。これによりノズルベーン74の開度が固定され、排
気管11内の圧力変動によってEGR量が頻繁に変化す
ることが防止される。
【0076】ところで、通常はノズルベーン74の開度
変化と過給圧PIMとの関係は、図6(a)に示される
ようにノズルベーン74が全閉の付近の過給圧PIMが
最も高くなり、ノズルベーン74の開度が大きくなるに
したがって徐々に過給圧PIMは低くなり、またノズル
ベーン74の開度が小さくなるにしたがって徐々に過給
圧PIMは高くなる。しかし、内燃機関1の回転数が高
くなると、ノズルベーン74の開度変化と過給圧PIM
との関係が図6(b)に示すようなものに変化する。こ
こではノズルベーン74の半開付近で過給圧が最大にな
り、またノズルベーン74が全閉から半開に至る領域A
では、ノズルベーン74の開度の増大に伴って過給圧P
IMが徐々に高くなり、またノズルベーン74が半開か
ら全開に至る領域Bではその開度増大に伴って過給圧P
IMが徐々に低下する。
【0077】したがってノズルベーン74の開度が図6
(a)において全閉から半開の間に位置するとき、過渡
時(加速時)等で機関回転Neが急上昇した場合は、ノ
ズルベーン74の開度が図6(a)の領域内に位置す
る。この状態では実際の過給圧PIMが目標過給圧PI
MTRGよりも小さくなるが、ノズルベーン74の開度
を閉じ側に制御すると、ノズルベーン74の閉じすぎと
なって排ガスの排出抵抗が増大し、スモークの発生や燃
費の低下が起こり得る。
【0078】本実施の形態ではこのようなノズルベーン
74の閉じ過ぎに対応するために、スモーク濃度SCを
目標スモーク濃度SCTRG以下とするようなノズルベ
ーン74の開度を設定するようにした。ここでは前述し
たように推定スモーク濃度SCと目標スモーク濃度SC
TRGを比較し、推定スモーク濃度SCが目標スモーク
濃度SCTRGよりも大きければ、現状のノズルベーン
の開度とノズルベーンの基本開度を比較する。ノズルベ
ーンの開度が基本開度以下のときはノズルベーン74の
開度を大きくする制御が実行される。
【0079】次に、前記ECU100によって実行され
る制御の流れを、図7を参照して説明する。ECU10
0は、内燃機関1の運転状態に応じて、図7に示すよう
なスモーク濃度に応じたノズル開度制御ルーチンを実行
する。このノズル開度制御ルーチンは、所定時間毎(例
えば、クランクポジションセンサ22がパルス信号を出
力する度)に繰り返し実行されるルーチンである。
【0080】(ステップ101)クランクポジションセ
ンサ22の出力信号に基づいて機関回転数Neを算出す
るとともに、アクセル開度センサ23の出力信号(アク
セル開度eaccp)を入力する。次いで、ECU10
0は、機関回転数Neとアクセル開度eaccpとをパ
ラメータとして目標吸気管圧力、すなわち目標過給圧を
算出する。
【0081】続いてECU100は、吸気圧力センサ2
0の出力信号(実際の過給圧)を入力する。そして、E
CU100は、実際の過給圧と目標過給圧とを比較し、
目標過給圧よりも実際の過給圧(実過給圧)が大きけれ
ば、ステップ106に進む。
【0082】一方、実際の過給圧(実過給圧)が目標過
給圧よりも小さければ、ステップ102に進む。 (ステップ102)ECU100は、クランクポジショ
ンセンサ22の出力信号とエアフローメータ6の出力信
号とをパラメータとして、1回転当たりの吸入空気量を
算出する。そして燃料の前記指令噴射量及び実際の吸入
空気量から空燃比を演算する。 (ステップ103)ECU100は、ステップ102で
求めた空燃比と、所定空燃比における排ガス中のスモー
ク濃度(黒煙濃度)の関係から推定スモーク濃度SCを
求める。 (ステップ104)ECU100は、ステップ103で
求めた推定スモーク濃度SCと目標スモーク濃度SCT
RGを比較する。これらの推定スモーク濃度SCと目標
スモーク濃度SCTRGの値が互いに等しければ、ノズ
ルベーン74の開度を変化させることなく、このルーチ
ンを一旦終了する。これらが等しくなければ、ステップ
105に進む。 (ステップ105)ECU100は、前記推定スモーク
濃度SCと目標スモーク濃度SCTRGを比較する。推
定スモーク濃度SCが目標スモーク濃度SCTRGより
も大きければ、ステップ106に進み、反対に、推定ス
モーク濃度SCが目標スモーク濃度SCTRGよりも小
さければ、ステップ108に進み、ノズルベーン74を
閉じる方向にこれを制御する。 (ステップ106)ECU100は、現状のノズルベー
ン74の開度とノズルベーンの基本開度を比較する。現
状のノズルベーン74の開度が基本開度よりも小さい
か、もしくはこれらが等しい場合は、ステップ107に
進む。
【0083】一方、現状のノズルベーン74の開度がノ
ズルベーンの基本開度よりも大きいと判定した場合は、
ECU100は、可変ノズル型ターボチャージャ7のノ
ズルベーン74の開度を補正することは不可能であると
みなし、ノズルベーンに異常があると判断して警告灯を
点灯させ、運転者に注意を促す。 (ステップ107)前記ステップ106において現状の
ノズルベーンの開度がノズルベーンの基本開度よりも小
さいか、これらが互いに等しいと判定した場合は、EC
U100は、可変ノズル型ターボチャージャ7のノズル
ベーン74を開方向に制御する。
【0084】ステップ107の処理を実行し終えたEC
U100は、ステップ107においてノズルベーンの開
度を大きくするように補正した後、本ルーチンの実行を
一旦終了する。 (ステップ108)ステップ105で、推定スモーク濃
度SCが目標スモーク濃度SCTRGよりも小さいとき
は、ECU100は、ノズルベーン74の開度を閉じる
方向に制御する。
【0085】ステップ108の処理を実行し終えたEC
U100は、ステップ108においてノズルベーン74
の開度を変化させる処理を実行した後に、本ルーチンの
実行を一旦終了する。
【0086】以上述べたように本実施の形態によれば、
可変ノズル型ターボチャージャとを備える内燃機関にお
いて、特に機関が加速等の過渡状態にあるときの空燃比
を指令噴射量及び測定空気量により求め、その値により
スモーク濃度を推定し、排気エミッション悪化防止と過
給圧上昇の双方に対して最も有利なノズル開度に制御し
てスモーク濃度の上昇を抑制することができる。したが
ってNOx、スモークの排出量を低レベルに抑えつつ、
過給圧の上昇度を最大に設定することが可能となり、機
関性能の向上を図ることができる。
【0087】また、この制御は実空気質量に基づくもの
であるので、気圧、気温等の気象条件の影響を受けにく
い利点がある。さらにこの制御は、基本的に指令噴射量
と測定空気量の二つを基礎として実行するので、ばらつ
きが少なく正確なものとなる。 (第2の実施の形態)この実施の形態では、第1の実施
の形態のように推定スモーク濃度と目標スモーク濃度を
比較するのではなく、これらのスモーク濃度を決定する
空燃比自体に着目して、空燃比の変化によりノズルベー
ンの開度を制御するものである。その他、第1の実施の
形態と同様の部分は説明を省略する。
【0088】ECU100は、クランクポジションセン
サ22の出力信号とエアフローメータ6の出力信号とを
パラメータとして、1回転当たりの吸入空気量を算出す
る。そして燃料の前記指令噴射量及び実際の吸入空気量
から空燃比を演算する。
【0089】この空燃比とノズルベーンの開度との関係
は、図9に示すようになる。図中、aはノズルベーン7
4の最適な開度を示し、空燃比が高ければノズルベーン
74の開度は閉じ側に制御でき、空燃比が低ければこれ
を開き側に制御可能となる。これをマップとして予め実
験により求めて、ECU100のROMに記憶してお
く。ECU100は、このマップに基づいて空燃比から
最適なノズル開度を求める。
【0090】一方、ECU100は、限界スモーク濃度
に対応する所定の空燃比を予め実験により求め、これを
ROMに記憶しておく。すなわち、限界スモーク濃度に
達するこれに対応する空燃比(以下、限界空燃比AF
L)を求めておき、他方、実空燃比AFと限界空燃比A
FLとを比較し、この実空燃比AFが限界空燃比AFL
よりも大きければ、ノズルベーン74の開度を小さくし
て(閉じ側に制御して)、過給圧を上昇させて実際の過
給圧PIMが目標過給圧PIMTRGに近づくようにす
る。
【0091】また前記実空燃比AFと限界空燃比AFL
とを比較したとき、実空燃比AFが限界空燃比AFLよ
りも小さければ、現状のノズルベーンの開度とノズルベ
ーンの基本開度を比較する。そして現状のノズルベーン
の開度が基本開度よりも小さいか、もしくはこれらが等
しい場合はノズルの開度を大きくする。これにより排ガ
スの排出抵抗が低減され吸入空気量が増えるので、空燃
比が高くなりスモーク量が減少する。
【0092】次に、前記ECU100によって実行され
るこの実施の形態における制御の流れを、図9を参照し
て説明する。ECU100は、内燃機関1の運転状態に
応じて、図9に示すようなスモーク濃度に応じたノズル
開度制御ルーチンを実行する。このノズル開度制御ルー
チンは、所定時間毎(例えば、クランクポジションセン
サ22がパルス信号を出力する度)に繰り返し実行され
るルーチンである。 (ステップ201)クランクポジションセンサ22の出
力信号に基づいて機関回転数Neを算出するとともに、
アクセル開度センサ23の出力信号(アクセル開度ea
ccp)を入力する。次いで、ECU100は、機関回
転数Neとアクセル開度eaccpとをパラメータとし
て目標吸気管圧力、すなわち目標過給圧を算出する。
【0093】続いてECU100は、吸気圧力センサ2
0の出力信号(実際の過給圧)を入力する。そして、E
CU100は、実際の過給圧と目標過給圧とを比較し、
目標過給圧よりも実際の過給圧(実過給圧)が大きけれ
ば、ステップ206に進む。
【0094】一方、実際の過給圧(実過給圧)が目標過
給圧よりも小さければ、ステップ202に進む。 (ステップ202)ECU100は、クランクポジショ
ンセンサ22の出力信号とエアフローメータ6の出力信
号とをパラメータとして、1回転当たりの吸入空気量を
算出する。そして燃料の前記指令噴射量及び実際の吸入
空気量から実空燃比を演算する。 (ステップ203)ECU100は、排ガス中のスモー
ク濃度(黒煙濃度)が限界に達するときの限界空燃比A
FLを求める。 (ステップ204)ECU100は、ステップ202で
求めた実空燃比AFと、ステップ203で求めた限界空
燃比AFLとを比較する。これらの実空燃比AFと限界
空燃比AFLの値が互いに等しければ、ノズルベーン7
4の現在の開度を保持して、このルーチンを一旦終了す
る。これらが等しくなければ、ステップ205に進む。 (ステップ205)ECU100は、前記推定スモーク
濃度SCと目標スモーク濃度SCTRGを比較する。推
定スモーク濃度SCが目標スモーク濃度SCTRGより
も大きければ、ステップ206に進み、反対に、推定ス
モーク濃度SCが目標スモーク濃度SCTRGよりも小
さければ、ステップ208に進み、ノズルベーンを閉じ
る方向にこれを制御する。 (ステップ206)ECU100は、現状のノズルベー
ンの開度とノズルベーンの基本開度(ここでは限界空燃
比におけるノズルベーンの開度)を比較する。現状のノ
ズルベーンの開度が基本開度よりも小さいか、もしくは
これらが等しい場合は、ステップ207に進む。
【0095】一方、現状のノズルベーンの開度がノズル
ベーンの基本開度よりも大きいと判定した場合は、EC
U100は、可変ノズル型ターボチャージャ7のノズル
ベーン74の開度を補正することは不可能であるとみな
し、ノズルベーンに異常があると判断して警告灯を点灯
させ、運転者に注意を促す。(ステップ207)前記ス
テップ206において現状のノズルベーンの開度がノズ
ルベーンの基本開度よりも小さいか、これらが互いに等
しいと判定した場合は、ECU100は、可変ノズル型
ターボチャージャ7のノズルベーン74を開方向に制御
する。
【0096】ステップ207の処理を実行し終えたEC
U100は、ステップ207においてノズルベーンの開
度を大きくするように補正した後、本ルーチンの実行を
一旦終了する。 (ステップ208)ステップ205で、実空燃比AFが
限界空燃比AFLよりも小さいときは、ECU100
は、ノズルベーン74の開度を閉じる方向に制御する。
【0097】ステップ208の処理を実行し終えたEC
U100は、ステップ208においてノズルベーン74
の開度を変化させる処理を実行した後に、本ルーチンの
実行を一旦終了する。
【0098】以上述べたように本実施の形態によれば、
可変ノズル型ターボチャージャとを備える内燃機関にお
いて、特に機関が加速等の過渡状態にあるときの空燃比
を指令噴射量及び測定空気量に基づいて求め、その空燃
比が限界空燃比以下になるようにノズルベーンの開度を
調整してスモーク濃度が所定値以上にならないようにこ
れを抑制する。よって排気エミッション悪化防止と過給
圧上昇の双方に対して最も有利なノズル開度に制御され
るので、NOx、スモークの排出量を低レベルに抑えつ
つ、過給圧の上昇度を最大に設定することが可能とな
り、機関性能の向上を図ることができる。 (他の実施の形態)前記の実施の形態では、可変容量機
構として多数のノズルベーン74を設けた可変容量型タ
ーボチャージャ7の制御について述べたが、これをター
ビンホイールにより上流にて排ガスの通路を複数に分割
し、これらの通路に開閉弁を設けて排ガスの流通面積を
可変とするもの、または排ガスの入口にフラップを設け
て排ガスの流通面積を可変とするものであってもよい。
【0099】また前記の実施の形態では、EGR装置を
設けた内燃機関について述べたが、これを設けていない
内燃機関に対しても本発明を適用することができる。さ
らに内燃機関はディーゼルエンジンの他、ガソリンエン
ジンであってもよい。
【0100】
【発明の効果】本発明にかかる可変容量型ターボチャー
ジャの制御装置では、特に機関過渡状態においてもノズ
ルベーンの開度を適切に制御することで、スモークの発
生の抑制と燃費悪化を低減させつつ、過給圧を上昇させ
ることができるので、機関の性能向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す
【図2】 可変ノズル型ターボチャージャの構成を示す
断面図
【図3】 可変ノズル型ターボチャージャの可変ノズル
機構の構成を示す図
【図4】 可変ノズル型ターボチャージャのVNTアク
チュエータの構成を示す図
【図5】 スモーク濃度と空燃比との関係を示すマップ
の一例を示す図
【図6】 ノズルベーンの開度と過給圧との関係を示す
【図7】 本発明のノズルベーン制御ルーチンを示すフ
ローチャート図
【図8】 ノズルベーンの開度と空燃比との関係を示す
【図9】 本発明の他のノズルベーン制御ルーチンを示
すフローチャート図
【符号の説明】 1・・・・内燃機関 2・・・・吸気枝管 6・・・・エアフローメータ 7・・・・可変ノズル型ターボチャージャ 10・・・排気枝管 18・・・排気再循環通路 19・・・EGR弁 20・・・吸気圧力センサ 22・・・クランクポジションセンサ 23・・・アクセル開度センサ 100・・ECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 晃 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高橋 宜之 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3G005 DA02 EA04 EA15 EA16 FA35 GA04 GB02 GC05 GD13 GD14 GE01 GE09 HA12 JA00 JA24 JA35 JA39 JA42 JA45 JB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気の過給圧を所望の圧力とすべく、ター
    ビンホイールに吹き付けられる排気の流速を可変とする
    可変容量型ターボチャージャを制御する装置において、 内燃機関の運転状態における推定スモーク濃度を検出す
    る推定スモーク濃度検出手段と、 内燃機関の運転状態に応じた目標スモーク濃度の記憶手
    段と、 前記推定スモーク濃度検出手段が検出した推定スモーク
    濃度と前記目標スモーク濃度とを比較し、推定スモーク
    濃度が目標スモーク濃度以下となるように前記可変容量
    型ターボチャージャのノズルベーン開度を制御するノズ
    ルベーン開度制御手段と、を備えることを特徴とする可
    変容量型ターボチャージャの制御装置。
  2. 【請求項2】前記推定スモーク濃度検出手段は、指令燃
    料噴射量及び測定空気量を検出し、推定スモーク濃度を
    前記指令燃料噴射量及び測定空気量に基づいて推定する
    ことを特徴とする可変容量型ターボチャージャの制御装
    置。
  3. 【請求項3】吸気の過給圧を所望の圧力とすべく、ター
    ビンホイールに吹き付けられる排気の流速を可変とする
    可変容量型ターボチャージャを制御する装置において、 空燃比に応じてノズルベーン開度開き領域、或いはノズ
    ル開度閉じ領域を定めたマップと、 空燃比を算出する手段と、 前記マップと算出された前記空燃比の値に基づきノズル
    開度を制御するノズル開度制御手段と、を設けたことを
    特徴とする可変容量型ターボチャージャの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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