JP2002114958A - ホットメルト接着剤 - Google Patents

ホットメルト接着剤

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JP2002114958A
JP2002114958A JP2000306493A JP2000306493A JP2002114958A JP 2002114958 A JP2002114958 A JP 2002114958A JP 2000306493 A JP2000306493 A JP 2000306493A JP 2000306493 A JP2000306493 A JP 2000306493A JP 2002114958 A JP2002114958 A JP 2002114958A
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hot melt
ethylene
copolymer
weight
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Masashi Yamaguchi
真史 山口
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットメルト接着剤が付着した紙製品(故
紙)のリサイクル適性に優れ、且つ、塗工性、オープン
タイム、セットタイム、接着力、耐熱性、耐水性、耐候
性等のホットメルト接着剤として必要な基本性能のバラ
ンスにも優れるホットメルト接着剤を提供する。 【解決手段】 ASTM D−1238に準拠して測定
されたメルトインデックスが2〜1000g/10分で
あるエチレン系共重合体(a)100重量部に対して、
上記メルトインデックスが2500g/10分以上であ
るエチレン系共重合体(b)20〜100重量部及び粘
着性付与樹脂50〜200重量部が添加されてなること
を特徴とするホットメルト接着剤、エチレン系共重合体
(a)がエチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特
徴とする上記ホットメルト接着剤、及び、エチレン系共
重合体(b)がエチレン−酢酸ビニル共重合体であるこ
とを特徴とする上記いずれかのホットメルト接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、故紙のリサイクル
適性に優れるホットメルト接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ホットメルト接着剤は、製本、包装、製
袋等の紙製品の分野を主体として大量に使用されてい
る。しかし、従来のホットメルト接着剤は、溶融粘度や
オープンタイム、セットタイム等を調整するために一般
的にワックスが添加されているため、比較的固いものと
なり、ホットメルト接着剤が付着した紙製品を故紙とし
て回収し、パルパーで粉砕する時に、ホットメルト接着
剤が粒径0.3mm程度に細かく粉砕され、スクリーン
により紙とホットメルト接着剤の粉砕物とを分離するこ
とが難しく、スクリーンを通過したホットメルト接着剤
の粉砕物が故紙の中に取り込まれ、リサイクル製品の仕
上がりが悪くなるという問題点がある。例えば、ホット
メルト接着剤を0.3mm程度の粒径で固まりとして含
む故紙を段ボールライナーの原反用としてリサイクルす
る場合、その製造工程中で加熱された際に、故紙中に残
存するホットメルト接着剤がピッチと呼ばれる黒い斑点
を生じ、最終的に得られる段ボールの美観を著しく損
ね、商品価値を大幅に低下させるという問題点がある。
【0003】このような問題点に対応するため種々の試
みがなされており、例えば、特開平6−80945号公
報では、「40℃における引張り強度が20kgf/c
2以上であり、このときの伸びが200%以上であ
る、故紙再生に適するホットメルト接着剤」が開示され
ており、また、特開平7−3231号公報では、「エチ
レン−酢酸ビニル共重合体40〜70重量%、粘着性付
与樹脂25〜40重量%、ワックス5〜20重量%及び
酸化防止剤0.1〜1重量%が含有されてなる、故紙再
生に適するホットメルト接着剤」が開示されている。
【0004】しかし、上記公報に開示されているホット
メルト接着剤は、いずれも溶融粘度やオープンタイム、
セットタイム等を調整するためにワックスが添加されて
いるので、実用的な観点に立てば、上記問題点を解消す
るものとは言い難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、ホットメルト接着剤が付着した紙製品
(故紙)のリサイクル適性に優れ、且つ、塗工性、オー
プンタイム、セットタイム、接着力、耐熱性、耐水性、
耐候性等のホットメルト接着剤として必要な基本性能の
バランスにも優れるホットメルト接着剤を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よるホットメルト接着剤は、ASTM D−1238に
準拠して測定されたメルトインデックスが2〜1000
g/10分であるエチレン系共重合体(a)100重量
部に対して、上記メルトインデックスが2500g/1
0分以上であるエチレン系共重合体(b)20〜100
重量部及び粘着性付与樹脂50〜200重量部が添加さ
れてなることを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明によるホット
メルト接着剤は、上記請求項1に記載のホットメルト接
着剤において、エチレン系共重合体(a)がエチレン−
酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明によるホッ
トメルト接着剤は、上記請求項1または請求項2に記載
のホットメルト接着剤において、エチレン系共重合体
(b)がエチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特
徴とする。
【0009】本発明で用いられるエチレン系共重合体
(a)は、メルトインデックス(以下、「MI」と記
す)が2〜1000g/10分であることが必要であ
り、好ましくは10〜1000g/10分である。尚、
本発明で言うMIとは、ASTMD−1238に準拠し
て、温度190℃、荷重2160gの条件で測定された
MIを意味する。
【0010】エチレン系共重合体(a)の上記MIが2
g/10分未満であると、得られるホットメルト接着剤
の溶融粘度が高くなりすぎて、被着体への塗工が困難と
なることがあり、逆にエチレン系共重合体(a)の上記
MIが1000g/10分を超えると、得られるホット
メルト接着剤の接着力や耐熱性等が不十分となることが
ある。
【0011】上記エチレン系共重合体(a)としては、
上記MIを有するものであれば良く、特に限定されるも
のではないか、例えば、エチレンと該エチレンと共重合
可能なエチレン性不飽和単量体との共重合体等が挙げら
れる。これらのエチレン系共重合体(a)は、単独で用
いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0012】上記エチレンと共重合可能なエチレン性不
飽和単量体としては、特に限定されるものではないが、
例えば、酢酸ビニル、モノカルボン酸ビニルエステル、
アクリル酸エステル等が挙げられるが、なかでも酢酸ビ
ニルが好適に用いられる。これらのエチレンと共重合可
能なエチレン性不飽和単量体は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0013】エチレン系共重合体(a)中における酢酸
ビニル、モノカルボン酸ビニルエステル、アクリル酸エ
ステル等の極性成分の含有量は、特に限定されるもので
はないが、10〜45重量%程度であることが好まし
く、より好ましくは12〜35重量%である。
【0014】本発明においては、上記エチレン系共重合
体(a)のなかでもエチレン−酢酸ビニル共重合体(以
下、「EVA」と記す)が特に好適に用いられる。上記
EVA中における酢酸ビニルの含有量は、特に限定され
るものではないが、10〜45重量%程度であることが
好ましく、より好ましくは12〜35重量%である。
【0015】エチレン系共重合体(a)としてEVAを
用いることにより、塗工性、オープンタイム、セットタ
イム、接着力、耐熱性、耐水性、耐候性等のホットメル
ト接着剤として必要な基本性能のバランスに優れるホッ
トメルト接着剤を得ることができる。
【0016】次に、本発明で用いられるエチレン系共重
合体(b)は、前記方法で測定されたMIが2500g
/10分以上であることが必要である。エチレン系共重
合体(b)のMIが2500g/10分未満であると、
得られるホットメルト接着剤が付着した紙製品(故紙)
をパルパーで粉砕する時に、ホットメルト接着剤が粒径
0.3mm程度に細かく粉砕され、スクリーンによる紙
とホットメルト接着剤の粉砕物との分離が困難となっ
て、故紙のリサイクル適性が不十分となることがある。
【0017】上記エチレン系共重合体(b)としては、
上記MIを有するものであれば良く、特に限定されるも
のではないか、例えば、エチレンと前記エチレン性不飽
和単量体との共重合体の低分子量物等が挙げられる。こ
れらのエチレン系共重合体(b)は、単独で用いられて
も良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0018】本発明においては、上記エチレン系共重合
体(b)のなかでも一般的にEVAワックスと呼称され
るEVAの低分子量物が特に好適に用いられる。エチレ
ン系共重合体(b)としてEVAワックスを用いること
により、得られるホットメルト接着剤は柔軟性に富むも
のとなり、該ホットメルト接着剤が付着した紙製品(故
紙)をパルパーで粉砕する時に、ホットメルト接着剤は
粒径0.5mm程度以上の大きな粉砕物となってスクリ
ーンにより紙と容易に分離されるので、故紙のリサイク
ル適性に優れるホットメルト接着剤を得ることができ
る。
【0019】本発明のホットメルト接着剤は、前記エチ
レン系共重合体(a)100重量部に対して、上記エチ
レン系共重合体(b)20〜100重量部が添加されて
いることが必要であり、好ましくは25〜75重量部で
ある。
【0020】エチレン系共重合体(a)100重量部に
対するエチレン系共重合体(b)の添加量が20重量部
未満であると、得られるホットメルト接着剤の柔軟性が
不十分となって、結果的に故紙のリサイクル適性も不十
分となることがあり、逆にエチレン系共重合体(a)1
00重量部に対するエチレン系共重合体(b)の添加量
が100重量部を超えると、得られるホットメルト接着
剤の接着力や耐熱性等が不十分となることがある。
【0021】次に、本発明で用いられる粘着性付与樹脂
としては、特に限定されるものではないが、例えば、脂
肪族系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、芳香族系
炭化水素樹脂、テルペン系樹脂、ロジン系樹脂、スチレ
ン系樹脂、クマロン・インデン系樹脂等や、これらの水
素添加物、無水マレイン酸やマレイン酸エステル等によ
るグラフト変性物或いはその他の変性物等が挙げられ
る。これらの粘着性付与樹脂は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0022】脂肪族系炭化水素樹脂としては、特に限定
されるものではないが、例えば、1−ブテン、イソブチ
レン、ブタジエン、1,3−ペンタジエン、イソプレ
ン、ピペリジンなどのC4〜C5のモノオレフィンまた
はジオレフィンを主成分とする重合体等が挙げられる。
これらの脂肪族系炭化水素樹脂は、単独で用いられても
良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0023】脂環族系炭化水素樹脂としては、特に限定
されるものではないが、例えば、スペントC4〜C5留
分中のジエン成分を環化二量体化した後、重合させた樹
脂、シクロペンタジエンなどの環化モノマーを重合させ
た樹脂、芳香族系炭化水素樹脂の芳香族環内に水素添加
した樹脂等が挙げられる。これらの脂環族系炭化水素樹
脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用さ
れても良い。
【0024】芳香族系炭化水素樹脂としては、特に限定
されるものではないが、例えば、ビニルトルエン、イン
デン、α−メチルスチレンなどのC9〜C10のビニル
芳香族炭化水素を主成分とする樹脂等が挙げられる。こ
れらの芳香族系炭化水素樹脂は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0025】テルペン系樹脂としては、特に限定される
ものではないが、例えば、α−ピネン重合体、β−ピネ
ン重合体、ジペンテン重合体、テルペン−フェノール共
重合体、テルペン−スチレン共重合体、α−ピネン−フ
ェノール共重合体等が挙げられる。これらのテルペン系
樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用
されても良い。
【0026】ロジン系樹脂としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、ト
ール油などのロジンや、これらの水素添加物、不均化
物、二量化物、エステル化物などの変性ロジン等が挙げ
られるが、なかでも水添ロジンエステルが好適に用いら
れる。これらのロジン系樹脂は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0027】上記水添ロジンエステルとしては、特に限
定されるものではないが、例えば、ロジンのエチレング
リコールエステル、ジエチレングリコールエステル、グ
リセリンエステル、ペンタエリスリトールエステル等の
水素添加物が挙げられる。これらの水添ロジンエステル
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。
【0028】スチレン系樹脂としては、特に限定される
ものではないが、例えば、スチレン、ビニルトルエン、
α−メチルスチレン、イソプロペニルトルエンなどの重
合体等が挙げられる。これらのスチレン系樹脂は、単独
で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良
い。
【0029】本発明においては、上記粘着性付与樹脂の
なかでも、前記エチレン系共重合体(a)やエチレン系
共重合体(b)との相溶性に優れることから、ロジン系
樹脂、テルペン系樹脂、芳香族系炭化水素樹脂等を用い
ることが好ましい。
【0030】本発明のホットメルト接着剤は、前記エチ
レン系共重合体(a)100重量部に対して、上記粘着
性付与樹脂50〜200重量部が添加されていることが
必要であり、好ましくは75〜150重量部である。
【0031】エチレン系共重合体(a)100重量部に
対する粘着性付与樹脂の添加量が50重量部未満である
と、得られるホットメルト接着剤の接着力が不十分とな
ることがあり、逆にエチレン系共重合体(a)100重
量部に対する粘着性付与樹脂の添加量が200重量部を
超えると、得られるホットメルト接着剤が固く脆くなっ
て、結果的に故紙のリサイクル適性に悪影響を及ぼすこ
とがある。
【0032】本発明のホットメルト接着剤には、必須成
分であるエチレン系共重合体(a)、エチレン系共重合
体(b)及び粘着性付与樹脂以外に、本発明の課題達成
を阻害しない範囲で必要に応じて、ワックス、充填剤、
軟化剤、可塑剤、界面活性剤、カップリング剤、酸化防
止剤(老化防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収
剤、着色剤、消泡剤、帯電防止剤、難燃剤等の各種添加
剤の1種もしくは2種以上が添加されていても良い。
【0033】本発明のホットメルト接着剤の製造方法
は、特別なものではなく、例えば、加熱装置を備えた攪
拌混練機を用いて、必須成分であるエチレン系共重合体
(a)、エチレン系共重合体(b)及び粘着性付与樹脂
の各所定量と必要に応じて添加される各種添加剤の1種
もしくは2種以上の各所定量とを加熱溶融し、均一に攪
拌混練することにより、所望のホットメルト接着剤を得
ることができる。
【0034】こうして得られる本発明のホットメルト接
着剤の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、
ペレット状、短冊状、台形状、球状、ロープ状、ブロッ
ク状等のいずれの形状であっても良い。
【0035】
【作用】本発明のホットメルト接着剤は、通常のホット
メルト接着剤に一般的に添加されるワックスを必須成分
として用いることなく、代わりに高いMIを有するエチ
レン系共重合体(b)を必須成分として用いるので、溶
融粘度やオープンタイム、セットタイム等の調整機能を
維持しつつ、柔軟性に富むものとなる。従って、本発明
のホットメルト接着剤が付着した紙製品(故紙)をパル
パーで粉砕する時に、ホットメルト接着剤は粒径0.5
mm程度以上の大きな粉砕物となってスクリーンにより
紙と容易に分離されるので、ホットメルト接着剤が付着
した紙製品(故紙)のリサイクルを通常のリサイクル法
により容易に行うことができる。
【0036】また、本発明のホットメルト接着剤は、特
定のMIを有するエチレン系共重合体(a)の特定量に
対して、高いMIを有するエチレン系共重合体(b)の
特定量と粘着性付与樹脂の特定量とが添加されてなるの
で、上記優れたリサイクル適性に加うるに、塗工性、オ
ープンタイム、セットタイム、接着力、耐熱性、耐水
性、耐候性等のホットメルト接着剤として必要な基本性
能のバランスにも優れるものである。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0038】(実施例1)エチレン系共重合体(a)と
してEVA(MI:400、酢酸ビニル含有量:28重
量%)70部及びEVA(MI:15、酢酸ビニル含有
量:28重量%)30部に対して、エチレン系共重合体
(b)としてEVAワックス−I(MI:6000)5
0部、粘着性付与樹脂としてロジンエステル樹脂(軟化
点:125℃)100部及び酸化防止剤0.8部を添加
し、加熱溶融しながら均一に攪拌混練して、ホットメル
ト接着剤を作製した。
【0039】(実施例2)エチレン系共重合体(a)と
してEVA(MI:150、酢酸ビニル含有量:28重
量%)90部及びEVA(MI:60、酢酸ビニル含有
量:33重量%)10部に対して、エチレン系共重合体
(b)としてEVAワックス−II(MI:6000)
50部、粘着性付与樹脂としてロジンエステル樹脂(軟
化点:125℃)50部及びC9未水添樹脂(軟化点:
100℃)50部並びに酸化防止剤0.8部を添加し、
加熱溶融しながら均一に攪拌混練して、ホットメルト接
着剤を作製した。
【0040】(実施例3)エチレン系共重合体(a)と
してEVA(MI:15、酢酸ビニル含有量:28重量
%)100部に対して、エチレン系共重合体(b)とし
てEVAワックス−I(MI:6000)40部、粘着
性付与樹脂としてC9未水添樹脂(軟化点:100℃)
100部、パラフィンワックス10部及び酸化防止剤
0.8部を添加し、加熱溶融しながら均一に攪拌混練し
て、ホットメルト接着剤を作製した。
【0041】(比較例1)ホットメルト接着剤の作製に
おいて、エチレン系共重合体(b)としてのEVAワッ
クス−Iを添加することなく、パラフィンワックス50
部を添加したこと以外は実施例1の場合と同様にして、
ホットメルト接着剤を作製した。
【0042】(比較例2)ホットメルト接着剤の作製に
おいて、エチレン系共重合体(b)としてのEVAワッ
クス−Iを添加することなく、ポリエチレンワックス5
0部を添加したこと以外は実施例1の場合と同様にし
て、ホットメルト接着剤を作製した。
【0043】実施例1〜実施例3、並びに、比較例1及
び比較例2で得たホットメルト接着剤を用いて、リサイ
クル適性を以下の方法で評価した。その結果は表1に示
すとおりであった。
【0044】リサイクル適性の評価方法:JAI−7に
準拠して、厚み15mmのシート状に成形したホットメ
ルト接着剤を20mm×20mmにカットして作製した
テストピース2個及び水道水150mlをパルパーを想
定したミキサー中に投入してミキシングした。ミキシン
グ90秒後に内容物を取り出して、50メッシュの金網
で濾過した後、濾過残渣(ホットメルト接着剤の粉砕
物)の粒径を測定し、下記判定基準によりリサイクル適
性を評価した。 〔判定基準〕 ○‥‥粒径が0.5mm以上の濾過残渣が存在した。 △‥‥粒径が0.3mm以上0.5mm未満の濾過残渣
が存在した。 ×‥‥粒径が0.3mm未満の濾過残渣が存在した。 尚、上記判定基準はパルパーで粉砕されたホットメルト
接着剤が実際に通過するスクリーンの幅を想定して設定
した。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、本発明による実
施例1及び実施例2のホットメルト接着剤は、優れたリ
サイクル適性を発現した。また、エチレン系共重合体
(b)としてのEVAワックス−Iと通常のパラフィン
ワックスとを併用した実施例3のホットメルト接着剤も
良好なリサイクル適性を発現した。
【0047】これに対し、エチレン系共重合体(b)を
添加せず、代わりにパラフィンワックスまたはポリエチ
レンワックスを添加した比較例1及び比較例2のホット
メルト接着剤は、リサイクル適性が悪かった。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のホットメル
ト接着剤は、ホットメルト接着剤が付着した紙製品(故
紙)のリサイクル適性に優れ、且つ、塗工性、オープン
タイム、セットタイム、接着力、耐熱性、耐水性、耐候
性等のホットメルト接着剤として必要な基本性能のバラ
ンスにも優れるものであるので、特に、製本、包装、製
袋等の紙製品分野用の接着剤として好適に用いられる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ASTM D−1238に準拠して測定
    されたメルトインデックスが2〜1000g/10分で
    あるエチレン系共重合体(a)100重量部に対して、
    上記メルトインデックスが2500g/10分以上であ
    るエチレン系共重合体(b)20〜100重量部及び粘
    着性付与樹脂50〜200重量部が添加されてなること
    を特徴とするホットメルト接着剤。
  2. 【請求項2】 エチレン系共重合体(a)がエチレン−
    酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項1に
    記載のホットメルト接着剤。
  3. 【請求項3】 エチレン系共重合体(b)がエチレン−
    酢酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のホットメルト接着剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126784A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Tosoh Corp シーラント用接着剤及び易剥離性フィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126784A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Tosoh Corp シーラント用接着剤及び易剥離性フィルム

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