JP2002114716A - 芳香族化合物及びその製造方法 - Google Patents

芳香族化合物及びその製造方法

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JP2002114716A JP2000313129A JP2000313129A JP2002114716A JP 2002114716 A JP2002114716 A JP 2002114716A JP 2000313129 A JP2000313129 A JP 2000313129A JP 2000313129 A JP2000313129 A JP 2000313129A JP 2002114716 A JP2002114716 A JP 2002114716A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体的に嵩高いアルキル基を2個以上有する
芳香族化合物及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 周期表第9族遷移金属化合物とホスフィ
ンを含む触媒及び塩基の存在下、アリールホウ素化合物
と環状オレフィンを反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族化合物及び
その製造方法に関するものである。詳しくは、環状アル
キル基で置換された芳香族化合物及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】環状アルキル基で置換された芳香族化合
物としては、1個のノルボルニル基で置換された芳香族
化合物が、J.Chem.Soc.,Chem.Com
mun.1989年,1368頁に記載されている。ま
た、ノルボルニル基が2,3位で芳香環に付加した化合
物が、Synthesis,1996年,769頁に記
載されている。しかし、ノルボルニル基等の環状アルキ
ル基が2個以上芳香環に置換した芳香族化合物は知られ
ていない。一方、最近のオレフィン重合触媒であるポス
トメタロセン触媒では、立体的に嵩高い置換基を有する
配位子を用いた触媒設計が成されている。立体的に嵩高
い置換基は、触媒活性及び高分子量に大きく寄与してい
ることが知られている。例えば、WO96/23010
号では、立体的に嵩高い2座配位型のジイミンキレート
型ニッケル及びパラジウム錯体を触媒成分として用いる
ことで、これまでのメタロセン触媒で製造できるポリオ
レフィンとは構造の異なる、数多くの分岐の入った構造
を有するポリオレフィンを製造できることが報告されて
いる。また、WO98/30612号には、立体的に嵩
高いピリジルジイミン/鉄錯体を用いると高活性でポリ
エチレンが得られると報告されており、Organom
etallics,1998年,17巻,3149頁に
は、立体的に嵩高いフェノキシアルドイミン/Ni錯体
の例が記載されている。
【0003】しかるに、立体的に嵩高い置換基を有する
芳香族化合物は、有用であるにもかかわらず、一部を除
いては一般的に知られていないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記課
題を解決するため、立体的に嵩高いアルキル基を2個以
上有する芳香族化合物及びその製造方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記一
般式(1) Ar(R)n (1) (ここで、Arはアリール基、ヘテロアリール基又はフ
ェロセニル基を示し、Rは環状アルキル基を示し、nは
2〜6の整数を示す。)で表される芳香族化合物及びそ
の製造方法に関する。
【0006】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0007】本発明の一般式(1)で示される芳香族化
合物におけるArは、アリール基、ヘテロアリール基又
はフェロセニル基を示す。アリール基の具体例として
は、フェニル基、トリル基、イソプロピルフェニル基、
tert−ブチルフェニル基、アニシル基、アニリノ
基、ホルミルフェニル基、アセチルフェニル基、トリフ
ルオロメチルフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル
基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、ニトロフェ
ニル、ナフチル基、インデニル基、アントラセニル基、
9−ホルミルアントラセニル基等を挙げることができ
る。ヘテロアリール基の具体例としては、フリル基、チ
エニル基、2−ホルミルチエニル基、ピロリル基、ピリ
ジル基、2−ホルミルピリジル基、2,2’−ビピリジ
ル基、フェナントロリル基、インドリル基等を挙げるこ
とができる。
【0008】本発明の一般式(1)で示される芳香族化
合物における置換基Rは環状アルキル基を示し、nは2
〜6の整数を示す。環状アルキル基としては、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、2−
ノルボルニル基、1−アダマンチル基、ビシクロ[2,
2,2]−2−オクチル基等であり、特に好ましくは、
2−ノルボルニル基である。Rが2−ノルボルニル基で
ある場合、一般式(1)で示される芳香族化合物はジア
ステレオマーの混合物となる。
【0009】また、2−ノルボルニル基の結合位置は、
エクソ位又はエンド位のいずれであってもよいが、好ま
しくはエクソ位である。
【0010】本発明の芳香族化合物の具体的な例として
は、次のような具体例を挙げることができるが、これら
に限定されるものではない。
【0011】
【化1】
【0012】以下に、本発明の一般式(1)で示される
芳香族化合物の製造方法について説明する。
【0013】即ち、周期表第9族遷移金属化合物とホス
フィンを含む触媒及び塩基の存在下、アリールホウ素化
合物と環状オレフィンとを反応させることによって合成
することができる。
【0014】該反応においては、周期表第9族遷移金属
化合物とホスフィンを組み合わせて触媒として反応系に
加える。添加方法は、反応系にそれぞれ単独に加えて
も、予め錯体の形に調製して添加してもよい。
【0015】周期表第9族遷移金属化合物としては、例
えば、塩化ロジウム(III)、酢酸ロジウム(I
I)、ロジウム(III)アセチルアセトネート、硫酸
ロジウム(III)、リン酸ロジウム(III)、ビス
[(シクロオクタジエン)塩化ロジウム(I)]、酢酸
コバルト(II)、塩化コバルト(II)、コバルト
(III)アセチルアセトネート、塩化イリジウム(I
II)、イリジウム(III)アセチルアセトネート等
を挙げることができる。特に好ましくは、ビス[(シク
ロオクタジエン)塩化ロジウム(I)]である。
【0016】周期表第9族遷移金属化合物の使用量は、
アリールホウ素化合物に対し、原子換算で0.001〜
10.0モル%であり、より好ましくは、原子換算で
0.005〜5.0モル%である。
【0017】ホスフィンの具体例としては、1,3−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,4−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)ブタン、1,1’−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)フェロセン、2,2’−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2,2’−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)ビフェニル、2,2’−ビ
ス(ジ(tert−ブチル)ホスフィノ)−1,1’−
ビナフチル等の2座ホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(tert−
ブチル)ホスフィン等の単座ホスフィン等を挙げること
ができる。特に好ましくは、1,3−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)プロパンである。
【0018】ホスフィンの使用量は、周期表第9族遷移
金属化合物に対して0.5〜10倍モルが適当であり、
より好ましくは、周期表第9族遷移金属化合物に対して
0.8〜5倍モルの範囲である。
【0019】使用される塩基としては、フッ化セシウ
ム、塩化セシウム、臭化セシウム、炭酸セシウム、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸ルビジ
ウム、メトキシナトリウム、tert−ブトキシリチウ
ム、tert−ブトキシナトリウム、tert−ブトキ
シカリウム等である。特に好ましくは、フッ化セシウム
である。これらの塩基の使用量は、アリールホウ素化合
物に対して0.7〜10倍モルの範囲であり、より好ま
しくは、0.9〜5倍モルの範囲である。
【0020】アリールホウ素化合物としては、アリール
ボロン酸、トリス(アリール)ボラン化合物、テトラキ
ス(アリール)ボレート金属塩類を挙げることができ
る。アリールボロン酸の具体例としては、フェニルボロ
ン酸、2−トリルボロン酸、4−トリルボロン酸、4−
メトキシフェニルボロン酸、2−アニリノボロン酸、4
−アニリノボロン酸、2−ホルミルフェニルボロン酸、
4−ホルミルフェニルボロン酸、2−ビフェニルボロン
酸、1,4−フェニレンビスボロン酸、1,3−フェニ
レン(2−アミノ)ビスボロン酸、1,3−フェニレン
(2−ホルミル)ビスボロン酸、2−ピリジルボロン
酸、2−チエニルボロン酸、2−フリルボロン酸、2−
ピロリル−1−メチルボロン酸、フェロセンボロン酸、
1,1’−フェロセンジボロン酸等を、トリス(アリー
ル)ボロン化合物の例としては、トリフェニルボラン、
トリス(2−フルオロフェニル)ボラン、トリス(2−
アミノフェニル)ボラン等を、テトラキス(アリール)
ボレート金属塩類の例としては、テトラ(フェニル)ボ
レートナトリウム塩、テトラ(フェニル)ボレートリチ
ウム塩、テトラキス(2−アミノフェニル)ボレートナ
トリウム塩、テトラキス(2−ホルミルフェニル)ボレ
ートナトリウム塩等を挙げることができる。トリス(ア
リール)ボラン化合物あるいはテトラキス(アリール)
ボレート金属塩類を使用する場合は、プロトン源として
水、メタノール、炭酸、塩化水素、臭化水素、あるいは
p−トルエンスルホン酸等を併用して用いることが好ま
しい。
【0021】使用される環状オレフィンとしては、ノル
ボルネン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロオ
テン、ビシクロ[2,2,2]オクテン等を挙げること
ができ、特に好ましくは、ノルボルネンである。これら
の環状オレフィンの使用量は、アリールホウ素化合物に
対して0.7〜20倍モルの範囲であり、より好ましく
は、0.9〜10倍モルの範囲である。
【0022】本反応は、通常は不活性溶媒下に実施され
る。使用できる溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素化合物、ジエ
チルエーテル、ジブチルエーテル、tert−ブチルメ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル化合物、アセトニトリル、ジメチルホルムアルデ
ヒド、N−メチルピロリドン等の極性溶媒を用いること
ができる。特に好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素化合物である。
【0023】本反応は、常圧下、窒素、アルゴン等の不
活性ガス雰囲気下に実施されるが、加圧条件下に実施す
ることもできる。反応温度は20〜300℃の範囲であ
るが、より好ましくは、50〜200℃の範囲である。
反応時間は、反応条件、用いるアリールホウ素化合物及
び周期表第9族遷移金属化合物等により異なるが、数分
乃至72時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、
常法に従い処理することにより目的とする化合物を得る
ことができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるもの
ではない。
【0025】本発明の芳香族化合物の合成は、アルゴン
又は窒素雰囲気下で行った。該芳香族化合物の合成に用
いた試薬及び溶媒は、購入品をそのまま使用したか、あ
るいは適宜公知の方法で脱酸素、脱水を行ったものを用
いた。
【0026】実施例1 50mlのシュレンクフラスコを窒素置換し、フェニル
ボロン酸(244mg、2mmol)、ノルボルネン
(1.32g、14mmol)、[RhCl(co
d)]2(9.9mg、0.02mmol)、1,3−
ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(16.5m
g、0.04mmol)、フッ化セシウム(608m
g、4mmol)及びトルエン(5ml)を加え、10
0℃で2時間攪拌した。得られた反応混合物を希塩酸中
に注ぎ込み、ジエチルエーテルで抽出した。合わせた有
機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、濃縮後、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製した。以下の3種類の芳香族化合物を単離した。
【0027】
【化2】
【0028】収率7% 油状1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.22
−1.40(m、6H)、1.53−1.69(m、8
H)、1.76−1.83(m、2H)、2.30−
2.35(m、2H)、2.92−2.97(m、2
H)、7.10−7.14(m、2H)、7.24−
7.27(m、2H); 13C−NMR(CDCl3
100MHz)δ=28.95,31.02,31.0
8,36.43,36.55,36.78,36.8
9,39.86,39.97,42.51,42.8
2,42.94,43.00,125.22,125.
25,125.42,145.19,145.22;
IR ν754cm-1; HRMS m/z(M+)C
2026の計算値:266.2035,実測値:266.
2032.
【0029】
【化3】
【0030】収率10% 融点:90−92℃1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.22
−2.05(m、24H)、2.24−2.49(m、
6H)、3.02−3.32(m、3H)、7.08−
7.12(m、1H)、7.15−7.19(m、2
H); 13C−NMR(CDCl3,100MHz)δ
=27.91,28.10、28.76,30.86,
30.88,31.17,34.52,36.75,3
6.76,36.78,36.89,37.16,3
7.35,37.40,39.03,39.35,4
1.18,41.37,41.74,42.02,4
2.03,42.28,42.50.42.77,4
2.88,42.95,43.54,43.60,4
3.75,43.83,44.20,124.02,1
24.11,124.15,125.54,125.5
9,146.48、146.85;IR ν790、7
60cm-1; MS m/z 360(M+).; 元
素分析 C2736の計算値:C,89.94、H,1
0.06.実測値:C,89.74、H,10.05.
【0031】
【化4】
【0032】収率55% 融点:167−170℃1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.25
−1.96(m、30H)、2.04−2.10(m、
2H)、2.23−2.48(m、8H)、3.00−
3.30(m、4H)、7.16−7.17(m、2
H); 13C−NMR(CDCl3,100MHz)δ
=27.71,27.82、27.98,28.06,
28.51,28.58,28.67,30.85,3
0.91,31.30,31.34,31.38,3
3.91,34.01,34.20,34.28,3
6.65,36.68,36.96,37.00,3
7.01,37.13,37.74,37.83、3
9.54,39.67、39.99,40.13,4
1.04,41.15,41.90、42.08,4
2.24,42.50,42.52.42.54,4
2.60,42.65,42.74,42.78,4
2.84,42.92,43.13,43.27,4
3.45,43.48,43.57,44.05,4
4.20,44.26,124.58,124.64,
143.46,143.49,144.73,144.
89;IR ν812cm-1; MS m/z 454
(M+).; 元素分析 C3446の計算値:C,8
9.80、H,10.20.実測値:C,89.64、
H,10.13. 実施例2 フェニルボロン酸の代わりに2−トリルボロン酸を、ノ
ルボルネンを10mmol用い、反応温度を135℃と
した以外は、実施例1と同様の操作を行った。以下の2
種類の芳香族化合物を単離した。
【0033】
【化5】
【0034】収率58% 融点:51−53℃1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.19
−2.49(m、33H)、2.96−3.35(m、
3H)、6.90−6.93(m、1H)、7.04−
7.09(m、1H); MS m/z 374
(M+).; 元素分析C2838の計算値:C,89.
78、H,10.22.実測値:C,89.62、H,
10.22.
【0035】
【化6】
【0036】収率5% 融点:128−130℃1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.16
−2.50(m、43H)、2.95−3.28(m、
4H)、7.16−7.17(m、1H); MS m
/z 468(M+).; 元素分析 C3548の計算
値:C,89.68、H,10.32.実測値:C,8
9.29、H,10.29. 実施例3 フェニルボロン酸の代わりに3−トリルボロン酸を、ノ
ルボルネンを6mmol用い、反応温度を135℃とし
た以外は、実施例1と同様の操作を行った。以下の2種
類の芳香族化合物を単離した。
【0037】
【化7】
【0038】収率49% 油状1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.20
−1.39(m、6H)、1.52−1.80(m、1
0H)、2.27−2.35(m、8H)、2.87−
2.95(m、2H)、6.93−6.96(m、1
H)、7.06(s、1H)、7.14−7.16
(m、1H); MS m/z 280(M+).;
元素分析 C2128の計算値:C,89.94、H,1
0.06.実測値:C,89.85、H,10.18.
【0039】
【化8】
【0040】収率22% 油状1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.22
−2.45(m、33H)、3.00−3.28(m、
3H)、6.97−6.98(m、2H); HRMS
m/z(M+)C2838の計算値:374.297
3,実測値:374.2976. 実施例4 フェニルボロン酸の代わりに4−メトキシフェニルボロ
ン酸を用い、ノルボルネンを6mmol用い、反応温度
を135℃とした以外は、実施例1と同様の操作を行っ
た。以下の1種類の芳香族化合物を単離した。
【0041】
【化9】
【0042】収率60% 油状1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.20
−1.38(m、6H)、1.55−1.68(m、8
H)、1.73−1.82(m、2H)、2.25−
2.34(m、4H)、2.84−2.94(m、2
H)、3.78(s、1H)、6.65−6.68
(m、1H)、6.83−6.84(m、1H)、7.
15−7.18(m、1H); MS m/z 296
(M+).; 元素分析 C2128Oの計算値:C,8
5.08、H,9.52.実測値:C,84.92、
H,9.56. 実施例5 フェニルボロン酸の代わりに2−チエニルボロン酸を用
いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。以下の1
種類の芳香族化合物を単離した。
【0043】
【化10】
【0044】収率49% 融点:151−153℃1 H−NMR(CDCl3,400MHz)δ=1.33
−1.36(m、9H)、1.55−1.88(m、1
5H)、2.17−2.21(m、2H)、2.32−
2.43(m、4H)、2.62−2.70(m、1
H)、2.82−2.88(m、1H)、3.27−
3.37(m、1H)、6.99(s、1H); MS
m/z 366(M+).; 元素分析;C2534
の計算値:C,81.29、H,9.66、S,9.0
4.実測値:C,81.62、H,9.37、S,8.
64.
【0045】
【発明の効果】本発明の芳香族化合物は、合成が容易
で、しかも各種の多様な置換基を有することができる。
さらに、通常は導入が困難なノルボルニル基等の立体的
に嵩高い置換基を2個以上有するものである。このよう
な立体的に嵩高い芳香族化合物は、オレフィン重合用の
触媒の配位子として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 207/323 C07D 207/323 213/16 213/16 307/36 307/36 333/08 333/08 Fターム(参考) 4C037 GA04 4C055 AA01 BA02 BA05 BA07 CA02 CA05 CA07 DA05 DA07 4C069 AC07 BA05 4H006 AA01 AA02 AB40 AC24 AC25 BA02 BA03 BA04 BA20 BA22 BA24 BA32 BA35 BA37 BA44 BA45 BA48 BB11 BB15 BB21 BB24 BB25 BB61 BC10 BC19 BC31 4H039 CA19 CF10 CG90

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) Ar(R)n (1) (ここで、Arはアリール基、ヘテロアリール基又はフ
    ェロセニル基を示し、Rは環状アルキル基を示し、nは
    2〜6の整数を示す。)で表される芳香族化合物。
  2. 【請求項2】一般式(1)において、Arはアリール基
    又はヘテロアリール基を示し、Rが2−ノルボルニル基
    であることを特徴とする請求項1に記載の芳香族化合
    物。
  3. 【請求項3】周期表第9族遷移金属化合物とホスフィン
    を含む触媒及び塩基の存在下、アリールホウ素化合物と
    環状オレフィンを反応させることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の芳香族化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】周期表第9族遷移金属化合物がロジウム化
    合物であることを特徴とする請求項3に記載の芳香族化
    合物の製造方法。
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