JP2002113373A - ハイブリッド型ピペット装置 - Google Patents

ハイブリッド型ピペット装置

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JP2002113373A
JP2002113373A JP2001137443A JP2001137443A JP2002113373A JP 2002113373 A JP2002113373 A JP 2002113373A JP 2001137443 A JP2001137443 A JP 2001137443A JP 2001137443 A JP2001137443 A JP 2001137443A JP 2002113373 A JP2002113373 A JP 2002113373A
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slide shaft
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pipette
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/02Identification, exchange or storage of information
    • B01L2300/025Displaying results or values with integrated means
    • B01L2300/027Digital display, e.g. LCD, LED

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動操作及び電動操作の何れでも任意に切り
換えて行い得るハイブリッド型ピペット装置を提供する
こと。 【解決手段】 ピペットケース(11)と、スライドシ
ャフト(22)と、プランジャ(31)と、該プランジ
ャ(31)を上方へ付勢するばね(33、34)と、該
スライドシャフト(22)に同軸的に嵌合され、前記ケ
ース(11)側の穴(12a1)に対して少なくとも上
下動可能に挿通された係合体(41)と、前記スライド
シャフト(22)の軸心とは異なる軸心位置に設けら
れ、係合体(41)に対して作動的に連結係合された電
動モータ(51)とを具備し、電動操作時には、前記モ
ータ(51)の駆動により、前記係合体(41)が駆動
されて上下動し、これにより前記プランジャ(31)が
上下動して液体の吸入及び吐出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動操作及び電動
操作の何れでも任意に切り換えて行い得るハイブリッド
型ピペット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ピペットの操作方法は、大きく分類する
と、手動操作式(マニュアル式)と電動操作式の2種類
に分類される。手動操作式は構成が簡単で信頼性が高
く、吸引・吐出の速度が微妙にコントロールできること
により異なる容量及び異なる粘性の液体の分注において
も、精度が良く、かつ再現性に優れ、しかも安価である
ことから広く普及している。
【0003】一方、電動操作式ピペットによれば、操作
において吸引・吐出の速度が微妙にコントロールするこ
とは難しいが、逆に言えば動作が一定で安定しており、
しかも長時間の使用においてもさして体力を必要としな
いという長所がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、手動操作式
ピペットによれば、手動操作式は個人差があり、安定し
た分注には訓練が必要である。又多数の検体を処理する
には体力が必要である。又単純分注を行うのみで種々の
機能が付属していないという問題点があった。
【0005】又電動操作式ピペットは、手動操作式ピペ
ットにおける問題点は解決できるが、分注の微妙なコン
トロールが出来ず即ち決められた使用法以外の使用法は
困難であり、又製造コストが高く、又電池寿命の制約か
ら長時間の連続使用が出来ないという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明になるハイブリッ
ド型ピペット装置の第1実施例は、ピペットケース(1
1)と、押釦(23)操作により上下動するスライドシ
ャフト(22)と、該スライドシャフト(22)の下方
に配置されたプランジャ(31)と、該プランジャ(3
1)を上方へ付勢するばね(33、34)と、該スライ
ドシャフト(22)に同軸的に嵌合され、前記ケース
(11)側の穴(12a1)に対して少なくとも上下動
可能に挿通された係合体(41)と、前記スライドシャ
フト(22)の軸心とは異なる軸心位置に設けられ、係
合体(41)に対して作動的に連結係合された電動モー
タ(51)とを具備し、手動操作時には、前記押釦(2
3)の操作により、前記スライドシャフト(22)及び
プランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐出を
行い、又電動操作時には、前記モータ(51)の駆動に
より、前記係合体(41)が駆動されて上下動し、これ
により前記プランジャ(31)が上下動して液体の吸入
及び吐出を行うことを特徴とする。
【0007】好ましくは、前記係合体(41)は外周に
雄ねじを有する筒状外周ねじ体(41)であり、かつ前
記ケース側の穴(12a1)は雌ねじ穴であり、前記筒
状外周ねじ体(41)が前記ケース側の穴(12a1)
に螺合して挿通可能であり、該筒状外周ねじ体(41)
は電動モータ(51)により回転駆動されて前記雌ねじ
穴(12a1)との螺合により上下方向に移動される。
【0008】又は好ましくは、前記係合体(41)は外
周の軸方向にラックを有するラック係合体であり、かつ
このラック係合体が前記ケース(11)側の穴を嵌合挿
通しており、前記ラック係合体は前記モータ(51)に
より駆動されるピニオンにより上下方向へ移動される。
【0009】又好ましくは、前記モータ(51)と前記
係合体(41)との間に伝達ギヤ機構(52)が設けら
れている。更に好ましくは、前記モータ(51)は直流
モータであり、ブレーキ機構(62)が設けられている
か。又は前記モータ(51)はパルスモータである。
【0010】更に、好ましくは、前記モータ(51)を
駆動するための電池(16)が更に設けられている。本
発明になるハイブリッド型ピペット装置の第2実施例
は、ピペットケース(12)と、押釦(23)操作によ
り上下動するスライドシャフト(22)と、該スライド
シャフト(22)の下方に配置されたプランジャ(3
1)と、該プランジャ(31)を上方へ付勢するばね
(33、34)と、前記スライドシャフトと同軸的に設
けられた電動モータ(102)と、該スライドシャフト
(22)に同軸的に嵌合され、かつ前記電動モータの中
心ねじ穴(102a)に上下動可能に挿通された筒状外
周ねじ体(41)とを具備し、手動操作時には、前記押
釦(23)の操作により、前記スライドシャフト(2
2)及びプランジャ(31)が上下動して液体の吸入及
び吐出を行い、又電動操作時には、前記モータ(10
2)の駆動により、前記筒状外周ねじ体(41)が回転
駆動されて上下動し、これにより前記プランジャ(3
1)が上下動して液体の吸入及び吐出を行うことを特徴
とする。
【0011】好ましくは、前記モータ(51)は直流モ
ータであり、ブレーキ機構(62)が設けられている
か、又は前記モータ(51)はパルスモータである。更
に好ましくは、前記モータ(102)を駆動するための
電池(16)が更に設けられている。
【0012】本発明になるハイブリッド型ピペット装置
の第3実施例は、ピペットケース(11)と、押釦(2
3)操作により上下動するスライドシャフト(22、2
2a)と、該スライドシャフト(22、22a)の下方
に該スライドシャフトに対して一体的に上下動可能に配
置されたプランジャ(31a、31c)と、前記スライ
ドシャフトと同軸的に設けられかつ雌ねじ穴(102
a)を有する電動モータ(102)と、該スライドシャ
フト(22、22a)に同軸的に嵌合され、かつ前記電
動モータの雌ねじ穴(102a)に上下動可能に螺合さ
れた筒状外周ねじ体(41)と、該スライドシャフト
(22、22a)の所定位置と該筒状外周ねじ体(4
1)との間に介装され、該スライドシャフト(22)及
びプランジャ(31a、31c)を、該スライドシャフ
ト又はプランジャの所定部分が上記筒状外周ねじ体(4
1)の所定部分に当接するよう上方へ付勢する少なくと
も1つのばね(33)とを具備し、手動操作時には、前
記押釦(23)の操作により、前記スライドシャフト
(22、22a)及びプランジャ(31a、31c)が
上下動して液体の吸入及び吐出を行い、又電動操作時に
は、前記モータ(102)の駆動により、前記筒状外周
ねじ体(41)が回転駆動されて上下動し、これにより
前記プランジャ(31a、31c)が上下動して液体の
吸入及び吐出を行うことを特徴とする。
【0013】好ましくは、前記少なくとも1つのばね
(33)は、該筒状外周ねじ体(41)の前記モータ
(102)より上方へ突出した上端部と該スライドシャ
フト(22、22a)のケース(11)内の上方部分と
の間に介装されている。しかしながら、これに限らず、
前記少なくとも1つのばね(33)は、前記モータ(1
02)より下方において、該筒状外周ねじ体(41)の
所定部分と該スライドシャフト(22、22a)又はプ
ランジャ(31a、31c)の所定部分との間に介装す
るようにしてもよい。
【0014】好ましくは、前記スライドシャフト(2
2)及びプランジャ(31a)は一体ものとして加工さ
れている。又好ましくは、前記スライドシャフト(22
a)及びプランジャ(31c)は別部材として加工さ
れ、その一方を他方へねじ込み又はピン止め等により互
いに一体構成とされる。
【0015】好ましくは、前記モータ(51)は直流モ
ータであり、ブレーキ機構(62)が設けられている
か、又は前記モータ(51)はパルスモータである。
【0016】
【作用】本発明の第1実施例によれば、次の作用があ
る。 1つのピペットが手動操作式と電動操作式の両方で
切り換え使用できるので、手動操作式の場合の分注の微
妙なコントロールが可能であり、しかも電動操作式の場
合の安定した分注及び多数の検体の処理が可能となる。 手動操作式と電動操作式を切り換えて兼用使用し得
るためには、1本の係合体を設けるのみでよい。 電動モータとスライドシャフトとを異なる軸心に設
けているので、電動モータの回転にブレーキをかけるブ
レーキ機構及び電動モータの回転を減速する伝達ギヤ機
構等を容易に設けることが出来る。
【0017】本発明の第2実施例によれば、上記及び
の作用以外に次の作用がある。 電動モータとスライドシャフトとを同軸的に設けて
いるので、ピペット自体の太さを小さくして全体を小型
化し得る。
【0018】本発明の第3実施例によれば、上記、
及びの作用以外に次の作用がある。 特に、電動操作時に、外周ねじ体、シャフト及びプ
ランジャは互いの相対的構成が一定のままで下動するか
ら、シャフト及びプランジャ間に設けられたばねを圧縮
する力を及ぼす必要が何らないので、その分モータの駆
動トルクを小さくし得る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明になるハイブリッ
ド型ピペット装置の第1の実施例の斜視図、図2はその
縦断面図である。
【0020】各図中、1は、ハイブリッド型ピペットで
あり、大略、手動操作式の場合は、ケース11の内部に
設けた押釦スライド組立体21を手動により繰り返し所
定寸法pだけ下動させると、その都度該スライド組立体
21とプランジャ31が見かけ上一体に下動して、下方
のノズル部13bに取付けたチップ81からその都度所
定量の試料液体を吐出して分注を行う。又電動操作式の
場合は、電動モータ51の作動によりケースに螺合した
筒状の外周ねじ体41が回転駆動されて下動することに
より、上記手動操作式の場合と同じく、プランジャ31
が外周ねじ体41と見かけ上一体に下動して、同様にチ
ップ81から試料溶液を吐出分注する。
【0021】ケース11は、大略、上側の樹脂製長円断
面の筒形ケース12(中間棚部12a、12b及び棚部
12aの貫通雌ねじ穴12a1とを有する)と下側の樹
脂製筒形のシリンダ・ノズルケース13とを取付けナッ
ト14を介して互いに固着してなる。上側ケース12の
上部に取付けたパネル及び電池収納用キャップ15に
は、モータ駆動用の電池16が設けられかつ上面操作パ
ネル17にパワースイッチ17a、速度調節スイッチ1
7b、分注容量増大設定スイッチ17c及び分注容量減
少設定スイッチ17d及びこれらの状態を表示する液晶
画面17eが設けられる。18は主制御部(図6参照)
であり、又19は電動操作時の吸引・吐出操作スイッチ
である。なお、電池16は充電池でも乾電池でもよく、
或いは商用交流電源に接続したA−D変換器であっても
よく、又は電池及びA−D変換器の双方を備えて適宜切
り換え使用するようにしてもよい。
【0022】押釦スライド組立体21は、大略、スライ
ドシャフト22の上部に押釦23を取付けてなる。プラ
ンジャ31は、大略、ケース11内で上側ケース12及
び下側シリンダ・ノズルケース13をまたいで収納さ
れ、ケース11内に固定的に収納されたばね受け32と
の間に介装された1段目ばね33により常時上方へ付勢
されて、最大容量設定時の初期状態では上側ケース棚部
12a下面に当接している。又34は2段目ばねで1段
目ばねの下方で上側及び下側ばね受け35及び36間に
介装されている。なお37はプランジャ31の外周に接
するOリングである。
【0023】41は、その外周に雄ねじ41aを設けら
れた係合体としての筒状外周ねじ体(材料は例えば真
鍮)であって、スライドシャフト22の外周に同軸的に
遊嵌的嵌合されかつ同時に上側ケース棚部12aの雌ね
じ穴12a1に螺合貫通される。このとき図2に示す如
く、例えば外周ねじ体41の下端が棚部12aの下面と
同一位置になるようにすると、後述する如く、液体の吸
入・吐出容量を最大に設定したことになる。即ち、図2
の構成が手動操作式及び電動操作式の何れの場合におい
ても液体の吸入・吐出容量が最大の場合の初期状態とな
る。なお、外周ねじ体41の横断面の一部は軸方向に伸
びる切欠き部41b(図4参照)が形成され、この切欠
き部41bを利用して後述する如く、伝達ギヤ機構52
の第2ギヤ52bと常時一体回転可能となる。
【0024】なお、前記係合体の他の構成としては、上
記筒状外周ねじ体41及び雌ねじ穴12a1の構成以外
に、ピニオン−ラック機構を使用してもよい。その場合
は例えば、係合体は筒状外周ねじ体41の替わりに長尺
体の外周に軸方向に伸びるラックを設けたラック係合体
とし、これをケース棚部12aの雌ねじ穴12a1に替
わる単なる貫通孔に挿通させ、電動モータ51に連結し
たピニオンを前記ラックに噛合させる。これによれば、
ピニオンの回転に伴いピニオン−ラック機構によりラッ
ク係合体が上下方向移動し得る。この場合のラック係合
体は筒状でもよいが必ずしもそれに限らず、断面コ字形
又はC字形又は単なる板状若しくは棒状でも良い。
【0025】電動モータ51は比較的大きなトルクを発
生し得る小型の直流モータであり、上側ケース12内に
収納固定され、その出力回転軸51aに第1のギヤ52
a及び上側クラッチ62aが同軸かつ一体回転可能に固
着される。なお、一般的な電動操作式ピペットではこの
種のモータとしてピペット内の液体の所定量吐出を制御
するための回転位置制御が容易なパルスモータを用いる
が、本発明では直流モータを用いる。その理由は、パル
スモータでは発生回転トルクが比較的小さいので後述す
る如く本発明における電動操作式操作時にばね33、3
4(これらは本来手動操作式ピペット用にのみ必要なも
のである)を圧縮するような大きな負荷がかかると止ま
ってしまい実用的でないという不都合があるからであ
る。それゆえ、本発明では比較的大きなトルクを発生し
得る直流モータを用いるが、直流モータでは正確な回転
位置制御が出来ないので、図6に示す如くエンコーダ5
3を併用してモータ出力軸51aの回転位置を検出して
後述するブレーキ機構62により強制的に正確な位置に
停止させるようにしている。しかしながら勿論大きなト
ルクを発生しうるパルスモータがあればそれをモータ5
1として使用し得ることは当然である。
【0026】52は伝達ギヤ機構で、互いに噛合する第
1ギヤ52a及び第2ギヤ52bからなる。第2ギヤ5
2bは図4及び図5に示す如く、その中心孔52b1が
外周ねじ体41の外周に比較的緩く嵌合され、かつねじ
53がそのハブ部52b2を貫通して切欠き部41bに
当接するまでねじ込まれ、これにより第2ギヤ52b及
び外周ねじ体41は常時一体回転し得る状態になる。な
お、切欠き部41bは単なる平面でなく溝状にしてこの
溝にねじ53が入り込む構成にしてもよい。第2ギヤ5
2bの実際の組立時には図2に示す如く、上側ケース1
2の1対の棚部12a及び12b間に収納配置されて上
下動は不可能である。従って、電動モータ51により第
2ギヤ52bが回転するとき、外周ねじ体41は第2ギ
ヤ52bと一体回転する。そして、外周ねじ体41がそ
の回転に伴いねじ穴12a1との螺合により上下動する
が、その場合でも第2ギヤ52bは上下方向には移動し
ない。なお、伝達ギヤ機構52の伝達比はこの場合1:
1であるが、減速又は増速させてもよく又はギヤ以外に
スプロケット−チェーン機構等の他の機構を用いても良
い。
【0027】61はソレノイドで、同じく上側ケース1
2内に電動モータ51に対向して収納固定され、その出
力上下動軸61aに下側クラッチ62bが同軸的に固着
される。
【0028】62は電動モータ51の動作終了時にモー
タ51を速やかに停止させるためのブレーキ機構で、通
常時は互いに離間して対向するかみ合い式の上記上側ク
ラッチ62a及び下側クラッチ62bからなる。上側ク
ラッチ62aはこの場合周方向等分位置に8本のピン部
62a1が設けられ、又下側クラッチ62bは周方向等
分位置に8個の半径方向溝62b1が設けられる。従っ
て、ソレノイド61が作動して下側クラッチ62bが上
方へ移動すると相対的に各ピン部62a1が各溝62b
1に係合して、上側クラッチ62a即ち電動モータ51
の回転動作を強制的に停止させる。なお、クラッチは上
記ソレノイドを使用したかみ合い式に限らず種々の他の
公知のクラッチを使用しうる。
【0029】なお、71はチップ81を除去するための
エジェクタ機構で、エジェクタ釦72を取付けたエジェ
クタシャフト73及びエジェクタハウジング74からな
り、エジェクタ釦72を押し下げることにより、ハウジ
ング74を押し下げて、使用済みのチップ81を適宜除
去することが出来る。
【0030】次に、上記ハイブリッド型ピペット1の操
作について説明する。最初に、吸入及び吐出容量の設定
について説明するが、この設定は手動操作式及び電動操
作式の何れの場合についても共通に、以下に述べる如く
操作パネル17及び電動モータ51を使用して行う。図
6において、パワースイッチ17aをオンにした後、速
度設定スイッチ17bにより外周ねじ体41(プランジ
ャ31)の速度を設定し、かつ容量可変スイッチ17c
及び17dを使用して吸引・吐出容量を設定する。この
信号はコンピュータを内蔵する主制御部18へ送られて
処理された後に、電動モータ51へ例えば正転方向に何
回転すべきかの信号を送る。従って、電動モータ51が
正転方向へ所定数回転して、伝達ギヤ機構52を介して
外周ねじ体41及びプランジャ31が図2の位置から予
め所定距離下動した初期位置に停止する。従って、プラ
ンジャ31は吸入開始時にこの初期位置から下動開始し
て吸入後に再び初期位置へ復帰し、吐出時にはこの初期
位置から再び逐次下動して逐次吐出を行う。
【0031】図7は、手動操作時において、外周ねじ体
41の初期位置が最大高さ位置、即ち図2の場合と同じ
く外周ねじ体41の下端が棚部12aの下面と同一面に
設定されたとき、即ち吸入容量が最大の場合を示す。又
図8は、手動操作時において、外周ねじ体41の初期位
置が最大高さ位置より寸法dだけ下方の所定高さ位置に
設定されたとき、即ち吸入容量が中間程度の場合を示
す。(なお、図7及び図8では夫々、後述する如くプラ
ンジャ31がすでにスライド組立体21により押し下げ
られた吐出完了状態を示している)勿論、外周ねじ体4
1の初期位置を図8より更に下方位置へ設定することは
可能であるが図示を省略する。
【0032】次に、容量設定後の吸引及び吐出操作を、
最初に手動操作式について説明する。図2の初期状態に
おいて、スライド組立体21を押釦23を押し下げるこ
とにより下動させて、図7の位置まで至らせる。次いで
この状態で、チップ81の下端を試料に浸したままスラ
イド組立体21を図2の位置へスライド復帰させること
により、シリンダ部13a内に上記設定パネル17で設
定した所望量(この場合最大容量)の液体が吸入され
る。
【0033】続いて、スライド組立体21を逐次下動さ
せることにより、チップ81から逐次所定量の液体が吐
出されて分注が行われる。なお、スライド組立体21の
下動動作は、プランジャ31の下方段部31aがばね受
け35に当接するまでは1段目ばね33のみに抗して下
動するが、ばね受け35に当接してからはチップ81内
に残留した液を切るために2つのばね33、34に抗し
て下動する、いわゆる2段吐出を行う。
【0034】次に、図8の手動操作式中間容量設定の場
合(即ち、外周ねじ体41の下端が初期状態で棚部12
a下面より寸法dだけ下方に位置する)も、全く同様の
動作であり、同図中では、スライド組立体21が2段階
吐出を終えて下動限界に至った状態を示している。
【0035】次に、図9及び上記図2により、電動操作
式吸入・吐出について説明する。図2の初期状態におい
て、モータ51が正転方向へ回転駆動すると、伝達ギヤ
機構52を介して外周ねじ体41が所定方向へ回転す
る。従って、外周ねじ体41はプランジャ31と見かけ
上一体的に下動開始する。そして、プランジャ31が、
例えば予め定めた図9の位置、即ちプランジャ下端部3
1aがばね受け35に丁度当接する位置に至ると、モー
タ51が停止し、これにより、プランジャ31も停止す
る。なお、勿論外周ねじ体41及びプランジャ31をも
う少し更に下動させることは可能である。又図9中、ス
ライド組立体21は図2の初期状態より単に自重により
外周ねじ体41に追随して下動している。
【0036】次いで、チップ81の下端を試料液体に浸
したまま、モータ51を逆転方向駆動すると、今度は外
周ねじ体41が逆方向に回転する。従って、外周ねじ体
41は上動開始しプランジャ31もばね作用により一体
的に上動する。そして、外周ねじ体41及びプランジャ
31が、図2の初期状態に復帰すると、モータ51が停
止する。この場合、吸入する液体の粘度の大きさの程度
に応じて、粘度が大きい場合は操作パネル17の速度設
定スイッチ17bにより吸入速度を小さめに設定し、粘
度が小さい場合には吸入速度を大きめに設定すればよ
い。
【0037】続いて、モータ51が主制御部18で予め
定めた所定量だけ正転方向へ回転駆動すると、外周ねじ
体41が同じく所定方向回転して所定量だけプランジャ
31と一体的に下動する。かくして、プランジャ31が
逐次下動することにより、チップ81から逐次所定量の
液体が吐出されて分注が行われ、最後に全量の吐出を完
了して図9の状態となる。
【0038】この電動操作式の場合は、上記所定量の吐
出を終了してモータ51が停止する都度、ブレーキ機構
62が作動する。これは、モータ51が直流モータでト
ルクが大きいため、電流が遮断された後も慣性回転して
余分な量の液体吐出を行うのを防止するためである。即
ちモータ51の電流が遮断されたとき、主制御部18よ
り同時にソレノイド61が通電されてその出力軸61a
が上動して、2つのクラッチ62a1、62b1が係合
して、モータ51の出力軸51aの回転を強制的に停止
させる。これにより、正確な液体吐出量を確保して精度
の良い分注を行いうる。
【0039】次に、電動操作式の中間容量設定の場合
(即ち、図8の場合と同じく外周ねじ体41の下端が初
期状態で棚部12a下面より寸法dだけ下方に位置す
る)も、全く同様の動作であり、図示は省略する。
【0040】次に、図10乃至図12により、本発明の
第2実施例を示す。各図中、図1乃至図9と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。この実施例の
ハイブリッド型ピペット101では、電動モータ102
は直流モータ(場合によってはパルスモータでもよい)
でピペットの軸心位置に配設され、外周ねじ体41(図
4及び図5に示す切欠き部41bは設けなくとも良い)
はスライドシャフト22に同軸的に遊嵌されて、かつモ
ータ102の中心雌ねじ穴102aに螺合しつつ挿通さ
れ、しかも上側ケース12´の中間棚部12cの孔12
dを遊嵌的に挿通している。又図2の1つの吸入・吐出
操作スイッチ19の代わりに、ケース12´の側方に機
能を分担した2つの吸入スイッチ19a及び吐出スイッ
チ19bが設けられている。これによれば、電動モータ
102をピペット中心に設けているので、全体を小型化
できる。この場合、外周ねじ体41は、モータ102の
回転子として回転し、その場合雌ねじ穴102aとの螺
合により上下動する。
【0041】その他の構成及び操作については、ブレー
キ機構が無い点、及び電動操作式の場合の吸入及び吐出
操作を2つの吸入・吐出操作スイッチ19a、19bに
分担した点以外は、第1の実施例の場合(図6中の操作
パネル17、主制御部18、エンコーダ53の構成を含
む)と全く同様である。(勿論、ブレーキ機構を設けて
もよい)なお、図10(図2に対応)は、手動操作式及
び電動操作式の双方の場合の吸入・吐出容量最大の場合
の初期位置を示す。又図11(図7に対応)は手動操作
式でかつ吸入・吐出容量が最大の場合の、吐出完了時の
状態を示す。又図12(図8に対応)は手動操作式でか
つ吸入・吐出容量が中間程度の場合(即ち、外周ねじ体
41の下端が棚部12c下面より寸法dだけ下方へ設定
されている)の、吐出完了時の状態を示す。又図13
(図9に対応)は、電動操作式の場合に吐出完了時の状
態を示す。
【0042】図14は、本発明のハイブリッド型ピペッ
ト装置の第3実施例であって、ピペット装置の初期位置
状態を示し、同図中、図10と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略する。
【0043】図10に示す第2実施例のハイブリッド型
ピペット101においては、1段目ばね33が、プラン
ジャ31(即ちプランジャ側)及びばね受け32(即ち
ケース側)間、つまり外周ねじ体41の下方に配設され
且つシャフト22及びプランジャ31は別部材であっ
た。しかるに、第3実施例のハイブリッド型ピペット1
11(図14)では1段目ばね33は、外周ねじ体41
の上方においてシャフト22に嵌合配設された1対のば
ね受け112a(即ちシャフト側)及び112b(即ち
外周ねじ体41側)間に介装され、且つシャフト22及
びプランジャ31aは一体部材として加工されている。
又この場合、後述する如くモータ102の駆動トルクが
小さくて良いので、モータ102としてパルスモータを
採用しているから、ブレーキ機構は設けていない。しか
しながら、直流モータを用いる場合は図10に示すよう
なブレーキ機構を設けるのが好ましい。
【0044】従って、1段目ばね33の付勢力により、
上方ばね受け112aはシャフト22に取付けたEリン
グ113に当接しかつ下方ばね受け112bは外周ねじ
体41上端部に当接する。同時に、この1段目ばね33
の付勢力により、一体のシャフト22及びプランジャ3
1aは上方へ付勢されて、この場合プランジャ31aの
上端部が外周ねじ体41の下端部及び棚部12c下面の
少なくとも一方に付勢的に当接している。(図14参
照)なお、1段目ばね33の配設位置は、外周ねじ体4
1の上方に限らず、該ねじ体41下方に配置してもよ
く、要はばね33を収納し得る空間を設けて外周ねじ体
41側とシャフト22a側又はプランジャ31a側の各
所定部間にばね33を介装するようにすればよい。
【0045】その手動操作の場合は、図10の第2実施
例の場合と同様であって、図14の初期状態において、
スライド組立体21及びプランジャ31aを、当初は1
段目ばね33に抗して次いで両ばね33、34に抗して
下動させ、図15の位置に至らせる。次いで、スライド
組立体21が上方へ復帰すると、シリンダ部13a内に
所望量(この場合最大容量)の液体が吸入される。
【0046】続いて、スライド組立体21を逐次下動さ
せることにより、逐次分注が行われ、この間スライド組
立体21は、図10及び図11の場合と全く同様に、当
初は1段目ばね33のみに抗して下動し、プランジャ3
1aの下方段部31bがばね受け35に当接してから
は、2つのばね33、34に抗して下動する。なお、本
実施例の場合も、図8の場合と同様に、手動操作式で中
間容量設定を行い得る。
【0047】次に、図16により、電動操作式吸入・吐
出について説明する。図14の初期状態において、モー
タ102が例えば正転方向駆動して、外周ねじ体41が
所定方向へ回転する。従って、外周ねじ体41は1段目
ばね33のばね力によりシャフト22及びプランジャ3
1aに対して互いの相対的構成が一定のまま、即ち3つ
の部材41、22、31aが見かけ上一体構成のままで
下動開始する。そして、プランジャ31aが、例えば予
め定めた図16の位置、即ちプランジャ下方段部31b
がばね受け35に丁度当接する位置に至ると、モータ1
02が停止し、これにより、プランジャ31aも停止す
る。(なお、勿論外周ねじ体41及びプランジャ31a
をもう少し更に下動させることは可能である。) 次いで、チップ81の下端を試料液体に浸したまま、モ
ータ102を逆転方向駆動すると、今度は外周ねじ体4
1が逆方向に回転する。従って、外周ねじ体41は上動
開始するが、下動時と同様に、1段目ばね33のばね力
により3つの部材41、22、31aが見かけ上一体構
成のままで上動する。そして、これら3つの部材41、
22、31aが、図14の初期状態に復帰すると、モー
タ102が停止する。この場合も、吸入する液体の粘度
の大きさの程度に応じて、操作パネル17の速度設定ス
イッチ17bにより液体の吸入速度を可変設定し得る。
【0048】続いて、モータ102が主制御部18で予
め定めた所定量だけ正転方向へ回転駆動すると、外周ね
じ体41が同じく所定方向回転して、3つの部材41、
22、31aが見かけ上一体構成のままで所定量だけ下
動する。かくして、プランジャ31aが逐次下動するこ
とにより、チップ81から逐次所定量の液体が吐出され
て分注が行われ、最後に全量の吐出を完了して図16の
状態となる。
【0049】図14乃至図16の実施例によれば、図1
0乃至図13の実施例に比して、手動操作式の場合はば
ね33、34の動作は実質的に同様であるが、電動操作
式の場合は、スライド組立体21が上下動するとき常
に、3つの部材41、22、31aが見かけ上一体構成
のままで上下動するために1段目ばね33に対して圧縮
力を何ら付与していない点が異なる。つまり、1段目ば
ね33は、スライド組立体21の初期状態(図14)及
び下動限状態(図16)間を通じて長さmは一定であ
る。従って、この実施例によれば、モータ102の駆動
トルクを小さくし得る、換言すればモータをそれだけ小
型化し得、従って一般的に駆動トルクが比較的小さいパ
ルスモータの使用が可能になる。
【0050】次に、図17に、上記図14の実施例の変
形例であるハイブリッド型ピペット121を示し、同図
中図14と同一部分には同一符号を付す。この変形例で
は、シャフト22aとプランジャ31cとが予め別部品
として構成され、組立時にシャフト22a下端の雄ねじ
部22bがプランジャ31cの上端の雌ねじ部31dに
対して、有底筒状カラー122を介在して螺合されて一
体化される。なお、シャフト22a及びプランジャ31
cの一体結合は上記ねじ式以外にピン打ち込み式等種々
の他の方法を採用可能である。これによれば、シャフト
22及びプランジャが当初から一体のものに比して、ピ
ペット全体の組立作業が容易になる。その動作について
は、図14の実施例と全く同様であるが、この場合はカ
ラー122の下端部122aが図14に示すプランジャ
31の下方段部31aと同様の機能を果たす。
【0051】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、次に示す
利点がある。 1つのピペットが手動操作式と電動操作式の両方で
切り換え使用できるので、手動操作式の場合の分注の微
妙なコントロールが可能であり、しかも電動操作式の場
合の動作が安定した分注を行え、しかもさして体力を必
要としないので多数の検体の処理が可能となる。 手動操作式と電動操作式を切り替え式に兼用させる
構成とするために、1本の係合体を設けるのみでよいの
で、構成がきわめて簡単である。 電動モータとスライドシャフトとを異なる軸心に設
けているので、電動モータの回転にブレーキをかけるブ
レーキ機構及び電動モータの回転を減速する伝達ギヤ機
構等を容易に設けることが出来、応用性が広い。
【0052】本発明の第2実施例によれば、上記及び
の利点以外に次の利点がある。 電動モータとスライドシャフトと同軸的に設ける場
合には、外周ねじ体自体がモータの回転子を兼ねるの
で、構成を簡単化してコストを低減しうると共に、ピペ
ット自体の太さを小さくして全体を小型化しうる。
【0053】本発明の第3実施例によれば、上記、
及びの利点以外に次の利点がある。 特に電動操作時に、外周ねじ体、シャフト及びプラ
ンジャは互いの相対的構成が一定のままで下動するか
ら、シャフト及びプランジャ間に設けられたばねを圧縮
する力を及ぼす必要が何らないので、その分モータの駆
動トルクを小さくし得、モータ引いては装置全体の小型
化し得、且つモータを駆動する電池の寿命を長くし得
る。 従って、電動モータとして、一般的に駆動トルクが
比較的小さいパルスモータの使用も可能になって応用範
囲が広くなり、且つブレーキ機構が不要になるので、一
層装置全体の小型化し得る。 シャフト及びプランジャを別部材として作成した後
に組立てるようにすることにより、ピペットの組立作業
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッド型ピペット装置の第1実
施例の斜視図である。
【図2】図1のピペット装置の初期位置状態の縦断面図
である。
【図3】図1のピペット装置の平面図である。
【図4】図1のピペット装置の筒状外周ねじ体の平面図
ある。
【図5】図1のピペット装置の筒状外周ねじ体の縦断面
図ある。
【図6】図1のピペット装置の制御回路を示すブロック
図である。
【図7】図1のピペット装置において、手動操作式でか
つ設定容量最大の場合の吐出完了状態を示す、図2に対
応する図である。
【図8】図1のピペット装置において、手動操作式でか
つ設定容量が中間程度の場合の吐出完了状態を示す、図
2に対応する図である。
【図9】図1のピペット装置において、電動操作式の場
合の吐出完了状態を示す、図2に対応する図である。
【図10】本発明のハイブリッド型ピペット装置の第2
実施例であって、ピペット装置の初期位置状態の縦断面
図である
【図11】図10のピペット装置において、手動操作式
でかつ設定容量最大の場合の吐出完了状態を示す図であ
る。
【図12】図10のピペット装置において、手動操作式
でかつ設定容量が中間程度の場合の吐出完了状態を示す
図である。
【図13】図10のピペット装置において、電動操作式
の場合の吐出完了状態を示す図である。
【図14】本発明のハイブリッド型ピペット装置の第3
実施例であって、ピペット装置の初期位置状態の縦断面
図である。
【図15】図14のピペット装置において、手動操作式
でかつ設定容量最大の場合の吐出完了状態を示す図であ
る。
【図16】図14のピペット装置において、電動操作式
の場合の吐出完了状態を示す図である。
【図17】図14のピペット装置の変形例のであって、
ピペット装置の初期位置状態の縦断面図である
【符号の説明】
1、101、111、121 ハイブリッド型ピペット 11 ケース 12a、12b、12c 棚部 12a1,102a 雌ねじ穴 16 電池 17 操作パネル 18 主制御部 19(19a、19b) 吸入・吐出操作スイッチ 21 押釦スライド組立体 22、 22a スライドシャフト 23 押釦 31、31a、31c プランジャ 33、34 ばね 32、35、36,112a、112b ばね受け 41 筒状外周ねじ体 41b 切欠き部 51、102 電動モータ 52 伝達ギヤ機構 52a、52b ギヤ 62 ブレーキ機構 62a、62b クラッチ(ブレーキ) 71 エジェクタ機構 81 チップ 113 Eリング 122 カラー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月23日(2001.5.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明になるハイブリッド型ピペット装置
の第3実施例は、ピペットケース(11)と、押釦(2
3)操作により上下動するスライドシャフト(22、2
2a)と、該スライドシャフト(22、22a)の下方
に該スライドシャフトに対して一体的に上下動可能に配
置されたプランジャ(31a、31c)と、前記スライ
ドシャフトと同軸的に設けられかつ雌ねじ穴(102
a)を有する電動モータ(102)と、該スライドシャ
フト(22、22a)に同軸的に嵌合され、かつ前記電
動モータの雌ねじ穴(102a)に上下動可能に螺合さ
れた筒状外周ねじ体(41)と、該スライドシャフト
(22、22a)の所定位置と該筒状外周ねじ体(4
1)との間に介装され、該スライドシャフト(22)及
びプランジャ(31a、31c)を、該スライドシャフ
ト又はプランジャの所定部分が上記筒状外周ねじ体(4
1)又はケースの所定部分に当接するよう上方へ付勢す
る少なくとも1つのばね(33)とを具備し、手動操作
時には、前記押釦(23)の操作により、前記スライド
シャフト(22、22a)及びプランジャ(31a、3
1c)が上下動して液体の吸入及び吐出を行い、又電動
操作時には、前記モータ(102)の駆動により、前記
筒状外周ねじ体(41)が回転駆動されて上下動し、こ
れにより前記プランジャ(31a、31c)が上下動し
て液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とする。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピペットケース(11)と、 押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト
    (22)と、 該スライドシャフト(22)の下方に配置されたプラン
    ジャ(31)と、 該プランジャ(31)を上方へ付勢する少なくとも1つ
    のばね(33、34)と、 該スライドシャフト(22)に同軸的に嵌合され、前記
    ケース(11)側の穴(12a1)に対して少なくとも
    上下動可能に挿通された係合体(41)と、 前記スライドシャフト(22)の軸心とは異なる軸心位
    置に設けられ、係合体(41)に対して作動的に連結係
    合された電動モータ(51)とを具備し、 手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記
    スライドシャフト(22)及びプランジャ(31)が上
    下動して液体の吸入及び吐出を行い、 又電動操作時には、前記モータ(51)の駆動により、
    前記係合体(41)が駆動されて上下動し、これにより
    前記プランジャ(31)が上下動して液体の吸入及び吐
    出を行うことを特徴とするハイブリッド型ピペット装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記係合体(41)は外周に雄ねじを有する筒状外周ね
    じ体(41)であり、かつ前記ケース(11)側の穴は
    雌ねじ穴(12a1)であり、前記筒状外周ねじ体(4
    1)が前記雌ねじ穴(12a1)に螺合して挿通可能で
    あり、該筒状外周ねじ体(41)は電動モータ(51)
    により回転駆動されて前記雌ねじ穴(12a1)との螺
    合により上下方向に移動されることを特徴とするハイブ
    リッド型ピペット装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、 前記係合体(41)は外周の軸方向にラックを有するラ
    ック係合体であり、かつこのラック係合体が前記ケース
    (11)側の穴を嵌合挿通しており、前記ラック係合体
    は前記モータ(51)により駆動されるピニオンにより
    上下方向へ移動されることを特徴とするハイブリッド型
    ピペット装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載の装置に
    おいて、 前記モータ(51)と前記係合体(41)との間に伝達
    ギヤ機構(52)が設けられていることを特徴とするハ
    イブリッド型ピペット装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載の装置に
    おいて、 前記モータ(51)は直流モータであり、ブレーキ機構
    (62)が設けられていることを特徴とする可変容量ピ
    ペット。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の何れかに記載の装置に
    おいて、 前記モータ(51)はパルスモータであることを特徴と
    する可変容量ピペット。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の装置に
    おいて、 前記モータ(51)を駆動するための電池(16)が更
    に設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピペ
    ット装置。
  8. 【請求項8】 ピペットケース(11)と、 押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト
    (22)と、 該スライドシャフト(22)の下方に配置されたプラン
    ジャ(31)と、 該プランジャ(31)を上方へ付勢する少なくとも1つ
    のばね(33,34)と、 前記スライドシャフトと同軸的に設けられかつ雌ねじ穴
    (102a)を有する電動モータ(102)と、 該スライドシャフト(22)に同軸的に嵌合され、かつ
    前記電動モータの雌ねじ穴(102a)に上下動可能に
    螺合された筒状外周ねじ体(41)とを具備し、 手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記
    スライドシャフト(22)及びプランジャ(31)が上
    下動して液体の吸入及び吐出を行い、 又電動操作時には、前記モータ(102)の駆動によ
    り、前記筒状外周ねじ体(41)が回転駆動されて上下
    動し、これにより前記プランジャ(31)が上下動して
    液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とするハイブリッ
    ド型ピペット装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の装置において、 前記モータ(102)は直流モータであり、ブレーキ機
    構が設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピ
    ペット装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の装置において、 前記モータ(102)はパルスモータであることを特徴
    とするハイブリッド型ピペット装置。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10の何れか1項に記載
    の装置において、 前記モータ(102)を駆動するための電池(16)が
    更に設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピ
    ペット装置。
  12. 【請求項12】 ピペットケース(11)と、 押釦(23)操作により上下動するスライドシャフト
    (22、22a)と、 該スライドシャフト(22、22a)の下方に該スライ
    ドシャフトに対して一体的に上下動可能に配置されたプ
    ランジャ(31a、31c)と、 前記スライドシャフトと同軸的に設けられかつ雌ねじ穴
    (102a)を有する電動モータ(102)と、 該スライドシャフト(22、22a)に同軸的に嵌合さ
    れ、かつ前記電動モータの雌ねじ穴(102a)に上下
    動可能に螺合された筒状外周ねじ体(41)と、 該スライドシャフト(22、22a)の所定位置と該筒
    状外周ねじ体(41)との間に介装され、該スライドシ
    ャフト(22)及びプランジャ(31a、31c)を、
    該スライドシャフト又はプランジャの所定部分が上記筒
    状外周ねじ体(41)の所定部分に当接するよう上方へ
    付勢する少なくとも1つのばね(33)とを具備し、 手動操作時には、前記押釦(23)の操作により、前記
    スライドシャフト(22、22a)及びプランジャ(3
    1a、31c)が上下動して液体の吸入及び吐出を行
    い、 又電動操作時には、前記モータ(102)の駆動によ
    り、前記筒状外周ねじ体(41)が回転駆動されて上下
    動し、これにより前記プランジャ(31a、31c)が
    上下動して液体の吸入及び吐出を行うことを特徴とする
    ハイブリッド型ピペット装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の装置において、 前記少なくとも1つのばね(33)は、該筒状外周ねじ
    体(41)の前記モータ(102)より上方へ突出した
    上端部と該スライドシャフト(22、22a)のケース
    (11)内の上方部分との間に介装されていることを特
    徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載の装置にお
    いて、 前記スライドシャフト(22)及びプランジャ(31
    a)は一体ものとして加工されていることを特徴とする
    ハイブリッド型ピペット装置。
  15. 【請求項15】 請求項12又は13に記載の装置にお
    いて、 前記スライドシャフト(22a)及びプランジャ(31
    c)は別部材として加工され、その一方を他方へねじ込
    み又はピン止め等により互いに一体構成とされることを
    特徴とするハイブリッド型ピペット装置。
  16. 【請求項16】 請求項11乃至15の何れかに記載の
    装置において、 前記モータ(102)は直流モータであり、ブレーキ機
    構が設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピ
    ペット装置。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至15の何れかに記載の
    装置において、 前記モータ(102)はパルスモータであることを特徴
    とするハイブリッド型ピペット装置。
  18. 【請求項18】 請求項11乃至17の何れかに記載の
    装置において、 前記モータ(102)を駆動するための電池(16)が
    更に設けられていることを特徴とするハイブリッド型ピ
    ペット装置。
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