JPH11235546A - ハンドヘルド式小型ディスペンサー - Google Patents

ハンドヘルド式小型ディスペンサー

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JPH11235546A
JPH11235546A JP4010198A JP4010198A JPH11235546A JP H11235546 A JPH11235546 A JP H11235546A JP 4010198 A JP4010198 A JP 4010198A JP 4010198 A JP4010198 A JP 4010198A JP H11235546 A JPH11235546 A JP H11235546A
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JP
Japan
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drive shaft
syringe
motor
hand
held
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP4010198A
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English (en)
Inventor
Hisashi Kawamoto
尚志 川本
Yuuki Baba
雄希 馬場
Hajime Oda
肇 織田
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Seiko Precision Inc
Original Assignee
Seiko Precision Inc
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Publication date
Application filed by Seiko Precision Inc filed Critical Seiko Precision Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能かつ取扱いが容易なハンドヘルド式小
型ディスペンサーを安価に提供する。 【解決手段】 シリンジ9と一体に設けられた本体ケー
スC内に駆動部Kを設け、ステップモータ3によってシ
リンジ9内のピストン11を往復移動可能な構成として
ある。本体ケースC内に設けられた制御回路部14によ
ってステップモータ3を制御可能としてあるので、液剤
LQの吐出及び充填が高性能に行われる。エア設備及び
チューブを不要とするものであるため、ハンドヘルド可
能で小型で安価かつ使用場所を選ばない広範な用途に対
する利用を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ハンドヘルド式小型ディ
スペンサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】接着剤やコーティング剤あるいはポッテ
ィング剤などの液剤を微量ずつ供給する手段として、シ
リンジ内にこれらの液剤を充填し、この液剤にピストン
で押圧力を加えることによってノズルから一定量ずつ吐
出させるようにしたディスペンサー(液剤吐出装置)が
用いられている。
【0003】図8は、現在使われているディスペンサー
の構成例を示すものであるが、シリンジ709内のピス
トン711をエアチューブ703から供給されるエアに
よって移動させるようにしてあり、シリンジ709の基
部のつば部とアダプタ701の内面との間には空気抜け
防止のためのOリング等のシ−ル702が設けてある。
ピストン711がエア圧によって先端部に向って移動す
ると、シリンジ内に充填されている液剤LQは、先端部
に設けてあるノズル713から一定量ずつ吐出される。
エアはチューブ703の他端に備え付けられた本体(図
示せず。)のエア供給手段から供給され、ピストン71
1の移動量は液剤LQの吐出量に対応して種々の制御手
段を介して調整されるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
ではピストンをエアによって移動させるものであるの
で、エア供給用チューブとシリンジとをつなぐことが必
須である。このため、チューブが作業の邪魔になるほか
常に本体を携帯しなければならないので取扱いが面倒な
ものとなっている問題がある。また液剤の吐出が行われ
るごとにエアを停止させるが、このときチューブ内の残
圧によってピストンが僅かながら押されるために、液剤
がノズルから流れ出すいわゆる「液だれ」が発生する欠
点がある。さらにエアの供給量やシリンジ内のエアの量
の差により吐出量に差が出るいわゆる「水頭差」の問題
がある。
【0005】上記した「液だれ」や「水頭差」の発生を
防止するために、これらの防止手段が要求されるため、
ディスペンサーが高価になってしまう問題がある。さら
にシリンジ内への液剤の供給には、チューブの先端に取
り付けられているアダプタ701からシリンジ711を
取り外し、シリンジの後部の開口端から液剤を充填しな
ければならないので、その手間が面倒な上に手が汚れた
り液剤中に泡が混入したりしてしまう問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明のディスペンサーはシリンジの後方にピス
トンを往復動させるためのモータを駆動源とする駆動部
を設け、この駆動部とモータを駆動制御する制御回路部
とを1つのユニットとしてケース内に収納することによ
り小型でハンドヘルド可能な構成としてある。このよう
な構成の採用により本発明のディスペンサーは、従来技
術におけるエアチューブによって供給されるエアによっ
てシリンジ内のピストンを往復移動させる構成のディス
ペンサーと比較して使用し易くなっていることは元よ
り、ピストンの駆動手段としてのステップモータにより
吐出しようとする液剤に対して種々の制御や操作を容易
にしてある。
【0007】液剤に対する制御や操作の例としては、吐
出速度、吐出量、充填速度または充填量などを任意に設
定可能としてある。また、液剤をシリンジ内に充填する
ときは、残留液剤をシリンジの先端部より所定量吐出さ
せた後に充填動作を行うようにして、シリンジ内のエア
を排出可能としてある。また、シンリジ内でピストンを
往復移動させるためのモータ式の駆動部は、シリンジの
後方にこれと一体に固着された本体ケース内に収納して
あり、ピストンを往復移動させる駆動軸に設けられたリ
ードスクリューを軸方向に移動させる駆動歯車をモータ
によって回転可能としてある。
【0008】ピストンを往復移動させるためのモータの
制御は、本体ケース内に内蔵する制御回路部によって行
われるのであるが、この制御を行うための操作スイッチ
部をグリップ部の適当な位置に設けて設定を容易にして
ある。なお、ステップモータとして円環型または扇型の
ステップモータを採用して,本体ケース内で駆動軸及び
駆動歯車を囲むように配置することにより装置をコンパ
クトにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のハンドヘルド式小型ディ
スペンサーは、吐出すべき液剤を充填可能であり先端部
に吐出用ノズルが装着されるシリンジと、液剤を充填又
は吐出可能にシリンジ内に往復移動可能に備わっている
ピストンと、このピストンを往復移動させるためにシリ
ンジの後方に備え付けられているモータ式の駆動部と、
モータを駆動制御する制御回路部とを有し、シリンジと
駆動部と制御回路部とは1つのユニットとしてハンドヘ
ルド可能に構成してある。駆動部のモータはステップモ
ータが望ましい。駆動部と制御回路部とは、シリンジの
後端部を着脱自在に連結可能な本体ケース内に設けてあ
ることが望ましい。
【0010】制御回路部は、モータの回転速度と作動時
間とを制御して液剤の吐出速度、吐出量、充填速度又は
充填量を制御するものであることが望ましい。制御回路
部は、液剤の吐出動作後にモータを予め定めた回転角度
だけ逆回転させるようにしてあることが好ましい。制御
回路部は、液剤をシリンジに充填するときは、残留液剤
をシリンジの先端部より所定量吐出させた後に充填動作
を行うようにするとよい。制御回路部には、起動、停
止、モード選択、液剤の吐出量、充填量、吐出速度、充
填速度等を設定する操作スイッチ部が接続してあっても
よい。操作スイッチ部は本体ケースに設けてあることが
望ましい。
【0011】本体ケースには作業者が掴むことのできる
グリップ部が一体に設けてあることが好ましい。本体ケ
ースには液晶モニター又はインジケーターランプが設け
てあることが望ましい。クリック部には少なくとも起
動、停止を行うスイッチが設けてあることが望ましい。
駆動部はモータによって前進後退される駆動軸を有し、
この駆動軸の先端部にピストンが設けてあることが好ま
しい。
【0012】駆動軸の外周部にはリードスクリューと軸
方向に延伸する長溝とが形成してあり、リードスクリュ
ーにはモータによって正逆回転させられる駆動歯車が螺
合しており、駆動軸の支持部材には、当該支持部材に対
して駆動軸の相対的回転を規制して駆動軸を相対的に前
進後退させるべく長溝に嵌合する突起が設けてあること
が望ましい。リードスクリューは駆動歯車をその中心部
で螺合貫通していることが望ましい。
【0013】駆動軸の外周部にはリードスクリューと軸
方向に延伸する長溝とが形成してあり、リードスクリュ
ーは当該リードスクリューを支持する支持部材の雌ねじ
を螺合貫通するとともにモータによって正逆回転させら
れる駆動歯車の中心孔を貫通しており、駆動歯車の中心
孔に設けてある突起が当該駆動歯車に対して駆動軸を一
体に回転させかつ相対的に前進後退可能とするために長
溝に摺動自在に嵌合していてもよい。
【0014】駆動軸又はピストンの前進限度位置及び後
退限度位置を検知するセンサが備わっていることが好ま
しい。駆動部のモータは、円環型又は扇形に形成され、
駆動軸の外周部に配置してあることが好ましい。駆動軸
を覆う伸縮カバーが設けてあることが好ましい。
【0015】
【実施例】図1に示すように、駆動部Kを収納する本体
ケースCは、内面が平板状の円板からなる基板1と、容
器状のケース2とを組み合わせたものからなる。基板1
の中央部には、外面側を突出させて内側にリング状凹部
Uを設けた支持部1aが形成してあり、ケ−ス2の中央
部には内面側を突出させて支持部材の一例としての支持
部2aが形成してある。駆動部Kは円環型のモータ3を
駆動源とするモ−タ式の駆動部であり、駆動軸4を介し
て後述のピストン11を往復移動可能としてある。
【0016】モータ3は、ピストン11の前進後退の制
御を容易にするためにステップモータを採用してある。
ステップモータ3は図1において内部構造を省略してあ
る円環型ステップモータを採用しており、基板1に形成
してあるボス1bを介してケース2の内周部に沿ってリ
ング状に配置されている。ステップモータ3の中空部3
aの内側には、中心部を貫通するように駆動軸4及びそ
の外周部に取り付けられた駆動歯車5が設けてあり、ス
テータの端部(図示略)間には、ロータ3b(図2参
照)が設けてある。このロータ3bと一体のロータ軸3
cにはロータピニオン6が固着してあり、ステップモ−
タ3にはモ−タ駆動用リ−ド線3dが接続してある。す
なわち、駆動部Kはステップモ−タ3によって前進後退
される駆動軸4を有している。また、駆動部Kのステッ
プモ−タ3は円環型に形成され、駆動軸4の外周部に配
置してある。
【0017】駆動軸4は、支持部1a中心に形成された
透孔及び支持部2a中心に形成された支持孔に回転自在
に支持されている。駆動軸4の外周部には、リードスク
リュー(図示略)と軸方向に延伸する長溝4aとが設け
てある。長溝4aは、支持部2aの支持孔内に形成され
た突起2bと回転不能かつ摺動自在に係合している。す
なわち、駆動軸4の外周部にはリードスクリューと軸方
向に延伸する長溝4aとが形成してあり、リードスクリ
ューにはステップモータ3によって正逆回転させられる
駆動歯車5が螺合しており、駆動軸4の支持部2aに
は、この支持部2aに対して駆動軸4の相対的回転を規
制して駆動軸4を相対的に前進後退させるべく長溝4a
に嵌合する突起2bが設けてある。
【0018】駆動歯車5には、長さの略中央部に形成さ
れた歯車部5aが設けてあり、内周部には駆動軸4のリ
ードスクリューと螺合する雌ねじ5bが刻設してある。
すなわち、リードスクリューは駆動歯車5をその中心部
で螺合貫通している。駆動歯車5の他端部(図1左側)
には、内径を大きくする段差状の嵌合部5cが形成して
あり、この嵌合部はリング状凹部Uに嵌合している。駆
動歯車5の両端部は支持部1aと支持部2aとによって
回転自在に挟持されている。
【0019】駆動歯車5の歯車部5aは、一端が基板1
に設けられた軸受部1cに支持された減速歯車7のピニ
オンと噛合している。減速歯車7は既述のロータピニオ
ン6と噛合しており、ステップモータ3のロ−タ3bの
回転は減速歯車7によって減速されて駆動歯車5を回転
可能である。駆動歯車5が回転すると、駆動歯車5の両
端部は支持部1aと支持部2aとによって回転自在に挟
持されており、駆動歯車の軸方向の移動が規制されるの
で、駆動歯車5の回転により駆動軸4が往復移動するこ
とになる。本体ケースCの外側(図1右方)の部分は、
駆動軸4が露出しないようにカバー8を取り付けること
により保護されている。
【0020】本体ケースCの前面側には、シリンジ9が
取り付けてある。すなわち、モ−タ式の駆動部Kはピス
トン11を往復移動させるためにシリンジ9の後方に備
え付けられている。シリンジ9はシリンダ状に形成され
た部分の基部の後端部に異形のつば部9aが形成してあ
り、このつば部が基板1の外面に設けられた取付部1d
を介して本体ケースCに着脱自在に固定されている。因
みに取付部1dへのシリンジのつば部9aの係合は両者
を位置合せしてはめた後にシリンジ9を90°回すだけ
で固定可能な構成としてある。すなわち、駆動部Kと制
御回路部14とは、シリンジ9の後端部を着脱自在に連
結可能な本体ケ−スC内に設けてある。
【0021】シリンジ9内の中心部には、駆動軸4が通
っており、駆動軸の先端部4bの近傍にはピストン取付
板10を介してピストン11が設けてある。ピストン1
1はピストン取付板10にねじ等によって固着してあ
り、ピストン取付板10は、リング10a及び止めナッ
ト12を介して駆動軸4に固定されている。
【0022】シリンジ9の先端部9bは、断面を急激に
小さくした小径に形成してノズル取付部9cとしてあ
る。ノズル取付部9cには、先端をさらに小径に形成し
てなる吐出口13bを有する吐出用ノズル13を装着可
能としてある。ノズル13は、プラスチック等の伸縮性
を有する物質をジョウゴ状に形成したものからなり、取
付部13aの部分を広げた状態でシリンジのノズル取付
部9cに装着するようにしてある。ノズル13は液剤L
Qの吐出動作の際に抜け落ちが無く、着脱の際には抜き
差し容易にできるようになっている。
【0023】上記した構成において、シリンジ9の先端
部9bにノズル13を装着してステップモータ3を正転
させると、駆動軸4を介してピストン11が左方に移動
し、シリンジ9内に充填されている液剤LQをノズルの
吐出口13bから吐出可能である。また、ノズルの吐出
口13bを充填する液剤LQ中に差し込み、ステップモ
−タ3を逆転させると、駆動軸4を介してピストン11
が右方に移動し、液剤LQがノズル13を通ってシリン
ジ9内に充填される。すなわち、シリンジ9は吐出すべ
き液剤LQを充填可能であり、シリンジの先端部9bに
吐出用ノズル13が装着される。また、ピストン11は
液剤LQを充填又は吐出可能にシリンジ9内に往復移動
可能に備わっている。なお、液剤LQが高粘度である場
合における液剤LQの充填には、充填を容易にするため
にノズル13を取り外してもよい。
【0024】液剤LQの吐出量や吐出速度または充填量
や充填速度等は、ステップモータ3を操作及び制御する
ことにより規制可能である。ステップモータ3を駆動制
御する制御回路部14(図3参照)は、本体ケースC内
に設けてあり、この本体ケースの外部に設けられた操作
スイッチ部15により各種の設定条件を入力可能として
ある。また、ステップモータ3を回転駆動する電源装置
16も本体ケースC内に設けてあり、ケースの外部に設
けられた外部電源用の入力端子17と接続されている。
なお、電源装置16には電池16aを収納可能である
(図3参照)。電源装置16は、本体ケースCの外側に
設けられた入力端子17に外部電源が接続された場合は
外部電源に切換られるようにしてある。
【0025】本体ケースCには、作業者が掴むことので
きるグリップ部18が一体に設けてあり、このグリップ
部に上述の外部電源用の入力端子17を設けてある(図
4参照)。すなわち、シリンジ9と駆動部Kと制御回路
部14とは1つのユニットとしてハンドヘルド可能に構
成されている。なお、本体ケースCの右側に固定された
カバー8内には、駆動軸4又はピストン11の前進限度
位置及び後退限度位置を検知する第1センサ19及び第
2センサ20が設けてある。第1センサ19はピストン
11が左側方向へ移動しているときに、その先端がシリ
ンジ9の先端部9bに当接する若干手前の位置で出力信
号をオフする安全装置であり、第2センサ20はピスト
ン11がシリンジ9の基部に達する位置すなわち駆動軸
4が右側方向へ移動可能な範囲の限界位置より若干手前
で出力信号をオフする安全装置である。なお、第1およ
び第2センサ19,20としてはマイクロスイッチのよ
うな機械的なセンサの他、光学センサや磁気センサなど
を採用することも可能である。
【0026】シリンジ9内に位置する駆動軸4の先端部
側は蛇腹状の伸縮カバー21で覆われており、この伸縮
カバーはピストン取付板10と基板1の支持部1aの前
方側の突出部に容易に着脱できるようになっている。す
なわち、ピストン取付板10を介してピストン11と本
体ケースCとの間には、駆動軸4を覆う伸縮カバー21
が設けてある。伸縮カバー21は、シリンジ9内で駆動
軸4が液剤LQによって汚れたり、駆動軸4の外周部に
付着した液剤LQやごみなどが駆動歯車5や本体ケ−ス
C内に侵入するのを防止する役割を果たす。また、伸縮
カバー21はピストン11を本体ケ−スCに取り付けた
状態で洗浄するときに、洗剤等が本体ケ−スC内に浸入
するのを防止する。
【0027】図3は、一実施例のモータ駆動に関する操
作及び制御系の構成をブロック図で示したもので、既述
の制御回路部14を中枢部とし、これに対して既述の各
構成要素との信号の授受が行われるようにしてある。制
御回路部14には、起動、停止、モード選択、液剤の吐
出量、充填量、吐出速度、充填速度等を設定する操作ス
イッチ部15が接続してある。
【0028】制御回路部14を構成する制御回路31に
は、カウンタ、メモリ及びタイマを備えている。この制
御回路31には、各手段からの出力信号が入力されると
ともに、これらのデータを処理した結果をモータ駆動回
路32に出力可能である。モータ駆動回路32は、この
信号を受けてステップモータ3を制御可能である。
【0029】制御回路部14は、ステップモータ3の回
転速度と作動時間とを制御して液剤LQの吐出速度、吐
出量、充填速度又は充填量を制御するものである。ま
た、制御回路部14は、液剤LQの吐出動作後にステッ
プモータ3を予め定めた回転角度だけ逆回転させるよう
にしてある。これにより、少量の液剤LQをシリンジ9
内に戻し液だれを防止している。さらに、制御回路部1
4は、液剤LQをシリンジ9に充填するときは、残留液
剤LQをシリンジ9の先端部より所定量吐出させた後に
充填動作を行うようにしてある。これにより気泡のシリ
ンジ内への混入を防止している。
【0030】操作スイッチ部15は、制御回路31に対
してステップモータの起動・停止命令を入力するスター
トスイッチSW1 、操作をマニュアルモードにするかオー
トモードにするかのモ−ド選択をするモード設定スイッ
チSW2 、及び液剤LQの吐出動作と充填動作とを切り換
える切換スイッチSW3 を備えている。また、操作スイッ
チ部15には、吐出量及び充填量を設定する時間設定ス
イッチ33及び吐出速度及び充填速度を設定する速度設
定スイッチ34が設けてある。
【0031】制御回路31には、操作部スイッチ15の
他にピストン11の位置を検出する第1センサ19、第
2センサ20が検出信号を入力可能に接続してある。破
線で示してあるように第1センサ19と第2センサ20
との間に第3のセンサ35を設けて、ピストンの移動状
態を検出可能としてもよい。また、制御回路31は、液
晶モニター又はインジケーターランプ等からなる表示手
段50へステップモータ3の出力状況等を出力可能とし
てある(図4参照)。
【0032】図4は、第1実施例の外観を示すもので、
表示手段50は本体ケ−スCの背面でカバ−8よりも上
方に設けてあり、モ−ド設定スイッチSW2 、切換スイッ
チSW3 、時間設定スイッチ33及び速度設定スイッチ3
4は本体ケ−スCの背面でカバ−8よりも下方に横一列
に並設してある。ステップモ−タ3の起動、停止を行う
操作部スイッチ15は、本体ケースCのグリップ部18
に設けてある。グリップ部18には、スタートスイッチ
SW1 に加えて、モ−ド設定スイッチSW2 、切換スイッチ
SW3 、時間設定スイッチ33、速度設定スイッチ34等
を配設してもよい。この場合には各スイッチを縦に並べ
ると手の各指にそれぞれのスイッチを対応させれば、ス
イッチのオン、オフ操作が容易となる。スタートスイッ
チSW1 は拳銃の引金に対応する位置に設けてあるので、
グリップ部18を握った手の人指し指で引金を引くよう
に操作すると、ステップモータ3が回転してシリンジ9
内に充填された液剤LQがノズル13から吐出するよう
になっている。従来技術のようなエア供給手段及びチュ
ーブがないので操作が容易である。
【0033】
【操作法及び動作の説明】液剤LQの吐出または充填作
業に先立ってまず吐出動作と充填動作との切換スイッチ
SW3 によって、いずれかの動作をするように設定する。
次にモード設定スイッチSW2 によって、マニュアルモー
ドとするのかオートモードとするかを設定する。このモ
ード設定は、吐出動作の場合には吐出開始動作はいずれ
もマニュアルスタートとし、液剤LQの吐出終了動作を
マニュアルストップとオートストップとを選択可能とし
てある。また、液剤LQの充填動作の場合にも同じく充
填開始動作はいずれもマニュアルスタートとしてあり、
充填終了動作をマニュアルストップとオートストップと
を選択可能としてある。これらのモードを設定すること
により次のような動作が行われる。
【0034】(1)マニュアル吐出動作(マニュアルス
タート、マニュアルストップ) 吐出動作と充填動作の切換スイッチSW3 を「吐出」ポジ
ションに設定し、モード設定スイッチSW2 を「マニュア
ル」ポジションに設定し、さらに吐出速度及び充填速度
の速度設定スイッチ34によって吐出速度を設定する。
このときの設定の状態は表示手段50に液晶表示され
る。
【0035】次にスタートスイッチSW1 を押すと、ステ
ップモータ3が正回転し、駆動歯車5を介して駆動軸4
が図1の左方に移動し、これとともにピストン11によ
ってシリンジ9内の液剤LQがノズル13から吐出され
る。所望量の液剤LQの吐出が終了した時点で、スター
トスイッチSW1 を再度押すと、ステップモータ3が一時
停止し、その後所定回数逆転し、これによりピストン1
1が僅かに右方向に移動し、液剤LQがノズル13先端
から若干ノズル13内に引き込まれ、メニスカスが後退
して吐出動作が停止する。なお、吐出動作継続中はスタ
ートスイッチSW1 を押し続け、スイッチSW1 から指を離
すことによってステップモータ3を停止させるようにす
ることも可能である。
【0036】吐出及び停止動作を繰り返すことによりピ
ストン11がシリンジ9の左端近傍に達すると、駆動軸
4の端部が第1センサ19から外れるため、センサ出力
がオフとなる。これを受けて制御回路31はモータ駆動
回路32に対して、ステップモータ3の停止及び逆転動
作の信号を発し、これによりメニスカスを後退させ、こ
の位置でステップモータ3を停止させるとともにその旨
の警告を表示手段50に表示する。
【0037】その他、ステップモータ駆動のスローアッ
プ、スローダウン、ロック時の通電などのテクニックを
適宜使用すればより使用し易いものとすることができ
る。
【0038】(2)オート吐出動作(マニュアルスター
ト、オートストップ) 切換スイッチSW3 を「吐出」ポジションに設定し、モー
ド設定スイッチSW2 を「オート」ポジションに設定す
る。次に時間設定スイッチ33により吐出量(吐出時
間)を設定し、さらに速度設定スイッチ34によって吐
出速度を設定する。このような一連のスイッチ操作後に
スタートスイッチSW1 を押すと、次に示すシーケンスで
一連の動作が行われる。
【0039】スタートスイッチSW1 を押すと、ステップ
モータ3が始動し液剤LQ吐出を開始する。このとき、
制御回路31内のタイマまたはステップ数カウンタがス
タートし、タイムアップまたはカウントアップするとス
テップモータ3が一時停止し、その後所定回数だけ逆転
してマニュアル吐出動作のときと同様にメニスカスを後
退させてから停止する。以上のシーケンス動作中に、第
1センサ19の出力がオフがあった場合には、マニュア
ル吐出動作の場合と同様の動作が行われてモータが停止
するとともにその旨の警告が表示手段50に表示され
る。吐出時間が所定時間より短くて1回の吐出量が少な
い場合(微少量を間欠的に連続して吐出したい場合)に
は、吐出の都度逆転動作を行わず、スタートスイッチSW
1 を押してから所定時間後に1回逆転動作を行うように
してもよい。
【0040】(3)マニュアル充填動作(マニュアルス
タート、マニュアルストップ) 切換スイッチSW3 を「充填」ポジションに設定し、モー
ド設定スイッチSW2 を「マニュアル」ポジションに設定
し、さらに速度設定スイッチ34によって充填速度を設
定する。充填しようとする液剤LQの粘度が高い場合に
はノズル13をシリンジ9の先端部から取り外して、液
剤LQの吸入を容易にして充填するように設定すること
も可能である。
【0041】次にスタートスイッチSW1 を押すと、次に
示す一連のシーケンス動作が行われる。スタートスイッ
チSW1 を押すと、ステップモータ3が所定の短時間だけ
正回転し、ピストン11を左方向に移動させて、シリン
ジ9内に残っている空気と少量の残留液剤LQとを排出
する。シリンジ9の先端(ノズルの先端)を充填しよう
とする液剤LQ中に入れ、再度スタートスイッチSW1 を
押す。これによりステップモータ3が逆転して、ピスト
ン11が右方向へ移動し、液剤LQが吸入されてシリン
ジ9内が液剤LQに充填される。所望の充填量になった
ところでスタートスイッチSW1 を再度押すと、ステップ
モータ3が一時停止し、続いてステップモータ3を所定
時間だけ正転させて、先端部のメニスカスが引き込まれ
過ぎないように調整する。なお、スイッチ操作は充填動
作中はスタートスイッチSW1 を押し続け、液剤LQのシ
リンジ9内への充填が終了したらスタートスイッチSW1
を開放するようにしてもよい。
【0042】上記した一連のシーケンス動作中に、第2
センサ20の出力オフがあった場合には、上記したステ
ップモータ3の一時停止及び所定時間の正転を行うこと
により、吐出動作を停止するとともに表示手段50に警
告を出力する。なお、目視で確認して、液剤LQのメニ
スカスがふくらんでいる場合にはスタートスイッチSW1
を所定時間内に連続して2回押して(ダブルクリッ
ク)、空気排出動作を省略してすぐ充填作業に入るよう
にすることも可能である。
【0043】(4)オート充填動作(マニュアルスター
ト、オートストップ) 切換スイッチSW3 を「充填」ポジションに設定し、モー
ド設定スイッチSW2 を「オート」ポジションに設定す
る。時間設定スイッチ33によって充填量を設定し、さ
らに速度設定スイッチ34によって充填速度を設定す
る。この場合にも、液剤LQの粘度が高いようであれば
ノズル13を取り外して充填し易くすることが可能であ
る。
【0044】ここでスタートスイッチSW1 を押すと、以
下のようなシーケンスで一連の充填動作が行われる。ス
タートスイッチSW1 の押下によりステップモータ3が短
時間だけ正回転してピストン11が左方向へ移動し、少
量の液剤LQの吐出とともにシリンジ9内に残っている
空気と少量の残留液剤LQとを排出させる。ここでシリ
ンジ9の先端を液剤LQ中に入れ、スタートスイッチSW
1 を再度押すと制御回路31内のタイマまたはステップ
数のカウンタがスタートしてステップモータ3が逆転す
る。これによりピストン11が右方向へ移動して、シリ
ンジ9(ノズル13)の先端から液剤LQが吸入されて
シリンジ9内へ充填される。タイムアップまたは所定の
ステップ数だけカウントアップすると、ステップモータ
3が一時的に、停止マニュアル動作の場合と同様に所定
時間ステップモータ3を正転させてメニスカスの引き込
み過ぎを是正する。
【0045】このシーケンス動作中に第2センサ20の
出力オフがあった場合には、上記のメニスカスの引き込
み過ぎを是正する動作を行った後ステップモータ3を停
止し、警告を出力することについては他の動作と同様で
ある。なお、吐出または充填動作を止めるときに、ピス
トン11の移動速度を徐々に低下させていわゆる「液だ
れ」やメニスカスの引き込み過ぎを少なくするように設
定することも可能である。
【0046】図1から判るように、第1センサ19と第
2センサ20との間隔がピストン11のストロークより
も小さくしてあるが、これは吐出モードで第1センサ1
9の出力オフがあった後、充填モードにした場合、空気
抜きのシーケンスを行うため、一旦センサ出力時点より
外側へ移動させる必要があるためである。また、センサ
の出力信号オフ後に徐々に速度を低下させて停止させる
方法を使用した場合のオーバーランを吸収可能とするな
どのためである。また、これらのセンサの間に第3セン
サ35(図3参照)を設け、吐出量及び充填量の時間設
定スイッチ33と組み合わせ、2分の1充填またはフル
充填等充填量の制御に用いることも可能である。
【0047】さらにまた、吐出時には第2センサ20、
充填時には第1センサ19によるオフ信号発生からのス
テップモータ3の駆動ステップ数をカウントすることに
より、駆動軸4の位置を記憶し、その位置に応じてステ
ップモータ3を逆転するステップ数を変えるようにして
もよい。これにより若干ではあるが液剤LQの残量によ
ってシリンジ9内の圧力に差が出るため、ステップモー
タ3の停止位置の度合いが異なることへの補正が可能と
なる。本実施例では、ボスは基板1に形成してあるがこ
れに限るものではなく、ボスはケース2に形成してもよ
い。
【0048】
【第2実施例】次に図5を参照して第2実施例について
説明する。図5は、図2と同様に図1のA−A線の断面
に対応するものを表しているが、駆動部Kが第1実施例
とは異なるものとなっている。図5に示してあるよう
に、第2実施例ではモータとして扇型のステップモータ
43が採用されている。このようにステップモータの形
状の違いにより、ロータ43bから駆動歯車5の歯車部
5aまでの回転の伝達経路が異なること以外の構成は、
図2と同様である。この伝達経路は、ロータ軸43cに
固着されたロータピニオン46と第1減速歯車41が噛
合し、この第1減速歯車のピニオン41aと第2減速歯
車47が噛合し、さらに第2減速歯車のピニオン47a
が駆動歯車5の歯車部5aと噛合している.その他図2
と同一の符号が付されているものは第1実施例と同じも
のである。
【0049】
【第3実施例】次に第3実施例について図6を参照して
説明する。第3実施例では、図示してあるように、モー
タとしてセンターシャフト型のステップモータ53を採
用してある。ステップモータ53は、図示されていない
ボス部によりケース52の下部に設けられており、本体
ケースCの下部に偏って位置しているため、第1,2実
施例では本体ケースの上部に設けられていた制御回路部
14は比較的空いているケースの上部に設けてある。ス
テップモータ53の回転は、ロータ軸53cに固着され
たロータピニオン56から減速歯車7を経て駆動歯車5
に伝達される。その他の構成は符号が同一あるいは付さ
れていないものについて図1と同様である。
【0050】
【第4実施例】次に第4実施例について図7を参照して
説明する。第4実施例も第3実施例と同様に駆動部Kを
構成するモータとしてセンターシャフト型のステップモ
ータ53を採用しており、ケース本体C内の構成も外見
上は同様となっている。本実施例では、駆動軸4を駆動
歯車85によって回転させ、ケース82の支持部82a
に設けられた雌ねじ82bにリードスクリューが螺合す
ることにより駆動軸4を往復移動可能とする構成を採用
してある。
【0051】上記の構成は、駆動歯車85の中心孔には
雌ねじを設ける代りに、駆動軸4の長溝4aと係合かつ
摺動可能な突起85bを設けたものである。また、ケー
スの支持部82aの挿通孔内には駆動軸4のリードスク
リューと螺合する雌ねじ82bが刻設してあり、駆動軸
4の回転により、この駆動軸は往復移動可能である。ま
た第1〜第3実施例では駆動軸4が回転しない構成とし
てあるため、ピストン取付板10及びピストン11は、
駆動軸4に固着したものとなっているが、本実施例では
駆動軸4とピストン取付板10及びピストン11とは相
対的に回転可能としてある。その他の構成については、
前述の各実施例に準じたものとしてある。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、シリンジと駆動部と制
御回路部とは1つのユニットとしてハンドヘルド可能に
構成してあるので、取り扱いが簡単である。また、駆動
部のモータはステップモータであるので、組立状態のま
まで液剤の吐出とシリンジ内への充填とができる。ま
た、駆動部と制御回路部とはシリンジの後端部を着脱自
在に連結可能な本体ケース内に設けてあるので、分解及
び組立が容易である。
【0053】また、モータの回転速度と作動時間とを制
御して液剤の吐出速度、吐出量、充填速度又は充填量を
制御するものであるので、高精度に制御可能である。ま
た、液剤の吐出動作後にモータを予め定めた回転角度だ
け逆回転させるようにしてあるので、液だれを防止でき
る。また、液剤をシリンジに充填するときは、残留液剤
をシリンジの先端部より所定量吐出させた後に充填動作
を行うようにしてあるので、シリンジ内のエアーが混入
することを防止できる。
【0054】また、起動、停止、モード選択、液剤の吐
出量、充填量、吐出速度、充填速度等を設定する操作ス
イッチ部が設けてあるので、広範な制御ができる。ま
た、操作スイッチ部は本体ケースに設けてあるので、操
作が容易である。また、本体ケースには作業者が掴むこ
とのできるグリップ部が一体に設けてあるので、使い易
い。また、本体ケースには液晶モニター又はインジケー
ターランプが設けてあるので、操作スイッチ部による各
種モード等の設定状態その他の情報を表示又は視認でき
る。
【0055】また、グリップ部には少なくとも起動、停
止を行うスイッチが設けてあるので、操作が容易であ
る。また、駆動部のモータは円環型又は扇形に形成さ
れ、駆動軸の外周部に配置してあるので、ディスペンサ
ーをコンパクトにできる。また、駆動軸を覆う伸縮カバ
ーが設けてあるので、シリンジ内で駆動軸が液剤によっ
て汚れることがない。このため、液剤が本体ケース内に
浸入することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【図3】ステップモータの制御用ブロック図である。
【図4】一実施例の完成品の外観を示す斜視図である。
【図5】第2実施例の構成を示すもので、図1のA−A
線断面に対応する断面である。
【図6】第3実施例の構成を示す断面図である。
【図7】第4実施例の構成を示す断面図である。
【図8】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
C 本体ケース K 駆動部 LQ 液剤 SW1 スイッチ(スタートスイッチ) 2a 支持部材 2b 突起 3,43,53 モータ(ステップモータ) 4,54 駆動軸 4a,54a 長溝 5,85 駆動歯車 5b 雌ねじ 9 シリンジ 11 ピストン 13 ノズル 14 制御回路部 15 操作スイッチ部 18 グリップ部 19,20 センサ 50 液晶モニターまたはインジケーターラ
ンプ 85b 突起

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出すべき液剤を充填可能であり先端部
    に吐出用ノズルが装着されるシリンジと、上記液剤を充
    填又は吐出可能に上記シリンジ内に往復移動可能に備わ
    っているピストンと、上記ピストンを往復移動させるた
    めに上記シリンジの後方に備え付けられているモータ式
    の駆動部と、上記モータを駆動制御する制御回路部とを
    有し、上記シリンジと上記駆動部と上記制御回路部とは
    1つのユニットとしてハンドヘルド可能に構成されてい
    ることを特徴とするハンドヘルド式小型ディスペンサ
    ー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記駆動部の上記モ
    ータはステップモータであることを特徴とするハンドヘ
    ルド式小型ディスペンサー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記駆動部と
    上記制御回路部とは上記シリンジの後端部を着脱自在に
    連結可能な本体ケース内に設けてあることを特徴とする
    ハンドヘルド式小型ディスペンサー。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、上
    記制御回路部は、上記モータの回転速度と作動時間とを
    制御して上記液剤の吐出速度、吐出量、充填速度又は充
    填量を制御するものであることを特徴とするハンドヘル
    ド式小型ディスペンサー。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、上
    記制御回路部は、上記液剤の吐出動作後に上記モータを
    予め定めた回転角度だけ逆回転させるようにしてあるこ
    とを特徴とするハンドヘルド式小型ディスペンサー。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、上
    記制御回路部は、上記液剤を上記シリンジに充填すると
    きは、残留液剤を上記シリンジの先端部より所定量吐出
    させた後に充填動作を行うようにしてあることを特徴と
    するハンドヘルド式小型ディスペンサー。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、上
    記制御回路部には、起動、停止、モード選択、液剤の吐
    出量、充填量、吐出速度、充填速度等を設定する操作ス
    イッチ部が接続してあることを特徴とするハンドヘルド
    式小型ディスペンサー。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記操作スイッチ部
    は上記本体ケースに設けてあることを特徴とするハンド
    ヘルド式小型ディスペンサー。
  9. 【請求項9】 請求項3又は8において、上記本体ケー
    スには作業者が掴むことのできるグリップ部が一体に設
    けてあることを特徴とするハンドヘルド式小型ディスペ
    ンサー。
  10. 【請求項10】 請求項3又は8又は9において、上記
    本体ケースには液晶モニター又はインジケーターランプ
    が設けてあることを特徴とするハンドヘルド式小型ディ
    スペンサー。
  11. 【請求項11】 請求項9において、上記グリップ部に
    は少なくとも起動、停止を行うスイッチが設けてあるこ
    とを特徴とするハンドヘルド式小型ディスペンサー。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    上記駆動部は、上記モータによって前進後退される駆動
    軸を有し、この駆動軸の先端部に上記ピストンが設けて
    あることを特徴とするハンドヘルド式小型ディスペンサ
    ー。
  13. 【請求項13】 請求項12において、上記駆動軸の外
    周部にはリードスクリューと軸方向に延伸する長溝とが
    形成してあり、上記リードスクリューには上記モータに
    よって正逆回転させられる駆動歯車が螺合しており、上
    記駆動軸の支持部材には、当該支持部材に対して上記駆
    動軸の相対的回転を規制して上記駆動軸を相対的に前進
    後退させるべく上記長溝に嵌合する突起が設けてあるこ
    とを特徴とするハンドヘルド式小型ディスペンサー。
  14. 【請求項14】 請求項12において、上記リードスク
    リューは上記駆動歯車をその中心部で螺合貫通している
    ことを特徴とするハンドヘルド式小型ディスペンサー。
  15. 【請求項15】 請求項12において、上記駆動軸の外
    周部にはリードスクリューと軸方向に延伸する長溝とが
    形成してあり、上記リードスクリューは当該リードスク
    リューを支持する支持部材の雌ねじを螺合貫通するとと
    もに上記モータによって正逆回転させられる駆動歯車の
    中心孔を貫通しており、上記駆動歯車の中心孔に設けて
    ある突起が、当該駆動歯車に対して上記駆動軸を一体に
    回転させかつ相対的に前進後退可能とするために上記長
    溝に摺動自在に嵌合していることを特徴とするハンドヘ
    ルド式小型ディスペンサー。
  16. 【請求項16】 請求項12乃至15のいずれかにおい
    て、上記駆動軸又は上記ピストンの前進限度位置及び後
    退限度位置を検知するセンサが備わっていることを特徴
    とするハンドヘルド式小型ディスペンサー。
  17. 【請求項17】 請求項12乃至16のいずれかにおい
    て、上記駆動部の上記モータは円環型又は扇形に形成さ
    れ、上記駆動軸の外周部に配置してあることを特徴とす
    るハンドヘルド式小型ディスペンサー。
  18. 【請求項18】 請求項12乃至17のいずれかにおい
    て、上記駆動軸を覆う伸縮カバーが設けてあることを特
    徴とするハンドヘルド式小型ディスペンサー。
JP4010198A 1998-02-23 1998-02-23 ハンドヘルド式小型ディスペンサー Abandoned JPH11235546A (ja)

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