JP2002113325A - スプレー型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫方法 - Google Patents

スプレー型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプレー型吸収塔における最適スプレー液滴
径を導出する。スプレー型吸収塔を用いた排煙脱硫装置
において、噴霧スプレー液滴径を導出した最適径に調整
する。 【解決手段】 スプレー型吸収塔における最適液滴径を
導出するにあたり、スプレー液滴に作用する運動方程
式、スプレー液滴内への排ガス中の硫黄酸化物の吸収現
象を記述した総括容量係数KGa定義式中に含まれる気液
物質移動係数の算出式、気液有効界面積値、従来設計値
で与えられる反応係数値を用いて、特定の装置形状及び
運転条件に対する最適液滴径を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプレー型吸収塔
を用いた湿式排煙脱硫装置において、スプレーノズルか
ら噴霧されるスプレー液滴を最適液滴径に調整する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スプレー型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫
装置では、スプレーノズルから噴霧される吸収液のスプ
レー液滴径が気液接触効率等に影響するため、気液接触
を促進して脱硫性能を向上させるためには、噴霧スプレ
ー液滴径の最適径を求めることが重要である。従来、ス
プレー型吸収塔を用いた排煙脱硫装置において、スプレ
ーノズルから噴霧されるスプレー液滴の最適液滴径は、
これまでの実績値や実験による確認などの現象論的な方
法によって求められた値を使用していた。また、例え
ば、特開平8−19726号公報には、スプレーノズル
噴射口からの噴霧液滴平均径を2.7mm以上とし、か
つ、各ノズルの噴射口間隔を0.25〜1.1mとして
噴霧液滴同士の衝突干渉を生じさせ、スプレー液滴径を
1.4〜2.2mmとすることが記載されている。また、
特開2000−176321号公報には、スプレーノズ
ルの配置間隔を適正化して、噴出口からの液滴を互いに
衝突させることにより、液滴の粒子径を微細化し、か
つ、液滴の分布を均一化するようにしたスプレー型吸収
塔が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術では、スプレー型吸収塔を用いた排煙脱硫装置にお
いて、最適液滴径はこれまでの実績値や実験による確認
などの現象論的な方法によって求められた値を使用して
いたが、これらの方法では装置条件や運転条件が変化す
ると再び実験を行わなければならない等、開発コストの
増大、及び開発期間の長期化を招いていた。また、この
従来方式によって求められた最適液滴径では装置依存性
が非常に高く、別の装置の別の運転条件ではどうなるか
全く予想がつかない欠点を有していた。
【0004】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、スプレー型吸収塔を用いた湿式排
煙脱硫装置において、これまでの実績値や実験による確
認などの現象論的な方法によらず、理論的な方法で特定
の装置形状及び運転条件に対する最適スプレー液滴径を
導出することにより、石灰石膏法等の種々のスプレー型
吸収塔における噴霧スプレー液滴径を優れた吸収性能が
得られる最適径に調整することが可能となる湿式排煙脱
硫方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のスプレー型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫
方法は、スプレー型吸収塔内に導入した硫黄酸化物含有
排ガスに、吸収塔内下部のボトムタンクから汲み上げた
吸収液をスプレーノズルよりスプレー液滴の形で噴霧し
て排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去し、落下した吸収液
をボトムタンクに再び収容し、吸収性能の低下した吸収
液は一定流量抜き出すという湿式排煙脱硫方法におい
て、スプレーノズルから噴霧する吸収液のスプレー液滴
径を200〜1200μmの範囲、望ましくは300〜
600μmの範囲に調整するように構成されている。
【0006】上記の本発明の方法において、スプレー型
吸収塔における最適スプレー液滴径を導出するにあた
り、スプレー液滴の運動を記述する運動方程式、スプレ
ー液滴内への硫黄酸化物含有排ガスの吸収過程を記述す
る気液物質移動係数及び反応係数から、特定の装置形状
及び運転条件に対する理論的な最適スプレー液滴径を導
出することができる。
【0007】また、本発明のスプレー型吸収塔を用いた
湿式排煙脱硫方法は、スプレー型吸収塔内に導入した硫
黄酸化物含有排ガスに、吸収塔内下部のボトムタンクか
ら汲み上げたカルシウム系吸収液をスプレーノズルより
スプレー液滴の形で噴霧して排ガス中の硫黄酸化物を吸
収除去し、落下した吸収液をボトムタンクに再度収容
し、ボトムタンクに設置された酸化ガス吹込手段より酸
化ガスを吹き込むことで吸収した硫黄酸化物を石膏とし
て回収する湿式排煙脱硫方法において、上記の方法で導
出した最適スプレー液滴径のカルシウム系吸収液をスプ
レー液滴としてスプレーノズルより噴霧することを特徴
としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することが可能な
ものである。図1は、本発明の実施の第1形態によるス
プレー型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫方法を実施する装
置の概略構成を示している。図1に示すように、SO2
を代表とする硫黄酸化物含有排ガスをスプレー型吸収塔
10内に導入し、これに吸収塔内下部のボトムタンク1
2から循環液ライン14a、14b、14cを通して汲
み上げたカルシウム系吸収液をスプレーノズル16a、
16b、16cより噴霧する。カルシウム系吸収液とし
ては、石灰石と水の混合物である石灰石スラリ等を用い
ることができる。湿式石灰石膏法では、吸収剤である石
灰石スラリと硫黄酸化物含有排ガスとが接触して、排ガ
ス中の硫黄酸化物は亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウム
に転換し、吸収塔内下部のボトムタンク12に落下した
亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを含む吸収液に、酸
化ガス吹込手段(一例として、空気吹込ノズル)18よ
り酸素を含有する酸化性ガス(一例として、空気)を吹
き込むことで、亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを硫
酸カルシウム、すなわち、石膏として固定化する。これ
により、排ガス中の硫黄酸化物は吸収除去され、吸収し
た硫黄酸化物は石膏として回収することができる。
【0009】ボトムタンク12から抜き出した石膏スラ
リは石膏分離機20で吸収液が分離され石膏ピット22
に送られる。石膏分離機20で分離された吸収液は濾液
タンク24に貯留される。26は吸収液循環ポンプ、2
8は石膏抜出ポンプ、30は空気ブロワである。また、
石灰石スラリタンク32からの石灰石スラリの供給口、
及び濾液タンク24からの吸収液の戻り液の供給口はボ
トムタンク12に接続されている。34は石灰石スラリ
ピット(ホッパ)、36、38は供給ポンプである。図
1に示す本実施形態では、供給する石灰石スラリ及び濾
液の戻り液をボトムタンクに投入しているが、他の系統
(例えば、循環液ラインなど)に投入することも可能で
ある。なお、図1では、一例として、スプレーノズルを
吸収塔内に3段設置しているが、2段以下又は4段以上
とすることも勿論可能である。また、図1では、吸収塔
内に仕切部材を設けてガス流れ方向が塔頂部近傍で反転
する構成となっているが、吸収塔の構成はこれに限定さ
れるものではない。
【0010】つぎに、スプレー型吸収塔を用いた湿式排
煙脱硫装置における最適スプレー液滴径の導出方法につ
いて説明する。スプレー液滴に作用する運動方程式、ス
プレー液滴内への排ガス中の硫黄酸化物の吸収現象を記
述した総括容量係数KGa定義式中に含まれる気液物質移
動係数の算出式、気液有効界面積値、従来設計値で与え
られる反応係数値を用いて、ある装置形状及び運転条件
に対する最適スプレー液滴径を算出する。単一スプレー
液滴粒子の運動方程式は、数1に示される以下の式で記
述される。
【0011】
【数1】
【0012】気相物質移動係数kG算出式は、数2に示
される以下の式で記述される。
【0013】
【数2】
【0014】液相物質移動係数kL算出式は、数3に示
される以下の式で記述される。
【0015】
【数3】
【0016】気液有効界面積a算出式は、数4に示され
る以下の式で表される。
【0017】
【数4】
【0018】総括物質移動係数KG算出式は、数5に示
される以下の式で表される。
【0019】
【数5】
【0020】v:液滴落下速度,u:排ガス流速,
C:スリップ補正係数,CD:抵抗係数,DP:スプレ
ー液滴径,ρL:液密度,ρG:ガス密度,μG:ガス粘
度,t:スプレー液滴滞留時間,g:重力加速度,S
h:シャーウッド数,Re:レイノルズ数,Sc:シュ
ミット数,R:気体定数,T:温度,kG:気相物質移
動係数,DAg:ガス中A成分拡散係数,kL:液相物質
移動係数,DAl:液中A成分拡散係数,L:液流量,
V:吸収塔体積,KG:総括物質移動係数,H:ヘンリ
ー定数,β:反応係数,a:気液有効界面積,A成分:
ここではSO2成分を示す。
【0021】以下に、特定の装置形状に対する最適液滴
径の算出方法を記述する。 (1) 反応係数β、スプレー液滴径DPを固定し、等
式(a)に基づき微小時間毎での液滴の位置・速度計算
を繰り返すことでスプレー液滴滞留時間tを算出する。 (2) 等式(b)〜(e)を用いて総括容量係数KG
aを算出する。 (3) 反応係数β、スプレー液滴径DPを変化させて
(1)〜(2)の計算を繰り返し、各反応係数βに対す
るスプレー液滴径DPと総括容量係数KGaの関係を導出
する。 (4) 実機反応係数値βに対し総括容量係数KGaが
最大値をとるスプレー液滴径DPを、対象装置の最適ス
プレー液滴径と結論づけ、その範囲内のスプレー液滴径
に調整したものを湿式排煙脱硫装置内スプレーノズルよ
り噴霧する。
【0022】上述した最適液滴径の算出方法の原理を用
いて、各反応係数βに対し液滴粒径DPと総括容量係数
Gaがどのような相関をとるかを計算した結果を図2
に示す。なお、図2中において、例えば、β=1E3
[-]というのはβ値が1×103[-]の値をとることを意
味する。図2では、反応係数値βの大きさにより総括容
量係数KGaの液滴粒径DPに対する形状は変化する。β
が1×104〜1×105の間でその形状変化が表れ、β
が小さい範囲では微小な液滴粒径に対しKGaは減少
し、βが大きい範囲では微小な液滴粒径に対しKGaは
増加する。湿式石灰石膏法における実機での反応係数値
は1×104以下であることが確認されているため、総
括容量係数KGaが最大値をとる液滴粒径DPは、図2よ
り200〜1200μm程度であることが類推できる。
【0023】なお、液滴粒径DPが1100μmのところ
でちょうど重力と抗力がつりあい吸収塔内に停滞するた
め、液滴滞留時間tが無限大に大きくなり等式(d)で
は気液有効界面積aは無限大に大きくなるが、等式
(c)では液相物質移動係数kLは逆にゼロに近づき、
総括容量係数KGaで評価した場合、その効果は系が液
側抵抗支配かガス側抵抗支配かで異なってくる。また、
液滴粒径DPが100μmより小さくなると等式(b)及
び等式(d)から気相物質移動係数kG及び気液有効界
面積aは無限大に大きくなるが、等式(c)では液相物
質移動係数kLは逆にゼロに近づき、総括容量係数KG
で評価した場合、同じように、その効果は系が液側抵抗
支配かガス側抵抗支配かで異なってくる。湿式石灰石膏
法における排煙脱硫装置の反応係数値βは通常1×10
4以下の範囲であることから液側抵抗支配となり、この
とき液滴粒径DPがゼロに近づく場合あるいは1100
μm前後に近づく場合、総括容量係数KGaは減少する。
また、βが1×105以上の範囲となるときにはガス側
抵抗支配の系となり、このとき液滴粒径DPがゼロに近
づく場合あるいは1100μm前後に近づく場合、総括
容量係数KGaは無限大に増加する。したがって、通常
液側抵抗支配の系となる湿式排煙脱硫装置においては、
スプレーノズルから噴霧されるスプレー液滴径を200
〜1200μmに調整したものを噴霧させると、最もよ
い脱硫性能を示す。
【0024】つぎに、本発明の方法を実施する装置の具
体例及びその比較例として、350MW発電設備容量の図
1に示す湿式排煙脱硫装置を用いて、従来方式で運転し
た場合のデータと本発明の方式で運転した場合のデータ
とを対比して説明する。表1に従来方式時の運転データ
と本発明の方式時の運転データを示す。なお、本発明の
方式及び従来方式におけるスプレー液滴分布は、図3に
示すとおりである。また、図1に示す湿式排煙脱硫装置
において、スプレー液滴径の調整は、スプレーノズルの
ノズル径及び吸収液の噴霧初速度の少なくともいずれか
を変えることにより行った。
【0025】
【表1】
【0026】図3の液滴粒径分布のスプレー液滴に対し
て表1の試験条件にて試験を行った結果、従来方式で9
7.0%の脱硫率であったものが、上述した最適液滴径
の算出方法で計算される液滴粒径のもの(200〜12
00μm)を用いることにより、本発明の方式では脱硫
率が98.7%まで向上したことが確認できる。これは
下記の理論的考察より確認できる。反応係数値βとして
おおよそ約100を代表値とし、図3のスプレー液滴分
布図にて記載される従来方式のスプレー液滴分布に対し
て前述の図2より総括容量係数KGaの平均値を求める
と約6160[kmol/(m3・h・atm)]となる。一方、図3の
スプレー液滴分布図にて記載される本発明の方式のスプ
レー液滴分布に対して図2より総括容量係数KGaの平
均値を求めると約7930[kmol/(m3・h・atm)]となる。
このように、総括容量係数の点から判断すると、上述の
方法で算出した200〜1200μmの液滴径が硫黄酸
化物吸収反応に対し最適であることが導出される。ここ
で総括容量係数KGaの一般式、及び脱硫率の定義式を
以下に示す。
【0027】
【数6】
【0028】脱硫率={1−(y2/y1)}×100
[%] GM:単位面積当たりのガス流量,h:塔高,y1:入口
SO2濃度,y2:出口SO2濃度 例えば、従来方式のスプレー液滴分布に対する結果を確
定値とすると、下記のようになる。
【0029】
【数7】
【0030】また、本発明の方式のスプレー液滴分布に
対する結果を未確定値とすると、下記のようになる。
【0031】
【数8】
【0032】上記の2式より、本発明の方式のスプレー
液滴分布を用いた際の出口SO2濃度y2の計算値は次の
ようになる。 y2=7.6[ppm] これより、脱硫率は98.9%となり、表1の本発明の
方式の結果とほぼ合致するため、上述した最適液滴径の
算出方法で計算された液滴粒径(200〜1200μ
m)の妥当性が評価されたことになる。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 従来、スプレー型吸収塔を用いた排煙脱硫装置
において、噴霧スプレー液滴径は実験等により最適径を
求めていたが、本発明の方法を用いれば特に大規模な実
験等を行うことなく特定の装置形状及び運転条件に対す
る最適液滴径を導出することができ、湿式石灰石膏法等
の種々のスプレー型吸収塔における噴霧スプレー液滴径
を優れた吸収性能が得られる最適径に調整することが可
能となる。 (2) スプレー型吸収塔における最適液滴径を導出す
るにあたり、スプレー液滴に作用する運動方程式、スプ
レー液滴内への排ガス中の硫黄酸化物の吸収現象を記述
した総括容量係数KGa定義式中に含まれる気液物質移動
係数の算出式、気液有効界面積値、従来設計値で与えら
れる反応係数値を用いて、特定の装置形状及び運転条件
に対する最適液滴径を算出することができる。 (3) スプレー型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫装置に
おいて、スプレーノズルから噴霧する吸収液のスプレー
液滴径を200〜1200μmの範囲に調整することに
より、脱硫性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態によるスプレー型吸収
塔を用いた湿式排煙脱硫方法を実施する装置を示す系統
的概略構成説明図である。
【図2】湿式排煙脱硫装置における各反応係数に対する
液滴粒径と総括容量係数の関係を示すグラフである。
【図3】350MW発電設備容量の図1に示す湿式排煙脱
硫装置の運転時における本発明の方式及び従来方式のス
プレー液滴粒径分布を示すグラフである。
【符号の説明】
10 スプレー型吸収塔 12 ボトムタンク 14a、14b、14c 循環液ライン 16a、16b、16c スプレーノズル 18 酸化ガス吹込手段 20 石膏分離機 22 石膏ピット 24 濾液タンク 26 吸収液循環ポンプ 28 石膏抜出ポンプ 30 空気ブロワ 32 石灰石スラリタンク 34 石灰石スラリピット(ホッパ) 36、38 供給ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 繁治 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 蓑島 邦臣 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 丸井 和人 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 進藤 大輔 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 Fターム(参考) 4D002 AA02 AC01 BA02 CA01 DA05 DA16 DA35 EA03 EA12 EA13 FA03 GA01 GA02 GB02 GB03 GB06 GB09 GB12 4D020 AA06 BA02 BA09 BB05 CB27 CC04 CC20 DA02 DA03 DB02 DB03 DB05 DB08 DB10 DB20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレー型吸収塔内に導入した硫黄酸化
    物含有排ガスに、吸収塔内下部のボトムタンクから汲み
    上げた吸収液をスプレーノズルよりスプレー液滴の形で
    噴霧して排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去し、落下した
    吸収液をボトムタンクに再び収容し、吸収性能の低下し
    た吸収液は一定流量抜き出すという湿式排煙脱硫方法に
    おいて、スプレーノズルから噴霧する吸収液のスプレー
    液滴径を200〜1200μmの範囲に調整することを
    特徴とするスプレー型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫方
    法。
  2. 【請求項2】 スプレー型吸収塔における最適スプレー
    液滴径を導出するにあたり、スプレー液滴の運動を記述
    する運動方程式、スプレー液滴内への硫黄酸化物含有排
    ガスの吸収過程を記述する気液物質移動係数及び反応係
    数から、特定の装置形状及び運転条件に対する理論的な
    最適スプレー液滴径を導出する請求項1記載のスプレー
    型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫方法。
  3. 【請求項3】 スプレー型吸収塔内に導入した硫黄酸化
    物含有排ガスに、吸収塔内下部のボトムタンクから汲み
    上げたカルシウム系吸収液をスプレーノズルよりスプレ
    ー液滴の形で噴霧して排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去
    し、落下した吸収液をボトムタンクに再度収容し、ボト
    ムタンクに設置された酸化ガス吹込手段より酸化ガスを
    吹き込むことで吸収した硫黄酸化物を石膏として回収す
    る湿式排煙脱硫方法において、請求項2記載の方法で導
    出した最適スプレー液滴径のカルシウム系吸収液をスプ
    レー液滴としてスプレーノズルより噴霧することを特徴
    とするスプレー型吸収塔を用いた湿式排煙脱硫方法。
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