JP2002112655A - 組み立て犬舎におけるロック機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンタッチによる簡単な操作で係・脱できる
と共に、デザイン上にも優れた組み立て犬舎におけるロ
ック機構を提供することを目的とする。 【解決手段】 犬舎本体１の天板１ａ上面の前後方向に
２本の下段スライドレール６、６を、底板１ｂ下面に２
本の上段スライドレール７、７を、積載すべく上下犬舎
のそれらが互いに対向するように所定の間隔を置いて平
行に設け、積載すべく上下犬舎の上・下段スライドレー
ル６、６、７、７の対向面を前後方向にスライドしつつ
互いに係止可能なロック金具８、９を前記上・下段スラ
イドレール６、６、７、７に各々付設したものであっ
て、ロック金具９を、係止差込板部９ａと基板部９ｂと
により形成する一方、ロック金具８を、係止受板部８ａ
と基板部８ｂとにより形成して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、組み立て犬舎にお
けるロック機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】図６に示したように、従来、動物病院等
では、犬や猫などペット類を収納するステンレス製の犬
舎ａが使われている。この犬舎ａは、正面が開口され、
その開口部ｂの一側に蝶番を介して片開自在にステンレ
ス製丸棒からなる透視扉ｃが蝶持された構成である。

【０００３】ところで、動物病院等では、部屋のスペー
ス等に応じて所要個数の上記犬舎ａ・・・を縦横に積載
することによって設置している。

【０００４】しかし、多数の犬舎ａ・・・を単に積載す
るだけでは倒壊するおそれがあるため、犬舎同士を互い
に結合するロック機構ｄが用いられている。

【０００５】従来、このロック機構ｄは図６に示したよ
うに、各犬舎ａ・・・正面のコーナー部ａ₁・・・間を
覆うように結合プレートｅを設け、該結合プレートｅを
複数本のビスｆ・・・（図示例では８本）にて各犬舎ａ
・・・に固定しロックする構造である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記ロック機構ｄでは、ビスｆ・・・の脱着が面倒で手
間と時間が掛かりすぎると共に、犬舎正面に結合プレー
トｅ・・・および多数のビスｆ・・・が露出しているた
め見栄えが悪い等のデザイン上の問題がある。

【０００７】本発明は、上記した従来の技術が有するこ
のような問題点に鑑みてなされたもので、犬舎の天板お
よび底板に互いに係合するロック金具を設けることによ
り、ワンタッチによる簡単な操作で上下犬舎の係・脱が
できると共に、犬舎正面の見栄えも良くデザイン上も優
れた組み立て犬舎におけるロック機構を提供することを
目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る組み立て犬舎におけるロック機構は、
請求項１は、犬舎本体の天板上面の前後方向に少なくと
も２本の下段スライドレールを、底板下面に同様に２本
の上段スライドレールを、積載すべく上下犬舎のそれら
が互いに対向するように所定の間隔を置いて平行に設
け、積載すべく上下犬舎の上・下段スライドレールの対
向面を前後方向にスライドしつつ互いに係止可能な一対
のロック金具を前記上・下段スライドレールに各々付設
したことを特徴とする。

【０００９】さらに、請求項２では、請求項１の記載に
おいて、上段スライドレール側のロック金具を、水平な
係止差込板部と垂直な基板部とにより正面略逆Ｌ字形状
に形成し、一方、下段スライドレール側のロック金具
を、水平な係止受板部と垂直な基板部とにより正面略逆
Ｌ字形状に形成してなることを特徴とする。

【００１０】

【作用】下段の犬舎本体における天板上面に設けられた
下段スライドレール上の前側に、上段の犬舎本体を後方
に下傾しつつ底板下面に設けられた上段スライドレール
の後端を載せる。

【００１１】そして、この状態で上段の犬舎本体を後方
へ押しながら除々に犬舎本体の前部を下げると、上段ス
ライドレールが下段スライドレール上をスライドして後
方へ真直ぐ移動するが、所定の位置まで移動すると、上
段スライドレールの後方に付設されたロック金具と下段
スライドレールの後方に付設されたロック金具とが互い
に係止される。

【００１２】上段スライドレールのロック金具は、水平
な係止差込板部と垂直な基板部とにより形成され、下段
スライドレールのロック金具は、水平な係止受板部と垂
直な基板部とにより形成されているため、下段スライド
レールの係止受板部の下側へ上段スライドレールの係止
差込板部が差し込まれ、両板部は互いに弾力性をもって
係止、保持される。

【００１３】次いで、上段の犬舎の前方を下段の犬舎の
上面まで下し、上段の犬舎のフランジ下端に垂下してい
る係止板を下段の犬舎のフランジ上端後縁に係止させ
る。このようにして上段の犬舎は下段の犬舎に対して前
方および左右両側へスライドすることなく固定、保持さ
れる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は、本発明に係るロック機構を
備えた２個の上下犬舎の組み立て前の状態を示す斜視図
であり、図２は、同上の要部の側面図であり、図３は、
ロック機構のロック前とロック状態を示す各側面図であ
り、図４は、ロック機構のロック状態を示す拡大断面図
であり、図５は、左右両側の犬舎同士を連結金具によっ
て連結固定する前の状態を示す斜視図である。

【００１５】図１および図２に示したように、犬舎Ａ
は、ステンレスを素材として、正面横長矩形状の箱型の
犬舎本体１を備え、該犬舎本体１の正面に開口部２を形
成すると共に、該開口部２に、ステンレスバーからなる
透視扉３が蝶番４を介して片開自在に蝶持させた構成で
ある。図中５は、上記開口部２の外側に設けたフランジ
を示す。

【００１６】上下に積載される犬舎Ａ、Ａ同士を固定す
るロック機構Ｂは、次のように構成される。犬舎本体１
の天板１ａ上面の前後方向に２本の下段スライドレール
６、６を、底板１ｂ下面に同様に２本の上段スライドレ
ール７、７を、積載すべく犬舎Ａ、Ａのそれらが互いに
対向するように所定の間隔を置いて平行に設けてあり、
かつ下段スライドレール６、６の外側には、ガイドプレ
ート６ａ、６ａが上方へ垂直に突出させてある。なお、
上記スライドレール６、６、７、７は全て断面四角筒状
のステンレスをもって構成されている。

【００１７】そして、上記スライドレール６、６、７、
７の後方には、積載すべく犬舎Ａ、Ａの各スライドレー
ル６、６と７、７の対向面を前後方向にスライドしつつ
互いに係止可能な弾性を有するステンレス製のロック金
具８、８、９、９を各一対ずつ付設してある。

【００１８】上記下段スライドレール６、６側のロック
金具８、８は、水平な係止受板部８ａ、８ａと垂直な基
板部８ｂ、８ｂとにより正面略逆Ｌ字形状に形成されて
おり、基板部８ｂ、８ｂの外側を下段スライドレール
６、６の後部内側対向面に各固着し、同スライドレール
６、６の内方へ水平な係止受部８ａ、８ａを対向突出さ
せてある。

【００１９】上記上段スライドレール７、７のロック金
具９、９は、水平な係止差込板部９ａ、９ａと垂直な基
板部９ｂ、９ｂとにより正面略逆Ｌ字形状に形成されて
おり、基板部９ｂ、９ｂの外側を上段スライドレール
７、７の後部内側対向面に各固着し、同スライドレール
７、７の内方へ水平な係止差込板部９ａ、９ａを対向突
出させてある。

【００２０】上記係止差込板部９ａ、９ａは図３に示し
たように、先端側に、上段スライドレール７、７の下面
よりやや下方へ折曲させることで前記ロック金具８、８
の水平な係止受板部８ａ、８ａに対するガイド曲面９
ｃ、９ｃを形成させてある。

【００２１】また、各犬舎Ａ・・・には、図１および図
２に示したようにフランジ５の下部後側の中央に、下部
犬舎Ａのフランジ５の上部後縁に係止可能なステンレス
製の係止板１０を垂下させてある。

【００２２】さらに、図５において、１１は左右の犬舎
Ａ、Ａ同士をワンタッチにて固定するためのステンレス
製の連絡金具であって、左右両端を前方へ略コ字形状に
折曲することにより挟持部１１ａ、１１ａを形成し、該
挟持部１１ａ、１１ａを犬舎Ａ、Ａのフランジ５、５の
隣接するコーナー部の後縁へ脱着自在に嵌合しえるよう
に構成されている。

【００２３】

【発明の効果】本発明は、以上詳述したように構成され
るものであるから、犬舎本体の天板上面および底板下面
に、上、下段スライドレールを、積載すべく上下犬舎の
それらが互いに対向するように所定の間隔を置いて平行
に設け、積載すべく上下犬舎の上、下段スライドレール
の対向面を前後方向へスライドしつつ互いに係止可能な
一対のロック金具を設けたものであって、該ロック金具
を、水平な係止差込板部と垂直な基板部および水平な係
止受板部と垂直な基板部とにより形成したことにより、
犬舎同士を堅固に連結、固定できるのは勿論、当該ロッ
ク金具をワンタッチによる簡単な操作で上下犬舎の係・
脱できるため操作性に優れると共に、犬舎正面にロック
部材が露出しないため見栄えが良く外観的なデザインに
も優れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るロック機構を備えた２個の上下犬
舎の組み立て前の状態を示す斜視図である。

【図２】同上の要部の側面図である。

【図３】（Ａ）、（Ｂ）ロック機構のロック前とロック
状態を示す各側面図である。

【図４】ロック機構のロック状態を示す拡大断面図であ
る。

【図５】左右両側の犬舎同士を連絡金具によって連結固
定する前の状態を示す斜視図である。

【図６】従来のロック機構を備えた犬舎を複数組み合せ
た状態を示す部分正面図である。

【符号の説明】

Ａ 犬舎 Ｂ ロック機構 １ 犬舎本体 １ａ 天板 １ｂ 底板 ２ 開口部 ３ 扉 ６ 下段スライドレール ７ 上段スライドレール ８、９ ロック金具 ８ａ 係止受板部 ８ｂ 基板部 ９ａ 係止差込板部 ９ｂ 基板部 １０ 係止板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 犬舎本体の天板上面の前後方向に少なく
   とも２本の下段スライドレールを、底板下面に同様に２
   本の上段スライドレールを、積載すべく上下犬舎のそれ
   らが互いに対向するように所定の間隔を置いて平行に設
   け、積載すべく上下犬舎の上・下段スライドレールの対
   向面を前後方向にスライドしつつ互いに係止可能な一対
   のロック金具を前記上・下段スライドレールに各々付設
   したことを特徴とする組み合せ犬舎におけるロック機
   構。
2. 【請求項２】 請求項１の記載において、上段スライド
   レール側のロック金具を、水平な係止差込板部と垂直な
   基板部とにより正面略逆Ｌ字形状に形成し、一方、下段
   スライドレール側のロック金具を、水平な係止受板部と
   垂直な基板部とにより正面略逆Ｌ字形状に形成してなる
   ことを特徴とする組み立て犬舎におけるロック機構。