JP2002112084A - 画像データの生成方法、画像データの修正検出方法及び撮影装置 - Google Patents

画像データの生成方法、画像データの修正検出方法及び撮影装置

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JP2002112084A
JP2002112084A JP2000294039A JP2000294039A JP2002112084A JP 2002112084 A JP2002112084 A JP 2002112084A JP 2000294039 A JP2000294039 A JP 2000294039A JP 2000294039 A JP2000294039 A JP 2000294039A JP 2002112084 A JP2002112084 A JP 2002112084A
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Takeshi Ota
毅 太田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの修正の有無を検出できる画像デ
ータの生成方法、画像データの修正検出方法及び撮像装
置を提供する。 【解決手段】 画像データを複数のデータブロックに分
割し、各データブロックごとに、M系列符号を発生させ
て画像データとの排他的論理和をとって符号データと
し、得られた符号データに対してCRC符号を作成して
画像データの後ろに付加する。画像データを複数のデー
タブロックに分割し、各データブロックごとに、M系列
符号を発生させて画像データとの排他的論理和をとって
符号データとし、得られた符号データを画像データの後
ろに付加に付加されたCRC符号で除算処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの生成
方法、画像データの修正検出方法及び撮影装置に係り、
特に、デジタルカメラなどで記録された画像データの修
正の有無を検出可能な画像データの生成方法、この画像
データから修正の有無を検出する画像データの修正検出
方法、及び撮影した画像データを修正の有無を検出可能
な画像データとする撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやデジタルカメラなどの
急速な発達によりデジタル画像データの有用性が増大し
てきている。
【0003】デジタルカメラなどで記録されるデジタル
画像データは、画像処理を行なう一般のアプリケーショ
ンソフトで閲覧したり、修正後、同じ名前の画像データ
として同一の画像フォーマット又は異なる画像フォーマ
ットで保存したり、新しく名前をつけて同一の画像フォ
ーマット又は異なる画像フォーマットで保存することが
可能である。
【0004】このようにデジタル画像データは、自由に
画像の修正を行うことが出来るため、単なる画像の記録
に留まらず、デザインなどの様々な分野にも重要性が増
してきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように画像データは自由に修正することができるた
め、個々の画像データが修正されていない元の画像デー
タであるか、元の画像データを修正して保存した修正済
みの画像データであるかの区別をつけることができな
い。
【0006】例えば、Exifファイルなどの規格化さ
れた画像データは、規格によりデータ構成が知られてい
るため、ユーザによって画像データが修正された場合
に、元の手が加えられていない画像データと修正後の画
像データとの区別をつけることができない。
【0007】そのため、改竄の目的で画像データを修正
した場合、修正個所を発見することが難しい。従って、
デジタル画像データの証拠としての信頼性は低く、従来
より、医療や裁判などで証拠用写真として画像データに
基く写真を用いることが出来ないという問題がある。
【0008】以上のことから本発明は、画像データの修
正の有無を検出できる画像データの生成方法、画像デー
タの修正検出方法及び撮影装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像データの生成方法は、画像データを予め
定めた第1の変換式に基いて符号データに変換し、前記
符号データを予め定めた第2の変換式に基いて照合用の
符号に変換し、該照合用の符号を画像データに付加する
ことを特徴とする。
【0010】本発明では、画像データを予め定めた第1
の変換式に基いて符号データとし、この符号データを用
いて照合用の符号に変換している。そのため、第3者が
画像データの構成をチェックして、照合用の符号の存在
を知り、照合用の符号から予め定めた第2の変換式を類
推して照合用の符号を解読したとしても、解読により得
られるデータは画像データそのものではなく、予め定め
た第1の変換式に基く符号データであるので、この符号
データから元の画像データを解読することは難しい。
【0011】従って、第3者が画像データを修正したと
きに、画像データに付加されている修正用の符号を修正
後の画像データに合わせて修正することが難しく、信頼
性の高い修正検出データとすることが出来る。さらに、
比較的簡単な演算で信頼性の高い照合用の符号に変換出
来るという利点もある。
【0012】この照合用の符号は、画像データの前や、
画像データ中、及び画像データの後ろなどのように、適
宜付加することが出来るが、好ましくは、画像データの
後ろに照合用の符号を付加するように構成するとよい。
このように構成することにより、照合用の符号を付加す
る前の元の画像データ自体のデータ構成が変わることが
ないので、照合用の符号が付加された画像データを読み
込むためのソフトウエアやシステムを新規に構築する必
要がなく、従来より使用しているソフトウエアやシステ
ムで照合用の符号が付加された画像データを閲覧するこ
とが可能である。
【0013】また、元の画像データ自体のデータ構成が
変わることがなく、照合用の符号が付加されていない画
像データと同様に閲覧することが可能であるので、画像
データ又は画像データを含む画像ファイルの構成がチェ
ックされない限り、第3者が照合用の符号の付加の有無
を知ることが出来ない。そのため、情報としての極秘性
が高いという利点がある。
【0014】なお、本発明での『予め定めた第1の変換
式』としては、画像データを符号化する規則であれば適
用出来るが、好ましくは、請求項3に記載したように、
M系列符号の生成多項式を適用するとよい。この『予め
定めた第1の変換式』は、限られた人物のみに知られる
ように、紙やフロッピー(登録商標)ディスク、CD等
の別の記録媒体などに記録する構成としても良いし、請
求項2に記載したように、前記照合用の符号と共に前記
画像データに付加するように構成することが出来る。
【0015】また、『予め定めた第2の変換式』として
は、例えば、誤り訂正などで知られているCRC、チェ
ックサム、パリティ等のように、元データを照合用の符
号に変換し、該照合用の符号と検査対象のデータから生
成した符号との比較により検査対象のデータに変更があ
るかを確認する変換式を適用することが出来る。この
『予め定めた第2の変換式』としては、好ましくは、請
求項4に記載したように、CRCによる巡回符号を適用
するとよい。
【0016】なお、CRC(巡回冗長検査;Cyclic Redu
ndancy check )は、符号誤り検出の技術の1つであ
り、巡回符号と呼ばれる符号を誤り制御用の冗長ビット
として用いて誤り検出を行なう符号誤り検出方法であ
る。
【0017】また、本発明では、前記符号データを予め
定めた一定のデータ長毎に区切って複数のデータブロッ
クを変換し、該データブロック毎に照合用の符号に変換
するようにも構成することが出来る。前記符号データを
予め定めた一定のデータ長毎に区切ってデータブロック
とすることにより、照合用の符号に変換する時の演算が
簡単になるだけでなく、演算時に誤りが発生する可能性
を低く抑えることが出来るので、より修正検出精度の高
い修正検出データを得ることが出来る。
【0018】また、本発明では、前記符号データを予め
定めた一定のデータ長毎に区切って複数のデータブロッ
クを変換し、これに複数のデータブロックを並べ替え、
該並べ替えた符号データに基いて照合用の符号に変換
し、前記符号データの並び替え順を表わすデータを前記
照合用の符号と共に画像データの後ろに付加するように
構成することも可能である。
【0019】このように符号データを分割して並べ替え
ることで、第3者による解読の難易度を上げることが出
来るので、より一層修正検出精度の高い修正検出データ
とすることが出来る。
【0020】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
から請求項4のいずれか1項の記載の画像データの生成
方法により生成された画像データの修正検出方法であっ
て、修正検出対象の画像データを前記第1の変換式に基
いて符号データに変換し、前記符号データを前記第2の
変換式に基いて検査用の符号に変換し、前記検査用の符
号と、前記修正検出対象の画像データに付加された照合
用の符号とを比較し、該比較に結果に基いて前記修正検
出対象の画像データの修正の有無を判断することを特徴
とする。
【0021】本発明では、修正検出対象の画像データ
を、予め定めた第1の変換式に基く符号データに変換
し、この符号データを前記第2の変換式に基いて検査用
の符号に変換し、前記検査用の符号と前記修正検出対象
の画像データに付加された照合用の符号とを比較し、該
比較に結果に基いて前記修正検出対象の画像データの修
正の有無を判断する。この場合、前記検査用の符号と前
記照合用の符号とが一致していれば、修正検出対象の画
像データは修正されていない画像データであると判断出
来、一致していなければ修正検出対象の画像データは修
正された画像データであると判断出来る。
【0022】また、本発明では、修正検出対象の画像デ
ータに、前記予め定めた第1の変換式が付加されている
場合には、前記画像データに付加された前記予め定めた
第1の変換式に基いて修正検出対象の画像データを符号
データに変換する。前記予め定めた第1の変換式が紙や
フロッピーディスク等の別の記録媒体などに記録されて
いる場合は、入力手段等により外部から入力された予め
定めた第1の変換式に基いて修正検出対象の画像データ
を符号データに変換する。
【0023】なお、前記予め定めた第1の変換式が修正
検出対象の画像データに付加されているかを判断する判
断手段を設け、前記予め定めた第1の変換式が修正検出
対象の画像データに付加されている場合は、付加された
第1の変換式を用いて修正検出対象の画像データを符号
データに変換し、前記予め定めた第1の変換式が修正検
出対象の画像データに付加されていない場合は、入力手
段等により外部から入力された予め定めた第1の変換式
に基いて修正検出対象の画像データを符号データに変換
するようにも構成できる。
【0024】さらに、入力手段等により外部から前記予
め定めた第1の変換式が入力されていない場合に、予め
定めた第1の変換式を入力するように警告を出す構成と
することができる。
【0025】また、前記画像データに並べ替え順を表わ
すデータが付加されている場合は符号データ又は元の画
像データが並べ替えられてから照合用の符号が変換され
ているため、前記修正検出対象の画像データに基いて変
換された符号データ又は修正検出対象の画像データも同
様に並べ替えないと、同じデータの比較とならない。そ
のため、本発明では、前記画像データの後ろに並べ替え
順を表わすデータが付加されている場合には、前記修正
検出対象の画像データに基いて変換された符号データ
を、並べ替え順を表わすデータの並び替え順となるよう
に並べ替えてから前記修正検出対象の画像データに付加
された照合用の符号とを、予め定めた第2の変換式に基
いて比較する。
【0026】なお、本発明の画像データの生成方法及び
画像データの修正検出方法は、撮影装置、パーソナルコ
ンピュータ等の画像データを取り扱うことの可能な全て
の装置に適用することが出来る。
【0027】また、請求項6に記載の発明は、撮影した
画像をデジタル化した画像データとして記録する撮影装
置であって、前記画像データを予め定めた第1の変換式
に基いて符号データに変換する符号化手段と、前記符号
データから予め定めた第2の変換式に基いて照合用の符
号に変換する照合符号変換手段と、撮影により変換され
た画像データに前記照合用の符号を付加する付加手段
と、を備えている。
【0028】前記符号化手段は、例えば、M系列符号の
生成多項式のように、外部から入力された予め定めた第
1の変換式や、前記画像データの後ろに付加された予め
定めた第1の変換式に基いて画像データを見かけ上全く
別のデータ(符号データ)に変換する。
【0029】前記照合符号変換手段は、前記符号化手段
により符号化された符号データを、例えば、CRC、チ
ェックサム、パリティ等のように、元データから照合用
の符号に変換する取り決めに従って照合用の符号に変換
する。前記付加手段は、前記前記照合符号変換手段によ
り変換された照合用の符号を撮影により変換された画像
データに付加する。
【0030】本発明の撮影装置では、撮影時に、撮影さ
れた画像を表わす画像データに照合用の符号を付加する
ことが出来るので、改竄の目的で画像データを修正した
場合、修正個所を発見することが出来る。従って、デジ
タル画像データの証拠としての信頼性を上げることが出
来る。
【0031】また、照合用の符号は、撮影された画像を
表わす画像データを符号化したデータに基づいて変換さ
れたものであるので、第3者が画像データの構成をチェ
ックして、照合用の符号の存在を知り、照合用の符号か
ら予め定めた第2の変換式を類推して照合用の符号を解
読したとしても、解読により得られるデータは画像デー
タそのものではなく、予め定めた第1の変換式に基く符
号データであるので、この符号データから元の画像デー
タを解読することは難しい。従って、第3者が画像デー
タを修正したときに、画像データに付加されている修正
用の符号を修正後の画像データに合わせて修正すること
が難しく、信頼性の高い修正検出データとすることが出
来る。さらに、比較的簡単な演算で信頼性の高い照合用
の符号に変換出来るので、撮影装置に使用されるCPU
に掛かる負担を少なく抑えることが出来る。
【0032】また、前記照合符号変換手段は、前記符号
データを予め定めた一定のデータ長毎に区切って複数の
データブロックを変換し、該データブロック毎に照合用
の符号に変換する構成とすることにより、照合用の符号
に変換する時の演算が簡単になるだけでなく、演算時に
誤りが発生する可能性を低く抑えることが出来るので、
より修正検出精度の高い修正検出データを得ることが出
来る。
【0033】また、前記符号データを予め定めた一定の
データ長毎に区切って複数のデータブロックを変換し、
これに複数のデータブロックを並べ替えると共に、前記
符号データの並び替え順を表わすデータを前記照合用の
符号と共に画像データの後ろに付加する並び替え手段を
備えるように構成するとよい。
【0034】このような構成とすることにより、より一
層解読の難易度が上がるので、より修正検出精度の高い
修正検出データを得ることが出来る。
【0035】また、本発明の撮影装置は、請求項7に記
載したように、撮影したことを検出する検出手段を更に
備え、前記符号化手段は、前記検出手段により画像の撮
影が検出されたときに、前記画像データを符号データに
変換するように構成することが出切る。また、請求項8
に記載したように、例えば、内蔵メモリや外部記録媒体
などの画像記録媒体に画像データを書き込む書き込み手
段を更に備え、前記符号化手段は、前記書き込み手段が
画像データを画像記録媒体に書き込むときに、前記画像
データを符号データに変換するように構成することも可
能である。
【0036】このように構成することにより、本発明の
撮影装置により撮影して生成された全ての画像データが
修正検出可能な画像データとなるので、画像データの修
正の有無を必ず検出することが可能となる。
【0037】勿論、修正検出データを生成する修正検出
データ生成モードと、修正検出データを生成しない通常
の撮影モードとを切り換える切換え手段を設け、該切換
え手段により、撮影により生成した画像データに対して
修正検出データを生成して付加する場合と、付加しない
場合とを切り換えるようにも構成することが出切る。
【0038】さらに、本発明の撮影装置は、請求項5か
ら請求項8のいずれか1項に記載の画像データの修正検
出方法により、前記画像データに付加された照合用の符
号が照合用の符号の元の画像データと一致するかを判断
する判断手段を備えている。このような判断手段を備え
る構成とすることにより、画像の再生時に、再生中の画
像を表わす画像データが修正されたものかを判断するこ
とが出来る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、本発明
の画像データの生成方法及び画像データの修正検出方法
を撮影装置としてのデジタルカメラ10に適用してい
る。
【0040】図1(A)及び図1(B)に示すように、
筐体の外部側には、シャッタボタン12、液晶表示パネ
ル13、レンズユニット14、ファインダー15、スト
ロボ16、ストロボボタン17、十字ボタン19、電源
スイッチ21、ディスプレイ46、モードダイヤル4
7、レンズバリヤ61、筐体の内部には、図3に示すよ
うに、撮像デバイス、メモリーカードドライブ20、こ
れらの駆動を制御する制御部22等が設けられている。
【0041】レンズユニット14は、詳しくはステッピ
ングモータ等の駆動源の駆動力により焦点位置を変更可
能な機構(オートフォーカス(AF)機構)を備えたズ
ームレンズ(焦点距離可変レンズ)であり、レンズユニ
ット14のAF機構及びズーム機構は図示しない駆動回
路によって駆動される。なお、ズームレンズに代えて、
AF機構のみを備えた焦点距離固定レンズを用いてもよ
い。
【0042】このレンズユニット14は、電源オフ時に
は、筐体の内部に沈胴しており、前面が開閉可能なレン
ズバリヤ61によって覆われている。撮影モード時には
レンズバリヤ61が開状態とされ、再生モード又は待機
モード時には、レンズユニット14がデジタルカメラ1
0の内部に格納されてからレンズバリヤ61が閉状態と
される。
【0043】また、ディスプレイ46は液晶により構成
されており、画像表示指示がある場合に、メモリ42に
保存された画像データや、メモリーカードから読み込ん
だ画像データを画像として表示したり、各種機能選択画
面を表示する。液晶表示パネル13は、動作モード、画
質、バッテリー量、ストロボの発光/非発光、撮影可能
枚数等デジタルカメラの現在の設定を表示する。
【0044】十字ボタン19は、ディスプレイ46が各
種項目選択画面のときにディスプレイ46に表示された
ボタンを選択したり、カーソルを動かすためのボタンで
ある。また、ストロボボタン17はストロボを強制発光
するときに強制発光指示を出したり、ストロボを発光禁
止するときに発光禁止指示を出すボタンである。
【0045】モードダイヤル47は、デジタルカメラの
動作モードを選択するダイヤルであり、例えば、オート
撮影モード、マニュアル撮影モード、セルフタイマー撮
影モード、再生モード、パソコンに接続して画像を出力
するPCモード及び各種機能の初期条件を設定するセッ
トアップ項目設定モードのうちのいずれか1つを選択す
る。
【0046】モードダイヤル47によりマニュアル撮影
モードが選択されると、ディスプレイ46には、例え
ば、ホワイトバランス、明るさ露出補正、ストロボの明
るさ露出補正、連写等の項目が表示される。これらの項
目が十字ボタン19により選択されて、選択項目の内容
変更が行われた後、図示しない実行ボタンにより確定さ
れる。
【0047】また、モードダイヤル47によりマニュア
ル撮影モードが選択されると、ディスプレイ46には、
風景モード、記念撮影モード、ポートレートモード、夜
景モード、及び、逆光モード等の撮影目的に応じて予め
設定が決められたモードや、プログラムモード、絞り優
先モード及びシャッター優先モード等の設定事項優先モ
ード等の項目が表示される。これらの項目のうちの1つ
が十字ボタン19により選択されて図示しない実行ボタ
ンにより確定される。
【0048】また、図2に、本実施の形態のデジタルカ
メラ10の電気系の構成を示す。撮影操作部50は、シ
ャッタボタン12、モードダイヤル47、ストロボボタ
ン17、十字ボタン19、電源スイッチ21及びメニュ
ー実行ボタン25等の各種操作ボタンを含んで構成さ
れ、ユーザにより選択されたボタンからの電気信号は、
制御部22に入力するように構成されている。
【0049】レンズユニット14は、詳しくはステッピ
ングモータ等の駆動源の駆動力によりフォーカスレンズ
を合焦させる機構(オートフォーカス(AF)機構)
と、DCモータ等の駆動源の駆動力により予め設定され
た倍率にズームレンズ群を移動させるズーム機構と、を
備えたズームレンズ(焦点距離可変レンズ)であり、レ
ンズユニット14のAF機構及びズーム機構はモータ駆
動回路によって駆動される。なお、ズームレンズに代え
て、AF機構のみを備えた焦点距離固定レンズを用いた
構成することもできる。
【0050】撮像回路52は、シャッタ及び絞りから構
成された電子シャッタ機構、本体11内部のレンズユニ
ット14の焦点位置に相当する位置に設けられたエリア
CCDから成る撮像デバイス、及びこれらの駆動を制御
する図示しない制御回路とを含んで構成されている。
【0051】撮像デバイスは、露光制御値に応じて入射
する光の光量に対応した電荷を蓄積し、蓄積された電
荷、すなわち画像信号を、図示しない増幅器を介して信
号処理部54のアナログ信号処理部36に出力する。
【0052】信号処理部54は、アナログ信号処理部3
6、A/D変換部38、図示しない相関二重サンプリン
グ回路、図示しない内部インタフェース(I/F)回路
及びデジタル信号処理部40を含んで構成されている。
【0053】アナログ信号処理部36は、入力された画
像信号に所定のアナログ信号処理(例えばノイズ低減処
理)を施し、A/D変換部38へ出力する。A/D変換
部38は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変
換してデジタル信号処理部40に出力する。
【0054】デジタル信号処理部40は、入力されたデ
ジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーデ
ィング補正処理等)を施して、原画像データとしてバス
70を介してメモリ42に出力する。また、デジタル信
号処理部40は、外部機器が図示しないビデオ出力端子
に接続されている場合はビデオ信号を出力する。また、
デジタル信号処理部40は、制御部22からサムネイル
表示指示が出されると、メモリ42に記憶された複数の
画像データの各々に関連して記憶されている複数のサム
ネイル画像をディスプレイ46に表示させる。
【0055】メモリ42には、デジタル信号処理部40
から出力された画像データが保存される(詳細は後述)。
また、メモリ42は、スマートメディアやフロッピィデ
ィスクなどのメモリーカードに書き込み指示があれば、
保存した画像データを出力する。メモリ42から出力さ
れた画像データは、圧縮伸張部44により圧縮された
後、メモリーカードドライブ20により外部インターフ
ェース(以下、外部I/Fと称す。)43を介して書き込
まれる。なお、メモリ42から出力された画像データ
を、圧縮伸張部44で圧縮せずに書き込むようにも設定
できる。この外部I/F43にはデジタルIOポート3
1が設けられており、画像データをデジタルIOポート
31に接続された他の機器にも出力できるように構成し
ている。
【0056】画像再生部56は、液晶駆動回路とディス
プレイ46とを含んで構成されている。記録媒体に記憶
されている画像データによる画像の再生(表示)が指示
された場合には、記録媒体から画像データを読み出し、
メモリ42に記憶した後、画像データをデジタル信号処
理部40が液晶駆動回路に転送してディスプレイ46に
画像を表示(再生)させる。なお、読み出された画像デ
ータが圧縮されて記録されていた場合には、被圧縮画像
データは圧縮伸張部44で伸張(解凍)した後にメモリ
42に記憶する。
【0057】修正処理部58は、M系列符号発生部2
4、排他的論理和回路27、切り換え部26及びCRC
演算部28から構成され、デジタル信号処理部40から
出力された画像データに基いて修正検出用のデータを生
成する。なお、M系列符号発生部24及び排他的論理和
回路27は本発明の符号化手段に相当し、CRC演算部
28は本発明の照合符号変換手段に相当する。
【0058】M系列符号発生部24は、図3に示すよう
に、シフトレジスタD0〜D7、排他的論理和回路EX
OR1〜EXOR7、NAND回路A0、及びAND回
路A1〜A6から構成され、予め定めた所定の生成多項
式G(x)に基いてM系列符号を発生させる。
【0059】なお、ここでは、一例として、M系列符号
生成多項式G(x)を、G(x)=X8+X5+X3+X
+1で変換される8bit長の符号とし、CRC(巡回
符号)検査情報の生成多項式F(x)を、F(x)=X
16+X12+X5+1とする。また、CRC演算部へのデ
ータの入力は、MSBを先頭に入力されるものとする。
例えば、データが96(hex)の場合、図7に示すよ
うに入力される。また、シフトレジスタD0〜D23の
初期設定として、M系列符号発生部24のシフトレジス
タD0〜D7を0(bin)、CRC演算部28のシフト
レジスタD8〜D23を1(bin)とする。さらに、処
理を開始する前にM系列符号生成多項式G(x)をビッ
ト表現した値を、NAND回路A0及びAND回路A1
〜A7の一方の入力にセットする。例えば、本実施の形
態の場合では、NAND回路A0及びAND回路A1〜
A7の一方には、A0=1、A1=1、A2=0、A3
=1、A4=0、A5=1、A6=0、A7=0がそれ
ぞれ入力される。
【0060】NAND回路A0及びAND回路A1〜A
7の他方には、シフトレジスタD7からの出力が入力さ
れる。NAND回路A0の出力はシフトレジスタD0に
入力され、AND回路A1〜A7の出力はそれぞれ排他
的論理和回路EXOR1〜EXOR7に入力される。
【0061】M系列符号発生部24内の排他的論理和回
路EXOR1〜EXOR7には、それぞれ前段のシフト
レジスタD0〜D6からのデータと排他的論理和回路E
XOR1〜EXOR7からのデータとが入力され、それ
ぞれ入力されたデータを用いて排他的論理和を取り、対
応する後段のシフトレジスタD1〜D7に出力する。
【0062】最終段のシフトレジスタD7からのデータ
は、排他的論理和回路27に出力されると共に、NAN
D回路A0及びAND回路A1〜A7のそれぞれにフィ
ードバックされる。
【0063】排他的論理和回路27は、後述する修正検
出データ生成処理の際に、画像データとM系列符号発生
部24からの符号データとで排他的論理和を取り、切換
え部26に出力する。
【0064】切換え部26は、制御部22からの制御信
号S2に基いて入力側が切り換えられ、検査データと排
他的論理和回路27から出力された符号データとの一方
が選択されてCRC演算部28に出力する。
【0065】CRC演算部28は、データをブロックに
分割するビット数に対応した数だけ直列に接続されたシ
フトレジスタT1〜T15、予め決定されているCRC
の生成多項式(F(x)=X15+X12+X5+X+1)に
対応したシフトレジスタ間の位置に設けられた排他的論
理和回路EXOR8、EXOR9、最終段のシフトレジ
スタT15からのデータと、切換え部26からのデータ
とで排他的論理和を取る排他的論理和回路EXOR1
0、排他的論理和回路EXOR10からのデータと制御
部22からのデータとの論理和を取り、排他的論理和回
路EXOR8、EXOR9にフィードバックするAND
回路7、及び各シフトレジスタT1〜T15からのデー
タが入力され、少なくとも1つの出力が1の場合に修正
検出フラグを出力するNAND回路A8から構成されて
いる。
【0066】CRC演算部28は、切換え部26から出
力された符号データを、CRCの生成多項式(F(x)
=X15+X12+X5+X+1)に基いて除算処理し、CR
C符号を出力したり、修正検出フラグを出力する (詳細
は後述。) 。
【0067】制御部22は、CPU22a、ROM22
b及びRAM22cから構成され、バス70を介してレ
ンズユニット14、メモリーカードドライブ20、メモ
リ42、外部I/F43、撮影操作部50、撮像回路5
2、信号処理部54、画像再生部56、修正処理部5
8、及び圧縮伸張部44が接続されている。なお、制御
部22は、本発明の付加手段、並び替え手段、判断手
段、書き込み手段、及び、検出手段に相当する。ここで
は、制御部22は、シャッタボタンからの電気信号に基
いて撮影したことを検出する。なお、制御部22とは別
に撮影したことを検出する検出部を設けてもよい。
【0068】ROM22bには、電源オン時の立ち上げ
処理プログラムや、電源オフ時の終了処理プログラム、
及び、制御部22に接続された上述の各種構成要素を制
御するプログラムなどのように、デジタルカメラの制御
に必要な各種プログラムと、撮影した画像を表わす画像
データを、修正検出データが付加された画像データとす
るための修正検出データ生成プログラム、及び修正検出
データと画像データとから修正の有無を検出する修正検
出プログラムが記憶されている。RAM22cには、バ
ス70を介して入力される前記各プログラムに必要な各
種データが記憶される。
【0069】CPU22aは、ROM22bから各種プ
ログラムを読み出して、各部品の制御を行うと共に、R
OM22bから修正検出データ生成プログラムや修正検
出プログラムを読み出して、対象となる画像データの修
正検出データを生成する処理を行なったり、対象となる
画像データに付加された修正検出データから画像データ
の修正の有無を判断する処理を行なう。
【0070】ここで、撮影時のCPU22aによる制御
について図4を参照して説明する。
【0071】まず、ステップ100では、撮影指示があ
るかを判断する。撮影指示があると判断されるとステッ
プ102に移行して撮影処理を行なう。撮影処理は、R
OMに記憶された上述の各種構成要素を制御するプログ
ラムに基いて行なう。この撮影処理は従来周知の技術を
適用できるので、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0072】次のステップ104では、撮影処理により
得られた1コマ分の画像データをメモリ42に格納し、
ステップ106に移行する。
【0073】ステップ106では、CPU22aはRO
M22bから修正検出データ生成プログラムを読み出
し、修正検出データ生成プログラムに基く修正検出デー
タ生成処理を行ない、本ルーチンを終了する。
【0074】ここで、CPU22aによる修正検出デー
タ生成プログラムに基く修正検出データ生成処理時の制
御について図5を参照して説明する。なお、図6には、
修正検出データ生成処理の概略の流れを示す。なお、こ
こでは、画像データは、図示しないデータ分割部によ
り、例えば、図8に示すように、16ビット単位でブロ
ックデータ(ブロック(1)、ブロック(2)、ブロッ
ク(3)……ブロック(N−1)、ブロック(N))に
分割され、ブロックデータ毎に修正処理部58に出力さ
れるものとする。なお、画像データを分割しないように
も構成出来る。
【0075】まず、ステップ200では、初期設定とし
て、切り換え部26に対して制御信号S2=1を出力
し、排他的論理和回路27から入力されたデータがCR
C演算部28に出力されるようにする。また、任意のM
系列符号生成多項式をビット表現に変換し、次のステッ
プ202においてビット表現に変換された任意のM系列
符号生成多項式値Aをメモリ42に一旦保存すると共
に、M系列符号発生部24にセットする。
【0076】ステップ204では、データブロック番号
n(但し、nは1からNの整数)を1にセットし、ステッ
プ206に移行する。ステップ206では、M系列符号
発生部24を動作させ、M系列符号を発生させる共に、
CRC演算部28の動作を開始させる。
【0077】次のステップ208では、CRC演算部2
8のアンド回路A7の一方の入力側にS1=1を設定
し、CRC演算部28を除算動作モードとする。ステッ
プ210では、第nデータブロックの入力を開始する。
このとき、データブロックはMSBを先頭に、図7に示
すように入力され、画像データの先頭のデータブロック
から順にクロックに同期してビット単位で図3のbに順
に入力される。
【0078】ステップ212において、1ブロック分、
すなわち、16クロック分のデータが入力されたかを判
断し、入力された場合は、ステップ214で、S1=0
に設定して除算動作モードを解除した後、ステップ21
6でCRC演算部28から16クロック分の符号データ
を第nブロックのCRC符号として送出し、ステップ2
18に移行してメモリ42に一旦保存する。
【0079】次のステップ220では、nが(N−1)
かを判断してnが(N−1)でない場合は、ステップ2
22で、nをインクリメントした後、ステップ208に
戻り、上述した処理を繰り返す。
【0080】また、nが(N−1)である場合は、ステ
ップ224に移行して、CRC演算部28のアンド回路
A7の一方の入力側にS1=1を設定し、CRC演算部
28を除算動作モードとする。
【0081】ステップ226では、第Nデータブロック
が16クロック分かを判断し、16クロック分である場
合はステップ236に移行し、16クロック分満たない
場合は、ステップ228に移行する。
【0082】ステップ228では、S1=0に設定して
除算動作モードを解除してシフトモードとした後、ステ
ップ230でCRC演算部28から0のデータを第Nブ
ロックのCRC符号として送出して、ステップ232で
メモリ42に一旦保存する。
【0083】ステップ234では、第Nデータブロック
が16クロック分となったかを判断し、第Nデータブロ
ックが16クロック分となったと判断されると、ステッ
プ236に移行してメモリ42に一旦保存された任意の
M系列符号生成多項式値A、第1ブロックから第Nブロ
ックのCRC符号を順に読み出して画像データの後ろに
付加して保存し、本ルーチンを終了する。
【0084】これにより、例えば、図8に示すように、
16ビット単位で分割したブロックデータ(ブロック
(1)、ブロック(2)、ブロック(3)……ブロック
(N−1)、ブロック(N))毎に、CRC符号が演算
されて、画像データの後ろに、生成多項式G(x)をビ
ット表現した値A、データブロック毎に生成されたCR
C符号CRC(1)、CRC(2)、CRC(3)…C
RC(N−1)、CRC(N)から構成された検査デー
タク(検査ブロック)が付加された画像データが得られ
る。なお、図8中、SOIは画像データの始まりを表わ
すマーカーコード、EOIは画像データの終わりを表わ
すマーカーコード、Aは生成多項式G(x)をビット表
現したである。また、図8にはJPEG形式の画像デー
タの一例が示されているが、Exif形式やTIFF形
式などのその他の形式の画像データに対しても適用出来
る。
【0085】また、本実施の形態では、画像データは、
画像データ本体部とM系列符号生成多項式値A、第1ブ
ロックから第NブロックのCRC符号とから構成されて
いる。そのため、SOIからEOIまでは従来と同様の
構成であるので、従来と同様な閲覧ソフト等の画像デー
タを取り扱うソフトウエアで使用することが可能であ
る。
【0086】なお、以上の説明では、撮影時に生成され
た全ての画像データに対して修正検出データを変換して
画像データに付加する構成としたが、本発明はこの構成
に限らず、撮影時に生成された全ての画像データのう
ち、選択された画像データのみに修正検出データを生成
して画像データに付加する構成とすることが可能であ
る。この構成の場合、例えば、修正検出データを生成し
て画像データに付加する修正検出データ生成モードと修
正検出データを画像データに付加しない通常撮影モード
とを切り換える切り換え手段を設け、ユーザが撮影時に
ユーザが適宜選択する構成とすることも出来る。
【0087】また、本実施の形態では、データブロック
毎に得られるCRC符号をそれぞれ演算した順に画像デ
ータの後ろに付加するようにしたが、データブロック毎
に得られるCRC符号を一塊にパッキングしてから画像
データの後ろに付加するように構成することも出来る。
【0088】また、本実施の形態では、メモリ42に保
存された画像データを読み出して修正検出データを生成
し、元の画像データに付加して画像データとする構成に
ついて説明したが、本発明はこの構成に限らず、例え
ば、撮影処理により生成された画像データをバス70を
介してメモリ42に保存しながら、修正検出データを生
成し、画像データに付加して画像データとする構成とし
たり、メモリ42から画像データを読み出してスマート
メディアや、フロッピーディスク、LD等の外部記録媒
体に保存した後、外部記録媒体から画像データを読み出
して、修正検出データを生成し、画像データに付加して
画像データとする構成としたり、メモリ42から外部記
録媒体に保存しながら、修正検出データを生成し、画像
データに付加する構成等とすることができる。
【0089】また、本実施の形態のデジタルカメラ10
では、CPU22aは、ROM22bから修正検出プロ
グラムを読み出して、対象となる画像データに付加され
た修正検出データから画像データの修正の有無を判断す
る修正検出処理を行なう。このCPU22aによる制御
について図9を参照して説明する。
【0090】まず、ステップ300では、画像データを
読み込んでメモリ42に保存する。次のステップ302
では、修正検出指示の有無を判断する。修正検出指示有
りと判断されると、ステップ304に移行して、修正検
出指示が出された画像データに対して修正検出処理を行
なう(詳細は後述)。
【0091】次のステップ306では、修正検出指示が
出された画像データが修正されたかを判断する。この判
断は、後述する修正検出処理において、データ修正有無
の通知により行う。データが修正されたと判断される
と、ステップ308に移行して画像データに修正処理が
施されていることを画面に表示し、本ルーチンを終了す
る。また、データ修正無しと判断されると、ステップ3
10に移行して画像データに修正処理が施されていない
ことを画面に表示し、本ルーチンを終了する。
【0092】ここで、ステップ304のCPU22aに
よる修正検出プログラムに基く修正検出処理時の制御に
ついて図10を参照して説明する。
【0093】まず、ステップ400では、画像データの
後ろに付加されている検査ブロックを取り出してメモリ
42の別の場所に保存する。次のステップ402では、
画像データをデータブロックに分割してメモリの別の位
置に保存する。この画像データの分割は、上述したCR
C符号生成時のデータの分割サイズと同じサイズであ
り、予め規格として決定しておいても良いし、画像デー
タの後ろに分割数を記録しておき、記録された分割数に
基いて分割するようにしてもよい。
【0094】次のステップ404では、分割して得られ
たデータブロック毎に対応するCRC符号を付加し、次
のステップ406では、検査ブロックから生成多項式を
ビット表現した値Aを取り出してM系列符号発生部24
にセットする。
【0095】ステップ408では、CRC演算部28の
アンド回路A7の一方の入力側にS1=1を設定し、C
RC演算部28を除算動作モードとする。ステップ41
0では、M系列符号発生部24を動作させ、M系列符号
を発生させると共に、制御信号S2として1を出力して
入力b側のデータが切換え部26から出力されるように
設定し、データブロックの後ろに付加されたCRC符号
をCRC演算部28に入力し、CRC演算部28の動作
を開始させる。
【0096】次のステップ412では、制御信号S2と
して1を出力し、排他的論理和回路27からの入力cが
切換え部26から出力されるように設定した後、ステッ
プ416に移行して第nデータブロックの入力を開始す
る。
【0097】ステップ416において、1ブロック分の
データが入力されたと判断されると、ステップ418に
おいて、修正検出フラグ1が出力されているかを判断
し、出力されている場合は、ステップ420に移行して
画像データ修正ありを通知し、本ルーチンを終了する。
【0098】ステップ418において、修正検出フラグ
1が出力されていない場合は、ステップ420に移行し
て、次のデータブロックがあるかを判断し、ある場合
は、ステップ424に移行してnをインクリメントして
ステップ414に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0099】次のデータブロックがない場合は、ステッ
プ426に移行して画像データ修正無しを通知し、本ル
ーチンを終了する。
【0100】なお、図11は、画像データに修正がない
場合のCRC検出結果を示し、図12は、画像データに
修正がある場合のCRC検出結果を示している。図11
及び図12において、ブロックデータ毎に、M系列符
号、画像データ列、10進表記、M系列符号と画像デー
タ列とで排他的論理和をとって得られた暗号化データ、
MSBを先頭に並べたビット列、及び対応するCRC演
算結果を示している。
【0101】図11では、最終的に得られるCRC演算
結果のビット列が全て0であるので、画像データが修正
されていないことがわかる。図12では、最終的に得ら
れるCRC演算結果のビット列に1が出力されているの
で、画像データが修正されていることがわかる。
【0102】なお、本実施の形態では、画像データに対
して修正検出指示があった場合に、修正検出処理を行う
ように構成したが、その他、例えば、再生指示があった
全ての画像データに対して修正検出処理を行なうように
構成することもできる。また、修正検出を行うモードと
修正検出を行なわないモードとを切り換える切り換え手
段を設け、再生時に必要に応じて切り換える構成とする
ことも出来る。
【0103】さらに、本実施の形態では、本発明の修正
検出方法をデジタルカメラに適用した場合について説明
したが、デジタルカメラに限らず、画像データを保存す
るためのファイル保存装置や、パーソナルコンピュータ
などその他の画像データを取り扱うことの出来る全ての
機器に適用することが可能である。
【0104】このように、本実施の形態では、M系列符
号発生部24によって、画像データを一旦符号データに
変換し、この符号データに対してCRC演算部28でC
RC符号を作成するという比較的単純な演算で画像デー
タの修正の有無を精度よく検出することが出来る。
【0105】なお、画像データの後ろに付加される検査
ブロックは、例えば、画像データの全サイズが1Mバイ
ト、画像データの分割単位が1Kバイト、CRC符号を
16ビット、生成多項式Aを16ビットとした場合、以
下の式より全体として約0.2%のデータ増加程度で済
むことが分かる。
【0106】 ((画像データサイズ/1ブロックサイズ)*CRC符号ビット数)/8)+M系 列符号長 =((1Mバイト/1Kバイト)*16ビット)/8+2 =2050バイト 勿論、画像データの分割単位である1ブロックサイズを
大きくすれば、さらに、増加するファイルサイズを低減
することが出来るので、画像データの分割単位は適宜目
的に応じて選択するとよい。
【0107】以上は、デジタルカメラ10側にデータの
修正検出を行なう回路を設ける構成としたが、回路とソ
フトウエアを組合わせたファームウェアにも本発明は適
用することが可能である。
【0108】また、M系列符号により画像データを符号
化するようにしたが、本発明は、画像データを符号化す
るものであれば、特に、M系列符号に限定しない。ま
た、符号化された画像データに基づいてCRC符号を生
成する構成としたが、本発明はこの構成に限定されるも
のではなく、例えば、チェックサム、パリティ等のよう
に、元データから照合用の符号を生成し、該照合用の符
号と対応するデータとの比較によりデータに変更がある
かを確認する方法であれば、適用することが可能であ
る。
【0109】なお、M系列符号にて元のデータに処理を
加えることにより、連続した同じデータであっても見か
け上ランダムになり、さらに、生成多項式値Aをブロッ
ク毎に自由に変更することで元の画像データが同一でも
異なる検査データにして検査データ本体の解読を難しく
することが出来る。
【0110】なお、本発明の実施例では、水平方向のみ
のCRC検出を用いているが、垂直方向、又は垂直方向
と水平垂直方向の両方向でのCRC検出でも同様の効果
を得ることができる。
【0111】なお、本実施の形態では、本発明を画像デ
ータに適用した場合について説明したが、画像データ以
外の他のデータに対しても応用可能である。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、比
較的簡単演算で、画像データの修正の有無を検出できる
画像データを生成することが出来る、という効果があ
る。また、比較的簡単演算で、画像データの修正の有無
を検出できる、という効果がある。
【0113】さらに、撮影により生成した画像データに
対して直ちに修正検出用のデータを付加できる撮影装置
が得られる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明が適用されたデジタルカメ
ラの表面側の外観を示す斜視図であり、図1(B)は本
発明が適用されたデジタルカメラの裏面側の外観を示す
斜視図である。
【図2】図1に示したデジタルカメラ10の電気系の構
成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した修正処理部58の概略構成を示す
ブロック図である。
【図4】撮影時のCPU22aによる制御ルーチンであ
る。
【図5】CPU22aによる修正検出データ生成プログ
ラムに基く修正検出データ生成処理時の制御ルーチンで
ある。
【図6】修正検出データ生成処理の概略の流れを示す説
明図である。
【図7】データブロックの入力の一例を示すタイミング
チャートである。
【図8】画像データの構成を示す説明図である。
【図9】CPU22aによる修正検出処理時の制御ルー
チンである。
【図10】CPU22aによる修正検出プログラムに基
く修正検出処理の制御ルーチンである。
【図11】画像データに修正がない場合のCRC検出結
果の一例を示す説明図である。
【図12】画像データに修正がある場合のCRC検出結
果の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ 11 本体 12 シャッタボタン 13 液晶表示パネル 14 レンズユニット 15 ファインダー 16 ストロボ 17 ストロボボタン 18 記録媒体 19 十字ボタン 20 メモリーカードドライブ 21 電源スイッチ 22 制御部 22a CPU 22b ROM 22c RAM 24 M系列符号発生部 25 メニュー実行ボタン 26 切換え部 27 排他的論理和回路 28 CRC演算部 31 I/Oポート 36 アナログ信号処理部 38 A/D変換部 40 デジタル信号処理部 42 メモリ 43 外部I/F 44 圧縮伸張部 46 ディスプレイ 47 モードダイヤル 50 撮影操作部 52 撮像回路 54 信号処理部 56 画像再生部 58 修正処理部 61 レンズバリヤ 70 バス
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CB01 CB08 CB12 CB19 CC02 CG07 DA20 DB02 DB06 DB09 DC30 DC31 5C022 AB12 AB15 AB22 AB66 AC03 AC11 AC14 AC16 AC32 AC52 AC54 AC69 AC80 5C076 AA14 BA06 5C077 LL14 PP21 PP66 PQ12 PQ20 RR20 TT09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを予め定めた第1の変換式に
    基いて符号データに変換し、 前記符号データを予め定めた第2の変換式に基いて照合
    用の符号に変換し、 該照合用の符号を画像データに付加することを特徴とす
    る画像データの生成方法。
  2. 【請求項2】 前記予め定めた第1の変換式を、前記照
    合用の符号と共に前記画像データに付加することを特徴
    とする請求項1に記載の画像データの生成方法。
  3. 【請求項3】 前記予め定めた第1の変換式は、M系列
    符号の生成多項式であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の画像データの生成方法。
  4. 【請求項4】 前記照合用の符号は、巡回符号であるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の画像データの生成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項の
    記載の画像データの生成方法により生成された画像デー
    タの修正検出方法であって、 修正検出対象の画像データを前記第1の変換式に基いて
    符号データに変換し、 前記符号データを前記第2の変換式に基いて検査用の符
    号に変換し、 前記検査用の符号と、前記修正検出対象の画像データに
    付加された照合用の符号とを比較し、該比較に結果に基
    いて前記修正検出対象の画像データの修正の有無を判断
    することを特徴とする画像データの修正検出方法。
  6. 【請求項6】 撮影した画像をデジタル化した画像デー
    タとして記録する撮影装置であって、 前記画像データを予め定めた第1の変換式に基いて符号
    データに変換する符号化手段と、 前記符号データから予め定めた第2の変換式に基いて照
    合用の符号に変換する照合符号変換手段と、 撮影により生成された画像データに前記照合用の符号を
    付加する付加手段と、を備えた撮影装置。
  7. 【請求項7】 撮影したことを検出する検出手段を更に
    備え、 前記符号化手段は、前記検出手段により画像の撮影が検
    出されたときに、前記画像データを符号データに変換す
    ることを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
  8. 【請求項8】 画像記録媒体に画像データを書き込む書
    き込み手段を更に備え、 前記符号化手段は、前記書き込み手段が画像データを前
    記画像記録媒体に書き込むときに、前記画像データを符
    号データに変換することを特徴とする請求項6に記載の
    撮影装置。
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