JP2002111749A - 双方向信号伝送用レシーバおよびハイブリッド回路 - Google Patents

双方向信号伝送用レシーバおよびハイブリッド回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の双方向信号伝送においては、ホールド
容量による充放電電流等の影響がそのまま信号伝送路に
伝えられていた。 【解決手段】 信号を信号伝送路の双方向に送受信する
双方向信号伝送用のレシーバであって、前記信号伝送路
に接続された信号線と、信号を保持する第1のホールド
容量441,442 と、該信号線の電圧をバッファする信号線
電圧バッファ回路40と、該バッファ回路でバッファされ
た信号線電圧から受信信号を分離出力するハイブリッド
回路4と、該ハイブリッド回路から分離出力された受信
信号の論理値を判定する判定回路5とを備えるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のLSIチップ
間や1 つのチップ内における複数の素子や回路ブロック
間の信号伝送、或いは、複数のボード間や複数の匡体間
の信号伝送を高速に行うための信号伝送技術に関し、特
に、これらの信号伝送を同時に双方向で行う双方向信号
伝送用レシーバおよびハイブリッド回路に関する。
【0002】近年、コンピュータやその他の情報処理機
器を構成する部品の性能は大きく向上しており、例え
ば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半
導体記憶装置やプロセッサ等の性能向上は目を見張るも
のがある。そして、この半導体記憶装置やプロセッサ等
の性能向上に伴って、各部品或いは要素間の信号伝送速
度を向上させなければ、システムの性能を向上させるこ
とができないという事態になって来ている。具体的に、
例えば、DRAM等の主記憶装置とプロセッサとの間
(LSI間)の信号伝送速度がコンピュータ全体の性能
向上の妨げになりつつある。さらに、サーバと主記憶装
置或いはネットワークを介したサーバ間といった匡体や
ボード(プリント配線基板)間の信号伝送だけでなく、
半導体チップの高集積化並びに大型化、および、電源電
圧の低電圧化(信号振幅の低レベル化)等により、チッ
プ間の信号伝送やチップ内における素子や回路ブロック
間での信号伝送においても信号伝送速度の向上が必要に
なって来ている。そこで、高速伝送が可能な双方向信号
伝送用レシーバおよびハイブリッド回路(Hybrid:ハイ
ブリッド)の提供が要望されている。
【0003】
【従来の技術】LSIやボード間、或いは、匡体間のデ
ータ伝送量の増加に対応するためには、1ピン当たりの
信号伝送速度を増大させる必要がある。これは、ピン数
を増やすことによるパッケージ等のコストの増大を避け
るためである。その結果、近年では、例えば、LSI間
の信号伝送速度が1Gbpsを超え、将来(3〜8年程
度先)には、4Gbps或いは10Gbpsといった極
めて高い値(高速の信号伝送)になることが予想されて
いる。
【0004】このような高い信号周波数では、信号の伝
送路がその高い周波数に対して表皮効果による損失を与
えること、および、寄生インダクタや寄生容量の影響で
高周波成分が反射されること等に起因して伝送路の帯域
に制限が生じる。この伝送路の帯域の制限は、例えば、
芯線の太いケーブルを使うことで緩和されるが、大容量
の伝送で多数の信号線を並列に束ねる必要がある場合に
は、ケーブル束の太さにも限界が生じることになる。
【0005】前述したように、伝送周波数が高くなる
と、伝送路自体が信号伝送のボトルネックになる事態が
発生する。このようなボトルネックを解決するために、
伝送路の双方向に同時に信号を送る双方向伝送や1つの
符号で多数のビットを送る多値伝送などが行われる。双
方向伝送においては、自分のドライバが送っている信号
を信号線の信号電圧から差し引き、正味の信号電圧を分
離して出力するためのハイブリッド回路が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図1は双方向信号伝送
システムの一例を概略的に示す図である。図1におい
て、参照符号100はレシーバ、101は信号伝送路
(双方向信号伝送路)、102はドライバ、103はレ
プリカドライバ、104はハイブリッド回路、そして、
105は判定回路(Clocked Amplifier)を示している。
ここで、図1では、シングルエンドの双方向信号伝送シ
ステムを示しているが、差動のシステムも同様である。
なお、本発明は、シングルエンドおよび差動(相補信
号)の両方に適用することができ、後述する各実施例で
は、シングルエンド或いは差動の構成が適宜選択して説
明される。
【0007】図1に示されるように、信号伝送路101
の一端には、相手方へ伝えるべき信号(送信信号)Vs
を増幅してその信号伝送路101に出力するドライバ1
02、および、相手方から送られてきた信号(受信信
号)を受け取るレシーバ100が設けられている。な
お、信号伝送路101の他端(相手方)にも同様のドラ
イバ102およびレシーバ100が設けられている。
【0008】レシーバ100は、レプリカドライバ10
3、ハイブリッド回路104、および、判定回路105
を備えている。レプリカドライバ103は、送信信号V
s を増幅して信号伝送路101に供給するドライバ10
2の出力に相当する信号を出力するもので、このレプリ
カドライバ103の出力電圧(出力信号)は、Vreplic
a としてハイブリッド回路104に入力される。
【0009】ハイブリッド回路104には、信号伝送路
101の信号線電圧(入力信号)Vinが信号線140を
介して入力され、さらに、基準電圧(所定の直流電圧)
Vref も入力される。ここで、判定回路105は、供給
されるクロック信号CLKのタイミングで入力信号の論
理レベルを判定するようになっている。図2は従来の双
方向信号伝送用ハイブリッド回路(容量結合ハイブリッ
ド回路)の一例を説明するための図であり、図2(a)
はハイブリッド回路104を概略的に示す回路図であ
り、図2(b)はデータ(入力信号Vin)と時間tとの
関係を示す図である。図2(a)において、参照符号1
41〜143はスイッチを示し、また、144はホール
ド容量を示している。
【0010】図2(a)に示すハイブリッド回路104
において、まず、スイッチ141および142をオン状
態とし、スイッチ143をオフ状態とする。これによ
り、ホールド容量144の両端には、信号伝送路101
の信号線電圧Vinおよびレプリカドライバ103の出力
電圧(レプリカ電圧)Vreplica が印加され、時間t=
nTとすると(図2(b)参照)、ホールド容量144
には、Vreplica(nT) −Vin(nT)が充電(保持)され
る。
【0011】次に、スイッチ141および142をオフ
状態とし、スイッチ143をオン状態にすると、ハイブ
リッド回路104の出力(分離出力された受信信号)S
Sは、Vref +[Vreplica(nT) −Vin(nT)]となり、
信号伝送路101の信号線電圧(入力信号)Vinからド
ライバ102の出力の影響が除かれた信号となり、この
信号SSを判定回路105で論理判定することで相手方
から送られてきた信号を認識する。
【0012】このように、ハイブリッド回路として、例
えば、容量結合を用いて信号線電圧Vinとレプリカ電圧
Vreplica との差を取ることで受信信号を取り出す容量
結合ハイブリッド回路104が知られている。この容量
結合ハイブリッド回路104は、線型性が優れている利
点がある反面、入力端子から容量を充放電するための充
放電電流が流れ、この充放電電流が入力側にキックバッ
ク・ノイズ(kick-back noise)を発生させるという課題
がある。また、キックバック・ノイズは、回路方式によ
っては、判定回路105からのノイズにより生じること
もある。
【0013】すなわち、従来の双方向信号伝送において
は、信号伝送路101の信号線電圧(入力信号)Vinが
ハイブリッド回路104に直接入力されているため、ホ
ールド容量144による充放電電流等の影響がそのまま
信号伝送路101に伝えられ、伝送される信号波形に影
響を与えて信号伝送に誤りが生じる危険があった。本発
明は、上述した従来の双方向信号伝送技術が有する課題
に鑑み、ハイブリッド回路の持つ入力へのキックバック
・ノイズの問題を解消した双方向信号伝送用レシーバお
よびハイブリッド回路の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
信号を信号伝送路の双方向に送受信する双方向信号伝送
用のレシーバであり、信号伝送路に接続された信号線
と、信号を保持する第1のホールド容量と、該信号線の
電圧をバッファする信号線電圧バッファ回路と、該バッ
ファ回路でバッファされた信号線電圧から受信信号を分
離出力するハイブリッド回路と、該ハイブリッド回路か
ら分離出力された受信信号の論理値を判定する判定回路
とを備えた双方向信号伝送用レシーバである。
【0015】本発明の第2の形態は、信号を信号伝送路
の双方向に送受信する双方向信号伝送用のレシーバであ
り、信号伝送路に接続された信号線と、信号を保持する
第1のホールド容量と、該信号線の電圧から受信信号を
分離出力するハイブリッド回路と、該ハイブリッド回路
の入力ノードを駆動する基準電圧をドライバの出力シー
ケンスに応じて出力する基準電圧出力回路と、該ハイブ
リッド回路から分離出力された受信信号の論理値を判定
する判定回路とを備えたレシーバである。
【0016】本発明の第3の形態は、信号を信号伝送路
の双方向に送受信する双方向信号伝送用のハイブリッド
回路であり、このハイブリッド回路は信号を保持するホ
ールド容量を備えた容量結合ハイブリッド回路である。
そして、この容量結合ハイブリッド回路は、信号伝送路
からの入力信号をバッファ回路を介してホールド容量に
供給し、該バッファ回路でバッファされた信号線電圧か
ら受信信号を分離出力することを特徴とする。
【0017】図3は本発明に係る双方向信号伝送用ハイ
ブリッド回路の原理構成を示す回路図である。図3にお
いて、参照符号4はハイブリッド回路、5は判定回路、
40はバッファ回路、411,412;421,42
2;431,432はスイッチ、そして、441,44
2;451,452は容量を示している。なお、図3で
は、差動の双方向信号伝送システムを示しているが、本
発明は、シングルエンドのシステムに対しても同様に適
用することができるのはいうまでもない。
【0018】図3に示されるように、本発明のハイブリ
ッド回路4において、サンプリング容量(ホールド容
量)441,442の充放電は、入力バッファ回路(バ
ッファ回路)40により行われるため、入力Vin側(信
号伝送路101側)へ充放電電流が流れず、キックバッ
ク(キックバック・ノイズ)が低減される。ここで、バ
ッファ回路40が電圧バッファ回路の場合には、この電
圧バッファ回路(40)の出力電圧が直接容量441,
442を充電する。また、バッファ回路40が電圧を電
流に変換するトランスコンダクタの場合には、後に詳述
するように、このトランスコンダクタの出力電流が負荷
としてダイオード接続されたトランジスタと並列に容量
が接続されたホールド回路に入力され、この容量の電圧
がサンプルされることになる。
【0019】いずれの場合もホールド手段(ホールド容
量またはホールド回路)の充電電流は、バッファ回路或
いはトランスコンダクタから供給されるためキックバッ
クは低減することになる。なお、バッファ回路を用いる
ことによりバッファ回路のオフセット電圧が問題になる
が、これはバッファ回路の非動差時に入力をゼロとし
(入力を基準電圧に接続し)、その出力(オフセット出
力)を出力容量に蓄積することで補償することができ
る。例えば、蓄積したオフセット出力を反転して(差動
の場合は、信号線を交差させるだけでよい)基準電圧と
して使うことで補償することができる。
【0020】このように、本発明によれば、ハイブリッ
ド回路およびその後段のイコライザを構成するのに必要
なサンプリング容量はバッファ回路により充放電される
ため、キックバック・ノイズ低減することができ、例え
ば、レシーバを多数並列運転することが容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る双方向信号伝
送用レシーバおよびハイブリッド回路の実施例を図面を
参照して詳述する。図4は本発明の第1実施例としての
双方向信号伝送用ハイブリッド回路を示す回路図であ
る。図4において、参照符号14はバッファ回路(ソー
スフォロワ回路:電圧バッファ回路)、15は判定回
路、41〜43はスイッチ回路、そして、44はホール
ド容量を示している。なお、本第1実施例は、シングル
エンドの構成を示しているが差動の場合も同様である。
【0022】図4に示されるように、バッファ回路14
は、ゲートにバイアス電圧Vcpが印加されたpチャネル
型MOSトランジスタ(pMOSトランジスタ)140
aと、ゲートに入力input(入力信号Vin)が供給
されたpMOSトランジスタ140bとが電源線Vddお
よびVssの間に直列に接続されたソースフォロワ回路と
して構成され、その出力は、スイッチ回路42を介して
ホールド容量44に供給されている。このソースフォロ
ワ回路14は、その電圧ゲインがほぼ1となるように負
荷デバイス(140a)と入力デバイス(140b)の
nチャネル型ウェル(n−well)が分離されるよう
になっている。
【0023】各スイッチ回路41,42,43は、それ
ぞれ並列接続されたpMOSトランジスタおよびnMO
Sトランジスタとインバータとから成るトランスファゲ
ート型スイッチとして構成され、ホールド容量44の端
子に対して、信号線電圧(Vin)、レプリカドライバの
出力電圧(レプリカ電圧)Vreplica 、および、基準電
圧(Vref)を制御して印加するために用いられる。な
お、スイッチ回路41〜43は、前述した図2(a)に
おけるスイッチ141〜143に対応する。そして、本
第1実施例においては、図2(a)に示す従来のハイブ
リッド回路104に対して、信号線電圧Vin(入力in
put)が供給されたソースフォロワ回路14を設ける
ようにしたものである。
【0024】本第1実施例のハイブリッド回路の動作を
説明する。まず、サンプルに先立って、スイッチ回路4
1および42をオン状態(各スイッチ回路41,42に
供給する制御信号S1,S2を高レベル“H”)とし、
スイッチ回路43をオフ状態(スイッチ回路43に供給
する制御信号S3を低レベル“L”)とする。そして、
サンプル時点において、スイッチ回路41をオフ状態
(制御信号S1を低レベル“L”)とする。これによ
り、その時点(サンプル時点)での信号線電圧Vinとレ
プリカ電圧Vreplica との差がホールド容量44に蓄積
される。
【0025】次の判定期間において、スイッチ回路42
をオフ状態(制御信号S2を低レベル“L”)とし、次
いで、スイッチ回路43をオン状態(制御信号S3を高
レベル“H”)として基準電圧Vref をホールド容量4
4の一端に印加する。これにより、判定回路(判定用コ
ンパレータ回路)15の入力SS(ホールド容量44の
他端)には、信号線電圧Vinとレプリカ電圧Vreplica
との差に基準電圧Vref を加えた電圧が印加される。こ
の値SSを判定回路15で判定することにより、受信信
号を正しく判定することができる。
【0026】図5は本発明の第2実施例としての双方向
信号伝送用ハイブリッド回路を示す回路図である。図5
に示されるように、本第2実施例は、判定用コンパレー
タ25(例えば、図3における判定回路5に対応)の前
段に、電圧−電流変換を行うトランスコンダクタ45,
46、および、負荷デバイス47,48を設けるように
なっている。
【0027】トランスコンダクタ45,46は、通常の
nMOSトランジスタによる差動対として構成され、ま
た、負荷デバイス47,48は、定電流モードにバイア
スされたpMOSトランジスタとして構成されている。
ここで、トランスコンダクタは、メインのトランスコン
ダクタ46(t=nT)、および、イコライズのための
サブのトランスコンダクタ45(t=(n−1)T)で
構成され、次のビットタイムから現在の値の係数倍
(x)を差し引いて[S(nT)−xS((n−1)
T)]を求め、ハイブリッド回路で分離した受信信号
(図3における信号SS+,SS−)における符号間干
渉を補償することで、信号の判定をより正確に、或い
は、信号の伝送距離をより長くすることが可能になる。
なお、参照符号VcpおよびVcnは、それぞれpMOSお
よびnMOSトランジスタのバイアス電圧を示してい
る。また、係数xの値は、nMOS差動対のテイル電流
で調整されるようになっている。
【0028】図6は本発明の第3実施例としての双方向
信号伝送用ハイブリッド回路におけるバッファ回路40
0を示す回路図である。図6に示されるように、本第3
実施例のバッファ回路400は、pMOSトランジスタ
401,402、nMOSトランジスタ403〜40
5、および、ポリシリコン抵抗406〜409を備え、
ポリシリコン抵抗408,409を負荷とすると共にポ
リシリコン抵抗406,407をソース側のディジェネ
レーション(degeneration) に用いた電圧バッファ回路
として構成されている。
【0029】ここで、例えば、本第3実施例のバッファ
回路400のゲインは3であり、このゲインの値は、ポ
リシリコン抵抗の抵抗比により正確に決めることができ
る。なお、本第3実施例では、初段のバッファ回路(4
00)のゲインが3であるため、次段の判定回路(図3
の判定回路5を参照)の入力オフセットは初段の入力に
換算するとその分小さくなるという利点がある。また、
初段のバッファ回路に関しては、例えば、その信号伝送
路のインピーダンスが50オーム程度の低インピーダン
スであるため、入力デバイスの寸法を大きく(トランジ
スタ403,404のゲート長およびゲート幅を大き
く)することができ、その結果、入力オフセットを比較
的小さくすることが可能になる。
【0030】図7は本発明の第4実施例としての双方向
信号伝送用ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示
す回路図である。ここで、本第4実施例のバッファ回路
は、電圧ゲイン1のソースフォロワ回路(24)で構成
されており、入力オフセットの影響をキャンセルするた
めに入力側に結合容量(243)を用いるようになって
いる。
【0031】まず、バッファ回路(ソースフォロワ回
路)24の非動作期間(リセット期間)においては、ス
イッチ43cおよび43dがオン状態でスイッチ43a
および43bがオフ状態とされ、結合容量243の入力
側は入力端子から切り離されてバッファ回路24の出力
に接続される。このとき結合容量243のバッファ回路
入力端子側(トランジスタ242のゲート)は基準電圧
Vr(例えば、低電位の電源電圧Vss)にチャージされ
る。このときのバッファ回路の出力電圧をVoffとする
と、結合容量243に印加される電圧はVr−Voff に
なる。ここで、基準電圧Vrとしては、低電位の電源電
圧Vssの他に、例えば、Vdd/2の電圧等を使用するこ
とができる。
【0032】次に、バッファ回路の動作時には、スイッ
チ43cおよび43dがオフ状態でスイッチ43aがオ
ン状態とされ、入力input(入力信号Vin)に対し
て容量243が直列に入ることになる。ここで、バッフ
ァ回路24のゲインはほぼ1であるから、このバッファ
回路24の出力に現れるオフセット電圧は容量243に
蓄積されたオフセット電圧でキャンセルされる。なお、
トランジスタ241のゲートには、バイアス電圧Vcpが
印加されている。また、スイッチ41、42および43
bは、ハイブリッド動作のためのスイッチである。
【0033】このように、本第4実施例によれば、バッ
ファ回路(ソースフォロワ回路)24の電圧ゲインは1
と小さいが、そのオフセット電圧が結合容量243でキ
ャンセルされるため、バッファ回路全体としてのオフセ
ット電圧は無視できる程度に小さくなる利点がある。ま
た、結合容量243を使ってはいるが、信号線入力Vin
(入力input)側からの負荷は結合容量243とソ
ースフォロワ入力容量44の直列接続されたものが見え
るので、入力容量も十分小さくなり、キックバック・ノ
イズ等の問題は発生しないことになる。
【0034】図8は本発明の第5実施例としての双方向
信号伝送用ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示
す回路図である。図4と図8との比較から明らかなよう
に、本第5実施例は、第1実施例における基準電圧Vre
f を出力する基準電圧出力回路30を備えている。基準
電圧出力回路30は、容量結合ハイブリッド回路で判定
期間に接続される基準電圧Vrefとして、レシーバと同
じ側についているドライバが送っている信号系列の最新
の2ビットが『00』、『01』、『10』または『1
1』かに応じて、基準電圧Vref00,Vref01,Vref10 ま
たはVref11 のいずれかを選択して出力し、レプリカド
ライバ(図1の103参照)と実際に信号を出力するド
ライバ(図1の102参照)との出力信号の差を補償す
るようになっている。
【0035】すなわち、基準電圧出力回路30は、ドラ
イバが送っている信号系列のデータ(例えば、2ビッ
ト)に応じた複数(例えば、4つ)の制御電圧V00, V
01, V10, V11を発生する制御電圧発生回路300と、
各制御電圧V00, V01, V10,V11を受け取ってそれぞ
れ基準電圧Vref00,Vref01,Vref10,Vref11 を発生す
る複数の基準電圧用バッファ35,36,37,38
と、信号系列のデータに応じて複数の基準電圧用バッフ
ァの出力(Vref00,Vref01,Vref10,Vref11 )のいず
れかを選択するスイッチ31,32,33,34を備え
ている。なお、制御電圧発生回路300は、例えば、D
/Aコンバータにより構成することができる。また、制
御電圧発生回路300が出力する制御電圧V00, V01,
V10, V11は、例えば、レシーバ(装置)をパワーオン
した後に自動的に設定することができる。
【0036】このように、本第5実施例によれば、レプ
リカドライバの信号と実際に除去すべきドライバの寄与
電圧との差(これは伝送されている信号系列に依存す
る)を補償して、より正確な受信信号を分離出力するこ
とが可能になる。この場合も基準電圧はホールド容量に
直接接続せずにバッファ回路を通して行うことで、レシ
ーバ間の相互干渉のない良好な信号受信を行うことがで
きる。
【0037】図9は本発明の第6実施例としての双方向
信号伝送用ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示
す回路図である。本第6実施例は、ハイブリッド回路
(バッファ回路)604として電圧出力バッファ回路で
はなく、電圧を電流に変換するトランスコンダクタを使
用するものである。
【0038】すなわち、図9に示されるように、トラン
スコンダクタはnMOS差動対(トランジスタ642,
643および646,647)を用いて構成され、差動
(相補)の入力信号Vin+,Vin- で駆動されるトランス
コンダクタ(トランジスタ642,643)と、差動の
レプリカ電圧(レプリカドライバの出力)Vreplica+,
Vreplica-で駆動されるトランスコンダクタ(トランジ
スタ646,647)の電流を1組のpMOS負荷54
1,645に接続することで、両者の電流を差し引きし
て、ハイブリッド回路の動作を行うようになっている。
なお、電圧VcpはpMOSトランジスタ641および6
45をバイアスするための電圧であり、また、電圧Vcn
はnMOSトランジスタ644および648をバイアス
するための電圧である。
【0039】このように、本第6実施例では、容量の充
放電を行う必要が一切ないのでキックバック・ノイズは
非常に小さくなるという利点がある。図10は本発明の
第7実施例としての双方向信号伝送用ハイブリッド回路
におけるバッファ回路を示す回路図である。本第7実施
例は、上述した第6実施例と同様に、ハイブリッド回路
(バッファ回路)604としてトランスコンダクタを使
用するものであるが、入力オフセットを補償するために
負荷デバイスと並列にオフセット補償回路605を設け
るようになっている。
【0040】図10に示されるように、オフセット補償
回路605は、スイッチ651,654、nMOSトラ
ンジスタ652,655、および、ホールド容量65
3,656を備えて構成されている。ここで、バッファ
回路の非動作時には、例えば、全ての入力(Vin+,Vin
-;Vreplica+, Vreplica-)を基準電圧(例えば、高電
位の電源電圧Vdd)として、そのときのバッファ回路6
04の出力電流(オフセットに相当)をオフセット補償
回路605に流す。このとき、スイッチ651および6
54はオン状態とされ、トランジスタ652および65
5のゲート電圧(ソース−ゲート間電圧)は、ホールド
容量653および656に蓄積される。
【0041】そして、実際に判定回路5で受信信号の判
定を行う場合には、スイッチ651および654をオフ
状態とし、トランジスタ652および655のゲートと
ドレインの接続を切り離す。すると、各トランジスタ6
52,655のゲート電圧は、それぞれホールド容量6
53,656から供給され、オフセット補償回路605
による電流はバッファ回路の非動作時のオフセット電流
に等しいことになる。その結果、オフセット電流が負荷
デバイスから差し引かれることになり、トランスコンダ
クタのオフセットを補償することができる。
【0042】本第7実施例では、入力側に対するキック
バック・ノイズの影響を受けることなく、バッファ回路
のオフセットを補償することができるため、より正確な
信号受信が可能になる。図11は本発明の第8実施例と
しての双方向信号伝送用ハイブリッド回路を示す回路図
である。
【0043】図11に示されるように、本第8実施例に
おいて、トランスコンダクタ46の出力電流は、いわゆ
るカスコード接続となってpMOS負荷デバイス74
1,742に導かれ、フォールデッド構造によりnMO
S素子を用いたホールド回路606に接続される。な
お、オフセット補償回路605は、図10の第7実施例
と同様のものであるので、その説明は省略する。
【0044】ホールド回路606は、オフセット補償回
路605と同様なスイッチ661,664、トランジス
タ662,665および容量663,666を備えてい
る。さらに、ホールド回路606は、トランジスタ66
2のソース−ドレイン間に接続されたスイッチ671お
よびトランジスタ672、並びに、トランジスタ666
のソース−ドレイン間に接続されたスイッチ673およ
びトランジスタ674を備えている。
【0045】まず、サンプリング期間において、ホール
ド回路606の全てのスイッチ661,664;67
1,673をオン状態とし、サンプリングを終了するタ
イミングで全てのスイッチ661,664;671,6
73をオフ状態とする。これにより、前のビットタイム
t=(n−1)Tのサンプリング終了時点における電流
値が容量663,666に蓄積される。なお、このサン
プリング終了時点における電流値は、pMOS負荷デバ
イス(トランジスタ741,742)に接続され、判定
期間において、判定回路5で判定される信号電圧を作り
だすことになる。
【0046】そして、ホールド回路606の全てのスイ
ッチ661,664;671,673をオフ状態とし
て、次のビットタイムt=nTの信号値から、前のビッ
トタイムt=(n−1)Tの信号値((n−1)T)の
係数倍を差し引いてイコライズを行う。すなわち、ホー
ルド回路606において、トランジスタ662,665
のサイズとトランジスタ672,674のサイズを調整
することで、上記の係数の値を規定して受信信号のイコ
ライズを行うことができる。
【0047】このように、本第8実施例は、キックバッ
ク・ノイズの影響の小さなトランスコンダクタ方式のバ
ッファ回路を用いてオフセット補償および受信信号のイ
コライズを行うことができ、オフセットおよび符号間干
渉が小さく良好な信号受信が可能になる。図12は本発
明の第9実施例としての双方向信号伝送用ハイブリッド
回路におけるバッファ回路を示す回路図である。図12
において、参照符号841,844は電流源、842,
840aはnMOSトランジスタ、そして、843およ
び840bはpMOSトランジスタを示している。
【0048】本第9実施例では、バッファ回路がnMO
Sトランジスタ840aおよびpMOSトランジスタ8
40bのプッシュプル出力になっている。ところで、一
般に、プッシュプルのソースフォロワ出力段は、出力振
幅が制限されるため使われることが少ないが、本実施例
のように入力段で使用する場合には何の問題もない。こ
のように、本第9実施例は、プッシュプルであるため、
通常のソースフォロワのように定電流バイアスによる充
放電のスルーレートの制限が発生せず高速で動作する利
点がある。
【0049】このように、本発明の各実施例によれば、
信号伝送路の帯域を有効に利用することが可能な双方向
伝送に用いるハイブリッド回路をキックバック・ノイズ
を伴わずに実現することができる。 (付記1) 信号を信号伝送路の双方向に送受信する双
方向信号伝送用のレシーバであって、前記信号伝送路に
接続された信号線と、信号を保持する第1のホールド容
量と、該信号線の電圧をバッファする信号線電圧バッフ
ァ回路と、該バッファ回路でバッファされた信号線電圧
から受信信号を分離出力するハイブリッド回路と、該ハ
イブリッド回路から分離出力された受信信号の論理値を
判定する判定回路とを備える双方向信号伝送用レシー
バ。 (付記2) 付記1に記載のレシーバにおいて、前記判
定回路は、前記ハイブリッド回路から分離出力された受
信信号の論理値を判定する時点の信号値と、それより一
定時間前の信号値に係数を乗じた値との和を生成し、該
生成された和の値を用いて判定を行うことを特徴とする
レシーバ。 (付記3) 付記1に記載のレシーバにおいて、前記バ
ッファ回路は電圧バッファ回路であり、前記ハイブリッ
ド回路は容量結合ハイブリッド回路であることを特徴と
するレシーバ。 (付記4) 付記3に記載のレシーバにおいて、前記電
圧バッファ回路の電圧ゲインを約1とし、該電圧バッフ
ァ回路と前記信号線との間を容量で結合し、該電圧バッ
ファ回路の非動作期間には該容量の入力側ノードを当該
電圧バッファ回路の出力に繋ぎ、且つ、該電圧バッファ
回路の入力ノードを所定電位にプリチャージすることで
当該電圧バッファ回路のオフセット電圧を補償すること
を特徴とするレシーバ。 (付記5) 付記3に記載のレシーバにおいて、さら
に、前記容量結合ハイブリッド回路の入力ノードを駆動
する基準電圧をドライバの出力シーケンスに応じて制御
する基準電圧出力回路を備えたことを特徴とするレシー
バ。 (付記6) 付記5に記載のレシーバにおいて、前記基
準電圧出力回路は、前記ドライバが送っている信号系列
のデータに応じた複数の制御電圧を発生する制御電圧発
生回路と、該各制御電圧を受け取ってそれぞれ基準電圧
を発生する複数の基準電圧用バッファと、該信号系列の
データに応じて該複数の基準電圧用バッファの出力のい
ずれかを選択する選択回路とを備えることを特徴とする
レシーバ。 (付記7) 付記1に記載のレシーバにおいて、前記バ
ッファ回路は、電圧−電流変換を行うトランスコンダク
タであり、前記ハイブリッド回路は、前記信号線の電圧
およびレプリカドライバの信号電圧をそれぞれトランス
コンダクタで電圧−電流変換し、該各変換された電流の
差に相当する電流を負荷デバイスに流すことで該信号線
の電圧と該レプリカドライバの信号電圧との差を求め、
前記受信信号を分離出力することを特徴とするレシー
バ。 (付記8) 付記7に記載のレシーバにおいて、前記ハ
イブリッド回路における前記トランスコンダクタの電流
を印加する負荷デバイスに対して、さらに、第1のトラ
ンジスタおよび第2のホールド容量を有するオフセット
補償回路を接続し、該オフセット補償回路において、前
記バッファ回路の非動作時には、前記第1のトランジス
タがダイオード接続構造となるように接続されると共に
当該第1のトランジスタのゲートに前記第2のホールド
容量が接続され、該バッファ回路の動作時には、該第2
のホールド容量の電圧が該第1トランジスタのゲート電
圧を保持することを特徴とするレシーバ。 (付記9) 付記8に記載のレシーバにおいて、前記ト
ランスコンダクタの電流を、フォールデッド構成による
第3のホールド容量および第2のトランジスタを有する
ホールド回路で保持し、該ホールド回路の第3のホール
ド容量はサンプリング時にはダイオード接続された該第
2のトランジスタのゲートと接続されると共にホールド
時にはゲートから切り離され、該ホールド回路の出力電
流を次段の負荷デバイスに接続することで前後するサン
プル時間の間での信号の重み付き和を形成した後に判定
を行うことを特徴とするレシーバ。 (付記10) 付記1に記載のレシーバにおいて、前記
バッファ回路は、nMOSデバイスおよびpMOSデバ
イスの双方を用いたプッシュプルのソースフォロワ段を
出力に持つことを特徴とするレシーバ。 (付記11) 信号を信号伝送路の双方向に送受信する
双方向信号伝送用のレシーバであって、前記信号伝送路
に接続された信号線と、信号を保持する第1のホールド
容量と、該信号線の電圧から受信信号を分離出力するハ
イブリッド回路と、該ハイブリッド回路の入力ノードを
駆動する基準電圧をドライバの出力シーケンスに応じて
出力する基準電圧出力回路と、該ハイブリッド回路から
分離出力された受信信号の論理値を判定する判定回路と
を備えることを特徴とするレシーバ。 (付記12) 付記11に記載のレシーバにおいて、前
記基準電圧出力回路は、前記ドライバが送っている信号
系列のデータに応じた複数の制御電圧を発生する制御電
圧発生回路と、該各制御電圧を受け取ってそれぞれ基準
電圧を発生する複数の基準電圧用バッファと、該信号系
列のデータに応じて該複数の基準電圧用バッファの出力
のいずれかを選択する選択回路とを備えることを特徴と
するレシーバ。 (付記13) 信号を信号伝送路の双方向に送受信する
双方向信号伝送用のハイブリッド回路であって、該ハイ
ブリッド回路は信号を保持するホールド容量を備えた容
量結合ハイブリッド回路であり、前記信号伝送路からの
入力信号をバッファ回路を介して該ホールド容量に供給
し、該バッファ回路でバッファされた信号線電圧から受
信信号を分離出力することを特徴とするハイブリッド回
路。 (付記14) 付記13に記載のハイブリッド回路にお
いて、さらに、前記容量結合ハイブリッド回路の入力ノ
ードを駆動する基準電圧をドライバの出力シーケンスに
応じて制御する基準電圧出力回路を備えたことを特徴と
するハイブリッド回路。 (付記15) 付記14に記載のハイブリッド回路にお
いて、前記基準電圧出力回路は、前記ドライバが送って
いる信号系列のデータに応じた複数の制御電圧を発生す
る制御電圧発生回路と、該各制御電圧を受け取ってそれ
ぞれ基準電圧を発生する複数の基準電圧用バッファと、
該信号系列のデータに応じて該複数の基準電圧用バッフ
ァの出力のいずれかを選択する選択回路とを備えること
を特徴とするハイブリッド回路。 (付記16) 付記13に記載のハイブリッド回路にお
いて、該ハイブリッド回路は、信号を増幅して前記信号
伝送路に供給するドライバの出力に相当する信号を出力
するレプリカドライバの出力信号と、前記信号伝送路の
入力信号と、基準電圧とを受け取って受信信号の分離出
力を行うことを特徴とするハイブリッド回路。 (付記17) 付記16に記載のハイブリッド回路にお
いて、前記ハイブリッド回路は、前記信号伝送路の電圧
および前記レプリカドライバの出力電圧をそれぞれトラ
ンスコンダクタで電圧−電流変換し、該各変換された電
流の差に相当する電流を負荷デバイスに流すことで該信
号伝送路の電圧と該レプリカドライバの出力電圧との差
を求め、前記受信信号の分離出力を行うことを特徴とす
るハイブリッド回路。 (付記18) 付記17に記載のハイブリッド回路にお
いて、前記ハイブリッド回路における前記トランスコン
ダクタの電流を印加する負荷デバイスに対して、さら
に、第1のトランジスタおよび第1のホールド容量を有
するオフセット補償回路を接続し、該オフセット補償回
路において、前記バッファ回路の非動作時には、前記第
1のトランジスタがダイオード接続構造となるように接
続されると共に当該第1のトランジスタのゲートに前記
第1のホールド容量が接続され、該バッファ回路の動作
時には、該第1のホールド容量の電圧が該第1トランジ
スタのゲート電圧を保持することを特徴とするハイブリ
ッド回路。 (付記19) 付記18に記載のハイブリッド回路にお
いて、前記トランスコンダクタの電流を、フォールデッ
ド構成による第2のホールド容量および第2のトランジ
スタを有するホールド回路で保持し、該ホールド回路の
第2のホールド容量はサンプリング時にはダイオード接
続された該第2のトランジスタのゲートと接続されると
共にホールド時にはゲートから切り離され、該ホールド
回路の出力電流を次段の負荷デバイスに接続することで
前後するサンプル時間の間での信号の重み付き和を形成
した後に判定を行うことを特徴とするハイブリッド回
路。
【0050】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、容量結合ハイブリッド回路の持つ入力へのキックバ
ック・ノイズの問題を解消した双方向信号伝送用レシー
バおよびハイブリッド回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】双方向信号伝送システムの一例を概略的に示す
図である。
【図2】従来の双方向信号伝送用ハイブリッド回路の一
例を説明するための図である。
【図3】本発明に係る双方向信号伝送用ハイブリッド回
路の原理構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第1実施例としての双方向信号伝送用
ハイブリッド回路を示す回路図である。
【図5】本発明の第2実施例としての双方向信号伝送用
ハイブリッド回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第3実施例としての双方向信号伝送用
ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示す回路図で
ある。
【図7】本発明の第4実施例としての双方向信号伝送用
ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示す回路図で
ある。
【図8】本発明の第5実施例としての双方向信号伝送用
ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示す回路図で
ある。
【図9】本発明の第6実施例としての双方向信号伝送用
ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示す回路図で
ある。
【図10】本発明の第7実施例としての双方向信号伝送
用ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示す回路図
である。
【図11】本発明の第8実施例としての双方向信号伝送
用ハイブリッド回路を示す回路図である。
【図12】本発明の第9実施例としての双方向信号伝送
用ハイブリッド回路におけるバッファ回路を示す回路図
である。
【符号の説明】
4,104,604,704…ハイブリッド回路 5,15,105…判定回路 40,400,804…バッファ回路 14,24…ソースフォロワ回路(電圧バッファ回路) 30…基準電圧出力回路 41〜43,411,412;421,422;43
1,432…スイッチ 44,441,442;451,452…容量(ホール
ド容量) 45,46…トランスコンダクタ 100…レシーバ 101…双方向信号伝送路 102…ドライバ 103…レプリカドライバ 300…制御電圧発生回路 605…オフセット補償回路 606…ホールド回路 SS,SS+,SS- …ハイブリッド回路の出力(分離出
力された受信信号) Vin; Vin+,Vin- …信号線電圧(入力信号) Vref;Vref+, Vref-…基準電圧 Vreplica;Vreprica+, Vreplica-…レプリカドライバ
の出力電圧(レプリカ電圧)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J056 AA01 BB23 CC01 CC04 DD28 DD51 EE11 FF10 5K018 AA02 BA01 DA02 DA08 FA01 GA07 5K029 AA02 CC01 DD03 DD04 GG07 HH01 HH13 JJ06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を信号伝送路の双方向に送受信する
    双方向信号伝送用のレシーバであって、 前記信号伝送路に接続された信号線と、信号を保持する
    第1のホールド容量と、該信号線の電圧をバッファする
    信号線電圧バッファ回路と、該バッファ回路でバッファ
    された信号線電圧から受信信号を分離出力するハイブリ
    ッド回路と、該ハイブリッド回路から分離出力された受
    信信号の論理値を判定する判定回路とを備える双方向信
    号伝送用レシーバ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレシーバにおいて、前
    記判定回路は、前記ハイブリッド回路から分離出力され
    た受信信号の論理値を判定する時点の信号値と、それよ
    り一定時間前の信号値に係数を乗じた値との和を生成
    し、該生成された和の値を用いて判定を行うことを特徴
    とするレシーバ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のレシーバにおいて、前
    記バッファ回路は電圧バッファ回路であり、前記ハイブ
    リッド回路は容量結合ハイブリッド回路であることを特
    徴とするレシーバ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のレシーバにおいて、前
    記電圧バッファ回路の電圧ゲインを約1とし、該電圧バ
    ッファ回路と前記信号線との間を容量で結合し、該電圧
    バッファ回路の非動作期間には該容量の入力側ノードを
    当該電圧バッファ回路の出力に繋ぎ、且つ、該電圧バッ
    ファ回路の入力ノードを所定電位にプリチャージするこ
    とで当該電圧バッファ回路のオフセット電圧を補償する
    ことを特徴とするレシーバ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のレシーバにおいて、 前記バッファ回路は、電圧−電流変換を行うトランスコ
    ンダクタであり、 前記ハイブリッド回路は、前記信号線の電圧およびレプ
    リカドライバの信号電圧をそれぞれトランスコンダクタ
    で電圧−電流変換し、該各変換された電流の差に相当す
    る電流を負荷デバイスに流すことで該信号線の電圧と該
    レプリカドライバの信号電圧との差を求め、前記受信信
    号を分離出力することを特徴とするレシーバ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のレシーバにおいて、 前記ハイブリッド回路における前記トランスコンダクタ
    の電流を印加する負荷デバイスに対して、さらに、第1
    のトランジスタおよび第2のホールド容量を有するオフ
    セット補償回路を接続し、 該オフセット補償回路において、前記バッファ回路の非
    動作時には、前記第1のトランジスタがダイオード接続
    構造となるように接続されると共に当該第1のトランジ
    スタのゲートに前記第2のホールド容量が接続され、該
    バッファ回路の動作時には、該第2のホールド容量の電
    圧が該第1トランジスタのゲート電圧を保持することを
    特徴とするレシーバ。
  7. 【請求項7】 信号を信号伝送路の双方向に送受信する
    双方向信号伝送用のレシーバであって、 前記信号伝送路に接続された信号線と、信号を保持する
    第1のホールド容量と、該信号線の電圧から受信信号を
    分離出力するハイブリッド回路と、該ハイブリッド回路
    の入力ノードを駆動する基準電圧をドライバの出力シー
    ケンスに応じて出力する基準電圧出力回路と、該ハイブ
    リッド回路から分離出力された受信信号の論理値を判定
    する判定回路とを備えることを特徴とするレシーバ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のレシーバにおいて、前
    記基準電圧出力回路は、前記ドライバが送っている信号
    系列のデータに応じた複数の制御電圧を発生する制御電
    圧発生回路と、該各制御電圧を受け取ってそれぞれ基準
    電圧を発生する複数の基準電圧用バッファと、該信号系
    列のデータに応じて該複数の基準電圧用バッファの出力
    のいずれかを選択する選択回路とを備えることを特徴と
    するレシーバ。
  9. 【請求項9】 信号を信号伝送路の双方向に送受信する
    双方向信号伝送用のハイブリッド回路であって、 該ハイブリッド回路は信号を保持するホールド容量を備
    えた容量結合ハイブリッド回路であり、前記信号伝送路
    からの入力信号をバッファ回路を介して該ホールド容量
    に供給し、該バッファ回路でバッファされた信号線電圧
    から受信信号を分離出力することを特徴とするハイブリ
    ッド回路。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のハイブリッド回路に
    おいて、該ハイブリッド回路は、信号を増幅して前記信
    号伝送路に供給するドライバの出力に相当する信号を出
    力するレプリカドライバの出力信号と、前記信号伝送路
    の入力信号と、基準電圧とを受け取って受信信号の分離
    出力を行うことを特徴とするハイブリッド回路。
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