JP2002111408A - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

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JP2002111408A
JP2002111408A JP2000303645A JP2000303645A JP2002111408A JP 2002111408 A JP2002111408 A JP 2002111408A JP 2000303645 A JP2000303645 A JP 2000303645A JP 2000303645 A JP2000303645 A JP 2000303645A JP 2002111408 A JP2002111408 A JP 2002111408A
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transistor
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type transistor
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Gen Kasai
弦 笠井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号の電圧に対して広範囲にわたって動
作させることが可能な差動増幅回路を提供する。 【解決手段】 PMOSトランジスタ111および11
2による能動負荷を負荷とし、ゲートより差動入力信号
が入力されるNMOSトランジスタ113および114
による差動対によって構成されるN型差動増幅器と、N
MOSトランジスタ116および117による能動負荷
を負荷とし、ゲートより差動入力信号が入力されるPM
OSトランジスタ118および119による差動対によ
って構成されるP型差動増幅器とを、共通の入力端子1
01および102、出力端子103によって接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSトランジス
タを用いた差動増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロコンピュータ等では、微
細化し易いCMOS(ComplementaryMetal-Oxide Semic
onductor)プロセスを使用してロジック回路を構成して
いることが多い。CMOS回路では、論理電圧として電
源電圧Vcc[V]、およびGND(0[V])を用い
るが、チップ外部との入出力インタフェースや、メモリ
セルからデータを読み出す回路等として用いる場合は微
少な電位差を扱うことが多いため、回路の前段に微少な
電圧を増幅する増幅回路が必要とされる。このような増
幅回路として、従来より、カレントミラー回路を用いた
差動増幅回路が用いられている。
【0003】ここで、上記の用途に用いられる従来の一
般的な差動増幅回路の回路構成例を図4および図5に示
す。図4は入力をNMOSトランジスタのゲート対で受
ける従来の差動増幅回路の構成を示し、図5は入力をP
MOSトランジスタのゲート対で受ける従来の差動増幅
回路の構成を示す。
【0004】図4および図5に示す差動増幅回路400
および500は、カレントミラー回路(図示は省略す
る)を能動負荷として有する一般的な構成の差動増幅回
路であり、2入力1出力となっており、2つの入力間の
微少な電位差を増幅して出力する。図4に示す差動増幅
回路400では、PMOSトランジスタ411および4
12のソース同士が接続されて電源電圧Vccに接続さ
れ、またゲート同士が接続され、PMOSトランジスタ
411のドレインがこのゲートと接続されてP型能動負
荷が構成される。PMOSトランジスタ411および4
12のドレインは、NMOSトランジスタ413および
414のドレインにそれぞれ接続され、このNMOSト
ランジスタ413および414のゲートには差動入力信
号の入力端子401および402が接続されて、P型能
動負荷を負荷とする差動対をなす。また、NMOSトラ
ンジスタ413および414のソース同士が接続され、
このソースの接続部にNMOSトランジスタ415のド
レインが接続され、かつNMOSトランジスタ415お
よびP型MOSトランジスタ411のゲートが接続され
て電流源をなす。PMOSトランジスタ412およびN
MOSトランジスタのドレイン同士の接続部は、差動増
幅信号の出力端子403に接続されている。
【0005】次に、この差動増幅回路400の動作につ
いて説明する。差動増幅回路400では、入力端子40
2からの入力電圧よりも入力端子401からの入力電圧
が高い電位であるか、低い電位であるかによって、NM
OSトランジスタ414のドレイン電流が決定される。
また、NMOSトランジスタ415は、ドレインがNM
OSトランジスタ413および414のソースに接続さ
れ、ゲートがPMOSトランジスタ411および412
のゲート、PMOSトランジスタ411のドレインと接
続されることによって電流源をなし、このNMOSトラ
ンジスタ415に流れる動作電流が、NMOSトランジ
スタ413および414に流れる電流の合計になる。N
MOSトランジスタ414のドレイン電流能力は、NM
OSトランジスタ413と等しいが、NMOSトランジ
スタ414のドレイン電流は、PMOSトランジスタ4
12のドレイン電流によって決定される。したがって、
入力端子401および402が同一電圧のときには、N
MOSトランジスタ413および414は平衡状態にな
り、各NMOSトランジスタには動作電流の1/2の電
流が流れることになる。また、入力端子401の電圧が
高くなれば、PMOSトランジスタ412のドレイン電
流が減少し、出力端子403の電圧が低下するように動
作する。逆に、入力端子401の電圧が低くなれば、P
MOSトランジスタ412のドレイン電流が増加して、
出力端子403の電圧が上昇するように動作する。
【0006】なお、この差動増幅回路400は、入力端
子401および402における入力電圧が、NMOSト
ランジスタ413および414のしきい値電圧Vthn
より大きいときに、2入力間の電位差を増幅する。ま
た、NMOSトランジスタ415は、2つの入力信号の
電位がともに高い場合に、出力のレベルが下がり過ぎな
いように制御する機能を有する。
【0007】次に、図5に示す差動増幅回路500で
は、NMOSトランジスタ511および512のソース
同士が結合されて接地され、またゲート同士が接続さ
れ、NMOSトランジスタ511のドレインがこのゲー
トと接続されてN型能動負荷が構成される。NMOSト
ランジスタ511および512のドレインは、PMOS
トランジスタ513および514のドレインとそれぞれ
接続され、PMOSトランジスタ513および514の
ゲートには差動入力信号の入力端子501および502
がそれぞれ接続されて、N型能動負荷を負荷とする差動
対をなす。また、PMOSトランジスタ513および5
14のソース同士は接続され、このソースの接続部にP
MOSトランジスタ515のドレインが接続され、かつ
PMOSトランジスタ515および511のゲート同士
が接続されて電流源をなす。NMOSトランジスタ51
2およびPMOSトランジスタ514のドレインの接続
部は、差動増幅信号の出力端子503に接続されてい
る。
【0008】この差動増幅回路500の動作は、電源電
圧Vccと入力端子501および502における入力電
圧との差が、PMOSトランジスタ513および514
のしきい値電圧Vthpより大きいときに増幅およびレ
ベルシフトを行うこと以外は、図4に示したN型の差動
増幅回路400と同様にして増幅動作を行うので、詳細
な説明は省略する。また、PMOSトランジスタ515
は、2つの入力信号の電位がともに低い場合に、出力の
レベルが上がり過ぎないように制御する機能を有する。
【0009】次に、図6にこのような差動増幅回路40
0および500の、半導体チップ上におけるCMOSレ
ベル回路との接続の様子を示す。図6(a)は差動増幅
回路を1段用いた場合、(b)は複数段用いた場合をそ
れぞれ示す。
【0010】前述したように、CMOSレベル回路で構
成される例えばLSI(Large Scale Integration)等
の半導体チップ等の場合、チップ外部とのインタフェー
スは、電源電圧より低振幅の信号によってやりとりされ
ることが多く、外部からの入力信号を初段からCMOS
レベル回路で受けても、内部の回路を安定的に動作させ
ることはできない。そこで、外部から低振幅の差動入力
信号が入力されたときは、図6(a)に示すように、初
段において差動増幅回路によってCMOSレベル付近ま
で増幅した後に、CMOSレベルの論理回路に入力する
構造とする。また、増幅回路の出力がCMOSレベル回
路をドライブするのに十分に増幅されていない場合は、
図6(b)に示すように、差動増幅回路を2段にして接
続し、さらに増幅を行うことも有効である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の差動
増幅回路400および500に入力される差動入力信号
は、仕様によって例えば0.15Vと0.25Vの組み
合わせといった電位の低い入力から、2.15Vから
2.25Vといった電位の高い入力まで、広い範囲にわ
たって動作を保証しなければならないことがある。例え
ば、LVDS(LowVoltage Differential Signaling)
の仕様では、入力差動信号の電位の平均が0.2Vから
2.2Vまでとなっている。このように、CMOS回路
の前段に用いられる差動増幅回路では、入力に対する動
作範囲の広さが要求されているのが現状である。
【0012】しかし、図4で示した差動増幅回路400
に用いられるNMOSトランジスタ413および414
は、ゲートとソース間の電圧Vgsがそのしきい値電圧
Vthnよりも低くなると、ドレイン電流Idがほとん
ど流れなくなるという特性を有するため、入力電圧がV
thn以下になると差動増幅回路400は上述のような
動作をしなくなってしまう。また同様に、図5で示した
差動増幅回路500では、電源電圧VccからPMOS
トランジスタ513および514のしきい値電圧Vth
pを差し引いた値以上の入力電圧が入力されると、正常
な動作をさせることができない。したがって、この差動
増幅回路400および500の双方ともに、入力信号の
電圧の許容範囲が広いとは言えず、上述した仕様では用
いることができなかった。
【0013】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、入力信号の電圧に対して広範囲にわたって
動作させることが可能な差動増幅回路を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、MOSトランジスタを用いた相補型の差
動増幅回路において、第1のP型トランジスタおよび第
2のP型トランジスタのゲート同士およびソース同士を
接続し、前記ソースに電源電圧を接続し、かつ前記第1
のP型トランジスタのドレインを前記ゲートと接続して
P型能動負荷を構成し、第1のN型トランジスタおよび
第2のN型トランジスタのソースを接続し、前記ソース
の接続部に第3のN型トランジスタのドレインを接続
し、かつ前記第3のN型トランジスタのソースを接地
し、前記第3のN型トランジスタおよび前記第1のP型
トランジスタのゲートを接続して電流源をなし、前記第
1のN型トランジスタおよび前記第2のN型トランジス
タのゲートをそれぞれ差動入力端子としてN型差動増幅
器を構成し、前記P型能動負荷を前記N型差動増幅器の
負荷として結合した第1の相補型差動増幅器と、第4の
N型トランジスタおよび第5のN型トランジスタのゲー
ト同士およびソース同士を接続し、前記ソースを接地
し、かつ前記第4のN型トランジスタのドレインを前記
ゲートと接続してN型能動負荷を構成し、第3のP型ト
ランジスタおよび第4のP型トランジスタのソースを接
続し、前記ソースの接続部に第5のP型トランジスタの
ドレインを接続し、かつ前記第5のP型トランジスタの
ソースを電源に接続し、前記第5のP型トランジスタお
よび前記第4のN型トランジスタのゲートを接続して電
流源をなし、前記第3のP型トランジスタおよび前記第
4のP型トランジスタのゲートをそれぞれ差動入力端子
としてP型差動増幅器を構成し、前記N型能動負荷を前
記P型差動増幅器の負荷として結合した第2の相補型差
動増幅器と、前記第1の相補型差動増幅器および前記第
2の相補型差動増幅器の差動入力端子を極性を合わせて
結合した結合差動入力端子と、前記N型能動負荷および
前記P型能動負荷の出力側同士を結合した結合出力端子
と、を具備したことを特徴とする差動増幅回路が提供さ
れる。
【0015】このような差動増幅回路では、入力信号の
電位が第1のN型トランジスタおよび第2のN型トラン
ジスタのしきい値電圧より高く、電源電圧より低い場合
に動作する第1の相補型差動増幅器と、入力信号の電位
が、電源電圧と第3のP型トランジスタおよび第4のP
型トランジスタのしきい値との差の値より低い場合に動
作する第2の相補型差動増幅器とが、結合差動入力端子
および結合出力端子によって結合されているため、動作
させることが可能な入力信号の電圧の範囲を広くするこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、図1に本発明の第1の実施
例である差動増幅回路の構成を示す。
【0017】図1に示す差動増幅回路100は、差動入
力信号をNMOSトランジスタのゲート対で受けるN型
差動増幅器と、PMOSトランジスタのゲート対で受け
るP型差動増幅器の、それぞれの差動入力端子同士およ
び出力端子同士を共通接続した構成となっている。N型
差動増幅器の構成部では、PMOSトランジスタ111
および112のソース同士が接続されて電源電圧Vcc
に接続され、またゲート同士が接続され、PMOSトラ
ンジスタ111のドレインがこのゲートと接続されてP
型能動負荷が構成される。PMOSトランジスタ111
および112のドレインは、NMOSトランジスタ11
3および114のドレインにそれぞれ接続され、このN
MOSトランジスタ113および114のゲートには、
差動入力信号の入力端子101および102が接続され
て、P型能動負荷を負荷とする差動対をなす。また、N
MOSトランジスタ113および114のソース同士が
接続され、このソースの接続部にNMOSトランジスタ
115のドレインが接続され、かつNMOSトランジス
タ115およびP型MOSトランジスタ111のゲート
が接続されて電流源をなす。PMOSトランジスタ11
2およびNMOSトランジスタ114のドレイン同士の
接続部は、差動増幅信号の出力端子103に接続されて
いる。
【0018】また、P型差動増幅器の構成部では、NM
OSトランジスタ116および117のソース同士が接
続されて接地され、またゲート同士が接続され、NMO
Sトランジスタ116のドレインがこのゲートと接続さ
れてN型能動負荷が構成される。NMOSトランジスタ
116および117のドレインは、PMOSトランジス
タ118および119のドレインとそれぞれ接続され、
このPMOSトランジスタ118および119のゲート
には、入力端子101および102がそれぞれN型差動
増幅器と共通に接続されて、N型能動負荷を負荷とする
差動対をなす。また、PMOSトランジスタ118およ
び119のソース同士が接続され、このソースの接続部
にPMOSトランジスタ120のドレインが接続され、
かつPMOSトランジスタ120およびNMOSトラン
ジスタ116のゲート同士が接続されて電流源をなす。
NMOSトランジスタ117およびPMOSトランジス
タ119のドレインの接続部は、出力端子103にN型
差動増幅器と共通接続されている。
【0019】次に、この差動増幅回路100の動作につ
いて説明する。N型差動増幅器の構成部では、入力端子
102からの入力電圧よりも入力端子101からの入力
電圧が高い電位であるか、低い電位であるかによって、
NMOSトランジスタ114のドレイン電流が決定され
る。また、NMOSトランジスタ115は、ドレインが
NMOSトランジスタ113および114のソースに接
続され、ゲートがPMOSトランジスタ111および1
12のゲート、PMOSトランジスタ111のドレイン
と接続されるによって電流源をなし、このNMOSトラ
ンジスタ115に流れる動作電流が、NMOSトランジ
スタ113および114に流れる電流の合計になる。N
MOSトランジスタ114のドレイン電流能力は、NM
OSトランジスタ113と等しいが、NMOSトランジ
スタ114のドレイン電流は、PMOSトランジスタ1
12のドレイン電流によって決定される。したがって、
入力端子101および102が同一電圧のときには、N
MOSトランジスタ113および114は平衡状態にな
り、各NMOSトランジスタ113および114には動
作電流の1/2の電流が流れることになる。また、入力
端子101の電圧が高くなれば、PMOSトランジスタ
112のドレイン電流が減少し、出力端子103の電位
はNMOSトランジスタ114のドレイン電流によって
低電位側に増幅される。逆に、入力端子101の電圧が
低くなれば、PMOSトランジスタ112のドレイン電
流が増加して、出力端子102の電位は高電位側に増幅
される。
【0020】このN型差動増幅器の構成部は、入力端子
101および102における入力電圧が、NMOSトラ
ンジスタ113および114のしきい値電圧Vthn以
上であるときに、2入力間の電位差を増幅する。また、
NMOSトランジスタ115は、2つの入力信号の電位
がともに高い場合に、出力のレベルが下がり過ぎないよ
うに制御する機能を有する。
【0021】また、P型差動増幅器の構成部の動作は、
電源電圧Vccと入力端子101および102における
入力電圧との差が、PMOSトランジスタ118および
119のしきい値電圧Vthpより大きいときに増幅お
よびレベルシフトを行うこと以外は、N型差動増幅器の
構成部と同様にして増幅動作を行うので、詳細な説明は
省略する。また、PMOSトランジスタ120は、2つ
の入力信号の電位がともに低い場合に、出力のレベルが
上がり過ぎないように制御する機能を有する。
【0022】前述したように、入力信号の電位がNMO
Sトランジスタ113および114のしきい値電圧Vt
hnより小さいとき、これらのトランジスタは動作しな
い。すなわち、この差動増幅回路100において、N型
差動増幅器の構成部が正しく増幅を行う入力電位の範囲
は、VthnからVccまでであり、入力電位が高い場
合に適しているといえる。ただし、入力電位がVcc近
傍であるとき、ゲインは小さい。また同様に、PMOS
トランジスタ118および119のしきい値電圧の絶対
値をVthpとすると、電源電圧VccとVthpとの
差の値より入力信号の電位が大きいとき、これらのトラ
ンジスタは動作しない。すなわち、P型差動増幅器の構
成部が正しく増幅を行う入力電位の範囲は、VccとV
thpとの差の値から接地電位までであり、入力電位が
低い場合に適しているといえる。ただし、入力電位が接
地電位近傍であるとき、ゲインは小さい。
【0023】差動増幅回路100は、このようなN型差
動増幅器およびP型差動増幅器について、入力および出
力を共通接続しているので、入力信号の電位がほぼ接地
電位から電源電圧Vccまでの間のときに正しく動作
し、従来と比較して入力電圧に対する動作範囲を広くす
ることが可能となる。
【0024】なお、上記の差動増幅回路100は、例え
ばCMOSレベル回路の前段に接続されて、入力信号の
微少な振幅をCMOSレベル回路の動作レベルまで増幅
する。また、この差動増幅回路100の出力が、CMO
Sレベルの回路をドライブさせるのに十分に増幅されて
いない場合は、このCMOSレベル回路の前段に差動増
幅回路100を2段にして増幅を行うことも有効であ
る。
【0025】次に、図2に本発明の第2の実施例である
差動増幅回路の構成を示す。図2に示す差動増幅回路2
00は、図1に示した差動増幅回路100の一部の接続
を変更したもので、差動増幅回路100と同様に、差動
入力信号をNMOSトランジスタのゲート対で受けるN
型差動増幅器と、PMOSトランジスタのゲート対で受
けるP型差動増幅器の、それぞれの差動入力端子同士お
よび出力端子同士を共通接続した構成となっている。
【0026】すなわち、N型差動増幅器の構成部では、
PMOSトランジスタ211および212のソースが電
源電圧Vccに接続され、またゲート同士が接続され、
PMOSトランジスタ211のドレインがこのゲートと
接続されてP型能動負荷が構成される。PMOSトラン
ジスタ211および212のドレインは、NMOSトラ
ンジスタ213および214のドレインにそれぞれ接続
され、このNMOSトランジスタ213および214の
ゲートには、差動入力信号の入力端子201および20
2が接続されて、P型能動負荷を負荷とする差動対をな
す。また、NMOSトランジスタ213および214の
ソース同士が接続され、このソースの接続部にNMOS
トランジスタ215のドレインが接続される。ゲートに
電源電圧Vccが印加されることで、NMOSトランジ
スタ215は電流源をなす。また、PMOSトランジス
タ212およびNMOSトランジスタ214のドレイン
同士の接続部は、差動増幅信号の出力端子203に接続
されている。
【0027】また、P型差動増幅器の構成部も同様に、
NMOSトランジスタ216および217によってN型
能動負荷が構成され、PMOSトランジスタ218およ
び219のゲートには、入力端子101および102が
それぞれN型差動増幅器と共通に接続されて、N型能動
負荷を負荷とする差動対をなす。PMOSトランジスタ
218および219のソース同士が接続され、このソー
スの接続部に、ゲートが接地されたPMOSトランジス
タ220のドレインが接続されて電流源をなす。NMO
Sトランジスタ217およびPMOSトランジスタ21
9のドレインの接続部は、出力端子203にN型差動増
幅器と共通接続されている。
【0028】この差動増幅回路200の動作は、図1の
差動増幅回路100と本質的に同じであり、N型差動増
幅器およびP型差動増幅器の入力および出力を共通接続
したために、入力電圧に対する動作範囲を広くすること
が可能となっている。また、この差動増幅回路200お
よび100の回路構成上の違いとしては、差動増幅回路
200では、NMOSトランジスタ215のゲートがP
MOSトランジスタ211および212のゲートに接続
されずに、電源電圧Vccの供給を受け、またPMOS
トランジスタ220のゲートがNMOSトランジスタ2
16および217のゲートに接続されずに、接地されて
いることである。このため、差動増幅回路100では、
PMOSトランジスタ111および112の接続点(ノ
ードA1)の電位と、NMOSトランジスタ116およ
び117の接続点(ノードA2)の電位がともに中間電
位となっているのに対し、差動増幅回路200では、N
MOSトランジスタ215およびPMOSトランジスタ
220のゲート電位が、それぞれの動作電流を最大にす
る電位となっている。よって、NMOSトランジスタ2
15およびPMOSトランジスタ220は常にON状態
となり、差動増幅回路100と比較して、各トランジス
タの動作スピードが速くなるという利点がある。その反
面、動作電流が大きいために消費電力は高くなる。
【0029】次に、図3に本発明の第3の実施例である
差動増幅回路の構成を示す。図3に示す差動増幅回路3
00も、図1に示した差動増幅回路100の一部の接続
を変更したもので、差動増幅回路100と同様に、差動
入力信号をNMOSトランジスタのゲート対で受けるN
型差動増幅器と、PMOSトランジスタのゲート対で受
けるP型差動増幅器の、それぞれの差動入力端子同士お
よび出力端子同士を共通接続した構成となっている。
【0030】すなわち、N型差動増幅器の構成部では、
PMOSトランジスタ311および312のソースが電
源電圧Vccに接続され、またゲート同士が接続され、
PMOSトランジスタ311のドレインがこのゲートと
接続されてP型能動負荷が構成される。PMOSトラン
ジスタ311および312のドレインは、NMOSトラ
ンジスタ313および314のドレインにそれぞれ接続
され、このNMOSトランジスタ313および314の
ゲートには、差動入力信号の入力端子301および30
2が接続されて、P型能動負荷を負荷とする差動対をな
す。また、NMOSトランジスタ313および314の
ソース同士が接続され、このソースの接続部にNMOS
トランジスタ315のドレインが接続され、かつNMO
Sトランジスタ315および311のゲート同士が接続
されて電流源をなす。また、PMOSトランジスタ31
2およびNMOSトランジスタ314のドレイン同士の
接続部は、差動増幅信号の出力端子303に接続されて
いる。
【0031】また、P型差動増幅器の構成部も同様に、
NMOSトランジスタ316および317によってN型
能動負荷が構成され、PMOSトランジスタ318およ
び319のゲートには、入力端子301および302が
それぞれN型差動増幅器と共通に接続されて、N型能動
負荷を負荷とする差動対をなす。また、PMOSトラン
ジスタ318および319のソース同士が接続され、こ
のソースの接続部にPMOSトランジスタ320のドレ
インが接続され、かつPMOSトランジスタ320およ
びNMOSトランジスタ316のゲート同士が接続され
て電流源をなす。また、NMOSトランジスタ317お
よびPMOSトランジスタ319のドレインの接続部
は、出力端子303にN型差動増幅器と共通接続されて
いる。
【0032】この差動増幅回路300の動作も、図1の
差動増幅回路100と本質的に同じであり、N型差動増
幅器およびP型差動増幅器の入力および出力を共通接続
したために、入力電圧に対する動作範囲を広くすること
が可能となっている。また、回路構成上の違いとして
は、差動増幅回路100におけるノードA1およびA2
が、差動増幅回路300ではノードC1において共通化
されており、これによって回路構造の左右対称性が高め
られている。すなわち、差動増幅回路100では、図1
に示した回路の右側においては、NMOSトランジスタ
114およびPMOSトランジスタ119のドレインが
共通で、PMOSトランジスタ112およびNMOSト
ランジスタ117のドレインが共通となっているが、左
側においては、NMOSトランジスタ113およびPM
OSトランジスタ118のドレインはお互いに接続され
ず、またPMOSトランジスタ111およびNMOSト
ランジスタ116のドレインも接続されていないとい
う、左右の非対称性があらわれている。しかし、差動増
幅回路300では、図3に示す回路の右側では差動増幅
回路100と同様で、また回路の左側においては、NM
OSトランジスタ313およびPMOSトランジスタ3
18のドレイン共通で、PMOSトランジスタ311お
よびNMOSトランジスタ316のドレインも共通とな
っており、左右対称性が高められているといえる。これ
によって、差動増幅回路300では、差動増幅回路10
0と比較して、製造時において各トランジスタのl長の
太さ等にバラツキが生じても、左右対称の回路構成のた
めに、このような製造バラツキの回路動作に対する影響
を小さくすることが可能となっている。
【0033】しかし、差動増幅回路300では、共通化
されたノードC1において、トランジスタのゲートが6
つ、ドレインが4つ接続されている。これに対して差動
増幅回路100では、ノードA1においてトランジスタ
のゲートが3つ、ドレインが2つ接続され、またノード
A2において、ゲートが3つ、ドレインが2つ接続され
ている。このため、差動増幅回路300では、ノードC
1の負荷が増大してしまい、高速動作には不利であると
いえる。
【0034】このように、上述した差動増幅回路10
0、200および300の3つの実施例の回路構成で
は、ともに入力信号の電圧に対する許容範囲が広くなる
が、それぞれの間でメリット、デメリットがあるため、
実際に使用する場合は用途によって最適な回路構成が選
択される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の差動増幅
回路では、入力信号の電位が第1のN型トランジスタお
よび第2のN型トランジスタのしきい値電圧より高く、
電源電圧より低い場合に動作する第1の相補型差動増幅
器と、入力信号の電位が、電源電圧と第3のP型トラン
ジスタおよび第4のP型トランジスタのしきい値との差
の値より低い場合に動作する第2の相補型差動増幅器と
が、結合差動入力端子および結合出力端子によって結合
されているため、動作させることが可能な入力信号の電
圧の範囲を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である差動増幅回路の構
成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例である差動増幅回路の構
成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例である差動増幅回路の構
成を示す図である。
【図4】入力をNMOSトランジスタのゲート対で受け
る従来の差動増幅回路の構成を示す図である。
【図5】入力をPMOSトランジスタのゲート対で受け
る従来の差動増幅回路の構成を示す図である。
【図6】半導体チップ上における差動増幅回路のCMO
Sレベル回路との接続の様子を示す図であり、(a)は
差動増幅回路を1段用いた場合、(b)は複数段用いた
場合を示す。
【符号の説明】
100……差動増幅回路、101、102……入力端
子、103……出力端子、111、112、118、1
19、120……PMOSトランジスタ、113、11
4、115、116、117……NMOSトランジスタ
フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 AA21 CA32 FA20 HA10 HA17 KA09 MA04 MA21 ND04 ND14 ND22 ND23 PD01 TA01 5J069 AA01 AA12 AA21 CA32 FA20 HA10 HA17 KA09 MA04 MA21 TA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSトランジスタを用いた差動増幅回
    路において、 第1のP型トランジスタおよび第2のP型トランジスタ
    のゲート同士およびソース同士を接続し、前記ソースを
    電源に接続し、かつ前記第1のP型トランジスタのドレ
    インを前記ゲートと接続してなるP型能動負荷を構成
    し、第1のN型トランジスタおよび第2のN型トランジ
    スタのソースを接続し、前記ソースの接続部に第3のN
    型トランジスタのドレインを接続し、かつ前記第3のN
    型トランジスタのソースを接地し、前記第3のN型トラ
    ンジスタおよび前記第1のP型トランジスタのゲートを
    接続して電流源をなし、前記第1のN型トランジスタお
    よび前記第2のN型トランジスタのゲートにそれぞれ差
    動入力端子を接続し、前記第2のN型トランジスタのド
    レインに差動出力端子を接続してN型差動増幅器を構成
    し、前記P型能動負荷を前記N型差動増幅器の負荷とし
    て結合した第1の相補型差動増幅器と、 第4のN型トランジスタおよび第5のN型トランジスタ
    のゲート同士およびソース同士を接続し、前記ソースを
    接地し、かつ前記第4のN型トランジスタのドレインを
    前記ゲートと接続してなるN型能動負荷を構成し、第3
    のP型トランジスタおよび第4のP型トランジスタのソ
    ースを接続し、前記ソースの接続部に第5のP型トラン
    ジスタのドレインを接続し、かつ前記第5のP型トラン
    ジスタのソースを電源に接続し、前記第5のP型トラン
    ジスタおよび前記第4のN型トランジスタのゲートを接
    続して電流源をなし、前記第3のP型トランジスタおよ
    び前記第4のP型トランジスタのゲートにそれぞれ前記
    差動入力端子を接続し、前記第4のP型トランジスタの
    ドレインに前記差動出力端子を接続してP型差動増幅器
    を構成し、前記N型能動負荷を前記P型差動増幅器の負
    荷として結合した第2の相補型差動増幅器と、 を具備することを特徴とする差動増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記第3のN型トランジスタのゲートが
    電源に接続され、前記第5のP型トランジスタのゲート
    が接地されたことを特徴とする請求項1記載の差動増幅
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のP型トランジスタおよび前記
    第4のN型トランジスタのドレイン同士が接続されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の差動増幅回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450755B1 (ko) * 2002-06-04 2004-10-01 한국전자통신연구원 고선형성 및 고이득을 갖는 트랜스컨덕터 증폭기

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