JP2002109801A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2002109801A
JP2002109801A JP2001244835A JP2001244835A JP2002109801A JP 2002109801 A JP2002109801 A JP 2002109801A JP 2001244835 A JP2001244835 A JP 2001244835A JP 2001244835 A JP2001244835 A JP 2001244835A JP 2002109801 A JP2002109801 A JP 2002109801A
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tape
holder
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recording
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JP2001244835A
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English (en)
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Tomohiko Kikuchi
智彦 菊池
Eiji Ueda
英二 植田
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Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はモータに駆動されるギヤの噛み込み
又は慣性力により停止位置を行き過ぎることを防止させ
ることを課題とする。 【解決手段】 テープカセット装着機構1は、ホルダ3
と、ホルダ3を移動させるギヤ機構4と、ギヤ機構4を
回転駆動させてホルダ3を移動させるホルダ駆動用モー
タ5とよりなる。制御回路20は、入口スイッチ17又
は装着スイッチ19から検出信号が出力されると、モー
タ5を駆動させるモータドライバ21に制御信号を出力
してモータ5を減速させた後、所定時間モータ5を逆回
転させる。そのため、ホルダ3を所定の停止位置に正確
に停止させることができる。また、ギヤ機構4の各ギヤ
11〜15及びウォーム16が噛み込んだ状態で停止す
ることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータに駆動された
ギヤ機構を介してテープカセットが挿入されたホルダあ
るいはテープカセット内の磁気テープを引き出すテープ
ローディング動作及びアンローディング動作を行うよう
構成した記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、記録再生装置としては、8ミリ
ビデオ用のテープカセットを使用して8チャンネルの音
声信号をPCM録音するマルチチャンネルテープレコー
ダ(MTR)がある。
【0003】この種の記録再生装置においては、ホルダ
に挿入されたテープカセットを装着位置に移動させて装
着し、イジェクト操作によりテープカセットが挿入され
たホルダをイジェクト位置に移動させるテープカセット
装着機構と、所定の装着位置に装着されたテープカセッ
トから磁気テープを引き出して回転ドラム(回転ヘッド
を有する)に巻き付け、又は磁気テープを回転ドラムか
ら離間させてテープカセットに戻すテープローディング
機構とが設けられている。
【0004】上記テープカセット装着機構及びテープロ
ーディング機構は、複数のギヤからなるギヤ機構と、ギ
ヤ機構を駆動するモータとからなる。尚、モータへの通
電が停止された状態でギヤ機構の負荷によりモータが回
転されることを防止するため、モータの回転軸には、ウ
ォームが設けられている。
【0005】そして、テープカセット及びホルダが所定
の装着位置又はイジェクト位置に停止するようにギヤ機
構のギヤ間にトーションバネが内蔵されており、このト
ーションバネをモータトルクで弾性変形させ、そのとき
の弾撥力をホルダに作用させるように構成されている。
よって、テープカセット及びホルダが所定の装着位置又
はイジェクト位置に到着した後もトーションバネのバネ
力に抗してモータが駆動されるため、ホルダが停止した
後、ギヤ機構の各ギヤ及びウォームはすぐに停止でき
ず、ホルダ停止後もモータ慣性力によりトルクがギヤに
作用する。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成とされた従来の記録再生装置では、ホルダが停止した
後もモータの駆動力がギヤ機構に伝達されるため、テー
プカセット装着機構のウォームギヤが噛み込んだ状態と
なり、モータを逆転しても噛み込んだ状態から脱出でき
ず、モータが回転しなくなってしまうため、モータの回
転トルクを制限したりしなければならなかった。
【0006】また、テープローディング機構において
は、ロータリエンコーダにより位置検出を行っており、
各動作モード(記録、再生、早送り、巻き戻しの各モー
ド)に応じた停止位置が予め決められている。しかしな
がら、各ギヤの歯と歯との間には、回転伝達を円滑にす
るため微小なクリアランス(バックラッシ)が設けられ
ているので、モータ停止後もモータの慣性力により各ギ
ヤが回動するため、テープカセット装着機構により駆動
されたテープカセットの停止位置、又はテープローディ
ング機構により駆動された磁気テープの停止位置が所定
の目標停止位置を行き過ぎてオーバランとなってしまう
といった問題がある。
【0007】また、ギヤの可動範囲の端点でオーバラン
が生じた場合、テープローディング機構の各ギヤが噛み
込んだ状態となり、モータを逆転しても噛み込んだ状態
から脱出できず、モータが回転しなくなってしまうた
め、各ギヤが強度を大にして耐久性を確保したり、ある
いはモータの回転トルクを制限したりしなければならな
かった。そこで、本発明は上記課題を解決した記録再生
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、装着位置に装着されたテープカセットか
ら磁気テープを引き出すテープローディング機構と、該
テープローディング機構を駆動するギヤ機構と、該ギヤ
機構を駆動するモータとを有し、該モータの駆動により
前記テープカセット内の磁気テープを磁気ヘッドに摺接
させて磁気記録再生を行う記録再生装置において、前記
テープローディング機構が前記磁気テープを磁気ヘッド
に摺接させるテープローディング位置又は前記磁気テー
プを前記テープカセット内に戻すアンローディング位置
に動作したことを検出する検出手段と、前記検出手段の
出力に応答して前記モータの回転方向を切り替え、所定
時間逆回転させるモータ制御手段と、を備えてなること
を特徴とするものである。
【0009】従って、請求項1記載の発明によれば、テ
ープローディング機構が磁気テープを磁気ヘッドに摺接
させるテープローディング位置又は磁気テープをテープ
カセット内に戻すアンローディング位置に動作したこと
を検出する検出手段と、検出手段の出力に応答してモー
タの回転方向を切り替え、所定時間逆回転させるモータ
制御手段と、を備えてなるため、ギヤ機構のギヤが噛み
込んだ状態で停止することを防止できる。
【0010】また、上記請求項2記載の発明は、前記請
求項1記載の記録再生装置であって、前記モータ制御手
段は、前記モータの駆動開始から所定時間経過後に前記
モータの回転を減速させることを特徴とするものであ
る。
【0011】従って、請求項2記載の発明によれば、モ
ータ制御手段がモータの駆動開始から所定時間経過後に
モータの回転を減速させるため、ギヤ機構のギヤが可動
範囲の端点で噛み込んだ状態で停止することを防止でき
る。
【0012】また、上記請求項3記載の発明は、前記請
求項1または2記載の記録再生装置であって、前記モー
タ制御手段は、前記モータを予め設定された所定時間逆
回転させた後、前記モータの回転を制動させることを特
徴とするものである。
【0013】従って、請求項3記載の発明によれば、モ
ータ制御手段が、モータを予め設定された所定時間逆回
転させた後、モータの回転を制動させるため、テープロ
ーディング機構が慣性力によりテープローディング位置
又はアンローディング位置を行き過ぎることがなく、所
定の装着位置又はイジェクト位置で正確に停止させるこ
とができ、オーバランすることを防止できる。また、ギ
ヤ機構のギヤが可動範囲の端点で噛み込んだ状態で停止
することを防止できる。
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明になる記録再生装置
の一実施例を示すテープカセット装着機構の側面図、図
2はテープカセット装着機構の平面図である。
【0014】図1及び2に示されるように、テープカセ
ット装着機構1は、記録再生装置としての8チャンネル
の音声信号をPCM録音するマルチチャンネルテープレ
コーダ(MTR)に用いられる装着装置である。
【0015】テープカセット装着機構1は、8ミリVT
R(ビデオテープレコーダ)用のテープカセット2が装
着されるホルダ3を装着位置に移動させる構成であり、
大略、ホルダ3と、ホルダ3を移動させるギヤ機構4
と、ギヤ機構4を回転駆動させてホルダ3を移動させる
ホルダ駆動用モータ5とよりなる。
【0016】ホルダ3は、両側に配置された側板6の内
側から外側に貫通するL字状のガイド溝7及び側板6の
内側に形成されたL字状のガイド溝7(図示せず)に沿
って水平移動した後、垂下方向に降下して装着位置に至
る。また、イジェクト動作時は、この装着動作の逆の動
作を行ってホルダ3をカセットイジェクト位置に戻す。
【0017】ギヤ機構4及びモータ5は、右側の側板6
と側板6を覆うように取り付けられたカバー8との間に
配設されている。ギヤ機構4は、ガイド溝7に挿通され
て側板6の外側に突出するピン9に係合する回動アーム
10と、この回動アーム10と一体的に結合されたカム
ギヤ11と、カムギヤ11とモータ5との間に配設され
た減速ギヤ12〜15とよりなる。尚、カムギヤ11の
内側には、ホルダ3をカセットイジェクト位置又は装着
位置に附勢するため回動アーム10を回動附勢するトー
ションバネ(図示せず)が設けられている。
【0018】第1減速ギヤ12は回動アーム10のカム
ギヤ11に噛合し、第2減速ギヤ13は、第1減速ギヤ
12に噛合する小径ギヤ13aと、小径ギヤ13aと一
体に設けられた大径ギヤ13bとからなる。また、第3
減速ギヤ14は、第2減速ギヤ13の大径ギヤ13bに
噛合する小径ギヤ14aと、小径ギヤ14aと一体に設
けられた大径ギヤ14bとからなる。そして、第4減速
ギヤ15は、第3減速ギヤ14の大径ギヤ14bに噛合
すると共に、モータ5の回転軸5aに圧入されたウォー
ム16に噛合している。
【0019】モータ5は直流モータであり、所定の高速
回転で定速駆動され、その回転が減速ギヤ12〜15に
より減速されて回動アーム10に伝達される。回動アー
ム10には、ホルダ3の側面より突出するピン9が挿通
される係合溝10aが半径方向に延在形成されている。
【0020】そのため、回動アーム10がB方向に回動
すると、ホルダ3はピン9が摺動するガイド溝7にガイ
ドされて装着位置に移動する。また、回動アーム10が
A方向に回動すると、ホルダ3はピン9が摺動するガイ
ド溝7にガイドされて装着位置からカセットイジェクト
位置に復帰する。
【0021】図3はホルダ3が装着位置に移動した動作
状態を示す側面図である。図3に示されるように、側板
6の内側には、回動アーム10がA方向に回動したとき
に押圧されて閉成する入口スイッチ17が設けられてい
る。この入口スイッチ17は、ホルダ3がカセットイジ
ェクト位置に復帰したときに回動アーム10に押圧され
てその検出信号を出力する。
【0022】また、側板6の外側には、回動アーム10
がB方向に回動したときに、回動アーム10のカムギヤ
11のカム11aに摺接するレバー18が回動自在に支
持され、且つレバー18の先端に押圧されて閉成される
装着スイッチ19が配設されている。
【0023】この装着スイッチ19は、カムギヤ11が
B方向に回動してホルダ3が装着位置に至ると(図3参
照)、回動アーム10の先端がレバー18を押圧してオ
ン状態に切り替わり、且つカムギヤ11がA方向に回動
してホルダ3がイジェクト位置(図1参照)に至ると、
カムギヤ11のカム11aがレバー18を押圧して時計
方向に回動させてオン状態に切り替わる。
【0024】このように装着スイッチ19を用いてホル
ダ3がイジェクト位置に到着することを検出するように
したのは、テープカセット2がホルダ3内に挿入される
挿入位置と、イジェクト位置にずれがあるからである。
すなわち、テープカセット2がホルダ3内に挿入されて
ホルダ3が挿入方向に押圧されると、モータスイッチ
(図示せず)がオンになってモータ5がフォワード方向
に回転駆動されるように構成されている。
【0025】入口スイッチ17及び装着スイッチ19は
制御回路20に接続されており、制御回路20のメモリ
には、入口スイッチ17又は装着スイッチ19から検出
信号が出力されると、モータ5を駆動させるモータドラ
イバ21に制御信号を出力してモータ5を駆動させ、一
定時間経過後に所定時間モータ5を逆回転させる制御プ
ログラムが格納されている。そのため、ホルダ3を所定
の停止位置に正確に停止させることができる。
【0026】次に上記構成とされたテープカセット装着
機構1において、制御回路20が実行するモータ制御処
理につき説明する。
【0027】図4は制御回路20がイジェクト動作時に
実行する処理を説明するためのフローチャート、図5は
入口スイッチ17及び装着スイッチ19のオン・オフ動
作を示すタイミングチャートである。尚、図4に示す処
理は、ホルダ3をイジェクト位置に復帰させるときの処
理である。
【0028】イジェクト釦(図示せず)がオンに操作さ
れると、イジェクトコマンドが入力されて図4に示す処
理が開始される。
【0029】制御回路20は、ステップS1(以下「ス
テップ」を省略する)でモータ5をリバース方向に回転
駆動させる。これにより、モータ5のウォーム16、ギ
ヤ11〜15を介して回動アーム10がA方向に回動さ
れ、ホルダ3の側面から突出するピン9をガイド溝7に
沿って移動させる。
【0030】次のS2では、装着スイッチ19がオフに
なったかどうかを確認する。回動アーム10がA方向に
回動することによりホルダ3が装着位置から上方に移動
すると共に、回動アーム10がレバー18から離間して
装着スイッチ19がオフになると、ホルダ3がイジェク
ト動作開始したものと判断してS3に進み、300msec
経過したか否かをチェックする。この300msecは、ホ
ルダ3が装着位置からイジェクト位置の中間位置に移動
するのに要する平均時間である。
【0031】ホルダ3が装着位置から移動開始して30
0msec経過すると、ホルダ3がイジェクト位置に到達す
る中間位置に達したものと判断してS4に進み、モータ
5へ供給される電流制限をしてウォーム16の回転を減
速させる。
【0032】続いて、S5で装着スイッチ19がオフか
らオンに切り替わったかどうかを確認する。回動アーム
10がA方向に回動してホルダ3がイジェクト位置の直
前位置に到達すると、カムギヤ11のカム11aがレバ
ー18に当接して装着スイッチ19をオンに切り替え
る。S5で装着スイッチ19がオン(図5(b)参照)
になったことを検知すると、S6に進み、モータ5をフ
ォワード方向に回転駆動させる。すなわち、モータ5を
逆回転させる。
【0033】次のS7では、10msec経過したか否かを
チェックしており、10msec経過するまでモータ5を逆
回転させる。そして、S7において10msec経過する
と、S8に進み、モータ5に逆起電力をかけて制動する
ことによりモータ5の回転をさらに減速させる。
【0034】続いて、S9では、装着スイッチ19及び
入口スイッチ17がオン(図5(a)(b)参照)であ
るかどうかをチェックする。このS9において入口スイ
ッチ17がオンであるときは、ホルダ3が所定のカセッ
ト挿入位置に到着したものと判断してS10に進み、モ
ータ5への通電を停止させてモータ5の回転を停止させ
る。これで、ホルダ3内に挿入されているテープカセッ
ト2を取り出すことができる。
【0035】また、S9において、入口スイッチ17が
オンでないときは、ホルダ3がカセット挿入位置に到着
していないため、S11に移行してモータ5をリバース
方向に駆動させる。そして、S5以降の処理を再度実行
してホルダ3の停止位置を補正する。従って、S9にお
いて、入口スイッチ17がオンでないときは、モータ5
をリバース方向に駆動させ、S5で装着スイッチ19が
オンに切り替わった時点でS6に進み、モータ5を再度
フォワード方向に逆回転させてホルダ3の停止位置が所
定のイジェクト位置になるように調整する。
【0036】このように、記録媒体としてのテープカセ
ット2がホルダ3と共にイジェクト位置に移動したと
き、モータ5が停止する前にモータ5を予め設定された
所定時間逆回転させるため、テープカセット2及びホル
ダ3を所定のイジェクト位置に正確に停止させることが
できる。
【0037】また、モータ5が停止する前にモータ5を
予め設定された所定時間逆回転させることによりギヤ機
構4の各ギヤ11〜15及びウォーム16が噛み込んだ
状態で停止することを防止できる。
【0038】そのため、テープカセット2及びホルダ3
がイジェクト位置に正確に停止させることができ、オー
バランすることを防止できると共にギヤ機構4の各ギヤ
11〜15及びウォーム16が噛み込んだ状態で停止す
ることを防止できる。
【0039】尚、上記図4では、装着位置に装着された
テープカセット2及びホルダ3がイジェクト位置に移動
する場合のモータ制御動作について説明したが、イジェ
クト位置に装着されたテープカセット2及びホルダ3が
装着位置に移動する場合も上記図4に示すフローチャー
トと同様の処理が行われる。
【0040】次に本発明が適用されたテープローディン
グ機構について説明する。図6は磁気テープを回転ドラ
ムに巻き付けた状態のテープローディング機構の平面
図、図7はテープローディング機構の動作を示す平面
図、図8は回転ドラムに巻き付けられた磁気テープのテ
ープパスを示す正面図である。
【0041】図6乃至8に示されるように、シャーシ2
5の上面には、テープカセット2のテープリール26,
27が装着されるリール台28,29が起立しており、
その下側にはリール台28,29を各動作モードに応じ
て回転駆動するリール駆動機構30が設けられている。
また、テープリール26,27に巻回された磁気テープ
24は、テープローディング機構31によりテープカセ
ット2から引き出されて回転ドラム32の外周に巻き掛
けされる。
【0042】回転ドラム32は、4つの回転ヘッド(図
示せず)を有し、外周に摺接しながら走行する磁気テー
プ24に各チャンネルの音声信号をPCM録音する。回
転ドラム32の周囲には、テープローディング動作をガ
イドするガイド溝33,34及びテープローディング機
構31が設けられている。
【0043】テープローディング機構31は、ガイド溝
33,34に沿ってテープローディング位置あるいはア
ンローディング位置に移動するローディング部材36,
37と、ローディング部材36,37を駆動するリンク
機構38,39とよりなる。ローディング部材36,3
7は、磁気テープ24をテープカセット2から引き出し
た後、回転ドラム32に対する巻付け位置を規制するた
めのローラ36a,37aと、傾斜ポール36b,37
bとが起立しており、傾斜ポール36b,37bの傾き
により回転ドラム32の外周にらせん状に巻付けられ
る。
【0044】リンク機構38,39は、ローディング部
材36,37に連結された第1リンク38a,39a
と、第1リンク38a,39aに連結された第2リンク
38b,39bと、第2リンク38a,39aの基端部
に設けられたギヤ38c,39cとからなる。第1リン
ク38a,39a及び第2リンク38b,39bは、連
結ピンにより回動自在に連結されているので、屈伸動作
によりローディング部材36,37をガイド溝33,3
4に沿って移動させることができる。
【0045】ギヤ38c,39cは、互いに噛合してお
り、テープローディング用モータ40によりテープロー
ディング動作時あるいはアンローディング動作時に夫々
逆方向に回転駆動される。
【0046】テープローディング用モータ40の回転は
ウォーム42、ウォームホイール43、シャフト44、
ウォームギヤ45、ギヤ46、カムギヤ47を介してギ
ヤ38c,39cに伝達される。そして、ローディング
部材36,37及びリンク機構38,39は、アンロー
ディング動作時は、図7中ハッチングされた位置にあ
り、テープローディング動作により図7中実線で示す位
置に移動する。
【0047】また、シャーシ25上には、磁気テープ2
4の走行位置を規制するためのテンションポスト51
と、インピーダンスローラ52と、キャプスタンガイド
53と、ピンチローラ54と、キャプスタン55と、フ
ァイナルガイド56とが設けられている。従って、テー
プリール26から引き出された磁気テープ24は、ロー
ディング部材36,37のローラ36a,37a、傾斜
ポール36b,37bとシャーシ25上に設けられた各
規制部材に摺接しながら回転ドラム32の外周に摺接
し、テープリール27に巻き取られる。
【0048】図9はローディング部材36,37の位置
検出機構を示す平面図である。図9に示されるように、
各動作モードに応じたローディング部材36,37の動
作位置は、ロータリエンコーダ(検出手段)57により
検出される。このロータリエンコーダ57には、カムギ
ヤ47の回転がギヤ58〜61を介して伝達されると、
その回動動作に応じた4ビットの信号を出力する構成で
ある。従って、制御回路20は、ロータリエンコーダ5
7から出力された4ビットの信号の組み合わせからロー
ディング部材36,37の位置を認識することができ
る。
【0049】尚、ロータリエンコーダ57は、円盤状の
ベース上に形成された4列の円弧状導体部分に接触子を
摺接させており、円弧状導体部分の配設パターンに応じ
た信号を出力するように構成されている。そのため、テ
ープローディング用モータ40への通電が遮断されて回
転を停止しても、ウォーム42、ウォームホイール4
3、シャフト44、ウォームギヤ45、ギヤ46、カム
ギヤ47及びロータリエンコーダ57にカムギヤ47の
回転を伝達する各ギヤ58〜61等が慣性力や各部分で
の負荷のばらつきにより回動して停止位置を行き過ぎて
しまうことがある。
【0050】このような動作位置を行き過ぎてしまうオ
ーバランを防止するため、制御回路20では、テープロ
ーディング用モータ40の動作制御を行っている。ま
た、制御回路20のメモリには、テープローディング機
構31のローディング部材36,37がテープローディ
ング位置又はアンローディング位置に至る直前状態に動
作したとき、モータ40を予め設定された所定時間逆回
転させる制御プログラムが格納されている。そのため、
テープローディング機構31が慣性力によりテープロー
ディング位置又はアンローディング位置を行き過ぎるこ
とが防止されて正確に停止させることができる。
【0051】図10は制御回路20がアンローディング
動作時に実行する処理を説明するためのフローチャート
である。図10に示されるように、制御回路20はイジ
ェクト釦(図示せず)がオンに操作されると、S21で
テープローディング用モータ40をリバース方向に回転
駆動させる。次のS22では、ローディング部材36,
37がアンローディング位置に動作したかどうかをチェ
ックする。すなわち、ロータリエンコーダ57におい
て、アンローディング検出範囲の始点が検出されると、
S23に進み、モータ40をフォワード方向に逆回転さ
せる。
【0052】次のS24では、20msec経過したか否か
をチェックしており、20msec経過するまでモータ40
を逆回転させる。そして、S24において20msec経過
すると、S25に進み、モータ40に逆起電力をかけて
制動することによりモータ40の回転をさらに減速させ
る。
【0053】続いて、S26では、30msec経過したか
否かをチェックしており、30msec経過するまでモータ
40の回転を制動させる。また、S26において、30
msec経過すると、S27に進み、ロータリエンコーダ5
7による検出位置がアンローディング検出範囲内にある
かどうかをチェックする。
【0054】このS27においてロータリエンコーダ5
7による検出位置がアンローディング検出範囲内にある
ときはローディング部材36,37がアンローディング
位置にあるものと判断してS28に進み、モータ40へ
の通電を停止させてモータ40の回転を停止させる。こ
れで、ローディング部材36,37がアンローディング
位置に復帰したため、回転ドラム32に摺接された磁気
テープ24がテープカセット2内に戻される。
【0055】また、上記S27において、ロータリエン
コーダ57による検出位置がアンローディング検出範囲
を外れていたときは、S29に移行してロータリエンコ
ーダ57による検出位置がアンローディング検出範囲を
オーバランしたか否かを判定する。このS29でオーバ
ランしていないときは、S30に進み、モータ40をフ
ォワード方向に回転駆動させてローディング部材36,
37の停止位置を戻す。また、S29でオーバランして
いるときは、S31に進み、モータ40をリバース方向
に回転駆動させてローディング部材36,37の停止位
置を進める。
【0056】上記S30又はS31の処理の後、前述し
たS22に戻り、S22以降の処理を再度実行してアン
ローディング停止位置を補正する。
【0057】このように、ロータリエンコーダ57によ
りテープローディング機構31がアンローディング位置
に動作したことが検出されたとき、モータ40を予め設
定された所定時間逆回転させた後、モータ40の回転を
制動させるため、テープローディング機構31の各ギヤ
が慣性力によりアンローディング位置を行き過ぎること
がなく所定のアンローディング位置に正確に停止させる
ことができる。
【0058】また、ロータリエンコーダ57のように回
転体の位置を検出する構成の場合、アンローディング位
置が行き過ぎて検出されてこれを補正するために単にモ
ータ40を逆回転させようとすると、モータ40の回転
が強過ぎてまた行き過ぎてしまい、これを何回も繰り返
す発振状態となるおそれがある。
【0059】しかしながら、本実施例では、モータ40
の回転を減速させた後逆回転させ、その後モータ40の
回転を制動させるため、モータ40のトルクを小さくし
た状態でモータ40を停止させることができ、これによ
り停止位置を行き過ぎることを防止できるので発振状態
となることがない。
【0060】尚、上記説明では、ローディング部材3
6,37をアンローディング位置に移動させる場合のモ
ータ制御について説明したが、ローディング部材36,
37をテープローディング位置に移動させる場合のモー
タ制御も上記アンローディング動作の場合と同様に行
う。
【0061】また、上記実施例では、8ミリVTR用の
テープカセットが装着される記録再生装置を一例として
説明したが、これに限らず、例えばDATやVTR等に
使用されるモータ制御にも適用できるのは勿論である。
【0062】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、テープローディング機構が磁気テープを磁気ヘッド
に摺接させるテープローディング位置又は磁気テープを
テープカセット内に戻すアンローディング位置に動作し
たことを検出する検出手段と、検出手段の出力に応答し
てモータの回転方向を切り替え、所定時間逆回転させる
モータ制御手段と、を備えてなるため、ギヤ機構のギヤ
が噛み込んだ状態で停止することを防止できる。
【0063】また、請求項2記載の発明によれば、モー
タ制御手段がモータの駆動開始から所定時間経過後にモ
ータの回転を減速させるため、ギヤ機構のギヤが可動範
囲の端点で噛み込んだ状態で停止することを防止でき
る。
【0064】また、請求項3記載の発明によれば、モー
タ制御手段が、モータを予め設定された所定時間逆回転
させた後、モータの回転を制動させるため、テープロー
ディング機構が慣性力によりテープローディング位置又
はアンローディング位置を行き過ぎることがなく、所定
の装着位置又はイジェクト位置で正確に停止させること
ができ、オーバランすることを防止できる。また、ギヤ
機構のギヤが可動範囲の端点で噛み込んだ状態で停止す
ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる記録再生装置の一実施例を示すテ
ープカセット装着機構の側面図である。
【図2】テープカセット装着機構の平面図である。
【図3】ホルダが装着位置に移動した動作状態を示す側
面図である。
【図4】制御回路がイジェクト動作時に実行する処理を
説明するためのフローチャートである。
【図5】入口スイッチ及び装着スイッチのオン・オフ動
作を示すタイミングチャートである。
【図6】磁気テープを回転ドラムに巻き付けた状態のテ
ープローディング機構の平面図である。
【図7】テープローディング機構の動作を示す平面図で
ある。
【図8】回転ドラムに巻き付けられた磁気テープのテー
プパスを示す正面図である。
【図9】ローディング部材の位置検出機構を示す平面図
である。
【図10】制御回路がアンローディング動作時に実行す
る処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープカセット装着機構 2 テープカセット 3 ホルダ 4 ギヤ機構 5 ホルダ駆動用モータ 10 回動アーム 11 カムギヤ 12〜15 減速ギヤ 16 ウォーム 17 入口スイッチ 18 レバー 19 装着スイッチ 20 制御回路 24 磁気テープ 25 シャーシ 26,27 テープリール 28,29 リール台 30 リール駆動機構 31 テープローディング機構 32 回転ドラム 33,34 ガイド溝 36,37 ローディング部材 38,39 リンク機構 40 テープローディング用モータ 42 ウォーム 43,45 ウォームホイール 44 シャフト 46 ギヤ 47 カムギヤ 57 ロータリエンコーダ 58〜61 ギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着位置に装着されたテープカセットか
    ら磁気テープを引き出すテープローディング機構と、該
    テープローディング機構を駆動するギヤ機構と、該ギヤ
    機構を駆動するモータとを有し、該モータの駆動により
    前記テープカセット内の磁気テープを磁気ヘッドに摺接
    させて磁気記録再生を行う記録再生装置において、 前記テープローディング機構が前記磁気テープを磁気ヘ
    ッドに摺接させるテープローディング位置又は前記磁気
    テープを前記テープカセット内に戻すアンローディング
    位置に動作したことを検出する検出手段と、 前記検出手段の出力に応答して前記モータの回転方向を
    切り替え、所定時間逆回転させるモータ制御手段と、 を備えてなることを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の記録再生装置であっ
    て、 前記モータ制御手段は、前記モータの駆動開始から所定
    時間経過後に前記モータの回転を減速させることを特徴
    とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2記載の記録再生装
    置であって、 前記モータ制御手段は、前記モータを予め設定された所
    定時間逆回転させた後、前記モータの回転を制動させる
    ことを特徴とする記録再生装置。
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