JP2002108053A - 感光体の搭載方法、電子写真装置、および電子写真方法 - Google Patents

感光体の搭載方法、電子写真装置、および電子写真方法

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JP2002108053A
JP2002108053A JP2000294088A JP2000294088A JP2002108053A JP 2002108053 A JP2002108053 A JP 2002108053A JP 2000294088 A JP2000294088 A JP 2000294088A JP 2000294088 A JP2000294088 A JP 2000294088A JP 2002108053 A JP2002108053 A JP 2002108053A
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amorphous silicon
charging
photoconductor
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electrophotographic apparatus
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JP2000294088A
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Yukihiro Abe
幸裕 阿部
Koji Yamazaki
晃司 山崎
Daisuke Tazawa
大介 田澤
Hitoshi Murayama
仁 村山
Tatsuyuki Aoike
達行 青池
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画質であり、特には画像濃度むらや色合い
むらが少なく、メンテナンス性が良好で操作性や信頼性
のある電子写真装置等を提供する。 【解決手段】 円筒形基体からなるアモルファスシリコ
ン感光体が複数搭載された電子写真装置において、該複
数のアモルファスシリコン感光体1a,1b,1c,1
dが、同一構成の堆積膜形成装置によって形成され、該
堆積膜形成装置内の円筒形基体の設置位置が軸方向で同
じであり、堆積膜形成時の円筒形基体の軸方向端部の向
きが揃うように電子写真装置に搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアモルファ
スシリコン感光体を搭載した電子写真装置、すなわち、
フルカラー複写機、マルチカラー複写機、あるいは、同
様のプリンターに関する。特に、前記電子写真装置への
アモルファスシリコン感光体の搭載方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、複数の画像形成部を備え、各画像形
成部にてそれぞれ色の異なった可視画像(トナー像)を
形成し、これらのトナー像を同一の記録材に順次重ね転
写する画像形成装置、いわゆるカラー画像形成装置が種
々捷案されているが、その中で多用されているのが電子
写真方式のカラー画像形成装置である。このような電子
写真方式のカラー画像形成装置は複数の画像形成部、一
般には4つの画像形成部を並置し、これら画像形成部の
像担持体としてそれぞれ専用の感光体を用い、各感光体
にイエロー、マゼンタ、シアン、フラックの可視画像、
即ち、トナー像を別々に作像し、例えば誘電体ベルトよ
りなる記録材担持手段にて担持、搬送される記録材に対
して順次に各色のトナー像を重ね転写し、この記録材上
の多重トナー像を定着装置により一括して加熱定着させ
ることにより所要のフルカラー画像やマルチカラー画像
を得るようにしている。この方式は、カラー画像を高速
で出力することが可能となるので、数多く試みられてき
た。
【0003】このような電子写真方式のカラー画像形成
装置の一例について図1を参照して簡単に説明する。こ
のカラー画像形成装置は、装置本体内に例えばイエロ
ー,マゼンタ,シアンおよびブラックの各色の可視画像
(トナー像)を形成することができる第1〜第4の4つ
の画像形成部Pa,Pb,PcおよびPdが直線的に配
列された構成を有し、各画像形成部Pa〜Pdは像担持
体としての専用の感光ドラム1a,1b,1cおよび1
dをそれぞれ含む。各感光ドラム1a〜1dは図示矢印
方向に回転駆動され、その周囲にはそれぞれ専用の画像
形成プロセス手段である、例えば一次帯電器2a,2
b,2c,2d、像露光装置3a,3b,3c,3d、
現像器4a,4b,4c,4d、クリーナ5a,5b,
5c,5d、および前露光装置7a,7b,7c,7d
等が配設されている。
【0004】また、各画像形成部Pa〜Pdの感光ドラ
ム1a〜1dの下部には、記録材担持手段、本例では無
端移動する記録材担持ベルト9が周知の態様で複数のロ
ーラ間に架張されており、その内部には転写帯電手段6
a、6b、6c、6dがそれぞれ配設されている。ま
た、記録材担持ベルト9の図において右方には給紙部
が、その反対側、即ち図において左方には定着器8がそ
れぞれ配置されている。さらに、給紙部と記録材担持ベ
ルト9との間にはタイミングをとって記録材10を送給
するための一対のレジストローラ11が配置されてお
り、記録材10は給紙部からレジストローラ11を介し
て記録材担持ベルト9上に送給、保持され、このベルト
9の図示矢印方向への移動に伴なって各画像形成部Pa
〜Pdの転写領域に順次に搬送される。
【0005】上述の構成において、給紙部より送り出さ
れた記録材10はレジストローラ11にその先端を僅か
に挟まれたところでいったん停止し、第1の画像形成部
Paの画像形成プロセスとタイミングを合わせられて送
り出され、記録材担持ベルト9上に給紙される。この第
1の画像形成部Paでは一次帯電器2aによって一様に
帯電された感光ドラム1aに対してレーザビーム等によ
り原稿画像におけるイエロー成分色の画像情報を走査し
てイエロー成分色の静電潜像が形成される。この静電潜
像は現像器3aにてイエロートナーが付着されてイエロ
ーの可視画像となる。
【0006】一方、記録材10は記録材担持ベルト9上
に担持されて搬送され、第1の画像形成部Paの感光ド
ラム1aの下側の転写領域において転写帯電手段6aの
作用により感光ドラム1a上に形成されたイエローの可
視画像、即ちトナー像が記録材10上に転写される。こ
のようにイエロートナー像が記録材10上に転写されて
いる間に、第2の画像形成部Pbではマゼンタ成分色の
静電潜像が形成され、この静電潜像が現像器3bでマゼ
ンタトナー像とされ、記録材10が第2の画像形成部P
bの感光体ドラム1bの下側の転写領域に搬送されると
きにはこのマゼンタトナー像が転写領域に移動し、転写
帯電手段6bの作用により記録材10上のイエロートナ
ー像の上に重なった状態で転写される。
【0007】以下、第3,第4の画像形成部Pc,Pd
にても第1,第2の画像形成部Pa,Pbと同様にシア
ン色,ブラック色の各トナー像が順次に形成され、記録
材担持ベルト9によって搬送される記録材10上に順次
にこれらのトナー像が多重転写される。
【0008】かかる画像形成プロセスが柊了すると、記
録材10は記録材担持ベルト9より分離されて定着器8
に送られ、ここで一括定着されることによって所望のフ
ルカラー画像が得られる。また、転写が終了した各画像
形成部Pa〜Pdの感光体ドラム1a〜1dはクリーナ
5a〜5dで残留トナーが除去され、引き続き行なわれ
る次の潜像形成に備える。
【0009】上記構成の画像形成装置は各色毎にそれぞ
れの画像形成部を有するために高速化に有利である反
面、消耗品である感光ドラム1a〜1dを4つ有するた
め高価であり、また単色(通常はブラック)の画像形成
を行う場合でも、4つの感光ドラム1a〜1dが、画像
形成を行う感光ドラムと同様に記録材担持ベルト9に接
しながら回転する為、画像形成の頻度が少ない感光体ド
ラムまでも摩耗して寿命が短くなってしまう。
【0010】このような電子写真方式のカラー画像形成
装置の一例として、特開平11−24358号公報に、
アモルファスシリコン感光体を前述のカラー電子写真装
置に搭載する技術が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の電子写真装置に
よって比較的良好な画像形成は達成されるものの、これ
らの電子写真装置に対する市場の要求レベルは日々高ま
っており、この要求に対応すべく、より高画質で、稼働
率が高く、信頼性のある製品が求められている。
【0012】例えば、デジタル化の進展により、カラー
電子写真装置における出力原稿は文字原稿のみならず、
写真やコンピューターからのデジタル画像出力などの高
画質を求める原稿の出力頻度が増加しており、電子写真
装置に対する画像濃度むらや色合いむらの低減による色
再現性向上の要求が高まっている。さらには感光体の交
換等による電子写真装置の停止時間を削減し、電子写真
装置の稼働率向上と同時に、電子写真装置の信頼性向上
の要求も高まっている。これらの要求を満たすために、
高寿命なアモルファスシリコン感光体を用いたカラー電
子写真装置においてもよリ一層の改良が求められてい
る。
【0013】前述の電子写真装置に、アモルファスシリ
コン感光体を搭載することによって、感光体の交換頻度
を低滅し、電子写真装置の稼働率を改善することは比較
的容易に可能である。しかし、アモルファスシリコン感
光体の一般的な形成方法であるプラズマCVD法は、広
範囲に渡って均−な堆積膜を形成する技術に関しては必
ずしも完成の域には達しておらず、該プラズマCVD法
により形成されたアモルファスシリコン感光体の軸方向
むらは上述した高画質化という観点からは必ずしも充分
とはいえない状況にあり、該アモルフアスシリコン感光
体を搭載した電子写真装置においては、画像濃度むらの
低減、ひいては色合いむらの低減に関して、まだ改善の
余地が残されているのが現状である。
【0014】具体的には、軸方向に特性むらのあるアモ
ルファスシリコン感光体を前述の電子写真装置に搭載し
た場合、該アモルフアスシリコン感光体によって得られ
る画像濃度がアモルファスシリコン感光体の軸方向で変
化して画像濃度むらとして現れ、さらには複数のアモル
ファスシリコン感光体間で軸方向の画像濃度むらの度合
いが微妙に異なる場合には、結果的に各アモルファスシ
リコン感光体によって多重転写して得られる画像の色合
いむらとなってあらわれる場合がある。さらに、これら
の画像濃度むらや色合いのむらを許容される状態となる
ように調整するには複数の画像形成部でバランスを取り
つつ行う必要があり、調整にかかる手間が煩雑となリメ
ンテナンス性が必ずしも良好であるとはいえない場合が
ある。このように、アモルファスシリコン感光体の軸方
向の特性むらの影響を低減し、色合いむらの少なく、メ
ンテナンス性に優れた画像形成方法が求められている。
【0015】そこで本発明は上記課題を解決するもので
あって、アモルファスシリコン感光体が複数搭載された
電子写真装置において、高画質であり、特には画像濃度
むらや色合いむらが少なく、メンテナンス性が良好で操
作性や信頼性のある電子写真装置および電子写真方法、
ならびにその為の感光体の搭載方法を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意検討を行った結果、前述の電子
写真装置に対し、複数のアモルファスシリコン感光体の
製造方法を改善することによって、画質の向上、ひいて
は色合いむらを改善できることを見出し、本発明を完成
させるに至った。
【0017】すなわち本発明は、円筒形基体を有するア
モルファスシリコン感光体が複数本搭載された電子写真
装置において該アモルファスシリコン感光体を搭載する
方法であって、前記電子写真装置に搭載する複数本のア
モルファスシリコン感光体として同一構成の堆積膜形成
装置によって形成され、かつ該堆積膜形成装置内への円
筒形基体の軸方向の設置位置が同じであるアモルファス
シリコン感光体のみを用い、該各アモルファスシリコン
感光体を堆積膜形成時の前記円筒形基体の軸方向端部の
向きを揃えて電子写真装置に搭載することを特徴とす
る。
【0018】このような発明によれば、電子写真装置に
搭載される複数のアモルファスシリコン感光体の基体軸
方向の特性分布が揃い、特には帯電特性分布、感度特性
分布、膜厚特性分布が揃い、各アモルファスシリコン感
光体によって転写される各色の濃度分布が軸方向でほぼ
等しくなるため、画質の調整作業が容易に行えるために
メンテナンス性が向上し、画像の色合いむらが軽減さ
れ、画質の向上が図れる。
【0019】また、上記の感光体搭載方法において、複
数のアモルファスシリコン感光体は、その形成時に複数
の同一構成の堆積膜形成装置内に1つずつ円筒形基体を
設置して形成したものであってもよく、また、1つの堆
積膜形成装置内に複数の円筒形基体を設置して形成した
ものであってもよい。後者の場合、具体的には、その形
成時に1つの堆積膜形成装置内に複数の円筒形基体を基
体軸方向に配列して形成したものであることが考えられ
る。さらに、後者の場合、1つの堆積膜形成装置内に複
数の円筒形基体を並列に配置して形成したものであって
もよく、具体的には、1つの堆積膜形成装置内に複数の
円筒形基体を同一円周上に配置して形成したものである
ことが考えられる。また、前者および後者の両方におい
て、前記複数のアモルファスシリコン感光体は、その形
成時に堆積膜形成装置内に複数の円筒形基体を周方向に
回転して形成したものであることが好ましい。
【0020】また、本発明は、上記のような搭載方法に
よって複数本のアモルファスシリコン感光体を搭載して
なる電子写真装置をも含む。
【0021】そして、このような電子写真装置では、円
筒状の導電性磁性材に導電性磁性粉体を保持させたブラ
シ、あるいは導電性繊維からなるブラシを用いた帯電部
材に電圧を印加し、該帯電部材の帯電面を前記アモルフ
ァスシリコン感光体に接触させて、前記アモルファスシ
リコン感光体表面を帯電させる帯電装置を有するもの
や、少なくともアモルフアスシリコン感光体と接触する
部位が、抵抗を制御した多孔質な弾性材を用いた帯電部
材であり、該帯電部材の帯電面を前記アモルファスシリ
コン感光体に接触させて、前記アモルファスシリコン感
光体表面を帯電させる帯電装置を有するものが好まし
い。後者の帯電装置においては、帯電部材の帯電面に帯
電促進用粒子が塗布されていることが好ましい。
【0022】また、上記のような電子写真装置では、ア
モルファスシリコン感光体に画像信号に応じて変調され
るレーザ光を走査して画像を形成する画像形成装置とし
て、画像形成装置の1画素当りの画像濃度を示すデジタ
ル画像信号を入力する入力手段と、前記アモルファスシ
リコン感光体の軸方向の感度むら特性に応じて得られる
補正データを記憶する記憶手段と、前記入力手段により
入力されるデジタル画像信号のデジタル値と前記記憶手
段に記憶された補正データとに基づいて、前記アモルフ
ァスシリコン感光体の軸方向の感度むら特性を均一化す
るレーザ光の露光時間を求める手段からなる画像濃度補
正機能を有することが好ましい。
【0023】また本発明は、上記のような装置に用いら
れる電子写真方法であって、アモルファスシリコン感光
体に画像信号に応じて変調されるレーザ光を走査して画
像を形成する画像形成装置を用い、該画像形成装置の1
画素当りの画像濃度を示すデジタル画像信号を入力し、
前記アモルファスシリコン感光体の軸方向の感度むら特
性に応じて得られる補正データを記憶し、入力された前
記デジタル画像信号のデジタル値と記憶された前記補正
データとに基づいて、前記アモルファスシリコン感光体
の軸方向の感度むら特性を均一化するようにレーザ光の
露光時間を求めて画像濃度を補正することを特徴とする
電子写真方法をも含む。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】本発明に用いるアモルファスシリコン感光
体を形成する堆積膜形成装置としては、図2と図3、ま
たは図4と図5を用いて示すような高周波RF帯を用い
たRF−プラズマCVD法の堆積膜形成装置、あるい
は、図6と図7を用いて示すような高周波VHF帯を用
いたVHF−プラズマCVD法の堆積膜形成装置が一般
的に用いられるが、一例として、図6と図7を用いて示
すVHF−プラズマCVD法を用いた堆積膜形成装置を
用いたアモルファスシリコン感光体の形成方法、およ
び、その手順を以下に記述する。
【0026】図6はVHF−プラズマCVD法を用いた
アモルファスシリコンを母材とした電子写真用感光体を
形成する装置システムを示している。この装置システム
は少なくとも、円筒形基体401を内包できる減圧可能
な反応容器402、前記反応容器402内に原料ガスを
供拾するためのガス管417及び前記原料ガスを分解す
るための電力を導入するカソード414からなる堆積膜
形成装置400、反応容器402内に原料ガスを供拾す
るガス供給システム404、反応容器402内を排気す
る排気システム405、およびカソード414に電力を
供給する電力供給システム406からなる。また、図7
は堆積膜形成装置400の横断面図を示している。
【0027】まず、反応容器402内のヒーターを内蔵
する基体支持体403に円筒形基体401を設置し、反
応容器402内を排気口419を介して排気ポンプ40
7によって排気し、所望の真空度まで排気が完了した
後、不活性ガス、例えばArガスを原料ガス供給システ
ム404内のマスフローコントローラによって所定の流
量で反応容器402内に供拾する。そして、排気ポンプ
407の排気速度を調整することによって、反応容器4
02内を所望の圧力に制御する。反応容器402の内圧
が所望の圧力に設定された後に、基体支持体403に内
蔵されたヒ一ターによって円筒形基体401を所望の温
度まで加熱する。なお、堆積膜形成中も堆積膜形成に必
要な所望の温度に保持し続ける。
【0028】以上の手順により加熱工程が終了した後、
続いて堆積膜形成工程を行う。反応容器402内のAr
ガスを排気ポンプ407によって排気した後、排気バル
ブ408を閉じ、メイン排気バルブ409を開け、スロ
ットバルブ410の開度を全開にして油拡散ポンプ41
1を介したメイン排気ポンプ412によって反応容器4
02内を例えば1×10-3paの真空度まで排気を行
う。続いて反応容器402内に原料ガス供拾システム4
04によって、各原料ガスを各供給配管に設置されたマ
スフローコントローラー(MFC)によって、所定の流
量で供拾する。スロットルバルブ410の開度を調節
し、排気速度を調整することで、反応容器402の内圧
を所望の圧力に制御する。反応容器402の内圧が安定
したところで、電力源413からカソード414にマッ
チングボックス415を介して電力の供給を行い、反応
容器402内にグロー放電を生起させる。この放電エネ
ルギーによって、反応容器402内に導入された原料ガ
スが分解され、円筒形基体401上に所定の堆積膜が形
成される。なお、堆積膜の基体周方向の均一性を向上さ
せるために堆積膜形成中、基体401を駆動部418を
介してモーター416によって所定の速度で回転させる
方法が有効であり、この操作によリアモルファスシリコ
ン感光体の周方向むらは許容可能な範囲内に低減するこ
とが容易に可能となる。こうして、堆積膜が所望の膜厚
に到達したらカソード414に印加している電力の供拾
を停止し、原料ガス供拾システム404からの原料ガス
の供給を停止することで堆積膜の形成を終える。
【0029】同様の作業を複数回続けて行うことによっ
て多層構造を持つ堆積膜を形成することが可能になる。
【0030】以上の堆積膜形成方法によって、例えば図
8(A)に示すように、基体501上に電荷注入阻止層
502、光導電層503、表面層504の順に堆積する
ことにより電子写真用感光体が形成される。あるいは、
図8(B)に示すように、基体501上に電荷注入阻止
層502、光導電層503、上部電荷注入阻止層50
5、表面層504の順に堆積することにより別の層構成
の電子写真用感光体が形成される。
【0031】また、図2と図3を用いて示すRF−プラ
ズマCVD法を用いた装置の場合には、円筒形の堆積膜
形成装置200の中心に、円筒形基体201を設置し、
高周波電源213にRF帯の高周波電源を用い、カソー
ドを兼ねる反応容器202にRF電力を印加すること
で、反応容器202内にプラズマを発生させ、同様の形
態で堆積膜を形成し、電子写真用感光体を形成する。
【0032】また、図4と図5を用いてに示すRF−プ
ラズマCVD法を用いた装置は、図2と図3を用いて示
した装置と同様な構成となっているが、円筒形基体30
1を上下に2段に垂ねることにより一度の成膜作業で複
数の電子写真用感光体を形成することが可能となる。
【0033】図2から図7に示した一般的なアモルファ
スシリコン感光体の形成装置を用いてアモルファスシリ
コン感光体を形成した場合、堆積膜形成装置の装置構成
が基体軸方向で完全な対称性をなしていないために、ア
モルファスシリコン感光体の基体軸方向での特性が必ず
しも均一にはならず、若干のむらが生じやすい。これら
の装置の基体軸方向における非対称性は、例えば、ガス
を排気する排気口219,319,419が反応容器2
02,302,402の下側に設置されている点が挙げ
られる。また、図6の装置に関しては、電力の導入をカ
ソード414の上側から行われている点が挙げられる。
このような装置構成の非対称性は、反応容器202,3
02,402内に生起されるプラズマに影響を与え、プ
ラズマの状態が必ずしも均一には形成されないために、
基体201,301,401上に形成される堆積膜に影
響し、その結果としてこれらの装置の場合、基体軸方向
で特性むらが発生する場合がある。これらの堆積膜形成
装置における対称性の更なる改善は、生産性やコスト面
さらには軸方向むら以外の特性に与える影響と、例えば
電子写真用感光体としての軸方向むらの許容範囲を考慮
しつつ続けられてはいるが、現状の堆積膜形成装置構成
により発生する若干の軸方向の特性むらを完全に取り去
るのは難しく、これらのアモルファスシリコン感光体を
電子写真装置に搭載し、画像を形成する段階で軸方向む
らを補正するのが、総合的に判断して好ましい場合があ
る。
【0034】例えば、基体軸方向に特性むらのあるアモ
ルファスシリコン感光体を電子写真装置に搭載し画像を
形成した場合、この軸方向の特性むらは画像の濃度むら
として現れる。しかし、画像形成時に補正を行うことに
より画像の濃度むらを許容されるレベルに抑えることは
ある程度は容易に可能である。例えば、基体軸方向にお
けるアモルファスシリコン感光体の帯電能の軸方向むら
を補正するために、アモルファスシリコン感光体の帯電
能の軸むらに合わせて、コロナ帯電器のワイヤーや現像
器とアモルファスシリコン感光体との距離を軸方向で調
整することによって、基体軸方向における帯電電位の軸
方向むらを軽減したり、現像濃度の軸方向むらを補正す
ることは可能である。また、アモルファスシリコン感光
体の感度むらを補正するために、画像形成時に照射する
レーザー光の光量をアモルファスシリコン感光体の軸む
らに対応して変化させることによって、レーザー光照射
後の帯電電位の軸方向むらを軽減することも可能であ
る。
【0035】しかし、基体軸方向に特性むらのあるアモ
ルファスシリコン感光体を複数本搭載するカラー電子写
真装置の場合、各色の画像の濃度むらが許容されるレベ
ルに収まっていても、複数のアモルファスシリコン感光
体間で軸方向の画像濃度むらの傾向が微妙に異なるため
に、結果的に各アモルファスシリコン感光体によって多
重転写して得られる画像上では色合いむらという認識さ
れやすい品質低下として現れるため、単色の画像より
も、軸方向の特性むらに対する許容レベルが高くなる。
そこで、軸方向の特性むらに対して影響が大きい複数本
のアモルファスシリコン感光体を搭載するカラー電子写
真装置では、予めアモルファスシリコン感光体の軸方向
の特性むらを想定し、想定された軸方向むらに対して調
整手段を用意する場合であっても、調整後の各アモルフ
ァスシリコン感光体の軸方向むらの傾向を極力揃えるこ
とにより、前述した色合いむらを軽減することが可能と
なり、そのためにも本発明に記載した、アモルファスシ
リコン感光体の電子写真装置への搭載方法を規定するこ
とによって、常に同じ傾向の軸方向特性むらのアモルフ
ァスシリコン感光体が電子写真装置に搭載できるため、
電子写真装置本体の出荷時やサービスメンテナンス時の
調整が容易となり、特には感光体交換時のメンテナンス
性が向上し、結果的に軸方向における各色の濃度むらが
揃い、色合いむらが軽減され、高画質な画像が得られ易
くなる。
【0036】複数のアモルファスシリコン感光体を前述
の電子写真装置に搭載する方法の例を以下に記述する。
例えば、図2に示すような、1本取りの堆積膜形成装置
によって形成されたアモルファスシリコン感光体は、堆
積膜形成時における基体の軸方向端部の向きを揃えて電
子写真装置へ搭載する。具体的には、堆積膜形成装置に
おける基体の軸方向上側の端部を、図1に示す電子写真
装置の手前側、あるいは、奥側に揃えて搭載する。
【0037】また、図4に示すような、複数の基体を基
体軸方向に配列する堆積膜形成装置によって形成された
アモルファスシリコン感光体は、堆積膜形成装置内への
基体の軸方向の設置位置が等価なアモルファスシリコン
感光体のみを選択し、基体の軸方向端部を揃えて搭載す
る。具体的には、図4の堆積膜形成装置を用いた場合、
同一の電子写真装置には、堆積膜形成装置内への基体設
置位置が基体軸方向上段のみ、あるいは、下段のみの各
アモルファスシリコン感光体だけを用い、堆積膜形成装
置における基体の軸方向上側の端部を図1に示す電子写
真装置の手前側、あるいは、奥側に揃えて搭載する。
【0038】また、図6に示す複数の基体を並列(基体
軸を平行)に設置する堆積膜形成装置によって形成され
たアモルファスシリコン感光体は、基体の設置位置の対
称性、および、基体の軸方向を考慮して搭載する。具体
的には、図6の堆積膜形成装置を用いた場合、堆積膜形
成装置内への基体の軸方向の設置位置は等しく、基体は
円筒形の反応容器内に同心円上に設置され、各基体に対
するガス管、カソードとの位置閑係が、各基体に対して
も等価であることから、各基体の設置位置は同一対称性
として扱える。よって、図6の装置で製造した場合は、
堆積膜形成時の基体の軸方向端部のみを揃えて電子写真
装置に搭載する。即ち、堆積膜形成装置における基体の
軸方向上側の端部を、図1に示す電子写真装置の手前
側、あるいは、奥側に揃えて搭載する。
【0039】以上のように、実質的に同一な堆積膜形成
装置を用いてアモルファスシリコン感光体を形成し、形
成時の基体設置位置および基体の軸方向端部を描えて電
子写真装置に搭載することで同形状の軸むらに揃えるこ
とができ、結果的に色合いむらが低減され、画質が向上
する。また、感光体の交換および調整などのメンテナン
ス性に優れた電子写真装置および電子写真方法である。
【0040】さらに、アモルファスシリコン感光体表面
を帯電する帯電装置として接触帯電装置を用いることに
より、アモルファスシリコン感光体の帯電電位をより均
一化することができるため、色合いむらを低減し画質を
向上させる電子写真装置および電子写真方法としては好
ましい。
【0041】上記の接触帯電装置としては、アモルファ
スシリコン感光体に、フレード型、ローラー型(帯電ロ
ーラー)、ファーブラシ型、磁気ブラシ型等の導電性の
帯電部材を接触させ、この帯電部材(以下、接触帯電部
材と記す)に所定の帯電バイアスを印加して被帯電面を
所定の極性および電位に帯電させるものである。
【0042】接触帯電の帯電機構には、放電帯電機構
と注入帯電機構の2種類の帯電機構が混在しており、
どちらが支配的であるかにより各々の特性が現れる。
【0043】放電帯電機構 接触帯電部材と披帯電体との微小間隙に生じる放電現象
により被帯電体表面が帯電する機構である。放電帯電機
構は接触帯電部材と被帯電体に一定の放電しきい値を有
するため、帯電電位より大きな電圧を接触帯電部材に印
加する必要がある。
【0044】注入帯電機構 接触帯電部材から被帯電体に直接に電荷が注入されるこ
とで被帯電体表面が帯電する機構である。直接帯電、あ
るいは注入帯電、あるいは電荷注入帯電とも称される。
より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が被帯電体表面に
接触して、放電現象を介さずに、被帯電体表面に直接電
荷注入を行うものである。よって、接触帯電部材への印
加電圧が放電閾値以下の印加電圧であっても、被帯電体
を印加電圧相当の電位に帯電させることができる。
【0045】以下に、接触帯電手段に用いられている各
帯電部材について説明する。
【0046】A)ローラー帯電1 接触帯電装置は、接触帯電部材として導電ローラー(帯
電ローラー)を用いたローラー帯電方式が帯電の安定性
という点で好ましく、広く用いられている。このローラ
ー帯電はその帯電機構は前記の放電帯電機構が支配的
である。帯電ローラーは、導電あるいは中抵抗のゴム材
あるいは発泡体(多幸質体)を用いて作成される。さら
にこれらを積層して所望の特性を得たものもある。帯電
ローラーは被帯電体との一定の接触状態を得るために弾
性を持たせているが、そのため摩擦抵抗が大きく、多く
の場合、感光体に従動あるいは若干の速度差をもって駆
動される。本質的な帯電機構は放電帯電機構によるもの
が主であり、接触帯電部材から感光体への放電現象を用
いているため、接触帯電部材に印加する電圧は感光体表
面電位以上の高い帯電バイアスが必要とされ、また帯電
均一化のためにAC帯電を行なってもよい。
【0047】B)ローラー帯電2 またアモルファスシリコン感光体と接触帯電部材である
帯電ローラーとの帯電ニップ部に帯電促進粒子を介在さ
せることで、その帯電促進粒子の滑剤効果により、摩擦
抵抗が大きくてそのままではアモルファスシリコン感光
体に対して速度差を持たせて接触させることが困難であ
った帯電ローラーであっても、それをアモルファスシリ
コン感光体面に対して無理なく容易に効果的に速度差を
持たせて接触させた状態にすることが可能となる。その
うえ、上記の帯電ローラーが帯電促進粒子を介してアモ
ルファスシリコン感光体面に密に接触してより高い頻度
でアモルファスシリコン感光体面に接触する構成とな
る。帯電ローラーとアモルファスシリコン感光体との間
に十分な速度差を設けることにより、帯電ローラーとア
モルファスシリコン感光体の帯電ニップ部において帯電
促進粒子がアモルファスシリコン感光体に接触する機会
を格段に増加させ、高い接触性を得ることができ、帯電
ローラーとアモルファスシリコン感光体の帯電ニップ部
に存在する帯電促進粒子がアモルファスシリコン感光体
表面を隙間なく摺擦することでアモルファスシリコン感
光体に電荷を直接注入できるようになり、帯電ローラー
によるアモルファスシリコン感光体の接触帯電は帯電促
進粒子の介存により注入帯電機構が支配的となる。
【0048】速度差を設ける構成としては、帯電ローラ
ーを回転駆動あるいは固定してアモルファスシリコン感
光体と速度差を設けることになる。好ましくは、帯電ロ
ーラーを回転駆動し、さらに、その回転方向はアモルフ
ァスシリコン感光体表面の移動方向とは逆方向に回転す
るように構成することが望ましい。アモルファスシリコ
ン感光体と接触帯電部材である帯電ローラーとの帯電ニ
ップ部に帯電促進粒子を介在させることで高い帯電効率
が得られ、帯電ローラーに印加した電圧とほぼ同等の帯
電電位をアモルファスシリコン感光体に与えることがで
きる。かくして、接触帯電部材として帯電ローラーを用
いた場合でも、その帯電ローラーに対する帯電に必要な
印加バイアスはアモルファスシリコン感光体に必要な帯
電電位相当の電圧で十分であり、放電現象を用いない安
定かつ安全な接触帯電方式ないし装置を実現することが
できる。
【0049】接触帯電部材としての帯電ローラーは芯金
上にゴムあるいは発泡体の中抵抗層を形成して作成され
る。中抵抗層は樹脂(例えばウレタン)、導電性粒子
(例えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡剤等により
処方され、芯金の上にローラー状に形成される。その後
必要に応じて表面を研磨しても良い。接触帯電部材であ
る帯電ローラーは電極として機能することが重要であ
り、弾性を持たせて被帯電体との十分な接触状態を得る
と同時に、移動する被帯電体を充電するのに十分低い抵
抗を有する必要がある。一方では被帯電体にピンホール
などの低耐圧欠陥部位が存在した場合に電圧のリークを
防止する必要がある。アモルファスシリコン感光体に対
して十分な帯電性と耐リークを得るにはローラー抵抗は
104〜107Ωとするのが望ましい。
【0050】帯電ローラーの表面は帯電促進粒子を保持
するためにミクロな凹凸があるものが望ましい。
【0051】帯電ローラーの硬度は、硬度が低すぎると
形状が安定しないために被帯電体との接触性が悪くな
り、高すぎると被帯電体との間に帯電ニップ部を確保で
きないだけでなく、被帯電体表面へのミクロな接触性が
悪くなるので、アスカーC硬度で25度から50度が好
ましい範囲である。
【0052】帯電ローラーの材質としては、弾性発泡体
に限定するものではなく、弾性体の材料として、EPD
M、ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、IR等に抵
抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電
性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたも
のが挙げられる。また、特に導電性物賃を分散せずに、
イオン導電性の材料を用いて抵抗調整をすることも可能
である。
【0053】帯電ローラーは被帯電体としてのアモルフ
ァスシリコン感光体に対して弾性に抗して所定の押圧力
で圧接させて配設し幅数mmの帯電ニップ部を形成させ
る。帯電促進粒子の比抵抗としては1012Ω・cm以下
が好ましく、101〜104Ω・cmがより好ましい。
【0054】帯電促進粒子は潜像露光時に妨げにならな
いよう、白色または透明に近いことが望ましく、よって
非磁性であることが好ましい。さらに、帯電促進粒子が
アモルファスシリコン感光体上から記録材10に一部転
写されてしまうことを考えるとカラー記録では無色、あ
るいは白色のものが望ましい。
【0055】また、粒径も現像剤の粒径に対して、1/
2以下程度でないと画像露光を遮ることがあるため帯電
促進粒子の粒径は現像剤の粒径の1/2よりも小さいこ
とが望ましい。粒径の下限値としては、粒子として安定
に得られるものとして10nmが限界と考えられる。
【0056】帯電促進粒子の材料としては、酸化亜鉛、
酸化チタンやアルミナなど、金属酸化物の導電性無機粒
子や有機物との混合物、あるいは、これらに表面処理を
施したものなど各種導電粒子が使用可能である。
【0057】C)ファーブラシ帯電 ファーブラシ帯電は、接触帯電部材として導電性繊維の
ブラシ部を有する部材(ファーブラシ帯電器)を用い、
その導電性繊維ブラシ部を被帯電体としての感光体に接
触させ、帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性
および電位に帯電させるものである。ファーブラシ帯電
器は固定タイプとロールタイプが実用化されている。中
抵抗の繊推を基布に折り込みパイル状に形成したものを
電極に接着したものが固定タイプで、ロールタイプはパ
イルを芯金に巻き付けて形成する。繊維密度としては1
00本/mm2程度のものが比較的容易に得られ、さら
に注入帯電機構により十分均一な帯電を行うために接触
性を向上させるために感光体に対し十分な速度差を持た
せるのが好ましい。このファーブラシ帯電の帯電機構は
前記の放電帯電機構が支配的であり、固定タイプ、ロ
ールタイプどちらも多くは、高い帯電バイアスを印加し
放電帯電機構を用いて帯電するのが好ましい。
【0058】D)磁気ブラシ帯電 磁気ブラシ帯電は、接触帯電部材として導電性磁性粒子
をマグネットロール等で磁気拘束してブラシ状に形成し
た磁気ブラシ部を有する部材(磁気ブラシ帯電器)を用
い、その磁気ブラシ部を被帯電体としての感光体に接触
させ、帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性お
よび電位に帯電させるものである。この磁気ブラシ帯電
の場合はその帯電機構は前記の注入帯電機構が支配的
である。磁気プラシ部を構成させる導電性磁性粒子とし
て粒径5〜50μmのものを用い、感光体と十分速度差
を設けることで、均一帯電を可能にする。また、印加バ
イアスとほぼ比例した帯電電位を得ることが可能にな
る。
【0059】磁気ブラシはフェライト磁石等の金属や、
プラスチックマグネット等の多極構成が可能な磁性体か
らなる。また、磁石等の磁性材を内蔵したスリーブ(構
造的には一般の現像器のような物)を使用しても良い。
そのスリーブ表面も磁性粒子を搬送するに当たり適宜な
租さにて使用しても良い。
【0060】磁性粒子は、Cu-Zn-Fe-0系フェラ
イト、Mz-Zn系フェライト等の磁性フェライトや磁
性マグネタイト、ピロール等の樹脂中に磁性粒子を分散
させた物、磁性トナー等、抵抗や粒径を制御された磁性
体を使用できる。
【0061】磁性粒子の粒径は、帯電部材通過中での帯
電粒子とアモルファスシリコン感光体の接触面積を増加
させることや、磁性粒子漏れや、異常電流、帯電不良を
防止する観点から、一般に1〜100μm、好ましくは
10〜50μmの物が用いられるが、画質に支障がなけ
ればもっと大粒径の粒子を使用しても良い。また、粒径
は均一な物を用いても良いし、流動性向上のため、上記
の範囲内で異なる粒径の磁性粒子を混合して使用しても
良い。
【0062】磁気ブラシ層の比抵抗は、帯電効率を良好
に保持し、一方でリークポチや、アモルファスシリコン
感光体表面の微少欠陥から、帯電部材長軸方向で電位の
低下してしまうことを防止する等の観点から、102
1012Ω・cmが好ましく、103〜106Ω・cmがより
好ましい。
【0063】また、アモルファスシリコン感光体の感度
むら特性を補正する方法として、前述図1の電子写真装
置の像露光装置(画像形成装置)3a〜3dに、特登録
2588880号公報に提案されているシェーディング
補正機能を付加し、個々の形成方法で形成されたアモル
ファスシリコン感光体の軸むら特性に対応した補正デー
タを記憶させておくことで、感度むらの補正が容易にで
き、さらに色合いむらを低減し画質を向上させる電子写
真装置および電子写真方法として好ましい。すなわち、
アモルファスシリコン感光体に画像信号に応じて変調さ
れるレーザ光を走査して画像を形成する画像形成装置
(図1では像露光装置3a〜3dに相当)として、画像
形成装置の1画素当りの画像濃度を示すデジタル画像信
号を入力する入力手段と、前記アモルファスシリコン感
光体の軸方向の感度むら特性に応じて得られる補正デー
タを記憶する記憶手段と、前記入力手段により入力され
るデジタル画像信号のデジタル値と前記記憶手段に記憶
された補正データとに基づいて、前記アモルファスシリ
コン感光体の軸方向の感度むら特性を均一化するレーザ
光の露光時間を求める手段からなる画像濃度補正機能を
有するものを使用することで、感度むらの補正が容易と
なる。
【0064】
【実施例】以下に、いくつかの実施例を挙げて本発明を
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら制限
されるものではない。
【0065】(実施例1)図2に示す堆積膜形成装置を
用いて、直径60mm、長さ358mmの円筒状アルミ
シリンダー201上に発振周波数が13.56MHzの
高周波電源213を用いて表1に示す堆積膜の形成条件
により、図8(B)に示すアモルファスシリコン感光体
を4ロット形成した。
【0066】
【表1】
【0067】次に、図1に示したような構成のキヤノン
製カラー複写機CLCl000を、像露光裳置3a〜3
dを波長660nmのレーザー光源に、前露光装置7a
〜7dを波長655nmのLED光源に改造し、予め測
定しておいたアモルファスシリコン感光体の帯電能の軸
方向むらの平均値データを考慮してコロナ帯電器2a〜
2dのワイヤーとアモルファスシリコン感光体との距離
を軸方向で調整した。
【0068】次に、前記4本のアモルファスシリコン感
光体を上記の電子写真装置に、感光体作製時の基体上側
を複写機搭載時に手前になるようにアモルファスシリコ
ン感光体作製時の基体軸方向を揃えて搭載した。
【0069】そして、各々のアモルファスシリコン感光
体1a〜1dの軸方向における画像濃度むらと4色を混
色させた時の色合いむらとのバランスが取れるように、
各コロナ帯電器2a〜2dのワイヤーとアモルファスシ
リコン感光体と1a〜1dとの距離を軸方向で調整し
た。
【0070】(比較例1)アモルファスシリコン感光体
を電子写真装置に搭載する際に、アモルファスシリコン
感光体1a,1cについては感光体作製時の基体上側を
複写機搭載時に手前になるように、アモルファスシリコ
ン感光体1b,1dについては感光体作製時の基体上側
を複写機搭載時に奥側になるようにした以外は、実施例
1と同様な手順により、アモルファスシリコン感光体を
電子写真装置に搭載した。
【0071】実施例1及び比較例1の電子写真装置を用
い、次のような評価を行った。
【0072】画像濃度むら まず、各画像形成部の現像器位置で暗部電位が一定値と
なるように主帯電器電流を調整した後、原稿に反射濃度
0.1以下の所定の白紙を用い、現像器位置での明部電
位が所定の値となるように像露光光量を調整した。続い
てキヤノン製中間色チヤート(部品番号:FY9−90
42)を用い、単色モードで単独の画像形成部により形
成される各々の色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ック)でのコピーを行い、各色でコピーしたときに得ら
れたコピー画像上全領域における反射濃度を反射濃度計
(マクベス社製RD914)を用いて測定し、各色での
反射濃度の最高値と最低値の差の平均値を求めて評価し
た。
【0073】色合いむら 画像濃度むらと同様の手順により、単色モードで複数の
画像形成部により形成される各々の色(レッド、グリー
ン、ブルー)でのコピーを行い、各色でコピーしたとき
に得られたコピー画像上全領域における色度を分光測色
計(X−Rite社製タイプ938)を用いて測定し、
各色での色度の最高値と最低値の差の平均値を求めて評
価した。
【0074】メンテナンス性 各コロナ帯電器のワイヤー調整を行うのに要した時間を
測定した。
【0075】評価結果を表2に示す。表2において比較
例1の結果を基準とし、40%以上の良化をA、30%
以上40%未満の良化をB、20%以上30%未満の良
化をC、10%以上20%未満の良化をD、0%以上1
0%未満の良化をE、悪化をFで示した。
【0076】
【表2】
【0077】画像濃度むらは実施例1および比較例1と
もに同程度であったが、色合いむらおよびメンテナンス
性において実施例1の優秀さが明確な差として認めら
れ、本発明の電子写真装置および電子写真方法の優れた
効果が確認された。
【0078】(実施例2)アモルファスシリコン感光体
を電子写真装置に搭載する際に各コロナ帯電器2a〜2
dのワイヤー調整を行わなかった以外は、実施例1と同
様な手順により、アモルファスシリコン感光体を電子写
真装置に搭載した。
【0079】(比較例2)アモルファスシリコン感光体
を電子写真装置に搭載する際に各コロナ帯電器2a〜2
dのワイヤー調整を行わなかった以外は、比較例1と同
様な手順により、アモルファスシリコン感光体を電子写
真装置に搭載した。
【0080】実施例2、比較例2の電子写真装置を実施
例1と同様な評価法により画像濃度むらと色合いむらの
評価を行った。その結果、比較例2に対して実施例2の
電子写真装置では、画像濃度むらがB、色合いむらがA
となり、実施例2の優秀さが明確な差として認められ、
本発明の電子写真装置および電子写真方法の優れた効果
が確認された。
【0081】(実施例3)図4に示す堆積膜形成装置を
用い、表3に示す堆積膜の形成条件とした以外は、実施
例1と同様に4ロットのアモルファスシリコン感光体を
形成した。
【0082】次に、堆積膜形成装置内で下側に設置され
たアモルファスシリコン感光体の4本を用いて実施例1
と同様な手順で電子写真装置に搭載した。
【0083】
【表3】
【0084】(比較例3)実施例3と同様に4ロットの
アモルファスシリコン感光体を形成し、堆積膜形成装置
内で下側に設置されたアモルファスシリコン感光体の4
本を用いて比較例1と同様な手順で電子写真装置に搭載
した。
【0085】実施例3、比較例3の電子写真装置を実施
例1と同様な評価法により評価を行った。その結果、比
較例3に対して実施例3の電子写真装置では、画像濃度
むらがE、色合いむらがB、メンテナンス性はAとな
り、実施例3の優秀さが明確な差として認められ、本発
明の電子写真装置および電子写真方法の優れた効果が確
認された。
【0086】(実施例4)図6に示す堆積膜形成装置を
用い、直径60mm、長さ358mmの円筒状アルミニ
ウムシリンダー401上に発振周波数が105MHzの
高周波電源413を用いて表4に示す堆積膜の形成条件
により、図8(B)に示すアモルファスシリコン感光体
を1ロット形成した。
【0087】次に、形成された6本のアモルファスシリ
コン感光体から任意の4本を用いて実施例1と同様な手
順で電子写真装置に搭載した。
【0088】
【表4】
【0089】(比較例4)実施例4と同様に1ロットの
アモルファスシリコン感光体を形成し、任意の4本のア
モルファスシリコン感光体を用いて比較例1と同様な手
順で電子写真装置に搭載した。
【0090】実施例4、比較例4の電子写真装置を実施
例1と同様な評価法により評価を行った。その結果、比
較例4に対して実施例4の電子写真装置では、画像濃度
むらがE、色合いむらがB、メンテナンス性はBとな
り、実施例4の優秀さが明確な差として認められ、本発
明の電子写真装置および電子写真方法の優れた効果が確
認された。
【0091】(実施例5)図6に示す堆積膜形成装置を
用い、直径30mm、長さ358mmの円筒状アルミニ
ウムシリンダー401上に発振周波数が60MHzの高
周波電源413を用いて表5に示す堆積膜の形成条件に
より、図8(B)に示すアモルファスシリコン感光体を
1ロット形成した。
【0092】
【表5】
【0093】次に、図1の構成の実験用に作製した電子
写真装置に、形成された6本のアモルファスシリコン感
光体から任意の4本を上記の電子写真装置に、感光体作
製時の基体上側を複写機搭載時に手前になるようにアモ
ルファスシリコン感光体作製時の基体軸方向を揃えて搭
載した。
【0094】上記の電子写真装置は、一次帯電器2a〜
2dとして多極磁性材を内蔵したスリーブの表面にCu
-Zn-Fe-0系フェライトからなる平均粒径30μm
の磁性粒子を塗布した帯電部材を用いた以外は実施例1
の電子写真装置と同様な構成とした。
【0095】(比較例5)実施例5と同様に1ロットの
アモルファスシリコン感光体を形成した。
【0096】次に、図1の構成の実験用に作製した電子
写真装置に、形成された6本のアモルファスシリコン感
光体から任意の4本を用い、アモルファスシリコン感光
体1a,1cについては感光体作製時の基体上側を複写
機搭載時に手前になるように、アモルファスシリコン感
光体1b,1dについては感光体作製時の基体上側を複
写機搭載時に奥側になるように搭載した。
【0097】上記の電子写真装置は、一次帯電器2a〜
2dには通常のコロナ帯電器を用いてコロナ帯電器2a
〜2dのワイヤーとアモルファスシリコン感光体との距
離を軸方向で等距離とし、アモルファスシリコン感光体
を搭載した後に、各々のアモルファスシリコン感光体1
a〜1dの軸方向における画像濃度むらと4色を混色さ
せた時の色合いむらとのバランスが取れるように、各コ
ロナ帯電器2a〜2dのワイヤーとアモルファスシリコ
ン感光体1a〜1dとの距離を軸方向で調整した。
【0098】実施例5、比較例5の電子写真装置を実施
例1と同様な評価法により画像鳶度むらと色合いむらの
評価を行った。その結果、比較例5に対して実施例5の
電子写真装置では、画像濃度むらがD、色合いむらがA
となり、実施例5は一次帯電器2a〜2dの調整を行わ
なくても比較例5に対して明確な差が認められ、本発明
の電子写真装置および電子写真方法の優れた効果が確認
された。
【0099】(実施例6)表6に示す堆積膜の形成条件
とした以外は、実施例5と同様に1ロットのアモルファ
スシリコン感光体を形成し、一次帯電器2a〜2dとし
てカーボンブラックで処理したウレタン樹脂の弾性発泡
体からなるローラー状の中間抵抗層の表面に酸化亜鉛か
らなる平均粒径3μmの帯電促進粒子を塗布した帯電部
材を用いた以外は実施例5と同様な手順で電子写真装置
に搭載した。
【0100】
【表6】
【0101】(比較例6)実施例6と同様に1ロットの
アモルファスシリコン感光体を形成した以外は比較例5
と同様な手順で電子写真装置に搭載した。
【0102】実施例6、比較例6の電子写真装置を実施
例1と同様な評価法により画像濃度むらと色合いむらの
評価を行った。その結果、比較例6に対して実施例6の
電子写真装置では、画像濃度むらがC、色合いむらがA
となり、実施例6は一次帯電器2a〜2dの調整を行わ
なくても比較例6に対して明確な差が認められ、本発明
の電子写真装置および電子写真方法の優れた効果が確認
された。
【0103】(実施例7)記憶しておいたアモルファス
シリコン惑光体の軸方向むらに対応した補正データに基
づいて像露光装置3a〜3dのレーザー露光時聞にシェ
ーディング補正を行った以外は実施例6と同様な手順で
電子写真装置に搭載した。
【0104】実施例7の電子写真装置を実施例1と同様
な評価法により画像濃度むらと色合いむらの評価を行っ
た。その結果、比較例6に対して実施例7の電子写真装
置では、画像濃度むらがA、色合いむらがAとなり、実
施例7は一次帯電器2a〜2dの調整を行わなくても比
較例6に対して明確な差が認められ、本発明の電子写真
装置および電子写真方法の優れた効果が確認された。
【0105】(実施例8)図9に示す構成の実験用に作
製した電子写真装置に、実施例6と同様に形成された6
本のアモルファスシリコン感光体から任意の2本を上記
の電子写真装置に、感光体作製時の基体上側を複写機搭
載時に手前になるようにアモルファスシリコン感光体作
製時の基体軸方向を揃えて搭載した。
【0106】上記図9の電子写真装置は、2本のアモル
ファスシリコン感光体を搭載し、カラー用の画像形成部
Paにおいて、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)の各色のトナー像を共有のアモルファスシリ
コン感光体上に順次形成し、該トナー像は順次転写ベル
ト12上に転写され、3色の転写が終了した後、一括し
て記録材10に転写する。その後、Bk(プラック)用
の画像形成部Pbにおいて、Bkのトナー像を記録材1
0に転写し、定着器8にて一括定着する装置である。一
次帯電器2a〜2b、像露光装置3a〜3b、前露光装
置7a〜7b等は実施例7と同様な構成とした。
【0107】(比較例7)一次帯電器2a〜2bに通常
のコロナ帯電器を用いてコロナ帯電器2a〜2bもワイ
ヤーとアモルファスシリコン感光体との距離を軸方向で
等距離とし、レーザー露光時間の補正機能が備わってな
い像露光装置3a〜3bを用いた以外は実施例8と同様
の電子写真装置に、実施例8と同様に形成された6本の
アモルファスシリコン感光体から任意の2本を上記電子
写真装置に、アモルファスシリコン感光体1aについて
は感光体作製時の基体上側を複写機搭載時に手前になる
ように、アモルファスシリコン感光体1bについては感
光体作製時の基体上側を複写機搭載時に奥側になるよう
に搭載した。次に、各々のアモルファスシリコン感光体
1a〜1bの軸方向における画像濃度むらと4色を混色
させた時の色合いむらとのバランスが取れるように、各
コロナ帯電器2a〜2bのワイヤーとアモルファスシリ
コン感光体1a〜1bとの距離を軸方向で調整した。
【0108】実施例8、比較例7の電子写真装置を実施
例1と同様な評価法により画像濃度むらと色合いむらの
評価を行った。その結果、比較例7に対して実施例8の
電子写真装置では、画像濃度むらがA、色合いむらがD
となり、実施例8は一次帯電器2a〜2bの調整を行わ
なくても比較例7に対して明確な差が認められ、本発明
の電子写真装置および電子写真方法の優れた効果が確認
された。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
モルファスシリコン感光体が複数搭載された電子写真装
置において、該電子写真装置に複数本のアモルファスシ
リコン感光体を搭載するとき、同一構成の堆積膜形成装
置によって形成され、かつ該堆積膜形成装置内への円筒
形基体の軸方向の設置位置が同じであるアモルファスシ
リコン感光体のみを用い、該各アモルファスシリコン感
光体を堆積膜形成時の前記円筒形基体の軸方向端部の向
きを揃えて電子写真装置に搭載することを提案した。こ
のように感光体搭載方法を規定したことにより、画像濃
度むらや色合いむらが低減されて高画質であり、メンテ
ナンス性が良好で操作性や信頼性に優れた電子写真装置
および電子写真方法を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真方法を用いる電子写真装置の
一例を示した模式的な構成図である。
【図2】本発明の電子写真装置に用いるアモルファスシ
リコン感光体を形成するための堆積膜形成装置の一例を
模式的に示した縦断面図である。
【図3】図2の堆積膜形成装置の横断面図である。
【図4】本発明の電子写真装置に用いるアモルファスシ
リコン感光体を形成するための堆積膜形成装置の図2と
異なる例を模式的に示した縦断面図である。
【図5】図4の堆積膜形成装置の横断面図である。
【図6】本発明の電子写真装置に用いるアモルファスシ
リコン感光体を形成するための堆積膜形成装置の図2や
図4と異なる例を模式的に示した縦断面図である。
【図7】図4の堆積膜形成装置の横断面図である。
【図8】本発明の電子写真装置に用いるアモルファスシ
リコン感光体の層構成の一例を示した図である。
【図9】本発明の電子写真方法を用いる電子写真装置の
一例を示した模式的な構成図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d アモルファスシリコン感光
体 2a、2b、2c、2d 一次帯電器 3a、3b、3c、3d 像露光装置(画像形成装
置) 4a、4b、4c、4d 現像器 5a、5b、5c、5d クリーナー 6a、6b、6c、6d 転写部 7a、7b、7c、7d 前露光装置 8 定着器 9 記録材担持ベルト 10 記録材 11 レジストラー 12 転写ベルト 200、300、400 堆積膜形成装置 201、301、401 円筒形基体 202、302、402 反応容器 203、303、403 基体支持体 204、304、404 ガス供給システム 205、305、405 排気システム 206、306、406 電力供給システム 407 排気ポンプ 408 排気バルブ 209、309、409 メイン排気バルブ 210、310、410 スロットルバルブ 411 油拡散ポンプ 212、312、412 メイン排気ポンプ 213、313、413 電力源 214、314、414 カソード 215、315、415 マッチングボックス 216、316、416 モーター 217、317、417 ガス管 218、318、418 駆動部 219、319、419 排気口 220、320 メカニカルブースターポンプ 501 基体 502 電荷注入阻止層 503 光導電層 504 表面層 505 上部電荷注入阻止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田澤 大介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 村山 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 青池 達行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC04 EE11 2H027 EA02 EB04 EC15 EC19 HB14 HB17 ZA07 2H030 AB02 BB24 BB71 2H035 CA07 CB02 CD11 2H068 EA24

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形基体を有するアモルファスシリコ
    ン感光体が複数本搭載された電子写真装置において該ア
    モルファスシリコン感光体を搭載する方法であって、 前記電子写真装置に搭載する複数本のアモルファスシリ
    コン感光体として同一構成の堆積膜形成装置によって形
    成され、かつ該堆積膜形成装置内への円筒形基体の軸方
    向の設置位置が同じであるアモルファスシリコン感光体
    のみを用い、該各アモルファスシリコン感光体を堆積膜
    形成時の前記円筒形基体の軸方向端部の向きを揃えて電
    子写真装置に搭載することを特徴とする感光体の搭載方
    法。
  2. 【請求項2】 前記複数のアモルファスシリコン感光体
    の軸方向における帯電特性分布、または/かつ、感度特
    性分布、または/かつ、膜厚分布に応じて、電子写真装
    置に搭載することを特徴とする請求項1に記載の感光体
    搭載方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のアモルファスシリコン感光体
    は、その形成時に複数の同一構成の堆積膜形成装置内に
    1つずつ円筒形基体を設置して形成したものであること
    を特徴とする請求項1に記載の感光体の搭載方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のアモルファスシリコン感光体
    は、その形成時に1つの堆積膜形成装置内に複数の円筒
    形基体を設置して形成したものであることを特徴とする
    請求項1に記載の感光体の搭載方法。
  5. 【請求項5】 前記複数のアモルファスシリコン感光体
    は、その形成時に1つの堆積膜形成装置内に複数の円筒
    形基体を基体軸方向に配列して形成したものであること
    を特徴とする請求項4に記載の感光体の搭載方法。
  6. 【請求項6】 前記複数のアモルファスシリコン感光体
    は、その形成時に1つの堆積膜形成装置内に複数の円筒
    形基体を並列に配置して形成したものであることを特徴
    とする請求項4または5に記載の感光体の搭載方法。
  7. 【請求項7】 前記複数のアモルファスシリコン感光体
    は、その形成時に1つの堆積膜形成装置内に複数の円筒
    形基体を同一円周上に配置して形成したものであること
    を特徴とする請求項6に記載の感光体の搭載方法。
  8. 【請求項8】 前記複数のアモルファスシリコン感光体
    は、その形成時に堆積膜形成装置内に複数の円筒形基体
    を周方向に回転して形成したものであることを特徴とす
    る請求項3から7のいずれか1項に記載の感光体の搭載
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の搭載方法によって複数
    本のアモルファスシリコン感光体を搭載してなる電子写
    真装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の搭載方法によって複
    数本のアモルファスシリコン感光体を搭載してなる電子
    写真装置であって、 円筒状の導電性磁性材に導電性磁性粉体を保持させたブ
    ラシ、あるいは導電性繊維からなるブラシを用いた帯電
    部材に電圧を印加し、該帯電部材の帯電面を前記アモル
    ファスシリコン感光体に接触させて、前記アモルファス
    シリコン感光体表面を帯電させる帯電装置を有すること
    を特徴とする電子写真装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の搭載方法によって複
    数本のアモルファスシリコン感光体を搭載してなる電子
    写真装置であって、 少なくともアモルフアスシリコン
    感光体と接触する部位が、抵抗を制御した多孔質な弾性
    材を用いた帯電部材であり、該帯電部材の帯電面を前記
    アモルファスシリコン感光体に接触させて、前記アモル
    ファスシリコン感光体表面を帯電させる帯電装置を有す
    ることを特徴とする電子写真装置。
  12. 【請求項12】 帯電部材の帯電面に帯電促進用粒子が
    塗布されていることを特徴とする請求項11に記載の電
    子写真装置。
  13. 【請求項13】 アモルファスシリコン感光体に画像信
    号に応じて変調されるレーザ光を走査して画像を形成す
    る画像形成装置として、画像形成装置の1画素当りの画
    像濃度を示すデジタル画像信号を入力する入力手段と、
    前記アモルファスシリコン感光体の軸方向の感度むら特
    性に応じて得られる補正データを記憶する記憶手段と、
    前記入力手段により入力されるデジタル画像信号のデジ
    タル値と前記記憶手段に記憶された補正データとに基づ
    いて、前記アモルファスシリコン感光体の軸方向の感度
    むら特性を均一化するレーザ光の露光時間を求める手段
    からなる画像濃度補正機能を有することを特徴とする請
    求項8から11のいずれか1項に記載の電子写真装置。
  14. 【請求項14】 請求項9から12のいずれか1項に記
    載の装置に用いられる電子写真方法であって、 アモルファスシリコン感光体に画像信号に応じて変調さ
    れるレーザ光を走査して画像を形成する画像形成装置を
    用い、該画像形成装置の1画素当りの画像濃度を示すデ
    ジタル画像信号を入力し、前記アモルファスシリコン感
    光体の軸方向の感度むら特性に応じて得られる補正デー
    タを記憶し、入力された前記デジタル画像信号のデジタ
    ル値と記憶された前記補正データとに基づいて、前記ア
    モルファスシリコン感光体の軸方向の感度むら特性を均
    一化するようにレーザ光の露光時間を求めて画像濃度を
    補正することを特徴とする電子写真方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007017892A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013083954A (ja) * 2011-09-28 2013-05-09 Canon Inc 電子写真装置

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