JP2002107817A - プロジェクタ用筐体およびその筐体を備えたプロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ用筐体およびその筐体を備えたプロジェクタ

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JP2002107817A
JP2002107817A JP2000296400A JP2000296400A JP2002107817A JP 2002107817 A JP2002107817 A JP 2002107817A JP 2000296400 A JP2000296400 A JP 2000296400A JP 2000296400 A JP2000296400 A JP 2000296400A JP 2002107817 A JP2002107817 A JP 2002107817A
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Shogo Kurosawa
正吾 黒澤
Hirohisa Nakano
寛久 中野
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容効率の向上を図れるとともに、リサイク
ル性を高めることができ、かつ、コストを抑えることが
でき、製品の歩留まりをよくすることのできるプロジェ
クタ用筐体およびそのような筐体を備えたプロジェクタ
を提供する。 【解決手段】 装置本体が取付けられる溶融金属成形部
23と、金属板金加工により形成された板金加工部2
2,21とを有するプロジェクタ用筐体2とする。その
ため、全体を薄板で形成することができ、同じ大きさの
場合、合成樹脂製の筐体等と比べて収容面積を大きくと
ることができ、収容効率の向上を図れ、また、板金加工
部を用いることで、全体をダイキャストとする場合と比
べてコストを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源と、この光源
から出射された光束を画像情報に応じて変調して光学像
を形成する電気光学装置と、この電気光学装置により形
成された光学像を拡大投写する投写光学系とを備えたプ
ロジェクタ用の筐体およびその筐体を備えたプロジェク
タに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、光源と、この光源から出射され
た光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する電
気光学装置と、この電気光学装置により形成された光学
像を拡大投写する投写光学系と、これらを収納する筐体
とを備えたプロジェクタが利用されている。このような
プロジェクタは、会議、学会、展示会等でのマルチメデ
ィアプレゼンテーションに広く利用される。
【0003】ところで、プロジェクタの筐体として、例
えば厚さ方向を2つ割りし、両方とも合成樹脂製とした
ものがあるが、この場合、シールド用として薄板金属を
合成樹脂製の筐体内部に蒸着しなければならないという
問題がある。そのため、リサイクル性を高める目的もあ
って、単一素材で筐体を製作する方向に移行しつつあ
る。そして、例えば、マグネシウムを用いたダイキャス
ト製の筐体が使用されるようになった。このような、マ
グネシウムを用いたダイキャスト製の筐体では、その肉
厚を薄くすることができるため、同じ大きさの筐体で
も、合成樹脂製の筐体に比べて、内部の収容面積を大き
くすることができ、収容効率がよいという効果や、リサ
イクル性を高めることができるという効果が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、筐体のすべてをマグネシウムを用いたダイキャス
ト製とした場合では、次のような問題がある。すなわ
ち、すべての筐体をダイキャスト製とした場合、精密な
金型が複数必要となることや、材料費が高いこと等か
ら、コストが高くなるという問題がある。また、すべて
の筐体をダイキャスト製とした場合、構造が複雑となる
ので、ダイキャストに特有の原因等が生じ、製品の歩留
まりが悪いという問題がある。
【0005】本発明の目的は、収容効率の向上を図れる
とともに、リサイクル性を高めることができ、かつ、コ
ストを抑えることができ、製品の歩留まりをよくするこ
とができるプロジェクタ用筐体およびそのような筐体を
備えたプロジェクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプロジェクタ用
筐体は、装置本体が取付けられる溶融金属成形部と、金
属板金加工により形成された板金加工部とを有すること
を特徴とする。
【0007】ここで、溶融金属成形部は、ダイキャスト
成形、特に、マグネシウムを使用したダイキャスト成形
によるものが採用されるが、アルミニウムのダイキャス
ト成形であってもよい。また、板金加工部は、アルミニ
ウムあるいは鉄板等を曲げ・絞り加工したものが採用さ
れ、プレスやマシニングセンタ等で打ち抜かれた所定形
状のアルミニウム板等を適宜曲げ・絞り加工することが
好ましい。
【0008】このような本発明によれば、筐体が、溶融
金属成形部と、板金加工部とにより構成されているの
で、全体を薄板で形成することができ、同じ大きさの場
合、合成樹脂製の筐体等と比べて収容面積を大きくとる
ことができ、収容効率の向上を図れる他、筐体が金属の
単一素材なので、合成樹脂等と分別しないでよく、リサ
イクル性を高めることができる。また、板金加工部を使
用することで、全体をダイキャストとする場合と比べて
コストを抑えることができる。さらに、溶融金属成形部
の筐体全体に対する割合を少なくし、かつ、構造を簡単
化することで、ダイキャストに特有の原因等を抑え、製
品の歩留まりをよくすることができる。
【0009】本発明のプロジェクタ用筐体では、ロアケ
ース、ミドルケースおよびアッパーケースの三体構成と
なっていることが好ましい。このような構成によれば、
各部材の高さ寸法を、例えば2つ割の場合と比べて低く
することができるので、例えばアッパーケースを板金加
工により形成されるものとすれば、プレスで容易に、か
つ、精密に成形することができる。
【0010】本発明のプロジェクタ用筐体では、アッパ
ーケースは、高さの異なる複数種類が準備されているこ
とが好ましい。このような構成によれば、例えば、TV
チューナを備えたチューナボード、PC等に接続するた
めのPC接続ボード等の拡張ボードを容易に増設するこ
とができる。
【0011】本発明のプロジェクタ用筐体では、板金加
工部は、アルミニウムまたは鉄製の板金を加工してなる
ことが好ましい。このような構成によれば、薄板で形成
することができるので、同じ大きさの場合、合成樹脂製
の筐体等と比べて収容面積を大きくとることができ、収
容効率の向上を図れる。また、プレス等で容易、かつ、
精密に形成することができる。
【0012】本発明のプロジェクタ用筐体では、排気用
開口部を有し、この排気用開口部は、合成樹脂製の開口
枠材で覆われていることが好ましい。このような構成に
よれば、溶融金属成形部および板金加工部からなる筐体
では、電源部や光学系統等を冷却して熱をもった空気が
排出されるため、排気用開口部が熱くなるが、合成樹脂
製の開口枠材で覆われているので、熱の伝導が和らげら
れる。
【0013】本発明のプロジェクタは、上述のいずれか
に記載のプロジェクタ用筐体を備えていることを特徴と
するものである。このような構成によれば、収容効率の
向上を図れるとともに、リサイクル性を高めることがで
き、かつ、コストを抑えることができ、製品の歩留まり
をよくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 〔1.プロジェクタの主な構成〕図1は、第1実施形態
に係るプロジェクタ1を上方から見た全体斜視図、図2
は、プロジェクタ1のハンドルを開いた状態を下方から
見た全体斜視図、図3は、プロジェクタ1を下方から見
た全体斜視図、図4は、プロジェクタ1の内部を示す斜
視図である。
【0015】図1ないし図4において、プロジェクタ1
は、筐体である外装ケース2と、外装ケース2内に収容
された電源ユニット3と、同じく外装ケース2内に配置
された平面L字形の光学ユニット4とを備え、全体略直
方体形状となっている。
【0016】外装ケース2は、アルミニウムあるいは鉄
板等を曲げ・絞り加工したアッパーケース21およびミ
ドルケース22と、マグネシウム等のダイキャスト製の
ロアケース23とで構成されている。そして、これらの
ケース21、22、23は、後で詳述するように互いに
ネジ(ビス)223等で結合・固定されている。
【0017】アッパーケース21は、上面部211およ
びその周囲に設けられた側面部212を有して形成され
ている。また、側面部212のフロント部211A側に
は、投写レンズ46を取付ける開口枠材としてのレンズ
取付け枠24に対応する丸孔開口211Dが設けられ、
丸孔開口211Dの周辺は絞り加工によって内部側に湾
曲している。さらに、側面部212のフロント部211
Aと直交する1側面には、切欠き部211C(図3参
照)が形成されている。
【0018】ミドルケース22は、前述のようにアルミ
ニウム板等を曲げ加工して成形され、投写レンズ46を
挟んで左右に配置される第1ケース部材22Aと第2ケ
ース部材22B、および第1ケース部材22Aの背面側
の第3ケース部材22Cとを含み形成され、第1ケース
部材22Aと第3ケース部材22Cとの間には、インタ
ーフェース用の種々のコネクタが露出されるインターフ
ェース基板22Dが配置・接続され、第2ケース部材2
2Bと第3ケース部材22Cとの間には、ランプカバー
22Eが開閉可能に設けられている。
【0019】各ケース部材22A,22B,22Cは、
プレスやマシニングセンタ等で打ち抜かれた所定形状の
アルミニウム板等を適宜曲げ・絞り加工することで、前
記アッパーケース21およびロアケース23と組合わさ
れる形状とされている。
【0020】ミドルケース22の第1ケース部材22A
と第2ケース部材22Bとのフロント221A側の対向
面には、前記レンズ取付け枠24に対応する開口221
Cが形成されている。また、ミドルケース22の第2ケ
ース部材22Bのフロント221A側には開口部221
Dが形成されており、この開口部221Dは、レンズ取
付け枠24に形成されている排気口24Aと対向してい
る。
【0021】そして、このレンズ取付け枠24は合成樹
脂製とされ、ミドルケース22の開口221C、221
Dに嵌め込まれ、かつ、固定されることにより、ミドル
ケース22を構成している。なお、排気口24Aの周囲
には、例えばプラスチック製のカバー240が貼り付け
られている。第2ケース部材22Bには、ロアケース2
3側からアッパーケース21側に向かって所定寸法延
び、かつ、互いが所定寸法離れたハンドル用開口221
Bが設けられ、これらの開口221Bにハンドル80が
取付けられている。
【0022】ランプカバー22Eは、図3に示すよう
に、例えば、第2ケース部材22B側にねじ等のつまみ
部材81を有するとともに、第3ケース部材22Cの端
縁に係合されている。このつまみ部材81は、Eリング
を介して第2ケース部材22Bに形成されている図示し
ないナットに螺合されている。つまみ部材81回してナ
ットとの螺合を解除すると、螺合していた分だけ、つま
み部材81がランプカバー22Eより外に飛び出す。そ
して、このつまみ部材81を掴んで、ランプカバー22
Eを、プロジェクタ1の側面に沿ってスライドさせる
と、当該ランプカバー22Eを外すことができるように
なっている。なお、つまみ部材81は、Eリングで支持
されているため、ナットとの螺合を解除しても、ランプ
カバー22Eからは外れない構造となっている。
【0023】ロアケース23は、前述のように、マグネ
シウム等のダイキャスト製とされ、略長方形状の底面部
231およびその周囲の側面部232が一体形成されて
いる。内部には、所定箇所に適宜補強リブ等が設けら
れ、ロアケース23全体の強度が確保されている。
【0024】このようなロアケース23において底面部
231の前方の両隅部分には、プロジェクタ1全体の傾
きを調整して投写画像の位置合わせを行う高さ位置調整
機構7が設けられている。これに対して底面部231の
後方側中央部には、樹脂製のフット部材6(図2,3)
が嵌合している。また、ロアケース23の底面部231
には、ファンカバー235が取付けられている。さら
に、ロアケース23のフロント部232Aには、レンズ
取付け枠24に対応して丸孔開口232Dが設けられて
いる。
【0025】このような外装ケース2には、内部に冷却
空気を取り入れるための吸気孔2A、冷却後の空気を排
出するための排気口24A、吸気孔2A、操作スイッチ
2B、スピーカの位置に対応した多数の孔2C、ハンド
ル用開口221B等が設けられている。なお、図2に示
すように、このハンドル用開口221Bからも内部に冷
却空気が取り入れられるように吸気口221Fが設けら
れている。
【0026】電源ユニット3は、図4,6に示すよう
に、外装ケース2内の下面側に配置された図示しない電
源および電源の上方に配置されたランプ駆動回路とで構
成されている。電源は、電源ケーブルを通して供給され
た電力をランプ駆動回路や図示しないドライバーボード
等に供給するものであり、前記電源ケーブルが差し込ま
れるインレットコネクタ33(図4)を備えている。
【0027】ランプ駆動回路は、電力を光学ユニット4
の光源ランプ411(図5)に供給するものである。光
学ユニット4は、図5に示すように、光源ランプ411
から出射された光束を、光学的に処理して画像情報に対
応した光学像を形成するユニットであり、インテグレー
タ照明光学系41、色分離光学系42、リレー光学系4
3、電気光学装置44、色合成光学系としてのクロスダ
イクロイックプリズム45、および投写光学系としての
投写レンズ46を備えている。
【0028】〔2.光学系の詳細な構成〕図5におい
て、インテグレータ照明光学系41は、電気光学装置4
4を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の各
色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,44
1Bと示す)の画像形成領域をほぼ均一に照明するため
の光学系であり、光源装置413と、UVフィルタ41
8と、光束分割素子としての第1レンズアレイ414
と、第2レンズアレイ416と、偏光変換素子415
と、重畳レンズ419と、反射ミラー424とを備えて
いる。
【0029】インテグレータ照明光学系41を構成する
光源装置413は、放射状の光線を出射する放射光源と
しての光源ランプ411と、この光源ランプ411から
出射された放射光を反射するリフレクタ412とを有す
る。光源ランプ411としては、ハロゲンランプやメタ
ルハライドランプ、または高圧水銀ランプが用いられる
ことが多い。リフレクタ412としては、放物面鏡を用
いている。これは、楕円面鏡と平行化レンズ(凹レン
ズ)を用いてもよい。
【0030】第1レンズアレイ414は、光軸方向から
見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズ414Aがマト
リクス状に配列された構成を有している。各小レンズ4
14Aは、光源ランプ411から出射されてUVフィル
タ418を通る光束を、複数の部分光束に分割してい
る。各小レンズ414Aの輪郭形状は、液晶パネル44
1の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定
されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領
域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であ
るならば、各小レンズ414Aのアスペクト比も4:3
に設定する。
【0031】第2レンズアレイ416は、第1レンズア
レイ414とほぼ同様な構成を有しており、小レンズ4
16Aがマトリクス状に配列された構成を有している。
この第2レンズアレイ416は、重畳レンズ419とと
もに第1レンズアレイ414の各小レンズ414Aの像
を液晶パネル441上に結合させる機能を有している。
【0032】偏光変換素子415は、第2レンズアレイ
416と重畳レンズ419との間に配置されるととも
に、第2レンズアレイ416からの光を1種類の偏光光
に変換するものであり、これにより、電気光学装置44
での光の利用効率が高められている。
【0033】具体的に、偏光変換素子415によって1
種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ41
9によって最終的に電気光学装置44の液晶パネル44
1R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光
を変調するタイプの液晶パネル441を用いた本実施形
態のプロジェクタ1(電気光学装置44)では、1種類
の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏
光光を発する光源ランプ411からの光のほぼ半分が利
用されない。
【0034】そこで、偏光変換素子415を用いること
により、光源ランプ411からの出射光を全て1種類の
偏光光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を
高めている。なお、このような偏光変換素子415は、
たとえば特開平8−304739号公報に紹介されてい
る。
【0035】色分離光学系42は、2枚のダイクロイッ
クミラー421,422と、反射ミラー423とを備
え、ミラー421、422によりインテグレータ照明光
学系41から出射された複数の部分光束を赤、緑、青の
3色の色光に分離する機能を有している。
【0036】リレー光学系43は、入射側レンズ43
1、リレーレンズ433、および反射ミラー432、4
34を備え、色分離光学系42で分離された色光のう
ち、青色光を液晶パネル441Bまで導く機能を有して
いる。
【0037】この際、色分離光学系42のダイクロイッ
クミラー421では、インテグレータ照明光学系41か
ら出射された光束の青色光成分と緑色光成分とが反射す
るとともに、赤色光成分が透過する。ダイクロイックミ
ラー421によって透過した赤色光は、反射ミラー42
3で反射し、フィールドレンズ417を通って赤色用の
液晶パネル441Rに達する。このフィールドレンズ4
17は、第2レンズアレイ416から出射された各部分
光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換
する。他の液晶パネル441G、441Bの前に設けら
れたフィールドレンズ417も同様である。ダイクロイ
ックミラー421で反射した青色光と緑色光のうちで、
緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、
フィールドレンズ417を通って緑色用の液晶パネル4
41Gに達する。一方、青色光はダイクロイックミラー
422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィ
ールドレンズ417を通って青色光用の液晶パネル44
1Bに達する。なお、青色光にリレー光学系43が用い
られているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路
長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の
低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ4
31に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ
417に伝えるためである。
【0038】電気光学装置44は、3枚の光変調装置と
なる液晶パネル441R,441G,441Bを備え、
これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング
素子として用いたものであり、色分離光学系42で分離
された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,4
41G,441Bによって、画像情報に応じて変調され
て光学像を形成する。
【0039】クロスダイクロイックプリズム45は、3
枚の液晶パネル441R,441G,441Bから出射
された各色光ごとに変調された画像を合成してカラー画
像を形成するものである。なお、プリズム45には、赤
色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体
多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字
状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色
光が合成される。そして、プリズム45で合成されたカ
ラー画像は、投写レンズ46から出射され、スクリーン
上に拡大投写される。
【0040】以上説明した各光学系41〜45は、図4
および図6に示すように、シールド板91が被せられた
メインボード90の下方に配置されており、かつ、合成
樹脂製の光学部品用筐体としてのライトガイド47内に
収容されている。すなわち、このライトガイド47に
は、光源装置413を覆う光源保護部471の他、前述
の各光学部品414〜419,421〜424,431
〜434を上方からスライド式に嵌め込む溝部がそれぞ
れ設けられている。
【0041】また、ライトガイド47の光出射側にはヘ
ッド部49が形成されている。ヘッド部49の一端側に
液晶パネル441R,441G,441Bが取付けられ
たプリズム45が固定され、他端側の半円筒状部分に沿
ったフランジ上に投写レンズ46が固定されている。
【0042】〔3.外装ケースの詳細〕図7,8には、
第1実施形態の外装ケース2の分解斜視図が示されてい
る。これらの図7,8にも示すように、また、前述のよ
うに、外装ケース2は、アルミニウムあるいは鉄板等を
曲げ・絞り加工したアッパーケース21およびミドルケ
ース22と、マグネシウム等のダイキャスト製のロアケ
ース23との三体構成となっている。
【0043】アッパーケース21は、前述のように、上
面部211と側面部212とを有し、弁当箱の蓋状に成
形加工されている。このアッパーケース21の側面部2
12には、全周にわたり、所定間隔で複数箇所に取付け
孔211Eがあけられている。そして、このようなアッ
パーケース21は、H1の高さ寸法となっている。
【0044】ミドルケース22は、前述のように第1ケ
ース部材22A、第2ケース部材22B、第3ケース部
材22C、インターフェース基板22D、ランプカバー
22Eおよびレンズ取付け枠24を含み構成されてい
る。第1ケース部材22Aと第2ケース部材22Bとの
対向する端面同士は所定間隔離れており、これらの部材
22A、22Bの端面間でレンズ取付け用の開口221
Cが形成されている。また、第2ケース部材22Bにお
ける外装ケース2のフロント部221Aには、排気用開
口221Dが形成されている。
【0045】ミドルケース22の各ケース部材22A,
22B,22C同士は、ねじ止め等で互いに連結され、
このようなミドルケース22の上端(アッパーケース2
1側)には、前記アッパーケース21の複数個の取付け
孔211E位置に対応して、複数の板状の突起222が
設けられて、これらの突起222には、それぞれ、ねじ
孔222Eがあけられている。そして、アッパーケース
21の取付け孔211E側からビス223を差し込んで
ねじ孔222Eに螺合させ、アッパーケース21とミド
ルケース22とが結合されるようになっている(図1,
2参照)。
【0046】ミドルケース22の下端(ロアケース23
側)縁部には、全周にわたり、所定間隔で内側に突出す
る板状の突起225が複数個設けられ、これらの突起2
25には、それぞれ、取付け孔225Eがあけられてい
る。
【0047】前記レンズ取付け枠24は合成樹脂製とさ
れ、レンズ部品が挿通される円形部24Bとこの円形部
24Bの両側に設けられた袖部24Cとを有して形成さ
れ、ミドルケース22の前記開口221C、221Dに
嵌め込まれ、かつ、固定されるようになっている。すな
わち、袖部24Cの端部にはそれぞれ係合部246が設
けられ、これらの係合部246は、第1ケース部材22
Aと第2ケース部材22Bの内面に設けられた係合部2
26と係合し、かつ係止されるようになっている。
【0048】ロアケース23は、前述のように、マグネ
シウム等のダイキャスト製とされ、弁当箱状に形成され
ている。このようなロアケース23のフロント部232
Aと側面部232との角部には、高さ位置調整機構7用
の凹み部233が設けられ、底面部231のほぼ中央部
には、電気光学装置44を取付けるための取付枠234
が形成されている。なお、ロアケース23の高さは、ア
ッパーケース21の高さH1とほぼ同じ程度に形成さ
れ、ミドルケース22の高さより低くなっている。
【0049】また、ロアケース23の上端内周には、全
周にわたって、前記ミドルケース22の下端縁部に設け
られた複数個の突起225および取付け孔225Eに対
応して、複数本の取り付けピン236が設けられ、これ
らの取り付けピン236の上面にはねじ孔236Eがあ
けられている。
【0050】そして、ミドルケース22をロアケース2
3の上に載せ、ミドルケース22の取付け孔225E側
からビス223を差し込んでロアケース23のねじ孔2
36Eに螺合させることにより、ミドルケース22とロ
アケース23とが結合・固定されるようになっている。
【0051】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1) 外装ケース2が、溶融金属成形部としてのロアケー
ス23と、板金加工部としてのアッパーケース21およ
びミドルケース22とにより構成されているので、全体
を薄板で形成することができる。従って、同じ大きさの
場合、全体が合成樹脂製の筐体等と比べて収容面積を大
きくとることができ、収容効率の向上を図ることができ
る他、外装ケース2が金属の単一素材なので、合成樹脂
等と分別しないでよく、リサイクル性を高めることがで
きる。
【0052】(2) 外装ケース2のアッパーケース21お
よびミドルケース22が、アルミニウムあるいは鉄板等
を曲げ・絞り加工して形成されているので、全体をダイ
キャストとする場合と比べてコストを抑えることができ
る。
【0053】(3) ロアケース23は、高さがミドルケー
ス22に比べて低く形成され、形状も複雑となっていな
いので、ダイキャストに特有の応力発生によるヒケ等を
抑えることができ、その結果、製品の歩留まりをよくす
ることができる。
【0054】(4) 外装ケース2が、アッパーケース2
1、ミドルケース22およびロアケース23の三体構成
となっているので、各部材21,22,23の高さ寸法
を任意に設定することができる。従って、例えばアッパ
ーケース21を低くすることができるので、プレスで容
易に、かつ、精密に成形することができる。
【0055】(5) ミドルケース22の第2ケース部材2
2Bには、排気用開口221Dが形成されており、この
排気用開口221Dは、合成樹脂製のレンズ取付け枠2
4で覆われている。従って、電源部や光学系統等を冷却
して熱をもった空気が排出される結果、排気用開口22
1Dが熱くなるが、レンズ取付け枠24により熱の伝導
が和らげられる。
【0056】次に、図9に基づいて本発明の第2実施形
態を説明する。この実施形態において、前記第1実施形
態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、
その詳細な説明は省略または簡略化する。この第2実施
形態の外装ケース20では、アッパーケース210の高
さがH2となっており、第1実施形態のアッパーケース
21の高さ寸法H1より高く形成されている点が異なる
のみである。なお、このようなアッパーケース210の
高さ寸法はH2だけでなく、それよりも高いH3等、高
さの異なる複数種類が準備されており、ボード等の違い
により適宜使い分けすることができるようになってい
る。
【0057】このような第2実施形態によれば、前記
(1) 〜(5) と同様の効果の他、 (6) 例えば、TVチューナを備えたチューナボード、P
C等に接続するためのPC接続ボード等の拡張ボードを
容易に増設することができるという効果がある。
【0058】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施形態では、ロアケース23は、マグネシウムを使
用したダイキャスト成形により形成されているが、これ
に限らず、アルミニウムのダイキャスト成形により形成
されてもよい。
【0059】また、前記実施形態では、3つの光変調装
置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明
は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つ
の光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以
上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能であ
る。
【0060】また、前記実施形態では、光変調装置とし
て液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いた
デバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いても良い。
さらに、前記実施形態では、光入射面と光出射面とが異
なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光
出射面とが同一となる反射型の光変調装置を用いても良
い。
【0061】さらにまた、前記実施形態では、スクリー
ンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプ
ロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーン
を観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイプ
のプロジェクタにも適用可能である。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のプロジ
ェクタ用筐体およびその筐体を備えたプロジェクタによ
れば、筐体が、溶融金属成形部と、板金加工部とにより
構成されているので、全体を薄板で形成することがで
き、同じ大きさの場合、合成樹脂製の筐体等と比べて収
容面積を大きくとることができ、収容効率の向上を図れ
る他、筐体が金属の単一素材なので、合成樹脂等と分別
しないでよく、リサイクル性を高めることができる。ま
た、板金加工部を使用することで、全体をダイキャスト
とする場合と比べてコストを抑えることができる。さら
に、溶融金属成形部の筐体全体に対する割合を少なく
し、かつ、構造を簡単化することで、ダイキャストに特
有の原因等を抑え、製品の歩留まりをよくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタを上
方から見た全体斜視図である。
【図2】前記実施形態のプロジェクタのハンドルを開い
た状態を下方から見た全体斜視図である。
【図3】前記実施形態のプロジェクタを下方から見た全
体斜視図である。
【図4】前記実施形態のプロジェクタの内部を示す全体
斜視図である。
【図5】前記実施形態のプロジェクタの各光学系を模式
的に示す平面図である。
【図6】前記実施形態のプロジェクタの光学ユニットの
構成部品を示す斜視図である。
【図7】前記実施形態の外装ケースを示す分解斜視図で
ある。
【図8】前記実施形態の外装ケースを別の方向から見た
分解斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態の外装ケースを示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 2 外装ケース 21 アッパーケース 22 ミドルケース 22A 第1ケース部材 22B 第2ケース部材 22C 第3ケース部材 23 ロアケース 24 開口枠材であるレンズ取付け枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C058 AB06 EA02 EA26 5G435 AA00 AA12 AA17 BB12 BB17 CC12 DD02 DD04 EE02 EE49 FF05 GG01 GG02 GG04 GG08 GG16 GG28 GG41 GG44 LL15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロジェクタの装置本体が取付けられる溶
    融金属成形部と、金属板金加工により形成された板金加
    工部とを有することを特徴とするプロジェクタ用筐体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプロジェクタ用筐体にお
    いて、 ロアケース、ミドルケースおよびアッパーケースの三体
    構成となっていることを特徴とするプロジェクタ用筐
    体。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のプロジェクタ用筐体にお
    いて、 前記アッパーケースは、高さの異なる複数種類が準備さ
    れていることを特徴とするプロジェクタ用筐体。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプ
    ロジェクタ用筐体において、前記板金加工部は、アルミ
    ニウムまたは鉄製の板金を加工して形成されていること
    を特徴とするプロジェクタ用筐体。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプ
    ロジェクタ用筐体において、排気用開口部を有し、この
    排気用開口部は、合成樹脂製の開口枠材で覆われている
    ことを特徴とするプロジェクタ用筐体。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかに記載のプ
    ロジェクタ用筐体を備えていることを特徴とするプロジ
    ェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007164075A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Toshiba Corp 投写型表示装置
US7303644B2 (en) 2003-03-10 2007-12-04 Seiko Epson Corporation Manufacturing method of optical device

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