JP2002106994A - 冷凍サイクル - Google Patents

冷凍サイクル

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JP2002106994A
JP2002106994A JP2000303396A JP2000303396A JP2002106994A JP 2002106994 A JP2002106994 A JP 2002106994A JP 2000303396 A JP2000303396 A JP 2000303396A JP 2000303396 A JP2000303396 A JP 2000303396A JP 2002106994 A JP2002106994 A JP 2002106994A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房のサイクル内に冷媒が少ない状態での暖
房運転でも、暖房性能を得ることができ、コストの低い
冷凍サイクルを提供することを目的とする。 【解決手段】 暖房運転時に四方弁20の切り換えによ
り、コンプレッサ1、四方弁20、内部熱交換器4、定
差圧弁23およびオリフィス24、水熱交換器26およ
びアキュムレータ5を冷媒が流れる構成にした。これに
より、暖房運転時には、外部熱交換器2がコンプレッサ
1の吸い込み側のアキュムレータ5の管路に接続された
構成になるため、極寒時に冷媒が外部熱交換器2に集ま
って暖房のサイクル内に少ない状態にあっても、外部熱
交換器2に貯っていた冷媒はアキュムレータ5へ吸い出
されて回収されるようになり、暖房性能が得られるよう
になる。また、制御デバイスは四方弁20が1個である
ため、コストを下げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍サイクルに関
し、特に自動車用空調装置で通常は冷房用熱交換器とし
て用いられる内部熱交換器を暖房用熱交換器として用い
るようにした冷凍サイクルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置は、車室内に、低温冷
媒により冷風を作る内部熱交換器(エバポレータ)と、
エンジンの冷却水から温風を作るヒータコアとを有し、
冷風と温風とを適宜混合して車室内を快適な空気温度に
なるよう制御している。
【0003】ところが、近年、エンジンの燃焼効率の向
上に伴い、エンジンの冷却水の水温が低くなっているた
め、冷却水を暖房用の熱源として利用した場合に、冬期
では十分な暖房温度を得ることが難しくなってきてい
る。そこで、フロンガスなどを使って冷房と一緒に暖房
もできるようなシステムのニーズが増えている。このよ
うなシステムは、たとえば特開平11−344263号
公報にバイパス管路付冷凍サイクルとして提案されてい
る。
【0004】図4は従来のバイパス管路付冷凍サイクル
の一例を示す構成図である。このバイパス管路付冷凍サ
イクルによれば、コンプレッサ1と、車室外に設けられ
た外部熱交換器2と、膨張弁3と、車室内に設けられた
内部熱交換器4と、アキュムレータ5とによって通常の
冷凍サイクルを構成し、この通常の冷凍サイクルに加え
て、コンプレッサ1から送り出された高圧冷媒ガスを外
部熱交換器2をバイパスさせて内部熱交換器4に直接送
り込ませるためのバイパス管路6が併設されている。
【0005】また、このバイパス管路付冷凍サイクル
は、コンプレッサ1から送り出される高圧冷媒を外部熱
交換器2またはバイパス管路6のいずれかに向かわせる
よう管路の切り換えを行う開閉弁7,8と、外部熱交換
器2と膨張弁3との間に設けられた逆止弁9と、バイパ
ス管路6に流れる高圧冷媒に対して膨張弁として作用す
る減圧用の定差圧弁10と、内部熱交換器4とアキュム
レータ5との間に設けられた膨張弁11、熱交換器1
2、開閉弁13とを備えている。熱交換器12は、膨張
弁11にて断熱膨張された低温冷媒にたとえばエンジン
冷却水の熱を与えてアキュムレータ5に戻すためのもの
である。
【0006】このように構成されたバイパス管路付冷凍
サイクルにおいて、冷房時には、開閉弁7を開け、開閉
弁8を閉じるように制御してコンプレッサ1から送り出
された高圧冷媒をすべて外部熱交換器2に向かわせるよ
うにし、内部熱交換器4の下流側に設けられた開閉弁1
3を開けて、内部熱交換器4から出た冷媒を直接アキュ
ムレータ5に行くようにしている。これにより、車室内
に設けられている内部熱交換器4が本来のエバポレータ
として作用し、そこでの周囲の空気と冷媒との熱交換に
よって冷房が行われる。
【0007】暖房時には、開閉弁7,13を閉じ、開閉
弁8を開けるように制御してコンプレッサ1から送り出
された高圧冷媒をバイパス管路6に向かわせ、内部熱交
換器4から出た冷媒を膨張弁11および熱交換器12を
通してアキュムレータ5に行くようにしている。これに
より、コンプレッサ1から送り出された高圧冷媒は、外
部熱交換器2へは行かずにすべてバイパス管路6内を流
れ、定差圧弁10を通ることによって低圧設計の内部熱
交換器4に合った圧力に減圧され、そして内部熱交換器
4を通過する際に、コンプレッサ1において与えられた
顕熱を冷媒から奪う熱交換が行われて暖房が行われる。
したがって、内部熱交換器4は、ここでは暖房のための
放熱器として作用する。内部熱交換器4にて熱交換され
た冷媒は、膨張弁11にて膨張して減圧され、熱交換器
12にて加熱されてアキュムレータ5に戻される。
【0008】ここで、冬場の寒い時期に暖房運転をする
場合を考える。冷凍サイクルの中で外気に曝されている
部分が外部熱交換器2であり、極寒時における駐車では
この外部熱交換器2が外気によって最も良く冷やされ
る。冷媒は、冷凍サイクルの中で最も低い温度のところ
に集まる習性を持っており、したがって、長時間の駐車
では、開閉弁7および逆止弁9の微小リークにより、冷
媒は最も温度の低い外部熱交換器2に集まる傾向があ
る。
【0009】このように冷媒が外部熱交換器2に集まっ
た状態でエンジンを始動し、暖房運転をしようとする
と、外部熱交換器2をバイパスする暖房のサイクル内に
は冷媒がほとんどない状態が発生することになるため、
十分な暖房性能を得ることができなくなる。
【0010】そこで、暖房運転する場合には、それに先
立って冷房運転が行われる。すなわち、コンプレッサ1
から外部熱交換器2に高温高圧のガスを供給して加熱
し、中に貯っていた冷媒が凝縮できないようにする。こ
の冷房運転をしばらく続けると、外部熱交換器2に貯っ
ていた冷媒は、冷凍サイクル内を循環するようになり、
アキュムレータ5まで戻って貯ってくるようになる。そ
の時点で、開閉弁7,8,13を切り換え、暖房運転モ
ードにすると、暖房のサイクル内にある冷媒によって暖
房運転することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バイパス管路付冷凍サイクルでは、寒いときに暖房をし
ようとする際に、直接暖房運転モードにするのではな
く、一旦冷房運転モードにしなければならないという問
題点があった。また、モード切り換えのための制御デバ
イスが多く必要であることから、システムのコストが高
くなるという問題点があった。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、暖房のサイクル内に冷媒が少ない状態での暖
房運転でも、暖房性能を得ることができ、コストの低い
冷凍サイクルを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、コンプレッサ、外部熱交換器、第1定差
圧弁および第1オリフィス、内部熱交換器、およびアキ
ュムレータをこの順に管路で接続してなる冷凍サイクル
において、冷房運転時に前記コンプレッサと前記外部熱
交換器とを接続するとともに前記内部熱交換器と前記ア
キュムレータとを接続し、暖房運転時には前記コンプレ
ッサと前記内部熱交換器とを接続するとともに前記外部
熱交換器と前記アキュムレータとを接続する四方弁と、
前記第1オリフィスと前記内部熱交換器との接続部と前
記アキュムレータとの間の管路に設けられて暖房運転時
に前記内部熱交換器で熱交換された冷媒の断熱膨張およ
び加熱を行う第2定差圧弁、第2オリフィスおよび水熱
交換器と、前記四方弁の暖房運転時における切り換え位
置にて接続される前記外部熱交換器と前記アキュムレー
タとの間の管路に前記外部熱交換器から前記アキュムレ
ータへの方向にのみ冷媒を流すことができる逆止弁と、
を備えていることを特徴とする冷凍サイクルが提供され
る。
【0014】このような冷凍サイクルによれば、暖房運
転時には、四方弁が外部熱交換器とアキュムレータとを
接続するよう冷媒の管路を切り換えるので、外部熱交換
器が暖房のサイクルから外れるにも拘らず、コンプレッ
サの吸い込み側に設けられたアキュムレータと接続状態
にある。このため、極寒時に冷媒が外部熱交換器に集ま
って暖房のサイクル内に少ない状態にあっても、暖房運
転を継続していくうちに外部熱交換器に貯っていた冷媒
がアキュムレータへ吸い出されていくようになる。この
ように、冷媒がアキュムレータに回収されることによ
り、暖房性能が得られるようになる。また、冷房運転モ
ードと暖房運転モードとで冷媒の管路の切り換えを1つ
の四方弁で行うようにしたことにより、必要な制御デバ
イスが少なくて済み、コストを下げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態に係る冷凍サイクルの構成図である。
【0016】本発明による冷凍サイクルは、コンプレッ
サ1と、このコンプレッサ1の出力をポートAに受ける
四方弁20と、この四方弁20のポートBに接続された
外部熱交換器2と、この外部熱交換器2の下流側管路に
配置された定差圧弁21およびオリフィス22と、四方
弁20のポートCに接続された内部熱交換器4と、この
内部熱交換器4の下流側およびオリフィス22の下流側
の管路に接続された定差圧弁23およびオリフィス24
と、四方弁20のポートDに接続された逆止弁25と、
オリフィス24および逆止弁25の下流側の管路に接続
された水熱交換器26と、この水熱交換器26とコンプ
レッサ1との間に配置されたアキュムレータ5とを備え
ている。水熱交換器26は、自動車内の余熱であるエン
ジンの冷却水を熱源として供給するよう構成され、その
冷却水の供給配管には流量を制御する電磁弁27が設け
られている。また、内部熱交換器4の冷媒入口側の管路
には圧力スイッチ28が設けられ、その出力は、コンプ
レッサ1に接続されていて、たとえば内部熱交換器4の
冷媒入口側の圧力が所定の圧力を越えた場合に、電磁ク
ラッチを切るなどしてコンプレッサ1を停止するように
している。
【0017】四方弁20は、冷房運転モードでは、ポー
トAとポートB、ポートCとポートDとをそれぞれ接続
し、暖房運転モードでは、ポートAとポートC、ポート
BとポートDとをそれぞれ接続するよう冷媒流路を切り
換える。
【0018】冷房運転モードでは、四方弁20は図示の
実線で示した通路位置になるよう切り換えられ、また、
電磁弁27は水熱交換器26が機能しないよう閉じられ
ている。コンプレッサ1によって出力された高温高圧の
冷媒は、四方弁20を介して外部熱交換器2に送られ、
ここで外気と熱交換されて凝縮される。凝縮された冷媒
は、定差圧弁21およびオリフィス22を通って減圧さ
れた低温の冷媒になる。その後、その冷媒は、内部熱交
換器4に送られ、ここで車室内の空気と熱交換されて蒸
発される。内部熱交換器4で熱交換された気液混合の冷
媒は、四方弁20、逆止弁25を通り、水熱交換器26
を単に通過してアキュムレータ5に送られ、ここで気液
分離される。そして、アキュムレータ5で分離された冷
媒ガスがコンプレッサ1に供給されることになる。
【0019】ここで、内部熱交換器4の冷媒入口側の管
路の圧力が高くなった場合には、定差圧弁23が開き、
冷媒の一部をオリフィス24で減圧した後、アキュムレ
ータ5に流すようにする。これにより高圧に耐えるよう
に設計されていない内部熱交換器4を高圧破壊から防ぐ
ことができる。
【0020】暖房運転モードでは、四方弁20は図示の
破線で示した通路位置になるよう切り換えられ、また、
電磁弁27は水熱交換器26にエンジンの冷却水が供給
されるよう開いている。コンプレッサ1によって出力さ
れた高温高圧の冷媒は、四方弁20を介して内部熱交換
器4に送られ、ここで車室内の空気と熱交換されて凝縮
される。凝縮された冷媒は、定差圧弁23およびオリフ
ィス24を通って減圧された低温の冷媒になり、水熱交
換器26で加熱されて、アキュムレータ5に送られ、こ
こで気液分離され、分離された冷媒ガスがコンプレッサ
1に供給されることになる。なお、外部熱交換器2の管
路に配置された定差圧弁21は、このとき逆止弁として
機能し、内部熱交換器4を出た冷媒が外部熱交換器2の
側へ流れることはない。
【0021】ここで、内部熱交換器4の冷媒入口側の管
路の圧力が高くなった場合には、圧力スイッチ28が働
いてコンプレッサ1を停止するように制御している。ま
た、外部熱交換器2は、四方弁20および逆止弁25を
介して水熱交換器26の上流側の管路に接続され、かつ
逆止弁25は四方弁20から水熱交換器26の方へ流れ
る向きに設けられている。この水熱交換器26は、アキ
ュムレータ5を介してコンプレッサ1の吸引側に接続さ
れているため、冬場の駐車中に冷媒が外部熱交換器2に
集まっていた場合、その外部熱交換器2内の冷媒には、
コンプレッサ1によって常に吸引作用が働いている。し
たがって、外部熱交換器2に貯っていた冷媒は、外部熱
交換器2から吸い出され、暖房のサイクル内に回収され
ることになるため、暖房運転を継続しているうちに十分
な暖房性能を得ることができるようになる。
【0022】図2は本発明の第2の実施の形態に係る冷
凍サイクルの構成図である。この図2において、図1に
示した構成要素と同じ要素については同じ符号を付して
その詳細な説明は省略する。
【0023】第2の実施の形態では、外部熱交換器2か
ら冷媒を吸い出すときに作用する逆止弁25の管路に、
外部熱交換器2からの冷媒の回収量を制御する電磁弁2
9を設けてある。また、アキュムレータ5内には、アキ
ュムレータ5に貯る液冷媒の量を検知する液面センサ3
0が設けられている。
【0024】この液面センサ30の出力は、電磁弁29
の制御に使用される。たとえば、アキュムレータ5内の
液冷媒の量が所定の量に達したことを液面センサ30が
検知したときに、これ以上の冷媒の回収が不要であるよ
うな場合、電磁弁29を閉じるように制御して、外部熱
交換器2からの冷媒の回収を止めるようにすることがで
きる。このように、電磁弁29を操作することで外部熱
交換器2から戻す冷媒の量を調節することができ、その
調節は、アキュムレータ5の中に設置した液面センサ3
0による冷媒量の検出に基づいて自動化することができ
る。
【0025】また、この第2の実施の形態では、水熱交
換器をアキュムレータ5に取り付けて一体にした構成例
を示している。これにより、サイクル内に水熱交換器の
取り付けが不要になるとともに、アキュムレータ5内の
水熱交換器から冷媒に与えられる熱をも暖房に利用する
ことができるようになる。
【0026】なお、外部熱交換器2からの冷媒の回収量
を制御する手段として、電磁弁29を設ける代わりに四
方弁20の機能を使って実現することもできる。すなわ
ち、四方弁20が以下の5つの切り換えモードを有して
いる場合に、モードの切り換えで冷媒の回収量を調節す
ることができる。 (1)第1の切り換えモード:A→B,C→D (2)第2の切り換えモード:A→B (3)第3の切り換えモード:A→B,C (4)第4の切り換えモード:A→C (5)第5の切り換えモード:A→C,B→D ここで、各モードの右側に示した記号は、連通状態にあ
るポート名を示し、矢印は冷媒の流れ方向を示してい
る。
【0027】この切り換えモードにおいて、第1の切り
換えモードは、冷房運転時のもので、冷媒はポートAか
らポートBに流れ、ポートCからポートDに流れる。第
5の切り換えモードは、暖房運転時のもので、ポートA
からポートCに流れ、ポートBからポートDに流れる。
この第1の切り換えモードと第5の切り換えモードとの
間に、冷媒がポートAからポートBにのみ流れる第2の
切り換えモードと、冷媒がポートAからポートBおよび
ポートCに流れる第3の切り換えモードと、冷媒がポー
トAからポートCにのみ流れる第4の切り換えモードと
がある。
【0028】これらの切り換えモードの中で、第4の切
り換えモードおよび第5の切り換えモードに注目してみ
ると、ポートBとポートDとの間の連通状態がオン・オ
フしていることがわかる。四方弁20のこの機能を利用
して、外部熱交換器2からの冷媒の回収量を制御するこ
とができるのである。
【0029】図3は本発明の第3の実施の形態に係る冷
凍サイクルの構成図である。この図3において、図1に
示した構成要素と同じ要素については同じ符号を付して
その詳細な説明は省略する。
【0030】この第3の実施の形態は、内部熱交換器4
の圧力上昇対策として、第1および第2の実施の形態で
は、圧力スイッチ28を用いて内部熱交換器4の圧力が
上昇した場合に、コンプレッサ1を停止させるようにし
たのに対し、定差圧弁23およびオリフィス24と並列
にレギュレータ31を設け電気制御によらない構成にし
ている。レギュレータ31は、上流側の圧力をピストン
またはダイヤフラムで受圧し、圧力が高くなった場合に
は、ピストンまたはダイヤフラムが弁を開けて圧力を下
げるようにすることで、圧力が所定の圧力以上にならな
いようにするものである。
【0031】暖房運転モードでは、内部熱交換器4から
出た冷媒を定差圧弁23でせき止めているような形にな
っているので、内部熱交換器4の出口側管路の圧力が高
くなった場合には、レギュレータ31が冷媒のせき止め
を開放し、内部熱交換器4の出口側管路の圧力を下げる
よう作用する。これにより、圧力が上昇することによる
内部熱交換器4の破壊を未然に防止することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、冷媒
流路の切り換えに四方弁を用い、暖房運転モードではコ
ンプレッサの吸い込み側に外部熱交換器が接続されるよ
うな構成にした。これにより、暖房運転モードに入る前
に、冷媒が外部熱交換器に貯っていて暖房のサイクル内
に冷媒が少なくなっていたとしても、外部熱交換器内の
冷媒がコンプレッサに引かれて暖房のサイクル内に回収
されるため、暖房性能を得ることができる。また、冷媒
流路を切り換える制御デバイスを従来の3つの開閉弁か
ら1つの四方弁にすることができ、コストを下げること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る冷凍サイクル
の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る冷凍サイクル
の構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る冷凍サイクル
の構成図である。
【図4】従来のバイパス管路付冷凍サイクルの一例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサ 2 外部熱交換器 3 膨張弁 4 内部熱交換器 5 アキュムレータ 6 バイパス管路 7,8 開閉弁 9 逆止弁 10 定差圧弁 11 膨張弁 12 熱交換器 13 開閉弁 20 四方弁 21 定差圧弁 22 オリフィス 23 定差圧弁 24 オリフィス 25 逆止弁 26 水熱交換器 27 電磁弁 28 圧力スイッチ 29 電磁弁 30 液面センサ 31 レギュレータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ、外部熱交換器、第1定差
    圧弁および第1オリフィス、内部熱交換器、およびアキ
    ュムレータをこの順に管路で接続してなる冷凍サイクル
    において、 冷房運転時に前記コンプレッサと前記外部熱交換器とを
    接続するとともに前記内部熱交換器と前記アキュムレー
    タとを接続し、暖房運転時には前記コンプレッサと前記
    内部熱交換器とを接続するとともに前記外部熱交換器と
    前記アキュムレータとを接続する四方弁と、 前記第1オリフィスと前記内部熱交換器との接続部と前
    記アキュムレータとの間の管路に設けられて暖房運転時
    に前記内部熱交換器で熱交換された冷媒の断熱膨張およ
    び加熱を行う第2定差圧弁、第2オリフィスおよび水熱
    交換器と、 前記四方弁の暖房運転時における切り換え位置にて接続
    される前記外部熱交換器と前記アキュムレータとの間の
    管路に前記外部熱交換器から前記アキュムレータへの方
    向にのみ冷媒を流すことができる逆止弁と、 を備えていることを特徴とする冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 前記水熱交換器は、エンジンの冷却水を
    熱源として前記第2オリフィスにて断熱膨張された冷媒
    と熱交換するよう構成され、この断熱膨張された冷媒と
    の熱交換を暖房運転時のみ行うよう流量を制御する弁を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイク
    ル。
  3. 【請求項3】 前記水熱交換器は、前記アキュムレータ
    と一体に構成したことを特徴とする請求項2記載の冷凍
    サイクル。
  4. 【請求項4】 暖房運転時に前記内部熱交換器の圧力上
    昇を抑制する圧力抑制手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の冷凍サイクル。
  5. 【請求項5】 前記圧力抑制手段は、前記四方弁と前記
    内部熱交換器との間の管路に設けられて管路内の冷媒の
    圧力が所定の圧力を越えると前記コンプレッサを停止さ
    せるようにした圧力スイッチであることを特徴とする請
    求項4記載の冷凍サイクル。
  6. 【請求項6】 前記圧力抑制手段は、前記第2定差圧弁
    および第2オリフィスをバイパスするように設けられて
    前記第1オリフィスと前記内部熱交換器との接続部の圧
    力を検知し、圧力が所定圧力以上になると弁を開けて圧
    力を下げるように圧力調整を行うレギュレータであるこ
    とを特徴とする請求項4記載の冷凍サイクル。
  7. 【請求項7】 暖房運転時に前記外部熱交換器の中にあ
    る冷媒を前記アキュムレータに回収する量を調節する回
    収量調節手段を備えていることを特徴とする請求項1記
    載の冷凍サイクル。
  8. 【請求項8】 前記回収量調節手段は、前記逆止弁が設
    けられている管路に設けられた電磁弁であることを特徴
    とする請求項7記載の冷凍サイクル。
  9. 【請求項9】 前記回収量調節手段は、前記四方弁の前
    記外部熱交換器が接続されたポートと前記逆止弁を設け
    た管路が接続されたポートとの間において、暖房運転時
    と冷房運転時との間で遷移する前記ポート間の連通状態
    の切り換え機能を利用したことを特徴とする請求項7記
    載の冷凍サイクル。
  10. 【請求項10】 前記アキュムレータの中に設けられて
    前記アキュムレータ内の冷媒の液量が所定量以上になる
    と前記アキュムレータに回収する冷媒の量を抑制するよ
    う前記回収量調節手段を制御する液面センサを備えてい
    ることを特徴とする請求項8または9記載の冷凍サイク
    ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1959214A2 (en) 2007-02-15 2008-08-20 Mitsubishi Electric Corporation Expansion valve mechanism and passage switching device

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