JP2002106848A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP2002106848A JP2000298468A JP2000298468A JP2002106848A JP 2002106848 A JP2002106848 A JP 2002106848A JP 2000298468 A JP2000298468 A JP 2000298468A JP 2000298468 A JP2000298468 A JP 2000298468A JP 2002106848 A JP2002106848 A JP 2002106848A
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英治 福永
Katsu Noda
克 野田
Kazuaki Ookurotani
一彰 大黒谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線センサの視野を移動させる視野移動機
構には、遊びが存在しており、この遊びの存在のために
赤外線センサの視野位置が不所望に移動し、温度検出の
精度を低下させていた。 【解決手段】 検出視野を有し、該検出視野内の赤外線
を検出する赤外線センサ7と、該赤外線センサ7の検出
結果に基づいてマグネトロンを制御する制御手段と、を
備え、前記赤外線センサ7は前記加熱室の壁面に設けた
赤外線検出孔11を介して前記加熱室内に形成する前記
検出視野内の赤外線を検出するものにおいて、前記制御
手段の指示により前記赤外線センサ7の検出視野の位置
を変更するX方向回動モータ23、第1ギア74及び第
2ギア231とからなる視野変更手段と、該第1ギア7
4と第2ギア231との遊びを規制するスプリング74
と、備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、検出視野の位置が変
更可能な赤外線センサを備えた調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、例えば特開昭59−18317
号公報に記載されている。
【0003】このものは、外装内部に加熱室が形成され
るとともに、加熱調理時に前記加熱室内に載置された食
品から放射される赤外線を赤外線センサによって検出
し、この赤外線センサの出力信号にもとづいて加熱部を
制御するものにおいて、前記外装の外面に前記赤外線セ
ンサの検出方向を変更操作する操作機構の操作部材を設
け、この操作部材の操作によって前記赤外線センサの検
出方向を前記加熱室の中央部位に向けた基準位置または
この基準位置よりも外側部位に向けた変更位置に変更可
能にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、前述のように
赤外線センサの検出方向を変更する機構は、カムや歯車
などを用いて構成されているため、赤外線センサの動き
に遊びが存在する。この遊びの存在のために、赤外線セ
ンサは常に一定の位置に停止することなく、ある程度前
後する。
【0005】このため、所望の位置に停止できないの
で、想定されている食品載置位置と異なる位置、たとえ
ば赤外線センサの視野が加熱室内の食品を捉える位置に
停止したつもりでも実際は加熱室壁面が視野範囲に入っ
て、食品温度を検出できない可能性がある。
【0006】また、赤外線センサでの温度検知をしない
とき、加熱室に設けた赤外線センサ検出孔から外れた位
置に赤外線センサを移動させて、センサの汚れを防止す
るように制御するとき、検出孔から離した位置に移動さ
せたつもりでも、実際は検出孔からの空気が触れる位置
にとどまり、赤外線センサを汚してしまう恐れがある。
【0007】本発明は、斯かる課題を解決するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の調理器は、食品
を収納する加熱室と、該加熱室内の食品を加熱する加熱
手段と、検出視野を有し、該検出視野内の赤外線を検出
する赤外線センサと、該赤外線センサの検出結果に基づ
いて前記加熱手段を制御する制御手段と、を備え、前記
赤外線センサは前記加熱室の壁面に設けた赤外線検出孔
を介して前記加熱室内に形成する前記検出視野内の赤外
線を検出するものにおいて、前記制御手段の指示により
前記赤外線センサの検出視野の位置を変更する視野変更
機構を有する視野変更手段と、該視野変更機構の遊びを
規制する遊び規制手段と、備えたことを特徴とする。
【0009】また、前記赤外線センサは、赤外線を検出
するセンサ部と、前記加熱室外部に回動自在に固定さ
れ、前記センサ部を収納するセンサケースと、前記赤外
線検出孔を介して入射してきた赤外線を前記センサ部に
到達させる前記センサケースに設けた検出窓とから構成
され、前記視野変更手段は、前記視野変更機構を介して
前記センサケースを回動させるモータ部をさらに有する
ことを特徴とする。
【0010】また、前記制御手段は、少なくとも前記赤
外線検出穴内を前記検出視野が貫通する位置と、前記赤
外線検出孔を前記検出視野が貫通しない位置との間を移
動するよう前記視野変更手段に指示することを特徴とす
る。
【0011】また、前記遊び規制手段は、スプリングで
構成されることを特徴とする。
【0012】さらに、前記遊び規制手段は、後方へ引っ
張るように配置した赤外線センサに接続した配線で構成
されることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照して、電子レンジ1
は、主に、本体2と、ドア3とからなる。本体2は、そ
の外郭を、外装部4に覆われている。また、本体2の前
面には、ユーザが、電子レンジ1に各種の情報を入力す
るための操作パネル6が備えられている。なお、本体2
は、複数の脚8に支持されている。
【0014】ドア3は、下端を軸として、開閉可能に構
成されている。ドア3の上部には、把手3aが備えられ
ている。図2に、ドア3が開状態とされたときの電子レ
ンジ1を左前方より見た、電子レンジ1の部分的な斜視
図を示す。
【0015】本体2の内部には、本体枠5が備えられて
いる。本体枠5には、加熱室10が設けられている。加
熱室10の右側面上部には、孔10aが形成されてい
る。孔10aには、加熱室10の外側から、検出経路部
材40が接続されている。
【0016】図3に、図1のIII−III線に沿う矢
視断面図を示す。また、図4に、外装部4を外した状態
にある電子レンジ1を右上方から見た、電子レンジ1の
斜視図を示す。さらに、図5に、図1のV−V線に沿う
矢視断面図を示す。
【0017】図3〜図5を参照して、孔10aに接続さ
れた検出経路部材40は、開口を有し、当該開口を孔1
0aに接続された箱形状を有している。なお、検出経路
部材40の、当該箱形状の底面には、赤外線センサ7が
取付けられている。そして、検出経路部材40を構成す
る箱形状の底面上であって、赤外線センサ7の検出窓に
対向する部分には、検出孔11が形成されている。な
お、赤外線センサ7の検出窓とは、後述する検出窓7p
(図8参照)である。
【0018】外装部4の内部には、加熱室10の右下に
隣接するように、マグネトロン12が備えられている。
また、加熱室10の下方には、マグネトロン12と加熱
室10の下部を接続させる導波管19が備えられてい
る。マグネトロン12は、導波管19を介して、加熱室
10に、マイクロ波を供給する。
【0019】また、加熱室10は、その底部の上に、底
板9が備えられている。そして、加熱室10の底部と底
板9の間には、回転アンテナ15が備えられている。導
波管19の下方には、アンテナモータ16が備えられて
いる。回転アンテナ15とアンテナモータ16とは、軸
15aで接続されている。そして、アンテナモータ16
が駆動することにより、回転アンテナ15が回転する。
【0020】加熱室10内では、底板9上に、食品が載
置される。マグネトロン12の発したマイクロ波は、導
波管19を介し、回転アンテナ15によって攪拌されつ
つ、加熱室10内に供給される。これにより、底板9上
の食品が加熱される。
【0021】また、加熱室10の後方には、ヒータユニ
ット(図示しない)が備えられている。該ヒータユニッ
トには、後述するヒータ13、および、ヒータ13の発
する熱を加熱室10内に効率よく送るためのファンが収
納されている。
【0022】赤外線センサ7は、視野を有する。そし
て、電子レンジ1では、加熱室10の底面に対して、X
軸およびY軸が設定されている。赤外線センサ7の視野
は、このX軸方向およびY軸方向に、移動させることが
できる。ここで、加熱室10に対して設定されたX軸お
よびY軸について説明する。図6に、加熱室10上に設
定されたX軸およびY軸を模式的に示す。
【0023】図6を参照して、加熱室10には、幅方向
にX軸が、奥行き方向にY軸が、それぞれ設定されてい
る。また、赤外線センサ7は、視野70を有し、視野7
0内で放出される赤外線をキャッチすることができる。
視野70は、加熱室10の底面(底板9を含む面)上
に、略楕円として投影される。なお、図6中の楕円は、
X軸とY軸の交点(底板9の中心でもある)を中心と
し、X軸方向に長径を有し、Y軸方向に短径を有する。
視野70は、図6に示す位置を、その基準の位置とす
る。
【0024】さらに図4を参照して、赤外線センサ7に
は、X方向回動モータ23とY方向回動モータ25とが
取付けられている。X方向回動モータ23が駆動するこ
とにより、赤外線センサの視野70を、X軸方向に移動
させる。また、Y方向回動モータ25が駆動することに
より、赤外線センサの視野70を、Y軸方向に移動させ
る。
【0025】これにより、赤外線センサ7は、加熱室1
0の底面のほぼ全域を、視野70の中に含むことができ
る。図3および図5において、加熱室10内で視野70
が移動する最大範囲を総視野700として示している。
つまり、特に図5を参照して、視野70は、X軸方向
に、検出孔11を頂点とし、底板9を底辺とし、頂角の
角度がθである三角形を描くように移動する。また、特
に図3を参照して、視野70は、Y軸方向に、検出孔1
1を頂点とし、底板9を底辺とし、頂角の角度がαであ
る三角形を描くように移動する。
【0026】なお、赤外線センサ7と制御回路30(図
7参照)は、配線7bによって接続されている。なお、
配線7bは、マグネトロン12の発振するマイクロ波が
赤外線センサ7の検出出力にノイズとして混入すること
を防止するため、フェライトや金属編組等によりシール
ドされている。
【0027】図7に、電子レンジ1の制御ブロック図を
示す。電子レンジ1は、当該電子レンジ1の動作を全体
的に制御する制御回路30を備えている。制御回路30
は、マイクロコンピュータを含む。
【0028】制御回路30は、操作パネル6,赤外線セ
ンサ7から種々の情報を入力される。そして、制御回路
30は、該入力された情報等に基づいて、冷却ファンモ
ータ31,庫内灯32,マイクロ波発振回路33,ヒー
タ13,X方向駆動モータ23,Y方向駆動モータ25
の動作を制御する。冷却ファンモータ31は、マグネト
ロン12を冷却するためのファンを駆動するモータであ
る。庫内灯32は、加熱室10内を照らす電灯である。
マイクロ波発振回路33は、マグネトロン12にマイク
ロ波を発振させる回路である。
【0029】図8に、赤外線センサ7の分解斜視図を示
す。図8を参照して、赤外線センサ7は、上ケース7
c、下ケース7gに外郭を覆われている。上ケース7c
と下ケース7gには、ボード7dが内包される。ボード
7dには、赤外線を受ける赤外線受光素子(後述する、
赤外線受光素子7a)が搭載されている。そして、ボー
ド7dの赤外線受光素子の上部には、反射鏡ユニット7
eが接続されている。
【0030】反射鏡ユニット7eは、2つの開口を有し
ている。1つは、後述する導出口7nであり、赤外線受
光素子に接続されている。そして、もう1つは、導入口
7mである。導入口7mには、フィルタ7fが嵌め込ま
れる。赤外線センサ7では、赤外線受光素子は、フィル
タ7f,反射鏡ユニット7eを介して入射する赤外線量
を検出する。反射鏡ユニット7eの内壁7hは、鏡とな
っている。
【0031】上ケース7cには、検出窓7pが形成され
ている。検出窓7pは、フィルタ7fに対向している。
そして、検出窓7pにより、赤外線センサに赤外線を導
入するための検出窓が構成されている。
【0032】ここで、図8および図9を参照して、赤外
線センサ7における、反射鏡ユニット7eとフィルタ7
fの位置関係を説明する。図9は、反射鏡ユニット7e
とフィルタ7fの位置関係を模式的に示す図である。
【0033】赤外線センサ7において、反射鏡ユニット
7cの導入口7mの前方(図9では左方)に、加熱室1
0の検出孔11が位置している。そして、加熱室10に
おいて放射される赤外線は、導入口7mから反射鏡ユニ
ット7cの内部に導入され、内壁7hで適宜反射される
ことにより集光され、導出口7nを介して、赤外線検出
素子7aに導かれる。フィルタ7fは、導入口7mに嵌
め込まれている。これにより、フィルタ7fの面積を、
従来のフィルタの面積よりも小さくできる。
【0034】図9において、破線Rは、赤外線受光素子
7aが赤外線を受けることができる範囲を示している。
特に、図9を参照して、導入口7mから、反射鏡ユニッ
ト7eよりも遠くなるにつれて、赤外線受光素子7aが
赤外線を受けることができる範囲は広くなっている。こ
れにより、フィルタ7fが導入口7mから離れて設けら
れるほど、フィルタ7fとして要求される面積が広くな
ることになる。
【0035】赤外線センサにおいて、フィルタの面積を
小さくされると、それだけ、汚れる可能性のある面積も
小さくなる、ということになる。したがって、本実施の
形態のように、赤外線センサが、フィルタの面積を小さ
くできるように構成されることは、赤外線センサにおい
て、フィルタの汚れを抑え、検出精度の向上に寄与す
る。
【0036】次に、電子レンジ1における、赤外線セン
サ7付近の構造を説明する。図10および図11は、電
子レンジ1の外装部4の内部の、赤外線センサ7付近の
側面図である。
【0037】まず図11を参照して、検出経路部材40
に隣接するように、風路42が設けられている。風路4
2は、上方に開口を有している。風路42は、上述し
た、マグネトロン12を冷却するためのファンから送ら
れる風を、矢印Bで示すように、効率よく、赤外線セン
サ7におけるために、設けられている。
【0038】風路42によって風を送られることによ
り、検出孔11から飛来する加熱室10内の食品の汁等
によって、赤外線センサ7のフィルタ7fが汚れること
を、極力回避することができる。
【0039】なお、赤外線センサ7の下方には、風向板
220が取付けられている。これにより、風路42から
送られる風を、より効率よく、赤外線センサ7のフィル
タ7fの前方に、送ることができる。したがって、フィ
ルタ7fが汚れることを、より確実に回避できる。
【0040】さらに、風向板220は、その下端に、折
り曲げ部220aを有している。折り曲げ部220は、
風向板220の下端を、風路42から送られる風につい
て風下側に折り曲げることにより、構成されている。そ
して、折り曲げ部220aが設けられることにより、よ
り確実に、風路42から送られる風を、フィルタ7fの
前方に送ることができる。
【0041】図11に、図10に示す状態から、赤外線
センサ7が、半時計方向に回転するように移動された状
態を示す。
【0042】図10および図11を参照して、風向板2
20は、赤外線センサ7に固定されているため、赤外線
センサ7が移動すれば、それに伴って移動する。そし
て、風向板220が、赤外線センサ7の移動に伴って移
動するため、赤外線センサ7がどのような位置に移動さ
れても、風路42から送られる風は、効率よく、赤外線
センサ7のフィルタ7fの前方に送られる。
【0043】また、特に、赤外線センサ7が赤外線量の
検出を行なわない場合には、フィルタ7fと検出孔11
との間に、ガードを施すことが好ましい。図12に、電
子レンジ1の変形例として、このようなガードを備えた
ものを示す。
【0044】図12を参照して、検出経路部材40に隣
接するように、汚れ防止板41が設けられている。汚れ
防止板41は、その上端の左右端部に、検出経路部材4
0に接続するための接続部41bを備え、上端の左右方
向の中央部には、切り立ち部41aを備えている。本実
施の形態では、汚れ防止板41により、待避位置にある
赤外線センサの検出窓と、加熱室の検出孔との間に設け
られた板体が構成されている。
【0045】なお、汚れ防止板41の、風路42の上方
にある部分には、適宜孔が形成されている。つまり、汚
れ防止板41は、適宜孔を形成され、風路42から送ら
れる風の流れを阻害しないように構成されている。
【0046】図12は、赤外線センサ7が、加熱室10
内の視野における赤外線量の検出を行なっている状態、
つまり、温度検出を行なっている状態を示している。こ
の場合、切り立ち部41aは、フィルタ7fおよび検出
窓7p(図8参照)とは対向していない。また、図12
に示す状態では、フィルタ7fおよび検出窓7pと、検
出孔11との間には、切り立ち部41aが存在していな
い。
【0047】図13は、赤外線センサ7が、図12に示
す状態から適宜移動された状態を示す。なお、赤外線セ
ンサ7は、赤外線量の検出を行なわないときに、図13
に示す状態とされる。
【0048】図13に示す状態では、フィルタ7fおよ
び検出窓7p(図8参照)の下半分が、切り立ち部41
aと対向している。そして、図13に示す状態では、フ
ィルタ7fおよび検出窓7pと、検出孔11との間に、
切り立ち部41aが存在している。
【0049】つまり、本実施の形態では、赤外線センサ
7が赤外線量の検出を行なわないとき、切り立ち部41
aによって、フィルタ7fが汚れることを防止してい
る。ただし、赤外線センサ7は、赤外線量の検出を行な
っている場合には、たとえば図12に示すように、その
視野内に切り立ち部41aが含まれないように移動され
る。
【0050】なお、図10および図11に示す赤外線セ
ンサ7も、図13に示したような、フィルタ7fおよび
検出窓7pの少なくとも一部が検出孔11と対向しない
位置に移動されれば、フィルタ7fの汚れを抑えること
ができると考えられる。つまり、赤外線センサ7につい
ては、図13に示す位置が、待避位置ということにな
る。
【0051】なお、図13に示す位置では、赤外線セン
サ7の検出窓7pの少なくとも一部は、その法線が、検
出孔11と交わらないようになっている。また、図13
に示す位置では、検出孔11の法線は、検出窓7pおよ
びフィルタ7fには交わらないようになっている。この
ことから、図13に示す位置では、検出窓7pの少なく
とも一部は、検出孔11と対向していないということに
なる。
【0052】また、汚れ防止板41が設けられた場合に
は、図13に示すように、フィルタ7fの上端が、一点
破線Tに接するように、または、一点破線Tよりも下方
に位置するように移動されることにより、より確実に、
フィルタ7fの汚れを防止できる。一点破線Tとは、切
り立ち部41aを構成する平面(図13は、切り立ち部
41aの側面を示している)の延長線である。
【0053】図14において、赤外線センサ7の移動機
構についてさらに説明する。
【0054】71は赤外線センサ7の配線7bが不所望
に動かないように挟持する支持部材、72は赤外線セン
サ7の上ケース7cに固着された回転軸、73は該回転
軸72の先端に取り付けた第1ギア、231はX方向回
動モータ23に取り付けられ、かつ第1ギア73のギア
部と噛み合って結合しする第2ギアである。前記第1ギ
アと第2ギアとは、それぞれのギア部が噛み合うように
結合されているので、X方向回動モータ23の回転が、
赤外線センサ7に伝達され、回転することになる。
【0055】前記X方向回動モータ23、第1ギア73
及び第2ギア231は、本発明の視野変更機構に相当す
る。
【0056】また、74は支持部材71とX方向回動モ
ータ23の固定部材23aとの間に渡って設けられ、赤
外線センサ7の赤外線導入口7mが加熱室10に設けた
検出窓11から離れる方向に引っ張り赤外線センサ7の
動きを規制するスプリングである。
【0057】X方向回動モータ23は、第1ギア72と
第2ギア231とを介して赤外線センサ7を回転移動さ
せるのであるが、図15に示すように、互いのギアが回
転動作を行うために、第1ギア73のギア片Aと第2ギ
ア231のギア片Bとの噛み合いの遊びλが存在する。
この遊びλ分が、X方向回動モータ23の駆動に関係な
く赤外線センサ7が自由に動いてしまうことになる。
【0058】この遊びλは、具体的に赤外線センサ7を
2°から3°動かすほどの距離であり、加熱室10内の
視野の移動距離は、約5cmである。加熱室10の隅部
付近に食品が載置され、加熱を実行するために赤外線セ
ンサ7を移動させて温度を測定する際、5cmの誤差が
あれば、赤外線の検出視野が食品からはなれて壁面温度
を検出してしまったり、食品の存在しない底面を検出し
てしまい、食品の正確な温度が検出できず、最悪の場合
調理失敗となる恐れがある。
【0059】スプリング74は、この遊びλをなくすた
めに、常に一方向に引っ張るように動作させるために、
用いられている。
【0060】75は赤外線センサ7を回動自在に取り付
け、またX方向回動モータ23を固定部材23bを介し
て固定するセンサ取付板である。また、X方向回動モー
タ23にはモータ部23bを内在し,第2ギア231に
連結している。
【0061】上記スプリング74は、本実施例では遊び
規制手段に相当する。また、遊び規制手段は、本実施例
のようなスプリングに限定されず、一方向に赤外線セン
サ7を引っ張るよう動作するものであれば良い。
【0062】例えば、図16に示すように、支持部材7
1を赤外線センサ7の上ケース7c上の前方部に配置
し、該支持部材71に配線7bを後方から引っ張るよう
にして取り付けることにより、配線7bがスプリング7
4の代わりを果たすようにしても良い。
【0063】なお、本実施例では、赤外線センサ7のX
方向の動きの遊びに対する規制について説明したが、Y
方向の動きの遊びに対する規制についても同様に遊び規
制手段を用いて規制しても良い。
【0064】
【発明の効果】この発明によれば、赤外線センサ移動時
の位置ずれが防止でき、確実な食品の温度検知が可能と
なるとともに、不所望に赤外線センサの検出窓が汚れる
ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である電子レンジの斜
視図である。
【図2】 図1の電子レンジのドアが開状態とされた状
態の斜視図である。
【図3】 図1のIII−III線に沿う矢視断面図で
ある。
【図4】 図1の電子レンジの外装部を外した状態の斜
視図である。
【図5】 図1の電子レンジのV−V線に沿う矢視断面
図である。
【図6】 図1の電子レンジの加熱室上に設定されたX
軸およびY軸を模式的に示す図である。
【図7】 図1の電子レンジの制御ブロック図である。
【図8】 図1の電子レンジの赤外線センサの分解斜視
図である。
【図9】 図8の反射鏡ユニットとフィルタの位置関係
を模式的に示す図である。
【図10】 図1の電子レンジの、外装部の内部におけ
る、赤外線センサ付近の側面図である。
【図11】 図1の電子レンジの、外装部の内部におけ
る、赤外線センサ付近の側面図である。
【図12】 本実施の形態の電子レンジの変形例を示す
図である。
【図13】 本実施の形態の電子レンジの変形例を示す
図である。
【図14】 赤外線センサの視野変更機構を説明する図
である。
【図15】 第1ギアと第2ギアとの遊びを説明するた
めの図である。
【図16】 遊び規制手段の他の実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
7 赤外線センサ 7a 赤外線受光素子 7b 配線 7f フィルタ 7m 導入口 7p 検出窓 10 加熱室 11 検出窓 23 X方向回動モータ 231 第2ギア 73 第1ギア 74 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 克 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大黒谷 一彰 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L086 AA01 BA08 BB11 CB08 CB17 CC01 DA08 DA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を収納する加熱室と、該加熱室内の
    食品を加熱する加熱手段と、検出視野を有し、該検出視
    野内の赤外線を検出する赤外線センサと、該赤外線セン
    サの検出結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手
    段と、を備え、前記赤外線センサは前記加熱室の壁面に
    設けた赤外線検出孔を介して前記加熱室内に形成する前
    記検出視野内の赤外線を検出するものにおいて、前記制
    御手段の指示により前記赤外線センサの検出視野の位置
    を変更する視野変更機構を有する視野変更手段と、該視
    野変更機構の遊びを規制する遊び規制手段と、備えたこ
    とを特徴とする調理器。
  2. 【請求項2】 前記赤外線センサは、赤外線を検出する
    センサ部と、前記加熱室外部に回動自在に固定され、前
    記センサ部を収納するセンサケースと、前記赤外線検出
    孔を介して入射してきた赤外線を前記センサ部に到達さ
    せる前記センサケースに設けた検出窓とから構成され、
    前記視野変更手段は、前記視野変更機構を介して前記セ
    ンサケースを回動させるモータ部をさらに有することを
    特徴とする請求項1に記載の調理器。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、少なくとも前記赤外線
    検出穴内を前記検出視野が貫通する位置と、前記赤外線
    検出孔を前記検出視野が貫通しない位置との間を移動す
    るよう前記視野変更手段に指示することを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の調理器。
  4. 【請求項4】 前記遊び規制手段は、スプリングで構成
    されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちい
    ずれか1つに記載の調理器。
  5. 【請求項5】 前記遊び規制手段は、後方へ引っ張るよ
    うに配置した赤外線センサに接続した配線で構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか
    1つに記載の調理器。
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