JP2002106801A - 蒸気発生装置 - Google Patents

蒸気発生装置

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JP2002106801A
JP2002106801A JP2000299855A JP2000299855A JP2002106801A JP 2002106801 A JP2002106801 A JP 2002106801A JP 2000299855 A JP2000299855 A JP 2000299855A JP 2000299855 A JP2000299855 A JP 2000299855A JP 2002106801 A JP2002106801 A JP 2002106801A
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Motoaki Uemura
元昭 植村
Takeshi Kaku
斌 郭
Shinobu Uemura
忍 植村
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DAIHAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円筒型の電磁誘導コイルの内方はもとより外方
に向かって発生している磁力線をも活用してなるコンパ
クトな蒸気発生装置を提供する。 【解決手段】 高周波電源2に接続された電磁誘導コイ
ル1の内面側および外面側に、それぞれ磁力線によって
発熱する機能を備えた内面側円筒容器4,4Aおよび外
面側円筒容器5,5Aを配設して内面側円筒容器4,4
Aおよび外面側円筒容器5,5Aとをその上方において
連通させ、一つの円筒型電磁誘導コイル1でもって内面
側円筒容器4,4Aおよび外面側円筒容器5,5Aを加
熱して、飽和蒸気7または飽和蒸気7と高温蒸気35が
生成されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気発生装置、詳
しくは高周波電源に接続された円筒型の電磁誘導コイル
の内面側と外面側に被加熱容器を配し、円筒型の電磁誘
導コイルの内側と外側から発生する磁力線(磁束)を有
効に活用して一つの円筒型の電磁誘導コイルでもってそ
の内外に配した容器を加熱して飽和蒸気あるいは高温蒸
気(過熱蒸気)を生成することができる蒸気生成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体から高温蒸気を得る方法としては、
ランカシヤ、コルニッシュあるいは水管式などのボイラ
ーを、石炭、石油、ガスなどの燃料を燃焼させる方法や
電気ボイラーが従来から広く用いられているが、これら
の蒸気発生装置は、燃料の燃焼型であるため、排煙設備
はもとより排気による環境汚染対策など付加的な設備が
必要となることから、近年、低周波電流や高周波電流に
よる電磁誘加熱手段を利用した蒸気発生装置が注目され
実用化されるに至っている。
【0003】電磁誘導加熱手段を利用した蒸気発生装置
は、電流によってワークコイルと呼ばれている電磁誘導
コイルに磁力線を発生させ、この電磁誘導コイルから出
る磁力線により起生される渦電流によって容器(釜)を
発熱させ、容器内の流体を加熱して蒸気化するものであ
るから、加熱効率がよくまた加熱温度の調整も容易であ
るという利点を有している。しかし電流が1〜15KH
zの低周波の場合には、可聴周波数であるため騒音対策
が必要となるばかりでなく、起電力が1/500〜1/
400となるため多量の蒸気を生成するには装置の規模
を大きくしなければならない。このことから電磁誘導加
熱手段を利用した蒸気発生装置には20KHz以上の高周
波電流が有効であることが認識され、本発明者は特開平
9−303702号公報に見られるように、高周波電流
を利用した蒸気発生装置を開発した。
【0004】上記特開平9−303702号公報記載の
蒸気発生装置における流体を加熱して飽和蒸気を生成す
る第1蒸気発生装置は、図3に示されているように、タ
ンクの外面に断熱材を介して高周波電源に接続された円
筒状の電磁誘導コイルが設けられ、高周波電流の通電に
よって電磁誘導コイルから発生する磁力線によりタンク
に渦電流を起生させ、そのジュール熱でもってタンクを
発熱させてタンク内の流体を加熱して蒸気化する構造と
なっている。そしてこの飽和蒸気をさらに加熱して10
0℃以上の高温蒸気を生成するため、同様な電磁誘導加
熱構造をなした第2の加熱タンクに飽和蒸気を導入して
再加熱し、加工機に供給して利用できるようになってい
る。かかる電磁誘導加熱構造をなした蒸気発生装置や蒸
気加熱装置は、火炎がなく排煙設備はもとより排気によ
る環境汚染対策など付加的な設備が不必要であるばかり
でなく、加熱効率がよくまた加熱温度の調整も容易であ
るという利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した蒸気
発生装置においては、電磁誘導コイルから内方に出る磁
力線が活用されているに留まり、電磁誘導コイルから外
方に出る磁力線については、如何にして不活性化し漏磁
による発熱障害をなくするかに重点がおかれているのが
実情である。即ち、電磁誘導コイルから外方に出る磁力
線は有害なものとして認識され、その対策が講じられて
いるのが実情である。
【0006】本発明は、円筒型の電磁誘導コイルから内
方および外方に出る磁力線を有効に活用した画期的な蒸
気発生装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒型の電磁
誘導コイルの内側および外側にそれぞれ加熱容器を位置
させ、円筒型の電磁誘導コイルから内方および外方に出
る磁力線を加熱に活用することによって上記課題を解決
した。即ち、本発明の蒸気発生装置は、高周波電源に接
続された一つの円筒型の電磁誘導コイルの内面側と外面
側に、それぞれ電磁誘導コイルから発生する磁力線によ
り起生される渦電流によって発熱する金属素材からなる
円筒容器、または内部に電磁誘導コイルから発生する磁
力線により起生される渦電流によって発熱する素材が配
設された円筒容器が設けられて内面側円筒容器の上部と
外面側円筒容器の上部とが連通され、上記一つの円筒型
電磁誘導コイルヘの通電によって内面側円筒容器および
外面側円筒容器内が加熱されるように構成されているこ
とを特徴としているものである。
【0008】またもう一つの発明における蒸気発生装置
においては、高周波電源に接続された一つの円筒型の電
磁誘導コイルの内面側と外面側に、それぞれ電磁誘導コ
イルから発生する磁力線により起生される渦電流によっ
て発熱する金属素材からなる円筒容器、または内部に電
磁誘導コイルから発生する磁力線により起生される渦電
流によって発熱する素材が配設された円筒容器が設けら
れて内面側円筒容器の上部と外面側円筒容器の上部とが
蒸気流路を介して連通され、上記一つの円筒型電磁誘導
コイルへの通電によって外面側円筒容器内の流体が加熱
されて生成された蒸気が上記流路を通って内面側円筒容
器内に導入され、もしくは内面側円筒容器内の流体が加
熱されて生成された蒸気が上記流路を通って外面側円筒
容器内に導入されて再加熱されるように構成されている
ことを特徴としているものである。
【0009】本発明に適用される高周波電流は、20K
Hz以上、好ましくは20〜30KHzであるが特に限
定を要するものではない。電磁誘導コイル、即ちワーク
コイルには、例えば肉厚が2〜3mm程度、外径が5〜
8mm程度の銅管を耐熱性に富んだ絶縁材料によって被
覆したのちコイルバネ状に巻回し、さらにその表裏面を
耐熱性材料でもって被覆してなる円筒型の電磁誘導コイ
ル、もしくは同等の性能を発揮する平板コイルが好適で
ある。
【0010】円筒型の電磁誘導コイルの内面側および外
面側に配する容器は、磁力線による渦電流によってジュ
ール熱が生じる材料、例えばステンレス鋼板や鋼鉄板で
形成するとよいが、容器が銅、アルミ、あるいはセラミ
ック等の磁力線によって発熱しない、またはし難い材料
で形成する場合には、それぞれの容器内に発熱材料、例
えば鋼板板やカーボンを配してもよい。
【0011】電磁誘導コイルの大きさやこの電磁誘導コ
イルの内外に配される容器の容量は次工程で必要とする
蒸気の使用量によって決定されるものであり、本発明に
おいては特に限定を要するものではないが、見かけの直
径が20〜30cm、高さ方向の長さが40〜60cm
程度の大きさの円筒型の電磁誘導コイルを用いることに
よって、従来の大型のボイラーに匹敵する量の蒸気を発
生させることができる。また内外の容器は電磁誘導コイ
ルの内外面に直接接触させてもよいが、発熱により高温
状態となる容器側の熱が電磁誘導コイルに直接伝導しな
いように、電磁誘導コイルと容器との間に空間を設けた
り、あるいはセラミックプレートなどの断熱性材料を電
磁誘導コイルと容器との間に介在させることが好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を示した
図面に基づいて説明すると、図1は本発明の蒸気発生装
置の基本的な実施例の主要部を示した縦断面図、そして
図4は飽和蒸気を再加熱して高温蒸気化する装置の縦断
面図を示したものであり、これらの図における1は、イ
ンバータ制御可能な高周波電源2に接続された円筒型の
電磁誘導コイルを示している。
【0013】図1に示した本発明の実施例における蒸気
発生装置は、ステンレス鋼板でもって形成された容器本
体3が円筒状をなし、容器本体3の下半部分が、図2に
示しているように、容器本体3の中心部に位置する内面
側円筒容器4とこの内面側円筒容器4の外側に位置して
水平方向の断面形状がドーナツ状をなした外面側円筒容
器5とから構成され、内面側円筒容器4の外周面と外面
側円筒容器5の内周面とがリング状の空間6をおいて隔
離され、この空間6に円筒型の電磁誘導コイル1が配設
されていて、高周波電源2から制御された高周波電流が
電磁誘導コイル1に供給されると、前記したように電磁
誘導コイル1から外方と内方に起生する磁力線および渦
電流に起因して発生するジュール熱でもって内面側円筒
容器4および外面側円筒容器5が共に発熱し、内面側円
筒容器4内および外面側円筒容器5内の流体が加熱され
て飽和蒸気7が生成されるようになっている。
【0014】本実施例においては、内面側円筒容器4お
よび外面側円筒容器5は上部においては容器本体3の上
半部分に合流して一つの液面を形成している。そして容
器本体3に隣接して水位計8が立設され、図1に示して
いるように、この水位計8と容器本体3の内面側円筒容
器4および外面側円筒容器5とがそれぞれ下方において
給水パイプ9で結合連通され、水位計8の上部に設けら
れたレベルスイッチ10により設定された水位まで、ポ
ンプ11から送られた流体が水位計8と内面側円筒容器
4内および外面側円筒容器5内に注入され、容器本体3
内の水位が一定に保持されるようになっている。図中1
2および13は容器本体3の蓋部14に設けられた安全
弁および圧力計であり、容器本体3内の流体が上記電磁
誘導コイル1の作用によって加熱沸騰されて生成された
飽和蒸気7が所定圧に達すると、容器本体3内の飽和蒸
気7が送出パイプ15から所望の場所に供給されるよう
になっている。
【0015】上記実施例の蒸気発生装置において生成さ
れた蒸気の温度は、100℃前後であるが、この時の供
給流体を液体ではなく気体とし、高温蒸気供給装置とし
て使用することもできる。また、この蒸気発生装置で得
られた飽和蒸気をさらに加熱して100℃以上の高温蒸
気となし、例えば各種の食品の焼成や加熱殺菌用として
利用に適した高温蒸気を生成するには、次のように構成
するとよい。ただし本件内で使用されている「蒸気」と
いう表記においては、特に記載のない限りにおいて飽和
蒸気および高温蒸気のいずれもをあらわすこととする。
【0016】即ち、図3に示しているように、例えばチ
ャンバー16内にコンベア17を配してなる食品の焼成
や加熱殺菌加工部の上下に、磁力線を受けて発熱する材
料で形成された円筒部の外周に高周波電源に接続された
電磁誘導コイルを備える二次加熱体18,18を配設し
て上記した蒸気発生装置の蒸気送出パイプ15とこの二
次加熱体18,18の蒸気送入部19,19とをパイプ
20でもって連結し、蒸気発生装置の蒸気送出パイプ1
5から出た飽和蒸気7を二次加熱体18、18内におい
て再加熱することによって100℃以上の高温蒸気が生
成されるように構成し、二次加熱体18,18内におい
て生成された高温蒸気を噴出口21からチャンバー16
内に噴出させてコンベア17上の被処理物22を加熱処
理するとよい。
【0017】そして更に図3に示しているように、上記
したチャンバー16に蒸気回収管路23を配設するとと
もに、蒸気発生装置の蒸気送出パイプ15と二次加熱体
18,18との連結パイプ20の送出パイプ15側にエ
ジェクター装置24、そして熱源は特に指定はないが好
ましくは電磁誘導コイルによる加熱部25、を流入部に
設けたエジェクター装置24を設け、二次加熱体18,
18から放出された使用済の高温蒸気の一部をエジェク
ター装置24に吸入させて再び二次加熱体18,18に
導入し、二次加熱体18,18でもって再加熱して使用
できるように構成しておけば、使用済として廃棄される
はずの蒸気を再利用することができる。
【0018】図1に示した本発明の実施例においては、
円筒型の電磁誘導コイル1の内外に配した容器本体3内
の供給液体を蒸気化するいわゆる電磁式ボイラーとして
の態様を示しているが、この時の供給流体を液体ではな
く気体とし、高温蒸気供給装置として使用することもで
きる。また機械構造を次のように構成することによって
一つの電磁誘導コイル1でもって飽和蒸気を生成すると
ともに得られた飽和蒸気を再加熱して高温蒸気を生成す
ることができる。
【0019】図4は一つの電磁誘導コイル1でもって飽
和蒸気を生成するとともに得られた飽和蒸気を再加熱し
て高温蒸気を生成することができる本発明の実施例を示
しているものである。即ちこの実施例においては、高周
波電源2に接続された一つの円筒型の電磁誘導コイル1
の内面側と外面側に、それぞれセラミックで形成された
内面側円筒容器4Aおよび水平断面がドーナツ状をなし
た外面側円筒容器5Aが設けられ、この内面側円筒容器
4Aおよび外面側円筒容器5A内には、電磁誘導コイル
1から発生する磁力線により起生される渦電流により発
熱するカーボンで形成された発熱体26,27が設けら
れ、内面側円筒容器4Aの上部と外面側円筒容器5Aの
上部とが蒸気流路28を介して連通されて蒸気発生装置
が構成されている。図4中の29は内面側円筒容器4A
および外面側円筒容器5Aの上下の開口部を閉鎖するフ
ランジ、そして30はその締めつけロッドである。
【0020】内面側円筒容器4Aに内装された発熱体2
6は、図5に示しているように長さ方向に複数の透孔3
1を備えた長い練炭のような形状をなし、また外面側円
筒容器5Aに内装された発熱体27は、円周方向に複数
の透孔32を備えた円筒状をなしていて、外面側円筒容
器5Aの底部には給水管9が接続されて水位計8で規制
された水位まで流体が満たされ、電磁誘導コイル1の作
用による加熱体27の発熱により流体が加熱されて飽和
蒸気7が生成されるようになっている。そして外面側円
筒容器5A内で生成された飽和蒸気7は、その上方の蒸
気流路28を通って内面側円筒容器4Aの上部から内面
側円筒容器4A内に送入され、加熱体26の透孔31内
を通過し、通過中に再加熱され100℃以上の高温蒸気
33となって送出口34から所望の場所に供給されるよ
うに構成されている。
【0021】続いて上記した図4の実施例に基づき、本
発明の蒸気発生装置の作用について説明すると、まず給
水管9から外面側円筒容器5A内に流体を注入し、水位
計8によって規制される所定量の流体を貯留したのち、
高周波電源2からインバーターによって制御された高周
波電流を電磁誘導コイル1に供給すると、前記したよう
に電磁誘導コイル1から起生する磁力線が内面側円筒容
器4Aおよび外面側円筒容器5Aの発熱体26および2
7に作用して発熱体26、27が共に発熱する。この発
熱体27によって外面側円筒容器5A内の流体が加熱さ
れて沸騰し、蒸発して飽和蒸気7が生成される。そして
この飽和蒸気7は流路28から内面側円筒容器4A内に
流入し、既に高温状態に加熱されている発熱体26の透
孔31を通過中にさらに再加熱されて100℃以上の高
温蒸気33となり、下方の送出口34から加工機、例え
ば食品焼成機や加熱殺菌装置に連続して送り出されるも
のである。
【0022】内面側円筒容器4A内において再加熱さ
れ、送出口34から送り出される高温蒸気33の温度
は、この高温蒸気33を例えば食品の焼成や各種の包装
食品の加熱殺菌に用いる場合は、約120〜350℃で
あり、この温度は内面側円筒容器4A内に設置している
温度計(図示せず)とインバーターによる高周波電流を
制御することによって調整できるようにようになってい
る。
【0023】
【発明の効果】このように本発明の蒸気発生装置は、高
周波電源2に接続された一つの円筒型の電磁誘導コイル
1の内面側と外面側に、それぞれ電磁誘導コイル1から
発生する磁力線により起生される渦電流によって発熱す
る金属素材からなる内面側円筒容器4,5、または内部
に電磁誘導コイル1から発生する磁力線により起生され
る渦電流によって発熱する素材が配設された円筒容器4
A,5Aが設けられて内面側円筒容器4,4Aの上部と
外面側円筒容器5,5Aの上部とが連通され、上記一つ
の円筒型電磁誘導コイル1への通電によって内面側円筒
容器4,4Aおよび外面側円筒容器5,5Aが加熱され
るように構成されてなるものであるから、次のような効
果を達成することができる。
【0024】円筒型電磁誘導コイル1の内面側と外面側
に起生している磁力線が有効に活用され、従来放置され
ていた電磁誘導コイル1の片側への漏洩磁力線を効果的
に熱ェネルギーに変換して加熱作用に寄与し、−つの電
磁誘導コイル1でもって、内面側円筒容器4,4Aおよ
び外面側円筒容器5,5Aを加熱することができ、環境
汚染の問題を考慮するとともに、省エネルギー効果も得
られる。
【0025】そして上記内面側円筒容器4および外面側
円筒容器5が、円筒型の容器本体3の下半部分をリング
状の空間6をおいて隔離することによって形成され、こ
のリング状空間6内に高周波電源に接続された一つの円
筒型の電磁誘導コイル1が配設されてなる請求2記載の
蒸気発生装置においては、一つの円筒型電磁誘導コイル
1でもって両側の容器4,5の同時に加熱することがで
き、効率よく多量の蒸気を生成することができる。
【0026】また、高周波電源2に接続された一つの円
筒型の電磁誘導コイル1の内面側と外面側に、それぞれ
電磁誘導コイル1から発生する磁力線により起生される
渦電流によって発熱する金属素材からなる円筒容器、ま
たは内部に電磁誘導コイルから発生する磁力線により起
生される渦電流によって発熱する素材が配役された円筒
容器4A,5Aが設けられて内面側円筒容器4Aの上部
と外面側円筒容器5Aの上部とが蒸気流路28を介して
連通され、上記一つの円筒型電磁誘導コイル1への通電
によって外面側円筒容器5A内の流体が加熱されて生成
された飽和蒸気7が上記流路28を通って内面側円筒容
器4A内に導入されて再加熱されるように構成されてい
る請求項3記載の蒸気発生装置によれば、外面側円筒容
器5A内の流体が沸騰状態となって生成された飽和蒸気
7が、蒸気流路28を通って内面側円筒容器4Aに導入
され、さらに加熱し高温化されて、各種の加工機の焼成
や加熱殺菌等に使用できる高温蒸気33を得ることがで
き、かかる一次加熱と二次加熱を一つの電磁誘導コイル
1を利用して行えるから、コンパクトな高温蒸気発生装
置となり、装置の下部に車輪を配設しておけば所望の加
工場所に移動させて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸気発生装置の実施例を示した縦断面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の蒸気発生装置の利用例縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示した縦断面図である。
【図5】図4の部分断面平面図である。
【符号の説明】
1.電磁誘導コイル 2.高周波電源 3.容器本体 4.内面側円筒容器 4A.内面側円筒容器 5.外面側円筒容器 5A.外面側円筒容器 6.リング状空間 7.飽和蒸気 8.水位計 9.給水パイプ 10.レベルスイッチ 11.ポンプ 12.安全弁 13.圧力計 14.蓋部 15.蒸気送出パイプ 16.チャンバー 17.コンベア 18.二次加熱体 19.蒸気送入部 20.パイプ 21.噴出部 22.被処理物 23.蒸気回収管路 24.エジェクター装置 25.加熱部 26.発熱体 27.発熱体 28.蒸気流路 29.フランジ 30.締めつけロッド 31.透孔 32.透孔 33.高温蒸気 34.送出口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波電源に接続された一つの円筒型の電
    磁誘導コイルの内面側と外面側に、それぞれ電磁誘導コ
    イルから発生する磁力線により起生される渦電流によっ
    て発熱する金属素材からなる円筒容器、または内部に電
    磁誘導コイルから発生する磁力線により起生される渦電
    流によって発熱する素材が配設された円筒容器が設けら
    れて内面側円筒容器の上部と外面側円筒容器の上部とが
    連通され、上計一つの円筒型電磁誘導コイルへの通電に
    よって内面側内筒容器および外面側円筒容器が加熱され
    るように構成されていることを特徴とする蒸気発生装
    置。
  2. 【請求項2】上記内面側円筒容器および外面側円筒容器
    が、円筒型の容器本体の下半部分をリング状の空間をお
    いて隔離することによって形成され、このリング状空間
    内に高周波電源に接続された一つの円筒型の電磁誘導コ
    イルが配設されていることを特徴とする請求項1記載の
    蒸気発生装置。
  3. 【請求項3】高周波電源に接続された一つの円筒型の電
    磁誘導コイルの内面側と外面側に、それぞれ電磁誘導コ
    イルから発生する磁力線により起生される渦電流によっ
    て発熱する金属素材からなる円筒容器、または内部に電
    磁誘導コイルから発生する磁力線により起生される渦電
    流によって発熱する素材が配設された円筒容器が設けら
    れて内面側円筒容器の上部と外面側円筒容器の上部とが
    蒸気流路を介して連通され、上記一つの円筒型電磁誘導
    コイルへの通電によって外面側円筒容器内の供給流体が
    加熱されて生成された蒸気が上記流路を通って内面側円
    筒容器内に導入されて再加熱されるように構成されてい
    る、もしくは内面側円筒容器内の供給流体が加熱されて
    生成された蒸気が上記流路を通って外面側円筒容器内に
    導入されて再加熱されるように構成されていることを特
    徴とする蒸気発生装置。
  4. 【請求項4】内外の円筒容器が電磁誘導コイルから出る
    磁力線によって発熱しない材料でもって形成され、内外
    の円筒容器内に、電磁誘導コイルから出る磁力線によっ
    て発熱する素材が配設されていることをを特徴とする請
    求項1・2または請求項3記載の蒸気発生装置。
  5. 【請求項5】電磁誘導コイルから出る磁力線によって発
    熱する素材がカーボンで形成されていることをを特徴と
    する請求項4記載の蒸気発生装置。
  6. 【請求項6】排蒸気回収装置を併設し、循環式蒸気再利
    用システムを配した、請求項1・2・3記載の蒸気発生
    装置。
  7. 【請求項7】請求項6の循環式蒸気再利用システムの中
    で、回収する排蒸気を新たに生成される蒸気と混合する
    前工程にて加熱し、損失された熱エントロピーを予め補
    う機構を配した請求項1・2・3記載の蒸気発生装置。
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