JP2002106317A - エンジンの本体構造 - Google Patents

エンジンの本体構造

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JP2002106317A
JP2002106317A JP2000301696A JP2000301696A JP2002106317A JP 2002106317 A JP2002106317 A JP 2002106317A JP 2000301696 A JP2000301696 A JP 2000301696A JP 2000301696 A JP2000301696 A JP 2000301696A JP 2002106317 A JP2002106317 A JP 2002106317A
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oil
oil level
engine
gauge
guide
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JP2000301696A
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English (en)
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Naohide Koshimoto
直秀 越本
Reiji Okita
齢次 沖田
信昌 ▲高▼崎
Nobumasa Takasaki
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディープスカートタイプのシリンダブロック
とその下端部に接合されたオイルパンとを有するエンジ
ンについて、オイルパン内の油面高さの測定精度を向上
させる。 【解決手段】 オイルパン6の側壁に、オイルレベルゲ
ージ18が挿入されるゲージ案内孔55を有する案内部
50を設け、この案内部50が規定範囲のオイルがオイ
ルパン6に収容されたときの油面の高さ位置に対応する
油面測定部50aを有し、この油面測定部50aにおけ
るゲージ案内孔55の水平方向断面積を、油面測定部5
0a上側のゲージ案内孔55よりも大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダブロック
の下側にオイルパンを有するエンジンの本体構造に関す
る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オイルレベルゲージを案内す
るゲージ案内孔をシリンダブロックの側壁に開口し、さ
らにそのゲージ案内孔からシリンダヘッド付近まで延び
る連通管を設けて、オイルパン内のオイルの油面高さを
測定するオイルレベルゲージを、この連通管の上端から
連通管及びゲージ案内孔を通してオイルパン内へ挿入す
るように構成されたエンジンの本体構造は知られてい
る。
【0003】例えば、特開平10−153111号公報
では、シリンダブロックの側壁とオイルパンの側壁とを
兼ねるカバーを備えるエンジンについて、そのカバーの
シリンダブロック側壁部分にオイルレベルゲージを挿入
する挿入口を設け、さらにこの挿入口からオイルパン内
へオイルレベルゲージを案内する案内壁をカバーと一体
に形成したものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、FF用の車
体幅方向にシリンダ列を配置する横置型エンジンと、F
R用の車体前後方向にシリンダ列を配置する縦置型エン
ジンとについての共用部分を多くして、コストダウンを
図る目的で、シリンダブロックをそのスカート部がクラ
ンク軸の軸心よりも下方に延びているディープスカート
タイプの構造とすることが行われる。さらに、上述のオ
イルレベルゲージが挿入されるゲージ案内孔についても
シリンダブロックの側壁に設けるようにして共用部分と
することが好ましい。
【0005】ところで、オイルパン内のオイル量が減っ
て油面高さが低下してもその油面高さを測定できるよう
にオイルパンの深さが深くなる深底部にオイルレベルゲ
ージを案内する必要があるが、横置型エンジンと縦置型
エンジンとでは、それぞれミッションやクロスメンバ等
の配置の違いによりオイルパンの底部の形状が異なり
(横置型エンジンについては図4〜6を、また縦置型エ
ンジンについては図8〜10をそれぞれ参照)、オイル
パンの深底部も異なる。このため、上述のようにシリン
ダブロック側壁の所定位置にゲージ案内孔を設ける場
合、その所定位置から上記両型の互いに異なるオイルパ
ン深底部の双方へオイルレベルゲージを案内することは
構造上困難となる。そして、その双方へ案内するのに適
した位置があったとしても、シリンダブロックの側壁に
は補機等の複数の部品が配設されているので、その位置
にゲージ案内孔を設けることは難しい。
【0006】そこで、オイルパンにゲージ案内孔を設け
ることが考えられるが、特に上記ディープスカートタイ
プの横置型エンジンのオイルパンの深さは浅いため、規
定量のオイルをオイルパンに満たしたとき、オイルパン
の上端部(シリンダブロックとの結合部)とオイルの油
面との距離が短くなって、オイルパン側壁に設けたゲー
ジ案内孔内に油面が達する。そのため、このゲージ案内
孔内でオイルの油面高さを測定する必要が生じる。
【0007】しかし、その場合、オイルレベルゲージの
基端側には連通管を塞ぐための例えばゴム等からなる封
止部が設けられており、オイルレベルゲージの先端側が
ゲージ案内孔内の油面測定位置まで挿入されたときに上
記連通管内は封止部により封止される。そして、この封
止状態で封止部が連通管内部の空気を圧縮してゲージ案
内孔内の油面を下げてしまい(図11参照)、その結
果、正確にオイルの油面高さを測定することができない
という問題があった。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上記の如きディープ
スカートタイプのエンジンにおいて、そのエンジンの本
体構造のゲージ案内孔周辺の構造を改良することによ
り、オイルパン内の油面高さの測定精度を向上させるこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、下端部がクランク軸の軸心よりも
下方に延びているシリンダブロックと、上記シリンダブ
ロックの下端部に接合されたオイルパンとを備えるエン
ジンの本体構造において、上記オイルパンの側壁に、オ
イルパン内のオイルの油面高さを測定するオイルレベル
ゲージが挿入されるゲージ案内孔を有する案内部が設け
られ、上記案内部は、規定範囲のオイルがオイルパンに
収容されたときの油面の高さ位置に対応する油面測定部
を有し、上記油面測定部におけるゲージ案内孔の水平方
向断面積は、油面測定部上側のゲージ案内孔よりも大き
いことを特徴とする。
【0010】上記の構成により、ゲージ案内孔内の油面
面積を大きくするので、オイルレベルゲージ挿入時のゲ
ージ案内孔内に付与される所定の圧力に対する油面変動
を抑制して、油面高さの測定精度を向上させることがで
きる。
【0011】さらに、FF用横置型及びFR用縦置型エ
ンジンのシリンダブロックに対して、それぞれ別々の位
置にオイルレベルゲージを挿入するためのゲージ案内孔
を設ける必要がないため、縦置型エンジン及び横置型エ
ンジンのシリンダブロックを共通化して、両エンジンの
製造コストの低減を図ることができる。
【0012】請求項2の発明では、請求項1のエンジン
の本体構造において、案内部は、オイルパンの側壁に一
体形成された第1案内部と、上記第1案内部の上端と嵌
合する第2案内部とからなり、上記第1及び第2案内部
の嵌合部に油面測定部を設ける。このことにより、オイ
ルパンの加工性を良好に維持しつつ、このオイルパンに
上述の案内部を設けることができる。
【0013】請求項3の発明では、請求項2のエンジン
の本体構造において、第2案内部は、第1案内部と嵌合
する下側案内部と、上記下側案内部の上部にシール部材
を介して接続された上側案内部とからなる。
【0014】上記の構成により、第2案内部が長いもの
であっても、脱着可能な上側及び下側案内部で構成され
ているので、上側案内部を取り外すことによりエンジン
のメンテナンスが容易となる。また、接合部にシール部
材を介在させることで接合の信頼性を向上させることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態
に係るエンジン1の外観を示し、このエンジン1は、4
つのシリンダ(気筒)がクランク軸2の延びる方向に直
線的に並ぶように設けられたFF用の直列4気筒ガソリ
ンエンジンである。このエンジン1は、アルミ合金製の
シリンダブロック3の上部に、同じくアルミ合金製のシ
リンダヘッド4が組み付けられて、エンジン本体が構成
されており、該シリンダヘッド4の上面にシリンダヘッ
ドカバー5が組み付けられる一方、シリンダブロック3
の下端部3aにはオイルパン6が組み付けられている。
また、このエンジン1は、前記4つのシリンダの並ぶシ
リンダ列方向が図示しない車両の幅方向に概略一致する
よう、該車両のエンジンルームに横置きに搭載されるも
のであり、前記図1における左側が車両の右側に、また
図の右側が車両の左側にそれぞれ対応し、図2において
は左側が車両の前側に、また右側が車両の後側にそれぞ
れ対応している。
【0016】尚、この明細書では、前記シリンダブロッ
ク3及びシリンダヘッド4の長手方向、即ちクランク軸
2の延びる方向をエンジン前後方向とし、該クランク軸
2の出力端側(図1の右側、図2の紙面手前側)をエン
ジン1の後側と呼ぶ一方、その反対側(図1の左側、図
2の紙面奥側)をエンジン1の前側と呼ぶ。また、図2
に示すようにエンジン1の後側から前側を見て、右側を
エンジン1の右側と呼び、その反対側をエンジン1の左
側と呼ぶものとする。
【0017】そして、このエンジン1はFR用の縦置型
としても適用できるように構成されており、シリンダブ
ロック3等を共用部分とし、その共用部分ができるだけ
多くなるようになされている。例えばシリンダブロック
3はその下端部3aがクランク軸2の軸心よりも下方に
延びており、ディープスカートタイプの構造とされてい
る。
【0018】また、前記エンジン1の本体左側面、即ち
図1に示すように車両前方から見たときに正面に見える
側には、各シリンダ内の燃焼室に空気を供給するための
吸気マニホルド7が配設されている。そして、このエン
ジン左側面におけるエンジン前側の部位には、図1にの
み示すが、それぞれVベルト8により駆動されるパワス
テポンプ9、ウォータポンプ10、空調装置用コンプレ
ッサ11等の補機類が配置され、一方、エンジン後側の
部位にはスタータモータ12やオイルフィルタ13が配
置されている。
【0019】尚、図1に示す符号15は、図示しないサ
ーモスタットを収容するサーモスタットハウジングであ
り、このサーモスタットハウジング15の蓋部に一体的
に設けられた冷却水導入管16には、図示しないウォー
タホースが接続されて、車両のラジエータから供給され
る冷却水をシリンダブロック3内に導入するようになっ
ている。また、符号17は、シリンダヘッド4の後端部
に設けられた冷却水導出部である。この冷却水導出部1
7の導出管17aには、図示しないウォータホースが接
続されていて、シリンダヘッド4のウォータジャケット
から排出される冷却水を前記ラジエータに戻すようにな
っている。さらに、符号18は、オイルパン6内に貯留
されているエンジンオイルの量を点検するためのオイル
レベルゲージである。
【0020】前記吸気マニホルド7は、軽量化や放熱性
の向上のために、例えばポリアミド樹脂を主材料として
射出成形により形成した複数の部材を互いに溶着して、
一体としたものである。詳しくは、この吸気マニホルド
7は、大きく湾曲する4本の分岐管20,20,…を有
し、これらの分岐管20,20,…の各下流端部に亘る
ように設けられた取付フランジ部(図示せず)がシリン
ダヘッド4の吸気側側壁部4aに取り付けられる一方、
該4本の分岐管20,20,…の各上流端部はサージタ
ンク21に集合し、そこからエンジン後側の斜め上方に
向かって、共通吸気管22が直線的に延びている。
【0021】また、前記共通吸気管22の上流端部に
は、図外のエアフィルタを介して吸入される空気(吸
気)の流通量を調整するためのスロットル弁23が配設
されているとともに、該スロットル弁23の弁体23a
をバイパスする吸気のバイパス流通量を調節するため
に、電磁弁からなるアイドルスピードコントロール弁2
4(以下、ISC弁という)が配設されている。また、
この共通吸気管22には、ISC弁24の取付けられて
いる部位の裏側でシリンダヘッド4の吸気側側壁部4a
に支持される支持部が設けられており、これにより、前
記スロットル弁23やISC弁24等が確実に支持され
るようになっている。
【0022】さらに、前記吸気マニホルド7の分岐管2
0,20,…の上方に近接して、図2にのみ示すが、各
分岐管20に略直交するようエンジン前後方向に延びる
フューエルディスパイプ26が配設されている。このフ
ューエルディスパイプ26のエンジン後側の端部には、
図示しないが、燃料供給ホースが接続されていて、この
燃料供給ホースにより燃料ポンプから送られてくる高圧
の燃料がフューエルディスパイプ26を介して、各シリ
ンダ毎のインジェクタに分配供給されるようになってい
る。また、このフューエルディスパイプ26内の燃料の
圧力状態を検出するための燃圧センサ27と、設定圧以
上となった高圧の燃料を逃がして、燃料タンクに戻すた
めのリリーフ弁28とが配設されている。
【0023】一方、エンジン1の本体右側には、図3に
のみ示すが、各シリンダ内の燃焼室から既燃ガスを排出
させるように、排気マニホルド30が取付けられる。こ
の排気マニホルド30は、互いに長さの等しいステンレ
ス製の薄肉丸パイプをそれぞれ曲げ加工してなる4つの
分岐管31,31,…と、プレス加工により形成され、
前記各分岐管31の排気上流側の端部がそれぞれ溶接さ
れた取付フランジ部32と、前記分岐管31,31,…
の排気下流側の端部が軸線方向を揃えて束ねられた状態
で溶接された集合管33とからなる。
【0024】また、シリンダヘッド4の排気側側壁部4
bには、エンジン1の前後方向に長い台状部が形成さ
れ、この台状部の端面に、前記排気マニホルド30の取
付フランジ部32と接合される接合面34が形成されて
いる。この接合面34には、エンジン前後方向に直線的
に並ぶように、各シリンダと個別に連通する4つの排気
ポート35,35,…の下流端がそれぞれ開口してい
る。これらの4つの開口部のうち、エンジン後端部に最
も近い第4シリンダの排気ポート35の開口部に隣接し
て、該開口部に連通しかつ接合面34に開口する異形の
凹部36が形成されている。
【0025】さらに、シリンダヘッド4の後端部には、
前記第4シリンダの排気ポート35から排出される排気
の一部を吸気マニホルド7に還流させるように、排気ガ
ス還流通路37(以下、EGR通路という)が形成され
ている。このEGR通路37の上流端は、前記接合面3
4におけるエンジン後側の端部付近に開口しており、こ
の開口端も前記凹部36と連通している。言い換える
と、前記凹部36は、シリンダヘッド4の排気側側壁部
4bにおける接合面34に開口し、かつ前記EGR通路
37の開口端を隣接する排気ポート35の下流端開口部
に連通させるように、形成されている。
【0026】そして、前記排気マニホルド30の取付フ
ランジ部32がガスケット38を介してシリンダヘッド
4の前記接合面34に重ね合わされた状態で、この取付
フランジ部32がスタッドボルト39,39,…によ
り、シリンダヘッド4の排気側側壁部4bに対して締結
固定されるようになっている。ここで、前記取付フラン
ジ部32のエンジン後側の端部には、第4シリンダの排
気ポート35の開口部に対応する位置よりもエンジン後
側まで延びるように、延出部32aが設けられていて、
この延出部32aが、前記凹部36とEGR通路37の
開口端とを覆うことで、前記第4シリンダの排気ポート
35の開口部とEGR通路37の上流端とを連通する容
積室、即ちEGR導入空間40が構成される。
【0027】一方、前記排気マニホルド30の集合管3
5の下端部には、図示しないが、鉄製パイプ部材からな
る排気管の上流端部が接続され、この排気管の下流端部
が車両のフロア下まで延びていて、そこに排気浄化用触
媒が接続されるようになっている。
【0028】前記シリンダヘッド4のエンジン後側の端
壁部4cには、前記EGR通路37を通って吸気マニホ
ルド7に還流される排気ガスの流通量を調節するための
排気還流制御弁41(以下、EGR弁という)が配設さ
れている。このEGR弁41は、図示しないステッピン
グモータにより弁体が作動されて、排気ガスの流通量を
調節するものであり、上述の如く、シリンダヘッド4の
後端壁部4cに設けられた冷却水導出部17に隣接し、
かつこの冷却水導出部17の導出管17aに取り付けら
れるウォータホースに取り囲まれるように配置されてい
る。また、前記冷却水導出部17の上方に近接するよう
に、各シリンダ毎の点火プラグ42,42,…に高圧電
流を供給する点火コイルユニット43が配置されてい
る。このようにEGR弁41や点火コイルユニット43
が冷却水導出部17に近接配置されていることで、該E
GR弁41や点火コイルユニット43の過熱を抑制する
ことができる。
【0029】尚、前記図2における符号44は、エンジ
ン1の動弁系における吸気側カム軸の回転位置を検出す
るためのカム角センサであり、また、符号45は、クラ
ンク軸2の出力端部に締結固定されるとともに、図外の
オートマチックトランスミッションのトルクコンバータ
に締結固定されて、エンジン1の出力を該オートマチッ
クトランスミッションに伝達するドライブプレートであ
る。
【0030】そして、本発明の特徴は、オイルパン6の
側壁に設けられ、オイルレベルゲージ18を案内するゲ
ージ案内孔55を有する案内部50にある。以下、この
案内部50について詳細に説明する。
【0031】図4は本実施形態に係るFF用横置型エン
ジンのオイルパン6をシリンダヘッド4側からみた平面
図を示し、同図の左側が車両前方方向に相当する。そし
て、図5は図4におけるV−V線断面を、また図6は図
4におけるVI−VI線断面をそれぞれ示している。
【0032】オイルパン6は、凹形状からなりオイルが
貯留されるオイル貯留部61と、このオイル貯留部61
の周縁部に設けられてシリンダブロック3の下端部3a
と接合されるフランジ部63とから構成される。そし
て、このオイルパン6のエンジン前後方向の略中間部分
に、オイル貯留部61の底面にさらに凹部形状のオイル
パン深部62が形成されており、オイルが貯留された状
態でその深さが他の部分よりも比較的深くなる。そし
て、このオイルパン深部62の底面にストレーナ64を
有するパイプ65が設けられて、オイルポンプによりシ
リンダ側との間で循環するようになされている。
【0033】尚、オイル貯留部61の上側にはフランジ
部63と略水平となるように板状のバッフル66が設け
られており、車両の揺れに伴ってオイル貯留部61内の
オイルが溢れ出ないようになされている。
【0034】一方、図8〜10に本実施形態に係るエン
ジンと同一のシリンダブロックを有するFR用縦置型エ
ンジンのオイルパン70を示す。図4〜6と同様に、図
8はオイルパン70をシリンダヘッド4側からみた平面
図を示し、図9は図8におけるIX−IX線断面を、ま
た図10は図8におけるX−X線断面をそれぞれ示して
いる。
【0035】この縦置型エンジンのオイルパン70は、
横置型エンジンのオイルパン6と同様に、凹形状からな
りオイルが貯留されるオイル貯留部71と、このオイル
貯留部71の周縁部に設けられてシリンダブロック3の
下端部3aと接合されるフランジ部73とから構成され
る。そして、オイルパン70の下側にはクロスメンバ7
7が配設されているため、このオイルパン70のエンジ
ン前後方向の後方部分に、オイル貯留部71の底面にさ
らに凹部形状のオイルパン深部72が形成されている。
また、このオイルパンにも、横置型エンジンと同様にオ
イルパン深部72の底部にストレーナ74が設けられて
いる。そして、オイルレベルゲージを挿入するゲージ案
内孔75がこのオイルパン70側壁の車幅方向右側(図
8の右側)に設けられている。
【0036】このオイルパン70内に貯留されるオイル
の油面は、規定範囲の最大のときL max′に、また最小
のときLmin′に位置する。尚、オイル貯留部71の上
側にはフランジ部73と略水平となるように板状のバッ
フル76が設けられている。
【0037】このように、FF用横置型エンジンとFR
用縦置型エンジンとでは、オイルパン6,70の底部の
形状及びオイルパン深部62,72の位置が異なるの
で、シリンダブロック側壁の所定位置にゲージ案内孔を
設けて、その所定位置から上記FF及びFR用の互いに
異なるオイルパン深部の双方へオイルレベルゲージ18
を案内するようにすることは構造上困難であるため、本
実施形態では、オイルパン6にゲージ案内孔55を設け
るようにしている。
【0038】すなわち、図1に示すように、このオイル
パン6内のオイルの油面高さを測定する目的で、オイル
レベルゲージ18と、このオイルレベルゲージ18をシ
リンダヘッド4近傍からオイルパン6内部へ案内する案
内部50とがエンジン1の車両前方側に設けられてお
り、案内部50はオイルパン6の側壁に設けられてい
る。つまり、案内部50はその内部にオイルレベルゲー
ジが挿入されるゲージ案内孔55を有しており、このゲ
ージ案内孔55は上端側が開口する一方、下端部がオイ
ルパン6内に連通している。そして、吸気マニホルド7
には、この案内部50を嵌合して脱着自在に固定するた
めの案内部固定用フックが設けられている。
【0039】図7に拡大して示すように、案内部50
は、規定範囲のオイルがオイルパン6に収容されたとき
の油面の高さ位置に対応する油面測定部50aを有して
おり、油面測定部50aにおけるゲージ案内孔55の水
平方向断面積は、油面測定部50a上側のゲージ案内孔
55よりも大きくなされている。
【0040】そして、オイルパン6内に貯留されるオイ
ルの油面Lは、規定範囲の最大のときLmaxに、また最
小のときLminに位置する。この規定範囲Lmin〜Lmax
の間に相当する案内部50の部分が油面測定部50aで
ある。
【0041】案内部50は、オイルパン6の側壁に一体
形成された第1案内部51と、第1案内部51の上端と
嵌合する第2案内部52とから構成されており、第1及
び第2案内部51,52の嵌合部53に油面測定部50
aを設けている。つまり、第1案内部51内は上端で開
口する一方、下端でオイルパン内壁の底部近傍に連通し
てゲージ案内孔55が形成されている。また、第2案内
部52の下端部においてゲージ案内孔55の開口面積は
その上側よりも大きくなされている。
【0042】さらに、第2案内部52は、第1案内部5
1と嵌合する下側案内部52aと、この下側案内部52
aの上部にシール部材54を介して接続された上側案内
部52bとから構成されている。すなわち、この下側案
内部52aの上端部は、下端部である嵌合部53よりも
小さい開口部を有しており、さらにこの上端部の開口部
内に上側案内部52aが挿入されることにより、第2案
内部52が構成されている。
【0043】すなわち、図1及び図7に拡大して示すよ
うに、案内部50は第1及び第2案内部51,52から
なり、さらに第2案内部52は上側案内部52b及び下
側案内部52aからなる。そして、この案内部の内部を
ゲージ案内孔55が縦貫しており、油面測定部50aに
おいてその内径が大きくなっている。
【0044】そして、この案内部50の上端から挿入さ
れるオイルレベルゲージ18はその基端部につまみ部5
8が設けられ、さらにこのつまみ部58に続いて先端側
に例えばゴム等からなる封止部57が取り付けられてい
る。尚、この封止部57には挿入方向に沿ってスリット
59が形成されており、油面高さの変化を低減するよう
にしている。
【0045】そのとき、図11に示すオイルパン6′で
は、上記第1案内部51′に第2案内部52′を接続し
てオイルレベルゲージ18′を案内するようにし、さら
に油面測定部50a′のゲージ案内孔55′を円筒形状
とすると、オイルレベルゲージ18′を装着してゲージ
案内孔55′内を封止するときに、オイルレベルゲージ
18′の基端部に設けられた封止部57′がゲージ案内
孔55′内部の空気を圧縮して油面測定部50a′の油
面を下げてしまう。つまり、同図に示すようにオイルパ
ン6′内の油面L1に対してゲージ案内孔55′の油面
L2が下に位置してしまう。このため、正確にオイルの
油面高さを測定することができないという問題があった
が、油面測定部50aにおけるゲージ案内孔55の水平
方向断面積を油面測定部50a上側のゲージ案内孔55
よりも大きくすることにより、ゲージ案内孔55へのオ
イルレベルゲージ18の挿入時に案内部50のゲージ案
内孔55内の空気に付与される所定の圧力に対してゲー
ジ案内孔55内の油面面積を大きくすることにより、油
面変動を抑制して、油面高さの測定精度を向上させるこ
とができる。
【0046】さらに、FF用横置型及びFR用縦置型エ
ンジンのシリンダブロックに対して、それぞれ別々の位
置にオイルレベルゲージ18を挿入するためのゲージ案
内孔を設ける必要がないため、縦置型エンジン及び横置
型エンジンのシリンダブロックを共通化して、両エンジ
ンの製造コストの低減を図ることができる。
【0047】また、案内部50を内径が大きくなる油面
測定部50aで分割し且つこれらを接合してなる構造と
することにより、オイルパン6の加工性を良好に維持し
つつ、このオイルパン6に案内部50を設けることがで
きる。
【0048】そして、第2案内部52を上側及び下側案
内部52b,52aの2つに分割し且つこれらをシール
部材を介して接合してなる構造とすることにより、第2
案内部52が長いものであっても、脱着可能な上側及び
下側案内部52b,52aで構成されているので、上側
案内部52bを取り外すことによりエンジン1のメンテ
ナンスが容易となる。また、接合部にシール部材54を
介在させることで接合の信頼性を向上させることができ
る。
【0049】尚、本実施形態では、第2案内部52を上
側及び下側案内部52b,52aの2つの部分からなる
ようにしたが、これら上側及び下側案内部52b,52
aを一体に形成するようにしてもよい。また、案内部5
0を第1及び第2案内部51,52の2つの部分からな
るようにしたが、これら第1及び第2案内部51,52
を一体に形成するようにしてもよい。さらに、第1案内
部51をオイルパン6の側壁に一体形成するようにした
が、別部材からなる構成としてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、下端部がクランク軸の軸心よりも下方に延びて
いるシリンダブロックと、シリンダブロックの下端部に
接合されたオイルパンとを備えるエンジンの本体構造に
おいて、オイルパンの側壁に、オイルパン内のオイルの
油面高さを測定するオイルレベルゲージが挿入されるゲ
ージ案内孔を有する案内部が設けられ、案内部は、規定
範囲のオイルがオイルパンに収容されたときの油面の高
さ位置に対応する油面測定部を有し、油面測定部におけ
るゲージ案内孔の水平方向断面積は、油面測定部上側の
ゲージ案内孔よりも大きくすることにより、オイルレベ
ルゲージ挿入時の油面変動を抑制して、油面高さの測定
精度を向上させることができる。さらに、縦置型エンジ
ン及び横置型エンジンのシリンダブロックを共通化し
て、両エンジンの製造コストの低減を図ることができ
る。
【0051】請求項2の発明では、案内部は、オイルパ
ンの側壁に一体形成された第1案内部と、上記第1案内
部の上端と嵌合する第2案内部とからなり、上記第1及
び第2案内部の嵌合部に油面測定部を設けることによ
り、オイルパンの加工性を良好に維持しつつ、このオイ
ルパンに案内部を設けることができる。
【0052】請求項3の発明では、第2案内部は、第1
案内部と嵌合する下側案内部と、上記下側案内部の上部
にシール部材を介して接続された上側案内部とから構成
することにより、エンジンのメンテナンスが容易とな
り、さらに接合の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るFF用横置型エンジンの外観
を示す正面図である。
【図2】本実施形態に係るFF用横置型エンジンの外観
を示す斜視図である。
【図3】シリンダヘッドカバー近傍を拡大した説明図で
ある。
【図4】本実施形態に係るFF用横置型エンジンのオイ
ルパンを示す平面図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】図4におけるVI−VI線断面図である。
【図7】本実施形態に係るオイルパンの要部を示す拡大
図である。
【図8】FR用縦置型エンジンのオイルパンを示す図4
相当図である。
【図9】図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】図8におけるX−X線断面図である。
【図11】オイルパンの要部を示す図7相当図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クランク軸 3 シリンダブロック 3a 下端部 6 オイルパン 18 オイルレベルゲージ 55 ゲージ案内孔 50 案内部 50a 油面測定部 51 第1案内部 52 第2案内部 52a 下側案内部 52b 上側案内部 54 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼崎 信昌 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G015 BB06 BB11 BL02 CA07 3G024 AA62 AA65 DA18 EA02 EA03 EA05 EA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部がクランク軸の軸心よりも下方に
    延びているシリンダブロックと、 上記シリンダブロックの下端部に接合されたオイルパン
    とを備えるエンジンの本体構造において、 上記オイルパンの側壁に、オイルパン内のオイルの油面
    高さを測定するオイルレベルゲージが挿入されるゲージ
    案内孔を有する案内部が設けられ、 上記案内部は、規定範囲のオイルがオイルパンに収容さ
    れたときの油面の高さ位置に対応する油面測定部を有
    し、 上記油面測定部におけるゲージ案内孔の水平方向断面積
    は、油面測定部上側のゲージ案内孔よりも大きいことを
    特徴とするエンジンの本体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1のエンジンの本体構造におい
    て、 案内部は、オイルパンの側壁に一体形成された第1案内
    部と、 上記第1案内部の上端と嵌合する第2案内部とからな
    り、 上記第1及び第2案内部の嵌合部に油面測定部が設けら
    れていることを特徴とするエンジンの本体構造。
  3. 【請求項3】 請求項2のエンジンの本体構造におい
    て、 第2案内部は、第1案内部と嵌合する下側案内部と、 上記下側案内部の上部にシール部材を介して接続された
    上側案内部とからなることを特徴とするエンジンの本体
    構造。
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