JP2002105988A - オフセット式油圧ショベルのオフセット操作装置 - Google Patents

オフセット式油圧ショベルのオフセット操作装置

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JP2002105988A
JP2002105988A JP2000303479A JP2000303479A JP2002105988A JP 2002105988 A JP2002105988 A JP 2002105988A JP 2000303479 A JP2000303479 A JP 2000303479A JP 2000303479 A JP2000303479 A JP 2000303479A JP 2002105988 A JP2002105988 A JP 2002105988A
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cylinder
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hydraulic excavator
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Yusuke Kajita
勇輔 梶田
Toshiaki Nishida
利明 西田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフセット式油圧ショベルのオフセット操作装
置において、オフセット操作を操作レバーを把持するオ
ペレータの指で行うことができ、しかも指で操作しても
ショックの発生がなくかつ微妙な位置決め操作が可能で
あり、良好な操作性を実現できるようにする。 【解決手段】オフセット操作装置31は、第1操作レバ
ー20の握り20aに設けられ、オペレータの指で操作
可能なアナログ式操作入力具22,23と、その操作信
号を入力する制御装置36と、制御装置36からの駆動
信号で作動する電磁弁38,39を有するパイロット回
路40とを備え、電磁弁38,39の出力パイロット圧
が方向切換弁33の油圧駆動部33a,33bに与えら
れ、アナログ式操作入力具22,23の操作に応じてオ
フセットシリンダ10の駆動と停止及び駆動時の操作方
向を制御するとともに、その操作量に応じてオフセット
シリンダ10の駆動速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット式油圧
ショベルのオフセット操作装置に係わり、特に、オフセ
ット式フロントのオフセット操作を容易にするオフセッ
ト式油圧ショベルのオフセット操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロアブーム、アッパーブーム、シリンダ
ーステー、アーム、バケット若しくはアタッチメント等
の作業具からなるオフセット式フロントを備えたオフセ
ット式油圧ショベルは、ブーム、アーム、バケット若し
くはアタッチメント等の作業具からなる一般的な3関節
型の油圧ショベルに比較し作業領域を大きくとれるメリ
ットがある。つまり、オフセットシリンダを伸び方向に
駆動するとオフセット式フロントのアーム及び作業具部
分はショベル本体に対し右側に平行移動し、オフセット
位置をショベル本体の右側に移動し掘削することができ
る。また、逆にオフセットシリンダを縮み方向に駆動す
るとショベル本体の左側が掘削可能となる。
【0003】このようなオフセット式油圧ショベルにお
けるオフセットシリンダの操作装置(オフセット操作装
置)としては、従来一般に、足元に操作ペダルを設置
し、この操作ペダルを足で操作するものが実用化されて
おり、その一例が特開平9−242110号公報の図9
に示されている。このよう操作ペダル方式に対し、特開
平9−242110号公報の図4には、手で操作する操
作レバーにオン・オフスイッチを設置し、これを指で操
作することでオフセット操作を行うようにしたものが示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】オフセット式油圧ショ
ベルにおけるオフセットシリンダは、上記のように作業
範囲を変えることを目的に操作するのが一般的であり、
通常の掘削中はほとんど操作されない。すなわち、この
オフセットシリンダはオフセット式フロントのオフセッ
ト位置を決めるポジショニングシリンダとして使用して
いる。したがって、このオフセットシリンダを操作する
操作装置は、手で操作されるアクチュエータほど重要視
されておらず、上述したように実用化された機械では足
元に設置した操作ペダルを足で操作するものとなってい
た。
【0005】しかしながら、足で操作する場合は一々足
元を確認しながら操作せねばならず、オペレータにとっ
ては面倒な操作であった。また、足元を確認するため前
方から目を離さなければならない場合もあり、安全性確
保のためオペレータに負担を強いていた。これに対し、
特開平9−242110号公報の図4に記載のように、
手で操作する操作レバーにオン・オフスイッチを設置
し、これを指で操作することでオフセット位置を変え、
オフセット操作を簡単にする改良が見受けられる。しか
し、この方法ではオフセットシリンダが一定の速度で動
くか、止まるか、いわゆるオン・オフでしか作動しない
ため、動き始め、若しくは停止時に過大なショックが発
生し、かつオフセット位置を僅かに変更するといったオ
フセットシリンダの微妙な位置決めに支障を来してい
た。
【0006】本発明の目的は、オフセット操作を操作レ
バーを把持するオペレータの指で行うことができ、しか
も指で操作してもショックの発生がなくかつ微妙な位置
決めが可能であり、良好な操作性を実現できるオフセッ
ト式油圧ショベルのオフセット操作装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、建設機械本体と、この建設機械本
体に上下方向に回動可能に取り付けられたロアブーム、
このロアブームに左右方向に回動可能に取り付けられた
アッパーブーム、このアッパーブームに左右方向に回動
可能に取り付けられたシリンダステー、このシリンダス
テーに上下方向に回動可能に取り付けられたアーム、こ
のアームに上下方向に回動可能に取り付けられた作業具
からなるオフセット式フロントと、前記アッパーブーム
を駆動するオフセットシリンダと、前記ロアブーム、ア
ーム、作業具の動作を指令する第1及び第2操作レバー
とを備えたオフセット式油圧ショベルのオフセット操作
装置において、前記第1及び第2操作レバーのいずれか
一方に設けられ、オペレータの指で操作可能なアナログ
式操作入力手段と、前記アナログ式操作入力手段の操作
に応じて前記オフセットシリンダの駆動と停止及び駆動
時の操作方向を制御するとともに、前記アナログ式操作
入力手段の操作量に応じて前記オフセットシリンダの駆
動速度を制御する制御手段とを備えるものとする。
【0008】このように第1及び第2操作レバーのいず
れか一方にオペレータの指で操作可能なアナログ式操作
入力手段を設けることにより、オフセット操作を操作レ
バーを把持するオペレータの指で行うことができ、オフ
セット操作が容易となる。また、そのアナログ式操作入
力手段と、アナログ式操作入力手段の操作に応じてオフ
セットシリンダの駆動と停止及び駆動時の操作方向を制
御するとともに、アナログ式操作入力手段の操作量に応
じてオフセットシリンダの駆動速度を制御する制御手段
を設けることにより、オフセットシリンダの動き始め、
若しくは停止時に過大なショックが発生することを回避
できるとともに、操作量に応じてオフセットシリンダの
駆動速度を制御することでオフセットシリンダを微速で
動かすことができ、オフセットシリンダの微妙な位置決
めが可能となり、良好な操作性を実現することができ
る。
【0009】(2)上記(1)において、前記アナログ
式操作入力手段は、例えば、前記オフセットシリンダの
伸び方向の動作と縮み方向の動作を別々に指示する1対
の押しボタンを備えた操作入力手段である。
【0010】これにより1対の押しボタンのいずれを操
作するかでオフセットシリンダの駆動時の操作方向を制
御できるとともに、押しボタンの操作内容と操作量に応
じてオフセットシリンダの駆動と停止及び駆動時の速度
を制御することができる。
【0011】(3)また、上記(1)において、前記ア
ナログ式操作入力手段は、一方向に倒すと前記オフセッ
トシリンダの伸び方向の動作を指示し、反対方向に倒す
と縮み方向の動作を指示する傾転可能な操作ピンを備え
た操作入力手段であってもよい。
【0012】これにより操作ピンをいずれの方向に倒す
かでオフセットシリンダの駆動時の操作方向を制御でき
るとともに、操作ピンの操作内容と操作量に応じてオフ
セットシリンダの駆動と停止及び駆動時の速度を制御す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0014】まず、本発明が係わるオフセット式油圧シ
ョベルを図1及び図2を用いて説明する。
【0015】図1及び図2において、オフセット式油圧
ショベルは、ショベル本体1と、ショベル本体1の前端
部に支持されたオフセット式フロント2とを有し、オフ
セット式フロント2は、ショベル本体1に上下方向に回
動可能に取り付けられたロアブーム3と、ロアブーム3
に左右方向に回動可能に取り付けられたアッパーブーム
4と、アッパーブーム4に左右方向に回動可能に取り付
けられたシリンダステー5と、シリンダステー5に上下
方向に回動可能に取り付けられたアーム6と、アーム6
に上下方向に回動可能に取り付けられたアタッチメント
例えばバケット7と、ロアブーム3とシリンダステー5
とを連結するステー8とで構成されている。ロアブーム
3はブームシリンダ9により駆動され、アッパーブーム
4はオフセットシリンダ10により駆動され、アーム6
はアームシリンダ11(図2参照)により駆動され、バ
ケット7はバケットシリンダ12により駆動される。
【0016】ショベル本体1は走行体1aと旋回体1b
とからなり、旋回体1bには運転室1cが備えられてい
る。旋回体1bは図示しない旋回モータにより駆動され
る。
【0017】運転室1c内には、図3に示すように、運
転席の前部左右に第1及び第2の2本の操作レバー2
0,21が設けられ、旋回体1b、ロアブーム3、アー
ム6、バケット7はこれら操作レバー20,21を動か
すことにより操作される。すなわち、操作レバー20,
21は、各々、図示のように前後方向及び左右方向を含
むユニバーサル方向に動かすことができ、運転席のオペ
レータを基準として、第1操作レバー20を前後方向に
動かすとブームシリンダ9が伸縮してロアブーム3が上
下に回動し、第1操作レバー20を左右方向に動かすと
バケットシリンダ12が伸縮してバケット7が上下方向
に回動し、第2操作レバー21を前後方向に動かすと旋
回モータ(図示せず)が回転して旋回体1bが左右に旋
回し、第2操作レバー21を左右方向に動かすとアーム
シリンダ11が伸縮してアーム6が上下方向に回動す
る。
【0018】図1に戻り、30はオフセットシリンダ1
0の油圧駆動回路であり、この油圧駆動回路30は、メ
インの油圧ポンプ32と、この油圧ポンプ32からオフ
セットシリンダ10に供給される圧油の流量と流れ方向
を切り制御する油圧パイロット式の方向切換弁33とを
有している。方向切換弁33は油圧駆動部33a,33
bを有する油圧パイロット方式であり、油圧駆動部33
a又は33bにパイロット圧を導くことにより切り換え
操作される。
【0019】このようなオフセット式油圧ショベルは、
オフセットシリンダ10を伸縮することによりオフセッ
ト式フロント2のオフセット位置が変わり、作業範囲を
変更することができる。つまり、図2において、オフセ
ットシリンダ10を伸び方向に駆動するとアッパーブー
ム4が図示A方向に回動し、図中(a)のようにフロン
ト2のアーム6とバケット7部分がショベル本体1の右
側(図示上側)に平行移動し、ショベル本体1を移動さ
せることなくショベル本体1の右側を掘削することがで
きる。逆にオフセットシリンダ10を縮み方向に駆動す
るとアッパーブーム4が図示B方向に回動し、図中
(b)のようにフロント2のアーム6とバケット7部分
がショベル本体1の左側(図示下側)に平行移動し、シ
ョベル本体1を移動させることなくショベル本体1の左
側を掘削することができる。
【0020】以上のようなオフセット式油圧ショベルに
本発明の第1の実施の形態によるオフセット操作装置3
1が設けられている。このオフセット操作装置31は、
アナログ式操作入力具22,23と、制御装置36と、
パイロット回路40とを備えている。
【0021】アナログ式操作入力具22,23は第1及
び第2操作レバー20,21のいずれか一方、図示の例
では第1操作レバー20の握り20aに設けられ、オペ
レータの指で操作可能とされており、それぞれの操作信
号が制御装置36に送られる。また、操作入力具22は
オフセットシリンダ10を伸び方向に駆動させる右方向
オフセット用(図2の(a)側)、操作入力具23はオ
フセットシリンダ10を縮み方向に駆動させる左方向オ
フセット用(図2の(b)側)である。
【0022】パイロット回路40は、パイロット油圧源
37と、このパイロット油圧源37を方向切換弁33の
油圧駆動部33a,33bに接続する1対のパイロット
管路37a,37bと、このパイロット管路37a,3
7bに設けられた電磁比例減圧弁(以下、単に電磁弁と
いう)38,39とを備え、電磁弁38,39の比例ソ
レノイド38a,39bに制御装置36から駆動信号が
送られる。
【0023】図4にアナログ式操作入力具22,23の
構造の概略を示す。アナログ式操作入力具22は、固定
軸部50と、操作ボタン51と、バネ52を有し、固定
軸部50は握り20aに形成された凹所53の底部に突
設され、操作ボタン51は固定軸部50に軸方向に移動
可能に挿入され、バネ52は凹所53の底部と操作ボタ
ン51の円筒部に突設されたバネ受け54との間に配設
され、操作ボタン51を図示上方に付勢している。固定
軸部50と操作ボタン51の間には図示しないストッパ
が設けられ、このストッパにより操作ボタン51は図示
の上限位置に保持されている。また、固定軸部50と操
作ボタン51の間に変位センサ(ポテンショメータ)5
5(図5参照)が組み込まれ、この変位センサ55の電
源線57及び信号線58(図5参照)は配線56として
制御装置36に接続されている。
【0024】アナログ式操作入力具23も同様に構成さ
れ、図4において操作入力具22と同じ部品に同じ符号
を付して示している。
【0025】図5に変位センサ(ポテンショメータ)5
5の原理構成図を示す。変位センサ55は、直線抵抗体
60とこの直線抵抗体60に摺接する接触子61aを有
する直線導体61を有し、直線抵抗体60は固定軸部5
0と一体に固定され、直線導体61は操作ボタン51と
一体に移動するよう取り付けられている。直線抵抗体6
0の両端は電源線57,57を介してコントローラ36
内の電源62に接続され、+側の電源線57と直線導体
61の基端は信号線58,58を介してコントローラ3
6内の入力部63に接続されている。
【0026】操作ボタン51が押されると、直線導体6
1が直線抵抗体60に対して移動し、+側の電源線57
と直線導体61間の直線抵抗体60の有効抵抗部の長さ
Bを変化させる。これにより直線導体61及び信号線5
8を流れる電流値が変化し、操作ボタン51の操作量
(変位)を連続的に(アナログ的に)検出することがで
きる。Aは有効抵抗部の最大長さである。
【0027】図6は変位センサ55の検出特性を示す図
である。図中、横軸は操作ボタン51或いは直線導体6
1の操作量(変位)であり、縦軸は変位センサ55の出
力電圧である。操作ボタン51が押されると、その操作
量(変位)に応じて変位センサ55の出力電圧は増大す
る。
【0028】制御装置36は変位センサ55の出力電圧
を電磁弁38又は39の指令値に変換し、対応する駆動
信号を出力する。
【0029】図7は制御装置36の変換特性を示す図で
ある。図中、横軸は変位センサ55の出力電圧、縦軸は
電磁弁指令値である。操作ボタン51の操作量(変位)
が増大し、それに応じて変位センサ55の出力電圧が増
大すると、その変位センサ55の出力電圧に応じて電磁
弁指令値は増大する。
【0030】図8は電磁弁38又は39の入出力特性で
ある。横軸は制御装置36の電磁弁指令値或いは駆動信
号であり、縦軸は電磁弁38又は39の出力パイロット
圧である。操作ボタン51の操作量(変位)が増大し、
それに応じて電磁弁指令値が増大すると、その電磁弁指
令値に応じて電磁弁38又は39の出力パイロット圧は
増大する。
【0031】図9は図6、図7、図8に示した3つの特
性を合成したものである。図中、横軸は変位センサ55
の出力電圧、縦軸は電磁弁38又は39の出力パイロッ
ト圧である。操作ボタン51が押され、その操作量(変
位)が増大すると、それに応じて電磁弁38又は39の
出力パイロット圧は増大する。
【0032】図10に方向切換弁33の速度制御特性を
示す。図中、横軸は電磁弁38又は39の出力パイロッ
ト圧、縦軸はオフセットシリンダ10の駆動速度であ
る。操作ボタン51が押され、その操作量(変位)に応
じて電磁弁38又は39の出力パイロット圧が増大する
と、その出力パイロット圧に応じてオフセットシリンダ
10の駆動速度は増大する。
【0033】以上のように操作入力具22,23は、第
1操作レバー20に設けられ、オペレータの指で操作可
能なアナログ式操作入力手段を構成し、制御装置36及
びパイロット回路40はそのアナログ式操作入力手段の
操作に応じてオフセットシリンダ10の駆動と停止及び
駆動時の操作方向を制御するとともに、アナログ式操作
入力手段の操作量に応じてオフセットシリンダ10の駆
動速度を制御する制御手段を構成する。
【0034】以上のように構成した本実施の形態におい
ては、第1及び第2操作レバー20,21のいずれか一
方、図示の例では第1操作レバー20にオペレータの指
で操作可能な操作入力具22,23を設けたので、足元
に操作ペダルを設置し、この操作ペダルを足で操作する
ことでオフセットの位置決めをする従来一般のオフセッ
ト操作装置に比べ、一々前方から目を離し足元を確認し
ながら操作する必要がなくなり、オフセット操作が容易
となり、安全性確保にも有利となる。
【0035】また、1対の押しボタン51,51のいず
れを操作するかでオフセットシリンダ10の駆動時の操
作方向を制御できるとともに、押しボタン51,51の
操作内容と操作量に応じてオフセットシリンダ10の駆
動と停止及び駆動時の速度を制御することができる。
【0036】つまり、操作ボタン51が操作されると、
その操作量(変位)に応じて増大するよう電磁弁38又
は39から出力されたパイロット圧が方向切換弁33の
油圧駆動部33a又は33bに与えられ、それに応じて
方向切換弁33が切り換え操作され、オフセットシリン
ダ10に供給される圧油の流量、つまりオフセットシリ
ンダ10の駆動速度が制御される。このため、オフセッ
トシリンダ10の動き始め、若しくは停止時に過大なシ
ョックが発生することを回避でき、かつ操作量に応じて
オフセットシリンダ10の駆動速度を制御することでオ
フセットシリンダ10を微速で動かすことができ、オフ
セットシリンダ10の微妙な位置決めが可能となり、良
好な操作性を実現することができる。
【0037】本発明の他の実施の形態を図11〜図13
により説明する。本実施の形態はアナログ式操作入力手
段の他の構成例を示すものである。
【0038】図11において、アナログ式操作入力具6
8は、円筒体70と、操作ピン71と、バネ72を有
し、円筒体70は握り20aの本体に形成された凹所7
3内に回動可能に支持され、操作ピン71は円筒体70
に接続され、操作ピン71を図示中立位置より前方(図
示右側)の操作範囲で前後に倒すと円筒体70が回転す
る構造となっている。バネ72は握り20aと円筒体7
0との間に配設され、操作ピン71を図示の中立位置に
保持している。また、円筒体70と握り20aの本体と
の間に変位センサ(ポテンショメータ)75,85(図
12及び図13参照)が組み込まれ、この変位センサ7
5,85の電源線77,87及び信号線78,88(図
12及び図13参照)が配線76として制御装置36に
接続されている。
【0039】図12及び図13に変位センサ(ポテンシ
ョメータ)75,85の原理構成図を示す。
【0040】図12において、変位センサ75は操作ピ
ン71を図示中立位置から前方(図示右方)に倒した場
合に作動するものであり、円形抵抗体80とこの円形抵
抗体80に摺接する接触子81aを有する円形導体81
を有し、円形抵抗体80は握り20aの本体側に固定さ
れ、円形導体81は円筒体70側に取り付けられてい
る。円形抵抗体80の両端は電源線77,77を介して
コントローラ36内の電源62に接続され、+側の電源
線77と円形導体81の基端は信号線78,78を介し
てコントローラ36内の入力部63に接続されている。
【0041】操作ピン71を図示中立位置から前方(図
示右方)に倒すと、円形導体81が円形抵抗体80に対
して移動し、+側の電源線77と円形導体81間の円形
抵抗体80の有効抵抗部の長さBを変化させる。これに
より円形導体81及び信号線78を流れる電流値が変化
し、操作ピン71の操作量(変位)を連続的に(アナロ
グ的に)検出することができる。Aは有効抵抗部の最大
長さである。
【0042】図13において、変位センサ85は操作ピ
ン71を図示中立位置より手前側(図示左側)に倒した
場合に作動するものであり、変位センサ85と同様に構
成されている。つまり、変位センサ85は握り20aの
本体側に固定された円形抵抗体90と、円形導体91は
円筒体70側に取り付けられ、接触子91aを有する円
形導体91とを有し、電源線87,87はコントローラ
36内の電源62に接続され、信号線88,88はコン
トローラ36内の入力部63に接続されている。
【0043】操作ピン71を図示中立位置より手前側
(図示左側)に倒すと、変位センサ85の場合と同様、
円形導体81が移動して円形抵抗体80の有効抵抗部の
長さBを変化させ、信号線78を流れる電流値を変化さ
せることで、操作ピン71の操作量(変位)を連続的に
(アナログ的に)検出することができる。
【0044】変位センサ75,85共、自身の検出範囲
外の円筒体70の回転(円形導体81の回転)に対する
信号線78,78或いは88,88の電流値に対して
は、制御装置36において操作ピン71が図示中立位置
にあるときの電流値を基準にしてそれよりも小さい電流
をカットするなどの処理をすることにより、自身の検出
範囲内の電流値のみ有効化することができる。
【0045】それ以外の構成は第1の実施の形態と同じ
である。
【0046】従って、本実施の形態においても、第1の
実施の形態と同様の効果が得られる。また、本実施の形
態によれば、1本の操作ピン71を前後いずれの方向に
倒すかでオフセットシリンダ10の駆動時の操作方向を
制御でき、オフセット操作が更に容易となる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、下記の効果が得られ
る。
【0048】(1)オフセット操作を操作レバーを把持
するオペレータの指で行うことができ、オフセット操作
が容易となる。
【0049】(2)操作量に応じてオフセットシリンダ
の駆動速度を制御することにより、ショックのない良好
な操作性を実現できる。
【0050】(3)操作量に応じてオフセットシリンダ
の駆動速度を制御することでオフセットシリンダを微速
で動ごかすことができるため、オフセットシリンダの微
妙な位置決めが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるオフセット操作装
置をオフセット式油圧ショベルと共に示す図である。
【図2】オフセット式油圧ショベルのオフセットシリン
ダがポジショニングシリンダとして使用される様子を示
す図である。
【図3】第1及び第2操作レバーの操作方向とそれによ
り動かされる油圧ショベルの各セクションとの関係を示
す図である。
【図4】アナログ式スイッチの構造を示す図である。
【図5】変位センサ(ポテンショメータ)の原理構成を
示す図である。
【図6】変位センサの検出特性を示す図である。
【図7】制御装置の変換特性を示す図である。
【図8】電磁弁の入出力特性を示す図である。
【図9】図6、図7、図8に示した3つの特性を合成し
た特性を示す図である。
【図10】方向切換弁の速度制御特性を示す図である。
【図11】本発明の他の実施の形態によるオフセット操
作装置に用いられるアナログ式スイッチの構造を示す図
である。
【図12】変位センサ(ポテンショメータ)の原理構成
を示す図である。
【図13】変位センサ(ポテンショメータ)の原理構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 ショベル本体 1a 走行体 1b 旋回体 1c 運転室 2 オフセット式フロント 3 ロアブーム 4 アッパーブーム 5 シリンダステー 6 アーム 7 バケット 8 ステー 9 ブームシリンダ 10 オフセットシリンダ 11 アームシリンダ 12 バケットシリンダ 20,21 操作レバー 20a 握り 22,23 アナログ式操作入力具 30 油圧駆動回路 31 オフセット操作装置 32 油圧ポンプ 33 方向切換弁 33a,33b 油圧駆動部 36 制御装置 37 パイロット油圧源 37a,37b パイロット管路 38,39 電磁比例減圧弁(電磁弁) 38a,39a 比例ソレノイド 40 パイロット回路 50 固定軸部 51 操作ボタン 52 バネ 53 凹所 54 バネ受け 55 変位センサ(ポテンショメータ) 56 配線 57 電源線 58 信号線 60 直線抵抗体 61 直線導体 61a 接触子 62 電源 63 入力部 68 アナログ式スイッチ 70 円筒体 71 操作ピン 72 バネ 75 変位センサ(ポテンショメータ) 76 配線 77 電源線 78 信号線 80 円形抵抗体 81 円形導体 81a 接触子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械本体と、 この建設機械本体に上下方向に回動可能に取り付けられ
    たロアブーム、このロアブームに左右方向に回動可能に
    取り付けられたアッパーブーム、このアッパーブームに
    左右方向に回動可能に取り付けられたシリンダステー、
    このシリンダステーに上下方向に回動可能に取り付けら
    れたアーム、このアームに上下方向に回動可能に取り付
    けられた作業具からなるオフセット式フロントと、 前記アッパーブームを駆動するオフセットシリンダと、 前記ロアブーム、アーム、作業具の動作を指令する第1
    及び第2操作レバーとを備えたオフセット式油圧ショベ
    ルのオフセット操作装置において、 前記第1及び第2操作レバーのいずれか一方に設けら
    れ、オペレータの指で操作可能なアナログ式操作入力手
    段と、 前記アナログ式操作入力手段の操作に応じて前記オフセ
    ットシリンダの駆動と停止及び駆動時の操作方向を制御
    するとともに、前記アナログ式操作入力手段の操作量に
    応じて前記オフセットシリンダの駆動速度を制御する制
    御手段とを備えることを特徴とするオフセット式油圧シ
    ョベルのオフセット操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオフセット式油圧ショベル
    のオフセット操作装置において、前記アナログ式操作入
    力手段は、前記オフセットシリンダの伸び方向の動作と
    縮み方向の動作を別々に指示する1対の押しボタンを備
    えた操作入力手段であることを特徴とするオフセット式
    油圧ショベルのオフセット操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のオフセット式油圧ショベル
    のオフセット操作装置において、前記アナログ式操作入
    力手段は、一方向に倒すと前記オフセットシリンダの伸
    び方向の動作を指示し、反対方向に倒すと縮み方向の動
    作を指示する傾転可能な操作ピンを備えた操作入力手段
    であることを特徴とするオフセット式油圧ショベルのオ
    フセット操作装置。
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