JP2002105856A - 繊維処理剤 - Google Patents

繊維処理剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた柔軟化作用を有し、また本処理剤により
加工された繊維は洗濯に対する耐久性に優れ、長期にわ
たってその柔軟性を失うことがない繊維処理剤を提供す
る。 【解決手段】一般式()で示されるアミノ酸−N−カ
ルボン酸無水物を成分とする繊維処理剤を用いる。 【化3】 (式中、Rは炭素原子数1〜40のアルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基、フルオロアルキル基、nは1〜6の整数を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維処理剤および
これを用いた繊維の柔軟加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、綿や麻、レーヨンなどセルロース
を構成成分とする繊維(セルロース系繊維)の柔軟処理
剤(柔軟剤)としては、4級アンモニウム系あるいはシ
リコーン系の化合物が多用されてきた。しかしながら、
これらの柔軟剤は基本的にセルロース系繊維に対して非
反応性であるため、洗濯を繰り返すうちに柔軟剤成分が
失われることにより効果が低減し、硬くごわごわした感
触を与えるという大きな欠点があった。また、4級アン
モニウム系の柔軟剤にあっては生分解性が低いという問
題が懸念され、一方、シリコーン系の柔軟剤にあっては
加工後撥水性になり独特のぬめり感のある風合いが生じ
やすいという問題があった。特開平4−174774号
広報には、洗濯に対する耐久性の改善された反応性のセ
ルロース系繊維柔軟処理剤として、ポリオキシアルキレ
ン誘導体と無水マレイン酸との共重合体が開示されてい
るが、風合いの面で必ずしも満足するものではなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みなされたもので、耐洗濯性を有し、柔軟化作用に優
れた繊維処理剤およびこれを用いた繊維の柔軟加工方法
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の構
造を有する繊維処理剤を用いることにより上記課題を解
決することを見いだし、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、一般式()で示されるN−アシルアミ
ノ酸−N−カルボン酸無水物を含有する繊維処理剤に関
する。
【化2】 (式中、Rは炭素原子数1〜40のアルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基、フルオロアルキル基を、nは1〜6の整数を示
す。) また、本発明は、一般式()で示されるN−アシルア
ミノ酸−N−カルボン酸無水物を含有する繊維処理剤と
繊維とを接触させ、且つ加熱処理することを特徴とする
繊維の柔軟加工方法に関する。さらに、本発明は、一般
式()で示されるN−アシルアミノ酸−N−カルボン
酸無水物を含有する繊維処理剤とセルロース系繊維とを
接触させ、且つ加熱処理してえられる繊維に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いるN−アシルアミノ
酸−N−カルボン酸無水物は、前記一般式()で表さ
れるものであるが、Rで示される炭素原子数1〜40の
アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アラル
キル基、アリール基またはフルオロアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、アミル
基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキ
サデシル基、オクタデシル基、ビニル基、アリル基、3
−ブテニル基、4−ペンテニル基、オレイル基、リノリ
ル基、リノレニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニル基、ナ
フチル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル基、オ
クチルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニ
ル基、パーフルオロアルキルメチル基等が挙げられ、な
かでも、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基が好まし
い。
【0006】本発明で用いるN−アシルアミノ酸−N−
カルボン酸無水物を構成するアミノ酸部分としては、
2,3−ジアミノプロピオン酸、2,4−ジアミノ酪
酸、オルニチン、リジン、2,7−ジアミノヘプタン酸
などを挙げることができ、なかでも、リジン、オルニチ
ンが好ましい。
【0007】本発明で用いるN−アシルアミノ酸−N−
カルボン酸無水物の具体例としては、Nε−ラウロイル
−L−リジン−Nα−カルボン酸無水物、Nε−ミリス
トイル−L−リジン−Nα−カルボン酸無水物、Nε
パルミトイル−L−リジン−Nα−カルボン酸無水物、
ε−ココイル−L−リジン−Nα−カルボン酸無水
物、Nδ−ラウロイル−L−オルニチン−Nα−カルボ
ン酸無水物、Nδ−ミリストイル−L−オルニチン−N
α−カルボン酸無水物、Nδ−パルミトイル−L−オル
ニチン−Nα−カルボン酸無水物、Nδ−ココイル−L
−オルニチン−N α−カルボン酸無水物などを挙げるこ
とができ、なかでもNε−ラウロイル−L−リジン−N
α−カルボン酸無水物、Nε−ココイル−L−リジン−
α−カルボン酸無水物、Nδ−ラウロイル−L−オル
ニチン−Nα−カルボン酸無水物、Nδ−ココイル−L
−オルニチン−Nα−カルボン酸無水物が好ましい。
【0008】本発明で用いられるN−アシルアミノ酸−
N−カルボン酸無水物は、原料となるN−アシルアミノ
酸をTHF、ジオキサンまたはエチレングリコ−ルジメ
チルエーテルなどの適当な溶媒中で、ホスゲン(塩化カ
ルボニル)、ジホスゲン(クロロギ酸トリクロロメチ
ル)またはトリホスゲン(炭酸ビストリクロロメチル)
と加熱反応させることにより得ることができる。ちなみ
に、原料となるN−アシルアミノ酸は、アミノ酸とカル
ボン酸クロライドとを反応させるショッテンーバウマン
反応またはアミノ酸とカルボン酸の脱水縮合反応により
得ることができる。
【0009】本発明の繊維処理剤は、通常N−アシルア
ミノ酸−N−カルボン酸無水物を、水またはテトラヒド
ロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムア
ミド等の有機溶剤に溶解または分散させたものとして用
いられる。また、必要に応じさらに乳化剤等を加え、エ
マルジョンとして用いられる。また、本発明の繊維処理
剤は、上記の他、本発明の効果を阻害しない範囲におい
て、通常用いられる添加物を含有することができる。
【0010】本発明の繊維処理剤は、その分子構造中に
水酸基またはアミノ基を有するものであれば天然繊維、
合成繊維の何れにも適用が可能であるが、肌着等の素材
として多用され、洗濯頻度も高いセルロース系繊維に対
しての使用が最も有用であると考えられる。処理に先だ
って、これらの繊維は必要に応じてアルカリ等で前処理
されていても良い。また、繊維の形態としては原綿およ
び原糸、原反あるいは縫製後の製品が挙げられるが、本
発明の加工はこれらの何れの段階で行うことも可能であ
る。
【0011】本発明の繊維処理剤の使用方法または本発
明の繊維の柔軟加工方法としては、N−アシルアミノ酸
−N−カルボン酸無水物を含有する溶液またはエマルシ
ョンと繊維とを、例えば浸漬する等の方法で接触させ、
適宜乾燥した後、加熱処理することにより繊維の柔軟化
を行うものである。その際、例えばセルロース系繊維の
場合は、セルロース分子中の水酸基がN−アシルアミノ
酸−N−カルボン酸無水物と反応し、エステル結合を形
成する。その結果、洗濯に対する耐久性が大きく向上
し、長期にわたってその柔軟性を失うことがない。ま
た、使用時の水、汗等による脱落の可能性も低く、さら
に、エステル結合が切断された場合にも脱落する成分は
安全性の高いN−アシルアミノ酸に限られているため、
加工された繊維の安全性は極めて高いものと考えられ
る。
【0012】本発明の繊維処理剤によって繊維を加工す
る場合、N−アシルアミノ酸−N−カルボン酸の繊維へ
の付着量が0.1〜10重量%程度になるように処理す
ることが好ましい。加工に当たっては、本発明の繊維処
理剤を必要に応じて有機溶剤或いは水等で希釈し、浸
漬、噴霧等の方法で繊維と接触させ、適宜乾燥した後、
加熱処理を行う等の方法が採用される。加熱処理の条件
は加熱温度が50乃至200℃、好ましくは100乃至
180℃、加熱時間が1秒乃至60分間、好ましくは1
0秒乃至10分間である。加熱処理に用いる装置として
は、特に限定はないがローラー式加熱乾燥機、バッチ式
熱風炉、連続式熱風加熱炉、赤外線加熱炉などを用いる
ことができる。
【0013】本発明の繊維処理剤によって加工された繊
維は、例えばセルロース系繊維の場合は、アミノ酸のカ
ルボキシル基とセルロースの水酸基がエステル結合した
構造になっているため、各結合アミノ酸のアミノ基は変
化を受けずに存在する。従って反応または後処理工程中
で何らかの酸を作用させることにより、最終生成物を塩
の形態にし、かつ塩の種類を使用した酸に限定すること
ができる。酸としては、例えば酢酸、乳酸、リンゴ酸、
酒石酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、ピロリドンカ
ルボン酸、フィチン酸のような有機酸または塩酸、硫
酸、リン酸のような無機酸またはルイス酸が挙げられ
る。
【0014】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもので
はない。
【0015】<実施例1:繊維処理剤の製造>Nε−ラ
ウロイル−L−リジン(味の素株式会社、商品名アミホ
ープLL)3.28g(10ミリモル)、を乾燥したテ
トラヒドロフラン20mlに懸濁し、これにトリホスゲ
ン1.08g(3.64ミリモル)を加えた。50℃の
オイルバス中で攪拌すると、約5分後に全体が固化した
が、約15分後には発泡しつつ完全に溶解し、澄明な溶
液となった。攪拌開始から3時間後、反応容器をエタノ
ール/ドライアイスバス中に移し、冷却、攪拌下にn−
ヘキサン50mlを徐々に加えると粘稠な沈殿物が得ら
れた。デカンテーションで上澄を除き、n−ヘキサンで
沈殿物を洗った後、減圧下、40℃で溶媒を蒸発乾固す
ることにより3.58gの飴状の固体を得た。質量分析
計(JEOL社JMS−HX110/HX−110)を
用いてこれを質量分析に賦したところ、m/z=35
5.2599にピークが観測された。この値はNε−ラ
ウロイル−L−リジン−Nα−カルボン酸無水物の分子
式(C1934)に対応するMHの質量と
して期待される計算値(m/z=355.2597)と
よく一致した。この飴状の固体に乾燥したテトラヒドロ
フランを加え、溶解して全量を50mlとすることによ
り繊維処理剤を製造した。
【0016】<実施例2:綿繊維の柔軟加工>320m
m×170mm(10g)の綿布帛(1.85g/dc
)を10%水酸化ナトリウム水溶液に浸積し、10
0%の絞り率で脱液した後、一夜風乾した。実施例1で
作成した繊維処理剤7.0mlをテトラヒドロフラン8
mlで希釈し、その全量を前記の綿布帛に均一に浸透さ
せた後、10分間風乾した。これを140℃で5分間加
熱処理した後、水洗し、さらに5%重曹水洗浄と水によ
る濯ぎを3回、10%クエン酸水溶液洗浄と水による濯
ぎを3回繰り返し、最後にJAFET家庭洗濯機用標準
洗剤液で洗浄し水で濯ぎ、風乾した。この布帛の一部を
切り取り、ニンヒドリンブタノール溶液を噴霧後、11
0℃のオーブン中、10分間加熱発色して、アミノ酸の
存在を確認するとともに、赤外分光分析にて1720〜
1740cm−1にエステル結合のピークを確認した。
【0017】<実施例3:綿繊維の柔軟加工>実施例2
と同様の実験を行った。但し、実施例2の10%クエン
酸水溶液洗浄に代えてL−ピロリドンカルボン酸1.3
0g(10mmol)の水50ml溶液による洗浄を行
った。
【0018】<実施例4:綿繊維の柔軟加工>実施例2
と同様の実験を行った。但し、実施例2の10%クエン
酸水溶液洗浄に代えてリン酸1.96g(20mmo
l)の水50ml溶液による洗浄を行った。
【0019】<比較例1:無処理布帛の作成>320m
m×170mm(10g)の綿布帛(1.85g/dc
)を10%水酸化ナトリウム水溶液に浸積し、10
0%の絞り率で脱液した後、一夜風乾した。これを水洗
し、さらに5%重曹水洗浄と水による濯ぎを3回、10
%クエン酸水溶液洗浄と水による濯ぎを3回繰り返し、
最後にJAFET家庭洗濯機用標準洗剤液で洗浄し水で
濯ぎ、風乾した。
【0020】<比較例2:市販柔軟仕上げ剤による処理
>比較例1で作成した布帛を市販柔軟仕上げ剤(エステ
ル型ジ長鎖アルキルアンモニウム塩、花王株式会社、商
品名ハミング1/3)の標準使用濃度(0.1ml/水
500ml)液中、3分間浸積した後、風乾した。
【0021】<試験例:柔軟化布帛の評価>実施例2お
よび比較例2で作成した布帛の柔軟性および洗濯耐久性
評価を実施した。洗濯の条件は、基本的にはJIS L
0217、103号の記載に従ったが、洗剤としてJ
AFET家庭洗濯機用標準洗剤液を標準量使用し、温度
は常温とした。評価は、柔軟性、感触、総合評価の観点
にて、比較例1で作成した無処理布帛を0とする0〜3
の4段階の官能評価により行った。表中の数値は5名の
専門パネルによる評価結果の平均で、0:比較例1と同
等、1:比較例1と較べてやや優れている、2:比較例
1と較べて明らかに優れている、3:比較例1と較べて
非常に優れている、を意味する。
【0022】
【表1】
【0023】以上の結果から、本発明の繊維処理剤の柔
軟化作用と加工後の綿布帛の洗濯耐久性が確認された。
【0024】
【発明の効果】本発明により、柔軟化作用および耐洗濯
性に優れた繊維処理剤を提供することが可能となった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式()で示されるN−アシルアミノ
    酸−N−カルボン酸無水物を含有する繊維処理剤。 【化1】 (式中、Rは炭素原子数1〜40のアルキル基、アルケ
    ニル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
    基、フルオロアルキル基を、nは1〜6の整数を示
    す。)
  2. 【請求項2】N−アシルアミノ酸−N−カルボン酸無水
    物がNε−ラウロイル−L−リジン−Nα−カルボン酸
    無水物である請求項1記載の繊維処理剤。
  3. 【請求項3】一般式()で示されるN−アシルアミノ
    酸−N−カルボン酸無水物を含有する繊維処理剤と繊維
    とを接触させ、且つ加熱処理することを特徴とする繊維
    の柔軟加工方法。
  4. 【請求項4】N−アシルアミノ酸−N−カルボン酸無水
    物がNε−ラウロイル−L−リジン−Nα−カルボン酸
    無水物である請求項3記載の柔軟加工方法。
  5. 【請求項5】加熱処理が、加熱温度50乃至200℃、
    加熱時間1秒乃至60分間であることを特徴とする請求
    項3または4記載の柔軟加工方法。
  6. 【請求項6】繊維がセルロース系繊維である請求項3乃
    至5記載の柔軟加工方法。
  7. 【請求項7】一般式()で示されるN−アシルアミノ
    酸−N−カルボン酸無水物を含有する繊維処理剤とセル
    ロース系繊維とを接触させ、且つ加熱処理してえられる
    繊維。
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