JP2002104591A - 貯液タンクの液位表示方法 - Google Patents
貯液タンクの液位表示方法Info
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Abstract
に、故障等と見做されない表示を行なう。 【解決手段】 貯液タンクに配設した複数の液位検知用
電極での飲料の有無の確認を行なう。そして、飲料無し
から飲料有りに切換わったと判定して表示ランプを点灯
した液位検知用電極より下位側の液位検知用電極では、
飲料の有無の確認結果に関係なく対応する表示ランプを
強制的に点灯させる。また、飲料有りから飲料無しに切
換わったと判定して表示ランプを消灯した液位検知用電
極より上位側の液位検知用電極では、飲料の有無の確認
結果に関係なく対応する表示ランプを消灯させる。
Description
位表示方法に関し、更に詳細には、飲料用液体が貯溜さ
れる貯液タンクの複数位置で飲料用液体の貯溜量(液位)
を検知して表示するよう構成した貯液タンクの液位表示
方法に関するものである。
出する飲料ディスペンサでは、冷却水が貯溜された水槽
の内部に、所要量の飲料を貯溜する貯液タンクが冷却水
に一部を浸漬した状態で収納されると共に、冷凍装置か
ら導出する蒸発管が、貯液タンクを取囲む巻回状態で配
置されている。そして、冷凍装置の冷却運転により冷却
水を蒸発管の周囲に氷結させ、得られた氷塊により冷却
される冷却水を介して貯液タンク内の飲料を間接的に冷
却するよう構成されている。また貯液タンクの底部に
は、水槽の底部に下側から貫通された注出パイプの一端
部が接続され、タンク内の飲料は注出パイプを介して注
出されるようになっている。
ンサでは、貯液タンクの各レベルに配設した各電極の導
通状態によって飲料の液位を検知して、これを対応する
表示手段に表示することが行なわれている。しかし、貯
液タンクに飲料を注入するに際して、その注入時に発生
する泡が電極に付着すると、飲料が有るにも拘わらず表
示手段では液無しを表示してしまう場合がある。なお、
電極表面に付着した油や、表面の錆等によっても、飲料
が有るにも拘わらず表示手段では液無しを表示してしま
うことが考えられる。そして、この状態から更に飲料を
注入し、その上位に配設された電極が正常に飲料を検知
すれば、下位の表示手段で液無しの表示をしているのに
も拘らず、上位の表示手段では液有りの表示をしてしま
う。
液滴が付着したままの状態になると、実際には当該電極
の位置より液位が下がって飲料が無くなったのにも拘わ
らず、表示手段では液有りを表示してしまう場合があ
る。そして、この状態から更に飲料を注出し、その下位
に配設された電極が正常に飲料を検知しなくなれば、上
位の表示手段で液有りの表示をしているのにも拘らず、
下位の表示手段では液無しの表示をしてしまう。なお、
電極での飲料の検知エラー等によっても、各表示手段で
の表示に異常を生ずることがある。
や表示手段等に故障が発生していないため、何れもその
まま運転を継続すれば回復するものであるが、ユーザー
では異常表示が発生すると故障等と見做してしまい、製
造元に点検等を依頼するため、不要な点検作業による運
転効率の低下や無駄な時間が掛かる難点が指摘される。
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、簡単に回復するような異常が発生
した場合に、故障等と見做されない表示を行ない得る貯
液タンクの液位表示方法を提供することを目的とする。
の目的を好適に達成するため、本発明に係る貯液タンク
の液位表示方法は、飲料用液体が貯溜される貯液タンク
に配設されて高さ方向に離間する複数の液位検知手段の
夫々で飲料用液体の検知・非検知の確認を行ない、その
結果に基づいて対応する各表示手段で液有り・液無しを
表示する貯液タンクの液位表示方法であって、前記貯液
タンクに配設されている液位検知手段での飲料用液体の
検知・非検知の確認を行ない、飲料用液体の非検知から
検知へ切換わったとき、その対応する表示手段に液有り
を表示すると共に、当該の液位検知手段より下位側の液
位検知手段については、対応する表示手段に液有りを表
示させるようにしたことを特徴とする。
成するため、本願の別の発明に係る貯液タンクの液位表
示方法は、飲料用液体が貯溜される貯液タンクに配設さ
れて高さ方向に離間する複数の液位検知手段の夫々で飲
料用液体の検知・非検知の確認を行ない、その結果に基
づいて対応する各表示手段で液有り・液無しを表示する
貯液タンクの液位表示方法であって、前記貯液タンクに
配設されている液位検知手段での飲料用液体の検知・非
検知の確認を行ない、飲料用液体の検知から非検知へ切
換わったとき、その対応する表示手段に液無しを表示す
ると共に、当該の液位検知手段より上位側の液位検知手
段については、対応する表示手段に液無しを表示させる
ようにしたことを特徴とする。
液位表示方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。なお実施例では、アイス
コーヒーやジュース等の冷たい飲料を注出する飲料ディ
スペンサに配設される貯液タンクの液位表示方法として
説明する。
11の内部に断熱構造の水槽12が配置されると共に、
該水槽12の内部には、所要量の飲料(飲料用液体)を内
部画成した貯溜部13aに貯溜する貯液タンク13が、
水槽12の内側面に対して所定間隔離間して収納されて
いる。水槽12の内側面と貯液タンク13の外側面とで
画成される貯溜空間12aに、冷却水としての水道水
が、図示しない外部の水道系から延在する管体、あるい
は容器等を介して供給されて略満水状態で貯溜されるよ
うになっている。また貯溜空間12aには、筐体11内
に配置した冷凍装置14から導出する蒸発管15が、貯
液タンク13を取囲む巻回状態で配置され、該冷凍装置
14の冷却運転により貯溜空間12aに貯溜されている
冷却水を蒸発管15の周囲に氷結させるよう構成され
る。更に前記筐体11の内部には、前記水槽12の貯溜
空間12aに連通する循環ポンプ16が配設されてお
り、該ポンプ16により前記冷却水を循環することで蒸
発管15に氷結する氷塊の厚みを均一化させると共に、
該冷却水により貯液タンク13を冷却して前記貯溜部1
3a内の飲料を間接的に冷却するよう構成されている。
す如く、前記貯溜部13aに貯溜されている飲料を外部
に注出するための取付口部18が突設されており、この
取付口部18の外周には、高さ方向に離間して複数(実
施例では2個)の第1シール部材としてのOリング20
が外嵌されている。また水槽12における前記取付口部
18と対応する底部には、注出パイプ22の一端部が下
側から貫通して水槽内に臨んでおり、該注出パイプ22
における水槽内で上方に開口する受口部22aに、前記
取付口部18が上方から挿脱可能に嵌挿されるようにな
っている。そして、取付口部18に外嵌した2個のOリ
ング20が、受口部22aの内周面に密着的に当接して
シールすることで、両部材18,22a間の液密性が確
保されるよう構成される。また受口部22aの内部に
は、取付口部18における壁の厚みと略同寸法で内方に
延出する段部22bが周設され、この段部22bに載置
された第2シール部材としてのリング状のパッキン23
に、取付口部18の下端面が上方から当接してシールす
ることで、更に確実な液密性が確保されるようになって
いる。
部材24が配設されており、この固定部材24に、前記
貯液タンク13の外周面に配設した複数のブラケット2
5をネジ止めすることで(図3参照)、該貯液タンク13
は、前記取付口部18が注出パイプ22の受口部22a
に嵌挿された状態で位置決め固定される。このとき前記
パッキン23に取付口部18の下端面が所定圧で当接さ
れ、該パッキン23による液密性が確実となるよう設定
される。また前記注出パイプ22の他端部は、図1に示
すように、前記筐体11の外部に延出し、この延出端部
に注出コック26が取付けられている。そして注出コッ
ク26を開放操作することにより、前記貯液タンク13
に貯溜されている飲料が、取付口部18および受口部2
2aを経て注出パイプ22の他端部から外部に注出され
るよう構成されている。
着脱可能に配設され、該上パネル28により筐体11の
上部開口が閉成されるようになっている。但し、上パネ
ル28の前記貯液タンク13と対応する位置には、該タ
ンク13への飲料の供給を許容するための開口部が設け
られており、この開口部は、貯液タンク13の上部開口
13bと共に蓋体30により開閉可能に閉成されるよう
になっている(図4参照)。すなわち、貯液タンク13へ
の飲料の供給は、前記蓋体30を取外したり上パネル2
8に対して回動開放した状態で、開放された上部開口1
3bから行なわれる。ここで飲料を貯液タンク13に供
給するに際して、該タンク13が深底に成型されている
ため、上部開口13bから前記貯溜部13aに注がれた
飲料が底部で攪拌され、更にその上から飲料が注がれる
ことで、供給された飲料が泡立ってしまい、風味を損な
うおそれがある。またアイスコーヒー用の飲料ディスペ
ンサとする場合は、熱いコーヒーを貯液タンク13に供
給するため、供給の際に泡立った泡が急冷されることと
なり、このときにコーヒー成分の一部が固形化してしま
い、貯液タンク13の内側面にこびり付き、洗浄に手間
が掛かる難点を招く。
方にガイド部材32を着脱可能に配設し、上方から供給
される飲料を該ガイド部材32を介してタンク内側面に
沿って流下させるようになっている。すなわちガイド部
材32は、図4および図5に示す如く、貯液タンク13
の径方向に離間する一対の側板32a,32aの上端部
に、相互に離間する方向に延出する引掛け部32b,3
2bが折曲形成されており、両引掛け部32b,32b
を前記上パネル28の開口縁部に引掛けることで、両側
板32a,32aが貯液タンク13の内部に垂下するよ
うになっている。両側板32a,32aの下端間に連結
板32cが架設されると共に、該連結板32cにおける
短手方向の両端縁部には、所要角度で下方傾斜する台形
状の案内板32dが夫々折曲形成されてタンク内側面の
近傍まで延在している。従って、飲料の供給に際しては
連結板32cの上方に飲料を注げば、該飲料は両案内板
32d,32dでタンク内側面に向けて案内された後、
該内側面を伝わって底部に滑らかに流れるので、飲料の
泡立ちを最小限とすることができる。なお前記ガイド部
材32は、上パネル28に引掛けた状態で、前記蓋体3
0による貯液タンク13の上部開口12bの閉成を阻害
しないよう構成されている。また蓋体30を取外したり
回動開放すれば、ガイド部材32は貯液タンク13から
取出すことができ、該ガイド部材32を外部で簡単に洗
浄し得る。
aに貯溜されている飲料の液位(貯溜量)を検知する液位
検知装置34が配設されている。すなわち該液位検知装
置34は、図3に示す如く、貯液タンク13の底部近傍
に配設された基準検知体36および該基準検知体36の
上方に高さ方向に所定間隔離間して整列配置された複数
の液位検知体42,44,46,48とから基本的に構成
されたものであって、この基準検知体36の基準電極3
6aが、前記筐体11の前部に配設された液位表示部3
8(後述)に設けられる液位検知用回路40(図8参照)に
電気的に接続されている。また基準検知体36の上方に
配設されて前記貯溜部13aに貯溜されている飲料の液
位(飲料用液体)を検知する4個の液位検知体42,44,
46,48には、基準検知体36と同様に液位検知手段
としての液位検知用電極42a,44a,46a,48a
が配設され、これらが前記液位検知用回路40に電気的
に接続されている。
近接する下位側から0.5L(飲料の貯溜量)を検知する
第1の液位検知体42(第1の液位検知用電極42a)、
1.5Lを検知する第2の液位検知体44(第2の液位検
知用電極44a)、3.0Lを検知する第3の液位検知体
46(第3の液位検知用電極46a)、4.5Lを検知す
る第4の液位検知体48(第4の液位検知用電極48a)
と設定してある。また基準検知体36および各液位検知
体42,44,46,48の基本的な構成および貯液タン
ク13に対する取付け構造は何れも同一であるので、こ
れらに関しては基準検知体36の構成につき説明し、他
の液位検知体42,44,46,48の同一部材および構
成については同じ符号を付して示すこととする。
示す如く、略円盤状に形成された取付部50の軸方向一
側面に同心状で小径のボス52を突設した保護体54が
合成樹脂で成型されており、ボス52の中心から外方に
向けて基準電極36a(液位検知用電極42a,44a,
46a,48a)が所定長さで突出するよう構成してあ
る。また基準電極36aは、保護体54の内部で略直角
に折曲されると共に、その端部に前記液位検知用回路4
0に接続するリード線56が接続されている。すなわ
ち、リード線56と基準電極36aとの接続部は、合成
樹脂成形された保護体54の内部に封入されており、該
接続部に冷却水(液体)等が浸入するのを防止するように
なっている。なお、基準電極36aの保護体54内部で
の折曲方向は、基準検知体36を貯液タンク13に配設
した際の、リード線56の配線方向と一致するよう設定
され、該リード線56と基準電極36aとの接続部に無
理な力が加わらないよう構成される。また保護体54の
材質としては耐熱性樹脂が好適に用いられ、高温の飲料
や低温の飲料の何れの場合でも支障なく用い得るように
してある。また前記保護体54におけるリード線56の
延出部および該リード線56の保護体54から導出する
所定長さの部分に亘り、耐熱性の熱収縮チューブ58が
共通的に被覆されており、保護体54とリード線56と
の連設部を補強するよう構成してある。
9が外嵌されている。このホルダ59は、図7に示す如
く、ボス52が嵌合可能な軸方向の一方に開口する凹部
60aが形成された有底円筒状の本体部60を備え、該
本体部60における底部(凹部60aの開口とは反対側)
には、軸方向に突出する略同心円状のボス部62が形成
されている。また本体部60の底部およびボス部62に
は、凹部60aに連通する中心通孔62aが形成されて
おり、該凹部60aに保護体54のボス52を嵌合した
際に、このボス52から突出する基準電極36aが中心
通孔62aに挿通されるようになっている。なお基準電
極36aの延在長さは、中心通孔62aの形成長さより
僅かに長くなるよう設定されている。従ってボス52を
ホルダ59に嵌合させた際には、基準電極36aの開放
端部が該中心通孔62aの外側開口部から僅かに突出
し、この突出部が貯液タンク13に貯溜されている飲料
に接触するよう構成されている。
する嵌合面)に、径方向内方に突出する内側第1凸部6
0bが全周に亘って形成され、また中心通孔62aの内
周面(電極に対する嵌合面)には、軸方向に離間した位置
に径方向内方に突出する内側第2凸部62bが全周に亘
って夫々形成されている。そして、保護体54にホルダ
59を嵌合した際に、内側第1凸部60bがボス52の
外周面(被嵌合面)に密着的に当接すると共に、内側第2
凸部62bが基準電極36aの外周面(被嵌合面)に密着
的に当接し、飲料の温度影響に起因する前記保護体54
やホルダ59の膨張・収縮により、保護体54および基
準電極36aに対するホルダ59の密着度が低下するの
を防止するようになっている。なお前記ホルダ59は、
軟質合成樹脂やゴム等の弾性材料でかつ絶縁性を有する
材料により形成される。
6の取付け位置には、取付け具64が配設されている。
この取付け具64は、図7に示すように、前記ホルダ5
9の本体部60を嵌合するための収納凹部66aが軸方
向の一方側(タンク13から離間する側)から凹設成型さ
れた有底円筒状の筒状本体66と、該筒状本体66の底
部(収納凹部66aの開口端部とは反対側)において、そ
の軸心を中心として略同心円状に一体成型された所要長
さの位置決め突部68とからなるものであって、この位
置決め突部68を貯液タンク13に開設された通孔13
cに嵌合することで、当該取付け具64が貯液タンク1
3に配設される。また収納凹部66aから位置決め突部
68の開放端部に掛けて、該収納凹部66aに連通する
貫通孔68aが形成されており、収納凹部66aにホル
ダ59の本体部60を嵌合した際に、この本体部60か
ら突出するボス部62が貫通孔68aに嵌合されるよう
になっている。
面(取付け具64に対する嵌合面)には、軸方向に離間し
た位置に径方向外方に突出する外側第1凸部60cが全
周に亘って夫々形成され、またボス部62の外周面(取
付け具64に対する嵌合面)に、径方向外方に突出する
外側第2凸部62cが全周に亘って形成されている。そ
して、取付け具64にホルダ59を嵌合した際に、外側
第1凸部60cが収納凹部66aの内周面(被嵌合面)に
密着的に当接すると共に、外側第2凸部62cが貫通孔
68aの内周面(被嵌合面)に密着的に当接し、飲料の温
度影響に起因する前記ホルダ59や取付け具64の膨張
・収縮により、両者59,64の密着度が低下するのを
防止するようになっている。
収納凹部66aの開口側の外周部には、前記保護体54
における取付部50と同一外径のフランジ66bが形成
されており、保護体54を嵌合したホルダ59を取付け
具64に嵌合した状態で、取付部50とフランジ66b
とに共通的にクリップ70を弾力的に外嵌することで、
貯液タンク13に基準検知体36が取付けられるように
なっている。なおクリップ70には、取付部50および
フランジ66bが嵌挿可能な幅寸法の嵌合孔70aが形
成されており、該嵌合孔70aに取付部50およびフラ
ンジ66bを嵌挿することで、クリップ70に対して取
付部50およびフランジ66bが抜け止め固定される。
また、内外の前記各凸部60b,60c,62b,62c
は何れもR形状に形成され、保護体54(基準検知体3
6)のホルダ59に対する嵌脱およびホルダ59の取付
け具64に対する嵌脱を容易に行ない得るよう構成して
ある。
極42a,44a,46a,48aが接続される液位検知
用回路40には、図3に示すように、前記貯液タンク1
3に取付けられているアース電極72が接続されてい
る。実施例では、基準電極36aの配設位置まで飲料が
貯溜されている状態(基準電極36aが飲料に接触して
いる状態)で、該基準電極36aとアース電極72との
間に所定の交流高周波数電圧を印加したときの電極間電
位(飲料の導電率)を求め、これを基準電位として設定す
る。そしてアース電極72と各液位検知用電極42a,
44a,46a,48aとの間に同じ交流高周波数電圧を
印加したときの電極間電位(飲料の導電率)を、液位検知
用回路40に設けられた比較・判定部(比較・判定手段)
74で基準電位と比較することで、飲料の有無を判定す
るよう構成されている。すなわち、例えば第3の液位検
知用電極46aの位置まで飲料が貯溜されていれば、該
第3の液位検知用電極46aとアース電極72との電極
間電位は、基準電位に対して予め設定された設定範囲内
となり、飲料は有りと判定される。これに対して、第4
の液位検知用電極48aの位置には飲料が貯溜されてい
ないので、該第4の液位検知用電極48aとアース電極
72との電極間電位は、基準電位に対して設定範囲より
離れることとなり、飲料は無しと判定される。
用電極42a,44a,46a,48aに対応する表示手
段としての表示ランプ38a,38b,38c,38dが
接続されている。そして、前述したように基準電位との
比較により飲料有りと判定された各液位検知用電極42
a,44a,46a,48aと対応する各表示ランプ38
a,38b,38c,38dを点灯(飲料有り表示)させる
と共に、飲料無しと判定された各液位検知用電極42
a,44a,46a,48aと対応する各表示ランプ38
a,38b,38c,38dを消灯(飲料無し表示)するこ
とで、作業者に液位を覚知させ得るよう構成される。な
お実施例では、第1の液位検知用電極42aに対応する
第1の表示ランプ38a、第2の液位検知用電極44a
に対応する第2の表示ランプ38b、第3の液位検知用
電極46aに対応する第3の表示ランプ38c、第4の
液位検知用電極48aに対応する第4の表示ランプ38
dが、この順で下から上に向けて縦方向に整列配置され
ており、液位の確認性(視認性)が良好となるようにして
ある(図1参照)。また表示ランプ38a,38b,38
c,38dとしては、LEDが好適に使用されるが、通
常のフィラメント式のものであってもよい。
4では、前記貯液タンク13に配設されている液位検知
用電極42a,44a,46a,48aでの飲料の有無(検
知・非検知)の確認を夫々行なうよう設定される。そし
て、飲料無し(非検知)から飲料有り(検知)に切換わった
と判定して表示ランプ38b,38c,38dを点灯した
液位検知用電極44a,46a,48aより下位側の液位
検知用電極42a,44a,46aについては、対応する
表示ランプ38a,38b,38cを強制的に点灯させる
よう設定してある(図10参照)。また、飲料有り(検知)
から飲料無し(非検知)に切換わったと判定して表示ラン
プ38a,38b,38cを消灯した液位検知用電極42
a,44a,46aより上位側の液位検知用電極44a,
46a,48aについては、対応する表示ランプ38b,
38c,38dを強制的に消灯させるよう設定してある
(図10参照)。
6a,48aでの飲料の有無の確認に際しては、飲料有
り(飲料検知)あるいは飲料無し(飲料非検知)の状態が所
定時間(実施例では1秒)に亘って連続して継続したこと
を条件として、飲料有りあるいは飲料無しと判定するよ
う設定される(図9参照)。これにより、飲料を貯液タン
ク13に供給する際や、該タンク13から飲料を注出す
る際に生ずる飲料の波立ち、あるいは飲料ディスペンサ
10自体の振動等による波立ちに起因する誤検知を防止
するようになっている。
スペンサの作用につき説明する。前記飲料ディスペンサ
10では、前記冷凍装置14が冷却運転を開始すると、
前記蒸発管15に冷媒が循環供給される。この冷媒が循
環供給されることにより、該蒸発管15が次第に冷却さ
れ、水槽12の貯溜空間12aに貯溜されている冷却水
の一部が蒸発管15の表面から氷結を開始する。この蒸
発管15の表面で成長する氷は、相互に連結し合うこと
により筒状の氷塊となり、その潜熱によって水槽12に
貯溜された冷却水を経時的に冷却するに至る。また冷凍
装置14の運転開始から所定のタイミングで前記循環ポ
ンプ16が運転されると、貯溜空間12aに貯溜されて
いる冷却水が氷塊の周りを巡回して効率的に冷却され
る。
貯溜された飲料も効率的に冷却され、該飲料は前記注出
コック26を開放操作することで、該タンク13から注
出パイプ22を介して外部に注出される。貯液タンク1
3の取付口部18は、図2に示す如く、注出パイプ22
の受口部22aに対しOリング20およびパッキン23
で液密的に接続されているから、両口部18,22aの
間に飲料が漏出することはなく、飲料が接続部で凝固し
て不衛生となるのは防止される。また、貯液タンク13
は取付口部18を注出パイプ22の受口部22aに上方
から嵌挿した状態で、水槽12の上部に配設したタンク
固定部材24を介して位置決め固定されるものであり、
冷凍系を完成させた後での該貯液タンク13の着脱を簡
単に行なうことができ、不具合の発生時の確認作業が容
易となると共に清掃も簡単に行ない得る。なお、注出パ
イプ22における受口部22aの内部は平面であるの
で、その清掃が容易で衛生的に保つことができる。
は、前記蓋体30を取外したり回動開放し、該タンク1
3の上部開口13bから前記ガイド部材32の連結板3
2c上に飲料を注ぐ。この飲料は、前記両案内板32
d,32dでタンク内側面に向けて案内された後、該内
側面を伝って底部に滑らかに流れるので、飲料として例
えばコーヒーを供給する場合に泡立って風味が損なわれ
たり、泡が急冷されることによりコーヒー成分の一部が
固形化して貯液タンク13の内側面にこびり付くことも
なく、洗浄が容易になる。またガイド部材32も貯液タ
ンク13から簡単に取出すことができるから、該ガイド
部材32の洗浄も外部で簡単に行ない得、常に衛生的に
保つことができる。
電極36aとアース電極72との間に前記交流高周波数
電圧を印加した状態で、基準電位(飲料の導電率)を測定
する。そして、前述したように、前記貯液タンク13に
貯溜されている飲料の液位に応じて、対応する液位検知
用電極42a,44a,46a,48aとアース電極72
との電極間電位を、前記比較・判定部74で基準電位と
比較し、予め設定された設定範囲内であれば飲料が有る
ものと判定して、対応する前記表示ランプ38a,38
b,38c,38dが点灯されることで液位が表示され
る。
5L貯溜されている液位を検知する第4の液位検知用電
極48aでの飲料の有無の確認フローを例に挙げれば、
図9に示すように、第4の液位検知用電極48aが飲料
を検知した場合は、1秒タイマがスタートしてカウント
を開始する。そして該タイマがカウントアップ(終了)す
るまで第4の液位検知用電極48aが飲料の検知状態を
連続して継続していれば、飲料有りフラグを設定すると
共に、この飲料有りフラグに基づいて前記第4の表示ラ
ンプ38dを点灯させる。次に、前記貯液タンク13か
ら飲料を注出することで貯溜量が減少し、第4の液位検
知用電極48aが飲料を検知しなくなった場合は、1秒
タイマがスタートしてカウントを開始する。そして該タ
イマがカウントアップ(終了)するまで第4の液位検知用
電極48aが飲料の非検知状態を連続して継続していれ
ば、飲料無しフラグを設定すると共に、この飲料無しフ
ラグに基づいて第4の表示ランプ38dを消灯させる。
なお、第1の液位検知用電極42a〜第3の液位検知用
電極46aにおける飲料の有無の確認フローは、第4の
液位検知用電極48aの場合と同じである。
すように、例えば第4の液位検知用電極48aでの飲料
の有無の確認の結果、飲料無しから飲料有りに切換わっ
たと判定された場合は、対応する第4の表示ランプ38
dを点灯すると共に、それより下位側に位置する第3の
液位検知用電極46a、第2の液位検知用電極44aお
よび第1の液位検知用電極42aでの飲料の有無の確認
結果に関係なく、対応する第3の表示ランプ38c、第
2の表示ランプ38bおよび第1の表示ランプ38aを
強制的に点灯させる。
ったと判定された液位検知用電極より下位側に位置する
全ての液位検知用電極に対応する表示ランプを強制的に
点灯することで、例えば飲料供給時に発生した泡が電極
表面に付着したり、飲料に含まれる油分が電極表面に付
着したり、あるいは電極表面の錆等に起因して、上位側
の表示ランプが点灯しているのにも拘らず下位側の表示
ランプが消灯すると云う、表示異常が発生するのを防止
し得る。
第1の液位検知用電極42aでの飲料の有無の確認の結
果、飲料有りから飲料無しに切換わったと判定された場
合は、対応する第1の表示ランプ38aを消灯すると共
に、それより上位側に位置する第2の液位検知用電極4
4a、第3の液位検知用電極46aおよび第4の液位検
知用電極48aでの飲料の有無の確認結果に関係なく、
対応する第2の表示ランプ38b、第3の表示ランプ3
8cおよび第4の表示ランプ38dを強制的に消灯させ
る。
ったと判定された液位検知用電極より上位側に位置する
全ての液位検知用電極に対応する表示ランプを強制的に
消灯することで、例えば飲料注出時に飲料の液滴が電極
に付着したまま残っていることにより、下位側の表示ラ
ンプが消灯しているのにも拘らず上位側の表示ランプが
点灯すると云う、表示異常が発生するのを防止し得る。
従って、ユーザーが異常表示を視て液位検知用電極や表
示ランプ等に故障が発生したものと思って、不要な点検
作業を行なうことによる運転効率の低下を防ぐと共に、
無駄な時間が消費されるのを防止することができる。
準電位により飲料の有無を判定しているから、飲料の種
類が限定されることはなく、しかも温度変化によって導
電率が変化した場合であっても、基準電位も対応的に変
化するから、飲料温度に影響されることなく常に確実に
液位を検知することができる。なお、前記基準検知体3
6および液位検知体42,44,46,48では、その電
極42a,44a,46a,48aと対応する前記リード
線56との接続部は前記保護体54の内部に封入されて
いるから、保護体54が水槽12内の冷却水に浸漬され
ていても該冷却水が接続部まで浸透することはなく、信
頼性が高まる。また保護体54および電極とホルダ59
またはホルダ59と取付け具64は、何れも前記複数の
凸部60b,60c,62b,62cにより液密的に密着
する状態で嵌合されており、飲料の温度影響に起因する
各部品の膨張・収縮により密着度が低下することはな
く、貯液タンク13に対する基準検知体36や液位検知
体42,44,46,48の取付け部から飲料が漏れた
り、あるいは冷却水がタンク内に浸入するのは確実に防
止される。
や表示ランプの設置数は、前述した4基に限定されるも
のでなく任意の数を配置すればよく、その設置数を多く
した分だけ液位を細かく検知して表示することが可能と
なる。また、実施例では貯液タンクに貯溜された飲料を
冷却する構成のディスペンサを例に挙げて説明したが、
水槽に貯溜した水をヒータ等で加熱することで得た湯で
飲料を間接的に加熱するディスペンサにも本願発明の液
位表示方法を採用することができる。更に、アース電極
に関しては、実施例では貯液タンクに配設した場合で説
明したが、電気的に接続されていれば、その取付場所は
限定されない。更にまた、実施例では液位検知手段とし
て電極を例に挙げたが、フロートスイッチや光電センサ
等の他の手段であってもよい。例えばフロートスイッチ
では、フロートが引掛かって飲料の有無を誤検知するこ
とがあるが、この異常は飲料が新たに供給されたり注出
されることで解消されるものであり、この場合にも本願
発明は好適に対応し得るものである。
る貯液タンクの液位表示方法では、貯液タンクへの飲料
用液体の供給時に発生する泡等に起因して、液体の有無
を正確に検知し得ない液位検知手段が生じた場合であっ
ても、上位側の表示手段で液有りの表示をしているのに
も拘らず、下位側の表示手段で液無しの表示をしてしま
う表示異常の発生を防止することができる。すなわち、
液位検知手段や表示手段等に故障が発生していないた
め、そのまま運転を継続すれば回復する異常をユーザー
が故障等と見做してしまうことを回避し、不要な点検作
業による運転効率の低下を防ぐと共に、無駄な時間が消
費されるのを防止し得る。また、泡立ち易い飲料用液体
でも支障なく扱うことができる。
示方法では、飲料注出時に残留する液滴等に起因して、
液体の有無を正確に検知し得ない液位検知手段が生じた
場合であっても、下位側の表示手段で液無しの表示をし
ているのにも拘らず、上位側の表示手段で液有りの表示
をしてしまう表示異常の発生を防止することができる。
すなわち、液位検知手段や表示手段等に故障が発生して
いないため、そのまま運転を継続すれば回復する異常を
ユーザーが故障等と見做してしまうことを回避し、不要
な点検作業による運転効率の低下を防ぐと共に、無駄な
時間が消費されるのを防止し得る。また、注出時に液滴
が残留し易い飲料用液体でも支障なく扱うことができ
る。
サを一部破断して示す側面図である。
続部を示す要部断面図である。
る。
断面図である。
る。
る。
る取付け構造を示す分解図である。
的に示す制御ブロック図である。
の有無の確認フローを示すフローチャート図である。
ト図である。
示ランプ(表示手段) 38d 第4の表示ランプ(表示手段) 42a 第1の液位検知用電極(液位検知手段) 44a 第2の液位検知用電極(液位検知手段) 46a 第3の液位検知用電極(液位検知手段) 48a 第4の液位検知用電極(液位検知手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 飲料用液体が貯溜される貯液タンク(13)
に配設されて高さ方向に離間する複数の液位検知手段(4
2a,44a,46a,48a)の夫々で飲料用液体の検知・非検知の
確認を行ない、その結果に基づいて対応する各表示手段
(38a,38b,38c,38d)で液有り・液無しを表示する貯液タ
ンクの液位表示方法であって、 前記貯液タンク(13)に配設されている液位検知手段(42
a,44a,46a,48a)での飲料用液体の検知・非検知の確認を
行ない、 飲料用液体の非検知から検知へ切換わったとき、その対
応する表示手段(38b,38c,38d)に液有りを表示すると共
に、当該の液位検知手段(44a,46a,48a)より下位側の液
位検知手段(42a,44a,46a)については、対応する表示手
段(38a,38b,38c)に液有りを表示させるようにしたこと
を特徴とする貯液タンクの液位表示方法。 - 【請求項2】 飲料用液体が貯溜される貯液タンク(13)
に配設されて高さ方向に離間する複数の液位検知手段(4
2a,44a,46a,48a)の夫々で飲料用液体の検知・非検知の
確認を行ない、その結果に基づいて対応する各表示手段
(38a,38b,38c,38d)で液有り・液無しを表示する貯液タ
ンクの液位表示方法であって、 前記貯液タンク(13)に配設されている液位検知手段(42
a,44a,46a,48a)での飲料用液体の検知・非検知の確認を
行ない、 飲料用液体の検知から非検知へ切換わったとき、その対
応する表示手段(38a,38b,38c)に液無しを表示すると共
に、当該の液位検知手段(42a,44a,46a)より上位側の液
位検知手段(44a,46a,48a)については、対応する表示手
段(38b,38c,38d)に液無しを表示させるようにしたこと
を特徴とする貯液タンクの液位表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000289529A JP4373594B2 (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 貯液タンクの液位表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000289529A JP4373594B2 (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 貯液タンクの液位表示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002104591A true JP2002104591A (ja) | 2002-04-10 |
JP4373594B2 JP4373594B2 (ja) | 2009-11-25 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4373594B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008629A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Sunx Ltd | 液体検出装置 |
JP2018159566A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | 未来工業株式会社 | 漏水試験装置 |
-
2000
- 2000-09-22 JP JP2000289529A patent/JP4373594B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018159566A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | 未来工業株式会社 | 漏水試験装置 |
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JP4373594B2 (ja) | 2009-11-25 |
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