JP2002103658A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2002103658A
JP2002103658A JP2000299970A JP2000299970A JP2002103658A JP 2002103658 A JP2002103658 A JP 2002103658A JP 2000299970 A JP2000299970 A JP 2000299970A JP 2000299970 A JP2000299970 A JP 2000299970A JP 2002103658 A JP2002103658 A JP 2002103658A
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head
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JP2000299970A
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English (en)
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Koichi Kitagami
浩一 北上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速印刷が可能であり、転写に使用した部材
が再利用でき、かつ交換などのメンテナンスが容易に行
える熱転写記録装置を提供する。 【解決手段】 入力された画像データから多値信号を生
成し、画像データに基づいて記録剤保持媒体3aに記録
剤をインクジェットヘッド2により供給し、記録剤保持
媒体に保持された記録剤を多値信号に従ってサーマルヘ
ッド1で加熱して記録媒体5に転写して記録を行うよう
に構成された記録装置において、記録剤保持媒体3aを
シート状として、円筒形状の補強部材3bの表面に設け
た窓部の上に着脱可能に設置する。複数のインクを使用
してカラー記録を行う際には、インクジェットヘッド
1、サーマルヘッド2、記録剤保持媒体3a、補強部材
3b、及びプラテン4を各インク毎に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置に関し、特
に、インクリボンやインクシートなどに保持された記録
剤を加熱して記録媒体に転写記録を行う記録装置および
記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年記録装置の1つであるプリンタは、
オフィスなどでの業務利用にとどまらずパーソナルユー
スとして急激に需要が増えており、中でもインクジェッ
トプリンタは小型化および低価格化によって急速に普及
している。このインクジェットプリンタは、銀塩写真の
現像店のごとくユーザが店頭に持ち込んだデジタルカメ
ラ等による電子画像情報を印刷して提供する事業に利用
される印刷機としても注目されている。
【0003】しかしながらインクジェットプリンタは、
基本的に等価直径に換算して、数ミクロン〜数十ミクロ
ンのインク滴を記録用紙表面に着弾させ、この時に形成
されるドットによって記録画素を構成するため、印刷物
から粒状感を無くすことは極めて難しい。そのため、高
階調記録を達成するためには、インク滴の着弾精度の向
上、小液滴化、といった技術が要求される。また基本的
に液状のインクを紙などの記録媒体に吸収させるため
に、印刷完了後に記録媒体にしわが発生するなどの問題
もある。
【0004】一方、写真などの自然画像の印刷に適した
プリンタとして昇華型プリンタが知られている。昇華型
プリンタは、昇華性インクを昇華して記録媒体内に拡散
させるために記録画素(ドット)のサイズもインクジェ
ット式に比べて小さくでき、またそのサイズも複数段階
に変えられるので柔軟な階調性を有するという利点があ
る。その結果、昇華型方式は、インクジェット方式に比
べて比較的容易に高階調記録が可能である。
【0005】従来、昇華型プリンタの記録方式としては
熱転写方式が一般的である。熱転写方式は、昇華性また
は気化性のインクが塗布されてなるインクリボンあるい
はインクシートを記録媒体上に重ね合わせ、印刷情報に
応じた電気信号をサーマルヘッドに印加し、このサーマ
ルヘッドから発生された熱エネルギーにより、インクリ
ボン上のインクを記録媒体上に転写するものである。な
お、熱転写方式で使用されるインクリボンには、溶融性
のインクを塗布したものと昇華性のインクを塗布したも
のがある。
【0006】このうち昇華性インクリボンは、昇華性イ
ンクをアセテート、ポリエステル溶液等で溶かし、これ
に分散剤を加えてコロイド状の溶液にしてインク化した
ものにバインダーを混ぜ、それをベースリボンに塗布し
て作られている。
【0007】また記録媒体としても普通紙のほかに専用
紙がある。この専用紙は、通常、専用紙を構成するベー
ス部分に熱転写記録用の受容層が形成されてなる。該受
容層用材料としては従来より、ポリエステル系樹脂、ポ
リカーボネイト系樹脂等の染料性樹脂に潤滑剤等の添加
物を添加したものが使用されている。
【0008】また、熱転写方式で使用されるサーマルヘ
ッドは、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する素
子、すなわち、抵抗体に電流を流すことによって発生す
る熱によって、上記昇華性インクリボンからインクを昇
華させ、記録媒体へ転写させる素子を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の熱転写方式を採用した昇華型プリンタ(昇華型熱転
写プリンタと称する)では、消耗品であるインクリボン
あるいはインクシートはロール状のもので供給されてい
るが、補給の際の交換手続きが不便であった。
【0010】この問題を解決する手段として、磁気記録
テープのカセットと同じ構造でインクリボンを収納する
カセット状にして交換を容易にしたものが知られてい
る。このカセット状のインクリボンを使用する昇華型熱
転写プリンタでは、いわゆるシリアルプリンタとして動
作するため、原理上サーマルヘッドの走査方向が一方向
に限定され双方向印刷ができないため記録時間の短縮が
困難であった。
【0011】また、インクリボンあるいはインクシート
は、カセット状あるいはロール状で供給されるもののい
ずれも、1度使用されて巻き取られた部分は再利用され
ず、不経済であった。さらに、使用済となったインクリ
ボンカセットも再利用が困難であり処分することになる
が、その処分の際には地球環境を守る上でも充分な注意
が必要となるなど大きな問題となる。
【0012】上述した2つの問題点は、特に銀塩写真で
の現像店において、デジタル画像データの出力サービス
を行う場合のような、大量印刷を行う事業を展開する際
に大きな障害となる。
【0013】本発明は以上のような問題に鑑みてなされ
たものであり、サーマルヘッドの走査方向において双方
向印刷あるいはライン印刷による高速印刷が可能であ
り、転写に使用した部材の再利用を可能とし、かつ交換
などのメンテナンスが容易に行える熱転写型の記録装置
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、記録剤を保持する記録剤保持手
段と、前記記録剤保持手段に保持された記録剤を加熱に
より記録媒体に転写して記録を行うサーマルヘッドと、
入力された画像データから前記サーマルヘッドに供給す
る多値信号を生成する多値信号生成手段と、前記記録剤
保持手段に前記画像データに基づいて記録剤を供給する
記録剤供給手段とを備え、前記記録剤保持手段がシート
形状であり、円筒形の補強部材の表面に取り付けられて
いる。
【0015】すなわち、入力された画像データから多値
信号を生成し、画像データに基づいて記録剤保持手段に
記録剤を供給し、記録剤保持手段に保持された記録剤を
多値信号に従ってサーマルヘッドで加熱して記録媒体に
転写して記録を行うように構成された記録装置におい
て、記録剤保持手段をシート形状とし、円筒形の補強部
材の表面に取り付るように構成する。
【0016】このようにすると、必要に応じて記録剤を
記録剤保持媒体に供給して、該保持された記録剤をサー
マルヘッド等を用いて記録媒体に転写記録するため、記
録剤を有効利用でき、かつ記録剤保持手段を、従来のイ
ンクリボンやインクシート、あるいはインクリボンカセ
ット等のように使い捨てでなく再利用でき、交換などの
メンテナンスも容易に行える。
【0017】また、記録剤の供給および転写記録を、シ
リアル型のヘッドによる往復走査、あるいはフルライン
型のヘッドによるライン走査として記録時間を短縮する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0019】本明細書において、「記録」(「印刷」と
いう場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成
する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視
覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問
わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成
する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0020】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0021】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(印刷)」の定義と同様広く
解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることに
よって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体
の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与さ
れるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る
液体を表すものとする。
【0022】本発明で使用するインクを構成するところ
の分散染料とは、それ自体公知の材料であり、繊維の染
色において広く使用されている水不溶性のアゾ系、アン
トラキノン系その他の染料である。これらの分散染料
は、その構造中にスルホン酸基やカルボキシル基の如き
水溶性の基を有さず、且つ分子量がある程度の範囲に入
り、水中分散体として繊維或いは織布に適用した後或い
は適用中に80〜250℃の温度により主としてポリエ
ステル、アセテートの如き合成繊維に染着するものであ
る。
【0023】本発明においては、従来公知の分散染料は
いずれも使用することができるが、本発明において好ま
しい分散染料としては、C.I.ディスパーズイエロー
5,42,56,64,76,79,83,100,1
24,140,160,162,163,164,16
5,186,192,224;C.I.ディスパーズオ
レンジ13,29,30,31,33,43,49,5
0,55,61,73,78,119;C.I.ディス
パーズレッド3,54,56,72,73,76,8
8,91,92,93,103,111,113,12
6,127,128,135,143,145,15
2,153,154,164,181,188,18
9,192,203,205,206,207,22
1,224,225,227,257,258,28
8,296;C.I.ディスパーズバイオレット27,
35,38,46,52,56;C.I.ディスパーズ
ブラウン1,9;C.I.ディスパーズブルー54,6
0,73,87,94,113,128,139,14
2,143,146,148,149,158,16
7,176,183,186,187,197,19
8,201,205,207,211,214,22
4,225,257,259,267,268,27
0,301;カヤセレンレッドE−GL、カヤセレンブ
ルーE−TB等が挙げられる。
【0024】分散染料が効果的に昇華転写する温度の測
定は、T.G.,D.T.A.,D.S.C.等の分析
手段もしくはJISLO879で定められた方法により
行うことができ、上記の好ましい分散染料の選定は当業
者により容易に達成することができる。
【0025】本発明において、上記の如き分散染料を分
散又は溶解させる媒体としては、従来の一般的染色にお
ける媒体、従来のインクジェット記録用インクの媒体に
使用されている媒体は何れも使用でき、例えば、水及び
/又は水溶性の有機溶剤が好ましいものであり、例えば
メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、Sec−ブチルアルコール、tert−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール等の炭素数1〜4のア
ルキルアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアル
コール等のケトン、又はケトアルコール類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール類、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の
アルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレング
リコール類;グリセリン;エチレングリコールメチル
(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル
「(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの
低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げ
られる。
【0026】上記の如き媒体は単独でも混合物としても
使用できるが、最も好ましい溶媒組成は、水と1種類以
上の水性有機溶剤よりなり、該水性有機溶剤が少なくと
も1種の水溶性高沸点有機溶剤、例えばエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、等の多価ア
ルコールを含有するものである。
【0027】本発明で使用されるインク組成物は上記の
通りであるが、その他従来公知の各種の分散剤、界面活
性剤を必要に応じて添加することができる。
【0028】必要に応じて添加し得る分散剤或いは界面
活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、
アルキルべンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリ
ン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等のア
ニオン系分散剤もしくは界面活性剤;ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエ
チレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオ
ン型分散剤或いは界面活性剤がある。
【0029】本発明で使用する塗布用インク組成物は、
上記の如き成分を混合し、従来公知の磨砕手段、例え
ば、ボールミル、サンドミル、スピードラインミル等に
より混合磨砕処理し、必要に応じて媒体で濃度を調整
し、且つpHを最終的に4〜10として得るのが一般的
であり、また、媒体として分散染料を溶解するような媒
体を選択したときは、加熱等単なる溶解作用のみで本発
明で使用し得るインク組成物を得ることができる。
【0030】本発明の特徴であるところの、記録剤保持
媒体へのインクの供給方法としては、ワイヤードット方
式を採用しても可能であるし、また他の機械式機構によ
ってインクを供給することも可能であるが、インクジェ
ット方式の技術を用いることにより複雑なインク塗布機
構が不要となるのでなお好適である。
【0031】本発明に用いることのできるインクジェッ
ト方式としては、前記インク組成物を所定の情報に応じ
た液滴にして吐出することにより、記録剤保持媒体上に
画像を形成し得る方式であればいかなる方式でもよく、
それらの方式の代表的なものは、例えば、IEEE Transac
tions on Industry Applications Vol. JA-13,No.1(1
977年2,3月号)、日経エレクトロニクス305号
(1982年12月6日号)に記載されている。これら
に記載の方法は、本発明で使用する昇華性インクの供給
方法に好適なものである。
【0032】本発明では分散染料を含有する液状インク
を記録剤保持媒体に受容してインクを保持し、その後専
用紙などの記録媒体に記録剤保持媒体を密着させて加熱
することで記録剤保持媒体内部または記録剤保持媒体表
面上のインクに含まれる染料の一部または全部を記録媒
体の受容層へ転写する。また記録媒体としては専用紙の
ほかにいわゆる普通紙であってもかまわない。
【0033】ここで用いる記録剤保持媒体としては、一
般にインクリボンまたはインクシートの基材として使用
されている材料、たとえばポリイミドフィルム等が使用
できる。この記録剤保持媒体の搬送方法によってその厚
みは種々変更できる。また記録剤保持媒体は基本的に、
繊維素によって複雑に織り込まれたものや例えば化学的
な操作によって空隙を持たせたポーラスメディアなどイ
ンクを保持できるものであれば何でもよく、繰り返し使
用するに耐えうる強度を持たせるべく公知の技術により
改良を加えることが望ましい。
【0034】また本発明では、従来公知の受容層が使用
でき、受容層を構成する材料の好ましい具体例として
は、アゼライン酸、クロレジン酸、コハク酸、トリメリ
ット酸、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸等
の多塩基酸とα−メチルグルコシド、ジペンタエリスリ
トール、グリセロール、グリコール類、トリメチロール
メタン、トリメチロールプロパン、トリペンタエリスリ
トール、ソルビトール等の多価アルコールと脂肪酸とか
ら得られるアルキド樹脂;アルキド樹脂とシロキサンの
ようなシリコン中間体とを共重合させて得られるシリコ
ンアルキド樹脂;ホルムアルデヒドと尿素やメラミンと
の反応により得られる尿素ホルムアルデヒドやメラミン
ホルムアルデヒドレジン等のアミノ樹脂;アミノ樹脂、
フェノール樹脂、アミン、ポリアミド、イソシアナート
等により架橋されたエポキシ樹脂;飽和もしくは不飽和
ポリエステル樹脂;シリコーン樹脂;ウレタン樹脂;ポ
リアミド樹脂;ポリイミド樹脂;フッソ樹脂;等が挙げ
られる。またアクリル酸又はメタクリル酸エステル類を
重合又は共重合により得られるアクリル樹脂等も利用で
きる。更に、これらの樹脂の混合物や反応物も含まれ
る。
【0035】以下、本発明の好適な実施形態としてのプ
リンタについて詳細に説明する。なお、ここで示す具体
的な数値やサイズは説明のための便宜的なものであり、
本発明を限定するものではない。
【0036】[第1の実施形態]本実施形態のプリンタ
は、従来の熱転写プリンタと同様に、中間転写部に保持
されたインクをサーマルヘッドで加熱して記録媒体に転
写して記録を行うが、インクジェットヘッドによって記
録データに応じて中間転写部にインクを供給すると共に
中間転写部をドラム形状として、中間転写部を繰り返し
使用できるように構成したものである。第1の実施形態
は、インクジェットヘッドおよびサーマルヘッドによっ
てシリアル走査を行い、Y(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン),Bk(ブラック)の4種類の昇華
性インクを用いてA4サイズの専用紙にフルカラー記録
を行う。
【0037】図1は本発明の第1の実施形態のプリンタ
の記録に関する構成を示す横断面図であり、図5は記録
動作を説明するための部分透視斜視図である。
【0038】図中1はサーマルヘッドであって、YMC
およびBkの各色毎に設けられており、それぞれ図2に
示すようにn個の発熱素子1aが記録幅h1の間に1列
に配列されている。2はバブルジェット(登録商標)方
式のインクジェットヘッドであって、YMCおよびBk
の各色毎に設けられており、入力される記録信号に応じ
て対応する色の昇華性のインクを吐出する。本実施形態
ではサーマルヘッド1およびインクジェットヘッド2の
両方に解像度360dpiのものを使用しているが、所
望する記録解像度に応じていかなる解像度のものも適用
可能であることは当業者には自明であろう。
【0039】3は中間転写部であって、インクジェット
ヘッド2から吐出されたインクを保持するポリイミドフ
ィルムなどからなる記録剤保持媒体3aと、該記録剤保
持媒体3aをドラム状に保持すると共に回転駆動される
補強部材3bからなっている。また1b,2bはそれぞ
れサーマルヘッド1の走査ガイドとインクジェットヘッ
ド2の走査ガイド、4はプラテン、5は記録媒体として
の専用紙である。
【0040】本実施形態では、サーマルヘッド1、走査
ガイド1b、インクジェットヘッド2、走査ガイド2
b、中間転写部3、およびプラテン4により1種類のイ
ンクに対する記録手段を構成し、この記録手段を図1に
示すように使用するインクの種類に対応してそれぞれ4
組備えている。4組の記録手段の間隔は、記録媒体5を
図中左から右へ搬送したときに、各インクの転写・印刷
が順番にスムースに行われるように調整されているのが
好ましい。
【0041】また記録剤保持媒体3aの端部には、イン
ク供給領域の開始位置を明示し、該インク供給領域の頭
出し操作を確実にする目的で、マーカ3cが設けられて
いる。また、このマーカ3c情報を読み取り、該マーカ
3cの情報に基づいて記録剤保持媒体3aを搬送するべ
く、記録剤保持媒体搬送手段へ信号を送信するセンサが
設けられている。
【0042】一般に熱転写記録に用いられるインクリボ
ンなどの記録剤保持媒体は、厚さ数百ミクロン程度のも
のを使用する。代表的にはロール状に巻いた状態で装置
内に設置したり、カセットテープ状にして設置したりす
るものがある。本実施形態ではこれらのような既存の形
状の記録剤保持媒体を使用せずに、繰り返し使用できる
ように中間転写部の形状と構成を工夫した。
【0043】図3は、中間転写部3の構成を示す図であ
る。(a)は記録剤保持媒体3aを示し、(b)は補強
部材、(c)は両者を組合わせた状態を示している。本
実施形態では記録剤保持媒体3aの形状を(a)に示す
シート状とした。記録剤保持媒体3aを繰り返し再利用
するのに適した形状としては、円筒状やベルト状の形状
が考えられるが、記録剤保持媒体は数百ミクロン程度の
厚さであり、これを単に円筒状やベルト状にしても強度
的に問題がある。この対策としては強度的に好適な部材
にて円筒部材を製造し、該円筒部材の外側表面に記録剤
保持媒体を貼付することが考えられるが、この構成では
インクを昇華転写させて記録媒体に転写・印刷するのに
必要な熱量を効果的に加える際に、該円筒部材の存在が
障害となる。
【0044】そこで本実施形態においては図3(b)に
示したように、記録剤保持媒体3aを保持する中空円筒
形状の補強部材3bの側面の一部に窓部を設け、この窓
部を覆うように記録剤保持媒体3aを設置して、図3
(c)に示す構成とした。これによりサーマルヘッドが
熱転写記録動作を行う記録剤保持媒体3a部分について
は、補強部材3bが介在しないので安定した記録が実施
できると共に、熱転写記録を行わない部分については補
強部材3bが十分な強度を確保する。図4は、サーマル
ヘッド1が記録剤保持媒体3aに対して移動する様子を
示している。これにより、記録剤保持媒体3aを円筒形
の沿った表面形状に保持しつつ、強度を確保して繰り返
し使用に耐えうるものとすることができる。補強部材3
bの側面の一部に設ける窓部の大きさ(面積)は、所望
する記録媒体の大きさに応じて柔軟に変更してもよい。
【0045】図15は本実施形態の制御構成を示すブロ
ック図である。同図において、20はPCなどのホスト
機器から送信された記録すべき画像情報を受信するイン
ターフェース、100はCPU、120はCPU100
が実行する制御プログラムを格納するROM、130は
各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録デ
ータ等)を保存しておくRAMである。
【0046】110はインクジェットヘッド2およびサ
ーマルヘッド1に対する記録データをそれぞれ生成する
第1信号処理部111および第2信号処理部112を含
むゲートアレイ(G.A.)であり、インターフェース
20、CPU100、RAM130間のデータ転送制御
も行う。これらCPU100、ゲートアレイ110、R
OM120およびRAM130で制御部10を構成す
る。
【0047】11および12はサーマルヘッド1および
インクジェットヘッド2をそれぞれ駆動するヘッドドラ
イバ、13は記録剤保持媒体搬送手段であり、補強部材
3bおよびマーカ3cの位置を検出するマーカセンサ3
dに接続されている。14は記録媒体搬送手段であり、
記録媒体5を記録剤保持媒体3aに密着させるプラテン
4および記録媒体5を搬送する複数組の搬送ローラ6a
および6bに接続されている。
【0048】また、制御部10には、インクジェットヘ
ッド2を走査ガイド2bに沿って移動させるインクジェ
ットヘッド走査用モータ17を制御するモータドライバ
15、およびサーマルヘッド1を走査ガイド1bに沿っ
て移動させるサーマルヘッド走査用モータ18を制御す
るモータドライバ16が接続されている。
【0049】ここでは、CPU100が実行する制御プ
ログラムをROM120に格納するものとしたが、EE
PROM等の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更に追
加して、プリンタと接続されたホストコンピュータなど
から制御プログラムを変更できるように構成することも
できる。
【0050】以下本実施形態の記録動作を図16のフロ
ーチャートに沿って説明する。プリンタに接続されたホ
スト機器から送信された画像データは、インタフェース
20を介してゲートアレイ110に入力され、第2信号
処理部112でインクの色成分に分解されて各色のサー
マルヘッド1用の記録信号として多値画像データからな
る第2記録信号が生成され(ステップS101)、この
第2記録信号から第1信号処理部111で対応するイン
クジェットヘッド2用の記録信号として2値画像データ
からなる第1記録信号が生成される(ステップS10
2)。第1信号処理部111は、画像データから直接第
1記録信号を生成してもかまわない。
【0051】次にそれぞれのインクジェットヘッド2に
よって対応する記録剤保持媒体3aへインクを供給する
(ステップS103)。実際にインクの吐出を開始する
前に各インクジェットヘッド2は、まず走査開始位置
(走査ガイド2bの左端近傍)に移動する。同時に記録
剤保持媒体搬送手段が記録剤保持媒体3aに付されたマ
ーカ3cをマーカセンサ3dで検出して記録剤保持媒体
3aの位置決め操作を行なう。その後各インクジェット
ヘッド2は、インクジェットヘッドドライバ12を介し
て入力された第1記録信号に応じて、中間転写部3を構
成する記録剤保持媒体3a上に対応するインクを吐出口
2aから吐出しながら走査ガイド2bにより座標軸xに
沿って走査ガイド2bの左から右への方向に第1回目の
走査を行なう。
【0052】図6は、インクジェットヘッド2の各吐出
口(ノズル)2aから吐出された昇華性インク滴によっ
て構成されるドット2cにより記録剤保持媒体3a上に
形成された画像の例(文字E)を示している。インクジ
ェットヘッド2の第1回目の一方向の走査が終了した後
に、記録剤保持媒体搬送手段により補強部材3bが回転
されて記録剤保持媒体3aはインクジェットヘッド2の
記録幅だけ送られる。その後再び各インクジェットヘッ
ド2は中間転写部3を構成する記録剤保持媒体3a上に
対応するインクを吐出しながら座標軸xに沿って第2回
目の走査をする。
【0053】なおこの第2回目の走査方向は、第1回目
の走査方向と逆の走査ガイド2bの右から左への方向で
ある。このように本実施形態ではインクジェットヘッド
2が双方向に移動する際にインク滴を吐出するようにし
て、記録剤保持媒体3aへインクを供給する時間を短縮
する。
【0054】以上の動作を繰り返してA4用紙サイズ分
の4種類のインクの供給が4つの記録剤保持媒体3aに
対して行なわれる。なお各記録剤保持媒体3aの側面積
は、A4サイズの用紙の縦方向または横方向の給紙にお
いて十分カバーできる大きさおよび向き関係を持つよう
にすることは言うまでもない。
【0055】記録剤保持媒体3aへのインクの供給が終
了したら、供給されたインクを乾燥させる(ステップS
104)。本実施形態においては記録剤保持媒体3aと
してポリイミドフィルムを使用したが、本フィルム上に
供給されたインクをできるだけ早く乾燥させるため、本
実施形態では記録剤保持媒体3aを適当な回数空搬送さ
せてインクの乾燥を促進した。この空搬送の回数はイン
クの供給量や印刷速度などにより所望の回数を設定すれ
ばよい。あるいは空搬送させずに時間をかけて自然乾燥
させてもよいし、ファン等で強制的に送風して急速に乾
燥させてもよい。
【0056】記録剤保持媒体3a上に供給されたインク
が乾燥したら、サーマルヘッド1により専用紙への転写
印刷を行う(ステップS105)。本実施形態では図1
の左側から右側へ記録媒体5を搬送するのに応じて、Y
MCBkの順番で、インクを記録媒体5に転写・印刷し
てフルカラー記録を行う。
【0057】1種類のインクでの転写・印刷について具
体的に説明すると、まずサーマルヘッド1を走査開始位
置に移動し、同時にインクを供給された記録剤保持媒体
3aもマーカセンサ3dによりマーカ3cを検出して印
刷開始に対応した位置に頭出しされる。このとき同時に
記録媒体5が記録媒体搬送手段14によって駆動される
搬送ローラ6aおよび6bで搬送され適切な印刷開始位
置にセットされる。
【0058】記録媒体5が印刷開始位置にセットされた
ら、記録媒体搬送手段14によってプラテン4を記録剤
保持媒体3a側に移動させて記録媒体5を記録剤保持媒
体3aに密着させる。この状態でサーマルヘッド1を走
査ガイド1bにより座標軸xに沿って移動させつつ第2
記録信号に応じて駆動してサーマルヘッド1による走査
を行うことで記録媒体5上に熱転写記録を行う。
【0059】図7は図6に示した記録剤保持媒体3a上
のインクドットをサーマルヘッド1により記録媒体5に
転写する様子を示している。ここでサーマルヘッド1に
加熱される記録剤保持媒体3a上の熱転写ドット1cの
領域と、インクジェットヘッド2にて供給された昇華性
インクにより形成されたインクドット2cとの位置およ
び大小関係について説明する。図6および図7に示され
た文字「E」を印刷する場合を例に説明すると、図6に
示したインクジェットヘッド2により形成されたインク
ドット2cで構成された文字「E」の各ドット2cに比
べ、サーマルヘッド1の各発熱素子1aにより加熱転写
されるドット1cの方が小さい。
【0060】これは、最終的に記録媒体5に形成される
画像の記録密度およびドットの大きさが、サーマルヘッ
ド1の発熱素子1aの配列密度および大きさに依存する
ことを表わしている。従って、インクジェットヘッド2
で形成されるドットが、サーマルヘッド1が選択加熱す
る熱転写ドット1cに比べて十分な大きさを有するよう
にインクジェットヘッド2からインクを吐出させること
が望ましい。
【0061】また図6および図7の文字Eからも明らか
なように、インクジェットヘッド2がインクを供給する
面(記録剤保持媒体3aの表面とする)とサーマルヘッ
ド1が加熱する面(記録剤保持媒体3aの裏面)とは、
記録剤保持媒体3aの表裏の関係になるために、本実施
形態の構成ではインクジェットヘッド2に送られる第1
記録信号は2値化処理した後に、鏡像変換する必要があ
る。ただし記録剤保持媒体3aとしてインク等の記録剤
が浸透通過できるものを使用する場合には、インクジェ
ットヘッド2がインクを供給する面とサーマルヘッド1
が加熱する面とを同じ側にすることが可能となるので2
値化した第1記録信号を鏡像変換する必要はなくなる。
【0062】つまり、図1では記録剤保持媒体3aの外
側に位置しているインクジェットヘッド2を、記録剤保
持媒体3aの内側に配置させることで鏡像変換が不要に
なる。
【0063】このようにして、サーマルヘッド1を第2
記録信号に応じて駆動し、インクを保持した記録剤保持
媒体3aを加熱することで、記録媒体5に発熱素子1a
の列の幅h1(図2)に相当する幅の記録が行なわれ
る。
【0064】そして記録媒体搬送手段14によりプラテ
ン4、搬送ローラ6aおよび6bを回転させて、記録媒
体5の送り方向yである副走査方向に発熱素子1aの列
の幅h1に相当する距離だけ記録媒体5を送る。同時に
記録剤保持媒体搬送手段13により補強部材3bを回転
させて記録剤保持媒体3aも記録媒体5の送り量と同じ
距離だけ送ることで改行を行なう。
【0065】この状態でサーマルヘッド1の第2回目の
走査を行い、つぎの行の熱転写記録を行う。すなわちサ
ーマルヘッド1の走査方向である主走査方向の走査を第
1回目の走査方向と逆方向に行うことで記録媒体5上に
熱転写記録を行う。すなわち、本実施形態ではサーマル
ヘッドの双方向記録を行う。
【0066】以上の動作を繰り返して記録媒体たとえば
A4専用紙1ページ分の1種類のインクによる記録が行
われる。1ページ分の熱転写記録が終了した後、記録媒
体5は記録媒体搬送手段14によって次のインクによる
記録が行われるように図1の右側へ搬送される。
【0067】以上の転写記録を4種類のインクに対して
行って1ページのフルカラー記録が終了したら、送信さ
れた記録データが終了したか否か、すなわち次ページの
記録があるか否かを判断し(ステップS106)、次ペ
ージのデータがなければ記録動作を終了し、次ページの
データがある場合にはステップS101に戻って再度処
理を繰り返す。
【0068】本実施形態では、1ページの記録が終了し
た時点でインクジェットヘッド2により記録剤保持媒体
3aに供給された昇華性インクは、記録剤保持媒体3a
上に残存している。これはサーマルヘッド1による熱転
写記録では記録の階調レベルによっては100%昇華し
ないためである。その結果として、記録動作を行う度に
昇華性インクが記録剤保持媒体3a上に蓄積されてい
く。
【0069】しかしながら、昇華性インクの残存による
蓄積は、本発明において問題にはならない。なぜならば
記録剤保持媒体3a上の昇華性インクのどの部分をどの
くらい熱転写記録に使用するかは、サーマルヘッド1に
入力される第2記録信号によって制御されるからであ
る。また、昇華性インクが記録剤保持媒体3a上一面に
残った形態は、いわゆる「ベタ塗りのインクシート」そ
のものと何ら変らないことを考えれば基本的に問題とは
ならないことは明白である。
【0070】本実施形態にて印刷を実施したところ、イ
ンクジェットヘッド2およびサーマルヘッド1が双方向
走査を行うので、従来の熱転写プリンタと比べて印刷時
間が大幅に短縮された。加えて記録剤保持媒体は、従来
のインクリボン等のような使い捨てでなく再利用でき
る。
【0071】なお、本実施形態では記録剤保持媒体3a
を繰り返し再利用する構成としたが、大量印刷を行うな
ど極めて過酷な状況にさらされると、記録剤保持媒体に
伸びや破損が生じ再利用することが不可能となる。この
ような場合には記録剤保持媒体3aを交換することが必
要となるが、本実施形態では図3に示したように記録剤
保持媒体3aが補強部材3bの表面に設けられているの
で、中間転写部3を適切な位置に回転させれば記録剤保
持媒体3aのみを取り外し、これに代えて新たな記録剤
保持媒体3aを補強部材3b上に設置することができ
る。
【0072】また、サーマルヘッド1を上側に移動可能
な構成として、記録剤保持媒体3aを張り付けた状態
で、中間転写部3ごと本体から取り出せるような構成と
してもよい。
【0073】[第2の実施形態]以下本発明の第2の実
施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形
態と同様にA4サイズの専用紙にフルカラー印刷を実施
するものである。以下の説明では、第1の実施形態と同
様な部分については説明を省略する。
【0074】本実施形態の基本的構成は上記第1の実施
形態と同様であるが、本実施形態は、業務用などのヘビ
ーユースを考慮したものであり、上記第1の実施形態と
比べて記録剤保持媒体3aの交換をより容易とするもの
である。
【0075】すなわち、上記第1の実施形態において、
記録剤保持媒体3aを交換する際には、中間転写部3を
適切な位置に回転させて補強部材3bから記録剤保持媒
体3aをはがして付け替える必要があるが、図1に示さ
れたように、上側にインクジェットヘッド2が配置され
ている構成では、補強部材3bから記録剤保持媒体3a
をはがして付け替えるのは手間がかかり効率的でない。
【0076】一方、上記第1の実施形態で、中間転写部
3ごと交換できるようにするためには、サーマルヘッド
1を上側に移動可能な構成とする必要があるが、サーマ
ルヘッド1の位置決めは直接記録結果に影響するため高
精度で行う必要があり、サーマルヘッドを保持する部分
の機構が複雑となりコストが上昇する。
【0077】本実施形態は業務用などのヘビーユースで
記録剤保持媒体の交換が比較的頻繁に発生する際に、機
構を複雑とせずに交換が容易に行えるように、記録剤保
持媒体3aを補強部材3bに張り付けた状態で中間転写
部3ごと本体から取り出せるような構成とした。
【0078】図8は、本実施形態の中間転写部3の構成
を示す図であり、(a)は記録剤保持媒体3aを示し、
(b)は補強部材、(c)は両者を組合わせた状態を示
している。
【0079】図8(b)に示されたように、本実施形態
では補強部材3bに設けた窓の一部に切れ目3eを設け
た。このようにすると、この切れ目部分には厚さ数百ミ
クロンの記録剤保持媒体3aが張られているだけである
から、図9(a)および(b)に示すように、この切れ
目部分をサーマルヘッド1が通り抜けるようにして、サ
ーマルヘッド1を上下に移動させることなく中間転写部
3を取り外して新たなものと交換することができる。こ
れにより付加的な機構部分を設けることなく、中間転写
部3を短時間で容易に交換することができる。
【0080】[第3の実施形態]以下本発明の第3の実
施形態について説明する。本実施形態は、インクジェッ
トヘッドおよびサーマルヘッドとして記録媒体の記録幅
を有するフルラインタイプの長尺ヘッドを使用するもの
である。ここでは、はがきサイズの専用紙にモノクロ印
刷する態様を例に挙げて説明する。また上記実施形態と
同様な部分については説明を省略する。
【0081】図10は本実施形態の記録動作を説明する
ための部分透視斜視図である。図中101はサーマルヘ
ッドであって、図11に示すようにm個の発熱素子1a
がはがきの短辺側長さに対応する記録幅H1(約10c
m)の間に1列に配列されている。102はバブルジェ
ット方式のインクジェットヘッドであって、サーマルヘ
ッド101とほぼ同じ記録幅を有し、入力される記録信
号に応じて昇華性のインクを吐出する。なお、記録剤保
持媒体3aの側面積ははがきサイズの用紙が十分カバー
できる大きさであることは言うまでもない。また、サー
マルヘッド101およびインクジェットヘッド102
は、所望する記録解像度に応じたものが使用される。
【0082】本実施形態のようにフルラインタイプのヘ
ッドを用いると、吐出口の並びの方向と記録媒体5の送
りの方向とが直交する。従って各ヘッドに供給される、
第1記録信号および第2記録信号の中身(データの構
成)は、前述の第1および第2の実施形態における記録
信号とは異なる。
【0083】更に、構成としては上記第1および第2の
実施形態で各ヘッドを走査するために設けられた走査ガ
イド1bおよび2bが不要となる。従って、図15に示
した制御構成においては、この走査に関連するモータド
ライバ15および16と走査用モータ17および18が
不要となり構成が簡略化される。
【0084】本実施形態の中間転写部3は、上記第1及
び第2の実施形態と同様に、記録剤保持媒体3aを保持
する中空円筒形状の補強部材3bの側面の一部に窓部を
設け、この窓部を覆うように記録剤保持媒体3aを設置
する構成とした。これによりサーマルヘッドが熱転写記
録動作を行う記録剤保持媒体3a部分については、補強
部材3bが介在しないので安定した記録が実施できると
共に、熱転写記録を行わない部分については補強部材3
bが十分な強度を確保する。
【0085】また、記録剤保持媒体3aを交換する際
に、機構を複雑とせずに交換が容易に行えるように、記
録剤保持媒体3aを補強部材3bに張り付けた状態で中
間転写部3ごと本体から取り出せるような構成とした。
すなわち第2の実施形態と同様に、本実施形態では補強
部材3bに設けた窓の一部に切れ目を設けた。このよう
にすると、この切れ目部分には厚さ数百ミクロンの記録
剤保持媒体3aが張られているだけであるから、図12
(a)および(b)に示すように、この切れ目部分をサ
ーマルヘッド1が通り抜けるようにして、サーマルヘッ
ド1を上下に移動させることなく中間転写部3を取り外
して新たなものと交換することができる。これにより付
加的な機構部分を設けることなく、中間転写部3を短時
間で容易に交換することができる。
【0086】以下本実施形態の記録動作を図16のフロ
ーチャートに沿って説明する。プリンタに接続されたホ
スト機器から送信された画像データは、インタフェース
20を介してゲートアレイ110に入力され、第2信号
処理部112でサーマルヘッド101用の記録信号とし
て多値画像データからなる第2記録信号が生成され(ス
テップS101)、この第2記録信号から第1信号処理
部111でインクジェットヘッド102用の記録信号と
して2値画像データからなる第1記録信号が生成される
(ステップS102)。第1信号処理部111は、画像
データから直接第1記録信号を生成してもかまわない。
【0087】次にインクジェットヘッド102によって
記録剤保持媒体3aへインクを供給する(ステップS1
03)。実際にインクの吐出を開始する前に記録剤保持
媒体搬送手段は、記録剤保持媒体3aに付されたマーカ
3cをマーカセンサ3dで検出して記録剤保持媒体3a
の位置決め操作を行なう。その後インクジェットヘッド
102は、インクジェットヘッドドライバ12を介して
入力された第1記録信号に応じて、中間転写部3を構成
する記録剤保持媒体3a上にBk(ブラック)のインク
を吐出口2aから吐出する。このとき記録剤保持媒体3
aも記録剤保持媒体搬送手段13により補強部材3bを
同期して回転させることにより、はがきサイズ分のイン
クが供給される。
【0088】記録剤保持媒体3aへのインクの供給が終
了したら、供給されたインクを乾燥させる(ステップS
104)。この乾燥工程では、上記のように中間転写部
3を空搬送させたり、送風により乾燥を促進させるのが
好ましい。
【0089】記録剤保持媒体3a上に供給されたインク
が乾燥したら、サーマルヘッド101により専用紙への
転写印刷を行う(ステップS105)。ここではまずサ
ーマルヘッド1を走査開始位置に移動し、同時にインク
を供給された記録剤保持媒体3aもマーカセンサ3dに
よりマーカ3cを検出して印刷開始に対応した位置に頭
出しされる。このとき同時に記録媒体5が記録媒体搬送
手段14によって駆動される搬送ローラで搬送され適切
な印刷開始位置にセットされる。
【0090】記録媒体5が印刷開始位置にセットされた
ら、記録媒体搬送手段14によってプラテン4を記録剤
保持媒体3a側に移動させて記録媒体5を記録剤保持媒
体3aに密着させる。この状態でサーマルヘッド101
を第2記録信号に応じて駆動して記録媒体5上に熱転写
記録を行う。このとき、インクを保持した記録剤保持媒
体3aも記録剤保持媒体搬送手段13により補強部材3
bを同期して回転させることで、記録媒体5に発熱素子
1aの列の幅H1に相当する幅で葉書サイズの記録が行
なわれる。
【0091】以上の動作によりはがき専用紙1枚分のB
k(ブラック)インクによるモノクロ記録が行われる。
熱転写記録が終了した後、記録媒体5は記録媒体搬送手
段14によって搬送ローラの回転により排紙される。
【0092】1枚の記録が終了したら、送信された記録
データが終了したか否か、すなわち複数枚の記録を行う
のか否かを判断し(ステップS106)、1枚だけの記
録であれば記録動作を終了し、複数枚に記録する場合に
はステップS101に戻って再度処理を繰り返す。
【0093】本実施形態にて印刷を実施したところ、イ
ンクジェットヘッド102およびサーマルヘッド101
を記録媒体の記録幅に対応する長さを有する長尺ヘッド
としたので、従来の熱転写プリンタと比べて印刷時間が
大幅に短縮された。加えて記録剤保持媒体は、従来のイ
ンクリボン等のような使い捨てでなく再利用できる。
【0094】[第4の実施形態]以下本発明の第4の実
施形態について説明する。本実施形態は、インクジェッ
トヘッドおよびサーマルヘッドとして記録媒体の記録幅
を有するフルラインタイプの長尺ヘッドを複数使用する
ものである。ここでは、はがきサイズの専用紙にフルカ
ラー印刷する態様を例に挙げて説明する。また上記実施
形態と同様な部分については説明を省略する。
【0095】図13は本実施形態の記録に関する構成を
示す横断面図である。図中101は長尺のサーマルヘッ
ドであって、上記第3の実施形態に関して説明した図1
1に示したようにm個の発熱素子1aが列状に形成され
ている。102は長尺のインクジェットヘッドであっ
て、入力される記録信号に応じてインクを吐出する。本
実施形態では、長尺サーマルヘッド101においては熱
転写記録可能な幅H1が10cm程度ある長尺サーマル
ヘッドを、また長尺インクジェットヘッド102として
もインク吐出可能な幅が10cm程度ある長尺インクジ
ェットヘッドを採用した。なお、インクジェットヘッド
102は、フルカラー記録を行うためYMCBkの4種
類のインクをそれぞれ吐出する4つの吐出列を備えてい
る。
【0096】3は中間転写部であって、長尺インクジェ
ットヘッド102から吐出されたインクを保持する記録
剤保持媒体3aと、該記録剤保持媒体3aを保持すると
共に長尺サーマルヘッド101が熱転写できる位置まで
回転によって搬送する補強部材3bからなっている。ま
た4はプラテン、5は記録媒体の専用紙である。
【0097】本実施形態の中間転写部3は、インクジェ
ットヘッド102から吐出される4種類のインクに対応
して記録剤保持媒体3aを4つ備えている。上記実施形
態と同様に各記録剤保持媒体3aは補強部材3bに設け
られた窓部を覆うように張り付けられている。ここでは
4つの独立した窓部を有する構成としたが、補強部材3
bが強度的に十分であれば4つ分の面積をもち窓を1つ
有する構成としても構わない。ただしこの場合において
も記録剤保持媒体3aは各インク毎に独立したものとし
て設置することが好ましい。これはインク毎に使用頻度
が異なり伸びや破損が生じたものだけを交換することが
可能となるからである。
【0098】また、上記第2及び第3の実施形態と同様
に補強部材3bには切れ目が設けられており、これによ
り付加的な機構部分を設けることなく、中間転写部3を
短時間で容易に交換することができる。
【0099】以下本実施形態の記録動作を図16のフロ
ーチャートに沿って説明する。プリンタに接続されたホ
スト機器から送信された画像データは、インタフェース
20を介してゲートアレイ110に入力され、第2信号
処理部112でインクの色成分に分解されてサーマルヘ
ッド101用の記録信号として各色毎の多値画像データ
からなる第2記録信号が生成され(ステップS10
1)、この第2記録信号から第1信号処理部111でイ
ンクジェットヘッド102用の記録信号として、各色に
対して2値画像データからなる第1記録信号が生成され
る(ステップS102)。第1信号処理部111は、画
像データから直接第1記録信号を生成してもかまわな
い。
【0100】次にインクジェットヘッド102によって
記録剤保持媒体3aへインクを供給する(ステップS1
03)。これはYMCBkの各インク毎に順番に行われ
る。最初にY(イエロー)インクの吐出を開始する前に
記録剤保持媒体搬送手段は、Y用の記録剤保持媒体3a
に付されたマーカ3cをマーカセンサ3dで検出してY
用の記録剤保持媒体3aの位置決め操作を行なう。その
後インクジェットヘッド102は、インクジェットヘッ
ドドライバ12を介して入力されたY用の第1記録信号
に応じて、Y用の記録剤保持媒体3a上にイエローイン
クを対応する吐出口2aから吐出する。このとき記録剤
保持媒体搬送手段13により補強部材3bを同期して回
転させることにより、はがきサイズ分のイエローインク
が供給される。続いてM(マゼンタ)、C(シアン)、
Bk(ブラック)インクに対して同様な動作を行って、
中間転写部3の4つの記録剤保持媒体3aのそれぞれに
インクを供給する。
【0101】記録剤保持媒体3aへのインクの供給が終
了したら、供給されたインクを乾燥させる(ステップS
104)。この乾燥工程では、上記のように中間転写部
3を空搬送させたり、送風により乾燥を促進させるのが
好ましい。
【0102】記録剤保持媒体3a上に供給されたインク
が乾燥したら、サーマルヘッド101により専用紙への
転写印刷を行う(ステップS105)。図14は転写印
刷動作を説明するための図である。この転写工程も上記
インクの供給と同様にYMCBkのインク毎に順番に行
われる。
【0103】まずイエローインクを転写するべく、サー
マルヘッド1を走査開始位置に移動し、同時にイエロー
インクを供給されたY用の記録剤保持媒体3aもマーカ
センサ3dによりマーカ3cを検出して印刷開始に対応
した位置に頭出しされる。このとき図14(a)に示す
ように、同時に記録媒体5が記録媒体搬送手段14によ
って駆動される搬送ローラで搬送され適切な印刷開始位
置にセットされる。
【0104】記録媒体5が印刷開始位置にセットされた
ら、記録媒体搬送手段14によってプラテン4を記録剤
保持媒体3a側に移動させて記録媒体5をY用の記録剤
保持媒体3aに密着させる。この状態でサーマルヘッド
101をY用の第2記録信号に応じて駆動して記録媒体
5上にイエローインクの熱転写記録を行う。このとき図
14(b)に示すように、インクを保持したY用の記録
剤保持媒体3aも記録剤保持媒体搬送手段13により補
強部材3bを同期して回転させることで、記録媒体5に
発熱素子1aの列の幅H1に相当する幅で葉書サイズの
記録が行なわれる。
【0105】つぎにサーマルヘッド101は前記記録剤
保持媒体3a(Y(イエロー))のプラテン4との挟み
込みを解除するとともに、図14(c)に示すように記
録媒体搬送手段14によってY(イエロー)インクが転
写された記録媒体5を逆方向に搬送し、所定の印刷開始
位置に設置する。
【0106】その後、M(マゼンタ)インクの転写を行
うべく、サーマルヘッド101にM用の第2記録信号が
入力され、同時にM用の記録剤保持媒体3aもマーカ3
cの検出をもとに印刷開始に対応した位置に頭出しされ
る。そして記録媒体5が記録媒体搬送手段14によって
適切な印刷開始位置にセットされる。以後前述したY
(イエロー)に対する記録動作と同様の操作がなされ
る。同様な動作を繰り返して、C(シアン)、Bk(ブ
ラック)のインクも記録媒体5に重ね刷りされる。
【0107】以上の動作によりはがき専用紙1枚分の4
つのインクによるフルカラー記録が行われる。熱転写記
録が終了した後、記録媒体5は記録媒体搬送手段14に
よって搬送ローラの回転により排紙される。
【0108】1枚の記録が終了したら、送信された記録
データが終了したか否か、すなわち複数枚の記録を行う
のか否かを判断し(ステップS106)、1枚だけの記
録であれば記録動作を終了し、複数枚に記録する場合に
はステップS101に戻って再度処理を繰り返す。
【0109】本実施形態にて印刷を実施したところ、イ
ンクジェットヘッド102およびサーマルヘッド101
を記録媒体の記録幅に対応する長さを有する長尺ヘッド
としたので、従来の熱転写プリンタと比べて印刷時間が
大幅に短縮された。加えて記録剤保持媒体は、従来のイ
ンクリボン等のような使い捨てでなく再利用できる。 [他の実施形態]上記の実施形態においては、インクジ
ェットヘッドとしていわゆるバブルジェット方式のイン
クジェットヘッドを採用したが、これをピエゾ振動素子
等を利用した圧電方式のインクジェットヘッドに変えて
も同様に実施できることは言うまでもない。
【0110】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0111】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0112】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0113】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図16に示す)フロー
チャートに対応するプログラムコードが格納されること
になる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、必
要に応じて記録剤を記録剤保持手段に供給して、該保持
された記録剤をサーマルヘッド等を用いて記録媒体に転
写記録するため、記録剤を有効利用でき、かつ記録剤保
持手段を、従来のインクリボンやインクシート、あるい
はインクリボンカセット等のように使い捨てでなく再利
用でき、交換などのメンテナンスも容易に行える。
【0115】また、記録剤の供給および転写記録を、シ
リアル型のヘッドによる往復走査、あるいはフルライン
型のヘッドによるライン走査として記録時間を短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の記録に関する構成を
示す横断面図である。
【図2】図1のサーマルヘッドの構成を示す図である。
【図3】図1の中間転写部の構成を説明するための図で
ある。
【図4】図1の中間転写部とサーマルヘッドとの位置関
係を示す図である。
【図5】図1の構成の記録動作を説明するための部分透
視斜視図である。
【図6】インクジェットヘッドから吐出されたインク滴
による画像の例を示す図である。
【図7】サーマルヘッドによって記録された画像の例を
示す図である。
【図8】第2の実施形態における中間転写部の構成を示
す図である。
【図9】図8の中間転写部とサーマルヘッドとの位置関
係を示す図である。
【図10】第3の実施形態の記録装置の記録動作を説明
するための部分透視斜視図である。
【図11】図10のサーマルヘッドの構成を示す図であ
る。
【図12】図10の中間転写部とサーマルヘッドとの位
置関係を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態の記録に関する構成
を示す横断面図である。
【図14】図13の記録装置の記録動作を説明するため
の図である。
【図15】本発明の第1の実施形態の制御構成を示すブ
ロック図である。
【図16】本発明の第1の実施形態の記録動作のフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 1a 発熱素子 1b サーマルヘッド走査ガイド 1c 熱転写加熱ドット 2 インクジェットヘッド 2a インクジェットヘッドの吐出口 2b インクジェットヘッド走査ガイド 2c 昇華性インクドット 3 中間転写部 3a 記録剤保持媒体 3b 補強部材 3c マーカ 4 プラテン 5 記録媒体 101 長尺サーマルヘッド 102 長尺インクジェットヘッド

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録剤を保持する記録剤保持手段と、 前記記録剤保持手段に保持された記録剤を加熱により記
    録媒体に転写して記録を行うサーマルヘッドと、 入力された画像データから前記サーマルヘッドに供給す
    る多値信号を生成する多値信号生成手段と、 前記記録剤保持手段に前記画像データに基づいて記録剤
    を供給する記録剤供給手段とを備え、 前記記録剤保持手段がシート形状であり、円筒形の補強
    部材の表面に取り付けられていることを特徴とする記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記補強部材は、所定の厚さを有する中
    空のドラム形状であり、記録領域に対応した大きさの窓
    部を有し、該窓部に前記記録剤保持手段が取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記補強部材は、前記窓部から一方の底
    面に通じる切り込みを有することを特徴とする請求項1
    または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録保持手段は、前記補強部材に着
    脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録剤供給手段は、記録剤を前記記
    録剤保持手段に吐出するインクジェットヘッドと、該イ
    ンクジェットヘッドに供給する2値信号を生成する2値
    信号生成手段とを含むことを特徴とする請求項1から4
    のいずれかに記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記2値信号生成手段は、前記画像デー
    タから前記2値信号を生成することを特徴とする請求項
    5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記2値信号生成手段は、前記多値信号
    から前記2値信号を生成することを特徴とする請求項5
    に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記サーマルヘッドおよび前記インクジ
    ェットヘッドは、所定方向に配列された複数の記録素子
    を有し、前記記録素子の配列方向と略直交する方向に往
    復移動するように構成されていることを特徴とする請求
    項5から7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記サーマルヘッドおよび前記インクジ
    ェットヘッドは、前記記録媒体の幅に対応した記録素子
    列を有することを特徴とする請求項5から7のいずれか
    に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用して記録剤を吐出する記録ヘッドであっ
    て、記録剤に与える熱エネルギーを発生するための熱エ
    ネルギー変換体を備えていることを特徴とする請求項5
    から9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記インクジェットヘッドは、印加さ
    れた電圧に応じて変形する圧電素子を備え、該圧電素子
    の変形を利用して記録剤を吐出する記録ヘッドであるこ
    とを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載の記録
    装置。
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