JP2002103572A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2002103572A
JP2002103572A JP2000294718A JP2000294718A JP2002103572A JP 2002103572 A JP2002103572 A JP 2002103572A JP 2000294718 A JP2000294718 A JP 2000294718A JP 2000294718 A JP2000294718 A JP 2000294718A JP 2002103572 A JP2002103572 A JP 2002103572A
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JP
Japan
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recording paper
ink
ink jet
nozzle member
jet printer
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JP2000294718A
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English (en)
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Toshiaki Michihiro
利昭 道廣
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク滴を記録紙の所定位置に正確に着弾させ
て、鮮明な画像を形成することが可能な、高性能のイン
クジェットプリンタを提供する。 【解決手段】複数個の発熱素子3が設けられている基板
2上に、発熱素子3に対応した複数個のインク吐出孔7
を有するノズル部材6を、間に所定の間隔をあけて配設
し、前記基板2及びノズル部材6間の間隙にインク8を
充填してなるインクジェットヘッド1と、記録紙Mを前
記ノズル部材6のインク吐出孔7上に搬送する搬送機構
10,11と、を備えたインクジェットプリンタにおい
て、前記インクジェットヘッド1のノズル部材6の外表
面を平面状になし、かつ該外表面が記録紙Mの搬送方向
下流側で上流側に比し記録紙Mに近接するようにインク
ジェットヘッド1を記録紙Mに対し傾斜させて配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙にインク滴
を所定パターンに付着させて画像等を形成するインクジ
ェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録紙に画像等を形成するた
めの記録装置としてインクジェットプリンタが用いられ
ている。
【0003】このようなインクジェットプリンタの記録
方式には、インク滴を記録紙に向けて吐出させるのに発
熱素子の発する熱エネルギーを利用するものや圧電素子
の変形を利用するもの、更には電磁波の照射に伴って発
生する熱を利用するもの等があり、これらの中でも発熱
素子の熱エネルギーを利用するサーマルジェットタイプ
のものは、発熱素子のパターン形成が容易である上に、
小さな面積の発熱素子であっても比較的大きな熱エネル
ギーを発生させることができることから、高密度記録へ
の対応に適したものとして注目されている。
【0004】かかるサーマルジェットタイプのインクジ
ェットプリンタとしては、例えば図3に示す如く、基板
22の上面に複数個の発熱素子23を設けるとともに、
前記基板22上に、発熱素子23に対応した複数個のイ
ンク吐出孔25を有するノズル部材24を、間に所定の
間隔をあけて配設し、基板22−ノズル部材24間の間
隙にインク26を充填してなるインクジェットヘッド2
1と、記録紙Mを前記ノズル部材24のインク吐出孔2
5上に供給し、インク付着後の記録紙Mをプリンタ本体
の排出部に導くための搬送ローラ27,28と、前記イ
ンクジェットヘッド21と対向する位置に配置され、記
録紙Mをその背後から支持するプラテン29と、を備え
たものが知られており、前記搬送ローラ27等を用いて
記録紙Mをインクジェットヘッド21のインク吐出孔2
5とプラテン29との間に供給しながら、前記発熱素子
23を画像データに基づいて個々に選択的に発熱させ、
この熱エネルギーによってインク26中に気泡Aを発生
させるとともに、該発生した気泡Aによる圧力でもって
インク26の一部をノズル部材24のインク吐出孔25
より外部に吐出させ、これをインクジェットヘッド21
上を走行する記録紙Mに付着させることによって所定の
画像が記録される。
【0005】尚、上述したインクジェットヘッド21の
ノズル部材24は、記録動作時、その外表面がインクジ
ェットヘッド21上に供給される記録紙Mに対して平行
に配され、ノズル部材24と記録紙Mとの間にはほぼ一
定幅の隙間が形成されるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェットヘッド21を構成するノズル部材24−記録紙
M間の隙間が上述した如くほぼ一定幅になしてある場
合、隙間の内外で空気の通りが極めて良いことから、記
録紙Mをインクジェットヘッド21上に供給すると、ノ
ズル部材24−記録紙M間では記録紙Mの走行に伴う強
い隙間風が発生するとともに、該隙間風によってインク
吐出孔25より吐出されるインク滴の向きが記録紙Mの
進行方向に大きく傾き、その結果、インク滴を記録紙M
の所定位置に正確に着弾させることが不可となって画像
が不鮮明になるという欠点を有していた。
【0007】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は、インク滴を記録紙の所定位置に正確に
着弾させて、鮮明な画像を形成することが可能な、高性
能のインクジェットプリンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリンタは、複数個の発熱素子が設けられている基板上
に、発熱素子に対応した複数個のインク吐出孔を有する
ノズル部材を、間に所定の間隔をあけて配設し、前記基
板及びノズル部材間の間隙にインクを充填してなるイン
クジェットヘッドと、記録紙を前記ノズル部材のインク
吐出孔上に搬送する搬送機構と、を備えたインクジェッ
トプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドは、ノ
ズル部材の外表面が平面状になしてあり、かつ該外表面
が記録紙の搬送方向下流側で上流側に比し記録紙に近接
するように記録紙に対し傾斜して配置されることを特徴
とするものである。
【0009】また本発明のインクジェットプリンタは、
前記インクジェットヘッドの記録紙に対する傾斜角度
が、1°〜10°であることを特徴とするものである。
【0010】更に本発明のインクジェットプリンタは、
前記記録紙の搬送速度が5inch/sec〜15in
ch/secであることを特徴とするものである。
【0011】また更に本発明のインクジェットプリンタ
は、前記記録紙の表面平滑度が60sec以下であるこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明のインクジェットプリンタによれ
ば、インクジェットヘッドのノズル部材の外表面を平面
状になし、これが記録紙の搬送方向下流側で上流側に比
し記録紙に近接するようにインクジェットヘッドを記録
紙に対し傾斜させて配置するようになしたことから、ノ
ズル部材の外表面と記録紙との間には記録紙の進行方向
に向かって先細りした略三角形状の空間が形成され、こ
の空間内に吹き込む風の一部がノズル部材の近傍で渦を
巻くようになっている。このため、記録紙の走行に伴い
ノズル部材−記録紙間の隙間に強い風が吹き込んでも、
上述した渦巻き状の気流が記録紙の走行に伴う空気の流
れを一部、相殺して上述した空間内の空気を澱ませ、記
録紙−ノズル部材間の隙間風を有効に弱めることがで
き、これによりノズル部材のインク吐出孔より吐出され
るインク滴を記録紙の所定位置に正確に着弾させて、鮮
明な画像を形成することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の一形態に係るインク
ジェットプリンタの構成を示す図であり、同図に示すイ
ンクジェットプリンタは、大略的に、インクジェットヘ
ッド1と、搬送手段10,11と、を含んで構成されて
いる。
【0014】前記インクジェットヘッド1は、アルミナ
セラミックス等の電気絶縁性材料から成る基板2をベー
スとし、その上面で発熱素子3やノズル部材7等を支持
するようになっている。
【0015】前記基板2は、例えばアルミナセラミック
スから成る場合、アルミナ、シリカ、マグネシア等のセ
ラミックス原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加・混
合して泥漿状に成すとともに、これを従来周知のドクタ
ーブレード法やカレンダーロール法等を採用することに
よってセラミックグリーンシートを得、しかる後、前記
セラミックグリーンシートを所定形状に打ち抜いた上、
高温で焼成することによって所定の矩形状をなすように
製作される。
【0016】また前記基板2の上面には、ほぼ全面にわ
たって図示しないグレーズ層が被着・形成され、該グレ
ーズ層の上面には複数個の発熱素子3と該各発熱素子3
の両端に電気的に接続される電極4とが被着されてい
る。
【0017】前記多数の発熱素子3は、例えば600d
pi(dot per inch)のドット密度で主走査方向に直線状
に配列されており、Ta−SiO2等の電気抵抗材料に
より形成されているため、電極4等を介して電源電力が
印加されるとジュール発熱を起こし、インク8中で気泡
Aを発生させるのに必要な所定の温度となる。
【0018】尚、前記発熱素子3は従来周知の薄膜形成
技術、具体的には、スパッタリング法、フォトリソグラ
フィー技術及びエッチング技術を採用し、前述の電気抵
抗材料を所定パターンに加工することにより形成され
る。
【0019】更に前記発熱素子3等の上面には保護膜5
が被着され、この保護膜5によって発熱素子3及び電極
4を被覆するようになっている。
【0020】前記保護膜5は、窒化珪素等の無機質材料
によって形成されており、発熱素子3や電極4をインク
8中に含まれている水分等の接触による腐食等から保護
する作用を為す。
【0021】また更に前記基板2上には、複数個のイン
ク吐出孔7を有するノズル部材6が、間に所定の間隔を
あけて基板2とほぼ平行に配設される。
【0022】前記ノズル部材6は、その外表面が平面状
をなすように形成されており、これを図示しないスペー
サを介して基板2上に載置させることにより基板2及び
ノズル部材6間に10μm〜100μm程度の間隙が設
けられる。
【0023】また前記ノズル部材6のインク吐出孔7
は、インクジェットヘッドの記録動作時、インク滴を記
録紙に向けて吐出すべく発熱素子3上に配置され、発熱
素子3と1対1に対応するようにして主走査方向に所定
の密度で配列される。
【0024】尚、前記ノズル部材6は、ポリイミド樹脂
やエポキシ樹脂等の樹脂材料から成り、これら樹脂材料
の液状前駆体を、ディスペンサー等を用いて基板上面に
塗布するとともに、これを従来周知のフォトリソグラフ
ィー技術及びエッチング技術を採用し、所定形状に加工
することにより形成される。
【0025】更にまた前記基板2とノズル部材6との間
に形成される間隙には、インク8が充填される。
【0026】前記インク8としては、例えば顔料タイプ
の水性インクや染料タイプの水性インク等が使用され、
該インク8は図示しないインクタンクより基板2−ノズ
ル部材6間に供給され、前述した発熱素子3の熱エネル
ギーによってインク8中に気泡Aが発生すると、それに
伴う圧力でもってインク8の一部がインク吐出孔7より
外部に吐出されるようになっている。
【0027】一方、前記搬送手段10,11は、供給ロ
ーラ10と排出ローラ11とで構成されている。
【0028】前記供給ローラ10は、記録紙Mを前記ノ
ズル部材6のインク吐出孔7上へ供給するためのもので
あり、インクジェットヘッド1に対して記録紙Mの搬送
方向上流側にインクジェットヘッド1と離間して配され
る。
【0029】また前記排出ローラ11は、インク8が付
着された印画後の記録紙Mをプリンタ本体の排出部へ導
くためのものであり、インクジェットヘッド1に対して
記録紙Mの搬送方向下流側にインクジェットヘッド1と
離間して配される。
【0030】前記供給ローラ10及び排出ローラ11
は、例えば金属から成る支持棒の周囲に摩擦係数の高い
材料、例えば硬度30°〜60°のゴム等を巻き付けて
構成されており、図示しない駆動モータ等によって所定
の送り速度で回転・駆動される。
【0031】またこれらの搬送手段10,11によって
搬送される記録紙Mは、記録動作時、インクジェットヘ
ッド1と対向する領域でプラテン12でもって背後より
支持され、インクジェットヘッド1のノズル部材6と対
向する領域においてインクジェットヘッド1より例えば
300μm〜2000μmだけ離間するようにして張設
される。
【0032】尚、前記記録紙Mは、記録動作時、例えば
5inch/sec〜15inch/secの速度で所
定方向に搬送され、かかる記録紙Mとしては、表面平滑
度60sec以下(JIS P 8119に示される試
験方法にて測定した値)のものが好適に使用される。
【0033】そして、先に述べたインクジェットヘッド
1は、ノズル部材6の外表面が記録紙Mの搬送方向下流
側で上流側に比し記録紙Mに近接するように記録紙Mに
対し傾斜して配置される前記インクジェットヘッド1
は、少なくとも記録動作時に、記録紙Mに対して例えば
1°〜10°の傾斜角度で傾斜するように配置され、ノ
ズル部材6の外表面と記録紙Mとの間には記録紙Mの進
行方向に向かって先細りした略三角形状の空間が形成さ
れることとなる。
【0034】このような略三角形状の空間に記録紙Mの
搬送方向下流側より風が吹き込んだ場合、その一部はノ
ズル部材6の近傍で渦を巻くようになっており、それ
故、記録紙Mの走行に伴いノズル部材6−記録紙M間の
隙間に強い風が吹き込んでも、上述した渦巻き状の気流
が記録紙Mの走行に伴う空気の流れを一部、相殺するこ
とにより記録紙M−ノズル部材6間の隙間風を有効に弱
め、上述した空間内の空気を澱ませることができる。従
って、ノズル部材6のインク吐出孔7より吐出されるイ
ンク滴は記録紙Mの所定位置に正確に着弾されるように
なり、記録紙Mに鮮明な画像を形成することが可能とな
る。
【0035】かくして上述した本形態のインクジェット
プリンタは、記録紙Mを供給ローラ10等を用いてイン
クジェットヘッド1とプラテン12との間に供給しなが
ら、インクジェットヘッド1の発熱素子3を画像データ
に基づいて個々に選択的に発熱させ、この熱エネルギー
によってインク8中に気泡Aを発生させるとともに、該
発生した気泡Aによる圧力でもってインク8の一部をノ
ズル部材6のインク吐出孔7より外部に吐出させ、これ
を記録紙Mに付着させることによって所定の画像が記録
される。
【0036】尚、本発明は上述の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能である。
【0037】例えば上述の形態において図2に示す如
く、インクジェットヘッド1の基板2−ノズル部材7間
にインク8を供給するためのインク供給管9を記録紙M
の搬送方向下流側に取着させておけば、インク供給管9
と記録紙Mとの間には広い空間が形成されるので、イン
ク供給管9の断面積を大きく取ることができ、この場
合、インク8がインク供給管9内を流動する際の流路抵
抗が小さくなるため、インク8が基板2−ノズル部材6
間の間隙にスムーズに供給されるようになる利点もあ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンタによれ
ば、インクジェットヘッドのノズル部材の外表面を平面
状になし、これが記録紙の搬送方向下流側で上流側に比
し記録紙に近接するようにインクジェットヘッドを記録
紙に対し傾斜させて配置するようになしたことから、ノ
ズル部材の外表面と記録紙との間には記録紙の進行方向
に向かって先細りした略三角形状の空間が形成され、こ
の空間内に吹き込む風の一部がノズル部材の近傍で渦を
巻くようになっている。このため、記録紙の走行に伴い
ノズル部材−記録紙間の隙間に強い風が吹き込んでも、
上述した渦巻き状の気流が記録紙の走行に伴う空気の流
れを一部、相殺して上述した空間内の空気を澱ませ、記
録紙−ノズル部材間の隙間風を有効に弱めることがで
き、これによりノズル部材のインク吐出孔より吐出され
るインク滴を記録紙の所定位置に正確に着弾させて、鮮
明な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態に係るインクジェットプリンタ
の構成を示す図である。
【図2】本発明の他の形態に係るインクジェットプリン
タの構成を示す図である。
【図3】従来のインクジェットプリンタの構成を示す図
である。
【符号の説明】
1・・・インクジェットヘッド、2・・・基板、3・・
・発熱素子、6・・・ノズル部材、7・・・インク吐出
孔、8・・・インク、10・・・搬送手段(供給ロー
ラ)、11・・・搬送手段(排出ローラ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の発熱素子が設けられている基板上
    に、発熱素子に対応した複数個のインク吐出孔を有する
    ノズル部材を、間に所定の間隔をあけて配設し、前記基
    板及びノズル部材間の間隙にインクを充填してなるイン
    クジェットヘッドと、記録紙を前記ノズル部材のインク
    吐出孔上に搬送する搬送機構と、を備えたインクジェッ
    トプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドは、ノ
    ズル部材の外表面が平面状になしてあり、かつ該外表面
    が記録紙の搬送方向下流側で上流側に比し記録紙に近接
    するように記録紙に対し傾斜して配置されることを特徴
    とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】前記インクジェットヘッドの記録紙に対す
    る傾斜角度が、1°〜10°であることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】前記記録紙の搬送速度が5inch/se
    c〜15inch/secであることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】前記記録紙の表面平滑度が60sec以下
    であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェッ
    トプリンタ。
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