JP2002101756A - 植物育成情報の取得方法、植物育成制御システム及び植物育成事業の支援方法 - Google Patents

植物育成情報の取得方法、植物育成制御システム及び植物育成事業の支援方法

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JP2002101756A
JP2002101756A JP2000300893A JP2000300893A JP2002101756A JP 2002101756 A JP2002101756 A JP 2002101756A JP 2000300893 A JP2000300893 A JP 2000300893A JP 2000300893 A JP2000300893 A JP 2000300893A JP 2002101756 A JP2002101756 A JP 2002101756A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】様々な植物の持つ多様性の解明や、研究を安価
に短い期間で行うことが可能な植物育成情報の取得方法
及び植物育成制御システムを提供することにある。 【解決手段】顧客A側に設けられる植物育成装置1は、
育成植物を植え付けるベース部を備えた育成用閉空間を
有するとともに、該育成用閉空間の様々な環境条件を制
御するための制御機器類と環境状態を検知するセンサー
類を有し、制御ユニット2に接続される。制御ユニット
2は汎用通信機器3を通じてインターネットINTを介
して事業者B側のサーバー4に接続される。事業者A側
では複数の顧客Aとの問で様々な育成情報のやり取りを
行うと共に、自動或いはコンピュータ5の操作によって
その育成情報の加工を行い新たな育成情報とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物育成情報の取
得方法、植物育成制御システム及び植物育成事業の支援
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】太古から植物は、厳しい自然界の気象の
変化や他の動植物の振舞いに対して適応し生きてきた。
またこの外的要因は、時には種の絶滅などへも作用した
が、その度にそれに耐え得る新種が生まれることとな
り、現在まで多種多様の植物が生まれてきた。そうして
植物は、姿形また適合する成育条件の違いなど多様な品
種を持つこととなり、その内部においても多彩な外的要
因に対処でき得るよう多様な遺伝子情報を持つこととな
った。
【0003】野菜や花卉類は古くから人類によって栽培
されており、その栽培方法は年代と共に様々に変化して
きている。古くは、植物の育成の手助けをするというも
ので、土地の選定、周りの雑草の処理や害虫の処理、水
管理などが主であった。
【0004】現在はこれに積極的に植物の育成を促進す
るための、肥料の管理、温度管理、光管理などが加わ
り、広大な畑の作物からハウス栽培や一貫大量生産の植
物工場へと移り変わってきている。
【0005】このハウス栽培や植物工場において生産さ
れる植物は、古くから栽培されその育成方法や条件があ
る程度明らかになっているもので、更に上記生産方法に
適した品種に限られてきている。あるいは品種改良など
によって同生産方法に適した品種を作り出してきてい
る。
【0006】これに加え人間の欲求は、花卉類であれば
「もっと色合いの良いもの、形の良いもの、珍しいもの
等」、野菜であれば「もっと美味しいもの、大きいも
の、収穫量の多いもの等」と、現状に満足することなく
次々と現れてくる。
【0007】これらを満足させていくため、更に新しい
品種改良を進めたり、新しい育成方法を開発したりする
必要性がでてきている。しかしながらこれらの開発にあ
たっては、多数のサンプルと広大な土地、精密な制御管
理技術、更に長い期間が必要であり、コスト負担は多大
なものがある。このためこれを行っているのは、各地の
農業試験所や大学の研究機関などの非営利機関が主であ
り、営利目的である民間では非常に限られた分野でしか
行われていないのが実情である。また上記農業試験所や
大学においても、学術的に興味のあるテーマがあって
も、差し当たっての注目性のあるもの、社会貢献度の大
きいもの、速効性のあるものから行うこととなり、実際
の開発は同様に限られた分野や限られた方式が対象とな
っている。
【0008】一方、農業分野における大量生産(高効率
生産)や高付加価値生産の手段は、品種改良などによる
植物の種子レベルでの情報操作と、育成段階での様々な
環境条件制御である。
【0009】前者は、交配技術や遺伝子組み替えなどの
高度な技術分野として確立され、現在も新種の植物がど
んどん生み出されている。
【0010】後者は、気温・地温・湿度・水分量・炭酸
ガス濃度・光の強さ・光の波長・光のリズムなどを機械
的に制御し自然界で起こるマイナスの育成条件を省き、
安定的な育成栽培を行うものである。
【0011】これはハウス栽培や植物工場などで、特定
の作物や花卉類において絞り込んだ条件のもとで行われ
ており、研究室で準備された育成条件をもとに、各育成
条件を電気的に制御できるようにし、更にインターネッ
ト等を介し遠隔地から集中的に制御する方式も試みられ
つつある。
【0012】ところで、前述のマイナスの育成条件の中
には、病気や害虫による育成阻害要因もある。また土壌
条件については、連作による成育障害や肥料不足などの
問題もある。
【0013】これらの問題を解決するために化学肥料や
農薬が研究開発され、近代農業においては不可欠な存在
となってきている。
【0014】しかしながら大量且つ長期に亘る化学肥料
や農薬の使用は、その周辺の自然環境の破壊を招いてき
ただけでなく、アレルギーなどの人体への影響も指摘さ
れるようになり、消費者も無農薬や有機栽培といったも
のに興味を示すようになり、日々その重要性は高まって
きている。
【0015】他方、上記の農業としての植物育成栽培以
外に、家庭に於ける植物育成栽培があり、ガーデニング
やキッチンガーデン(家庭菜園)を楽しむ人が年々増加
しているが、その目的も多様で、植物の配置や種類など
アートとして楽しむもの、できた作物を楽しむもの、そ
の過程の育成や日々の世話を楽しむもの、珍しい種類や
形を育てて楽しむもの、その他様々である。
【0016】その際の育成条件としては、天候などの自
然環境の変化や病害虫の問題などがあるが、これらをク
リアするためのマニュアルや薬品類および各種園芸グッ
ズが広く使われている。これらは、上記農業試験所や各
種研究機関及び園芸メーカーなどが研究開発してきた結
果をもとに、主として普通の植物を普通に育成すること
を目的として作られている。
【0017】ところで、前述の植物工場等には大規模な
植物育成装置がシステムとして配置され、育成制御も特
定の分野では積極的に行われている。家庭用の小規模な
植物育成装置は僅かながら存在するものの、その方式は
水耕栽培の形式で、制御に関しても水耕部分の制御と照
明制御ぐらいで、後は植物自体の潜在的な能力に任せる
というものである。植物育成装置として自然界の環境か
ら切り離した場合、少なくともその自然界と同様の条件
で制御するためには、多岐にわたる細かな制御が必要で
あり、マニュアル操作のみで長期間に亘って制御を続け
るのは困難と考えられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】一方植物の持つ多様性
の解明、植物の持つ多様性の研究は、一部の限られた作
物や花卉類しか進んでおらず、その他大多数の植物の研
究は時間やコストの面から困難な状況にある。
【0019】このまま偏った品種のみの育成やその研究
が進むことは、他の大多数の種の存続にも影響を与え、
将来的な自然環境の変移によって致命的な問題を引き起
こすことが予想されている。
【0020】また突発的な自然環境の変化に対しても存
続し得る植物は必ず存在するものであるが、これらの研
究がなされず、そればかりか現在の大量生産に都合のい
い作物のみを生産し、その他の多様な遺伝子情報を持つ
作物を生産しないことは、その種の絶滅をも意味する。
将来的な自然環境の変化に対しても、人類が安定的に植
物からの恩恵を受けていくためには、様々な植物のもつ
様々な環境適応性などを研究し、植物の持つ多様性を解
明していくことが必要である。
【0021】また植物制御技術品種改良などによる植物
の種子レベルでの情報操作の方法の一つとして遺伝子組
み替え技術があるが、これは生産性の向上を主目的とし
ているため、耐薬品性や耐虫性に特化している傾向にあ
る。この為長期的な人体への影響が懸念されるようにな
ってきている。また、ハウス栽培や植物工場などで環境
制御され栽培されているものもあるが、その植物も、そ
れに対する制御因子も特定のものに限られている。植物
によっては影響する制御因子やそのレベルが様々であ
り、現在の植物に対する環境制御技術はまだまだ十分と
は言えない。
【0022】更に大量・長期に亘る化学肥料・農薬の使
用は、その周辺の自然環境の破壊を招いてきただけでな
く、アレルギーなどの人体への影響も指摘されるように
なり、消費者も無農薬や有機栽培といったものに興味を
示すようになり、日々その重要性は高まってきている。
またこのような薬品類の使用は、土壌そのものの薬品依
存率をも高め、更に強い薬品の開発へと悪循環を繰り返
すこととなる。そしてこれは将来的にこの循環が飽和し
たとき、急激な生産性の低下なとが懸念されてきてい
る。
【0023】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
で、その目的とするところは様々な植物の持つ多様性の
解明や、研究を安価に短い期間で行うことが可能な植物
育成情報の取得方法、植物育成制御システム及び植物育
成事業の支援方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、育成植物を植え付けるベー
ス部を備えた育成用閉空間を有する植物育成装置と、該
植物育成装置に隣接又は内包するように配設され、上記
育成用閉空間内の環境を含めた植物育成に要する育成要
素の制御を行う制御機器及び上記育成用閉空間内の環境
状態を検知するセンサ類と、上記制御機器の制御情報や
上記センサ類で検知した環境の情報を統合する制御ユニ
ットとを顧客側に備え、インターネットを通じて上記制
御ユニットとの間で情報の授受を行うサーバーを事業者
側に備え、事業者側の上記サーバーから上記インターネ
ットを通じて上記制御ユニットへ植物育成情報を与える
第1のステップと、与えられた上記植物育成情報に基づ
いて上記制御ユニットにより上記制御機器及び上記セン
サ類を使用して上記育成用閉空間内の環境を制御して、
上記育成植物を育成する第2のステップと、上記育成用
閉空間内の環境の情報と育成植物の成育状態を結果情報
として制御ユニットからインターネットを介して上記事
業者側のサーバーへ伝達する第3のステップと、結果情
報から事業者側で分類解析する第4のステップとからな
ることを特徴とする。
【0025】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記分類解析後、該分類解析で得られた情報を、
上記植物育成情報の更新情報として顧客側の制御ユニッ
トにインターネットを通じて伝達する第5のステップを
設け、上記第1のステップから上記第5のステップをサ
イクリックに繰り返すことを特徴とする。
【0026】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、上記第1のステップに、使用する上記植物
育成情報を顧客側がカスタマイズ化する過程を含めてい
ることを特徴とする。
【0027】請求項4の発明では、請求項1乃至3の発
明において、上記植物育成情報では、植物育成過程を、
上記育成用閉空間内の環境条件や上記制御機器の制御条
件を成長の時系列上に配置して示すことを特徴とする。
【0028】請求項5の発明では、請求項1乃至3の発
明において、上記育成用閉空間内の環境の情報及び制御
機器の制御情報から少なくともなる個別情報を、植物育
成の一機会毎或いは統計処理の代表情報として、制御ユ
ニットヘの入力情報となる目的化された上記育成用閉空
間の環境情報と、該環境情報より算出されて各制御機器
を制御する制御情報と、制御された結果として各センサ
ー類により検知される上記育成用閉空間の環境の情報と
で構成したことを特徴とする。
【0029】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、複数の上記各個別情報を基に、対象とする育成植
物、環境条件、制御条件等の育成要素と、育成結果を限
定し、要因に対する育成結果のばらつき分布、有意差を
数値化することを特徴とする。
【0030】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、上記育成対象植物毎に上記育成要素と、上記育成
結果をマトリクスに配置して、育成要素と育成結果の必
要十分な組み合わせである第1の情報と、それ以外の実
情報及び要因の相互効果と複合効果とを対象とした第2
の情報とを持つ統計情報を事業者側で生成することを特
徴とする。
【0031】請求項8の発明では、請求項5乃至7の何
れかの発明において、上記植物育成情報の詳細な個別情
報を、事業者側または顧客側に設けられる表示装置の画
面上に、各育成退職植物毎に上記マトリクスで統計情報
を表示し、上記マトリクス内を指定することで、詳細な
個別情報が得られるようにしたことを特徴とする。
【0032】請求項9の発明では、下部に育成植物を植
え付けるベース部を設けた育成用閉空間を有し、外部よ
り上記育成用閉空間内を外部より視認可能とした植物育
成装置と、該植物育成装置に隣接又は内包するように配
設され、上記育成用閉空間内の環境を含めた植物育成に
要する育成要素の制御を行う制御機器及び上記育成用閉
空間内の環境状態を検知するセンサ類と、上記制御機器
の制御情報や上記センサ類で検知した環境の情報を統合
する制御ユニットとを顧客側に備え、インターネットを
通じて上記制御ユニットとの間で情報の授受を行うサー
バーを事業者側に備えて成ることを特徴とする。
【0033】請求項10の発明では、請求項9の発明に
おいて、上記制御ユニットは、パソコン又は携帯電話或
いは直接インターネットに接続されるネットワーク側の
入出力部と、上記制御機器及びセンサー類と接続される
入出力部とを備えるとともに、上記ネットワークを介し
て上記サーバーから送られてくる植物育成情報を上記各
制御機器の制御信号に変換して各制御機器へ伝達し、上
記センサー類からの環境検知情報を植物育成の結果情報
に変換して上記ネットワークを通じて上記サーバーへ伝
達する機能を備えたことを特徴とする。
【0034】請求項11の発明では、請求項9又は10
の発明において、上記制御ユニットは、上記センサー類
が検知した環境の情報を、入力された植物育成情報と比
較して、上記制御機器に制御信号としてフィードバック
する機能を有することを特徴とする。
【0035】請求項12の発明では、汎用の公開提示手
段により一般顧客に対して植物育成に係る事業内容を公
開提示する過程と、該公開によって提示された事業内容
に基づいた育成対象植物、植物育成に要する装置・機器
の購入若しくは貸与及び装置・機器の種別、育成必要用
品の有無、当該事業者との契約等、一般顧客の意志決定
を受け取る過程と、一般顧客の意志決定内容に基づいて
装置・機器の発送、種苗の発送・植物育成に関する育成
プログラムの発送・植物育成用品の発送等の発送処理を
行う過程とを事業者側過程として設け、上記意志決定を
事業者側に汎用の伝達手段により伝達する過程と、事業
者側から発送されてきた装置・機器の設置と、育成プラ
グラムの設定と、種苗受付とを少なくとも行って育成を
開始する過程とを一般顧客側過程として設け、事業者側
で一般顧客側から植物の成育状態を含めた植物育成の情
報をネットワークを通じて受け取り、育成状況の把握と
植物育成の情報の収集を行うとともに、育成状況の診断
を行い、該診断結果に基づいて一般顧客へのアドバイス
をネットワークを通じて行うこと特徴とする。
【0036】請求項13の発明では、請求項12の発明
において、上記ネットワークとしてインターネットを用
いるとともに、公開提示手段及び一般顧客の意志決定を
受け取る手段としてインターネット上のホームページを
用いることを特徴とする。
【0037】請求項14の発明では、請求項12又は1
3の発明において、事業者側で収集した植物育成の情報
を分類解析して統計情報とし、統計情報の販売を上記ネ
ットワークを介して行うことを特徴とする。
【0038】請求項15の発明では、大規模植物育成業
者や研究機関等の専業顧客に対する植物育成情報の販売
に対応して、一般顧客に植物育成の請負募集を汎用の公
開提示手段で提示する過程と、該公開によって提示され
た募集内容に基づいた一般顧客の意志決定を受け取る過
程と、一般顧客の意志決定内容に基づいて植物育成情報
収集のための植物育成に要する装置・機器の発送、種苗
の発送・植物育成に関する育成プログラムの発送・植物
育成用品の発送等の発送処理を行う過程とを事業者側過
程として設け、上記意志決定を事業者側に汎用の伝達手
段により伝達する過程と、事業者側から発送されてきた
装置・機器の設置と、育成プラグラムの設定と、種苗受
付とを少なくとも行って育成を開始する過程とを一般顧
客側過程として設け、事業者側で一般顧客側から植物の
成育状態を含めた植物育成の情報をネットワークを通じ
て受け取り、育成状況の把握と植物育成の情報の分類・
解析及び蓄積を行い、育成状況の診断を行い、該診断結
果に基づいて一般顧客へのアドバイスをネットワークを
通じて行うとともに、分類解析及び蓄積した植物育成の
情報を専業顧客に対してネットワークを通じて受け渡す
ことを特徴とする。
【0039】請求項16の発明では、請求項15の発明
において、上記ネットワークとしてインターネットを用
いるとともに、公開提示手段及び一般顧客の意志決定を
受け取る手段としてインターネット上のホームページを
用いることを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態により詳説
する。
【0041】図1は本発明を実現した植物育成制御シス
テムの実施形態の構成を示しており、該植物育成制御シ
ステムは、顧客A側には、様々な植物を育成するための
植物育成装置1が屋内或いは屋外に設置される。
【0042】植物育成装置1は、育成植物を植え付ける
ベース部を備えた育成用閉空間を有するとともに、該育
成用閉空間の様々な環境条件を制御するための制御機器
類と環境状態を検知するセンサー類を有し、また植物育
成装置1に隣接(或いは内包)された制御ユニット2に
接続される。
【0043】制御ユニット2は、外部情報用の入出力部
(入出力用ポート)を有し、直接、或いはパソコン3
a,家庭用ゲーム機3b,携帯電話3cなどの汎用通信
機器3を通じてインターネットINTに接続される。
【0044】一方事業者B側では、インターネットIN
Tに接続されたサーバー4を有し、複数の顧客Aとの問
で様々な育成情報のやり取りを行うと共に、自動或いは
事業者B側のコンピュータ5の操作によってその育成情
報の加工を行い新たな育成情報とすることができるよう
になっている。
【0045】ここで栽培する植物の目的に合わせた多様
な植物育成の情報を得る本発明方法を図2に示す基本的
なフローチャートで説明する。
【0046】このフローチャートの第1のステップとし
て、事業者B側は本システムを利用して可能な各種植物
のリストならびに植物育成装置1やその他育成に必要な
各種情報を、上記サーバー4により構築したWebサー
バー上のホームページを使って顧客Aに提供(開示)す
る。
【0047】そして、顧客Aはこれらの情報をもとに、
育成する植物並びに育成方法を決め、植物育成情報と種
苗を事業者B側から入手すると共に、植物育成装置1が
無い場合は同時に植物育成装置1及び制御ユニット2の
購入或いはレンタル(有料貸与)契約を行うその後、事
業者B側は顧客Aの注文及び契約状況に従って、植物育
成装置1、種苗、植物育成情報(育成プログラム)・そ
の他植物育成に必要とする用品(サプライ品)の発送を
行う。ここで植物育成情報は顧客A側がインターネット
INTを通じてダウンロードすることもできる。
【0048】第2ステップとして、顧客Aは植物育成装
置1のセッティング並びに種苗の植付けを行い、場合に
よっては家庭内のパソコン3aやゲーム機3b或いは携
帯電話3cなどの汎用通信機器3との接続も行う。
【0049】そして、事業者B側から提供された植物育
成情報にしたがって、自動的に或いは手動操作にて植物
育成装置1に備わった環境制御用の制御機器に指令を出
し、実際の植物育成栽培を開始する。
【0050】また同時に、必要となってくる肥料その他
のサプライ品を随時入手(購入・サービス)する。
【0051】第3のステップとして、育成終了までの間
制御したときの制御機器の動作状態及びセンサー類で検
知する植物育成装置1の育成用閉空間の環境の情報を育
成制御状況の情報としてサーバー4側へ自動送信させ、
事業者B側でこれら情報をモニターする。そして育成が
終了すると顧客Aが手動入力する直接育成状態の情報や
自動的に取り込まれる制御情報を結果情報として、イン
ターネットINTを介して事業者B側に伝達する。
【0052】第4のステップとして、第3のステップで
得られた結果情報を事業者B側のサーバー3で受け蓄積
すると共に、自動或いは手動でカテゴリー毎に分類解析
し、新たな植物育成情報を作成する。
【0053】これら一連の流れの中で、顧客Aは、殆ど
手を加えることなく自動で育成することができ、逆に自
由に手を加えて自分なりの植物育成を楽しむこともでき
る。何れにしても実際に制御された育成結果の情報が事
業者B側に伝わり、事業者B側はこの結果情報をもと
に、また複数の顧客Aからの結果情報をもとに、カテゴ
リー毎に統計的に様々な環境要因に対する育成結果の状
況をデータとして掴んで行くことができる。
【0054】また図3に示すように、上記第1乃至第4
のステップによって得られた正確さを増した新たな植物
育成情報(育成プログラム)を、再び顧客A側に更新さ
れた植物育成情報として提供する第5のステップを設
け、上記の第1乃至第5のステップをサイクリックに実
行することにより、植物育成情報は更に正確さを増すこ
ともができ、また詳細なカテゴリー毎の分類も可能とな
ってくる。
【0055】更に図4に示すように、顧客A側は事業者
B側で順次分類解析される植物育成の情報をヒントに、
家庭内のパソコン3aやゲーム機3b或いは携帯電話3
cなど汎用通信機器3を利用し、自由に植物育成情報
(育成プログラム)をカスタマイズするステップを設け
ることができる。
【0056】前者の例として、事業者B側から植物育成
情報(育成プログラム)を提供し(ダウンロードまたは
CD−ROMにて)、顧客Aは家庭内のパソコン3aに
て操作する。
【0057】後者の例として、顧客Aは携帯電話3cに
て事業者B側の提供する専用ホームページにアクセス
し、インターネットINT上でカスタマイズを行う。
【0058】これによって顧客A側は、育成の途中であ
っても自由に育成パターンを変更することができ、自分
なりの発見の中から新しい育成方法を見つけ出すという
楽しみを得ることもできる。このようにして得られた様
々な植物の様々な育成の情報は、事業者B側で更に細か
く分類解析され蓄積される。
【0059】そして、より確度の高い植物育成の情報と
して、また特殊な育成目的用の情報として、事業者B
は、植物工場やその他の農業関連法人、事業団体及び一
般ユーザーへ有償で提供することもできる。
【0060】一般顧客としては、一般家庭、オフィス観
葉植物提供業者、介護施設、病院等があり、また専業顧
客としては、農業関連法人や、野菜果物、花卉類を育成
する植物工場、ハウス栽培を行う一般農場、農業プラン
ト業者、農場試験所・大学等の研究機関があり、前者を
第1ユーザーU1、後者を第2ユーザーU2とすると、
事業者BとこれらユーザーU1,U2の関係は図5のよ
うになり、事業者Bは第1ユーザーU1に対しては会員
契約を、第2ユーザーU2に対しては情報売買契約を結
ぶ。
【0061】図6は、第1ユーザーU1と、事業者Bと
の間の流れを示しており、事業者Bから第1ユーザーU
1に対して、植物育成装置1を含む、機器の販売・レン
タルを行うとともに、オプション・サプライ品の販売
、基本の植物育成情報(育成プログラム)の提供を
行い、第1ユーザーU1からは制御の結果情報・育成
の結果情報を事業者B側へ送る。事業者Bは上記第1
ユーザーU1以外に他の第1ユーザーへの個人データ販
売をも行う。
【0062】図7は、第2ユーザーU2から事業者Bが
情報の提供を受ける場合を示しており、第1ユーザーU
1と事業者Bとの間は図6の場合と同様に、事業者Bか
ら第1ユーザーU1に対して、植物育成装置1を含む、
機器の販売・レンタルを行うとともに、オプション品
やサプライ品の販売、基本の育成情報の提供を行
い、第1ユーザーU1からは制御の結果情報、育成の
結果情報を事業者B側へ送る。事業者Bと第2ユーザ
ーU2との間では、第2ユーザーU2から事業者Bは第
1ユーザーU1に提供する基本育成情報の提供を受
け、事業者Bは第2ユーザーU2に対して第1ユーザー
U1から提供を受けた育成結果の情報を提供する。
【0063】上記のような本発明の植物育成事業におけ
る支援方法の処理過程を図8乃至図10に示す。
【0064】図8(a)は事業者Bと第1ユーザーU1
との間で新規契約を結び、第1ユーザーU1が育成を開
始するまでの流れを示しており、第1のステップS1で
は、事業者Bは汎用の公開提示手段であるサーバー4上
に構築したインターネットINTのホームページ上に事
業内容を提示する。
【0065】この提示内容は植物の種類、植物育成装置
1の種類、育成方法(手動による育成方法・自動による
育成方法・顧客側によるカスタマイズされた育成方
法)、当事業者Bが主宰する植物育成の会の入会方法、
サポート情報(育成のための用品(サプライ品)情報を
含む)、育成に用いるオプション品の情報、会費・購入
費の情報、契約内容等である。
【0066】第2のステップS2では上記ホームページ
をWWWブラウザによって閲覧し、入会を希望する第1
ユーザーU1は、ホームページ上から入会の手続きを行
う。
【0067】この手続きでは、制御機器、制御ユニット
2を含む植物育成装置1の購入又はレンタルの選定、更
に最初の育成植物の選定、植物育成装置1の種類(タイ
プ)の選定、又オプション品の追加等の選定を第1ユー
ザーU1が行い、更に入会の契約手続きを行う。
【0068】このようにしてホームページを通じて事業
者Bと第1ユーザーU1との間で契約が終了すると、第
3のステップS3において、事業者Bは当該第1ユーザ
ーU1に対してサービスを開始する。
【0069】このステップS3では、事業者Bは、選定
された内容に基づいて植物育成装置1の第1ユーザーU
1への発送、オプション品やサプライ品の発送、育成対
象の植物の種苗の発送、育成ソフト(育成制御のための
植物育成情報たる育成プログラム)の発送(文書やCD
ROMの郵送又はインターネットを通じた配信等)を行
う。
【0070】これら発送に対応して第1ユーザーU1で
は、第4のステップS4で植物育成装置1のセッティン
グを行う。
【0071】つまり第1ユーザーU1はこのステップS
4において、植物育成装置1や制御ユニット2などの部
材組み立て設置、家庭内のネットや携帯電話3b等の通
信機器3への接続、育成プログラムの設定、植物育成装
置1への種苗植え付け、サプライ品、オプション品の使
用開始等を経て育成を開始するのである。
【0072】図8(a)は事業者Bと第1ユーザーU1
とが新規契約を結ぶとともに、第1ユーザーU1が育成
を開始するまでの流れを示しているが、第1ユーザーU
1が既に事業者Bと契約を結んでいて、新たな植物を追
加育成したい場合には、事業者Bと当該第1ユーザーU
1との間は図8(b)に示すようなやり取りが行われ
る。
【0073】まず第1のステップS1’で第1ユーザー
U1が事業者Bのホームページ上で育成する植物を選定
する。この場合育成する植物の選定の他に、オプション
品の追加検討、契約更新等も行う。
【0074】事業者Bはホームページ上から第1ユーザ
ーU1より追加契約があって追加する植物選定がある
と、第2のステップS2’で第1ユーザーU1にサービ
スを開始し、事業者Bは、上記の選定された内容に基づ
いてオプション品の発送、育成対象の植物の種苗の発
送、育成ソフト(育成制御のための育成プログラムを)
の発送(文書やCDROMの郵送又はインターネットを
通じた配信等)を行う。
【0075】これら発送に対応して第1ユーザーU1で
は、第3のステップS3’で植物育成装置1のセッティ
ングを行う。
【0076】つまり第1ユーザーU1はこのステップS
3’において、植物育成装置1や制御ユニット2などの
更新清掃を行い、新たな育成プログラムの設定、植物育
成装置1への種苗植え付け、サプライ品(オプション
品)の使用開始等を経て育成を開始するのである。
【0077】以上図8(a)(b)は事業者Bと第1ユ
ーザーU1との間の契約(追加契約)から植物育成まで
の流れを示しているが、植物育成中における事業者Bと
第1ユーザーU1との間の流れを図9(a)に示す。
【0078】まず図9(a)の第1のステップS5では
第1ユーザーU1が植物育成を実践する。この実践で
は、制御ユニット2,制御機器による自動育成や、ユー
ザー自身によるサプライ品の使用、施肥、給水等の手動
育成を行う育成実践の他に、育成データ(環境検知情報
を含む育成制御状況)や植物の成育状況などの育成情報
を環境検知用のセンサによる自動収集や第1ユーザーU
1による手動入力などによってインターネットNTを通
じて事業者Bへ自動又は手動発信する過程がある。
【0079】第2のステップS6では、第1ユーザーU
1から発信され育成情報を基に、第1ユーザーU1へ育
成サポートをインターネットNTを通じて行う。つまり
制御情報や成育状況によって、植物育成状況の診断を行
って、診断結果に基づいて例えばEメールによって第1
ユーザーU1に対してアドバイスを与える。また第1の
ユーザーU1に対して必要に応じてオプション品の発送
を行う。
【0080】このアドバイスを受けた第1ユーザーU1
は第3のステップS7において、アドバイス内容に基づ
いて育成方法を修正する。この場合手動による育成修正
や、制御ユニット2や制御機器の制御条件の修正を行
う。
【0081】一方事業者Bは入手した上述の植物育成情
報や成育状況の情報(育成経過情報)に基づいて育成経
過の状況把握、植物育成情報の蓄積を第4のステップ8
で行う。
【0082】以上のステップ5〜8はサイクリックに育
成終了まで繰り返される。
【0083】第1ユーザーU1が事業者Bに育成終了を
例えばインターネットNTを通じて報告すると、事業者
Bは第5のステップ9で、サーバー4などに設けた経過
報告データベース等に育成終了報告を記入して、当該第
1ユーザーU1との契約(追加契約)解除処理を行う。
この育成終了時には第1ユーザーU1から育成の結果情
報が手動や自動により送られてくる。
【0084】この育成の結果情報は、事業者Bによって
図9(b)に示す流れに沿って加工され、専業顧客であ
る第2ユーザーU2への育成情報の販売等第2ユーザー
U2対象の事業が展開される。
【0085】この図9(b)の第1のステップS10で
は事業者Bが第1ユーザーU1からの育成結果情報を分
類し、育成個別情報としてホームページに掲載し、他の
第1ユーザーU1の植物育成及び植物育成選定の参考と
なる情報を提供する。
【0086】そして第2のステップS11では、事業者
Bが複数の第1ユーザーU1から育成結果情報をカテゴ
リー別に分類して、統計情報としてまとめ、ホームペー
ジに掲載する。この場合重要なものについては詳細な掲
載はしない。これにより他の第1ユーザーU1の植物育
成及び植物育成選定の参考となる情報の提供ができると
ともに、各植物毎の固有の育成条件を明らかにすること
ができる。
【0087】また第3のステップS12では、事業者B
が第2ユーザーU2にサービスを開始する。つまり重要
な育成統計情報についてホームページ上で項目紹介を行
い、情報販売の告知を行う。
【0088】そして次の第4のステップS13では、事
業者Bと告知を見た第2ユーザーU2との間でホームペ
ージ上で情報販売と契約を結ぶを行う処理を行う。
【0089】上記図9(b)は第1ユーザーU1が行っ
た植物育成の育成の結果情報を分類解析した情報を第2
ユーザーU2へ販売提供する場合であったが、第2ユー
ザーU2に対して育成情報の作成請負を行う場合につい
ての流れを図10に示す。
【0090】この場合、図10の第1のステップS14
で事業者Bはホームページ上で育成情報の作成請負ので
きることを告知する。
【0091】この告知を見た第2ユーザーU2はホーム
ページ上で事業者Bと契約を交わす(第2のステップS
15)。この場合の第2ユーザーU2は、新商品の育成
情報作成や、限られた育成条件下での生産性の向上など
のための多量の育成情報を必要とするユーザーが対象と
なり、契約時にデータ量、期間、費用等の条件を制定す
る。
【0092】このように第2ユーザーU2との間で契約
を結んだ事業者Bは第3のステップ16において、ホー
ムページを通じて、第1ユーザーU1を対象として委託
育成(請負育成)の情報を発信する。この情報として
は、育成する植物、育成条件の固定内容、契約金などが
ある。
【0093】このホームページの情報を見て委託育成を
請け負うことを希望する第1ユーザーU1は第4のステ
ップS17においてホームページ上で事業者Bとの契約
を結ぶ。この場合契約では、育成する植物の情報、育成
条件の固定内容、契約金等を決める。
【0094】そしてこれに基づいて図8(a)のステッ
プS3或いは図8(b)のステップS2’と同様に、事
業者Bから第1ユーザーU1に植物育成装置1,オプシ
ョン品、種苗、育成ソフトを発送し、この発送に対応し
て第1ユーザーU1は図8(a)のステップS4或るは
図8(b)のステップS3’を実行し、図9(a)に示
す植物育成を実践する。これにより事業者Bは育成状況
の把握、植物育成結果情報を入手などを経て、図9
(b)に示す場合と同様に植物育成結果の分類解析を行
って情報を加工する(第5のステップS18)。尚ステ
ップS18でのA,Bは図8(a)(b)の過程を示
し、またC,Dは図9(a)(b)の過程を示す。
【0095】この加工後、事業者Bは契約に従って加工
ができあがった情報を契約に基づいて対応する第2ユー
ザーU2に引き渡す(第6のステップS19)。
【0096】このようにして事業者Bではサーバー4に
おいて構築されるホームページにって支援されること
で、第1ユーザーU1との間で第1ユーザーU1が希望
する植物の育成のための事業展開を行え、また第1ユー
ザーU1の植物育成結果情報を収集して分類解析し、加
工した情報を専業者である第2ユーザーU2に販売する
事業も展開する。また更に第2ユーザーU2のための育
成情報の作成を委託する事業展開を行えるのである。
【0097】さて上記の事業展開において事業者Bから
第1ユーザーU1である顧客Aに販売或いはレンタルさ
れる植物育成装置1の例を図11及び図12に示す。
【0098】植物育成装置1は、実際に育成植物Xを育
成する育成用閉空間を構成する構造体からなり、その一
部はガラス或いはアクリルなどの透明なカバー10によ
って構成され、育成状態の観察や観葉の機能を有する。
【0099】植物育成装置1の育成用閉空間を内部に設
ける構造体は、上記カバー10と、底部11と、天井部
12と、装置本体13との4つのブロックに分かれてお
り、底部11は上面開口の凹平面11aを持つ扁平箱状
に形成され、育成植物Xが植え付けられ、該育成植物X
の根を張る部分であるベース部15を設けてある。この
ベース部15としては、土耕または水耕などの用途に合
わせたタイプが準備提供される。
【0100】また装置本体13は、底部11の一端の外
側面に内側面下部を沿うように底部11の一端部に立設
され、内側面下部に突出させている給水口部16を、底
部11の一端部側壁に形成した孔17に貫挿させて凹平
面11a内に臨ませ、凹平面11a上のベース15に給
水することができるようになっている。
【0101】上記カバー10は水平断面形状がコ字状
で、その両側片の端部を装置本体13の内側面の両側に
当接するようにしてベース15上に配設し、このカバー
10と装置本体13とで育成用閉空間の四方の周壁を構
成している。
【0102】カバー10は上述したようにベース15に
植え付けた育成植物Xの育成状態の観察や観葉のための
観察窓を兼ねるもので、通気孔18を図示するように穿
設してある。
【0103】天井部12はカバー10及び装置本体13
で構成される四方の周壁で囲まれる空間の天井部に被着
される。
【0104】而して育成用閉空間はカバー10,底部1
1,天井部12、装置本体13とで囲まれた内部空間に
より構成される。
【0105】さて上記天井部12には、育成植物Xの種
類や育成方式に合わせて、植物育成用照明ランプ19が
設けられ、また制御機器としてベース15と凹平面11
aとの間にベース用ヒーター14を配設したり、或いは
空調用として装置本体13内に空調機を、また植物育成
用照明ランプ19を調光するための調光器、更に制御機
器を時間制御するためのタイムスイッチ、上記の給水口
部16を用いたて自動給水或いは施肥を行うための自動
給水器や肥料供給装置、更に気流制御用のファン等の制
御機器が育成する植物や育成方式に応じてセットされ
る。
【0106】図12では制御機器として、ファン/ヒー
ター装置20が装置本体13内にセットされており、装
置本体13の側面にはファン/ヒーター装置20のため
に外気を取り込むための通気孔21を穿設するととも
に、内側面には送風用孔22を穿設してある。
【0107】また、育成用閉空間内の環境状態を検知す
るためセンサーとして、ベース温度センサー(土壌用、
水中用)、温度センサー、湿度センサー、照度センサ
ー、水分量センサー、炭酸ガスセンサーなどの環境検知
用のセンサーが育成植物Xの種類や育成方式に併せてセ
ットされる。
【0108】図12の場合には、ベース用温度センサー
23をベース15に対応して配設され、また装置本体1
3内に育成用閉空間内の温度及び湿度を検知するための
温度/湿度センサー24を内蔵してあり、この温度/湿
度センサ22に対応して装置本体13の前面側に通気孔
25を穿設してある。
【0109】また装置本体13内には制御機器、例えば
図12の場合であれば、ベース用ヒーター14、ファン
/ヒーター装置20、植物育成用照明ランプ19等の制
御機器に対する動作指令を送るとともに、その動作状態
を示す情報の受信を行う機能を備え、また育成用閉空間
内(場合によっては装置外も含む)の環境状態検知用の
センサー、例えばベース用温度センサー23,温度/湿
度センサ24等のセンサーと接続され、これらセンサー
23,24からの環境の情報を受け取る機能を備えてい
る制御ユニット2を設けてある。勿論制御ユニット2は
装置本体13外に設けても良い。
【0110】本実施形態の制御ユニット2は、図10に
示すようにパソコン3a又はゲーム機3b又は携帯電話
3a等の汎用通信機器3を介して或いは直接インターネ
ットINTに接続される入/出力ポート30と、事業者
B側から基本となる植物育成情報を受け取り、それを各
制御機器への制御信号に変換し送出する機能を有する。
【0111】逆に植物育成装置1側の各制御機器Cから
の動作状態信号及び環境検知用の各センサーDからの検
知情報を、制御結果及び植物育成結果の情報に変換し、
事業者B側へ送信する機能を有する。
【0112】またセンサーDからの検知情報が、意図し
た育成環境にならない場合もある。この為、制御ユニッ
ト2は、制御機器を動作させる基となっている植物育成
情報とセンサーが検知する環境の情報を常に比較して、
そのずれを算出し、その算出結果に基づいて再び制御機
器に制御信号として指令を出すフィードバック制御機能
を有する。
【0113】尚本実施形態では、肥料や水の外部からの
供給や、剪定、摘心などの直接的な操作は、顧客Aが行
う。
【0114】ところで植物育成装置1の構造は、育成を
目的とする植物の形態に併せて、図14(a)乃至
(c)に示すように、植物Xの草高や枝の広がり偏性な
どに合わせて円柱状や、背高、更にはテーブルのような
家具などと一体化したものも考えられ、図11,図12
で示す形状に限定されない。勿論これら図14(a)乃
至(c)に示す植物育成装置1にも制御機器や、環境状
態を検知するセンサーが設けられ、制御ユニット2が内
包或いは近傍に設けられる。
【0115】さて本実施形態で取り扱う植物育成の情報
には、表1に示すように、情報形態の違いで、個別情報
と統計情報とに区分けでき、また情報内容の違いで、ベ
ーシック情報とアドバンス情報に区分けできる。
【0116】
【表1】
【0117】ここでベーシック情報とは、基本的な育成
要因と育成結果に絞った植物育成の情報であり、各対象
となる育成植物毎に必要データが限定されるものであ
る。
【0118】アドバンス情報とは、上記ベーシック情報
に加え、それ以外の生情報(実情報)と、要因の相互効
果及び要因の複合効果をも対象とした育成情報である。
【0119】尚要因の相互効果としては、育成気温を変
えることによって光周性(明暗サイクル)の影響が異な
ってくる等の例が考えられる。また要因の複合効果とし
ては、対象となる育成植物の成長期と収穫期とで照明の
明暗サイクルのパターンを変えることによって収穫量が
飛躍的に増加するなどの例が考えられる。
【0120】個別情報とは、各制御条件を成長の時系列
上に配置し、育成状況、結果まで含んだ一過性の情報
で、統計処理を行う前の生情報、或いは統計処理後の代
表情報であり、事業者B側或いは顧客Aのパソコンなど
から制御ユニット2に入力される目的化された環境情報
(モデル化育成情報)と、制御ユニット2が各制御機器
に対して制御信号に変換して送出するための制御情報
と、制御ユニット2から事業者B側或いは顧客Aのパソ
コン3aなどへ送出する育成結果の情報と、からなる。
【0121】モデル化育成情報の例を図15に示す。各
種育成制御項目毎に、時系列上(植え付けからの累積時
間・日数でも良い)の変化を示し、更に同じ時系列で各
制御条件を並べることによって、育成制御の相互関係も
判りやすくなっている。これは育成制御指示を行うため
の目的とする育成情報であって、必ずしも育成結果とは
一致しない。
【0122】尚図示例は、植物育成情報としては照明点
灯、使用照明ランプの種類、ベース温度、装置内温度・
湿度等を示しており、この場合照明点灯を、累積日数4
0日目の前後において点灯時間と消灯時間とを異ならせ
る制御を行うことを示し、またランプ種類を累積25日
目,70日目において変えることを示す。また育成用閉
空間(気温)を累積45日目前後において変えることを
示す。更にベース温度を一定に保持することを示す。更
に装置内湿度を70日目で切り変えることを示す。
【0123】またこのモデル化育成情報は、事業者B側
が各種試験機関からの情報をもとに作成する場合、それ
に加えて顧客Aからの育成の結果情報を基に作成する場
合、及び顧客A側が独自に上記情報をカスタマイズして
作成する場合がある。
【0124】次に制御情報の例を図16に示す。この制
御情報は、上記モデル化育成情報を基に作られるもの
で、上記モデル化育成情報を目標とし、その手段として
機器制御項目の欄が実際の制御機器の制御情報となって
いる。
【0125】この図示例では、40日目から42日目に
おける制御情報を示しており、照明ランプのオン・オフ
のタイミング、ファン/ヒーター装置のヒーターのオン
・オフのタイミング、ベース用ヒーターのオン・オフの
タイミング、自動給水装置の給水のオン・オフのタイミ
ング、ファン/ヒータ装置のファンのオン・オフのタイ
ミングを示している。
【0126】また育成結果情報の例を図17に示す。こ
の図は形式上は、上記モデル化育成情報と同じである
が、実際の情報が、制御機器の動作状況及びセンサーか
らの情報となる。このため主にアナログ的な情報とな
る。また、顧客A側が直接行った何らかの操作や、植物
X自体への摘心などの操作結果もこの情報に含めること
ができる。
【0127】図示例では、照明ランプの点灯/消灯の時
系列的な変化と、装置内温度(気温)の変化と、ベース
温度の変化と、装置内湿度の変化を示す。
【0128】ところで事業者Bでは、上記個別情報を複
数個集め、統計的に処理して統計情報を作成する。この
統計情報として、対象となる育成植物、育成要素、育成
結果を様々なカテゴリー毎に限定し、それに対する結果
のレベルを数値化、グラフ化する。
【0129】図18に統計情報の実際例を示す。これは
或る野菜の育成温度と収穫量の関係を示すもので、例え
ば気温27度で育成するよりも30度で育成することに
よって、20日間の合計収穫量が総じて1.7倍になる
ことを表している。またこれはばらつきも含んでおり、
個体差や他の条件によって必ずしもそのような結果にな
らないことも同時に表していることになる。
【0130】この統計情報は、或る野菜の、20日間当
たりの収穫量と気温27度と30度の違い、という限定
された条件での比較であり、他の条件でも必ず同様の傾
向になるとは限らないが、これを基に予測を立てること
は可能である。自然界においては、或る特定の育成条件
と育成結果という関係は、上記統計情報として考える
と、ほぼ正規分布に近い形になるものと考えられる。
【0131】そこで上述した植物育成装置1を使い、不
要条件を省き、特定の育成条件を様々に変化させること
によって、図19(a)〜(f)に示すような様々な分
布状況を作り出すことが可能となる。
【0132】この図19(a)〜(f)は植物育成条件
を変化させることによる育成結果(統計情報)の分布状
況の変化のモデルを示しており、この時の育成条件とし
ては無限に存在するが、主な例として、気温、地温、湿
度、気流条件、炭酸ガス濃度、水分、養分、照明の光合
成の光合成有効光量子束の透過率PPF、照明暗闇、照
明サイクル、R/FR比などがあげられる。また育成結
果も目的により無限に存在するが、主な例として、成長
速度、寿命、幹の高さ、幹の太さ、葉の大きさ、葉の
色、果実の大きさ、果実の色、果実の収穫量、果実の味
(辛・甘・苦・酸の各味)、花の大きさ、花の色、花の
多さ、枝のつき方、各種病気、各種害虫などがあり、そ
れぞれに明確な判断基準が必要となる。
【0133】尚図19(a)は、自然界の分布状況を示
し、同図(b)自然界に近い条件で人工的に不確定要素
を排除することによってばらつきを小さくすることがで
きることを示し、同図(c)は特定の条件を変えること
によって分布の中心線をずらすことができることを示
し、同図(d)は特定の条件を変えることによって分布
を偏向させることを示し、同図(e)は特定の条件を変
えることによって、ばらつきを変化させることができる
ことを示し、同図(f)は特定の条件を変えることによ
って、分布状況を複合的に変化させることができること
を示している。図中の矢印は変化方向を示す。
【0134】各種育成植物の育成情報は図20に示すよ
うなマトリクスで与えられる。育成条件と育成結果を統
計情報の形でマトリクスとし、ベーシック情報、アドバ
ンス情報と順次確認していくことができる。これは、事
業者B側が提供するホームページ上で確認することがで
き、必要とする植物の目的とする育成結果から、どのよ
うな育成制御が有効か確認していくことができる。
【0135】また、事業者B側のコンピュータ5や顧客
A側のパソコン3a等の表示装置の画面に表示されてい
るマトリクス上の統計データをポインティングデバイス
によってクリック又はキーボード等を使用してクリック
に類する行為を行うことによって、代表的なモデル化育
成情報及び各個別育成情報を取り出すことができ、顧客
Aはこれを参考にしたり、そのまま使って育成制御を行
うことができる。
【0136】尚、個別情報が少なく統計情報として表せ
ないものはその旨の標記がされ、上記と同様にクリック
等の操作によって個別情報を確認、入手することができ
る。
【0137】育成用種苗を事業者Bが販売する場合、顧
客Aの要望に合わせ様々なタイプの種苗を用意し、ホー
ムページ上から通信販売する。この場合一般的な育成情
報を持つもの、特殊な育成情報をもつもの、植物育成情
報がなく顧客A自ら作り上げる必要があるものなどがあ
り、価格形態にもバラエティーがある(場合によって
は、育成結果をもって逆に事業者B側が買う場合も有り
得る)。
【0138】また顧客A側のパソコン3a内に植物育成
シミュレーションのアプリケーションプログラムをイン
ストールし、またはインターネットINTにて繋がれた
事業者B側のコンピュータ5内に組み込まれて提供する
ようにし、実際の植物育成情報を基に作られ、植物の選
定から育成状況、育成結果まで、実際と同じような感覚
でシミュレーションできるようにしても良く、このアプ
リケーションプログラムを事業者B側から供給する。
【0139】この場合アプリケーションプログラムとベ
ーシックの育成情報はフリーウェアとして無償公開し、
アドバンス情報は有償で提供するようにし、これらの育
成情報を、顧客A側で自由に組み替えることにより、実
際の植物育成装置1とリンクしながら新たな植物育成情
報を創出することもできる。
【0140】以上のように本発明方法及びシステムで
は、様々な植物の持つ多様性の解明研究が、安価に短い
期間で可能となり、植物研究の分野で飛躍的な進歩を促
すことができる。これにより植物工場やハウス栽培等に
おける生産性の向上、特化した様々な目的の栽培等が容
易にできるようになり、野菜や花卉類の生産者に多大な
メリット(低コスト、高効率、高付加価値)を提供する
ことができる。これにより事業者Bは、農業プラント業
者、植物工場やハウス農場及び各研究機関などとの間で
契約をかわし、この育成情報の売買によって利益を得る
ことができる。
【0141】また植物の持つ本来の可能性を引き出すと
いう育成方法レベルでの制御を行い、遺伝子組み替え等
の人体に対して危険性が懸念されるような種子レベルで
の操作は行わないため、人体に対して安全安心であると
共に、他の動植物体系など環境に与える影響も少ない。
【0142】更に人工的な肥料、薬品に頼らない安全な
育成方式を採用することもでき、昨今の消費者ニーズと
して高まってきている無農薬、有機栽培の需要に応える
ことができる。そしてこれにより、長期的な地球環境、
自然環境の破壊に歯止めをかけることができるばかりで
なく、アレルギーなどの人体への影響も緩和できる可能
性がある。
【0143】また顧客A側は、様々な植物の中から自分
の育成したい植物を選び、育成結果の目標(例えは「長
期間花を咲かせ続ける育成方法」など)を決めたら、農
園や家庭菜園またはプランターによる育成などのような
手間をかけることなく、事業者B側から提供された植物
育成情報に従って容易に植物を育成できる。
【0144】逆に、育成方法を自分なりにカスタマイズ
することによって、より効率的な栽培方法や特殊な育成
結果などを生み出すことが可能であり、顧客Aの創造性
を活かすことができると共に、育成情報の結果は、場合
によっては他の顧客Aや事業者Bに販売することもで
き、新たな趣味として発展していくことができる。
【0145】更にまた顧客A間の売買のときは、事業者
Bは売買手数料として利益を得るビジネスを創出するこ
とができる。
【0146】更に植物育成装置1は、小形で部屋のイン
テリアとして、また家具調のタイプも考えられ、マンシ
ョン、アパートなどの集合住宅においても、自由自在な
植物育成が実践できる。また、オフィスやロビー、エン
トランスなどの観葉の用途としても利用できる。
【0147】植物育成情報のやり取りばかりでなく、植
物育成装置1やその他サプライ用品の購入、レンタル契
約なども全てインターネットを通じて行い、またこれは
既存のパソコン3aや携帯電話3cを利用することによ
り、顧客Aは安価に参加することが可能となり、この時
事業者Bにとって、装置購入、レンタル契約時に利益を
得ることが可能であるが、それ以上にサプライ品やオプ
ション品によって定常的に利益を得ることができるビジ
ネスが展開可能となる。
【0148】更に植物には、視覚的な癒し効果が古くか
ら知られ、また空気清浄効果が最近の研究で明らかにさ
れつつあるが、本システムを病院や老人ホーム等の介護
施設に設置し、インターネットによる遠隔操作にて制御
し育成することによって、容易にこれらの効果を引き出
すことができる。
【0149】また植物の育成に手をかけることは、老人
の惚け防止や治療に役立つことが知られており、園芸療
法などが近年盛んになってきている本システムを設置
し、手動で育成を行い、育成情報のインターネット監視
によって最低限のフォローを外部から与えることによっ
て、同様の効果を容易に得ることができる。
【0150】また植物育成シミュレーションゲームを実
際の植物育成情報とリンクした形で提供することによっ
て、顧客Aにとって新たな植物を新たな方法で育成する
際、バーチャルで予測しリアルで実践という図式が可能
となり、新たなおもしろさを顧客Aに与えることができ
る。またこれにより、リアル、バーチャル両面から育成
情報の確度向上を図ることができる。
【0151】様々な植物を様々な育成条件にて、意図と
する結果を予測しながら実践することは、自然科学の分
野にて有効である。
【0152】更に本発明のシステムを教育現場に導入し
実践することによって、様々な比較実験から自然科学分
野の教育に役立つと共に、子供の情操教育の一助とする
ことも可能である。
【0153】
【発明の効果】請求項1の発明は、育成植物を植え付け
るベース部を備えた育成用閉空間を有する植物育成装置
と、該植物育成装置に隣接又は内包するように配設さ
れ、上記育成用閉空間内の環境を含めた植物育成に要す
る育成要素の制御を行う制御機器及び上記育成用閉空間
内の環境状態を検知するセンサ類と、上記制御機器の制
御情報や上記センサ類で検知した環境の情報を統合する
制御ユニットとを顧客側に備え、インターネットを通じ
て上記制御ユニットとの間で情報の授受を行うサーバー
を事業者側に備え、事業者側の上記サーバーから上記イ
ンターネットを通じて上記制御ユニットへ植物育成情報
を与える第1のステップと、与えられた上記植物育成情
報に基づいて上記制御ユニットにより上記制御機器及び
上記センサ類を使用して上記育成用閉空間内の環境を制
御して、上記育成植物を育成する第2のステップと、上
記育成用閉空間内の環境の情報と育成植物の成育状態を
結果情報として制御ユニットからインターネットを介し
て上記事業者側のサーバーへ伝達する第3のステップ
と、結果情報から事業者側で分類解析する第4のステッ
プとから成るので、顧客側で事業者側から提供される植
物育成情報に基づいて植物育成装置の育成用閉空間内で
植物育成ができ、しかも事業者側では顧客側の植物育成
に基づいた結果情報により様々な植物の持つ多様性の解
明研究が、安価に短い期間で可能となり、結果植物研究
の分野で飛躍的な進歩を促すことができるという効果が
ある。
【0154】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記分類解析後、該分類解析で得られた情報を、上
記植物育成情報の更新情報として顧客側の制御ユニット
にインターネットを通じて伝達する第5のステップを設
け、上記第1のステップから上記第5のステップをサイ
クリックに繰り返すことので、植物育成情報の正確さを
増すことができるとともに、詳細なカテゴリー毎の分類
も可能となる。
【0155】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、上記第1のステップに、使用する上記植物育
成情報を顧客側がカスタマイズ化する過程を含めている
ので、顧客側で育成途中であっても自由に育成のパター
ンを変更することが可能となり、顧客側で自分なりの発
見から新しい育成方法を見つけだすという楽しみを得る
こともできる。
【0156】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
かの発明において、上記植物育成情報では、植物育成過
程を、上記育成用閉空間内の環境条件や上記制御機器の
制御条件を成長の時系列上に配置して示すので、育成制
御の相互関係を判りやすくすることができる。
【0157】請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れ
かの発明において、上記育成用閉空間内の環境の情報及
び制御機器の制御情報から少なくともなる個別情報を、
植物育成の一機会毎或いは統計情報の代表として、制御
ユニットヘの入力情報となる目的化された上記育成用閉
空間の環境情報と、該環境情報より算出されて各制御機
器を制御する制御情報と、制御された結果として各セン
サー類により検知される上記育成用閉空間の環境の情報
とで構成したので、また請求項6の発明は、請求項5の
発明において、複数の上記各個別情報を基に、対象とす
る育成植物、環境条件、制御条件等の育成要素と、育成
結果を限定し、要因に対する育成結果のばらつき分布、
有意差を数値化するので、これにより環境条件や制御条
件に基づいて予測を立てることが可能とする。
【0158】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、上記育成対象植物毎に上記育成要素と、上記育成結
果をマトリクスに配置して、育成要素と育成結果の必要
十分な組み合わせである第1の情報と、それ以外の実情
報及び要因の相互効果と複合効果とを対象とした第2の
情報とを持つ統計情報を事業者側で生成するので、植物
の育成条件と、育成結果の予測を様々な組み合わせで予
測することが可能となる。
【0159】請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れ
かの発明において、上記植物育成情報の詳細な個別情報
を、事業者側または顧客側に設けられる表示装置の画面
上に、各育成退職植物毎に上記マトリクスで統計情報を
表示し、上記マトリクス内を指定することで、詳細な個
別情報が得られるようにしたので、事業者或いは顧客側
において簡単な画面操作で代表的な育成情報や個別情報
を取り出し、確認することができる。
【0160】請求項9の発明は、下部に育成植物を植え
付けるベース部を設けた育成用閉空間を有し、外部より
上記育成用閉空間内を外部より視認可能とした植物育成
装置と、該植物育成装置に隣接又は内包するように配設
され、上記育成用閉空間内の環境を含めた植物育成に要
する育成要素の制御を行う制御機器及び上記育成用閉空
間内の環境状態を検知するセンサ類と、上記制御機器の
制御情報や上記センサ類で検知した環境の情報を統合す
る制御ユニットとを顧客側に備え、インターネットを通
じて上記制御ユニットとの間で情報の授受を行うサーバ
ーを事業者側に備えたので、請求項1の効果を得ること
ができるシステムを構築できる。
【0161】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、上記制御ユニットは、パソコン又は携帯電話或い
は直接インターネットに接続されるネットワーク側の入
出力部と、上記制御機器及びセンサー類と接続される入
出力部とを備えるとともに、上記ネットワークを介して
上記サーバーから送られてくる植物育成情報を上記各制
御機器の制御信号に変換して各制御機器へ伝達し、上記
センサー類が検知した環境の情報を植物育成の結果情報
に変換して上記ネットワークを通じて上記サーバーへ伝
達する機能を備えたので、顧客側での植物育成情報の入
手や、事業者側での結果情報の収集がインターネットを
通じて行える。
【0162】請求項11の発明は、請求項9又は10の
発明において、上記制御ユニットは、上記センサー類が
検知した環境の情報を、入力された植物育成情報と比較
して、上記制御機器に制御信号としてフィードバックす
る機能を有するので、精度の高い植物育成装置の育成用
閉空間の環境制御が可能となる。
【0163】請求項12の発明は、汎用の公開提示手段
により一般顧客に対して植物育成に係る事業内容を公開
提示する過程と、該公開によって提示された事業内容に
基づいた育成対象植物、植物育成に要する装置・機器の
購入若しくは貸与及び装置・機器の種別、育成必要用品
の有無、当該事業者との契約等、一般顧客の意志決定を
受け取る過程と、一般顧客の意志決定内容に基づいて装
置・機器の発送、種苗の発送・植物育成に関する育成プ
ログラムの発送・植物育成用品の発送等の発送処理を行
う過程とを事業者側過程として設け、上記意志決定を事
業者側に汎用の伝達手段により伝達する過程と、事業者
側から発送されてきた装置・機器の設置と、育成プラグ
ラムの設定と、種苗受付とを少なくとも行って育成を開
始する過程とを一般顧客側過程として設け、事業者側で
一般顧客側から植物の成育状態を含めた植物育成の情報
をネットワークを通じて受け取り、育成状況の把握と植
物育成の情報の収集を行うとともに、育成状況の診断を
行い、該診断結果に基づいて一般顧客へのアドバイスを
ネットワークを通じて行うので、種苗、植物育成に要す
る装置、用品、育成情報の貸与・販売・提供の対象とな
る一般顧客を広く募集することができるとともに、一般
顧客にとって、育成する植物の種苗、育成に要する装置
や用品を、店舗等に出かけることなく入手することがで
き、しかも事業者から提供される育成プログラムにより
植物育成の予備知識が無くても或いは不足していも植物
育成が可能であり、また更に事業者からネットワークを
育成状況の診断及びアドバイスを受けることができるた
め、育成途中の問題や疑問があった場合、顧客自ら育成
に関する本などによって学習することなく、育成途中で
の問題や疑問を解消することができ、しかもネットワー
クを通じて診断やアドバイスを受けることができるた
め、問題解決のために一般顧客自身が本などを特に参照
して勉強する苦痛等がなくなり、植物育成を継続して十
分に楽しむことができ、一方事業者にとっても特に店舗
を開く必要もなく、更に一般顧客からの育成状況の把握
と植物育成の情報をネットワークを通じて得られるた
め、情報を分類解析することで、新たな植物育成の情報
(ノウハウ)を蓄積することができるという効果があ
る。
【0164】請求項13の発明は、請求項12の発明に
おいて、上記ネットワークとしてインターネットを用い
るとともに、公開提示手段及び一般顧客の意志決定を受
け取る手段としてインターネット上のホームページを用
いるので、不特定多数の顧客となる人々に対して事業内
容を提示することができ、且つネットワーク上で契約を
結ぶことができ、しかもネットワーク上でこれらが行え
るため、事業者にとって顧客募集や契約の業務の簡単化
が図れる。
【0165】請求項14の発明は、請求項12又は13
の発明において、事業者側で収集した植物育成の情報を
分類解析して統計情報とし、統計情報の販売を上記ネッ
トワークを介して行うので、植物育成のための事業以外
に、該事業と並行して植物育成情報の販売という事業を
展開することができる。
【0166】請求項15の発明は、大規模植物育成業者
や研究機関等の専業顧客に対する植物育成情報の販売に
対応して、一般顧客に植物育成の請負募集を汎用の公開
提示手段で提示する過程と、該公開によって提示された
募集内容に基づいた一般顧客の意志決定を受け取る過程
と、一般顧客の意志決定内容に基づいて植物育成情報収
集のための植物育成に要する装置・機器の発送、種苗の
発送・植物育成に関する育成プログラムの発送・植物育
成用品の発送等の発送処理を行う過程とを事業者側過程
として設け、上記意志決定を事業者側に汎用の伝達手段
により伝達する過程と、事業者側から発送されてきた装
置・機器の設置と、育成プラグラムの設定と、種苗受付
とを少なくとも行って育成を開始する過程とを一般顧客
側過程として設け、事業者側で一般顧客側から植物の成
育状態を含めた植物育成の情報をネットワークを通じて
受け取り、育成状況の把握と植物育成の情報の分類・解
析及び蓄積を行い、育成状況の診断を行い、該診断結果
に基づいて一般顧客へのアドバイスをネットワークを通
じて行うとともに、分類解析及び蓄積した植物育成の情
報を専業顧客に対してネットワークを通じて受け渡すの
で、植物育成それ自体を事業者自身で行うことなく、植
物育成情報を収集して専業顧客に販売する事業を行うこ
とができ、しかも育成を行う一般顧客に対しては植物育
成の喜びを与えることができる上に、植物育成に要する
装置、用品の販売も可能となり、更に情報の収集と、受
け渡しをネットワークを通じて行うため、事業者は居な
がらにしてこれら業務を行える。
【0167】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、上記ネットワークとしてインターネットを用い
るとともに、公開提示手段及び一般顧客の意志決定を受
け取る手段としてインターネット上のホームページを用
いるので、不特定多数の顧客となる人々に対して事業内
容を提示することができ、且つネットワーク上で契約を
結ぶことができ、しかもネットワーク上でこれらが行え
るため、事業者にとって顧客募集や契約の業務の簡単化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を用いた植物育成制御システムの一
実施形態のシステム構成図である。
【図2】同上の植物育成情報の取得方法の一例を説明す
るフローチャートである。
【図3】同上の植物育成情報の取得方法の別例を説明す
るフローチャートである。
【図4】同上の植物育成情報の取得方法の他例を説明す
るフローチャートである。
【図5】同上に於ける第1、第2のユーザーと事業者の
契約関係説明図である。
【図6】同上に於ける第1のユーザーと事業者との情報
の流れ及び物流関係説明図である。
【図7】同上に於ける第1,2のユーザーと事業者との
情報の流れ及び物流関係説明図である。
【図8】(a)は同上の事業者と第1ユーザーとの間の
契約と植物育成開始までの処理過程を示すフローチャー
トである。(b)は同上の事業者と第1ユーザーとの間
の追加契約と異種植物育成開始までの処理過程を示すフ
ローチャートである。
【図9】(a)は同上の植物育成時における第1ユーザ
ーと事業者の処理過程を示すフローチャートである。
(b)は同上の事業者における育成情報の加工処理過程
を示すフローチャートである。
【図10】同上の事業者と第2ユーザーとの間の育成情
報作成の委託時の処理過程を示すフローチャートであ
る。
【図11】同上に用いる植物育成装置の一部破断せる全
体斜視図である。
【図12】同上に用いる植物育成装置の分解斜視図であ
る。
【図13】同上に用いる制御ユニットの接続関係説明図
である。
【図14】(a)〜(c)は同上に用いる植物育成装置
の他の例の斜視図である。
【図15】同上で使用するモデル化育成情報の例の説明
図である。
【図16】同上で作成使用される制御情報の例の説明図
である。
【図17】同上で収集される育成結果情報の例の説明図
である。
【図18】同上の統計情報の作成例の説明図である。
【図19】同上で作成される育成結果の分布状況の変化
のモデル例図である。
【図20】同上の育成情報のマトリクス化の例図であ
る。
【符号の説明】
A 顧客 B 事業者 INT インターネット 1 植物育成装置 2 制御ユニット 3a パソコン 3b ゲーム機 3c 携帯電話 3 汎用通信機器 4 サーバー 5 コンピュータ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】育成植物を植え付けるベース部を備えた育
    成用閉空間を有する植物育成装置と、該植物育成装置に
    隣接又は内包するように配設され、上記育成用閉空間内
    の環境を含めた植物育成に要する育成要素の制御を行う
    制御機器及び上記育成用閉空間内の環境状態を検知する
    センサ類と、上記制御機器の制御情報や上記センサ類で
    検知した環境の情報を統合する制御ユニットとを顧客側
    に備え、インターネットを通じて上記制御ユニットとの
    間で情報の授受を行うサーバーを事業者側に備え、事業
    者側の上記サーバーから上記インターネットを通じて上
    記制御ユニットへ植物育成情報を与える第1のステップ
    と、与えられた上記植物育成情報に基づいて上記制御ユ
    ニットにより上記制御機器及び上記センサ類を使用して
    上記育成用閉空間内の環境を制御して、上記育成植物を
    育成する第2のステップと、上記育成用閉空間内の環境
    の情報と育成植物の成育状態を結果情報として制御ユニ
    ットからインターネットを介して上記事業者側のサーバ
    ーへ伝達する第3のステップと、結果情報から事業者側
    で分類解析する第4のステップとからなることを特徴と
    する植物育成情報の取得方法。
  2. 【請求項2】上記分類解析後、該分類解析で得られた情
    報を、上記植物育成情報の更新情報として顧客側の制御
    ユニットにインターネットを通じて伝達する第5のステ
    ップを設け、上記第1のステップから上記第5のステッ
    プをサイクリックに繰り返すことを特徴とする請求項1
    記載の植物育成情報の取得方法。
  3. 【請求項3】上記第1のステップに、使用する上記植物
    育成情報を顧客側がカスタマイズ化する過程を含めてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の植物育成情報
    の取得方法。
  4. 【請求項4】上記植物育成情報では、植物育成過程を、
    上記育成用閉空間内の環境条件や上記制御機器の制御条
    件を成長の時系列上に配置して示すことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3の何れか記載の植物育成情報の取得
    方法。
  5. 【請求項5】上記育成用閉空間内の環境の情報及び制御
    機器の制御情報から少なくともなる個別情報を、植物育
    成の一機会毎或いは統計処理の代表情報として、制御ユ
    ニットヘの入力情報となる目的化された上記育成用閉空
    間の環境情報と、該環境情報より算出されて各制御機器
    を制御する制御情報と、制御された結果として各センサ
    ー類により検知される上記育成用閉空間の環境の情報と
    で構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか記
    載の植物育成情報の取得方法。
  6. 【請求項6】複数の上記各個別情報を基に、対象とする
    育成植物、環境条件、制御条件等の育成要素と、育成結
    果を限定し、要因に対する育成結果のばらつき分布、有
    意差を数値化することを特徴とする請求項5記載の植物
    育成情報の取得方法。
  7. 【請求項7】上記育成対象植物毎に上記育成要素と、上
    記育成結果をマトリクスに配置して、育成要素と育成結
    果の必要十分な組み合わせである第1の情報と、それ以
    外の実情報及び要因の相互効果と複合効果とを対象とし
    た第2の情報とを持つ統計情報を事業者側で生成するこ
    とを特徴とする請求項6記載の植物育成情報の取得方
    法。
  8. 【請求項8】上記植物育成情報の詳細な個別情報を、事
    業者側または顧客側に設けられる表示装置の画面上に、
    各育成退職植物毎に上記マトリクスで統計情報を表示
    し、上記マトリクス内を指定することで、詳細な個別情
    報が得られるようにしたことを特徴とする請求項5乃至
    7の何れか記載の植物育成情報の取得方法。
  9. 【請求項9】下部に育成植物を植え付けるベース部を設
    けた育成用閉空間を有し、外部より上記育成用閉空間内
    を外部より視認可能とした植物育成装置と、該植物育成
    装置に隣接又は内包するように配設され、上記育成用閉
    空間内の環境を含めた植物育成に要する育成要素の制御
    を行う制御機器及び上記育成用閉空間内の環境状態を検
    知するセンサ類と、上記制御機器の制御情報や上記セン
    サ類で検知した環境の情報を統合する制御ユニットとを
    顧客側に備え、インターネットを通じて上記制御ユニッ
    トとの間で情報の授受を行うサーバーを事業者側に備え
    て成ることを特徴とする植物育成制御システム。
  10. 【請求項10】上記制御ユニットは、パソコン又は携帯
    電話或いは直接インターネットに接続されるネットワー
    ク側の入出力部と、上記制御機器及びセンサー類と接続
    される入出力部とを備えるとともに、上記ネットワーク
    を介して上記サーバーから送られてくる植物育成情報を
    上記各制御機器の制御信号に変換して各制御機器へ伝達
    し、上記センサー類からの環境検知情報を植物育成の結
    果情報に変換して上記ネットワークを通じて上記サーバ
    ーへ伝達する機能を備えたことを特徴とする請求項9に
    記載の植物育成制御システム。
  11. 【請求項11】上記制御ユニットは、上記センサー類が
    検知した環境の情報を、入力された植物育成情報と比較
    して、上記制御機器に制御信号としてフィードバックす
    る機能を有することを特徴とする請求項9又は請求項1
    0に記載の植物育成制御システム。
  12. 【請求項12】汎用の公開提示手段により一般顧客に対
    して植物育成に係る事業内容を公開提示する過程と、該
    公開によって提示された事業内容に基づいた育成対象植
    物、植物育成に要する装置・機器の購入若しくは貸与及
    び装置・機器の種別、育成必要用品の有無、当該事業者
    との契約等、一般顧客の意志決定を受け取る過程と、一
    般顧客の意志決定内容に基づいて装置・機器の発送、種
    苗の発送・植物育成に関する育成プログラムの発送・植
    物育成用品の発送等の発送処理を行う過程とを事業者側
    過程として設け、上記意志決定を事業者側に汎用の伝達
    手段により伝達する過程と、事業者側から発送されてき
    た装置・機器の設置と、育成プラグラムの設定と、種苗
    受付とを少なくとも行って育成を開始する過程とを一般
    顧客側過程として設け、事業者側で一般顧客側から植物
    の成育状態を含めた植物育成の情報をネットワークを通
    じて受け取り、育成状況の把握と植物育成の情報の収集
    を行うとともに、育成状況の診断を行い、該診断結果に
    基づいて一般顧客へのアドバイスをネットワークを通じ
    て行うこと特徴とする植物育成事業の支援方法。
  13. 【請求項13】上記ネットワークとしてインターネット
    を用いるとともに、公開提示手段及び一般顧客の意志決
    定を受け取る手段としてインターネット上のホームペー
    ジを用いることを特徴とする請求項12記載の植物育成
    事業の支援方法。
  14. 【請求項14】事業者側で収集した植物育成の情報を分
    類解析して統計情報とし、統計情報の販売を上記ネット
    ワークを介して行うことを特徴とする請求項12又は1
    3記載の植物育成事業の支援方法。
  15. 【請求項15】大規模植物育成業者や研究機関等の専業
    顧客に対する植物育成情報の販売に対応して、一般顧客
    に植物育成の請負募集を汎用の公開提示手段で提示する
    過程と、該公開によって提示された募集内容に基づいた
    一般顧客の意志決定を受け取る過程と、一般顧客の意志
    決定内容に基づいて植物育成情報収集のための植物育成
    に要する装置・機器の発送、種苗の発送・植物育成に関
    する育成プログラムの発送・植物育成用品の発送等の発
    送処理を行う過程とを事業者側過程として設け、上記意
    志決定を事業者側に汎用の伝達手段により伝達する過程
    と、事業者側から発送されてきた装置・機器の設置と、
    育成プラグラムの設定と、種苗受付とを少なくとも行っ
    て育成を開始する過程とを一般顧客側過程として設け、
    事業者側で一般顧客側から植物の成育状態を含めた植物
    育成の情報をネットワークを通じて受け取り、育成状況
    の把握と植物育成の情報の分類・解析及び蓄積を行い、
    育成状況の診断を行い、該診断結果に基づいて一般顧客
    へのアドバイスをネットワークを通じて行うとともに、
    分類解析及び蓄積した植物育成の情報を専業顧客に対し
    てネットワークを通じて受け渡すことを特徴とする植物
    育成事業の支援方法。
  16. 【請求項16】上記ネットワークとしてインターネット
    を用いるとともに、公開提示手段及び一般顧客の意志決
    定を受け取る手段としてインターネット上のホームペー
    ジを用いることを特徴とする請求項15記載の植物育成
    事業の支援方法。
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