JP2002101137A - Ask変調回路 - Google Patents

Ask変調回路

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JP2002101137A
JP2002101137A JP2000292297A JP2000292297A JP2002101137A JP 2002101137 A JP2002101137 A JP 2002101137A JP 2000292297 A JP2000292297 A JP 2000292297A JP 2000292297 A JP2000292297 A JP 2000292297A JP 2002101137 A JP2002101137 A JP 2002101137A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、低消費電力であり、かつ2値化データ
信号の復調を高精度に実施させることが可能なASK変
調回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 入力データ信号のデューティ比を調整し
てデューティ調整データ信号を得る調整回路と、デュー
ティ調整データ信号の論理レベルに応じて所定周波数の
搬送波信号を断続的に出力することによりASK変調信
号を生成するスイッチング手段とを有し、上記デューテ
ィ比の調整により、スイッチング手段における非線形特
性の影響による変調信号のクロスポイントのずれを補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明は属する技術分野】本発明はASK(Amplitude S
hift Keying)変調回路に関し、特に、無線通信システム
に適用して好適なASK変調回路に関するものである。
【0002】
【背景技術】現在、有料道路等の料金所で、無人にて、
かつ車両を停止させることなく、料金の徴収を行えるこ
とができるETC(Electric Toll Collection: ノンス
トップ自動料金収受)システムが注目されている。ET
Cシステムは、道路脇に設置された無線ビーコンと、車
載端末装置との間での無線交信により、車両の所有者の
銀行口座から自動的に通行料金の引落としを実施させる
ものである。この際、上記無線交信での変調方式として
は、例えば5.8[GHz]帯を利用したASK変調方式
が用いられる。
【0003】ASK変調方式では、無線送信すべきデー
タが論理レベル“H”である場合にはその期間だけ電波
を送出し、論理レベル“L”である場合にはその期間中
は電波の送出を停止させることにより、データ通信を確
立させるものである。図1は、従来のASK変調回路の
構成を示す図である。図1において、局部発振回路1
は、5.8[GHz]帯の無線搬送波信号(以下、単に
搬送波信号と称する)を発生してこれをバッファアンプ
2に供給する。バッファアンプ2は、かかる搬送波信号
を増幅した増幅搬送波信号を、変調器としてのガリウム
砒素(GaAs)−電界効果トランジスタ5(以下、FET5
と称する)のゲート端子Gに供給する。送信すべきディ
ジタルの入力データ信号は入力端子3及び高周波チョー
クコイル4を介してFET5のドレイン端子Dに供給さ
れる。FET5のソース端子Sは接地されている。
【0004】上記構成によれば、入力端子3を介して入
力された入力データ信号が論理レベル"H"である期間中
は、FET5に電源が供給された状態となる。よって、
FET5は、そのゲート端子Gに供給された上記増幅搬
送波信号をドレイン端子Dを介して電力増幅回路6に送
出する。一方、入力端子3を介して入力されたデータ信
号が論理レベル"L"である期間中は、FET5に電源が
供給されない状態となる。よって、この際、FET5
は、そのゲート端子Gに供給された上記増幅搬送波信号
を大幅に減衰させて電力増幅回路6に送出することにな
る。
【0005】すなわち、FET5は、入力データ信号が
論理レベル“H”である期間中は、バッファアンプ2か
ら供給された増幅搬送波信号を電力増幅回路6に送出す
る一方、この入力データ信号が論理レベル“L”である
期間中は、上記増幅搬送波信号を電力増幅回路6に送出
するのを停止するのである。かかる動作により、FET
の出力側(ドレイン端子D)には、入力データ信号の論理
レベルの変化に同期して断続する搬送波信号、すなわ
ち、5.8[GHz]帯のASK変調信号が得られるこ
とになる。
【0006】変調器としてのFET5から送出された上
記5.8[GHz]帯のASK変調信号は、電力増幅回
路6により所定の電力レベルまで増幅されてから帯域通
過フィルタ7に供給される。帯域通過フィルタ7は、こ
の増幅されたASK変調信号中から、通信に不要なスプ
リアス放射成分を除去したものをアンテナ端子9を介し
てアンテナ素子(図示せず)に供給する。アンテナ素子
は、この帯域通過フィルタ7から供給された、スプリア
ス放射成分の除去されたASK変調信号を電波として放
射する。
【0007】ここで、上記入力データ信号とは、下記の
式に示されるが如き特性を有する、マンチェスタ符号化
された伝送速度2.048[MHz]の短形波である。 10・log10[sin4(πf/2・106)/(πf/2・106)2] よって、かかる入力データ信号により、上述した如くF
ET5をON/OFF動作させて5.8[GHz]帯の
搬送波信号をそのままASK変調すると、変調波の周波
数において無限大に広がったスペクトラムを有するもの
となる。そこで、周波数資源を有効活用するには、復調
時においてディジタルデータ信号への復元性を確保でき
る程度に、変調波を帯域制限する必要がある。この際、
変調波の帯域制限は、 (1)入力データ信号の短形波を構成する周波数成分のう
ち、低周波帯域のみを帯域通過フィルタ7によって通過
させる。
【0008】(2)帯域制限された入力信号の振幅電圧に
対して線形関係となるように、FET5で搬送波信号の
包絡線を変化させた変調波を出力する。等の手段によっ
て実現できる。図2は、上記手段を採用して帯域制限を
行った従来方式のASK変調回路の構成を示す図であ
る。
【0009】尚、図2に示す構成は、図1に示される構
成に、インピーダンス変換とFET5の動作に必要な電
流を確保するための電流増幅を行うドライバ10、入力
データ信号の短形波を構成する周波数成分のうち低周波
帯域のみを通過させる帯域制限フィルタ11を追加した
ものである。入力端子3に入力された入力データ信号は
ドライバ10、帯域制限フィルタ11及び高周波チョー
クコイル4を介してFET5のドレイン端子Dに供給さ
れる。
【0010】かかる構成により、図2に示す変調器とし
てのFET5は、上記帯域制限フィルタ11によって帯
域制限された入力データ信号の振幅電圧に対して線形関
係を保つように、局部発振部1からの搬送波信号の包絡
線を変化させる。しかしながら、上述した従来のASK
変調回路には、以下に示す如き問題点があった。
【0011】ASK変調回路に用いられる変調器として
のFET5は非線形素子の為、図3に示す如きドレイン
・ソース間電圧対出力電圧特性を有する。よって、図3
に示す如き線形動作領域外でFET5を動作させると、
帯域制限された入力データ信号の振幅電圧波形と、AS
K変調信号の電圧波形の包絡線との間には線形関係が保
てなくなる。
【0012】図4は、ASK変調信号の電圧波形の包絡
線を入力データ信号の論理レベルの推移毎に時間的に重
ねて表した場合のアイパターンを示す図である。尚、図
4(a)は、FET5を非線形動作領域で動作させたが故
に、その非線形特性によってASK変調信号の電圧波形
に歪みが生じた場合のアイパターンを示す図である。一
方、図4(b)は、FET5を線形動作領域で動作させた
場合のアイパターンを示す図である。
【0013】図4(b)に示す如く、ASK変調信号の波
形に歪みが無ければ、入力データ信号が論理レベル"H"
から"L"、及び"L"から"H"へと推移した際における、
ASK変調信号のクロスポイントB又はCでの電圧値
は、ASK変調信号の振幅最大と最小の中間値となる。
一方、ASK変調信号の電圧波形に歪みがあると、上記
クロスポイントでの電圧値は、図4(a)に示す如く、A
SK変調信号の振幅最大と最小の中間値とは一致しなく
なる。
【0014】このようなASK変調信号を受信して復調
を行う復調部では、かかるASK変調信号に対して包絡
線検波を行うことで高周波信号成分を除去してから、2
値化を行う。復調部に設けられている2値化回路は、上
記検波後のアナログ信号が所定の閥値電圧よりも大であ
る期間中は論理レベル"H"、小である期間中は論理レベ
ル"L"となる信号を復調データ信号として出力する。
【0015】従って、上記入力データ信号のデューティ
比が"1"、つまり、入力データ信号が論理レベル"H"で
ある期間と"L"である期間との比が"1"である場合に
は、2値化回路は、デューティ比"1"の復調データ信号
を出力しなければならない。この際、ASK変調信号の
波形が図4(b)の場合には、クロスポイントB又はC
での電圧値は、ASK変調信号の振幅最大値と振幅最小
値との中間電圧Vsに等しい。そこで、上記2値化回路
では、この中間電圧Vsを上記閥値電圧として用いて前
述した如き2値化を実施するようにしている。かかる2
値化によれば、入力データ信号と同一デューティ比を有
するデータ信号を復調することができる。
【0016】ところが、クロスポイントが振幅最大値と
振幅最小値との中間電圧Vsよりも高電圧側にある例え
ば図4(a)に示すが如きASK変調信号に対して、上
記中間電圧Vsなる閥値電圧にて2値化を行うと、デュ
ーティ比は"1"よりも小さくなってしまう。従って、ト
ランジスタ(FET5)の非線形領域を使用してASK変
調を行うと、上記クロスポイントでのレベルが変調信号
の振幅最大値と振幅最小値との中間値からズレてしまう
為、復調側において正しく2値化を行うことができなく
なるという問題が発生した。尚、線形動作領域のみでト
ランジスタを動作させれば上記問題点は解消されるが、
この線形動作領域のみで前述した如き変調動作を実現さ
せるには、比較的大型で電力消費の大なるトランジスタ
を用いる必要がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を解決すべく為されたものであり、小型、低消費電力で
あり、かつ2値化データ信号の復調を高精度に実施させ
ることが可能なASK変調回路を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によるASK変調
回路は、所定周波数を有する搬送波信号を入力データ信
号の論理レベルに応じて断続的に出力することによりA
SK変調信号を生成するASK変調回路であって、前記
搬送波信号を発生する発振回路と、前記入力データ信号
のデューティ比を調整してデューティ調整データ信号を
得る調整回路と、前記デューティ調整データ信号の論理
レベルに応じて前記搬送波信号を断続的に出力すること
により前記ASK変調信号を生成するスイッチング手段
と、を有する。
【0019】
【作用】入力データ信号のデューティ比を変更してから
ASK変調を施すことにより、ASK変調器としてのト
ランジスタの非線形特性の影響による変調信号のクロス
ポイントのずれを補正する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるASK変調回
路の実施例を図面を参照しつつ説明する。図5は、本発
明によるASK変調回路の構成を示す図である。図5に
おいて、局部発振回路1は、5.8[GHz]帯の搬送波
信号を発生してこれをバッファアンプ2に供給する。バ
ッファアンプ2は、かかる搬送波信号を増幅した増幅搬
送波信号を、変調器としてのガリウム砒素−電界効果ト
ランジスタ5(以下、FET5と称する)のゲート端子G
に供給する。
【0021】送信すべく入力された図6に示す如きディ
ジタルの入力データ信号は、入力端子102を介して低
域通過フィルタ103、コンパレータ104及びデュー
ティ比調整電圧発生回路105からなるクロスポイント
調整回路100に供給される。低域通過フィルタ103
は、互いに直列に接続されたコイルL1及びL2と、一
端が接地されておりその他端が夫々、コイルL1の一
端、コイルL1の他端(L2の一端)、及びコイルL2の
他端に接続されているコンデンサC1〜C3とからなる
低域通過フィルタである。かかる構成により、低域通過
フィルタ103は、上記入力データ信号の短形波を構成
する高調波成分を取り除いて、その矩形波の立ち上がり
及び立ち下がりエッジ部でのレベル変化を緩やかにした
図6に示す如き低域データ信号LDを生成し、これをコ
ンパレータ104に供給する。尚、図6に示す低域デー
タ信号LDでは、説明の都合上、入力データ信号を論理
反転させた際に得られるであろう帯域制限データ信号の
波形をも時間的に同一位置に重ね合わせて示している。
【0022】デューティ比調整電圧発生回路105は、
直流電圧Vcを抵抗R1とR2とによって分圧した電圧
をデューティ比調整電圧Vrとして発生し、これをコン
パレータ104に供給する。コンパレータ104は、上
記低域データ信号LDが上記デューティ比調整電圧Vr
よりも高レベルである期間中は論理レベル"H"、低レベ
ルである期間中は論理レベル"L"に対応した電圧を有す
るデューティ調整データ信号DDを生成し、これをドラ
イバ10に供給する。尚、コンパレータ104として
は、ヒステリシス特性の無いものを用いる。
【0023】次に、上述した如き低域通過フィルタ10
3、コンパレータ104及びデューティ比調整電圧発生
回路105からなるクロスポイント調整回路100の動
作について、図6を参照しつつ説明する。先ず、デュー
ティ比調整電圧発生回路105において、デューティ比
調整電圧Vrが図6に示す電圧V1となるように抵抗R1
及びR2の抵抗値を設定した場合には、コンパレータ1
04は、図6(a)に示す如きデューティ調整データ信号
DDを生成する。すなわち、この際、コンパレータ10
4は、図6に示す低域データ信号LDのレベルが上記電
圧V1よりも高い期間中は論理レベル"H"、低い期間中
は論理レベル"L"となるデューティ調整データ信号DD
を生成するのである。
【0024】又、デューティ比調整電圧発生回路105
において、デューティ比調整電圧Vrが図6に示す電圧
2となるように抵抗R1及びR2の抵抗値を設定した
場合には、コンパレータ104は、図6(b)に示す如き
デューティ調整データ信号DDを生成する。すなわち、
この際、コンパレータ104は、図6に示す低域データ
信号LDのレベルが上記電圧V2よりも高い期間中は論
理レベル"H"、低い期間中は論理レベル"L"となるデュ
ーティ調整データ信号DDを生成するのである。
【0025】又、デューティ比調整電圧発生回路105
において、デューティ比調整電圧Vrが図6に示す電圧
3となるように抵抗R1及びR2の抵抗値を設定した
場合には、コンパレータ104は、図6(c)に示す如き
デューティ調整データ信号DDを生成する。すなわち、
この際、コンパレータ104は、図6に示す低域データ
信号LDのレベルが上記電圧V3よりも高い期間中は論
理レベル"H"、低い期間中は論理レベル"L"となるデュ
ーティ調整データ信号DDを生成するのである。
【0026】以上の如く、クロスポイント調整回路10
0は、デューティ比調整電圧発生回路105において生
成したデューティ比調整電圧Vrに応じた分だけ、入力
データ信号のデューティ比を例えば図6(a)〜図6(c)
の如く調整するのである。そして、クロスポイント調整
回路100は、この入力データ信号のデューティ比を調
整したデューティ調整データ信号DDをドライバ10に
供給する。
【0027】ドライバ10は、上記デューティ調整デー
タ信号DDに対してFET5の動作に必要な電流を確保
するための電流増幅を行って、これを帯域制限フィルタ
11に供給する。帯域制限フィルタ11は、この電流増
幅されたデューティ調整データ信号DDの帯域制限を行
い、これを高周波チョークコイル4を介してFET5の
ドレイン端子Dに供給する。図6(g)は、上記デューテ
ィ調整データ信号DDの波形が図6(c)に示す如き形態
である場合に、上記帯域制限フィルタ11から出力され
るデータ信号波形を示す図である。
【0028】FET5は、帯域制限フィルタ11から供
給されたデータ信号が論理レベル"H"である期間中は、
バッファアンプ2から供給された増幅搬送波信号をその
ままASK変調信号として電力増幅回路6に送出する。
一方、帯域制限フィルタ11から供給されたデータ信号
が論理レベル"L"である期間中は、FET5は、上記増
幅搬送波信号を電力増幅回路6に送出するのを停止す
る。かかる動作により、FET5の出力側(ドレイン端
子D)からは、デューティ調整データ信号DDの論理レ
ベルの変化に同期して断続して出力される搬送波信号、
すなわち、5.8[GHz]帯のASK変調信号が得ら
れる。
【0029】この際、高周波チョークコイル4を介して
FET5のドレイン端子Dに供給されたデータ信号の波
形は図6(g)に示す如く、低域データ信号LDに対して
歪んでいる。ところが、これをASK変調すると、FE
T5の非線形特性の影響により、図7のアイパターンに
示す如く、ASK変調信号のクロスポイントB又はCで
の電圧値は、その振幅最大値VMAXと振幅最小値VMIN
の中間値(VMAX+VMI N)/2にほぼ等しくなる。
【0030】すなわち、クロスポイント調整回路100
でのデューティ比調整により、ASK変調信号のクロス
ポイントでの電圧値は、その振幅最大値と振幅最小値と
の中間値と等しくなるように調整されるのである。この
ASK変調信号が、電力増幅回路6、帯域通過フィルタ
7及びアンテナ端子9を介してアンテナ素子(図示せず)
に供給され、かかるアンテナ素子によって電波として放
射される。よって、上記ASK変調信号を受信して復調
する復調回路では、このASK変調信号に対して、その
振幅最大値と振幅最小値との中間電圧を閥値電圧として
用いて2値化を行えば、元のデータ信号と同一デューテ
ィ比を有するデータ信号を復調することが可能となる。
【0031】要するに、本発明によるASK変調回路で
は、変調器として用いるトランジスタ(FET5)の非線
形特性の影響による変調信号のデューティ比のずれを見
越して、送信すべき入力データ信号のデューティ比を調
整する。これにより、変調信号のアイパターンでのクロ
スポイントを図7に示す如く、変調信号の振幅最大値と
振幅最小値との中間値近傍に調整できるようにしたので
ある。従って、かかるASK変調回路によれば、例えト
ランジスタの非線形動作領域を用いてASK変調を行っ
ても、その復調時における2値化精度を高めることが可
能になる。
【0032】図8は、本発明の他の実施例によるASK
変調回路の構成を示す図である。尚、図8に示すASK
変調回路においては、図5に示すクロスポイント調整回
路100に代わりクロスポイント調整回路100'を採
用したものであり、その他の構成は、図5に示すものと
同一である。よって、以下に、クロスポイント調整回路
100'の動作のみ説明する。
【0033】クロスポイント調整回路100'の低域通
過フィルタ103は、入力端子102を介して供給され
た入力データ信号の高調波成分を取り除いて、その立ち
上がり及び立ち下がりエッジ部でのレベル変化を緩やか
にした図6に示す如き低域データ信号LDを生成する。
抵抗R3及びR4からなる分圧部は、デューティ比の調
整量に応じただけ低域データ信号LDの信号レベルを調
整して得た調整データ信号をトランジスタQ1のベース
端子に供給する。トランジスタQ1のコレクタ端子に
は、抵抗R5を介して直流電圧Vcが印加されており、
そのエミッタ端子は接地されている。トランジスタQ1
は、上記調整データ信号の信号レベルが飽和電圧(例え
ば、0.6ボルト)より大となった場合にオン状態となる一
方、この調整データ信号の信号レベルが飽和電圧より低
い場合にはオフ状態となる。よって、トランジスタQ1
がオン状態である場合には、論理レベル"L"に対応した
接地電圧(0ボルト)を有する信号がコレクタ端子を介し
てインバータIVに供給される。一方、トランジスタQ
1がオフ状態にある場合には、論理レベル"H"に対応し
た直流電圧Vcを有する信号がコレクタ端子を介してイ
ンバータIVに供給される。インバータIVは、上述し
た如くトランジスタQ1から供給された信号の論理レベ
ルを反転した信号をデューティ調整データ信号DDとし
てドライバ10に供給する。
【0034】上記クロスポイント調整回路100'で
は、トランジスタQ1の飽和電圧が、低域データ信号L
Dを2値化する際の閥値となる。この際、上記分圧部
(抵抗R3及びR4)によって低域データ信号LDの信号
レベルを調整することにより、論理レベル"H"及び"L"
各々の期間比、つまりデューティ比を変更した図6(a)
〜図6(c)に示す如きデューティ調整データ信号DDを
得るのである。
【0035】以上の如く、上記クロスポイント調整回路
100'では、図5に示すコンパレータ104に代わ
り、安価で、かつ高速動作が可能なトランジスタを用い
ることにより、クロスポイント調整回路100と同様な
クロスポイント調整を実現している。よって、図8に示
すクロスポイント調整回路100'によれば、図5に示
すクロスポイント調整回路100に比して低価格、かつ
高周波数データ信号に適応可能なASK変調回路を提供
できるようになる。
【0036】尚、上記実施例においては、デューティ調
整データ信号DDのデューティ比は、図6に示す如き閥
値電圧としてのデューティ比調整電圧Vrに依存した
が、閥値電圧の大きさによって変わるデューティ比の大
きさは一定とはならない。例えば、図6に示す如く、閥
値電圧としてのデューティ比調整電圧Vrを電圧V1から
電圧V2に変更した場合に、低域データ信号LDの電圧
がデューティ比調整電圧Vrよりも大きくなる期間は、
図6に示す期間T1である。同様に、かかる閥値電圧を
電圧V1から電圧V3に変更した場合に、低域データ信号
LDの電圧がこの閥値電圧よりも大きくなる期間は、図
6に示す期間T2である。この際、期間T1又はT2は
一定ではなく、特に閥値の調整により実用的にデューテ
ィ比を可変できる範囲は"1"よりも小さい場合に限ら
れ、デューティ比が"1"に近い場合の調整は難しい。こ
の事は、比較的その線形性が良好で歪みが小さいが故
に、クロスポイントの調整が微量で済む変調器を調整対
象とした場合には、上述の実施例では調整が困難である
ことを示している。
【0037】この様な場合には、帯域制限フィルタ11
のカットオフ周波数を変更し、入力データ信号の帯域制
限を変えることで対応できる。フィルタのカットオフ周
波数が高い場合、フィルタを通過する周波数成分が増え
る為、フィルタを通過した信号の電圧波形は入力される
信号の電圧波形に近くなってくる。そのため、閥値電圧
の変化によるデューティ比の変化が小さくなり、微調整
が可能となるのである。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述した如く本発明によるASK
変調回路においては、搬送波信号を発生する発振回路
と、入力データ信号のデューティ比を調整してデューテ
ィ調整データ信号を得る調整回路と、デューティ調整デ
ータ信号の論理レベルに応じて上記搬送波信号を断続的
に出力することによりASK変調信号を生成するスイッ
チング手段と、を有する構成となっている。上記デュー
ティ比の調整によれば、スイッチング手段の非線形特性
の影響による変調信号のクロスポイントのずれを補正す
ることが可能となる。
【0039】従って、本発明によれば、スイッチング手
段の非線形動作領域を利用してASK変調を実施しても
正確に2値化データ信号の復調が為されるので、線形動
作領域のみを利用してASK変調を行う場合に比して、
安価で、かつ低消費電力なASK変調回路を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のASK変調回路の構成を示す図である。
【図2】従来のASK変調回路の構成を示す図である。
【図3】FET5のドレイン・ソース間電圧対出力電圧
特性を示す図である。
【図4】ASK変調信号の振幅最大値と振幅最小値との
中間電圧Vsと、クロスポイントB及びCとの関係を示
すASK変調信号のアイパターンを示す図である。
【図5】本発明によるASK変調信号の構成を示す図で
ある。
【図6】クロスポイント調整回路100の動作を示す波
形図である。
【図7】本発明によるASK変調信号によって得られた
ASK変調信号のアイパターンを示す図である。
【図8】本発明によるASK変調信号の他の構成を示す
図である。
【符号の説明】
5 FET 100,100' クロスポイント調整回路 103 低域通過フィルタ 104 コンパレータ 105 デューティ比調整電圧発生回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数を有する搬送波信号を入力デ
    ータ信号の論理レベルに応じて断続的に出力することに
    よりASK変調信号を生成するASK変調回路であっ
    て、 前記搬送波信号を発生する発振回路と、 前記入力データ信号のデューティ比を調整してデューテ
    ィ調整データ信号を得る調整回路と、 前記デューティ調整データ信号の論理レベルに応じて前
    記搬送波信号を断続的に出力することにより前記ASK
    変調信号を生成するスイッチング手段と、を有すること
    を特徴とするASK変調回路。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング手段は、ガリウム砒素
    電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1
    記載のASK変調回路。
  3. 【請求項3】 前記調整回路は、デューティ比の調整量
    を設定するデューティ比調整電圧を発生するデューティ
    比調整電圧発生回路と、 前記入力データ信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジ
    部でのレベル変化を緩やかにした低域データ信号を生成
    する低域通過フィルタと、 前記低域データ信号の信号レベルが前記デューティ比調
    整電圧よりも高い期間中は第1論理レベルに対応した信
    号、低い期間中は前記第1論理レベルとは異なる第2論
    理レベルに対応した信号を前記デューティ調整データ信
    号として生成するコンパレータと、からなることを特徴
    とする請求項1記載のASK変調回路。
  4. 【請求項4】 前記調整回路は、前記入力データ信号の
    立ち上がり及び立ち下がりエッジ部でのレベル変化を緩
    やかにした低域データ信号を生成する低域通過フィルタ
    と、 前記低域データ信号の振幅レベルをデューティ比の調整
    量に応じた分だけ調整したレベル調整データ信号を得る
    レベル調整手段と、 前記レベル調整データ信号の信号レベルが飽和電圧より
    高い期間中は第1論理レベルに対応した信号、低い期間
    中は前記第1論理レベルとは異なる第2論理レベルに対
    応した信号を前記デューティ調整データ信号として生成
    するトランジスタと、からなることを特徴とする請求項
    1記載のASK変調回路。
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