JP2002101015A - 逆拡散装置 - Google Patents

逆拡散装置

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JP2002101015A
JP2002101015A JP2000291753A JP2000291753A JP2002101015A JP 2002101015 A JP2002101015 A JP 2002101015A JP 2000291753 A JP2000291753 A JP 2000291753A JP 2000291753 A JP2000291753 A JP 2000291753A JP 2002101015 A JP2002101015 A JP 2002101015A
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timing
circuit
time
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JP2000291753A
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Takaharu Sato
孝晴 佐藤
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Kawasaki Microelectronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は時系列的に入力されてくる入力信号と
所定のコードとの間の自己相関演算により入力信号から
そのコードに適合したデータを抽出する逆拡散装置に関
し、回路規模および消費電力の削減を図る。 【解決手段】入力信号と、複数種類のデータ抽出用コー
ドCM0,CM1,CM2,CM3それぞれとの間で
の、複数の自己相関演算を時分割的に行なって複数種類
のデータを抽出する自己相関演算部を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時系列的に入力され
てくる入力信号と所定のコードとの間の自己相関演算に
より入力信号からそのコードに適合したデータを抽出す
る逆拡散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等に用いられる通信技術
の1つとしてCDMA(Code Division
Multiple Access/符号分割多元接続)
と呼ばれる方式が注目されている。このCDMA方式
は、通信により送られてきた信号と、所定のコードとの
自己相関演算により、その信号から所望のデータを抽出
する方式であり、それまでのFDMA(Frequen
cy DivisionMultiple Acces
s/周波数分割多元接続)やTDMA(TimeDiv
ision Multiple Access/時分割
多元接続)などの方式と比べ極めて多数の人が同時に通
話することができるという特徴を有する。
【0003】このCDMAでは、スペクトクル拡散とい
う技術が用いられており、このCDMA方式で変調され
た信号から元のデータを復元するには逆拡散と呼ばれる
技術が用いられる。
【0004】図1は、逆拡散装置を示す回路ブロック図
である。
【0005】アンテナ等で受信され前処理の行なわれた
受信信号は、この図1に示す逆拡散装置の入力信号Sと
して、複数のデータ逆拡散回路11_0,11_1,1
1_2,…および3つの同期維持(DLL)逆拡散回路
12,13,14に入力される。データ逆拡散回路11
_0,11_1,11_2,…は、データが多重化され
ている数と同数必要となる。
【0006】以下、先ずDLL逆拡散回路12,13,
14について説明する。
【0007】DLL逆拡散回路12,13,14では、
それぞれ入力信号と同期検出用コードとの間での自己相
関演算が行なわれる。ここで、DLL逆拡散回路(P)
13では、現在の受信タイミング(Punctual)
における入力信号と同期検出用コードとの間の自己相関
演算が行なわれ、DLL逆拡散回路(L)14では、現
在の受信タイミング(Punctual)よりも同期検
出用コードに対し相対的に遅れた遅延タイミング(La
te)の入力信号と同期検出用コードとの間の自己相関
演算が行なわれ、DLL逆拡散回路(E)12では、現
在の受信タイミング(Punctual)よりも同期検
出用コードに対し相対的に進んだ早進タイミング(Ea
rly)の入力信号と同期検出用コードとの間の自己相
関演算が行なわれる。
【0008】現在の受信タイミングが正しい受信タイミ
ングであったときは、3つのDLL逆拡散回路12,1
3,14のうちの、現在の受信タイミングの入力信号と
同期検出用コードとの間の自己相関演算を行なったDL
L逆拡散回路(P)13による自己相関演算結果(相関
値)が、他の2つのDLL逆拡散回路(E,L)12,
14によるいずれの相関値よりも大きく、もし現在の受
信タイミングが正しい受信タイミングよりも遅れ気味で
あったときは、遅延タイミングの入力信号と同期検出用
コードとの間の自己相関演算を行なったDLL逆拡散回
路(L)14による自己相関演算結果(相関値)が他の
2つのDLL逆拡散回路(E,P)12,13によるい
ずれの相関値よりも大きく、また、同様に、もし現在の
受信タイミングが正しい受信タイミングよりも進みぎみ
であったときは、早進タイミングの入力信号と同期検出
用コードとの間の自己相関演算を行なったDLL逆拡散
回路(E)12による相関値が、他の2つのDLL逆拡
散回路(P,L)13,14によるいずれの相関値より
も大きい。すなわち、これら3つのDLL逆拡散回路1
2,13,14による相関値どうしを比較することによ
り、現在の受信タイミングのままでよいか、受信タイミ
ングを少し進める、あるいは少し遅らせる必要があるか
が検出される。
【0009】図1に示すタイミング発生回路15では、
3つのDLL逆拡散回路12,13,14で求められた
3つの相関値に基づいて、上記の受信タイミング、遅延
タイミングおよび早進タイミングのうちの相関が最も高
いタイミングが次の受信タイミングとして設定され、そ
の設定された受信タイミングに適合したタイミング信号
を発生する。このようにして、受信信号(入力信号)と
常に同期がとられることになる。
【0010】一方図1に示す複数のデータ逆拡散回路1
1_0,11_1,11_2,…それぞれでは、常に現
在の受信タイミングの入力信号と、その入力信号の中か
ら抽出しようとしているデータに応じた各データ抽出用
コードとの間の自己相関演算が行なわれ、入力信号中か
らそれぞれ所望のデータが抽出される。ただしここで抽
出されたデータは通信回路中でのさまざまな歪みを受け
たものであり、各データ逆拡散回路11_0,11_
1,11_2,…で抽出されたデータは各チャネル推定
回路16に入力され、各チャネル推定回路16_0,1
6_1,16_2,…において通信回路により受けた振
幅の変化や位相の変化(回転)の程度が検出される。こ
の抽出されたデータは各逆回転回路17_0,17_
1,17_2,…に入力され、各逆回転回路17_0,
17_1,17_2,…では、データ逆拡散回路11_
0,11_1,11_2,…で抽出されたデータが、チ
ャネル推定回路16_0,16_1,16_2,…で検
出された振幅の変化および位相の変化分の修復(逆回
転)を受け、より正確なデータが復元される。ただし、
逆回転回路17_0,17_1,17_2,…から出力
されたデータもまだまだ不完全なものであり、この後、
図示しない誤り訂正回路等により誤り訂正等を受け、発
信元のデータと同じデータが復元される。
【0011】図2は、図1に示す3つのDLL逆拡散回
路(E,P,L)12,13,14の動作タイミングを
示す図である。
【0012】図2(A)は、入力信号を示している。こ
こでは、’チップ’と称される時間単位が用いられてお
り、時間的に早い順に1チップごとにD0,D1,D2
の記号が付されている。
【0013】また、図2(B)は、同期検出用コードの
時系列を示しており、ここには、時間的に早い順に、1
チップごとにフェーズ(N−1),フェーズ(N),フ
ェーズ(N+1)と名づけられている。
【0014】また、図2(C)は、図2(B)に示す同
期検出用コードを1チップの1/2の時間だけ進ませた
ものである。この場合、同期検出用コードを基準とする
と、入力信号(図2(A))を相対的に1チップの1/
2だけ遅延させたことになる。
【0015】また、図2(D)は、図2(B)に示す同
期検出用コードを1チップの1/2の時間だけ遅らせた
ものである。この場合、同期検出用コードを基準とする
と、入力信号(図2(A))を相対的に1チップの1/
2だけ進ませたことになる。
【0016】ここでは、このように時間的にずれた3つ
の同期検出用コードを発生させ、図1に示す3つのDL
L逆拡散回路12,13,14、のうちのDLL逆拡散
回路(P)13では、図2(A)の入力信号と図2
(B)に示すタイミングの同期検出用コードとの間で、
図2に記号’P’で示すタイミングで自己相関演算のた
めの1回の演算(フェーズNに関する演算)が行なわ
れ、また、3つのDLL逆拡散回路12,13,14の
うちのDLL逆拡散回路(L)14では、図2(A)の
入力信号と図2(D)に示すタイミングの同期検出用コ
ードとの間で、図2に記号’L’で示すタイミングで、
自己相関演算のためのフェーズ(N)の演算が行なわ
れ、また、3つのDLL逆拡散回路12,13,14の
うちのDLL逆拡散回路(E)12では、図2(A)の
入力信号と図2(C)に示すタイミングの同期検出用コ
ードとの間で、図2に記号’E’で示すタイミングで、
自己相関演算のためのフェーズ(N+1)の演算が行な
われる。
【0017】自己相関演算は、乗算器あるいはセレクタ
等を用いた演算を行ない、このような演算結果の、連続
する複数のフェーズの間の累積を求めるものであり、各
DLL逆拡散回路12,13,14では、各チップ内で
上記の各演算が行なわれるとともに、その演算結果が、
連続する複数のチップ内で累積され、これにより自己相
関演算結果(相関値)が求められる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図1に示す逆
拡散装置10では、データの多重度に応じた数のデータ
逆拡散回路11_0,11_1,11_2,…が用いら
れており、それに伴って、チャネル推定回路16_0,
16_1,16_2,…や逆回転回路17_0,17_
1,17_2,…も同数必要となる。しかもCDMAの
場合、送信局から受信局への送信経路が複数存在し、複
数経路の情報を得ようとする場合は図1に示す回路構成
全体がさらにその得ようとする送信経路と同数必要とな
るため、回路規模に大きく影響する。また、消費電力は
概ね回路規模に応じて増大するため、携帯端末に搭載す
る場合などにはこの消費電力も大きな問題となる。
【0019】本発明は、上記事情に鑑み、回路規模の削
減が図られた逆拡散装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の逆拡散装置は、時系列的に入力されてくる入力信号
と発生させたコードとの間の自己相関演算により入力信
号からそのコードに適合したデータを抽出する逆拡散装
置において、入力信号と、複数種類のデータ抽出用コー
ドそれぞれとの間での、複数の自己相関演算を時分割的
に行なって、複数種類のデータを抽出する自己相関演算
部を備えたものであることを特徴とする。
【0021】ここで、上記本発明の逆拡散装置におい
て、上記自己相関演算部は、時間的な単位である1チッ
プ内で、時分割的に、入力信号と、複数種類のデータ抽
出用コードそれぞれとの間での、複数の自己相関演算そ
れぞれのための各演算を行なう演算器と、複数の自己相
関演算それぞれの途中結果を格納しておく複数のレジス
タと、1チップ内で、時分割的に、上記複数の演算それ
ぞれの各演算結果と、複数のレジスタの各格納値とを加
算してそれら複数のレジスタにそれぞれに再格納するこ
とにより、上記複数の演算それぞれの各演算結果の、連
続する複数のチップ間の各累積を求める加算器とを備え
たものであってもよい。
【0022】本発明の逆拡散装置は、多重化されたデー
タの抽出を時分割に行なうものであり、図1に示すよう
にデータの多重化の数だけ必要であったデータ逆拡散回
路の数が少なくて済み、回路規模の大幅な削減が図られ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0024】図3は、本発明の逆拡散装置の一実施形態
のブロック図である。この図3において、図1に示す従
来の逆拡散装置10の要素と同一の要素には同一の符号
を付して示し、相違点について説明する。この相違点
は、図1に示す従来の逆拡散装置には、複数のデータ逆
拡散回路11_0,11_1,11_2,…と3つのD
LL逆拡散回路12,13,14が備えられていたのに
代えて、この図3に示す逆拡散装置1には、それぞれ1
つずつのデータ逆拡散回路11とDLL逆拡散回路18
が備えられている。このデータ逆拡散回路11は、図1
に示す複数のデータ逆拡散回路11_0,11_1,1
1_2,…の機能を時分割的に兼用したものであリ、D
LL逆拡散回路18は、図2に示す3つのDLL逆拡散
回路12,13,14の機能を時分割的に兼用したもの
である。
【0025】また、この図3に示す逆拡散装置1では、
データ逆拡散回路11が1つであることに伴ってチャネ
ル推定回路16、および逆回転回路17もそれぞれ1つ
ずつ備えられている。チャネル推定回路16は図1に示
す複数のチャネル推定回路16_0,16_1,16_
2,…の機能を時分割的に兼用したものであリ、逆回転
回路17は、図1に示す複数の逆回転回路17_0,1
7_1,17_2,…の機能を時分割的に兼用したもの
である。
【0026】以下では、先ずDLL逆拡散回路18につ
いて説明し、その後で、データ逆拡散回路11について
説明する。
【0027】図4は、図3に1つのブロックで示すDL
L逆拡散回路18の作用説明図である。
【0028】図4(A)は、入力信号を示している。こ
の図4(A)に示す入力信号には、時間的に早いものか
ら順に、1チップを1/4に区切った時間間隔ごとにD
2,D3,……D11の符号が付されており、そのう
ち、ここで着目している1チップ内には、D7,D8,
D9,D10の符号が付されてる。
【0029】図4(B)は、図4(A)の入力信号を1
チップの1/4の時間だけ遅延させた遅延信号を示して
いる。
【0030】図4(C)および図4(D)は、図4
(A)の入力信号と図4(B)の遅延信号との組合せを
示している。
【0031】図4(C)では、ここで着目している1チ
ップ内の最初の1/4の時間は図4(B)の遅延信号、
D6、2番目の1/4の時間は図4(A)の入力信号D
8、3番目の1/4の時間はドントケア(入力信号ある
いは遅延信号のいずれであってもよい)、および4番目
の1/4の時間は図4(A)の入力信号D10が組み合
わされている。
【0032】また、図4(D)では、ここで着目する1
チップ内の最初の1/4の時間および2番目の1/4の
時間は、図4(A)の入力信号D7,D8、3番目の1
/4の時間はドントケア、および4番目の1/4の時間
は図4(B)の遅延信号D9が組み合わされている。
【0033】従来技術の説明で述べたように、同期検出
のための自己相関演算は、現在の受信タイミングの入力
信号と同期検出用コードとの間の自己相関演算と、同期
検出用コードに対し相対的に、その受信タイミングより
遅れた遅延タイミングの入力信号と同期検出用コードと
の間の自己相関演算と、さらに同期検出用コードに対し
相対的に、その受信タイミングよりも進んだ早進タイミ
ングの入力信号と同期検出用コードとの間の自己相関演
算との、3つの自己相関演算が必要となるが、受信タイ
ミングに対する遅延タイミングおよび早進タイミングの
時間的なずれは、設計思想等に応じて1チップの1/2
の時間に設定される場合もあり、あるいは1チップの1
/4の時間に設定される場合もある。
【0034】図4(C)の組合せは、受信タイミングに
対する遅延タイミングおよび早進タイミングの時間的な
ずれが1チップの1/2に設定されている場合に有効な
組合せである。ここで着目している1チップ内で入力信
号D8が受信タイミングに合致しているものとし、その
1チップ内の最初の1/4の時間で、遅延信号D6を用
いて、早進タイミングの入力信号と同期検出用コードと
の間での自己相関演算(E)のための演算が行われ、次
の1/4の時間で、受信タイミングの入力信号D8と同
期検出用コードとの間の自己相関演算(P)のための演
算が行なわれ、最後の1/4の時間で、遅延タイミング
の入力信号と同期検出用コードとの間の自己相関演算
(L)のための演算が行なわれる。これらの演算は、乗
算器あるいはセレクタ等を用いて行なわれ、受信タイミ
ングおよび早進タイミングのそれぞれに関し、複数のチ
ップに渡って累算され、各相関値が算出される。
【0035】また、図4(D)の組合せは、受信タイミ
ングに対する遅延タイミングおよび早進タイミングの時
間的なずれが1チップの1/4に設定されている場合に
有効な組合せである。図4(C)の組合せと同様、ここ
で着目している1チップ内では入力信号D8が受信タイ
ミングに合致しているものとし、その1チップ内の最初
の1/4、2番目の1/4、および最終の1/4の各時
間で、それぞれ、早進タイミングの入力信号D7と同期
検出用コードとの間での自己相関演算(E)のための演
算、受信タイミングの入力信号D8と同期検出用コード
との間の自己相関演算(P)のための演算、および遅延
タイミングの入力信号D9(遅延信号D9)と同期検出
用コードとの間の自己相関演算(L)のための演算が行
なわれる。これらの演算は、前述と同様に、乗算器ある
いはセレクタ等を用いて行なわれ、その演算結果は受信
タイミング、遅延タイミングおよび早進タイミングのそ
れぞれごとに、複数のチップに渡って累算され、各相関
値が算出される。
【0036】このように、図4に示す動作を実現するこ
とにより、図3に示す1つのDLL逆拡散回路18で、
3つの自己相関演算(E,P,L)を時分割的に行なう
ことができる。
【0037】尚、ここでは、受信タイミングに対する遅
延タイミングおよび早進タイミングの時間的なずれが1
チップの1/2の場合と、1チップの1/4場合との双
方について示したが、1台の逆拡散装置内でこれら双方
が実現されている必要はない。
【0038】図5は、図4の作用を実現した、図3に1
つのブロックで示すDLL逆拡散回路18の回路ブロッ
ク図である。
【0039】入力信号Sは、直接にセレクタ182に入
力されるとともに、遅延回路181により1チップの1
/4の時間だけ遅延を受けて(この遅延を受けた信号を
遅延信号と称する)セレクタ182に入力される。この
DLL逆拡散回路18が受信タイミングに対し1チップ
の1/2だけ時間がずれた遅延タイミングおよび早進タ
イミングを生成する回路である場合は、このセレクタ1
82は、このセレクタ182から図4(C)に示す信号
が出力されるように切り換えられ、このDLL逆拡散回
路が受信タイミングに対し1チップの1/4だけ時間が
ずれた遅延タイミングおよび早進タイミングを生成する
回路である場合は、このセレクタ182は、このセレク
タ182から図4(D)に示す信号が出力されるように
切り換えられる。
【0040】演算器183には、セレクタ182から出
力された信号と同期検出用コードCが入力され、図4に
示す符号‘E’,‘P’,‘L’のタイミングで、それ
ぞれ、早進タイミングの入力信号と同期検出用コードと
の間の演算、受信タイミングの入力信号と同期検出用コ
ードとの間の演算、および遅延タイミングの入力信号と
同期検出用コードとの間の演算が行なわれる。この演算
器183による演算の結果は、加算器184に入力され
る。
【0041】ここで、レジスタ186E,186P,1
86Lには、1回の自己相関演算を始めるにあたっては
初期値0が格納され、その後、セレクタ187により、
各チップごとに、図4に示す符号‘E’,‘P’,
‘L’の各タイミングで、レジスタ186E,186
P,186Lに格納された値が選択されて加算器184
に入力される。
【0042】加算器184では、演算器183から入力
された今回のチップに関する演算結果と、セレクタ18
7を経由して入力された、それまでの演算結果の累算値
とが加算され、セレクタ185を経由して元のレジスタ
に書き戻される。こうすることにより、レジスタ186
E,186P,186Lには、各チップごとにそれまで
の演算の累積値が再格納され、自己相関演算が終了した
タイミングではそれらのレジスタ186E,186P,
186Lには、それぞれ早進タイミングに関する相関
値、受信タイミングに関する相関値、および遅延タイミ
ングに関する相関値が格納される。
【0043】これらのレジスタ186E,186P,1
86Lに格納された相関値は、従来技術の説明で述べた
ように、タイミング発生回路15に入力され、タイミン
グ発生回路15では、それら相関値のうちの最も大きな
値に対応するタイミングが次の受信タイミングとして設
定され、その設定された受信タイミングに適合したタイ
ミング信号を発生し、この逆拡散装置は、そのタイミン
グ発生回路15からのタイミング信号で動作する。
【0044】図6は、図3に1つのブロックで示すデー
タ逆拡散回路11の作用説明図である。ここでは、デー
タが4重に多重化されているものとして説明する。
【0045】図6(A)は、入力信号を示している。こ
の図6(A)に示す入力信号には、時間的に早いものか
ら順に、1チップごとに、D0,D1,D2の符号が付
されており、そのうち、ここで着目している1チップ内
にはD1の符号が付されている。
【0046】また、図6(B)は、データ抽出用コード
を表わしており、1チップを1/4ずつに区切ったとき
の、4つの時間区分それぞれで、時間の早いものから順
に、それぞれ異なるデータ抽出用コードCM0,CM
1,CM2,CM3が用いられる。
【0047】1チップを1/4に区切った各時間間で
は、受信タイミングの入力信号と、データ抽出用コード
CM0,CM1,CM2,CM3それぞれとの間の各自
己相関演算のための演算が行なわれ、これらの演算は、
各コードCM0,CM1,CM2,CM3に対応した演
算それぞれについて複数のチップに渡って累算され、各
データMC0,MC1,MC2,MC3が抽出される。
【0048】図7は、図6の作用を実現した、図3に1
つのブロックで示すデータ逆拡散回路11の回路ブロッ
ク図である。
【0049】データ逆拡散回路11を構成する演算器1
13には、入力信号Sが入力されるとともに、セレクタ
118を介してデータ抽出用コードが入力される。セレ
クタ118には、4つのデータ抽出用コードCM0,C
M1,CM2,CM3が入力され、セレクタ118は、
図6に示すように、1チップ内を4つに区切った各時間
ごとに、1チップ内で時間の早いものから順に、データ
抽出用コードCM0,CM1,CM2,CM3を循環的
に選択する。
【0050】演算器113では、それぞれ1チップの1
/4時間内で、入力信号Sと各データ抽出用コードCM
0,CM1,CM2,CM3それぞれとの間の自己相関
演算のための演算が行なわれる。
【0051】この演算器113による演算の結果は、加
算器114に入力される。
【0052】ここで、レジスタ116_0,116_
1,116_2,116_3には、1回の自己相関演算
を始めるにあたっては初期値0が格納され、その後、セ
レクタ117により、各チップごとに、図4に示す符号
‘MC0’,‘MC1’,‘MC2’,‘MC3’の各
タイミングで、レジスタ116_0,116_1,11
6_2,116_3に格納された値が選択されて加算器
114に入力される。
【0053】加算器114では、演算器113から入力
された今回のチップに関する演算結果と、セレクタ11
7を経由して入力された、それまでの演算結果の累算値
とが加算され、セレクタ115を経由して元のレジスタ
に書き戻される。こうすることにより、レジスタ116
_0,116_1,116_2,116_3には、各チ
ップごとにそれまでの演算の累積値が再格納され、自己
相関演算が終了したタイミングでは、それらのレジスタ
116_0,116_1,116_2,116_3に
は、それぞれデータ抽出用コードCM0,CM1,CM
2,CM3を用いて抽出された各データが格納される。
【0054】これらのレジスタ116_0,116_
1,116_2,116_3に格納されたデータは、時
分割的に、チャネル推定回路16および逆回転回路17
に入力されてデータがより正確に復元され、さらに図示
しない後段の誤り訂正回路等によりさらに正確なデータ
が復元される。
【0055】尚、ここでは、データが4重に多重化され
た場合を例に挙げて説明したが、1チップの時間間隔
と、図7に示す回路の動作速度などによっては、例えば
データが2重化されている場合やデータが6重化されて
いる場合についても同様な時分割方式を適用することが
できる。
【0056】また、上記の実施形態では、DLL逆拡散
回路についてもE,P,Lの3つについて時分割処理が
なされているが、このDLL逆拡散回路についての時分
割処理は本発明の主題ではなく、本発明においては、こ
のDLL逆拡散回路の時分割処理は必ずしも不要であ
る。
【0057】以下に、6重化されたデータを抽出する場
合において、抽出しようとする各データごとにデータ逆
拡散回路を備えた場合(従来例)と、1つのデータ逆拡
散回路で時分割的に行なった場合(実施例)とにおけ
る、データ逆拡散回路の回路規模の比較結果を示す。
【0058】(従来例) 3キロゲート×6(マルチコード)×NF(フィンガ
数)/ICチップ (実施例) 4キロゲート×NF(フィンガ数)/ICチップ すなわち、回路規模を約1/4.5に削減することがで
き、その分、消費電力も大幅に低減する。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、回路規模および消費電力が削減された逆拡散装置が
実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】逆拡散装置を示す回路ブロック図である。
【図2】図1に示す3つのDLL逆拡散回路(E,P,
L)の動作タイミングを示す図である。
【図3】本発明の逆拡散装置の一実施形態のブロック図
である。
【図4】図3に1つのブロックで示すDLL逆拡散回路
の作用説明図である。
【図5】図4の作用を実現した、図3に1つのブロック
で示すDLL逆拡散回路の回路ブロック図である。
【図6】図3に1つのブロックで示すデータ逆拡散回路
の作用説明図である。
【図7】図6の作用を実現した、図3に1つのブロック
で示すデータ逆拡散回路の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 逆拡散装置 11,11_0,11_1,11_2,… データ逆
拡散回路 15 タイミング発生回路 16 チャネル推定回路 17 逆回転回路 18 DLL逆拡散回路 113 演算器 114 加算器 115 セレクタ 116_0,116_1,116_2,116_3…
レジスタ 117,118 セレクタ 181 遅延回路 182,185,187 セレクタ 183 演算器 184 加算器 186E,186P,186L レジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列的に入力されてくる入力信号と発
    生させたコードとの間の自己相関演算により該入力信号
    から該コードに適合したデータを抽出する逆拡散装置に
    おいて、 前記入力信号と、複数種類のデータ抽出用コードそれぞ
    れとの間での、複数の自己相関演算を時分割的に行なっ
    て、複数種類のデータを抽出する自己相関演算部を備え
    たものであることを特徴とする逆拡散装置。
  2. 【請求項2】 前記自己相関演算部が、 時間的な単位である1チップ内で、時分割的に、前記入
    力信号と、複数種類のデータ抽出用コードそれぞれとの
    間での、前記複数の自己相関演算それぞれのための各演
    算を行なう演算器と、 前記複数の自己相関演算それぞれの途中結果を格納して
    おく複数のレジスタと、 1チップ内で、時分割的に、前記複数の演算それぞれの
    各演算結果と、前記複数のレジスタの各格納値とを加算
    して該複数のレジスタそれぞれに再格納することによ
    り、前記複数の演算それぞれの各演算結果の、連続する
    複数のチップ間の各累積を求める加算器とを備えたもの
    であることを特徴とする請求項1記載の逆拡散装置。
JP2000291753A 2000-09-26 2000-09-26 逆拡散装置 Withdrawn JP2002101015A (ja)

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