JP2002100642A - 化合物半導体装置 - Google Patents

化合物半導体装置

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JP2002100642A JP2001217046A JP2001217046A JP2002100642A JP 2002100642 A JP2002100642 A JP 2002100642A JP 2001217046 A JP2001217046 A JP 2001217046A JP 2001217046 A JP2001217046 A JP 2001217046A JP 2002100642 A JP2002100642 A JP 2002100642A
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cap layer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速化合物半導体装置において、ゲート耐圧
を増大させ、大電力動作を可能にする。 【解決手段】 ゲート電極としてドレイン方向に延在す
る延在部を有するガンマ型電極を使い、前記電極延在部
直下のパッシベーション膜およびキャップ層の厚さを、
前記ゲート電極のドレイン端近傍の等ポテンシャル面
が、前記延在部に対応して変形するように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に半導体装置に
係り、特に高出力高速半導体装置に関する。
【0002】近年の移動体通信の急速な普及に伴い、特
に基地局用に高出力で動作可能な高速半導体装置が要求
されている。
【0003】従来は、半導体装置の出力を増大させるた
めにゲート幅を増大させて動作電流を増加させることが
行われていた。しかしかかるアプローチでは、出力電流
が増大し、その結果半導体装置と組み合わせて使われる
インピーダンス整合回路中における電力の損失が大きな
問題になる。このため最近では、動作電圧を増大させる
ことにより出力電力を増大させるアプローチが取られて
いる。
【0004】
【従来の技術】図1は、従来の高出力高速半導体装置1
0の構成を示す。
【0005】図1を参照するに、前記半導体装置10は
半絶縁性GaAs基板11上に形成されたMSFETで
あり、前記GaAs基板11上に形成された非ドープG
aAsよりなるバッファ層11Aと、前記バッファ層1
1A上に形成されたn型GaAsよりなるチャネル層1
2と、前記チャネル層12上に形成された非ドープAl
GaAsよりなるショットキーコンタクト層13、前記
ショットキーコンタクト層13上に形成された非ドープ
GaAsよりなるキャップ層14とを含み、前記ショッ
トキーコンタクト層13上には、前記キャップ層14中
に形成されたゲートリセス構造を介してゲート電極15
がショットキーコンタクトする。また前記ゲート電極1
5の両側には前記ゲート電極15から離間して、前記キ
ャップ層14から前記バッファ層11Aにまで到達する
+型拡散領域16,17がそれぞれソース領域および
ドレイン領域として形成され、前記ソース領域16上に
はソース電極16Aが、また前記ドレイン領域17上に
はドレイン電極17Aが、いずれも前記キャップ層14
にオーミック接触するように形成される。
【0006】また、図1のMESFET10では前記キ
ャップ層14のうち露出表面がSiNよりなるパッシベ
ーション膜18により覆われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成のMESF
ET10においては、大電力を取り出そうとした場合、
前記ゲート電極15−ドレイン電極17A間に大きな電
圧を印加する必要があるが、かかる大きな動作電圧を印
加すると前記ゲート電極15直下に形成されるチャネル
領域のドレイン端近傍において電界強度が過大になり、
アバランシェ降伏が生じてしまうことがある。この場
合、図2中、経路(1)に沿って大きなゲートリーク電
流が流れてしまい、MESFET10の所望の大電力動
作は不可能になる。また、図1の従来のMESFET1
0では、前記キャップ層14中を経路(2)に沿って流
れるゲートリーク電流も存在する。ただし、図2中、経
路(1)に沿ったゲートリーク電流の値は経路(2)に
沿ったゲートリーク電流の値よりも一桁以上大きい。
【0008】このようなゲートリークの問題を回避する
ため、従来よりゲート電極15とドレイン電極17Aと
の間の間隔を増大させ、ピンチオフ時におけるゲート電
極15直下の電界強度を低減させることが行われてい
る。このアプローチによれば、ゲート-ドレイン間のブ
レークダウン電圧が増大し、ゲートリーク電流を抑制で
きることが確認されている。しかし、このような構成で
は、ゲート-ドレイン間の耐圧は増大するものの、ソー
ス-ドレイン間の抵抗も同時に増大するため、半導体装
置から得られる出力電流が減少してしまう。その結果、
得られる出力電力の増大は限られている。また、ゲート
-ドレイン間の距離を増大させた場合にはガン発振が生
じやすく、このためかかるアプローチには、半導体装置
の大電力動作において本質的な限界がある。
【0009】そこで、本発明は上記の課題を解決した、
新規で有用な半導体装置を提供することを概括的課題と
する。
【0010】本発明のより具体的な課題は、大電力で動
作可能な高速化合物半導体装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の課題は、大電力で動作可能な
高速化合物半導体装置において、ゲートリーク電流を最
小化することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を、
基板と、前記基板上に形成された電子走行層と、前記電
子走行層上に形成されたキャップ層と、前記キャップ層
上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜および前記キャッ
プ層を貫通するゲートリセス開口部と、前記ゲートリセ
ス開口部中に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極
の第1の側において、前記キャップ層表面から前記チャ
ネル層まで延在するn型のソース領域と、前記ゲート電
極の第2の側において、前記キャップ層表面から前記チ
ャネル層まで延在するn型のドレイン領域と、前記ソー
ス領域に電気的にコンタクトするソース電極と、前記ド
レイン領域に電気的にコンタクトするドレイン電極とを
備え、前記ゲート電極は、前記絶縁膜上を前記ゲートリ
セス開口部から前記第2の側の方向に延在する延在部を
有するΓ型形状を有し、前記絶縁膜と前記キャップ層の
合計の厚さは、前記ゲート電極の延在部直下における電
界が、前記キャップ層中において前記基板主面に対して
垂直な方向に作用する実質的な大きさの成分を有するよ
うに設定されることを特徴とする化合物半導体装置によ
り、解決する。
【0013】その際、前記合計の厚さを、前記ゲート電
極の延在部直下における電界が、前記延在部のドレイン
領域側端部における電界よりも、前記キャップ層中にお
いて小さな電界強度を有するように設定するのが好まし
く、前記絶縁膜は70nm以下の厚さを有するのが、ま
た前記キャップ層は70〜130nmの範囲の厚さを有
するのが好ましい。本発明による半導体装置は、MES
FETやHEMT等の電界効果型半導体装置を含む。 [作用]以下、本発明の原理を図3の構造を参照しなが
ら説明する。ただし図3中、先に説明した部分には同一
の参照符号を付し、説明を省略する。
【0014】図3を参照するに、本発明では前記ゲート
電極15の代わりに前記キャップ層14上をドレイン領
域17の方向に延在する延在部25Aを有するΓ型のゲ
ート電極25を使う。また前記キャップ層14上には薄
いパッシベーション膜18が形成され、前記ゲート電極
25の延在部25Aは、実際には前記パッシベーション
膜18上を前記ドレイン領域17の方向に延在する。
【0015】また図3の構造では、前記キャップ層14
中に前記ドレイン領域17に対応して前記ショットキー
コンタクト層13を露出するドレイン開口部14Aが形
成され、前記ショットキーコンタクト層13中には前記
ドレイン開口部14A中において前記電子走行層12を
露出する開口部13Aが形成される。前記ドレイン電極
17Aは前記開口部13A中において前記電子走行層1
2にオーミック接触する。その際、前記パッシベーショ
ン膜18は前記キャップ層14の表面から前記ドレイン
開口部14Aの側壁面を延在し、さらに前記開口部14
A中に露出した前記ショットキーコンタクト層13の表
面を覆う。
【0016】図4(A)、(B)は、それぞれ図1のM
ESFETと図3のMESFET中に形成される空乏層
の状態を示す。
【0017】前記MESFET中には前記ゲート電極1
5からの空乏層の広がりに対応して空間電荷が現れる
が、かかる空間電荷はゲート電極15の表面近傍に蓄積
した電子との間に電界を形成する。図4(A)中、矢印
はかかる電界に伴う電気力線をあらわす。
【0018】図4(A)を参照するに、前記ゲート電極
15のドレイン端近傍においては電気力線は主としてゲ
ート長方向に向いているのがわかるが、これは前記ドレ
イン端近傍の電界中ではゲート長方向の電界成分が支配
的であることを示している。かかる電界は特に前記ゲー
ト電極15のドレイン端近傍に集中し、MESFETの
大電力動作の際に図2で説明したアバランシェ降伏を発
生させる。
【0019】これに対し、図3の構成に示すようにΓ型
のゲート電極25を使った場合には、図4(B)に示す
ように前記ゲート電極延在部25Aの直下の領域におい
ても空乏層が拡大し、電子の蓄積が生じる。その結果、
図4(B)の状態においては矢印で示した電気力線の分
布よりわかるように基板主面に垂直な電界成分が増大
し、ゲート電極25のドレイン端近傍における電界の集
中が回避される。
【0020】ところで、このようなΓ型ゲート電極の使
用によるゲート電極ドレイン端近傍における電界集中軽
減の効果は、前記ゲート電極延在部25A直下における
前記キャップ層14と前記パッシベーション膜18の厚
さに依存する。
【0021】図5および図6は、図3のMESFETに
おいて前記パッシベーション膜18の厚さをそれぞれ5
0nmおよび400nmに設定した場合に現れる電位分
布を示す。ただし図5および6の状態では前記キャップ
層14の厚さは130nmに設定してあり、前記ゲート
電極25とドレイン電極17Aとの間に30Vの電圧V
gdを印加している。
【0022】図5を参照するに、前記パッシベーション
膜18の厚さが薄い場合には、前記Γ型ゲート電極25
の延在部25Aの影響によりポテンシャル分布が変形
し、ゲート電極25のドレイン端近傍における電位勾配
が緩和されているのがわかる。図3のMESFETで
は、かかるゲート電極ドレイン端近傍における電位勾配
の緩和により、図2で説明したアバランシェ降伏の問題
が解消する。
【0023】図5においては等電位面が前記ゲート電極
延在部25Aの影響によりドレイン領域17の側にシフ
トしたと見ることもできる。かかるポテンシャル分布の
変形に伴い、前記キャップ層14中においてはゲート長
方向に作用する電界成分のみならず、前記基板11に垂
直な方向に作用する電界成分が、実質的な大きさで現れ
る。なお、図5の構成では前記ドレイン延在部25Aの
ドレイン端近傍に電界の集中が生じているが、これは絶
縁膜14の上であり、従ってかかる電界集中によりチャ
ネル層にアバランシェ降伏が生じることはない。
【0024】これに対し、図6の状態では、前記パッシ
ベーション膜18の厚さが大きいため前記ゲート電極延
在部25Aの影響が減少し、前記ゲート電極25のドレ
イン端近傍には密な等電位面の分布が出現するのがわか
る。図6中、前記ゲート電極延在部25Aは図示領域の
外部にある。また、図6の状態では前記キャップ層14
中に生じる電界成分は大部分がゲート長方向に作用する
ものであり、基板主面に垂直方向に作用する電界成分は
ほとんどゼロであることがわかる。
【0025】このような構成のMESFETでは、前記
Γ型のゲート電極25を有していても、ゲート電極のド
レイン端近傍におけるアバランシェ降伏、およびこれに
伴うゲートリーク電流の増大の問題を回避することはで
きない。
【0026】なお、後ほど図13でも説明するが、前記
パッシベーション膜18を省略してしまうと、電界集中
がキャップ層14上に生じてしまい、アバランシェ降伏
が生じやすくなる。すなわち、この場合には半導体装置
の耐圧が低下する。従って、ゲート電極延在部25Aと
キャップ層14との間にはパッシベーション膜18を形
成しておく必要がある。
【0027】図7は、図3のMESFETにおいて、前
記ゲート電極延在部25A直下の領域の、深さ方向への
伝導帯エネルギEcの分布プロファイルを、前記パッシ
ベーション膜18の厚さが50nmの場合と400nm
の場合について示す。ただし、図7の構成では、前記シ
ョットキー層13とキャップ層14との間に薄い非ドー
プGaAsスペーサ層と非ドープAlGaAsエッチン
グストッパ層とを介在させている。図7中、横軸の原点
は前記キャップ層14の表面に一致している。
【0028】図7を参照するに、前記伝導帯エネルギE
cの分布は前記パッシベーション膜18の厚さが50n
mの場合と400nmの場合とで前記キャップ層14の
上部を除きおおよそ平行であるが、前記キャップ層14
の上部においては前記パッシベーション膜18の厚さが
50nmの場合のほうが400nmの場合よりも勾配が
急になるのがわかる。これはパッシベーション膜18の
厚さを50nmとした場合の方が、前記ゲート電極延在
部25Aの下により多くの電子を蓄積できることを意味
する。これに伴い、先に図4(B)で説明したアバラン
シェ降伏の抑制機構は、パッシベーション膜18の厚さ
を50nmとした場合により顕著に発現する。
【0029】図8(B)は、図3の構造のMESFET
について、電子走行層12中における電界強度の分布
を、図8(A)の断面についてシミュレーションにより
求めた結果を示す。また図9(B)は、図1の従来のM
ESFETについて、電子走行層12中における電界強
度の分布を、図9(A)の断面について同一条件のシミ
ュレーションにより求めた結果を示す。
【0030】図8(B),9(B)を比較するに、いず
れの構成においてもゲート電極のドレイン端近傍に電界
強度のピークが現れているが、図9(B)の例では電界
強度のピークが約9×105V/cmであるのに対し、
本発明の例ではこれが約7×105V/cmまで減少し
ているのがわかる。また、本発明の構成では、前記ドレ
イン端のピークに隣接して、前記ゲート電極延在部25
Aに起因する低いピークが現れているのがわかる。
【0031】図3の本発明のMESFETは、前記Γ型
ゲート電極25の使用の他に、前記キャップ層14中に
前記ドレイン領域17に対応してドレイン開口部14A
を形成することによっても、ゲートリーク電流を低減す
る。その際、本発明では前記ドレイン電極17Aを前記
ショットキーコンタクト層13中に形成した開口部13
Aを介して前記電子走行層12に直接にコンタクトさせ
るため、露出したショットキーコンタクト層13に起因
する表面空乏層の影響が減少し、低抵抗のコンタクトを
実現することができる。
【0032】図10(A),(B)は、図3のMESF
ETのId−Vd特性とIg−Vg特性の実測例を、ま
た図11(A),(B)は図1のMESFETのId−
Vd特性とIg−Vg特性を、それぞれ示す。ただし図
10(A),(B)のMESFETと図11(A),
(B)のMESFETとは、同一の層構造、同一のゲー
ト長、および同一のゲート幅を有する。また前記キャッ
プ層14の厚さは130nmに、また前記パッシベーシ
ョン膜の厚さは50nmに設定している。
【0033】図10(A)および図11(A)を比較す
るに、ドレイン電流特性はいずれの場合もほぼ同じであ
るのがわかるが、図10(B)および図11(B)を比
較すると、図11(B)の従来構成のMESFETでは
ゲート電圧Vgが30Vまで増加した時点ですでに0.
4mA/mmに達する大きなゲート電流Igが流れてい
るのに対し、図10(B)の本発明のMESFETで
は、ゲート電圧Vgが30Vではゲート電流Igの値は
0.05mA/mm以下であることがわかる。すなわ
ち、図10(B)は、本発明のMESFETのゲート耐
圧(Vgd0)が約30Vであることを示しているが、
この値は図10(A)から従来のMESFETの耐圧V
gd0として求まる約24.5Vの値よりも大幅に向上
している。
【0034】図12は、図3のMESFETのゲートド
レイン間耐圧特性を、図1に示す従来の構成のMESF
ETと比較して示す。ただし図12中▲が図3のMES
FETの特性を、また●が図1のMESFETの特性を
示す。さらに図12中、■は図3のMESFETにおい
てドレイン開口部14Aおよび開口部13Aを省略し、
前記ドレイン電極17Aを直接に前記キャップ層14上
に形成した場合を示す。図12において横軸はゲート-
ドレイン間電圧Vgdを、また縦軸はゲート-ドレイン
間電流Igdを表す。
【0035】図12よりわかるようにΓ型ゲート電極2
5を使うことにより、MESFETのゲート-ドレイン
間耐圧特性は大きく向上するが、図3に示したようにキ
ャップ層14に開口部14Aを、またショットキーコン
タクト層13に開口部13Aを形成し、ドレイン電極1
7Aをかかる開口部において電子走行層12に直接にコ
ンタクトするように形成することによっても、MESF
ETのゲート-ドレイン間耐圧特性は実質的に向上する
ことがわかる。これは、図3の構成が先に図2で説明し
た経路(2)に沿ったリーク電流を遮断するのに有効で
あることを示している。
【0036】ところで、先に図5,6で説明したよう
に、本発明のMESFETにおいてはパッシベーション
膜18の厚さにより、前記Γ型ゲート電極25によるゲ
ート耐圧特性Vgd0の向上効果が変化する。
【0037】図13は、図3のMESFETにおいて前
記キャップ層14の厚さを130nmとし、前記パッシ
ベーション膜18の厚さを0から250nmの範囲で変
化させた場合の飽和ドレイン電流Ifmaxと耐圧Vgd0
との関係を示す。
【0038】図13を参照するに、飽和ドレイン電流I
fmaxの値は前記パッシベーション膜18の厚さにはほと
んど関係なく、約240mA/mmの値を有するが、ゲ
ート耐圧Vgd0の値は、前記パッシベーション膜18
の厚さが250nmよりも小さい範囲において膜厚の減
少と共に増大し、70nmにおいて約30V,35nm
においては約34Vに達するのがわかる。このことは、
前記Γ型ゲート電極25の効果を引き出すためには、前
記パッシベーション膜18の厚さを250nm以下、こ
の好ましくは100nm以下、より好ましくは70nm
以下に設定する必要があることを示している。
【0039】一方、前記パッシベーション膜18の厚さ
を35nm以下に形成しようとすると、特にSiN膜を
使った場合均一な膜形成が困難になる。また、先にも説
明したが、このようにパッシベーション膜18の厚さが
過小である場合、電界集中がキャップ層14上で生じ、
アバランシェ降伏が生じやすくなる。図13において、
パッシベーション膜18の厚さがゼロの場合に耐圧が著
しく劣化しているのがわかる。
【0040】さらに先の図5,6の結果から、本発明の
MESFETの耐圧特性Vgd0は、前記キャップ層1
4の厚さによっても変化するものと考えられる。すなわ
ち前記キャップ層14の厚さが厚すぎると、前記ゲート
電極延在部25A直下に蓄積された電子による等電位面
の変形効果が低下すると考えられる。一方、前記キャッ
プ層14の厚さが薄すぎると、前記ゲート電極延在部2
5Aに起因する空乏層がゲート電極25のドレイン端に
まで達してしまい、かかる空乏層に伴う空間電荷による
電界が新たに発生してしまうと考えられる。
【0041】そこで本発明の発明者は、図3のMESF
ETにおいて前記キャップ層14の厚さを様々に変化さ
せ、ゲート耐圧特性Vgd0および飽和ドレイン電流I
fmaxを求めた。図14はその結果を示す。
【0042】図14を参照するに、ゲート耐圧特性Vg
d0はキャップ層14の厚さが200nm以下の領域に
おいて、キャップ層14の厚さの減少と共に増大するが
約110nmの厚さにおいて最大となり、前記キャップ
層14の厚さがさらに減少すると耐圧Vgd0の値も減
少する。このことから、図3のMESFETにおいて、
前記キャップ層14の厚さは前記耐圧Vgd0の最大値
が含まれる大体70〜130nmの範囲に設定すればよ
いことがわかる。
【0043】なお耐圧を向上させるためにゲート電極を
ドレイン側に延在させた構造としては従来より、Chang-
Lee Chen, et al., IEEE Electron Device Letters 13,
1992, June No.6やN.-Q. Zhang, et al., Solid State
Devices and Materials, 1999, pp.212-213による提案
の例がある。しかし、Chang-Lee Chen et al.の構造で
は、ゲート電極延在部がGaAsキャップ層に直接に接
しているため、かかるゲート電極延在部に起因するゲー
トリーク電流の問題が避けられない。またゲート電極延
在部はソース側にも延在するため、ゲート−ソース容量
Cgsが増大し、高周波特性が劣化してしまう。
【0044】一方、N.-Q. Zang et al.の構造では、キ
ャップ層が設けられておらず、ショットキー層上の厚さ
が200nmのSiN膜にゲート電極延在部が接触す
る。かかる構造では、前記ゲート電極延在部に起因する
空乏層はゲート電極のドレイン端直下の領域において基
板方向に深く侵入し、その結果、かかる領域において生
じる正電荷を有する空間電荷が電気力線緩和効果を低減
してしまう。このため、これら従来の構造の半導体装置
では、ゲート電極にドレイン側に延在する延在部を設け
ていても、十分な耐圧の向上を実現することはできな
い。これに対し、本発明ではΓ型ゲート電極を設け、そ
の下のSiN膜およびキャップ層の膜厚を最適化するこ
とにより、効果的な耐圧向上を実現している。
【0045】さらに特開平5−326563号公報に
は、Γ型ゲート電極を絶縁膜上に形成した構成が開示さ
れている。しかし、この公知例においてはΓ型ゲート電
極はゲート抵抗およびゲート−ソース間容量Cgsを低減
する目的で形成されており、このため前記Γ型ゲート電
極の延在部の下において前記絶縁膜の厚さは大きく、例
えば前記絶縁膜をSiO2膜とした場合、200nmの
膜厚に設定されている。従って、前記特開平5−326
563号公報に記載の構造においてΓ型ゲート電極を使
っても、本発明の目的とする耐圧向上を実現することは
できない。前記絶縁膜として緻密で成長速度の小さいS
iN膜を使った場合には、一般に前記Γ型電極の延在部
の下の絶縁膜は薄く形成されるため、ゲート容量は増大
してしまう。このため、前記特開平5−362563号
公報に記載の構造においては、Cgsを低減する目的のた
めに前記Γ型ゲート電極構造の下に絶縁膜としてSiN
膜を使うのは困難で、別の材料の膜を積層するか、ある
いは空隙を設ける等の手段を講じる必要がある。これに
対し、本発明では、Γ型ゲート電極構造の延在部の下に
厚さが70nm以下のSiN膜を形成することにより、
所望の耐圧の向上を実現している。
【0046】
【発明の実施の形態】[第1実施例]図15は、本発明
の第1実施例によるMESFET30の構成を示す。
【0047】図15を参照するに、前記MESFET3
0は半絶縁性GaAs基板31上に形成されており、前
記GaAs基板31上には非ドープAlGaAsよりな
るバッファ層32と、n型GaAsよりなる電子走行層
33と、非ドープAlGaAsよりなるショットキーコ
ンタクト層34と、非ドープGaAsよりなる厚さ13
0nmのキャップ層35とが、それぞれMOVPE法によ
り順次エピタキシャルに形成され、前記キャップ層35
上には厚さが50nmのSiNパッシベーション膜36
が形成されている。
【0048】図15のMESFET30では、チャネル
領域に対応して前記SiNパッシベーション膜36、そ
の下のGaAsキャップ層35、AlGaAsショット
キーコンタクト層34を露出する開口部が形成され、前
記開口部中にゲート電極40が形成されている。
【0049】また前記ゲート電極40の一の側には、前
記ゲート電極40から離間して、前記キャップ層35か
ら前記バッファ層32に達するn+型の拡散領域がソー
ス領域41として形成され、前記ゲート電極40の他の
側には、やはり前記ゲート電極40から離間して、前記
キャップ層35から前記バッファ層32に達するn+
の拡散領域がドレイン領域42として形成されている。
【0050】前記ソース領域41においては前記キャッ
プ層35上にソース電極41Aが形成され、また前記ド
レイン領域42上には前記キャップ層35上にドレイン
電極42Aが形成される。
【0051】さらにMESFET30においては、前記
ゲート電極40から前記SiNパッシベーション膜36
上を前記ドレイン電極42Aの方向にゲート電極延在部
40Aが延在し、その結果前記ゲート電極40は前記ゲ
ート電極延在部40Aと共に、Γ型電極を形成する。
【0052】かかる構成によれば、先に図5で説明した
ようにゲート電極40のドレイン端近傍における電界が
緩和され、アバランシェ降伏によるゲートリーク電流の
発生が抑制され、耐圧特性が向上する。その結果、本実
施例のMESFET30は安定した大電力動作が可能で
ある。
【0053】本実施例のMESFET30においては、
前記キャップ層35の厚さは70〜130nmの範囲に
設定するのが好ましく、またパッシベーション膜36の
厚さは70nm以下に設定するのが好ましい。
【0054】図16(A)〜(C)および図17
(D),(E)は、図15のMESFET30の製造工
程を示す図である。
【0055】図16(A)を参照するに、前記GaAs
基板31上には前記半導体層32〜35の積層構造体が
MOVPE法により形成され、図示しないマスクによっ
て、ソースおよびドレインとなる領域に対して、前記キ
ャップ層35からバッファ層32の上部にまで達するn
+型拡散領域であるソース領域41およびドレイン領域
42を選択的に形成する。イオン注入の条件は、前記半
導体積層構造中に典型的には150〜170keVの加
速電圧のもと、1×1013cm-2程度のドーズ量でSi
をイオン注入し、続いて850°Cで20分間の熱処理
を行うことにより、イオン注入されたSi原子を活性化
することで形成する。
【0056】また、キャップ層35上には、SiN膜3
6がCVD法あるいはプラズマCVD法により形成され
ている。
【0057】次に図16(B)に示すように、図示しな
いマスクパターンによってSiN膜36およびキャップ
層35を選択的に除去し、前記ゲート電極40の形成位
置に対応した開口部51Aを形成する。
【0058】次に図16(C)に示すように、WSi/
Au構造よりなる金属膜401をスパッタ法などによっ
て形成した後、マスク51を形成し、メッキ法によって
Auよりなるメッキ層402を形成する。ここで、マス
ク51はドレイン側に開口がシフトしている。
【0059】次に図17(D)に示すように、マスク5
1を除去した後、メッキ層402をマスクとして電極層
401をパターンニングして、Γ型のゲート電極40を
形成する。いうまでもなく、このゲート電極40は、W
si/Au構造の電極上にAuメッキ層が形成された構
成を有しており、また、マスク51がシフトした部分
で、延在部40Aが設けられている。
【0060】次に図17(E)の工程において、前記ソ
ース領域41およびドレイン領域42上における前記S
iN膜36を選択的に除去し、そこに厚さが50nmの
AuGe層と300nmのAu層とを積層したAuGe
/Au構造のオーミック電極をそれぞれ形成し、450
°C,2分間のアロイ化を行うことにより、それぞれソ
ース電極41Aおよびドレイン電極42Aを形成する。
【0061】なお、本実施例において、前記電子走行層
33としては、n型GaAsに限定されることなく、他
の材料を採用することもできる。また、ショットキ−層
34はi−AlGaAsに限定されることなく、他の材
料も採用することができる。 [第2実施例]図18は、本発明の第2実施例によるM
ESFET60の構成を示す。ただし図18中、先に説
明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略す
る。
【0062】図18を参照するに、MESFET60は
図15のMESFET30と同様な構成を有するが、前
記キャップ層35中に前記ドレイン領域42に対応し
て、ショットキーコンタクト層34を露出する開口部3
5Aが形成されている。
【0063】本実施例では前記ドレイン電極42Aが前
記開口部35A中において前記ショットキーコンタクト
層34とオーミック接触する。さらに、前記キャップ層
35を覆う前記パッシベーション層36は前記開口部3
5Aの側壁面および前記ショットキーコンタクト層34
の表面を連続的に覆う。かかる構成により、前記キャッ
プ層35とドレイン電極42Aとの間のゲートリーク電
流路が遮断される。また本実施例では前記開口部35A
中において露出されるショットキーコンタクト層34の
表面がSiNパッシベーション膜36により覆われるた
め、膜34の表面空乏層の形成が抑制され、かかる表面
空乏層によりMESFET60の動作特性が劣化する等
の問題は生じない。
【0064】本実施例において、前記開口部35Aは適
当なレジストマスクを形成した上で前記キャップ層35
を、CCl22/Heエッチングガスを使ったドライエ
ッチング工程により前記ショットキーコンタクト層34
が露出するまでエッチングすることにより形成すればよ
い。 [第3実施例]図19は、本発明の第3実施例によるH
EMT80の構成を示す。
【0065】図19を参照するに、前記HEMT80は
半絶縁性GaAs基板81上に形成されており、前記G
aAs基板81上には非ドープAlGaAsよりなるバ
ッファ層82と、n型AlGaAsよりなる第1の電子
供給層83と、非ドープGaAsよりなる電子走行層8
4と、n型AlGaAsよりなる第2の電子供給層85
と、非ドープAlGaAsよりなるショットキーコンタ
クト層86と、非ドープGaAsよりなるキャップ層8
7とが、それぞれMOVPE法により順次エピタキシャ
ルに形成され、前記キャップ層87上には厚さが50n
mのSiNパッシベーション膜90が形成されている。
【0066】図19のHEMT80では、チャネル領域
に対応して前記SiNパッシベーション膜90およびそ
の下のGaAsキャップ層87を貫通して、前記AlG
aAsショットキーコンタクト層86を露出する開口部
が形成され、前記開口部中に前記AlGaAsショット
キーコンタクト層86とコンタクトするゲート電極91
が形成されている。
【0067】また前記ゲート電極91の一の側には、前
記ゲート電極91から離間して、前記キャップ層87に
オーミック接触するソース電極92が形成され、また前
記ゲート電極91の他の側には、前記ゲート電極91か
ら離間して、前記キャップ層87にオーミック接触する
ドレイン電極93が形成される。
【0068】さらに前記HEMT80においては、前記
ゲート電極91から前記SiNパッシベーション膜90
上を前記ドレイン電極93の方向にゲート電極延在部9
1Aが延在し、その結果前記ゲート電極91は前記ゲー
ト電極延在部91Aと共に、Γ型電極を形成する。
【0069】かかる構成によれば、先に図5で説明した
ようにゲート電極91のドレイン端近傍における電界が
緩和され、アバランシェ降伏によるゲートリーク電流の
発生が抑制され、耐圧特性が向上する。その結果、本実
施例のHEMT80は安定した大電力動作が可能であ
る。
【0070】HEMT80は、先に説明したMESFE
T30の製造方法と同様な工程により製造できる。
【0071】本実施例において、前記電子走行層84は
非ドープGaAsに限定されるものではなく、他の材料
により形成することも可能である。また、前記電子供給
層83,85としても、n型AlGaAs以外の材料に
より形成することも可能である。さらに前記ショットキ
ーコンタクト層86としても、非ドープAlGaAs以
外の材料を使うことも可能である。 [第4実施例]図20は、本発明の第4実施例によるH
EMT100の構成を示す。ただし図20中、先に説明
した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0072】図20を参照するに、HEMT100は図
19のHEMT80と同様な構成を有するが、前記キャ
ップ層87中にドレイン領域に対応して、ショットキー
コンタクト層86を露出する開口部87Aが形成されて
おり、前記開口部87A中にドレイン電極93が形成さ
れている。また前記キャップ層87を覆う前記パッシベ
ーション膜90は前記開口部87Aの側壁面および前記
ショットキーコンタクト層86の表面を連続的に覆う。
かかる構成により、前記キャップ層87とドレイン電極
93との間のゲートリーク電流路が遮断される。また本
実施例では前記開口部87A中において露出されるショ
ットキーコンタクト層86の表面がSiNパッシベーシ
ョン膜90により覆われるため、膜86の表面空乏層の
形成が抑制され、かかる表面空乏層によりHEMT10
0の動作特性が劣化する等の問題は生じない。
【0073】本実施例において、前記開口部87Aは適
当なレジストマスクを形成した上で前記キャップ層87
を、CCl22/Heエッチングガスを使ったドライエ
ッチング工程により前記ショットキーコンタクト層86
が露出するまでエッチングすることにより形成すればよ
い。
【0074】以上、本発明を好ましい実施例について説
明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内におい
て、様々な変形・変更が可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、電界効果型高速半導体
装置においてΓ型ゲート電極を形成し、さらに前記Γ型
ゲート電極の形状がゲートのドレイン端近傍のポテンシ
ャル分布を変形できるようにパッシベーション膜および
キャップ層の厚さを最適化することによりゲート耐圧特
性が向上する。このため大きなゲート−ドレイン間電圧
を使用することにより、かかる電界効果型高速半導体装
置から大電力出力を取り出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のMESFETの構成を示す図である。
【図2】図1のMESFETにおいて生じる問題点を説
明する図である。
【図3】本発明の原理を説明する図(その1)である。
【図4】(A),(B)は本発明の原理を説明する図
(その2)である。
【図5】本発明の原理を説明する図(その3)である。
【図6】本発明の原理を説明する図(その4)である。
【図7】本発明の原理を説明する図(その5)である。
【図8】(A),(B)は本発明の原理を説明する図
(その6)である。
【図9】(A),(B)は本発明の原理を説明する図
(その7)である。
【図10】(A),(B)は本発明の原理を説明する図
(その8)である。
【図11】(A),(B)は本発明の原理を説明する図
(その9)である。
【図12】本発明の原理を説明する図(その10)であ
る。
【図13】本発明の原理を説明する図(その11)であ
る。
【図14】本発明の原理を説明する図(その12)であ
る。
【図15】本発明の第1実施例によるMESFETの構
成を示す図である。
【図16】(A)〜(C)は、図15のMESFETの
製造工程を示す図(その1)である。
【図17】(D)〜(E)は、図15のMESFETの
製造工程を示す図(その2)である。
【図18】本発明の第2実施例によるMESFETの構
成を示す図である。
【図19】本発明の第3実施例によるHEMTの構成を
示す図である。
【図20】本発明の第4実施例によるMESFETの構
成を示す図である。
【符号の説明】
10,30,60 MESFET 11,31,81 基板 11A,32,82 バッファ層 12,33,84 電子走行層 13,34,86 ショットキーコンタクト層 14,35,87 キャップ層 14A,87A ドレイン開口部 15 ゲート電極 16,41 ソース領域 16A,41A,92 ソース電極 17,42 ドレイン領域 17A,42A,93 ドレイン電極 18,39,90 パッシベーション膜 25,40,91 Γ型ゲート電極 25A,40A,91A 電極延在部 80,100 HEMT 83,85 電子供給層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に形成された電子走行層と、 前記電子走行層上に形成されたキャップ層と、 前記キャップ層上に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜および前記キャップ層を貫通するゲートリセ
    ス開口部と、 前記ゲートリセス開口部中に形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極の第1の側において、前記キャップ層表
    面から前記チャネル層まで延在するn型のソース領域
    と、 前記ゲート電極の第2の側において、前記キャップ層表
    面から前記チャネル層まで延在するn型のドレイン領域
    と、 前記ソース領域に電気的にコンタクトするソース電極
    と、 前記ドレイン領域に電気的にコンタクトするドレイン電
    極とを備え、 前記ゲート電極は、前記絶縁膜上を前記ゲートリセス開
    口部から前記第2の側の方向に延在する延在部を有する
    Γ型形状を有し、 前記絶縁膜と前記キャップ層の合計の厚さは、前記ゲー
    ト電極の延在部直下における電界が、前記キャップ層中
    において前記基板主面に対して垂直な方向に作用する実
    質的な大きさの成分を有するように設定されることを特
    徴とする化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極の延在部直下における電
    界は、前記延在部のドレイン領域側端部における電界よ
    りも、前記キャップ層中において小さな電界強度を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁膜は70nm以下の厚さを有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の化合物半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 前記キャップ層は70〜130nmの範
    囲の厚さを有することを特徴とする請求項1〜3のう
    ち、いずれか一項記載の化合物半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁膜はSiN膜よりなることを特
    徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の化合
    物半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記ドレイン電極は、前記ドレイン領域
    において前記キャップ層とオーミック接触することを特
    徴とする請求項1〜5のうち、いずれか一項記載の化合
    物半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記キャップ層は前記ドレイン領域に対
    応したドレイン開口部を有し、前記ドレイン電極は前記
    ドレイン開口部において形成されていることを特徴とす
    る請求項1〜6のうち、いずれか一項記載の化合物半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 前記ソース電極は、前記ソース領域にお
    いて前記キャップ層にオーミック接触することを特徴と
    する請求項7記載の化合物半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記チャネル層と前記キャップ層との間
    には非ドープ半導体層よりなるショットキーコンタクト
    層が介在することを特徴とする請求項1〜8のうち、い
    ずれか一項記載の化合物半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記チャネル層と前記キャップ層との
    間には、n型半導体層よりなる電子供給層が介在し、前
    記チャネル層中には二次元電子ガスが形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか一項記載
    の化合物半導体装置。
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