JP2002100229A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JP2002100229A
JP2002100229A JP2000288713A JP2000288713A JP2002100229A JP 2002100229 A JP2002100229 A JP 2002100229A JP 2000288713 A JP2000288713 A JP 2000288713A JP 2000288713 A JP2000288713 A JP 2000288713A JP 2002100229 A JP2002100229 A JP 2002100229A
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blue
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JP2000288713A
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Tomoyuki Shirasaki
友之 白嵜
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示デバイスのバックライト等に良好に適用
可能であって、より白い光の発光に際しエネルギー効率
が高く、表示パネルの大型化に対応して良好に光束を確
保することができる光源装置を提供する。 【解決手段】 光源装置10Aは、図示を省略した表示
パネルの背面側に配置され、青色LEDからなる光源2
1a、21b、該光源21a、21bが対向して配置さ
れた棒状導光体22、該棒状導光体22が一端面側に配
置された楔形導光板23Aを備えた上部光源部20A
と、上部光源部20Aのさらに背面側に配置され、上部
光源部20A方向の一面側にのみ、黄色光Ryを発光す
る有機EL素子からなる発光部30aを備えた下部光源
部30Aとを有して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源装置に関し、
特に、有機エレクトルミネッセンス材料を用いた電界発
光素子(有機エレクトロルミネッセンス素子;以下、
「有機EL素子」と略記する)を備えた光源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータや携帯電話、携帯情
報端末等の情報通信機器の普及が著しい。このような情
報通信機器においては、入出力インターフェースとして
表示デバイスが大きな役割を果たしている。そして、表
示デバイスとしては、近年、ブラウン管(CRT)の代
替えとして、液晶表示装置(LCD)が急速に普及して
いる。
【0003】このような液晶表示装置においては、暗環
境においても画面に表示された情報が明確に視認される
ように、透過型の液晶表示パネルの背面側にバックライ
トを配置した構成を有するものが多用されている。ここ
で、バックライトとしては、一般に平面白色光源が用い
られ、そのための構成として、蛍光管(冷陰極管)と平
面導光板、もしくは、平面蛍光管等からなる構成が適用
されてきた。これらの蛍光管を用いた構成においては、
表示情報の色再現性(又は、発色性)や高輝度性の点で
優れているが、蛍光管を安定して点灯するためのインバ
ータ回路等、様々な周辺回路が必要となり、液晶表示装
置が大型化するという問題を有していた。
【0004】一方、上述したような蛍光管を用いたバッ
クライトの問題点を解決する構成として、発光ダイオー
ド(LED)を用いた平面白色光源が開発されている。
この光源は、青色LEDにYAG(イットリウム・アル
ミニウム・ガーネット)蛍光体を塗着した構成であり、
青色LEDによる青色光、及び、その青色光に基づいて
励起、発光されるYAG蛍光体による黄色光を、所定の
放射強度で混色することにより、白色発光を示すスペク
トル分布Swを実現している。そして、このような構成
によれば、青色LEDを用いているので、上述したよう
な蛍光管やインバータ回路等の周辺回路を必要としない
ため、インバータによる音声ノイズが生じず、また、装
置構成が簡素化されて、比較的小型の携帯電話等の情報
通信機器に搭載される液晶表示装置のバックライトとし
て良好に適用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た白色LEDにおいては、白色光を生成するためにYA
Gの蛍光作用を利用し、青色光を吸収し、より長波長側
(すなわち、より光エネルギーが低い方)に変換する2
次励起により黄色光を生成していたため、エネルギー損
失が生じ、同等の黄色光を直接生成して発光させる場合
に比較して、エネルギー効率が劣るという問題を有して
いた。
【0006】また、上述した白色LEDにおいては、発
光される(生成される)全ての発色光のエネルギーが、
青色LEDの発光エネルギーに依存するため、液晶表示
パネルの大型化に伴い、バックライト(白色LED)か
ら出射される光量(光束)を確保するために必要なLE
Dの個数が著しく増大するという問題を有していた。そ
して、上述した青色LEDの材料は、近年開発されたも
のであるために、その発光波長域を任意に設定すること
が困難であり、また、黄色蛍光体の材料の選択には、エ
ネルギー損失の小さいことが重点を置かれているため
に、混色のバランスが悪く、より白い光を発光しにくい
といった問題があった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点を解
決することを目的とし、表示デバイスのバックライト等
に良好に適用可能であって、より白い光の発光に際しエ
ネルギー効率が高く、表示パネルの大型化に対応して良
好に光束を確保することができる光源装置を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光源装置
は、発光ダイオードからなり、第1の発光色を放射する
第1の光源を有する第1の光源部と、有機エレクトロル
ミネッセンス材料からなる発光層を備え、第2の発色光
を放射する第2の光源部と、を備え、前記第1の発色光
と前記第2の発色光は、光の合成により白色光となるよ
うに、相互に補色の関係にあることを特徴とする。
【0009】すなわち、発光ダイオードを備えた第1の
光源部から発光される第1の発色光と、有機EL素子を
備えた第2の光源部から発光される第2の発色光の混色
により、白色光が生成される。これにより、白色光を生
成するために第1の発色光による2次励起を利用するこ
とがなく、また、有機EL素子により第1の発色光の補
色である第2の発色光を直接発光することができるの
で、エネルギー効率に優れた白色光源を実現することが
できる。
【0010】また、第1及び第2の光源部が各々独立し
て発光しているので、各光源部におけるエネルギー負担
を軽減することができ、表示パネルが大型化された場合
であっても、各光源部の光源の増加を抑制することがで
きる。さらに、第2の光源部として有機EL素子を適用
しているので、緑色から黄色の波長領域において、発光
時の高いエネルギー効率と長寿命化が可能であり、か
つ、広い半値幅を有する発光が可能という有機EL素子
の特性を有効に利用することができる。
【0011】特に、発光ダイオードに窒化ガリウム系化
合物半導体を適用した場合、前記有機エレクトロルミネ
ッセンス材料をポリフェニレンビニレン誘導体とするこ
とによって、より白い色を発光することができ、液晶表
示装置のバックライトとしても極めて有効な光源として
利用できる。したがって、発光ダイオード及び有機EL
素子ともにインバータが不要なので、音声ノイズが発生
しないため、携帯電話等の情報通信機器に適用すること
ができる。
【0012】また、本発明に係る光源装置は、上記光源
装置の構成において、第1の発色光及び第2の発色光
は、各々単色光、または、複数の単色光を合成して生成
された混合色光であることが好ましく、特に、第1の発
色光は、青色光であり、第2の発色光は、黄色光、又
は、緑色光及び赤色光の混合色光であることが好まし
い。すなわち、青色光に補色となる黄色光を混色して白
色光を生成する場合に、第2の光源部を構成する有機E
L素子により直接発光が可能な黄色の単色光、又は、混
色により黄色光となる複数の単色光(緑色光及び赤色
光)を用いる。
【0013】これにより、白色光を生成するために2次
励起を利用することがなく、また、直接発光により青色
光の補色光(黄色光)を得ることができるので、エネル
ギー効率に優れた白色光源を実現することができる。ま
た、生成された白色光に、青色光、緑色光及び赤色光の
成分が含まれているので、表示パネルのカラーフィルタ
特性に対応して、当該色成分を含む表示情報(画像)に
対する色再現性(発色性)を向上させることができ、よ
り良好な画像表示を実現することができる。
【0014】また、本発明に係る光源装置は、上記光源
装置の構成において、第1の光源部は、第1の光源を一
対備え、該第1の光源から発光される第1の発色光の各
々が、導光板の対向する一対の側面から入射されること
が好ましい。すなわち、第1の光源部において、一対の
第1の光源が対向して配置され、導光板の両端面から入
射された第1の発色光が、導光板内部で第2の発色光と
混色されて、表示パネルが配置された一面側に放射され
る。これにより、第1及び第2の発色光の混色により実
現される白色光の光量を増大させることができるので、
表示パネルの大画面化、及び、表示情報(画像)の高輝
度化に対応することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光源装置につ
いて、実施形態の形態を示して詳しく説明する。図1
は、本発明に係る光源装置の一実施形態を示す概略構成
図であり、図2は、本実施形態に係る光源装置に適用さ
れる上部光源部及び下部光源部から放射される発色光の
スペクトル分布図及びそのCIE色度図であり、図3
は、本実施形態に係る光源装置に適用される下部光源部
の構成例を示す概略構成図である。
【0016】図1(a)、(b)に示すように、本実施
形態に係る光源装置10Aは、上部光源部(第1の光源
部)20Aと下部光源部(第2の光源部)30Aとを有
して構成されている。上部光源部20Aは、例えば、図
示を省略した表示パネルの背面側に配置され、青色発光
ダイオード(青色LED)を備えた光源21a、21b
と、該光源21a、21bが対向して配置された棒状導
光体22と、該棒状導光体22が一端面側に配置され、
ガラスやアクリル等の透過性部材からなる楔形導光板
(面状導光板)23Aと、を備えた構成を有している。
なお、楔形導光板23Aの一面側(表示パネル側;図1
(b)上方側)には、表示パネルへの混色光を均一化し
て面発光させるためのプリズムシート(又は、散乱シー
ト等)24が設けられている。
【0017】ここで、光源21a、21bを構成する窒
化ガリウム系化合物半導体からなる青色発光ダイオード
(日亜化学製 NSPB)によるスペクトル分布は、図2
(a)に示すように、短波長側(青色光)のスペクトル
分布Sbを有している。なお、導光板23Aを楔形とす
ることにより、棒状導光体22を介して一端面側から入
射された青色光Rbが楔形導光板23A下面の傾斜面で
内部反射して、表示パネルが配置された一面側に良好に
放射される。
【0018】一方、下部光源部30Aは、上部光源部2
0Aのさらに背面側(図1(b)下方側)に配置され、
上部光源部20A方向の一面側にのみ、所定の発色光を
放射するように、有機EL素子からなる光源を有して構
成されている。ここで、下部光源部30Aの具体的な構
成は、図3(a)、(b)に示すように、絶縁性の透明
基板31の他面側(図3(b)下方側)に、所定の形状
(図では、ストライプ形状)を有して、黄色光Ryを発
光する発光部30aが形成された構成を有している。な
お、図3(a)においては、発光部30aを明確にする
ために便宜的にハッチングを施した。
【0019】そして、発光部30aは、図3(b)に示
すように、透明基板(EL基板)31上に、ITO等の
透明電極からなるアノード電極32及び黄色光を発光す
る発光材料を含む有機EL層33をストライプ状に形成
した後、アノード電極32及び有機EL層33を覆うよ
うに、カソード電極層34を全面に積層形成した、いわ
ゆる、有機EL素子構造を有している。すなわち、カソ
ード電極34は、並列に配置された複数条のアノード電
極32に対向して、各々個別の有機EL層33を介し
て、共通の単一の電極層により形成されている。
【0020】なお、図示を省略したが、有機EL層33
は、例えば、発光層単体、あるいは、高分子系のホール
輸送材料からなるホール輸送層と高分子系の電子輸送性
発光材料からなる電子輸送性発光層とを積層した構造と
して構成されている。そして、発光部30aにおける発
光色は、例えば、電子輸送性発光材料の化合物組成に含
まれる誘導体や共重合体を操作することにより制御され
る。ここでは、図2(a)の長波長側(黄色光)のスペ
クトル分布Syをとる下記の化学構造式からなるポリフ
ェニレンビニレン誘導体を発光層材料または電子輸送性
発光層材料(Covion製 PDY132)として用いている。
【化1】
【0021】このような構成を有する下部光源部30A
において、図示を省略した直流電圧源からアノード電極
32に正電圧、カソード電極34に負電圧を印加するこ
とにより、ホール輸送層に注入されたホールと電子輸送
性発光層に注入された電子が有機EL層33内で再結合
する際のエネルギーに基づいて黄色光Ryが放射され
る。そして、この黄色光Ryは、透明なアノード電極3
2を透過して透明基板31の一面側(図3(b)上方
側)に配置された上部光源部20Aの楔形導光板23A
に放射される。このとき、光の放射(発光)強度は、ア
ノード電極32とカソード電極34間に流れる電流量に
応じて制御される。
【0022】すなわち、本実施形態に係る光源装置10
Aは、青色LED(光源21a、21b)による青色光
Rbの補色となる黄色光を、従来技術に示したような青
色光の二次励起により生成する方法を用いることなく、
下部光源部30Aに設けられた有機EL素子により、図
2に示したスペクトル分布Syを有する黄色光Ryを所
定の放射強度で直接発光させ、この下部光源部30Aか
らの黄色光Ry(スペクトル分布Sy)と、上部光源部
20Aからの青色光Rb(スペクトル分布Sb)を楔形
導光板23Aの内部で合成(混色)して、一面側に配置
された表示パネル方向に白色光Rwを放射するものであ
る。
【0023】これにより、黄色光の発光に際し、従来技
術に示したような、短波長スペクトルから長波長スペク
トル側へのエネルギー変換による2次励起のプロセスが
介在しないので、エネルギー損失が大幅に抑制されて、
エネルギー効率の高い白色光源を実現することができ
る。特に、上記有機EL素子においては、緑色光から黄
色光の波長帯域(概ね500〜650nm)において、
発光時に高いエネルギー効率と長寿命化、かつ、広い半
値幅を有する発光分布を実現できるという特性を有し、
また、青色光の吸収がほとんどないので、当該特性を有
効に利用して、従来の青色LEDを用いた発光デバイス
では実現が困難な、より高いエネルギー発光効率及び発
光分布を長期にわたって良好に維持することができる。
【0024】また、青色LED(光源21a、21b)
による青色光に基づいて黄色光を生成するプロセスを用
いていないので、黄色光及び合成された白色光の出力エ
ネルギーが青色LEDの出力に影響されることがない。
したがって、青色LEDのエネルギー負担が軽減される
ことになり、本実施形態に係る光源装置10Aを、表示
パネルのバックライトとして適用する場合、パネルサイ
ズを大型化した場合であっても、上部光源部に備えるL
EDの個数の増加を抑制しつつ、所定の出射光量(光
束)を確保することができる。
【0025】表1は、図2に示す青色LED及び黄色E
Lの光学特性を示す表である。
【表1】 このように、極めて少ない種類の青色LEDによって、
より白い発光色を得るために望ましい波長域が制限され
ていた黄色の発光素子を、上記有機EL材料を用いるこ
とによって達成することができる。
【0026】なお、本実施形態においては、下部光源部
30Aに設けられる発光部30aをストライプ形状に形
成した構成を示したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、他の任意の形状を有するものであってもよ
く、例えば、透明電極31の他面側の全面に、各々単一
層からなるアノード電極32、有機EL層33及びカソ
ード電極34が積層された構造を有するものであっても
よい。
【0027】次に、本発明に係る光源装置の他の実施形
態について、図面を参照して説明する。図4は、本発明
に係る光源装置の他の実施形態を示す概略構成図であ
る。ここで、上述した実施形態と同等の構成について
は、同一の符号を付して、その説明を簡略化又は省略す
る。
【0028】図4に示すように、本実施形態に係る光源
装置10Bに適用される上部光源部20Bは、青色LE
Dからなる光源21a〜21dを備えた一対の棒状導光
体22a、22bと、対向する両端面に棒状導光体22
a、22bが配置された平行平板型の導光板23Bとを
有して構成されている。なお、上述した実施形態と同様
に、上部光源部20B(平行平板型導光板23B)の一
面側(図4(b)上方側)には、混色された光を均一化
して面発光させるためのプリズムシート24が設けら
れ、他面側(図4(b)下方側)には、有機EL素子を
備えた下部発光部30Aが配置されている。
【0029】すなわち、本実施形態に係る光源装置10
Bにおいては、平行平板型の導光板23Bに入射される
発色光(ここでは、青色光Rb)の光束が上述した実施
形態に比較して2倍に増大され、かつ、この青色光Rb
に下部光源部30Aから黄色光Ryが合成されるので、
平行平板型導光板23B内で青色光Rb及び黄色光Ry
が混色されて一面側に配置された表示パネル(図示を省
略)に白色光Rwが放射される。
【0030】したがって、上部光源部20Bにおける青
色光Rbの光量を増大し、かつ、その光量に対応した黄
色光Ryを下部光源部から発光することにより、平行導
光板23B内で両発色光が合成されて、輝度の面方向の
バランスが均一で大光量の白色光が表示パネルに放射さ
れるので、表示パネルの表示情報(画像)を高輝度で表
示することができる。あるいは、表示パネルの大画面化
に対応して良好な明るさで画像表示を行うことができ
る。
【0031】図5は、本発明に係る光源装置のさらに他
の実施形態を示す概略構成図であり、図6は、本実施形
態に係る光源装置に適用される下部光源部から放射され
る発色光のスペクトル特性を示すスペクトル分布図であ
る。ここで、上述した実施形態と同等の構成について
は、同一の符号を付して、その説明を簡略化又は省略す
る。なお、図6に示すスペクトル分布は、発色光のスペ
クトル特性の概略を示すものであって実測値ではない。
【0032】図5に示すように、本実施形態に係る光源
装置10Cに適用される下部光源部30Bは、上部光源
部20Aの一面側(図5(b)上方側)に配置される表
示パネル(図示を省略)に設けられたカラーフィルタの
透過スペクトル特性に対応する所定の発光色を有する有
機EL素子(又は、有機EL層)が、所定の形状に形成
された構成を有している。
【0033】具体的には、下部光源部30Bは、図6に
示すように、カラーフィルタに設定される赤(R)、緑
(G)、青(B)のうち、赤(R)及び緑(G)の各透
過スペクトル特性に対応した波長帯域(概ね600〜7
00nm近傍及び概ね500〜570nm近傍)にピー
クを有するスペクトル分布Sr、Sgを示す赤色光Rr
及び緑色光Rgを発光することができるように、各発光
部30r、30g(有機EL層の化合物組成)が設定さ
れ、かつ、これらの発光部30r、30gが、透明基板
上に、例えば、ストライプ状に形成された構成を有して
いる。ここで、図6に示したようなスペクトル分布S
g、Srを示す光Rg、Rrを発光するための発光材料
としては、共役二重結合を有するポリマ系で、例えば、
ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリフルオレン誘導体
が良好に適用される。なお、図5(a)においては、発
光部30r、30gを明確にするために便宜的にハッチ
ングを施した。
【0034】すなわち、本実施形態においては、上述し
た各実施形態に示したように、青色LEDによる青色光
Rbと有機EL素子による黄色光Ryの2色混色により
白色光Rwを生成する構成とは異なり、青色LEDによ
る青色光Rbと、有機EL素子による赤色光Rr及び緑
色光Rgからなる光の3原色を用いた混色により白色光
Rwを生成する構成を有している。
【0035】これにより、表示パネルに設けられるカラ
ーフィルタの透過スペクトル特性に対応する、青、赤、
緑の各スペクトル成分(スペクトル分布Sb、Sr、S
g)を含む白色光Rwを生成して放射することができる
ので、表示パネルにおける画像色のほとんどを再現性よ
く表示することができ、表示品質(画質)の向上を図る
ことができる。すなわち、従来技術に示したような青色
光と黄色光の混色からなる白色光の場合では、赤色光の
スペクトル成分が含まれていないため、カラー画像中の
赤色部分の発色が暗く(彩度が低く)なって、表示品質
が劣るという問題を有しているが、本実施形態に係る光
源装置10Cによれば、白色光を赤(R)、緑(G)、
青(B)の3原色により合成しているので、カラーフィ
ルタの透過スペクトル特性に対応させて、表示画像の色
再現性を大幅に改善することができる。
【0036】なお、本実施形態においては、上部光源部
20Aは、図1に示した実施形態と同様に、青色LED
を備えた単一の棒状導光体22と、楔形導光板23Aか
らなる構成を示したが、表示画像の高輝度化、又は、表
示パネルの大画面化に対応させる場合には、図4に示し
た一対の棒状導光体22a、22bと平行平板型の導光
板23Bからなる構成を有するものであってもよい。
【0037】また、上述した各実施形態においては、液
晶表示装置のバックライトとして本発明に係る光源装置
を適用する場合を前提として、上部光源部及び下部光源
部からの発色光を各々青、黄、又は、青、緑、赤の組合
せとする構成について示したが、本発明は、これに限定
されるものではない。要するに、所望の発色光を実現す
るために、LEDによる発色光と有機EL素子による発
色光を所定の放射強度で発光して混色するものであれば
良く、他の発色光の組合せであっても良いことはいうま
でもない。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る発光素子によれば、発光ダ
イオードを備えた第1の光源部から発光される第1の発
色光と、有機EL素子を備えた第2の光源部から発光さ
れる第2の発色光の混色により、白色光が生成される。
これにより、白色光を生成するために第1の発色光によ
る2次励起を利用することがなく、また、有機EL素子
により第1の発色光の補色である第2の発色光を直接発
光することができるので、エネルギー効率に優れた白色
光源を実現することができる。
【0039】また、第1及び第2の光源部が各々独立し
て発光しているので、各光源部におけるエネルギー負担
を軽減することができ、表示パネルが大型化された場合
であっても、各光源部の光源の増加を抑制することがで
きる。さらに、第2の光源部として有機EL素子を適用
しているので、緑色から黄色の波長領域において、発光
時の高いエネルギー効率と長寿命化が可能であり、か
つ、広い半値幅を有する発光が可能という有機EL素子
の特性を有効に利用することができる。特に、発光ダイ
オードに窒化ガリウム系化合物半導体を適用した場合、
前記有機エレクトロルミネッセンス材料をポリフェニレ
ンビニレン誘導体とすることによって、より白い色を発
光することができ、液晶表示装置のバックライトとして
も極めて有効な光源として利用できる。
【0040】また、本発明に係る光源装置は、上記光源
装置の構成において、第1の発色光及び第2の発色光
は、各々単色光、または、複数の単色光を合成して生成
された混合色光であることが好ましく、特に、第1の発
色光は、青色光であり、第2の発色光は、黄色光、又
は、緑色光及び赤色光の混合色光であることが好まし
い。すなわち、青色光に補色となる黄色光を混色して白
色光を生成する場合に、第2の光源部を構成する有機E
L素子により直接発光が可能な黄色の単色光、又は、混
色により黄色光となる複数の単色光(緑色光及び赤色
光)を用いる。
【0041】これにより、白色光を生成するために2次
励起を利用することがなく、また、直接発光により青色
光の補色光(黄色光)を得ることができるので、エネル
ギー効率に優れた白色光源を実現することができる。ま
た、生成された白色光に、青色光、緑色光及び赤色光の
成分が含まれているので、表示パネルのカラーフィルタ
特性に対応して、当該色成分を含む表示情報(画像)に
対する色再現性(発色性)を向上させることができ、よ
り良好な画像表示を実現することができる。
【0042】また、本発明に係る光源装置は、上記光源
装置の構成において、第1の光源部は、第1の光源を一
対備え、該第1の光源から発光される第1の発色光の各
々が、導光板の対向する一対の側面から入射されること
が好ましい。すなわち、第1の光源部において、一対の
第1の光源が対向して配置され、導光板の両端面から入
射された第1の発色光が、導光板内部で第2の発色光と
混色されて、表示パネルが配置された一面側に放射され
る。これにより、第1及び第2の発色光の混色により実
現される白色光の光量を増大させることができるので、
表示パネルの大画面化、及び、表示情報(画像)の高輝
度化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光源装置の一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】本実施形態に係る光源装置に適用される上部光
源部及び下部光源部から放射される発色光のスペクトル
特性を示すスペクトル分布図及び色度図である。
【図3】本発明に係る光源装置に適用される下部光源部
の構成例を示す概略構成図である。
【図4】本発明に係る光源装置の他の実施形態を示す概
略構成図である。
【図5】本発明に係る光源装置のさらに他の実施形態を
示す概略構成図である。
【図6】本実施形態に係る光源装置に適用される下部光
源部から放射される発色光のスペクトル特性を示すスペ
クトル分布図である。
【符号の説明】
10A、10B 光源装置 20A、20B 上部光源部 21a〜21d 青色LED 22、22a、22b 棒状導光体 23A 楔状導光板 23B 平行平板型導光板 24 プリズムシート 30A、30B 下部光源部 30a、30r、30g 発光部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 33/00 H01L 33/00 C H05B 33/14 B H05B 33/14 F21Y 101:02 // F21Y 101:02 105:00 105:00 113:02 113:02 F21S 7/00 Z Fターム(参考) 3K007 AB03 AB04 AB17 CA01 CB01 DA01 DB03 EB00 5F041 AA11 AA14 CA40 EE25 FF11 FF16 5G435 AA03 AA04 AA14 BB12 BB15 CC12 EE26 EE27 FF08 FF11 FF12 GG23 GG25 GG26 GG27 LL07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光ダイオードからなり、第1の発光色
    を放射する第1の光源を有する第1の光源部と、 有機エレクトロルミネッセンス材料からなる発光層を備
    え、第2の発色光を放射する第2の光源部と、を備え、 前記第1の発色光と前記第2の発色光は、光の合成によ
    り白色光となるように、相互に補色の関係にあることを
    特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の発色光及び前記第2の発色光
    は、各々単色光、または、複数の単色光を合成して生成
    された混合色光であることを特徴とする請求項1記載の
    光源装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の発色光は、青色光であり、前
    記第2の発色光は、黄色光であることを特徴とする請求
    項1記載の光源装置。
  4. 【請求項4】 前記発光ダイオードは、窒化ガリウム系
    化合物半導体を有し、前記有機エレクトロルミネッセン
    ス材料はポリフェニレンビニレン誘導体であることを特
    徴とする請求項1記載の光源装置。
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