JP2002100138A - 磁気ディスク装置及び同装置に適用されるサーボ系再生パラメータ調整方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及び同装置に適用されるサーボ系再生パラメータ調整方法

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JP2002100138A
JP2002100138A JP2000288332A JP2000288332A JP2002100138A JP 2002100138 A JP2002100138 A JP 2002100138A JP 2000288332 A JP2000288332 A JP 2000288332A JP 2000288332 A JP2000288332 A JP 2000288332A JP 2002100138 A JP2002100138 A JP 2002100138A
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Yasumasa Kawai
康正 川井
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボ部のリード信号波形の調整に装置固有の
最適化されたサーボ系再生パラメータを適用することで
サーボ部のデコードエラーを防止する。 【解決手段】CPU23はヘッド12を切り替える毎
に、FROM22に保存されている、切り替え後のヘッ
ド12に最適なように調整されたサーボアシンメトリ補
正値及びデータアシンメトリ補正値を読み出してサーボ
アシンメトリ補正レジスタ20及びデータアシンメトリ
補正レジスタ21にそれぞれ設定する。サーボ/データ
切替器19は、アシンメトリ補正回路18に入力される
リード信号がサーボ部111またはデータ部112のい
ずれのリード信号であるかに応じて、レジスタ20また
は21のいずれか一方の出力を選択してアシンメトリ補
正回路18に設定する。そこでアシンメトリ補正回路1
8は、サーボ部のリード信号のアシンメトリの補正には
サーボアシンメトリ補正値を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク媒体のフ
ォーマットに、いわゆるセクタサーボ方式(埋め込みサ
ーボ方式)のフォーマットを適用した磁気ディスク装置
に係り、特にリード信号波形のアシンメトリ調整など、
リード信号波形の調整に必要な再生パラメータとして、
サーボ系再生パラメータとデータ系再生パラメータとが
用意され、サーボ部の再生とデータ部の再生とでそれぞ
れ固有の再生パラメータが適用可能な構成の磁気ディス
ク装置及び同装置に適用されるサーボ系再生パラメータ
調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ヘッドによりディスク媒体
(磁気記録媒体)に対するデータの記録再生を行う磁気
ディスク装置では、高記録密度化を実現する手段の1つ
として、高い再生出力が得られるMR(Magneto Resist
ive;磁気抵抗効果型)ヘッドを再生ヘッドとして用い
た、いわゆる複合分離型の磁気ヘッドが採用されるよう
になってきている。このMRヘッドはその物理的特性と
して、再生波形にアシンメトリが発生する性質がある。
このアシンメトリの大きさはヘッド毎にばらついてい
る。アシンメトリが大きい場合、データ部のエラーレー
トの悪化や、サーボ部のデコードエラーなどの不具合が
生じる。
【0003】このため、MRヘッドを再生ヘッドとして
用いた磁気ディスク装置には、ヘッドによりリードされ
た信号の波形(リード信号波形)のアシンメトリを補正
するアシンメトリ補正回路が用意されている。通常、こ
のアシンメトリ補正回路は、データ部のアシンメトリ補
正用とサーボ部のアシンメトリ補正用とが設けられてい
る。この両アシンメトリ回路で適用されるアシンメトリ
補正値は、磁気ディスク装置の製造工程にてデータ部の
エラーレートが最小となるようにアシンメトリ補正の調
整を行うことで取得されるのが一般的であった。つまり
従来は、データ部のアシンメトリとサーボ部とのアシン
メトリとがほぼ等しいことを前提として、データ部のア
シンメトリ補正で調整されたアシンメトリ補正値(アシ
ンメトリ補正の最適値)がそのままサーボ部のアシンメ
トリ補正に適用されていた。また、アシンメトリ補正値
以外の、リード信号波形の調整に必要な再生パラメー
タ、即ちリード信号再生回路系における、ローパスフィ
ルタのカットオフ周波数、FIR(Finite Impulse Res
ponse)フィルタのFIR係数などの各種再生パラメー
タについては、データ部のリード信号波形の調整用とサ
ーボ部のリード信号波形の調整用とが予め用意されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置にお
いて、ディスク媒体を対象としたヘッドによるデータの
ライト/リードは、当該ヘッドを目標トラックの目標位
置にポジショニングして行われる。ところが、このヘッ
ドのポジショニング位置は、サーボライタで記録された
サーボ部の真上の位置になるとは限らず、当該サーボ部
に対してオフトラックした位置となることもある。した
がって、オフトラックアシンメトリが大きいと、つまり
データ部のリード信号波形のアシンメトリとサーボ部の
リード信号波形のアシンメトリとが異なると、サーボ部
に対してオフトラックした位置にポジショニングした場
合には、当該サーボ部のアシンメトリがデータ部のアシ
ンメトリより大きくなるため、サーボ部のリード信号
(サーボ信号)のデコードエラーが発生しやすくなる。
このように、サーボ部のアシンメトリがデータ部のアシ
ンメトリより大きい場合のリード信号波形の一例を図1
2に示す。
【0005】ところが従来は、前記したようにデータ部
のアシンメトリ補正で調整されたアシンメトリ補正値が
そのままサーボ部のアシンメトリ補正に適用されている
ため、図12の例のようにデータ部のアシンメトリとサ
ーボ部のアシンメトリとが異なる場合、サーボ信号(サ
ーボ部)のデコードエラーが発生する虞があった。
【0006】一方、アシンメトリ補正値以外の、ローパ
スフィルタのカットオフ周波数、FIRフィルタのFI
R係数などの再生パラメータについては、データ部のリ
ード信号波形の調整用とサーボ部のリード信号波形の調
整用とが予め用意されていた。このアシンメトリ補正値
以外のサーボ部用の再生パラメータは、同一タイプの全
ての磁気ディスク装置に共通の固定値であった。ところ
が、サーボ部の高周波数化に伴い、サーボ部用の再生パ
ラメータが固定値のままだと、ヘッドばらつきや内外周
側の電気的特性の変化によりサーボ信号のデコードエラ
ーが発生するため、これらも調整する必要が生じてい
る。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、磁気ディスク装置内に、データ部のリー
ド信号波形の調整で最適化された当該装置に固有のデー
タ系再生パラメータと、サーボ部のリード信号波形の調
整で最適化された当該装置に固有のサーボ系再生パラメ
ータとを個々に用意し、サーボ部のリード信号波形の調
整にはこのサーボ系再生パラメータを適用することによ
り、サーボ部のリード信号波形の調整が最適に行え、こ
れによりサーボ部のデコードエラーが発生するのを防止
できるようにすることにある。
【0008】本発明の他の目的は、サーボ系再生パラメ
ータにサーボ部のリード信号波形のアシンメトリを補正
するのに用いられるサーボアシンメトリ補正値を含める
と共に、データ系再生パラメータにデータ部のリード信
号波形のアシンメトリを補正するのに用いられるデータ
アシンメトリ補正値を含め、サーボ部のアシンメトリの
補正には、データアシンメトリ補正値ではなくてサーボ
アシンメトリ補正値を用いることで、データ部のアシン
メトリとサーボ部のアシンメトリとが異なっていても、
サーボ部のデコードエラーが発生するのを防止できるよ
うにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、セクタサーボ
方式のフォーマットのディスク媒体と、このディスク媒
体を対象とするリード/ライトに用いられるヘッドとを
備えた磁気ディスク装置において、ヘッドからのリード
信号の波形からサーボ部のサーボ信号とデータ部のデー
タとを検出する再生回路系であって、再生パラメータに
基づくリード信号波形の調整が可能な再生回路系と、サ
ーボ部のリード信号波形が最適波形となるように予め調
整されたサーボ系再生パラメータ、及びデータ部のリー
ド信号波形が最適波形となるように予め調整されたデー
タ系再生パラメータが保存される不揮発性記憶手段と、
この不揮発性記憶手段に保存されているサーボ系再生パ
ラメータ及びデータ系再生パラメータが一時保持される
保持手段と、この保持手段に保持されているサーボ系再
生パラメータ及びデータ系再生パラメータのいずれか一
方を再生パラメータとしてサーボ部のリード信号波形再
生時とデータ部のリード信号波形再生時とで切り替えて
上記再生回路系に設定するサーボ/データ切替器とを備
えたことを特徴とする。
【0010】このような構成においては、磁気ディスク
装置内の再生回路系におけるサーボ部のリード信号波形
の調整が、当該装置に最適なように調整された値のサー
ボ系再生パラメータ、例えばサーボ部のデコードエラー
数が最小となるように調整された値のサーボ系再生パラ
メータを用いて行われるため、サーボ部のリード信号波
形の調整が最適に行え、よってサーボ部のデコードエラ
ーが発生するのを防止できる。
【0011】ここで、サーボ系再生パラメータにサーボ
部のリード信号波形のアシンメトリを補正するのに用い
られるサーボアシンメトリ補正値を含めると共に、デー
タ系再生パラメータにデータ部のリード信号波形のアシ
ンメトリを補正するのに用いられるデータアシンメトリ
補正値を含める一方、上記再生回路系に、アシンメトリ
補正値に基づいてリード信号波形のアシンメトリを補正
するアシンメトリ補正回路を設け、上記サーボ/データ
切替器により、上記アシンメトリ補正回路に対して、サ
ーボアシンメトリ補正値及びデータアシンメトリ補正値
のいずれか一方が切り替え設定される構成とするとよ
い。
【0012】このような構成においては、データ部のア
シンメトリとサーボ部のアシンメトリとが異なっていて
も、サーボ部のアシンメトリを最適に調整でき、よって
サーボ部のデコードエラーが発生するのを防止できる。
【0013】また、上記サーボ系再生パラメータ及びデ
ータ系再生パラメータの最適値はヘッド毎に異なること
から、当該両パラメータをヘッド毎に用意し、ヘッド切
り替え毎に、上記保持手段に保持される再生パラメータ
を切り替え後のヘッドに対応するサーボ系再生パラメー
タ及びデータ系再生パラメータに切り替える構成とする
ならば、より最適なリード信号波形の調整が可能とな
る。この効果は、上記両パラメータをヘッド毎だけでな
く、ヘッド毎に且つディスク媒体を半径方向に分割する
ことで区分される複数のゾーン毎に用意して、ヘッド切
り替え毎に、またはヘッドが位置するディスク媒体上の
ゾーンが切り替わる毎に、上記保持手段に保持される再
生パラメータを切り替え後のヘッドに対応するサーボ系
再生パラメータ及びデータ系再生パラメータに切り替え
る構成とするならば、より顕著となる。
【0014】なお、上記再生回路系を、サーボ部のサー
ボ信号を検出するための、サーボ系再生パラメータに基
づくサーボ部のリード信号波形の調整が可能な第1の再
生回路系と、データ部のデータを検出するための、デー
タ系再生パラメータに基づくデータ部のリード信号波形
の調整が可能な第2の再生回路系とから構成し、第1の
再生回路系にはサーボ系再生パラメータを、第2の再生
回路系にはデータ系再生パラメータを、それぞれ設定し
て利用する構成とすることも可能である。この構成で
は、2系統の再生回路系が必要となるものの、上記保持
手段及びサーボ/データ切替器は不要となる。
【0015】また、この構成において、サーボ系再生パ
ラメータにサーボアシンメトリ補正値を含めると共に、
データ系再生パラメータにデータアシンメトリ補正値を
含める場合には、上記第1の再生回路系にサーボアシン
メトリ補正値に基づいてサーボ部のリード信号波形のア
シンメトリを補正するサーボアシンメトリ補正回路を設
けると共に、上記第2の再生回路系にデータアシンメト
リ補正値に基づいてデータ部のリード信号波形のアシン
メトリを補正するデータアシンメトリ補正回路を設け、
サーボアシンメトリ補正回路に対してはサーボアシンメ
トリ補正値を、データアシンメトリ補正回路に対しては
データアシンメトリ補正値を、それぞれ設定する構成と
すればよい。
【0016】また本発明は、セクタサーボ方式のフォー
マットのディスク媒体と、このディスク媒体を対象とす
るリード/ライトに用いられるヘッドと、このヘッドに
よりディスク媒体から読み出されたリード信号の波形の
うちサーボ部のリード信号波形についてはサーボ系再生
パラメータに基づく調整を行い、データ部のリード信号
波形についてはデータ系再生パラメータに基づく調整を
行う再生回路系とを備えた磁気ディスク装置に適用され
るサーボ系再生パラメータ調整方法であって、上記磁気
ディスク装置においてサーボ部のサーボ信号に基づくヘ
ッドの位置決め制御が可能な単位サーボ数当たりのサー
ボデコードエラー数の上限値(NX)を予め設定してお
き、このNXを超えない範囲でサーボ系再生パラメータ
の値(X)を所定の最小調整増減値(Δ)を単位に調整
して最適値を求めることを特徴とする。
【0017】このように、ヘッドの位置決め制御が可能
なサーボデコードエラー数の上限値を超えない範囲でサ
ーボ系再生パラメータ(例えばサーボアシンメトリ補正
値)を調整することで、調整後のサーボ系再生パラメー
タ(サーボアシンメトリ補正値)を磁気ディスク装置に
適用した場合に、サーボ系リード信号波形(サーボアシ
ンメトリ)の調整を確実に行うことが可能となる。
【0018】また本発明は、サーボ系再生パラメータ
(サーボアシンメトリ補正値)に対するサーボデコード
エラー数の関係が鍋底型であると判定するための鍋底検
出用サーボデコードエラー数閾値(N0)を予め設定し
ておき、このN0に基づいて鍋底型が判定された場合、
サーボデコードエラー数がN0を下回っている状態でサ
ーボ系再生パラメータの値をΔずつ増加または減少させ
て、サーボデコードエラー数が1回もしくは連続して複
数回N0を上回ったことを検出するか、或いはサーボデ
コードエラー数がN0を上回っている状態でサーボ系再
生パラメータの値をΔずつ増加または減少させて、サー
ボデコードエラー数が1回もしくは連続して複数回N0
を下回ったことを検出することで、鍋底型の下限値(X
L)または上限値(XH)を取得し、この下限値及び上
限値の中央の値(XH+XL)/2をサーボ系再生パラ
メータの最適値とするようにしたことを特徴とする。
【0019】このように本発明においては、サーボ系再
生パラメータ(サーボアシンメトリ補正値)に対するサ
ーボデコードエラー数の関係が鍋底型であるか否かをX
0を基準に判定し、鍋底型と判定できる場合にはその下
限値と上限値を検出することで、サーボ系再生パラメー
タ(サーボアシンメトリ補正値)の最適値を簡単に求め
ることが可能となる。ここで、鍋底型でないと判定され
た場合でも、サーボデコードエラー数が最小となるサー
ボ系再生パラメータの値を最適値とすることで、このサ
ーボ系再生パラメータ(サーボアシンメトリ補正値)を
磁気ディスク装置に適用した場合に、サーボ系のリード
信号波形(サーボアシンメトリ)の調整を適切に行うこ
とが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。
【0021】図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディ
スク装置のリード信号再生回路系を中心とするブロック
構成図である。
【0022】図1において、11はデータが記録される
ディスク媒体(磁気ディスク)、12はディスク媒体1
1へのデータ書き込み(データ記録)及びディスク媒体
11からのデータ読み出し(データ再生)に用いられる
ヘッド(磁気ヘッド)である。このヘッド12は、MR
ヘッドを再生ヘッドとして用いた、いわゆる複合分離型
の磁気ヘッドであり、ディスク媒体11の各面(記録
面)に対応してそれぞれ設けられているものとする。な
お、図1の構成では、単一枚のディスク媒体11が配置
された磁気ディスク装置を想定しているが、複数枚のデ
ィスク媒体11が積層配置された構成であっても構わな
い。
【0023】ディスク媒体11の記録面には、同心円状
の多数のトラック110が形成されている(但し、図示
されているトラック110の数は、作図の都合で実数よ
り著しく少ない)。各トラック110には、ヘッド12
のシーク・位置決め等に用いられるサーボ信号(サーボ
情報)が記録されたサーボ部111が等間隔で配置され
ている。図では、作図の都合上、12個のサーボ部11
1が配置されている様子が示されているが、実際にはデ
ィスク1の1周(各シリンダ)につき50〜100程度
のサーボ部111が配置されるのが一般的である。この
サーボ部111間はデータ(ユーザデータ)部112と
なっており、当該データ部112には記録単位としての
データセクタが複数個配置されている。上記サーボ信号
は、当該サーボ信号が記録されているサーボ部111が
存在するトラックのシリンダアドレス(シリンダコー
ド)、当該シリンダアドレスの示すシリンダ内の位置誤
差を波形の振幅で示すためのバーストパターン(バース
トデータ)等を含む。
【0024】ディスク媒体11はスピンドルモータ(以
下、SPMと称する)13により高速に回転させられ
る。ヘッド12は、ヘッド移動機構としてのロータリ型
のヘッドアクチュエータ14に取り付けられており、当
該アクチュエータ14の回動(角度回転)に従ってディ
スク媒体11の半径方向に移動する。これにより、ヘッ
ド12は、目標トラック上にシーク・位置決めされるよ
うになっている。アクチュエータ14は、当該アクチュ
エータ14の駆動源となるボイスコイルモータ(以下、
VCMと称する)15を有しており、当該VCM15に
より駆動される。SPM13及びVCM15を駆動する
ドライバ回路は省略されている。
【0025】ヘッド12によりディスク媒体11から読
み取られた信号(リード信号)はプリアンプ16により
増幅され、更にVGA(Variable Gain Amp)17によ
り一定の振幅に揃えられた後、サーボ部111及びデー
タ部112に共通に設けられたアシンメトリ補正回路1
8に入力される。このアシンメトリ補正回路18には、
サーボ/データ切替器19が接続されている。サーボ/
データ切替器19は、アシンメトリ補正回路18に入力
される信号がサーボ部111またはデータ部112のい
ずれのリード信号であるかに応じて、サーボアシンメト
リ補正レジスタ20またはデータアシンメトリ補正レジ
スタ21のいずれか一方の出力を選択してアシンメトリ
補正回路18に設定する。
【0026】サーボアシンメトリ補正レジスタ20に
は、サーボ部111からリードされた信号(サーボ信
号)のアシンメトリを補正するのに用いられるアシンメ
トリ補正値(サーボアシンメトリ補正値)が保持され、
データアシンメトリ補正レジスタ21にはデータ部11
2からリードされた信号(データ信号)のアシンメトリ
を補正するのに用いられるアシンメトリ補正値(データ
アシンメトリ補正値)が保持される。本実施形態では、
磁気ディスク装置の製造段階でのサーボ部、データ部別
々のアシンメトリ補正値調整で各ヘッド12毎に得られ
たアシンメトリ補正値を例えばテーブル形式で、書き換
え可能な不揮発性メモリ(不揮発性記憶装置)、例えば
フラッシュROM(以下、FROMと称する)22に予
め保存している。ディスク装置全体を制御するCPU2
3は、プリアンプ16を通してヘッド12を切り替える
毎に、その切り替え後のヘッド12、つまりポジショニ
ングするヘッド12に固有のサーボアシンメトリ補正値
及びデータアシンメトリ補正値をFROM22から読み
出して、それぞれ対応するサーボアシンメトリ補正レジ
スタ20及びデータアシンメトリ補正レジスタ21にセ
ットする。
【0027】アシンメトリ補正回路18は、サーボアシ
ンメトリ補正レジスタ20に保持されているサーボアシ
ンメトリ補正値がサーボ/データ切替器19により設定
されている期間、つまりサーボ部111からのリード信
号が入力されている期間は、当該信号のアシンメトリ補
正をサーボアシンメトリ補正値に基づいて行い、データ
アシンメトリ補正レジスタ21に保持されているデータ
アシンメトリ補正値がサーボ/データ切替器19により
設定されている期間、つまりデータ部112からのリー
ド信号が入力されている期間は、当該信号のアシンメト
リ補正をデータアシンメトリ補正値に基づいて行う。
【0028】アシンメトリ補正回路18によりアシンメ
トリが補正されたリード信号は、当該リード信号に含ま
れる高周波ノイズを除去するローパスフィルタ(以下、
LPFと称する)24に入力される。このLPF24の
カットオフ周波数は、CPU23から調整(設定)可能
なようになっている。
【0029】LPF24の出力はA/D変換器(AD
C)25に入力される。A/D変換器25は、LPF2
4の出力信号(リード信号)をデジタルデータに変換す
る。
【0030】A/D変換器25の出力信号はサーボ検出
器26及びデータ検出器27に入力される。サーボ検出
器26はA/D変換器25の出力信号からサーボ部11
1のサーボ信号(サーボ情報)を検出するのに必要な周
知の回路構成を有し、データ検出器27はA/D変換器
25の出力信号からデータ部112のデータ(ユーザデ
ータ)を検出するのに必要な周知の回路構成を有してい
る。即ちサーボ検出器26及びデータ検出器27は、デ
ジタル等化器としての例えばFIRフィルタ、このFI
Rフィルタによりパーシャルレスポンス(PR)のクラ
スに合わせた等化(PR等化)が行われたデジタルデー
タ(コードデータ列)から最尤のデータ系列(最も確か
らしい系列)を検出する最尤復号器(最尤推定復号器)
としてのビタビ(Viterbi)復号器(ビタビ検出
器)、及びビタビ復号器により検出されたデータ系列を
NRZコード等のデータに復号化するデコーダ(いずれ
も図示せず)等を有している。サーボ検出器26及びデ
ータ検出器27内の各FIRフィルタの係数はCPU2
3から調整(設定)可能である。
【0031】サーボ検出器26でのサーボデコードエラ
ーはCPU23に通知される。またサーボ検出器26で
検出されたサーボ情報はサーボ処理部28に入力され
る。サーボ処理部28は、サーボ情報中のシリンダアド
レス、バーストデータ等を抽出し、CPU23に出力す
る。CPU23は、サーボ検出器26により検出された
シリンダアドレス、及びバーストデータに基づいてヘッ
ド12をディスク媒体11上の目標位置にシーク・位置
決めする制御を行う。
【0032】データ検出器27で検出されたデータはリ
ードデータとしてディスクコントローラ(以下、HDC
と称する)29に入力される。HDC29はホストシス
テムとの間のコマンド(ライトコマンド、リードコマン
ド等)、データの通信を制御するホストインタフェース
機能と、データ検出器27からのリードデータを入力し
て図示せぬバッファメモリに一時格納すると共に、ホス
トシステムから転送されてバッファメモリに格納された
データ(ライトデータ)を図示せぬライト信号記録回路
系に転送するディスク制御機能とを有している。
【0033】次に、磁気ディスク装置の製造段階におけ
るヘッド毎のサーボアシンメトリ補正値の調整の概略に
ついて、図2乃至図4のサーボアシンメトリ補正値調整
説明図を参照して説明する。
【0034】まず本実施形態では、サーボアシンメトリ
補正値に対する単位サーボ数(サーボ部111の数)当
たりのサーボ信号のデコードエラーの回数(サーボデコ
ードエラー数)の関係を考慮して、3つの場合に分類
し、それぞれの場合について固有のサーボアシンメトリ
補正値調整を行うようにしている。このサーボアシンメ
トリ補正値調整のための制御は、図1の磁気ディスク装
置にHDC29を介して接続されるホストシステムとし
てのテスト用コンピュータにより、当該磁気ディスク装
置内のCPU23を介して行われる。
【0035】図2乃至図4において、横軸(X軸)はサ
ーボアシンメトリ補正値を示し、横軸の刻み幅はサーボ
アシンメトリ補正値の最小調整増減値(サーボアシンメ
トリ調整増減値)Δを示す。また、縦軸(Y軸)は単位
サーボ数当たりのサーボデコードエラー数を示す。ま
た、XLはサーボアシンメトリ補正値に対するサーボデ
コードエラー数の関係が鍋底型である場合の下限値(鍋
底型の下限値)、XHは同じく上限値(鍋底型の上限
値)を示す。N0はサーボデコードエラー数に関する鍋
底検出レベル(鍋底型と判定するためのサーボデコード
エラー数の閾値)を示し、NXはサーボデコードエラー
数のサーボ制御可能限界レベルに対して一定のマージン
を考慮した、サーボデコードエラー数のサーボ制御可能
上限値を示す。
【0036】図2は、鍋底型で、且つ各磁気ディスク装
置、及び各ヘッド12に無関係に予め設定されているサ
ーボアシンメトリ補正値のデフォルト値(サーボアシン
メトリデフォルト値)におけるサーボデコードエラー数
がN0より小さいケース1の場合のサーボアシンメトリ
補正値調整を示す。
【0037】図3は、鍋底型で、且つ上記サーボアシン
メトリデフォルト値におけるサーボデコードエラー数が
N0より大きいケース2の場合のサーボアシンメトリ補
正値調整を示す。
【0038】図4は、鍋底型でなく、且つサーボアシン
メトリ補正レジスタ20により指定可能な範囲の各サー
ボアシンメトリ補正値におけるサーボデコードエラー数
の最小値がN0より大きい場合のサーボアシンメトリ補
正値調整を示す。
【0039】さて、サーボアシンメトリ補正値調整は、
ヘッド12をディスク媒体11のトラック110上に位
置決めした状態で行わなければならない。但し、サーボ
アシンメトリ補正値が最適値から外れると、サーボデコ
ードエラーが多発して位置決めできず、サーボアシンメ
トリ補正値調整ができなくなる。そのため、上記したよ
うにサーボ制御可能限界レベルに対して一定のマージン
を持たせたサーボデコードエラー数を閾値(サーボデコ
ードエラー数のサーボ制御可能上限値)NXとして設定
し、そのNX内で調整を行う。
【0040】サーボアシンメトリ補正値の最適値付近で
サーボアシンメトリ補正値(サーボアシンメトリ補正値
変数)Xを変化させてもサーボデコードエラー数Nがゼ
ロ付近で変化しないという条件、即ちサーボデコードエ
ラー数Nが鍋底検出レベルN0より小さいという条件が
成立した場合には鍋底型であると判定する(図2及び図
3の場合)。この場合、サーボアシンメトリ補正値Xを
Δずつ同一方向に増加または減少した場合に、サーボデ
コードエラー数が1回もしくは連続して複数回N0を下
回った際のサーボアシンメトリ補正値、例えば2回連続
してN0を下回った際のサーボアシンメトリ補正値と、
1回もしくは連続して複数回N0を超えた際のサーボア
シンメトリ補正値、例えば2回連続してN0を超えた際
のサーボアシンメトリ補正値のうち、大きい方の補正値
を鍋底型上限値XHとし、小さい方の補正値を鍋底型下
限値XLとする。そして、XHとXLの中央の値(XH
+XL)/2を、FROM22に保存するサーボアシン
メトリ調整値と決定する。
【0041】一方、サーボアシンメトリ補正値の最適値
においても、サーボデコードエラー数がN0を超える場
合は、図4の例のように、サーボデコードエラー数が最
小となるサーボアシンメトリ補正値Xを調整値とする。
【0042】いずれの場合にも、サーボアシンメトリ補
正レジスタ20には、サーボアシンメトリ補正値Xを増
減する際の下限値(MIN)と上限値(MAX)が存在
するため、その下限値(MIN)と上限値(MAX)の
範囲内でサーボアシンメトリ補正値Xを増減させてサー
ボアシンメトリ補正値調整を行う。
【0043】次に、以上のサーボアシンメトリ補正値調
整の具体的な動作手順について、図5乃至図10のフロ
ーチャートを参照して説明する。まず、サーボアシンメ
トリ補正レジスタ20に設定するサーボアシンメトリ補
正値(サーボアシンメトリ補正値変数)Xをデフォルト
値に設定し(ステップ501)、この状態でサーボデコ
ードエラー数のカウント(SDEカウント)を行って、
単位サーボ数に対するサーボデコードエラー数Nを求め
る(ステップ502)。次に求めたサーボデコードエラ
ー数Nを、その時点におけるサーボデコードエラー最小
値Nminとして設定すると共に、現在のサーボアシンメ
トリ補正値Xを、その時点における、サーボデコードエ
ラーが最小のサーボアシンメトリ補正値X0として設定
する(ステップ503)。次に、NとN0(サーボデコ
ードエラー数の鍋底検出レベル)との大小を比較し(ス
テップ504)、図2の例のようにN<N0の場合(ケ
ース1の場合)には図6のフローチャートに進み、図3
または図4の例のようにN<N0でない場合(ケース2
またはケース3の場合)には図7のフローチャートに進
む。なお、図3または図4の左右を反転させたのと同様
の特性の場合もケース2またはケース3に相当する。
【0044】以下、サーボアシンメトリデフォルト値で
のサーボデコードエラー数Nが図2の例のようにN<N
0の場合について説明する。この場合、まずXをΔ(サ
ーボアシンメトリ調整増減値)だけ減らし(ステップ6
01)、この状態でSDEカウントを行ってサーボデコ
ードエラー数Nを求める(ステップ602)。次に求め
たNとN0との大小を比較し(ステップ603)、N<
N0である場合にはフラグFを0に設定する(ステップ
604)。このフラグFは、F=1のとき、N<N0の
状態からNがN0を1回だけ上回ったこと、或いはN≧
N0の状態からNがN0を1回だけ下回ったことを示
す。
【0045】次に、現在のXをΔだけ減らした値(X−
Δ)が、サーボアシンメトリ補正レジスタ20に設定可
能なサーボアシンメトリ補正値の最小値(サーボアシン
メトリ補正レジスタ下限値)MINを下回っているか否
かを判定し(ステップ605)、下回っていないならば
調整可能な範囲内であるとして、上記ステップ601に
戻ってXをΔだけ減少し、後続のステップ602のSD
Eカウント以降の処理を実行する。
【0046】このようにして、XをΔずつ減少しながら
SDEカウントを行う処理を繰り返した結果、NがN0
以上になると(ステップ603)、この例のようにF=
1でないならば(ステップ606)、N<N0の状態か
らNがN0を1回だけ上回ったこと、つまりXが鍋底型
の下限値XLを下回ったことを示すためにF=1に設定
し(ステップ607)、上記ステップ605を介してス
テップ601に戻る。そして、次のXでもNがN0以上
であるならば(ステップ603)、今度はF=1である
ことから(ステップ606)、つまりNがN0を2回連
続して上回ったことから、現在のXを2Δだけ増やすこ
とで、鍋底型の下限値XLを求め(ステップ608)、
フラグFを0に戻す(ステップ610a)。次に鍋底型
の上限値XHを求めるために、Xをデフォルト値に再設
定する(ステップ610b)。また、X−Δの値がMI
Nを下回るまでXを減少方向に可変させても、NがN0
を下回ったままの状態のときは、その際のXの値をXL
として設定した後(ステップ609)、Xをデフォルト
値に再設定する(ステップ610b)。
【0047】すると今度は、上記した鍋底型の下限値X
Lを求める場合とは逆に、現在のX(デフォルト値)を
Δだけ増やしながら、N<N0の状態からNがN0を1
回だけ上回ったこと、つまり鍋底型の上限値XHを超え
たことを検出して、当該XHを求める処理(ステップ6
11〜619)を行う。この処理(ステップ611〜6
19)は、上述のXLを求める処理(ステップ601〜
609)とほぼ同様である。但し、XHを求める処理で
は、Xを可変する方向がXの増加方向となり、またXが
調整可能な範囲を超えているか否かの判定処理として、
X−Δ<MINの判定処理ではなくて、現在のXをΔだ
け増やした値(X+Δ)が、サーボアシンメトリ補正レ
ジスタ20に設定可能なサーボアシンメトリ補正値の最
大値(サーボアシンメトリ補正レジスタ上限値)MAX
を上回っているか否か、つまりX+Δ>MAXの判定処
理が行われる。
【0048】鍋底型の下限値XL及び上限値XHを求め
ると、XHとXLの中央の値(XH+XL)/2を算出
し、それを現在切り替えられているヘッド12に固有の
サーボアシンメトリ調整値として、FROM22に保存
する(ステップ1001)。
【0049】次に、サーボアシンメトリデフォルト値で
のサーボデコードエラー数Nが図3または図4の例のよ
うにN<N0でない場合について説明する。この場合、
まずX(サーボアシンメトリデフォルト値)をΔだけ減
らし(ステップ701)、この状態でSDEカウントを
行ってサーボデコードエラー数Nを求める(ステップ7
02)。そして、このNを、サーボアシンメトリ補正値
が(デフォルト値−Δ)の場合のサーボデコードエラー
数N-として設定する(ステップ703)。
【0050】次に現在のXを2Δだけ増やし(ステップ
704)、この状態でSDEカウントを行ってサーボデ
コードエラー数Nを求める(ステップ705)。そし
て、このNを、サーボアシンメトリ補正値が(デフォル
ト値+Δ)の場合のサーボデコードエラー数N+として
設定する(ステップ706)。
【0051】次に、N-とN+との大小を比較し(ステッ
プ707)、図3または図4の例のようにN-<N+の場
合には図8のフローチャートに進み、図3または図4の
左右を反転させた場合のようにN-<N+でない場合には
図9のフローチャートに進む。
【0052】以下、N-<N+の場合について説明する。
この場合、まずXをサーボアシンメトリ補正値のデフォ
ルト値に設定した後(ステップ801)、そのXをΔだ
け減らし(ステップ802)、この状態でSDEカウン
トを行ってサーボデコードエラー数Nを求める(ステッ
プ803)。次に求めたNと、現時点におけるサーボデ
コードエラー最小値Nmin(この時点では、サーボアシ
ンメトリ補正値がデフォルト値でのサーボデコードエラ
ー数)との大小を比較する(ステップ804)。もし、
図3または図4の例のように、ステップ802でのΔ減
少後のX、即ち(デフォルト値−Δ)でのサーボデコー
ドエラー数NがN<Nminであるならば、そのNを新た
なNminとすると共に、当該Xを新たなX0(サーボデ
コードエラーが最小のサーボアシンメトリ補正値)とし
て設定して(ステップ805)、ステップ806に進
む。これに対し、N<Nminでないならば、ステップ8
05をスキップしてステップ806に進む。。
【0053】ステップ806では、NとN0との大小を
比較し、図3または図4の(デフォルト値−Δ)でのN
のように、N<N0ではない場合には、ステップ807
に進む。
【0054】ステップ807では、NとNX(サーボデ
コードエラー数のサーボ制御可能上限値)とを比較す
る。もし、図3または図4の(デフォルト値−Δ)での
Nのように、N<NXの場合には、鍋底型の上限値XH
を検出したことを示すフラグDHが0であるか否かを判
定する(ステップ808)。ここでは、DH=0であ
る。この場合、フラグFを0に設定し(ステップ80
9)、しかる後に現在のXをΔだけ減らした値(X−
Δ)が、サーボアシンメトリ補正レジスタ下限値MIN
を下回っているか否かを判定する(ステップ810)。
この例のように、X−Δ<MINでないならば、調整可
能な範囲内であるとして、上記ステップ802に戻って
XをΔだけ減少し、後続のステップ803のSDEカウ
ント以降の処理を実行する。
【0055】このようにして、XをΔずつ減少しながら
SDEカウントを行う処理を繰り返した結果、図3の例
のようにNがN0を下回るようになると(ステップ80
6)、この例のようにDH=0であって、且つF=1で
ないならば(ステップ811,812)、N≧N0の状
態からNがN0を1回だけ下回ったこと、つまりXが鍋
底型の上限値XHを下回ったことを示すためにF=1に
設定する(ステップ813)。
【0056】次に、X−Δの値がサーボアシンメトリ補
正レジスタ下限値MINを下回っているか否かを判定す
る(ステップ814)。この例のように、X−Δ<MI
Nでないならば、上記ステップ802に戻ってXをΔだ
け減少し、後続のステップ803のSDEカウント以降
の処理を実行する。ここで、今回もN<N0であるなら
ば(ステップ806)、今度はF=1であることから
(ステップ812)、ステップ815に進む。ステップ
815では、現在のXをΔだけ増やすことで、鍋底型の
上限値XHを求めると共に、フラグFを0に戻し、更に
鍋底型の上限値XHを検出したことを示すためにフラグ
DHを1に設定し、しかる後にステップ814に進む。
そして、X−Δ<MINでないならば、上記ステップ8
02に戻ってXをΔだけ減少し、後続のステップ803
のSDEカウント以降の処理を実行する。ここで、今回
もN<N0であるならば(ステップ806)、今度はD
H=1であることから(ステップ811)、ステップ8
18に進んでフラグFを0に設定し、しかる後にステッ
プ814に進む。次に、X−Δの値がサーボアシンメト
リ補正レジスタ下限値MINを下回っているか否かを判
定する(ステップ814)。この例のように、X−Δ<
MINでないならば、上記ステップ802に戻ってXを
Δだけ減少し、後続のステップ803のSDEカウント
以降の処理を実行する。
【0057】このようにして、XHを検出した後もXを
Δずつ減少しながらSDEカウントを行う処理を繰り返
した結果、NがN0を上回るようになると(ステップ8
06)、再びステップ807でNとNXとが比較され
る。この例のようにN<NXの場合には、前記したよう
にフラグDHが0であるか否かが判定される(ステップ
808)。ここでは、DH=1であるため、今度はステ
ップ809ではなくてステップ816に進んで、フラグ
Fが1であるか否かが判定される。ここでは、先のステ
ップ818でF=0となっている。この場合、N<N0
の状態からNがN0を1回だけ上回ったこと、つまりX
が鍋底型の下限値XLを下回ったことを示すためにF=
1に設定する(ステップ817)。そして、ステップ8
10を介してステップ802に戻り、XがΔだけ減らさ
れる。
【0058】もし、Δだけ減らした後のXでもNがN0
以上であって(ステップ806)、且つNXを下回って
いるならば(ステップ807)、今度はF=1であるこ
とから(ステップ816)、つまりNがN0を2回連続
して上回ったことから、現在のXを2Δだけ増やすこと
で、鍋底型の下限値XLを求める(ステップ819)。
そして、求めた鍋底型の下限値XL及び上限値XHか
ら、(XH+XL)/2の計算により現在切り替えられ
ているヘッド12に固有のサーボアシンメトリ調整値を
求め、FROM22に保存する(ステップ1001)。
以上がケース2の場合であり、図3は当該ケース2の例
である。
【0059】一方、X−Δの値がMINを下回るまでX
を減少方向に可変させても、NがN0を下回ったままの
状態のときは(ステップ806,811,818,81
4)、その際のXの値をXLとして求める(ステップ8
20)。これとは逆に、X−Δの値がMINを下回るま
でXを減少方向に可変させても、NがN0を下回らない
ときは(ステップ806〜810)、その際のX0、つ
まりサーボデコードエラー数が最小値NminとなるXの
値を、サーボアシンメトリ調整値と決定して、FROM
22に保存する(ステップ1002)。また、X−Δの
値がMINを下回る前に、NがNXを下回らなくなった
ときは(ステップ806,807)、その際のX0(サ
ーボデコードエラー数が最小値NminとなるXの値)を
サーボアシンメトリ調整値と決定して、FROM22に
保存する(ステップ1002)。いずれもケース3の場
合であり、図4は後者のケース3の例である。
【0060】以上、N-<N+の場合について説明した。
N-<N+でない場合は、上記ステップ801〜820に
相当するステップ901〜920を行えばよい。N-<
N+の場合との主たる相違点は、Xを増加方向に可変す
る点であり、動作手順はN-<N+の場合とほぼ同様であ
るため、詳細な説明は省略する。必要があれば、N-<
N+の場合の説明において、ステップ802中の“−”
を“+”に、ステップ815,819中の“+”を
“−”に、ステップ810,814中の“X−Δ<MI
N”を“X+Δ>MAX”に、鍋底型の上限値XHを検
出したことを示すフラグDHを鍋底型の下限値XLを検
出したことを示すフラグDLに、上限値XHを下限値X
Lに、そして下限値XLを上限値XHに、それぞれ読み
替えられたい。
【0061】なお、以上に述べた実施形態では、サーボ
アシンメトリ補正値の最適値(サーボアシンメトリ調整
値)を求めるサーボアシンメトリ補正値調整処理が、図
1の磁気ディスク装置に接続されるホストシステムの制
御のもとで、当該ディスク装置の製造段階で行われるも
のとして説明したが、これに限るものではない。例え
ば、上記の調整処理が、磁気ディスク装置の立ち上げ時
の初期化処理の中で、制御プログラムに従って当該ディ
スク装置内のCPU23の制御のもとで行われる構成と
しても構わない。
【0062】また、以上に述べた実施形態では、サーボ
アシンメトリ補正値調整によりサーボアシンメトリ補正
値の最適値(サーボアシンメトリ調整値)を求める場合
について説明したが、ローパスフィルタのカットオフ周
波数、FIRフィルタのFIR係数など、リード信号波
形の調整に必要な、サーボアシンメトリ補正値以外の各
種再生パラメータについても、サーボ部用の再生パラメ
ータ(サーボ系再生パラメータ)の最適値を、サーボア
シンメトリ補正値と同様にして調整することができる。
このようにして得られたサーボ系再生パラメータの最適
値を図1の磁気ディスク装置に適用するには、例えばL
PF24のカットオフ周波数の例であれば、サーボアシ
ンメトリ補正レジスタ20及びデータアシンメトリ補正
レジスタ21に相当する1対のレジスタを用意して、一
方のレジスタにサーボ系カットオフ周波数を、他方のレ
ジスタにデータ系カットオフ周波数を、それぞれ設定
し、当該一対のレジスタの設定値をサーボ/データ切替
器19に相当する切替器によりLPF24に切り替え設
定すればよい。
【0063】また、以上に述べた実施形態では、サーボ
アシンメトリ補正値の最適値をヘッド毎に取得するもの
として説明したが、これに限るものではない。例えば、
ディスク媒体11を半径方向に複数のゾーンに分けて、
各ヘッド12について、それぞれゾーン毎にサーボアシ
ンメトリ補正値の調整を行ってその最適値を取得するよ
うにすると、なおよい。その理由について述べる。ま
ず、サーボ信号のアシンメトリはヘッド12のサイドイ
レーズ幅に関係がある。サイドイレーズ幅とは、サーボ
ライタを用いてヘッドに12よりディスク媒体11にサ
ーボ信号を記録した際にイレーズされる、当該ヘッド1
2の両側に位置するディスク媒体11上の領域の幅を指
す。このサイドイレーズ幅は、ヘッド12のディスク媒
体11上の半径方向位置に依存し、例えば内周側で最も
大きくなる。そこで上記のように、各ヘッド12につい
て、それぞれゾーン毎にサーボアシンメトリ補正値の調
整を行ってその最適値を取得し、このゾーン毎のサーボ
アシンメトリ補正値の最適値(サーボアシンメトリ調整
値)をヘッド12のポジショニング位置が属するゾーン
が切り替わる毎にサーボアシンメトリ補正レジスタ20
に切り替え設定することで、より最適なサーボアシンメ
トリ補正値調整が可能となる。また、LPF24のカッ
トオフ周波数など、他のサーボ系再生パラメータについ
ても、ヘッド12のディスク媒体11上の半径方向位置
により最適値が異なるため、サーボアシンメトリ補正値
と同様にディスク媒体11の各ゾーン毎に最適値を求
め、ヘッド12のポジショニング位置が属するゾーンが
切り替わる毎に切り替え設定するとよい。
【0064】また、以上の実施形態では、アシンメトリ
補正回路18を1つだけ設けて、当該補正回路18に設
定するアシンメトリ補正値を、サーボ/データ切替器1
9によりサーボアシンメトリ補正値またはデータアシン
メトリ補正値に切り替えるようにした場合について説明
したが、これに限るものではない。例えば、図11に示
すように、VGA17の出力側に、アシンメトリ補正回
路18に相当する2つのアシンメトリ補正回路、即ちサ
ーボアシンメトリ補正値が設定されるサーボアシンメト
リ補正回路181とデータアシンメトリ補正値が設定さ
れるデータアシンメトリ補正回路182とを設け、サー
ボアシンメトリ補正回路181にてサーボアシンメトリ
の補正を行い、データアシンメトリ補正回路182にて
データアシンメトリの補正を行う構成とすることも可能
である。この構成では、アシンメトリ補正回路181,
182に対するアシンメトリ補正値の切り替え設定は、
ヘッド12が切り替えられる毎に(またはヘッド12が
位置するゾーンが切り替わる毎に)行えばよいことか
ら、CPU23の制御により実現できる。したがって、
サーボ/データ切替器19と、サーボアシンメトリ補正
レジスタ20と、データアシンメトリ補正レジスタ21
とは不要となる。但し、図11に示すように、サーボア
シンメトリ補正回路181とサーボ検出器26との間に
LPF241及びA/D変換器251を、データアシン
メトリ補正回路181とデータ検出器27との間にLP
F242及びA/D変換器252を、それぞれ設ける必
要がある。
【0065】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つ
が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少
なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除
された構成が発明として抽出され得る。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、磁
気ディスク装置内に、データ部のリード信号波形の調整
で最適化された当該装置に固有のデータ系再生パラメー
タと、サーボ部のリード信号波形の調整で最適化された
当該装置に固有のサーボ系再生パラメータとを個々に用
意し、サーボ部のリード信号波形の調整にはこのサーボ
系再生パラメータを適用する構成としたので、サーボ部
のリード信号波形の調整が最適に行え、よってサーボ部
のデコードエラーが発生するのを防止できる。
【0067】また本発明によれば、サーボ系再生パラメ
ータにサーボアシンメトリ補正値を含めると共に、デー
タ系再生パラメータにデータアシンメトリ補正値を含
め、サーボ部のアシンメトリの補正には、データアシン
メトリ補正値ではなくてサーボアシンメトリ補正値を用
いる構成とすることにより、データ部のアシンメトリと
サーボ部のアシンメトリとが異なっていても、サーボ部
のアシンメトリを最適に調整でき、これによりサーボ部
のデコードエラーが発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の
リード信号再生回路系を中心とするブロック構成図。
【図2】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正値
調整を説明するための、サーボアシンメトリ補正値とサ
ーボデコードエラー回数とのケース1の関係例を示す
図。
【図3】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正値
調整を説明するための、サーボアシンメトリ補正値とサ
ーボデコードエラー回数とのケース2の関係例を示す
図。
【図4】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正値
調整を説明するための、サーボアシンメトリ補正値とサ
ーボデコードエラー回数とのケース3の関係例を示す
図。
【図5】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正値
調整を説明するためのフローチャートの一部を、同フロ
ーチャートで適用されるパラメータの一覧を示す図と共
に示す図。
【図6】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正値
調整を説明するためのフローチャートの他の一部を示す
図。
【図7】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正値
調整を説明するためのフローチャートの更に他の一部を
示す図。
【図8】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正値
調整を説明するためのフローチャートの更に他の一部を
示す図。
【図9】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正値
調整を説明するためのフローチャートの更に他の一部を
示す図。
【図10】同実施形態におけるサーボアシンメトリ補正
値調整を説明するためのフローチャートの残りを示す
図。
【図11】本発明の他の実施形態を示すブロック構成
図。
【図12】サーボ部のアシンメトリがデータ部のアシン
メトリより大きい場合のリード信号波形の一例を示す
図。
【符号の説明】
11…ディスク媒体 12…ヘッド 18…アシンメトリ補正回路 19…サーボ/データ切替器 20…サーボアシンメトリ補正レジスタ(保持手段) 21…データアシンメトリ補正レジスタ(保持手段) 22…FROM(不揮発性記憶手段) 23…CPU(切替手段、再生パラメータ設定手段) 24,241,242…LPF 25,251,252…A/D変換器 26…サーボ検出器 27…データ検出器 28…サーボ処理部 111…サーボ部 112…データ部 181…サーボアシンメトリ補正回路 182…データアシンメトリ補正回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セクタサーボ方式のフォーマットのディ
    スク媒体と、前記ディスク媒体を対象とするリード/ラ
    イトに用いられるヘッドとを備えた磁気ディスク装置に
    おいて、 前記ヘッドにより前記ディスク媒体から読み出されたリ
    ード信号を入力して、そのリード信号の波形からサーボ
    部のサーボ信号とデータ部のデータとを検出する再生回
    路系であって、再生パラメータに基づく前記リード信号
    波形の調整が可能な再生回路系と、 前記サーボ部のリード信号波形が最適波形となるように
    予め調整された少なくとも前記装置に固有のサーボ系再
    生パラメータ、及び前記データ部のリード信号波形が最
    適波形となるように予め調整された少なくとも前記装置
    に固有のデータ系再生パラメータが保存される不揮発性
    記憶手段と、 前記不揮発性記憶手段に保存されている前記サーボ系再
    生パラメータ及び前記データ系再生パラメータが一時保
    持される保持手段と、 前記保持手段に保持されている前記サーボ系再生パラメ
    ータ及び前記データ系再生パラメータのいずれか一方を
    前記再生パラメータとして前記サーボ部のリード信号波
    形再生時と前記データ部のリード信号波形再生時とで切
    り替えて前記再生回路系に設定するサーボ/データ切替
    器とを具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記サーボ系再生パラメータは前記サー
    ボ部のリード信号波形のアシンメトリを補正するのに用
    いられるサーボアシンメトリ補正値を、前記データ系再
    生パラメータは前記データ部のリード信号波形のアシン
    メトリを補正するのに用いられるデータアシンメトリ補
    正値を、それぞれ含んでおり、 前記再生回路系は、設定されるアシンメトリ補正値に基
    づいて前記リード信号波形のアシンメトリを補正するア
    シンメトリ補正回路を有し、 前記サーボ/データ切替器は前記アシンメトリ補正回路
    に対し、前記サーボアシンメトリ補正値及び前記データ
    アシンメトリ補正値のいずれか一方を切り替え設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記不揮発性記憶手段には前記サーボ系
    再生パラメータ及び前記データ系再生パラメータが前記
    ヘッド毎に保存されており、 前記ヘッドが切り替えられる毎に、前記保持手段に保持
    される再生パラメータを切り替え後の前記ヘッドに対応
    する前記サーボ系再生パラメータ及び前記データ系再生
    パラメータに切り替える切替手段を更に具備することを
    特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記不揮発性記憶手段には前記サーボ系
    再生パラメータ及び前記データ系再生パラメータが前記
    ヘッド毎に且つ前記ディスク媒体を半径方向に分割する
    ことで区分される複数のゾーン毎に保存されており、 前記ヘッドが切り替えられる毎に、または前記ヘッドが
    位置する前記ディスク媒体上のゾーンが切り替わる毎
    に、前記保持手段に保持される再生パラメータを切り替
    え後の前記ヘッド及びゾーンに対応する前記サーボ系再
    生パラメータ及び前記データ系再生パラメータに切り替
    える切替手段を更に具備することを特徴とする請求項1
    記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 セクタサーボ方式のフォーマットのディ
    スク媒体と、前記ディスク媒体を対象とするリード/ラ
    イトに用いられるヘッドとを備えた磁気ディスク装置に
    おいて、 前記ヘッドにより前記ディスク媒体から読み出されたリ
    ード信号を入力して、そのリード信号の波形からサーボ
    部のサーボ信号とデータ部のデータとを検出する再生回
    路系であって、前記サーボ部のサーボ信号を検出するた
    めの、サーボ系再生パラメータに基づく前記サーボ部の
    リード信号波形の調整が可能な第1の再生回路系と、前
    記データ部のデータを検出するための、データ系再生パ
    ラメータに基づく前記データ部のリード信号波形の調整
    が可能な第2の再生回路系とからなる再生回路系と、 前記サーボ部のリード信号波形が最適波形となるように
    予め調整された少なくとも前記装置に固有のサーボ系再
    生パラメータ、及び前記データ部のリード信号波形が最
    適波形となるように予め調整された少なくとも前記装置
    に固有のデータ系再生パラメータが保存される不揮発性
    記憶手段と、 前記不揮発性記憶手段に保存されている前記サーボ系再
    生パラメータを前記第1の再生回路系に、前記不揮発性
    記憶手段に保存されている前記データ系再生パラメータ
    を前記第2の再生回路系に、それぞれ設定する再生パラ
    メータ設定手段とを具備することを特徴とする磁気ディ
    スク装置。
  6. 【請求項6】 前記サーボ系再生パラメータは前記サー
    ボ部のリード信号波形のアシンメトリを補正するのに用
    いられるサーボアシンメトリ補正値を、前記データ系再
    生パラメータは前記データ部のリード信号波形のアシン
    メトリを補正するのに用いられるデータアシンメトリ補
    正値を、それぞれ含んでおり、 前記第1の再生回路系は、設定されるサーボアシンメト
    リ補正値に基づいて前記サーボ部のリード信号波形のア
    シンメトリを補正するサーボアシンメトリ補正回路を有
    し、 前記第2の再生回路系は、設定されるデータアシンメト
    リ補正値に基づいて前記データ部のリード信号波形のア
    シンメトリを補正するデータアシンメトリ補正回路を有
    し、 前記再生パラメータ設定手段は、前記サーボアシンメト
    リ補正回路に対しては前記サーボアシンメトリ補正値
    を、前記データアシンメトリ補正回路に対しては前記デ
    ータアシンメトリ補正値を、それぞれ設定することを特
    徴とする請求項5記載の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記不揮発性記憶手段には前記サーボ系
    再生パラメータ及び前記データ系再生パラメータが前記
    ヘッド毎に保存されており、 前記再生パラメータ設定手段は、前記ヘッドが切り替え
    られる毎に、前記第1の再生回路系に設定されるサーボ
    系再生パラメータを切り替え後の前記ヘッドに対応する
    前記サーボ系再生パラメータに切り替えると共に、前記
    第2の再生回路系に設定されるデータ系再生パラメータ
    を切り替え後の前記ヘッドに対応する前記データ系再生
    パラメータに切り替えることを特徴とする請求項5記載
    の磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記不揮発性記憶手段には前記サーボ系
    再生パラメータ及び前記データ系再生パラメータが前記
    ヘッド毎に且つ前記ディスク媒体を半径方向に分割する
    ことで区分される複数のゾーン毎に保存されており、 前記再生パラメータ設定手段は、前記ヘッドが切り替え
    られる毎に、または当該ヘッドが位置する前記ディスク
    媒体上のゾーンが切り替わる毎に、前記第1の再生回路
    系に設定されるサーボ系再生パラメータを切り替え後の
    前記ヘッド及びゾーンに対応する前記サーボ系再生パラ
    メータに切り替えると共に、前記第2の再生回路系に設
    定されるデータ系再生パラメータを切り替え後の前記ヘ
    ッド及びゾーンに対応する前記データ系再生パラメータ
    に切り替えることを特徴とする請求項5記載の磁気ディ
    スク装置。
  9. 【請求項9】 セクタサーボ方式のフォーマットのディ
    スク媒体と、前記ディスク媒体を対象とするリード/ラ
    イトに用いられるヘッドと、前記ヘッドにより前記ディ
    スク媒体から読み出されたリード信号の波形のうちサー
    ボ部のリード信号波形についてはサーボ系再生パラメー
    タに基づく調整を行い、データ部のリード信号波形につ
    いてはデータ系再生パラメータに基づく調整を行う再生
    回路系とを備えた磁気ディスク装置に適用されるサーボ
    系再生パラメータ調整方法であって、 前記磁気ディスク装置において前記サーボ部のサーボ信
    号に基づく前記ヘッドの位置決め制御が可能な単位サー
    ボ数当たりのサーボデコードエラー数の上限値を予め設
    定しておき、 前記設定したサーボデコードエラー数の上限値を超えな
    い範囲で前記サーボ系再生パラメータの値を所定の最小
    調整増減値を単位に調整して最適値を求めることを特徴
    とするサーボ系再生パラメータ調整方法。
  10. 【請求項10】 前記サーボ系再生パラメータに対する
    前記単位サーボ数当たりのサーボデコードエラー数の関
    係が鍋底型であると判定するための鍋底検出用サーボデ
    コードエラー数閾値を予め設定しておき、 鍋底検出用サーボデコードエラー数閾値に基づいて鍋底
    型が判定された場合、サーボデコードエラー数が前記鍋
    底検出用サーボデコードエラー数閾値を下回っている状
    態で前記サーボ系再生パラメータの値を前記最小調整増
    減値を単位に増加または減少させて、前記サーボデコー
    ドエラー数が1回もしくは連続して複数回前記鍋底検出
    用サーボデコードエラー数閾値を上回ったことを検出す
    るか、或いは前記サーボデコードエラー数が前記鍋底検
    出用サーボデコードエラー数閾値を上回っている状態で
    前記サーボ系再生パラメータの値を前記最小調整増減値
    を単位に増加または減少させて、前記サーボデコードエ
    ラー数が1回もしくは連続して複数回前記鍋底検出用サ
    ーボデコードエラー数閾値を下回ったことを検出するこ
    とで、前記鍋底型の下限値または上限値を取得し、 前記取得した前記鍋底型の下限値及び上限値の中央の値
    を前記サーボ系再生パラメータの最適値とすることを特
    徴とする請求項9記載のサーボ系再生パラメータ調整方
    法。
  11. 【請求項11】 前記鍋底検出用サーボデコードエラー
    数閾値に基づいて鍋底型でないことが判定された場合、
    前記サーボデコードエラー数が最小となる前記サーボ系
    再生パラメータの値を最適値とすることを特徴とする請
    求項9記載のサーボ系再生パラメータ調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100376004C (zh) * 2003-04-25 2008-03-19 株式会社东芝 盘驱动器中使用伺服控制进行读写头定位的方法和装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100376004C (zh) * 2003-04-25 2008-03-19 株式会社东芝 盘驱动器中使用伺服控制进行读写头定位的方法和装置

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