JP4656594B2 - 記憶装置、記憶装置のプロセッサ及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ディスク媒体に対しデータをライト又はリードする際に設定するパラメータを最適化する記憶装置、記憶装置のプロセッサ及びプログラムに関し、特に、磁気ディスク媒体にデータをライトした後にリードしながらパラメータを最適化する記憶装置、記憶装置のプロセッサ及びプログラムに関する。
従来の磁気ディスク装置においては、磁気ディスクに対しデータをライトする際には、ホストから受信したライトデータをハードディスクコントローラで所定のデータ形式に変換すると共にECC符号化処理によりECC符号を付加し、リードチャネルにおけるライト変調系でスクランブル、RLL符号変換、更に書込補償を行った後、ライトアンプからヘッドICを介して選択したヘッドの書込素子から磁気ディスクに書き込んでいる。
また磁気ディスクからデータをリードする際には、ヘッドICのヘッドセレクトで選択されたヘッドの読出素子から読み出された読出信号をプリアンプで増幅した後に、リードチャネルのリード復調系に入力し、パーシャルレスポンス最尤検出(PRML)などによりリードデータを復調してRLL逆符号変換、デスクランブルを行った後、ハードディスクコントローラでECC復号処理を行ってエラーを訂正し、リードデータをホストに転送している。
このようなライト、リードの際に必要となるのが、ヘッドや磁気ディスクの特性に応じたライト系及びリード系のパラメータである。このため磁気ディスク装置の製造後の試験工程で、ライト系及びリード系のパラメータをへッドと媒体の特性に応じた最適パラメータとなるように調整している。
このようなライト系とリード系のパラメータ調整は、ヘッド毎に行われ、更に、磁気ディスクの半径方向に分割されたゾーン毎に行っている。即ち、調整したいヘッドと磁気ディスクのゾーンを選択し、選択したゾーン内について予め定めたトラックのセクタ位置を調整箇所としてデータをライトリードしながら、その信号品質(マージン)が最も良くなるようにパラメータを調整して最適化している。

特開平5−142317号公報 特開平10−91908号公報
しかしながら、このような従来のパラメータ調整にあっては、ヘッド選択に対応した磁気ディスクについて選択したゾーン内の予め定めたトラックのセクタ位置を固定的な調整箇所としてデータをライトした後にリードしてパラメータを最適化していたため、磁気ディスクによってはパラメータを最適化できず、調整後のライトリードの際に最悪の場合にはリカバリー不能な媒体欠陥エラー(デフェクトエラー)が発生し、交代処理に伴いライトリード性能が低下するという問題がある。
このようにパラメータを最適化しても発生するエラーは、磁気ディスクの製造過程で生じた媒体品質に原因がある。通常、磁気ディスクはその製造工程で媒体自体に不均一性が生じており、媒体を均一にする試みはされているものの、それには限界がある。また、磁気ディスクの記録密度が高くなることで、媒体の不均一性は無視出来なくなってきているのが現状である。
このように製造過程で生じた磁気ディスクの不均一性は、磁気ディスク媒体の保磁力の面内ムラとなって見えてくる。
しかしながら、磁気ディスクの面内保磁力にばらつきがあるような場合であって、決まった場所でデータをライトした後にリードして最も高い信号品質が得られるようにパラメータを調整しているだけであり、保磁力のばらつきを考慮したパラメータ調整は行われていない。
このため磁気ディスクの面内保磁力のばらつきが大きい場合には、仮に面内保磁力の低いセクタ位置を調整箇所としてパラメータを調整した場合、面内保磁力の高い場所では書き込み能力が足りず、最悪な場合は、媒体欠陥によるアンリカバードエラーを招くといった現象が生じている。
本発明は、ディスク媒体の面内保磁力のばらつきによる高低を判断して媒体全域で最適化されたライトとリードのためのパラメータに調整可能とする記憶装置、記憶装置のプロセッサ及びプログラムを提供することを目的とする。
(装置)
本発明は記憶装置を提供する。本発明の記憶装置は、
ヘッドをディスク媒体の任意の位置に移動するヘッドアクチュエータと、
ヘッドによりディスク媒体にデータをライト又はリードするライトリード部と、
ディスク媒体を円周方向の複数領域に分割して各領域毎にテストデータをライトした後にリードして信号品質を測定し、各領域の信号品質を比較してパラメータ調整領域を選択する調整領域選択部と、
選択したパラメータ調整領域を使用してライトリード部によるディスク媒体のライト及びリードに使用するパラメータを調整するパラメータ調整部と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、調整領域選択部は、更に、ディスク媒体を半径方向の複数ゾーンに分割し、各ゾーン毎にパラメータ調整領域を選択する。
調整領域選択部は、信号品質としてライトリード部のビタビ・メトリック・マージン(VTM)又はエラレートを測定する。
調整領域選択部は、各領域毎に信号品質を比較し、信号品質が最悪となる領域をパラメータ調整領域に選択する。
調整領域選択部は、各領域毎に予め定めた複数セクタの信号品質を測定し、測定した複数信号品質の平均値を算出して比較する。
調整領域選択部は、各領域の信号品質の差が所定の閾値以内であった場合、ライトリード部で使用するライト系パラメータを変更して記信号品質を測定する。
調整領域選択部は、ライト系パラメータとして、ヘッドに流すライト電流と、ライトヘッドに流すライト電流の立上り部分のオーバーシュート量を、ライト性能を低下させる方向に変更して信号品質を測定する。
調整領域選択部は、各領域の信号品質の差が所定の閾値以内であった場合、ライトリード部で使用するリード系パラメータを変更して信号品質を測定する。
調整領域選択部は、リード系パラメータとして、ヘッド読取信号を抽出するフィルタのカットオフ周波数と、ヘッド読取信号の高域周波数成分を強調するブート値を、リード性能を低下させる方向に変更して信号品質を測定する。
調整領域選択部は、各領域の信号品質の差が所定の閾値以内であった場合、テストデータのデータパターンを、ライトリード性能を低下させる方向に変更して信号品質を測定する。
調整領域選択部は、ライトリード部のライト系に設けたスクランブル処理とリード系に設けたデスクランブル処理を解除した状態で、テストデータのパターン周波数を低い周波数から高い周波数に段階的に変化させながら信号品質を測定する。
本発明の記憶装置は、更に、パラメータ調整部によりパラメータ調整領域で得られたパラメータ最適値を使用してライトリード部により各領域の信号品質を測定して所定の閾値以上の場合に、パラメータ調整領域は適切であることを確認する調整領域確認部を設けたこと特徴とする。
本発明の記憶装置は、更に、パラメータ調整領域以外の残りの各領域を選択してパラメータ調整部によりパラメータを最適値に調整し、パラメータ調整領域及び他の領域の各々で得られたパラメータ最適値を使用してライトリード部により各領域の信号品質を測定して比較することにより、パラメータ調整領域が適切であることを確認する調整領域確認部を設けたこと特徴とする。
この場合の調整領域確認部は、パラメータ調整領域のパラメータ最適値により測定した信号品質が他の領域のパラメータ最適値により測定した信号品質より高い場合に、パラメータ調整領域が適切であることを確認し、パラメータ調整領域のパラメータ最適値により測定した信号品質が他の領域のパラメータ最適値により測定した信号品質より低い場合には、パラメータ調整領域を測定した信号品質の最も高い領域に変更する。
(記憶装置のプロセッサ)
本発明は記憶装置のプロセッサを提供する。本発明のプロセッサは、
ヘッドアクチュエータによりヘッドをディスク媒体の任意の位置に移動するヘッド位置決め指示を行い、
前記ヘッドによりディスク媒体にデータをライト又はリードする指示を行い、
ディスク媒体を円周方向の複数領域に分割して各領域毎にテストデータをライトした後にリードして信号品質を測定し、前記各領域の信号品質を比較してパラメータ調整領域を選択し、
前記選択したパラメータ調整領域を使用して前記ライトリードプロセスによるディスク媒体のライト及びリードに使用するパラメータを最適値に調整する、
ことを特徴とする。
(プログラム)
本発明は記憶装置のコンピュータで実行されるプログラムを提供する。本発明のプログラムは、記憶装置のコンピュータに、
ヘッドアクチュエータによりヘッドをディスク媒体の任意の位置に移動するヘッド位置決めプロセスと、
ヘッドによりディスク媒体にデータをライト又はリードするライトリードプロセスと、
ディスク媒体を円周方向の複数領域に分割して各領域毎にテストデータをライトした後にリードして信号品質を測定し、各領域の信号品質を比較してパラメータ調整領域を選択する調整領域選択プロセスと、
選択したパラメータ調整領域を使用してライトリードプロセスによるディスク媒体のライト及びリードに使用するパラメータを調整するパラメータ調整プロセスと、
を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ディスク媒体の面内保磁力のばらつきを判別するために、ディスク媒体を円周方向(トラック方向)に複数の領域に分割し、各領域毎にデータを記録してリードした信号品質、例えばビタビ・メトリック・マージンを測定し、測定した信号品質が高ければ面内保磁力が低く、信号品質が低ければ面内保磁力が高いと判断することができ、これによって各領域の測定箇所の保磁力が高いか低いか判断し、例えば保磁力の最も高い領域、即ち測定した信号品質の最も低い領域を信号品質の測定箇所に選択してパラメータを最適化する。
このためディスク媒体の面内保磁力のばらつきに対し、保磁力の影響を考慮した最適なパラメータの調整値が決定でき、面内保磁力の高い場所では書き込み能力が不足して媒体欠陥によるアンリカバードエラーを招く割合を大幅に低減し、製造段階でリードライトのパラメータが最適化され、ライトマージン及びリードマージンが向上し、出荷後の顧客先での装置使用における性能向上、品質向上、及び信頼性向上を図ることができる。
本発明のパラメータ調整が適用される磁気ディスク装置の実施形態を示したブロック図 図1のリードチャネルの詳細を示したブロック図 磁気ディスクにおける面内保磁力に依存したリードエラーの分布を示した説明図 本実施形態における磁気ディスクの媒体面を円周方向に4つの領域に分割した説明図 図4の各分割領域の複数セクタについてデフォルトのライトパラメータと低下させたライトパラメータによりライトした後にリードして測定されたVTMを示したグラフ図 本実施形態でライトパラメータとして変更するライト電流とオーバーシュートの説明図 本実施形態でリードパラメータとして変更するカットオフ周波数とブート値の説明図 本実施形態でブート値を変更するためのFIRフィルタのタップ係数の説明図 図5のVTM最悪領域を選択してパラメータを最適化した場合の1トラック分のVTM分布を従来の最適化によるVTM分布と対比して示したグラフ図 本実施形態によりVTM最悪領域を選択して調整したパラメータ最適値によるリードエラー分布を従来のパラメータ最適値によるリードエラー分布と対比して示した説明図 本実施形態によるパラメータ調整処理を示したフローチャート 図11に続くパラメータ調整処理のフローチャート 図12のステップS22におけるパラメータ調整領域確認処理の詳細を示したフローチャート 図12のステップS22におけるパラメータ調整領域確認処理の他の実施形態の詳細を示したフローチャート 図14のパラメータ調整領域確認処理で生成するワークテーブルの説明図 調整前のパラメータにより測定した1トラック分のVTM分布の別の例を示した説明図
図1は本発明のパラメータ調整処理が適用される磁気ディスク装置の実施形態を示したブロック図である。図1において、ハードディスクドライブ(HDD)として知られた磁気ディスク装置10はディスクエンクロージャ14と制御ボード16で構成される。
ディスクエンクロージャ14にはスピンドルモータ18が設けられ、スピンドルモータ18の回転軸に磁気ディスク(ディスク媒体)24−1,24−2を装着し、例えば4200rpmの一定回転速度で回転させる。
またディスクエンクロージャ14にはボイスコイルモータ20が設けられ、ボイスコイルモータ20はアーム先端にヘッド26−1〜26−4を支持したヘッドアクチュエータ22を駆動し、ヘッド26−1〜26−4を磁気ディスク24−1,24−2の記録媒体面の任意の位置に移動して位置決めする。
ヘッド26−1〜26−4は記録素子と再生素子が一体化された複合ヘッドである。記録素子には長手磁気記録型の記録素子または垂直磁気記録型の記録素子が使用される。垂直磁気記録型の記録素子の場合、磁気ディスク24−1,24−2には記録層と軟磁性体裏打層を備えた垂直記録媒体を使用する。読出素子にはGMR素子やTMR素子を使用する。
ヘッド26−1〜26−4はヘッドIC28に対し個別に信号線接続されており、ヘッドIC28は上位装置となるホスト12からのライトコマンドまたはリードコマンドに基づくヘッドセレクト信号で1つのヘッドを選択して書込みまたは読出しを行う。またヘッドIC28には、ライト系についてはライトドライバが設けられ、リード系についてはプリアンプが設けられている。
制御ボード16にはプロセッサとして機能するMPU30が設けられ、MPU30のバス32に対し、RAMを用いたメモリ34、フラッシュメモリ(FROM)などを用いた制御プログラム(ファームウェア)や制御データを格納する不揮発メモリ35が設けられている。
またMPU30のバス32には、ホストインタフェース制御部40、バッファメモリ44を制御するバッファメモリ制御部42、フォーマッタとして機能するハードディスクコントローラ46、ライト変調部及びリード変調部として機能するリードチャネル48、スピンドルモータ18及びボイスコイルモータ20を制御するモータ駆動制御部38が設けられている。
更に、制御ボード16に設けたMPU30、メモリ34、ホストインタフェース制御部40、バッファメモリ制御部42、ハードディスクコントローラ46及びリードチャネル48は制御回路15を構成しており、制御回路15は1つのLSI回路として実現される。
図2は図1のリードチャネル48の詳細をヘッドICと共に示したブロック図である。図2において、リードチャネル48にはライト変調部56とリード復調部58が設けられる。ライト変調部56は、HDCインタフェーイス回路60、スクランブル回路62、ランレングス符号化を行う例えば8/9エンコーダ64、パラレル/シリアル変換器66、プリコーダ68、分周器70、ドライバ72を備えている。
このライト変調部56は、図1のハードディスクコントローラ46に設けたフォーマッタによりフォーマッティングされたライトデータをHDCインタフェース回路60から入力し、スクランブル回路62で所定の擬似ランダム系列との排他論理和を取ることでライトデータにスクランブルを掛けた後、8/9エンコーダ64でライトデータを8/9符号に変換し、パラレル/シリアル変換器66でシリアルデータに変換する。
プリコーダ68はリード復調部58側におけるパーシャルレスポンスビタビ検出のため、1/(1+D)nのプリコードを行った後、書込み補償を行い、分周器70で分周した後に、ドライバ72によりヘッドIC28のドライバ74を介して、そのとき選択されているヘッドの記録素子に書込電流を供給して磁気ディスクに書き込む。
リードチャネル48のリード復調部58は、可変利得増幅器78、ローパスフィルタ80、AD変換器82、有限インパルス応答フィルタ84(以下「FIRフィルタ」という)84、ビタビ検出器86、8/9デコーダ88、シリアル/パラレル変換器90、デスクランブル回路92及びHDCインタフェース回路94を備えている。
リード復調部58は、可変利得増幅器78でヘッドIC28のプリアンプ76を介して得られたヘッド読取信号を自動利得制御により増幅する。可変利得増幅器78で増幅された読取信号はローパスフィルタ80を通過した後、AD変換器80でデジタルデータにサンプリングされ、FIRフィルタ84とビタビ検出器86で構成される自動等化型ビタビ検出部でパーシャルレスポンスビタビ検出、例えばPR4LMもしくはEPR4LMの処理を行う。
このパーシャルレスポンスによるビタビ検出にあっては、ビタビ検出器86の前にFIRフィルタ84を用いた自動等化器を備えている。この自動等化器であるFIRフィルタ84は、磁気ディスクのセクタフォーマットにライトされているトレーニング信号を使用して自動的にタップ係数を調整する自動等化機能を備えている。
ビタビ検出器86で検出されたデータは、8/9デコーダ88で元のライトデータに復調される。8/9デコーダ88からの復調データはシリアル/パラレル変換器90によりパラレルデータに変換され、デスクランブル回路92でライト変調部56側に設けているスクランブル回路62と同じ擬似ランダム系列との排他論理和をとることでスクランブルを解除し、ハードディスクインタフェース94から図1のハードディスクコントローラ46に出力される。
再び図1を参照するに、MPU30は、不揮発メモリ35にファームウェアとして記憶された制御プログラムの実行により実現される機能としてライトリード部50が設けられ、また不揮発メモリ35には、ライトリード部50のライト時とリード時に使用するライト系パラメータとリード系パラメータの調整済みとなる最適値を格納した調整パラメータ格納部36が設けられている。
更に本実施形態にあっては、MPU30に調整領域選択部52とパラメータ調整部54の機能が設けられている。調整領域選択部52及びパラメータ調整部54は、磁気ディスク装置10の製造ラインで組立が完了した後の試験工程において、試験設備からダウンロードされたパラメータ調整用のファームウェアをMPU30で実行することにより実現される機能である。
この試験設備から不揮発メモリ35にインストールされたパラメータ調整用のファームウェアは、その実行により調整領域選択部52及びパラメータ調整部54としての機能を実現し、ライト系パラメータ及びリード系パラメータの最適値を求めて調整パラメータ格納部36に格納する。
このようにしてパラメータ最適値を求めた後、調整領域選択部52及びパラメータ調整部54の機能は必要なくなることから、不揮発メモリ35からパラメータ調整用のファームウェアを消去する。
なお、パラメータ調整用のファームウェアを不揮発メモリ35にそのまま残しておき、磁気ディスク装置10をユーザ側に出荷した後にパラメータ調整用のファームウェアを実行してパラメータ再調整を行えるようにしてもよい。
MPU30に設けたライトリード部50は、ヘッドアクチュエータ22の駆動によりヘッド26−1〜26−4を磁気ディスク24−1,24−2の任意の位置に移動し、そのときヘッドIC28のヘッドセレクトにより選択しているヘッド、例えばヘッド26−1により磁気ディスク24−1の媒体ライト面に対しデータをライトまたはリードする。
調整領域選択部52は、磁気ディスク24−1,24−2の各媒体記録面を円周方向の複数領域に分割し、各領域についてテストデータを用いたライトとリードを行い、磁気ディスクの面内保磁力Hcの分布に対応した信号品質、例えばリードチャネル48から得られるビタビ・メトリック・マージン(以下「VTM」という)を測定し、各領域の信号品質として得られたVTMを比較し、パラメータ調整のためにテストデータをライトしてリードするパラメータ調整領域を選択する。
パラメータ調整部54は、調整領域選択部52で選択されたパラメータ調整領域を使用して、ライトリード部50による磁気ディスクに対してストデータをライトした後にリードし、信号品質が最大となるようにパラメータを最適値に調整する。
本実施形態で調整するパラメータとしては、ライト系パラメータとしては
(1) ヘッドに流すライト電流Iw、
(2) ヘッドに流すライト電流の立ち上がり部分のオーバーシュート量(O/S)、
がある。
また本実施形態で調整するリード系パラメータとしては
(1) ヘッド読取信号を抽出するローパスフィルタ80のカットオフ周波数fc、
(2) ヘッド読取信号の高域成分を強調するブート値B、
とする。
このMPU30に設けた調整領域選択部52及びパラメータ調整部54による本実施形態のパラメータ調整処理を更に詳細に説明すると、次のようになる。
図3は磁気ディスクにおける面内保磁力に依存したリードエラーの分布を示した説明図である。図3において、磁気ディスク24は、その製造段階で媒体に不均一性が生じ、この不均一性に起因して、磁気ディスクのライト面における面内保磁力Hcにばらつきを生じている。
磁気ディスク24における面内保磁力Hcの分布は、磁気ディスク24に対するリード処理を行った際のリードエラーの発生度合で判断することができる。図3の磁気ディスク24にあっては、磁気ディスクの外周側にリードエラーが分布しており、特に磁気ディスク24の左側のアウタ側の部分に集中的にリードエラーが発生するリードエラー集中部96が存在している。
このリードエラーが発生する部分は、磁気ディスク24において面内保磁力Hcの高い部分であると判断できる。即ち、磁気ディスク24における面内保磁力Hcの高い部分についてはヘッドの記録素子による書込み能力が不足することとなり、この結果、リードエラーが発生し、リードエラーの分布が磁気ディスクにおける面内保磁力Hcの高い部分の分布を示している。
そこで本実施形態にあっては、図3のリードエラー分布で推定される面内保磁力のばらつきを考慮し、磁気ディスク面内における面内保磁力の高低を判断する。
図4は本実施形態における磁気ディスクの媒体面を円周方向に4つの領域に分割した説明図であり、この円周方向の4つの領域ごとに面内保磁力の高低を判断する。
図4において、磁気ディスク24は例えばインデックスがライトされたサーボフレーム25を起点に、時計回りに円周方向に4分割して、領域98−1,98−2,98−3,98−4としている。
また本実施形態の磁気ディスク24にあっては、半径方向に例えば5つのゾーンに分割されているため、円周方向の4つの領域98−1〜98−4との組合せにより、磁気ディスク24は4×5=20領域に分割される。
ここで円周方向の領域98−1〜98−4については領域名をA,B,C,Dとし、これに半径方向の5つのゾーンをアウタ側からZ1〜Z5とすると、図示のように領域98−1についてはサブ領域A1〜A5、領域98−2についてはサブ領域B1〜B5、98−3についてはサブ領域C1〜C5、更に領域98−4についてはサブ領域D1〜D5に分割される。
本実施形態にあっては、各ゾーンにおける円周方向の4つの領域単位に面内保磁力の高低を判断して、パラメータ調整に使用するパラメータ調整領域を選択する。
図5は図4の円周方向の各分割領域の複数セクタについて、パラメータ調整領域を選択するために測定したVTMの分布を示した説明図である。
図5は、例えば図4における領域98−1〜98−4の最アウタゾーンにおける特定のトラックについてデフォルトのパラメータを使用して、各領域98−1〜98−4の開始位置から10セクタにおけるVTMの測定結果を示している。
ここで図5における1トラックのセクタ数を1000セクタとすると、4分割した領域98−1〜98−4のセクタ番号は0〜249、250〜499、500〜749、750〜999となる。
このうち、図5にあっては各領域の先頭10セクタ、即ち領域98−1はセクタ番号0〜9、領域98−2はセクタ番号250〜259、領域98−3はセクタ番号500〜509、更に領域98−4はセクタ番号750〜759についてのVTMの測定結果100−1,100−2,100−3,100−4を示している。
しかしながら、図5のようにデフォルトのパラメータで各領域98−1〜98〜4の10セクタにつき測定したVTM100−1〜100−4を比較してみても、VTMは約3.0付近に集中しており、VTM100−1〜100−4の差はそれほど大きくなく、この測定結果から面内保磁力の相違は十分に判断することができない。
そこで本実施形態にあっては、領域98−1〜98−4について測定したVTMを比較し、その差が予め定めた閾値以内の場合には、デフォルトパラメータを信号品質を悪化する方向に変更しながら、VTMを各領域について測定して比較する。
ここで図5のデフォルトパラメータで測定したVTM100−1〜100−4の比較については、領域98−1〜98−4につき10セクタ分のVTMが測定されていることから、それぞれ平均値を算出して比較する。
本実施形態にあっては、デフォルトパラメータによるVTMの差が見えないことに対し、例えばライト系パラメータである書込電流IwとオーバーシュートO/Sをデフォルトの値より下げて、領域98−1〜98−4につきVTMを測定すると、VTM分布102−1,102−2,102−3,102−4が得られる。
このように、デフォルトパラメータを下げて測定したVTM分布102−1〜102−4にあっては、VTMの値が増加して悪化すると同時に、領域98−1〜98−4におけるVTMの相違も大きくなり、面内保磁力Hcに起因した磁気ディスク媒体面上の書込み性能の相違が見えるようになる。
図5の場合には、書込電流とオーバーシュート値をデフォルトより下げた場合のVTM分布102−1〜102−4のうち、領域98−3の悪化が最も大きく、VTMが最も悪いことが分かる。
このため、VTM分布102−3が最も悪い領域98−3で磁気ディスクの面内保磁力Hcが高く、データを書き込み難い特性となっていることを示している。
このような図5のVTMの測定結果から、本実施形態にあっては、磁気ディスクにおける面内保磁力Hcが最も高いことが予想されるVTM分布102−3の最も悪い領域98−3をパラメータ調整領域として選択する。
ここで、本実施形態における複数領域のVTM測定で測定したVTMの差が閾値以内となった場合の信号品質を悪化させるためのパラメータ変更としては、ライト系パラメータについては、前述したように書込電流Iwとオーバーシュート値O/Sの2つがある。
図6は本実施形態でライトパラメータとして変更する書込電流とオーバーシュートの説明図である。図6(A)は図2のドライバ72に入力するライトパルス波形であり、書込電流Iwはライトパルス106の波高値で決まり、このライトパルス106の立ち上がり部分にオーバーシュートパルス104を加えており、このオーバーシュートパルス104がオーバーシュート値O/Sを決めている。
図6(A)に示すオーバーシュートパルス104を付加したライトパルス106を、ヘッドIC28のドライバ74によりヘッドの記録素子に流すと、図6(B)のようなライト電流波形が得られ、立ち上がりのオーバーシュート電流104−1が磁気ディスクに対する書込磁界を発生することになる。
オーバーシュート電流104−1は、磁気ディスクの面内保磁力により書込みが妨げられることから、面内保磁力の高い部分についてはオーバーシュート電流104−1を高くする必要がある。
また図5のようにVTM測定における各領域の差を大きくするためには、オーバーシュート電流104−1を下げ、これによって面内保磁力の高い部分については書込性能を下げることでVTMを悪化させることができる。
一方、本実施形態においてVTMを悪化させるためのパラメータ調整としては、リード系パラメータについてはカットオフ周波数fcとブート値Bの2つがある。
図7は本実施形態でリードパラメータとして変更するカットオフ周波数とブート値の説明図である。図7は図2に示したリード復調部58のローパスフィルタ80及びFIRフィルタ84で決まる周波数特性であり、磁気ディスクに対する最高記録周波数で決まるカットオフ周波数fcに対し利得0dBとなるフラットな周波数特性108に対し、実際には高域成分を強調した周波数特性110または112としており、この周波数特性110,112における高域の盛り上がり量がブート値Bとして設定される。
周波数特性110,112におけるブート値は、図2に設けたFIRフィルタ84のタップ係数を変更することで調整できる。
図8は本実施形態でブート値を変更するためのFIRフィルタのタップ係数の説明図である。図8において、横軸はFIRフィルタのタップ値C0〜C9であり、縦軸は各タップにおける利得を示している。
タップ特性114はデフォルトのタップ値であり、この場合には例えば図7の周波数特性112に示すようなブート値が得られている。本実施形態にあっては、デフォルトパラメータによるVTM測定で4つの分割領域のVTMに差が出ない場合には信号品質を悪化させる方向にパラメータを変更するが、ブート値についてはブート値を下げる方向にFIRフィルタのタップ値を変更する。
図8にあってはFIRタップのC3とC5を下げており、これによって図7の周波数特性110のようにブート値を下げることができる。
一方、図7におけるカットオフ周波数fcについては、図2に示したローパスフィルタ80のカットオフ周波数を変更させることになる。
図9は、図5においてライト系パラメータの変更によりVTM最悪領域として領域98−3を選択してパラメータ最適化を行った場合の1トラック分のVTM分布を、従来の最適化によるVTMと対比して示したグラフ図である。
図9において、従来はVTM分布118であり、本発明がVTM分布120となる。従来のVTM分布118は、磁気ディスクの面内保磁力の分布を考慮せずに、磁気ディスクの予め定めた所定セクタ範囲についてパラメータを調整して最適値を求め、求めた最適値を使用して1トラック分のVTMを測定した結果である。
これに対し本発明のVTM分布120は、図5に示したVTMが最悪となる面内保磁力Hcが最も高い領域98−3の10セクタを使用して、VTMが最小、即ち信号品質が最大となるようにライト系パラメータとリード系パラメータをそれぞれ調整して最適値を求め、このようにして求めた最適値を使用して1トラック分のVTMを測定した結果である。
従来のVTM分布118と本実施形態によるVTM分布120を対比して明らかなように、例えばVTMにおいて、仮にアンリカバリドエラーの閾値THがTH=3.5であったとすると、従来のVTM分布118については、面内保磁力Hcが最も高い領域98−3において閾値THを超えるVTMとなり、このため磁気ディスク装置はアンリカバリードエラーを発生することになる。
これに対し本実施形態によるVTM分布120にあっては、面内保磁力Hcが最も高い領域98−3を使用したパラメータ調整により最適値を得ていることで、調整済みの最適値を用いたVTM測定によるVTM分布120は閾値TH=3.5を超えることがなく、アンリカバリードエラーが発生しない。
即ち、本実施形態のように面内保磁力Hcが高い箇所を使用して最適化されたパラメータによれば、エラーが発生しにくい調整結果が得られていることが分かる。
図10は本実施形態によりVTM最悪領域を選択して調整したパラメータ最適値によるリードエラー分布を、従来のパラメータ最適値によるリードエラー分布と対比して示した説明図である。
図10(A)が本実施形態によるパラメータ最適値を用いた際の磁気ディスク全域におけるリードエラー分布であり、この磁気ディスクはシリンダ数が横軸に示すシリンダ番号0〜500であり、また1トラック当たりのセクタ数が縦軸に示すようにセクタ番号0〜1200としており、磁気ディスクの記憶媒体面全体におけるリードエラー数は12であり、しかも全体的に広がって分散している。
図10(B)は従来のパラメータ最適値によるリードエラー分布であり、リードエラーはセクタ番号600を中心にシリンダ番号0〜50で示す半径方向に集中して発生しており、その上側、下側においても部分的な集中が見られ、図10(A)に比べるとリードエラー分布は多数に亘る。
このため図10(A)の本実施形態によるVTM最悪領域を選択して調整したパラメータ最適値によりリードエラーが大幅に改善していることが確認できる。
図11及び図12は本実施形態によるパラメータ調整処理を示したフローチャートであり、図1を参照して説明すると次のようになる。
図11において、本実施形態のパラメータ調整処理は、まずステップS1でヘッド番号HHとゾーン番号Zを、HH=1,Z=1に初期化する。ヘッド番号HH=1により、例えば図1のヘッド26−1が選択され、またZ=1により、ヘッド26−1に対応した磁気ディスク24−1のライト媒体面における図4の例えば最アウタのサブ領域A1,B1,C1,D1を含むゾーンが選択される。
次にステップS2でライト系パラメータとリード系パラメータを上限値に設定する。ライト系パラメータは書込電流Iwとオーバーシュート値O/Sであり、リード系パラメータはカットオフ周波数fcとブート値Bである。
続いてステップS3で円周方向にn分割例えば4分割した領域の測定セクタを設定する。例えば各領域につき、図5に示したように先頭から10セクタを測定セクタに設定する。続いてステップS4で、領域の測定セクタを対象に、ステップS2で設定したライト系パラメータ及びリード系パラメータを使用して、所定のテストデータのライトリードにより、リードチャネル48から得られるVTM1〜nを測定する。
続いてステップS5で各領域のVTM分布につき平均値を求め、その平均値の差が予め定めた閾値以内か否かチェックする。例えば4領域の測定平均値をVTM1〜4とすると、
ΔVTM12=VTM1−VTM2
ΔVTM13=VTM1−VTM3
ΔVTM14=VTM1−VTM4
ΔVTM23=VTM2−VTM3
ΔVTM24=VTM2−VTM4
ΔVTM34=VTM3−VTM4
を求め、すべての差が閾値以内であればステップS6に進み、1つでも閾値を超える差があれば図12のステップS19に進む。
ステップS5で複数領域のVTMの差のすべてが閾値以内であった場合には、各領域のVTMに閾値を超える差を出すために、パラメータをVTMを悪化させる方向に変更する。
ここでパラメータを信号品質を悪化させる方向に変更する処理は
(1) ステップS6〜S9のライト系パラメータの変更、
(2) ステップS10〜S13のリード系パラメータの変更、
(3) ステップS14〜S17のデータパターンの変更、
の3つがある。
まずステップS6にあっては、ライト系パラメータとして書込電流Iwとオーバーシュート値O/Sを予め定めた変化分、ステップS2で設定した上限値から下げる。そしてステップS7で変更後のライト系パラメータを使用して各領域ごとにVTM1〜nを測定し、ステップS8で複数領域のVTMの差のすべてが閾値以内かどうかチェックする。閾値を超えていれば図12のステップS19に進む。
閾値以内であった場合には、ステップS9でライト系パラメータが下限値に達しているか否かチェックし、下限値に達していなければ、ステップS6に戻り、ライト系パラメータを更に変更して同様な処理を繰り返す。
ステップS9でライト系パラメータが下限値に達した場合には、ステップS10でリード系パラメータを変更する。リード系パラメータは、カットオフ周波数fcとブート値Bを、VTMを悪化させる方向に、ステップS2で設定した上限値から所定値単位で減少させる。
続いてステップS11で領域ごとにVTM1〜nを測定し、ステップS12で複数領域のVTMの差が閾値以内か否かチェックし、閾値を超えていれば、図12のステップS19に進む。ステップS12で閾値以内の場合には、ステップS13でリードパラメータが下限値に達することが判別されるまで、ステップS10からの処理を繰り返す。
ステップS13でリードパラメータが下限値に達した場合には、図12のステップS14に進み、VTMの測定に使用するテストデータのデータパターンを、信号品質を悪化させる方向に変更する。
データパターンの変更にあっては、まずステップS14で図2のリードチャネル48に設けているスクランブル回路62及びデスクランブル回路92によるスクランブルとデスクランブルを解除してテストデータのパターン周波数を変更する。
図2のリードチャネル48に設けたスクランブル回路62に対し、通常のユーザデータを通した場合には、ユーザデータと所定の擬似ランダム系列の排他論理和を取ることで、書込データパターンはほぼ、16進で「F2」、2進で「11110010」近辺のデータに変換される。このためテストデータのパターン周波数を変化させても、スクランブルが掛かることでパターン周波数の変化が相殺されるため、スクランブル回路62のスクランブルを解除させる。
またステップS14におけるテストデータのパターン周波数としては、例えば1セクタ長のテストデータを準備しており、初期データとしてはライト最低周波数に対応した「FFF・・・F000・・・0」の繰り返しデータとしている。
このようなテストデータのデータパターンにつき、信号品質を悪化させるためにパターン周波数を段階的に高い周波数に変更する。この場合の上限周波数は、ライト最高周波数に対応した例えば「F0F0F0・・・F0」の繰り返しデータである。
次にステップS15で各領域ごとにパターン周波数を変更したテストデータを使用してVTM1〜4を測定し、ステップS16で複数領域のVTMの差が閾値以内か否かチェックし、閾値を超えていればステップS19に進む。閾値以内であればステップS17に進み、パターン周波数が上限値に達するまで、ステップS14からの処理を繰り返す。
ステップS17でパターン周波数が上限値に達したことが判別されると、この場合にはパラメータ及びパターン周波数を変更しても複数領域のVTMの差が閾値以内に収まっており、即ち磁気ディスクの面内保磁力の分布がほぼ均一であることから、ステップS18に進み、この場合には予め定めた特定領域を固定的にパラメータ調整領域として選択する。
ステップS19にあっては、図11のステップS5,S8,S12または図12のステップS16のいずれかで複数領域のVTMの差が閾値を超えた場合であり、この場合には複数領域における面内保磁力Hcに大きな相違があることから、ステップS19で複数領域の中のVTM最悪領域をパラメータ調整領域に選択する。
続いてステップS20に進み、選択したパラメータ調整領域について所定数のパラメータ調整セクタ、例えば図5に示したように各領域の先頭から10セクタを使用してパラメータ調整処理を実行する。
即ち、パラメータ調整領域の調整セクタに対し、テストデータをライトした後にリードしながら、VTMが最小、即ち信号品質が最大となるように、ライト系パラメータについては書込電流Iwとオーバーシュート値O/Sを調整し、リード系パラメータについてはカットオフ周波数fcとブート値Bを調整する。
続いてステップS21で、調整したパラメータをパラメータ最適値として、図1の不揮発メモリ35に設けた調整パラメータ格納部36に保存する。
続いてステップS22で後の説明で明らかにするパラメータ調整領域の確認処理を実行する。
続いてステップS23で全ゾーンを終了したか否かチェックし、未終了であればステップS24でゾーン番号Zを1つアップさせ、図11のステップS2に戻り、次のゾーンにつき同様な処理を繰り返す。
ステップS23で全ゾーンの処理の終了が判別されると、ステップS25で全ヘッドの処理が終了したか否かチェックし、未終了であれば、ステップS26でヘッド番号HHを1つ増加させ、ゾーン番号ZをZ=1に初期化した後、図11のステップS2に戻り、次のヘッドに対応した磁気ディスクの媒体面に対し同様な処理を繰り返す。
次に図12のステップS22におけるパラメータ調整領域の確認処理を説明する。図13は本実施形態におけるパラメータ調整領域確認処理の詳細を示したフローチャートであり、図1のMPU30に設けた調整領域確認部55により処理する。なお本実施形態におけるパラメータ調整領域確認処理は必要に応じて実行される選択的な機能であり、必ずしも実行しなくてもよい。
図13において、パラメータ調整領域確認処理は、ステップS1において、図12のステップS21で保存した調整済みのパラメータ最適値を使用して各領域のVTMを測定する。
この調整済みのパラメータ最適値を使用した各領域のVTMの測定は、図9に示した調整済みのパラメータで測定したVTM分布120における領域98−1〜98−4の境界から10セクタのVTM測定値の平均値の測定に対応する。
次にステップS2で、各領域のVTM測定値につき、アンリカバリードエラーとなる閾値TH、例えば図9に示したTH=3.5を超える測定VTMがあるか否かチェックする。閾値THを超えるVTMがなければ、ステップS3に進み、この場合のパラメータ調整領域は適切であるとして確認し、例えばパラメータ調整領域となった領域98−あのパラメータ調整セクタを示すセクタ番号500〜509を保持する。
一方、ステップS2で閾値THを超えるVTMがあった場合には、現在選択したパラメータ調整領域は不適切であることから、ステップS4に進み、閾値THを超える領域を新たなパラメータ調整領域に選択し、ステップS5で新たに選択したパラメータ調整領域についてパラメータの最適値を測定し、測定したパラメータ最適値を用いてステップS1からの処理を繰り返す。
このパラメータ調整確認処理により、調整されたパラメータ最適値を用いてトラック全体につきVTMを測定して評価することで、パラメータ調整領域が適切であるか否かを判断し、不適切であった場合には、改めてパラメータ調整領域を選択し直してパラメータ最適値を求めることができる。
図14は図12のステップS22におけるパラメータ調整領域確認処理の他の実施形態を示したフローチャートである。
図14において、この本実施形態のパラメータ調整領域確認処理は、ステップS1で未選択の残りの各領域を選択してパラメータ調整により最適値を取得する。
その結果、図15(A)のワークテーブル122に示すような選択した調整領域98−3以外に未選択の調整領域98−1,98−2及び98−4についても、ライトパラメータ及びリードパラメータのそれぞれの最適値が得られる。
続いてステップS2で、図15(A)のワークテーブル122のように、各領域98−1〜98−4につき求めたパラメータ最適値を使用して、VTMを各領域ごとに測定する。
このステップS2による測定結果として、例えば図15(B)のワークテーブル124に示すように、調整領域98−1〜98−4について、領域98−1〜98−2につき得られている図15(A)のパラメータ最適値を用いた領域98−1〜98−4の測定結果がVTMaa〜VTMddに示すように得られる。
続いてステップS4で、初期選択したパラメータ調整領域、即ち調整領域98−3のパラメータ最適値により得られた測定値VTMca〜VTMcdが、他の領域98−1,98−2,98−4の測定VTMに対し最良か否か、即ち最小値となっているか否か判別する。最良であればステップS5に進み、初期設定したパラメータ調整領域98−3が適切であることを確認する。
一方、ステップS4で初期選択したパラメータ調整領域98−3のVTMが最良でなかった場合にはステップS6に進み、残りの領域98−1,98−2,98−4の中から最良VTMとなる領域を選択し、ステップS7で新たに選択したパラメータ調整領域とその領域につきステップS2で求めているパラメータ最適値に変更する。
このような図14のパラメータ調整領域確認処理は、例えばパラメータを信号品質を悪化させる方向に変更して測定した1トラック分のVTM分布が図16のような場合に効果的である。
図16の1トラック分のVTM分布126にあっては、閾値TH=3.5を超えるアンリカバリードエラーとなるVTMは領域98−2に存在するが、本実施形態のパラメータ調整領域の選択処理にあっては、領域98−1〜98−4の先頭から10セクタについてVTMの平均値を求めて閾値THと比較しているため、領域98−2は先頭10セクタ部分128のVTM平均値、また領域98−3は先頭10セクタ部分130のVTM平均値を求めることとなり、その結果、最もVTMが大きい信号品質の悪化した領域として領域98−3が選択される。
そして、選択した領域98−3の先頭10セクタに対するテストデータのライトとリードによりパラメータ最適値を取得することになる。
しかしながら、パラメータ領域の選択の段階では図16のような1トラックに亘るVTM分布126は見えていないことから、面内保磁力Hcが最も高い領域98−2ではなく、隣の領域98−3をパラメータ選択領域に選択してしまう。
その結果、面内保磁力Hcが高くない領域98−3を選択してパラメータを最適値に調整しても、この領域98−3を使用して得られたパラメータ最適値では領域98−2につきアンリカバリードエラーを発生する可能性が残る。
このような場合、図14のパラメータ調整領域確認処理によれば、未選択の領域98−1,98−2,98−4についてもパラメータ調整により最適値を取得し、各領域98−1〜98−4につき、それぞれで求めたパラメータ最適値を使用してVTMを測定しており、その結果、初期的に選択した領域98−3によるパラメータ最適値によるVTMより、領域98−2を選択して調整したパラメータ最適値によるVTMの方が低い値となり、領域98−2のVTMが最良であることが判別される。
その結果、初期的に選択した領域98−3を使用したパラメータ最適値ではなく、パラメータ調整領域確認処理で得られた最も面内保磁力Hcの高い領域98−2をパラメータ調整領域として調整したパラメータ最適値に変更することができる。
このようなパラメータ調整領域確認処理により、調整結果が実際の磁気ディスクの面内保磁力Hcの最も高い領域でなかったような場合にも、確認処理を通じて面内保磁力Hcの最も高い領域を調整領域としたパラメータ最適値に変更することが可能となる。
また本発明は、磁気ディスク装置のMPU30(CPUやMCUなどであってもよい)で実行可能なプログラム、即ちパラメータ調整のためのファームウェアを提供する。このパラメータ調整のためのファームウェアとしてのプログラムは、図11,図12,図13及び図14のフローチャートに示した内容を持つ。
なお上記の実施形態にあっては、磁気ディスクを半径方向に分割した領域について測定したVTMが最悪となる領域、即ち面内保磁力Hcが最も高い領域をパラメータ調整領域に選択しているが、逆にVTMが最良となる領域、即ち面内保磁力Hcが最も低い領域をパラメータ調整領域に選択してもよい。
また上記の実施形態では、磁気ディスクを円周方向に4分割してパラメータ調整領域を選択する処理を実行しているが、円周方向における分割数は4分割以上の任意の複数分割としてもよい。
また上記の実施形態にあっては、磁気ディスクの円周方向に分割した領域につき、領域先頭位置から連続して例えば10セクタをパラメータ調整セクタに設定しているが、1つの領域に含まれるセクタ範囲につき均一に分散するようにパラメータ調整セクタを振り分けてもよいし、処理性能に余裕があれば各領域の全セクタをパラメータ調整セクタとしてもよい。
また上記の実施形態にあっては、磁気ディスクを半径方向に分割した各領域のVTM測定で閾値を超える差が出なかった場合、ライトパラメータ、リードパラメータ、データパターンの順に信号品質を悪化する方向に変更してVTMに差を出すようにしているが、これら3つの組合せによらず、1つまたは2つのパラメータの変更としてもよい。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。

Claims (20)

  1. ヘッドをディスク媒体の任意の位置に移動するヘッドアクチュエータと、
    前記ヘッドによりディスク媒体にデータをライト又はリードするライトリード部と、
    ディスク媒体を円周方向の複数領域に分割して各領域毎にテストデータをライトした後にリードして信号品質を測定し、前記各領域の信号品質を比較してパラメータ調整領域を選択する調整領域選択部と、
    前記選択したパラメータ調整領域を使用して前記ライトリード部によるディスク媒体のライト及びリードに使用するパラメータを最適値に調整するパラメータ調整部と、
    を備えたことを特徴とする記憶装置。
  2. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、更に、前記ディスク媒体を半径方向の複数ゾーンに分割し、前記各ゾーン毎に前記パラメータ調整領域を選択することを特徴とする記憶装置。
  3. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、前記信号品質として前記ライトリード部のビタビ・メトリック・マージン又はエラレートを測定することを特徴とする記憶装置。
  4. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、各領域毎に信号品質を比較し、前記信号品質が最悪となる領域を前記パラメータ調整領域に選択することを特徴とする記憶装置。
  5. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、前記各領域毎に予め定めた複数セクタの信号品質を測定し、測定した複数信号品質の平均値を算出して比較することを特徴とする記憶装置。
  6. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、前記各領域の信号品質の差が所定の閾値以内であった場合、前記ライトリード部で使用するライト系パラメータを変更して前記信号品質を測定することを特徴とする記憶装置。
  7. 請求項6記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、前記ライト系パラメータとして、前記ヘッドに流すライト電流と、前記ライトヘッドに流すライト電流の立上り部分のオーバーシュート量を、ライト性能を低下させる方向に変更して前記信号品質を測定することを特徴とする記憶装置。
  8. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、前記各領域の信号品質の差が所定の閾値以内であった場合、前記ライトリード部で使用するリード系パラメータを変更して前記信号品質を測定することを特徴とする記憶装置。
  9. 請求項8記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、前記リード系パラメータとして、前記ヘッド読取信号を抽出するフィルタのカットオフ周波数と、前記ヘッド読取信号の高域周波数成分を強調するブート値を、リード性能を低下させる方向に変更して前記信号品質を測定することを特徴とする記憶装置。
  10. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、前記領域の信号品質の差が所定の閾値以内であった場合、前記テストデータのデータパターンを、ライト性能及びリード性能を低下させる方向に変更して前記信号品質を測定することを特徴とする記憶装置。
  11. 請求項10記載の記憶装置に於いて、前記調整領域選択部は、前記ライトリード部のライト系に設けたスクランブル処理とリード系に設けたデスクランブル処理を解除した状態で、前記テストデータのパターン周波数を低い周波数から高い周波数に段階的に変化させながら前記信号品質を測定することを特徴とする記憶装置。
  12. 請求項1記載の記憶装置に於いて、更に、前記パラメータ調整部により前記パラメータ調整領域で得られたパラメータ最適値を使用して前記ライトリード部により各領域の信号品質を測定して所定の閾値以上の場合に、前記パラメータ調整領域は適切であることを確認する調整領域確認部を設けたこと特徴とする記憶装置。
  13. 請求項1記載の記憶装置に於いて、更に、前記パラメータ調整領域以外の残りの各領域を選択して前記パラメータ調整部によりパラメータを最適値に調整し、前記パラメータ調整領域及び他の領域の各々で得られたパラメータ最適値を使用して前記ライトリード部により各領域の信号品質を測定して比較することにより、前記パラメータ調整領域が適切であることを確認する調整領域確認部を設けたこと特徴とする記憶装置。
  14. 請求項13記載の記憶装置に於いて、前記調整領域確認部は、
    前記パラメータ調整領域のパラメータ最適値により測定した信号品質が他の領域のパラメータ最適値により測定した信号品質より高い場合に、前記パラメータ調整領域が適切であることを確認し、前記パラメータ調整領域のパラメータ最適値により測定した信号品質が他の領域のパラメータ最適値により測定した信号品質より低い場合には、前記パラメータ調整領域を測定した信号品質の最も高い領域に変更することを特徴とする記憶装置。
  15. ヘッドアクチュエータによりヘッドをディスク媒体の任意の位置に移動するヘッド位置決め指示を行い、
    前記ヘッドによりディスク媒体にデータをライト又はリードする指示を行い、
    ディスク媒体を円周方向の複数領域に分割して各領域毎にテストデータをライトした後にリードして信号品質を測定し、前記各領域の信号品質を比較してパラメータ調整領域を選択し、
    前記選択したパラメータ調整領域を使用して前記ライトリードプロセスによるディスク媒体のライト及びリードに使用するパラメータを最適値に調整する、
    ことを特徴とする記憶装置のプロセッサ。
  16. 請求項15記載の記憶装置のプロセッサに於いて、調整領域設定の際、前記信号品質として前記ライトリードプロセスのビタビ・メトリック・マージン又はエラレートを測定することを特徴とする記憶装置のプロセッサ。
  17. 請求項15記載の記憶装置のプロセッサに於いて、調整領域選択の際、各領域毎に信号品質を比較し、前記信号品質が最悪となる領域を前記パラメータ調整領域に選択することを特徴とする記憶装置のプロセッサ。
  18. 記憶装置のコンピュータに、
    ヘッドアクチュエータによりヘッドをディスク媒体の任意の位置に移動するヘッド位置決めプロセスと、
    前記ヘッドによりディスク媒体にデータをライト又はリードするライトリードプロセスと、
    ディスク媒体を円周方向の複数領域に分割して各領域毎にテストデータをライトした後にリードして信号品質を測定し、前記各領域の信号品質を比較してパラメータ調整領域を選択する調整領域選択プロセスと、
    前記選択したパラメータ調整領域を使用して前記ライトリードプロセスによるディスク媒体のライト及びリードに使用するパラメータを最適値に調整するパラメータ調整プロセスと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 請求項18記載のプログラムに於いて、前記調整領域選択プロセスは、更に、前記ディスク媒体を半径方向の複数ゾーンに分割し、前記各ゾーン毎に前記パラメータ調整領域を選択することを特徴とするプログラム。
  20. 請求項18記載のプログラムに於いて、前記調整領域選択プロセスは、前記信号品質として前記ライトリードプロセスのビタビ・メトリック・マージン又はエラレートを測定することを特徴とするプログラム。
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