JP2002099484A - メッセージ表示装置、メッセージ表示方法、及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のメッセージ表示装置では、各メッセー
ジ情報の流し読みに対する操作性が低いという問題点が
あったが、本発明では、操作性を向上できるメッセージ
表示装置を提供する。 【解決手段】 通信部１４で受信した電子メールのメッ
セージ情報を制御部１１が記憶部１２に蓄積し、電子メ
ールを表示する指示を受けて、記憶部１２から各メール
を読み出し、事前に設定された順序で、表示部１５に順
次スクロールして表示し、操作部１３からの指示操作の
入力を受けて、制御部１１が現在表示中の電子メールに
対し、対応する処理を行うメッセージ表示装置、メッセ
ージ表示方法、及び記録媒体である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯端末など、メ
ッセージ情報を受信して表示するメッセージ表示装置、
及びそのメッセージ表示方法、及びそのためのプログラ
ムを格納した記録媒体に係り、特に操作性の改善に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、携帯電話機や携帯型のコンピュー
タ（personal digital assistance；ＰＤＡ）等の多く
の携帯端末で電子メールのデータを受信することができ
るようになってきている。かかる携帯型の端末は、その
携帯性を重視するために、キーなどが小さめに作られ、
かつ一つのキーがいろいろの機能を呼び出すために兼用
されているのが現状である。

【０００３】また、据え置き型のコンピュータにおいて
も、昨今では電子メールによるコミュニケーションが一
般化しているので、大量の電子メールが蓄積される傾向
にある。

【０００４】従来、携帯端末では、受信したメールを閲
覧するためには、受信メールのタイトル一覧を表示し、
それをキーによりスクロール操作して目的の電子メール
を見出し、さらに指示してその内容を表示するようにし
ている。

【０００５】一方、据え置き型のコンピュータでは、電
子メール用のソフトウエアを用い、受信した電子メール
のタイトル一覧を表示し、マウスなどの操作により、こ
の一覧をスクロール操作して、目的の電子メールを見出
すようにしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の携帯端末や、電子メール用ソフトウエアをインス
トールしたコンピュータでは、表示したタイトル一覧に
対し、スクロール操作を行い、それにより目的のメール
を見出して表示させる操作を行うといったように、目的
のメールを見出すまでの操作が煩雑であった。

【０００７】特に、携帯電話機や携帯型コンピュータな
どの携帯端末においては、キーが小さかったり、種々の
機能を呼び出すように兼用されているので、操作性がし
にくく、かつ操作を誤ったりすることがあって、操作性
が低いという問題点があった。これらの事情は、電子メ
ールに限らず、ニュース情報等を表示させる場合につい
ても同様である。

【０００８】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、操作性を向上できるメッセージ表示装置、メッセー
ジ表示方法、及び記録媒体を提供することを目的とす
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、少なくとも一つのメッセージ情
報を受信して表示するメッセージ表示装置であって、前
記受信した各メッセージ情報を蓄積する手段と、ユーザ
からの所定の指示操作を受けるまでは、前記蓄積したメ
ッセージ情報をスクロールまたは切換えて順次表示する
順次表示手段と、を備えたことを特徴としている。

【００１０】これにより、電子メールやニュース、その
他のメッセージの情報が大量にある場合でも、ユーザが
特に操作をすることなく流し読みのための表示を行うこ
とができ、操作性を向上できる。

【００１１】また、上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、少なくとも一つの電子メールのメッセージ
情報を受信して表示するメッセージ表示装置であって、
前記受信した電子メールのメッセージ情報を蓄積する手
段と、ユーザからの所定の指示操作を受けるまでは、前
記蓄積したメッセージ情報をスクロールまたは切替えて
順次表示する順次表示手段と、ユーザから表示停止の操
作指示を受けて、順次表示を停止して、電子メールに関
連する所定処理を起動する手段と、を含むことを特徴と
している。

【００１２】これにより、ユーザが特に操作をすること
なく、電子メールのメッセージ情報を流し読み可能に表
示させることができ、操作性が向上できる。また、ユー
ザが流し読み中に操作を行うことによって、現在表示中
の電子メールに対して、返信、転送、削除、詳細表示、
その他の処理を起動する指示をすることができ、操作性
をより向上できる。

【００１３】さらに、これらのメッセージ表示装置にお
いて、前記順次表示手段は、事前に設定された条件に合
致するメッセージ情報のみを選択して順次表示すること
が好ましい。このようにすることで、例えば電子メール
であれば、未読分のみを順次表示させたり、特定の相手
からのメールや、特定の文字列を含むメール等について
の表示を行わせることができ、操作性を向上できる。

【００１４】また、上記従来例の問題点を解決するため
の本発明は、少なくとも一つのメッセージ情報を受信し
て表示するメッセージ表示方法であって、前記受信した
各メッセージ情報を蓄積する工程と、ユーザからの所定
の指示操作を受けるまでの間、前記蓄積したメッセージ
情報をスクロールまたは切換えて順次表示する工程と、
を備えたことを特徴としている。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るメ
ッセージ表示装置は、例えば携帯電話機や携帯型のコン
ピュータであり、図１に示すように、制御部１１と、記
憶部１２と、操作部１３と、通信部１４と、表示部１５
と、外部記憶デバイス１６とから基本的に構成され、こ
れらは相互にバス接続されている。尚、携帯電話機であ
れば、このほかに電話用の音声を処理するための構成が
あるのが全体的な構成であるが、ここでは説明のために
それらの記載を省略している。

【００１６】ここで、各部を具体的に説明すると、制御
部１１は、通信部１４で受信した電子メールを記憶部１
２に蓄積する処理と、記憶部１２に蓄積した電子メール
を表示する処理とを主として行う。この制御部１１が、
本発明の順次表示手段に相当している。制御部１１のこ
れらの処理については、後に詳しく説明する。

【００１７】記憶部１２は、通信部１４で受信した電子
メールのメッセージ情報を蓄積している。この記憶部１
２が本発明のメッセージ情報を蓄積する手段に相当す
る。また、この記憶部１２は、制御部１１の処理のため
のワークメモリとしても動作している。さらに、この記
憶部１２には、制御部１１が処理実行するプログラムモ
ジュールがインストールされている。さらに、この記憶
部１２は、ユーザにより事前に設定された順次表示の条
件の情報を蓄積している。この条件の情報は、表示順序
の条件や表示対象の条件などであり、具体的に、表示順
序の条件は、受信日時順や発信者名順などであり、また
表示対象の条件としては、「未読分のみ」、「タイトル
に特定文字列を含む」、「このメールに対する返信の
み」等の条件の情報である。

【００１８】操作部１３は、タッチパネルや携帯端末の
筐体表面に設けられたキー等であり、ユーザの操作内容
を制御部１１に伝達する。通信部１４は、各地に配置さ
れた基地局との間で無線にてデータを送受し、この基地
局を通じて、電気通信網にアクセスしてメッセージ情報
を受信して制御部１１に出力し、また、制御部１１から
入力されるメッセージ情報を送信する。表示部１５は、
液晶表示パネルなどであり、制御部１１から入力される
指示に従って情報を表示出力する。外部記憶デバイス１
６は、ＰＣＭＣＩＡカード等の各種メモリカード、また
はこれらをインタフェースとして外部のＣＤ−ＲＯＭ等
にアクセスし、これらメモリカードやＣＤ−ＲＯＭなど
のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からプログラム
を読み出して、制御部１１を通じて記憶部１２にインス
トールする。

【００１９】ここで、制御部１１の処理について説明す
る。制御部１１は、電子メールの一覧を表示させる指示
の入力または、新たな電子メールを受信した際に、図２
に示す電子メールの順次表示の処理を開始し、まず、記
憶部１２にバッファの領域を確保する（Ｓ１）。そし
て、事前に設定されている順次表示の条件を記憶部１２
から取得し（Ｓ２）、記憶部１２に蓄積されている電子
メールの一つを取得して（Ｓ３）、その電子メールが処
理Ｓ２で取得した表示対象としての条件に合致している
か否かを判断し（Ｓ４）、表示対象となっていれば（Ｙ
ｅｓならば）、処理Ｓ１で確保したバッファの領域にそ
の電子メールを特定する情報を蓄積して、当該電子メー
ルを選択する（Ｓ５）。そして、制御部１１は、さらに
別の電子メールがあるか否かを調べて（Ｓ６）、さらに
別の電子メールがあれば（Ｙｅｓならば）、処理Ｓ３に
戻って当該電子メールを取得して処理を続ける。また、
処理Ｓ４において、取得した電子メールが表示対象とし
ての条件に合致していなければ（Ｎｏならば）、そのま
ま処理Ｓ６に移行する。

【００２０】一方、処理Ｓ６において、処理すべき電子
メールがなくなったときには（Ｎｏならば）、バッファ
に蓄積された電子メールを特定する情報に従い、当該特
定された電子メールの表示順序を処理Ｓ３で取得した条
件に従って決定する（Ｓ７）。そして、処理Ｓ６で決定
した表示順序に従って、記憶部１２から蓄積されている
電子メールの情報を読み出して（Ｓ８）、スクロール表
示を開始する（Ｓ９）。ここでスクロール表示の方向
は、ユーザの事前設定に応じて上下のいずれの方向でも
よく、左右方向でも構わない。また、表示すべき最後の
電子メールに行き着いたときには、さらに最初のメール
から同じスクロール方向に繰り返しスクロールしてもよ
いし、逆順に最後のメールから最初のメールに向かって
逆方向に折り返してスクロールしてもよい。

【００２１】制御部１１は、このスクロール表示中に、
ユーザのキー操作があったか否かを調べ（Ｓ１０）、ユ
ーザのキー操作があった場合には（Ｙｅｓならば）、ス
クロール表示を停止して、現在表示中の電子メールを特
定し（Ｓ１１）、キー操作の内容に従って、特定した現
在表示中の電子メールに対する処理を開始して（Ｓ１
２）、処理を終了する。また、処理Ｓ１０において、ユ
ーザのキー操作がなければ（Ｎｏならば）、処理Ｓ１０
を繰り返して実行し、スクロール表示を続行する。

【００２２】ここで、処理Ｓ１０においてユーザが行う
キー操作としては、具体的には当該メールに対する返信
や転送、削除、詳細表示の指示などがある。そして制御
部１１は、処理Ｓ１２において、これらの指示操作に対
応する処理を行うことになる。また、ここでは、電子メ
ールをスクロール表示するようにしているが、流し読み
可能に表示できればその他の態様でもよく、例えば順次
切換表示するようにしても構わない。また、ここでは、
キー操作があるまでは処理Ｓ１０を繰り返すようにして
いるが、事前に設定された所定の時間が経過するまで待
機して、所定の時間が経過したときには、操作を待たず
にスクロール表示を停止するようにしてもよい。

【００２３】次に、本実施の形態のメッセージ表示装置
の動作について説明する。以下の説明では、表示順序を
「日時順」、表示対象を「未読のみ」として事前設定が
されているものとする。

【００２４】電気通信網を介して本実施の形態のメッセ
ージ表示装置に送信された電子メールは、通信部１４に
よって受信されて制御部１１に出力される。すると制御
部１１がこの電子メールを記憶部１２に蓄積するととも
に、電子メールの着信を報知する。

【００２５】ユーザは、記憶部１２には未読の電子メー
ルと、既読の電子メールとがそれぞれ複数蓄積されてい
る状態で、操作部１３のキー操作により電子メールを一
覧する指示を行うと、制御部１１が順次表示の処理を開
始して、各電子メールについて、事前に設定された条件
に従い、未読の電子メールであるか否かを調べて、未読
の電子メールを特定する情報をバッファに書き込む。そ
して、制御部１１は、これらの特定した未読の電子メー
ルについて、事前に設定された条件に従い、受信日時順
に並べ替えて、表示部１５に対し、一覧表示する。ここ
で、表示部１５には、図３（ａ）に示すように、電子メ
ールのタイトルが一覧表示され、それらがスクロールし
て表示されている状態となる。ユーザは、この状態でタ
イトルを流し読みすることができ、ここで読みたい電子
メールが見出されたときには、操作部１３のキー操作に
より、詳細情報を表示する指示を行う。そして、制御部
１１が詳細情報として電子メールの内容を表示する。な
お、図３では、表示対象のメッセージ情報の全体を破線
で示し、表示部１５での表示領域を実線で表している。
すなわち、図３（ａ）では、タイトル１からタイトルｎ
までが表示されている場合を示しているが、やがてスク
ロールにより、タイトル２からタイトルｎ＋１が表示さ
れるようになる。

【００２６】また、ここでは制御部１１に対して行われ
る表示は、タイトルの一覧表示としていたが、事前に設
定された条件に表示内容の条件を設定することにより、
タイトルのみならず、その内容をも含めてスクロール表
示等、順次表示することも好ましい。この場合には、表
示部１５で行われる表示の内容は、図３（ｂ）に示すよ
うになる。

【００２７】さらに、キー操作による指示操作の対象と
なる電子メールがどれであるかを表すために、当該電子
メールの表示色を変更したり、表示フォントを変更して
表示してもよい。

【００２８】さらに、ここまでの説明においては、スク
ロールや切換による順次表示中に、ユーザのキー操作を
受けると、その指示に応じた処理を起動するが、起動後
のキー操作により、順次表示を再開するようにするのも
好適である。このようにすれば、キー操作を誤ったよう
な場合に、さらに順次表示を続行させることができ、操
作性をより向上できる。

【００２９】また、ここまでの説明においては、ユーザ
の指示操作は、操作部１３でのキー操作であるとして説
明したが、タッチパネルに対する操作であっても構わな
いし、音声認識による操作でも構わない。

【００３０】

【発明の効果】本発明によれば、少なくとも一つのメッ
セージ情報を受信して、これらの受信した各メッセージ
情報を蓄積し、ユーザからの所定の指示操作を受けるま
では、蓄積したメッセージ情報をスクロールまたは切換
えて順次表示するメッセージ表示装置、メッセージ表示
方法としているので、ユーザは何ら操作することなくメ
ッセージ情報を流し読みすることができ、操作性を向上
できる。

【００３１】また、本発明によれば、少なくとも一つの
電子メールのメッセージ情報を受信し、当該受信した電
子メールのメッセージ情報を蓄積しておき、ユーザから
の所定の指示操作を受けるまでは、これら蓄積したメッ
セージ情報をスクロールまたは切替えて順次表示し、ユ
ーザから表示停止の操作指示を受けて、順次表示を停止
して、電子メールに関連する所定処理を起動するメッセ
ージ表示装置としているので、ユーザは流し読みをしな
がらメッセージ情報としての電子メールに対する応答や
削除などの操作を行うことができ、利便性を向上でき
る。

【００３２】さらに、順次表示において、事前に設定さ
れた条件に合致するメッセージ情報のみを選択して順次
表示するメッセージ表示装置とすることで、不要なメッ
セージ情報が表示されることがなくなり、操作性をより
向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態に係るメッセージ表示装
置の構成ブロック図である。

【図２】 制御部１１における処理を表すフローチャー
ト図である。

【図３】 スクロール表示の状況を表す説明図である。

【符号の説明】

１１ 制御部、１２ 記憶部、１３ 操作部、１４ 通
信部、１５ 表示部、１６ 外部記憶デバイス。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも一つのメッセージ情報を受信
   して表示するメッセージ表示装置であって、 前記受信した各メッセージ情報を蓄積する手段と、 ユーザからの所定の指示操作を受けるまでは、前記蓄積
   したメッセージ情報をスクロールまたは切換えて順次表
   示する順次表示手段と、 を備えたことを特徴とするメッセージ表示装置。
2. 【請求項２】 少なくとも一つの電子メールのメッセー
   ジ情報を受信して表示するメッセージ表示装置であっ
   て、 前記受信した電子メールのメッセージ情報を蓄積する手
   段と、 ユーザからの所定の指示操作を受けるまでは、前記蓄積
   したメッセージ情報をスクロールまたは切替えて順次表
   示する順次表示手段と、 ユーザから表示停止の操作指示を受けて、順次表示を停
   止して、電子メールに関連する所定処理を起動する手段
   と、 を含むことを特徴とするメッセージ表示装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のメッセージ表
   示装置であって、 前記順次表示手段は、事前に設定された条件に合致する
   メッセージ情報のみを選択して順次表示することを特徴
   とするメッセージ表示装置。
4. 【請求項４】 少なくとも一つのメッセージ情報を受信
   して表示するメッセージ表示方法であって、 前記受信した各メッセージ情報を蓄積する工程と、 ユーザからの所定の指示操作を受けるまでの間、前記蓄
   積したメッセージ情報をスクロールまたは切換えて順次
   表示する工程と、 を備えたことを特徴とするメッセージ表示方法。
5. 【請求項５】 少なくとも一つのメッセージ情報を受信
   し、当該受信したメッセージ情報を蓄積するモジュール
   と、 ユーザからの所定の指示操作を受けるまでの間、前記蓄
   積したメッセージ情報をスクロールまたは切換えて順次
   表示するモジュールと、 を備えたメッセージ表示プログラムを格納したことを特
   徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。