JP2002099071A - 位相シフトマスク及びその製造方法 - Google Patents

位相シフトマスク及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1にハーフトーン位相シフトマスクの製造
工程数を短縮して製造にかかる時間とコストを削減し、
歩留まりを向上すること。第2に位相角制御性および寸
法制御性の高いハーフトーン位相シフトマスクを提供す
ること。 【解決手段】 微細パターンを形成するハーフトーン膜
上でかつ微細パターン領域の外側にレジスト膜からなる
遮光帯を形成したハーフトーン位相シフトマスク構造と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、半導
体集積回路装置、超電導装置、マイクロマシーン、電子
デバイス等の微細デバイスの製造に用いるホトマスク、
特に微細パターン形成に適したハーフトーン位相シフト
マスク、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の製造においては、
微細パターンを半導体ウエハ上に転写する方法としてリ
ソグラフィ技術が用いられる。リソグラフィ技術におい
ては主に投影露光装置が用いられ、投影露光装置に装着
したホトマスクのパターンを半導体ウエハ上に転写して
デバイスパターンを形成する。解像度の高い露光装置の
露光領域はウエハ21の大きさより小さいため、ウエハ
上面図を図2に示すように複数のショットに分けステッ
プあるいはスキャン送りをして複数のチップ22を露光
する。その露光の際、チップを切り出すためのスクライ
ブエリア23がチップの周囲に用意される。
【0003】近年、デバイスの高集積化、デバイス動作
速度の向上要求に答えるため形成すべきパターンの微細
化が進められている。このような背景の下、パターン形
成に用いられる露光装置の露光光の短波長化が図られて
いる。また、ハーフトーン位相シフト法という露光方法
が使用されている。ハーフトーン位相シフトマスクは露
光光を減光し、その位相をシフトさせる半透明な膜(ハ
ーフトーン膜と呼ぶ)を透光性基体上に形成したマスク
である。その膜の露光光に対する透過率は通常1%から
25%の範囲内が望ましいとされている。またこの膜を
透過する露光光はこの膜がない場合に対して位相に差が
生じるように調整されている。最も高い解像性能を引き
だす位相差は180度及びその奇数倍であるが、180
度の前後90度に収まっていれば解像向上効果がある。
ハーフトーンマスクを用いると一般に解像度が5%から
20%程度向上することが知られている。
【0004】チップ露光を行なう際、パターン形成部に
隣のショットの外枠領域の一部が重なって露光される。
遮光膜がCr等の十分な遮光性を有するホトマスクでは
外枠領域を透過する光が十分小さいため問題にはならな
いが、ハーフトーンマスクでは外枠領域はハーフトーン
膜であって完全な遮光物となっていない。このため減光
されながらもこの部分を透過する光が形成すべきパター
ンに重畳され、重畳された部分では露光されるレジスト
の膜べりが生じたり解像度が低下するといった問題が生
じる。そこで従来はCrからなる遮光膜を外枠領域に形
成してこの問題に対処してきた。このCrからなる遮光
膜のことをCr遮光帯と呼ぶ。
【0005】図3にそのCr遮光帯を有するマスクの構
造を示す。図3の(a)はマスクの平面図であり、図3
の(b)はA−A'線に沿ったマスクの断面図である。
転写すべき所望のパターン31はハーフトーン膜からな
るチップフィールド(パターン形成領域であって半導体
装置製造の場合は回路形成領域に相当する)32に配置
されている。チップフィールド32の外側のフィールド
にはCr遮光膜33が全面に被着されている。36は透
光性基体である。
【0006】このチップフィールド32内のパターンが
露光によってウエハに転写され、図2のチップ22が形
成される。このときCr膜33が被着されていないとチ
ップフィールド内の外周部付近の領域34で重なり露光
が起こる。これは、通常露光装置に露光領域の大きさを
変える機構としてマスキングブレードが備えられている
ものの、その位置決め精度が50μm程度と低く、かつ
マスキングブレードがシャープな遮光特性を有しておら
ず、周辺に露光カブリが生じるためである。この多重露
光によってチップフィールド内の外周部付近に解像不良
が発生する。一方、図3のようにCr膜33が外周部全
面に被着されているとシャープに遮光されるためこのよ
うな問題は起こらない。
【0007】また、Cr遮光帯に代わる方法として、露
光装置の解像度より微細な密集グレーティングパターン
やチェッカパターンをハーフトーン膜に刻み、回折現象
を利用してこの部分の露光光に対する透過率を十分下げ
るというハーフトーン遮光帯法が提案されている。この
方法は特開平6−175347号公報に記載されてい
る。
【0008】なお、ハーフトーン位相シフトに関する記
載としては、例えば特開平5−181257号公報など
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図4に本発明者等の試
作実験によるCr遮光帯を用いたハーフトーン位相シフ
トマスクの作製工程を示す。まず図4の(a)に示すよ
うに石英ガラス40上にハーフトーン膜41、Cr膜4
2、及びレジスト膜43を順次被着し、所望のパターン
を露光(44)する。なお、このCr膜42はスパッタ
技術によって形成した。次に、現像を行なって図4の
(b)に示すようにレジストパターン43'を形成す
る。次に、図4の(c)に示すように露出したCr膜4
2およびハーフトーン膜41を順次エッチングし、Cr
パターン42'およびハーフトーン膜パターン41'を形
成する。図4の(d)に示すようにレジスト43'を除
去した後、図4の(e)に示すように再度レジスト45
を塗布し、チップフィールドを露光(46)する。現像
を行なって図4の(f)に示すようにレジストパターン
45'を形成し、レジストでマスクされていない場所の
Crをエッチングによって除去し図4の(g)に示すよ
うにCrパターン42”を形成する。最後に、レジスト
45'を除去して図4の(h)に示すようなハーフトー
ン位相シフトマスク(これは図3の(b)に相当する)
を形成する。
【0010】上記の試作実験から本発明者等は以下の課
題を見いだした。即ち、従来のCr遮光帯を用いたハー
フトーン位相シフトマスクはハーフトーン膜に加えCr
膜が被着された構造であるため、(1)マスクの製造工
程数が多く、コスト面で課題がある。(2)工程数が多
いことに加え、Cr膜のスパッタ成膜やエッチングとい
った異物欠陥を発生しやすい工程があるためマスク製造
歩留まりが低いという課題がある。(3)図4の(f)
から(g)の工程で微細パターンのハーフトーン位相シ
フト膜を被覆しているCr膜を除去する際にハーフトー
ン膜が一部不均一にエッチングされるので位相制御性が
低下する、更にはパターン寸法精度が低下するという課
題がある。(4)ハーフトーン材料として、一方ではC
rとエッチング選択比の取れる材料を選ばなければなら
ず、他方ではCrとハーフトーン膜を重ねて寸法精度高
くエッチングしなければならず、その材料選択の幅が狭
められて精度向上に限界があるという課題がある。露光
光のエネルギーが上がり、露光光照射耐性が問題となる
ArFエキシマレーザ(波長193nm)やF2エキシ
マレーザ(波長157nm)用のマスクでこのハーフト
ーン膜の材料選択範囲の制限は特に大きな問題となる。
【0011】また、このように課題の多いCr遮光帯で
はなくハーフトーン遮光帯を用いたハーフトーン位相シ
フトマスクではマスクの製造工数は少ないが、多数の微
細パターンを含むためマスク描画時間が大幅に増加し、
またマスクの欠陥検査に時間を要するという課題があ
る。
【0012】本発明の目的は、改良された微細パターン
マスクを提供することである。
【0013】本発明の更に具体的な目的は、ハーフトー
ン位相シフトマスクを用いてステップアンドリピートの
ように微細パターンの外枠部に対して複数の重ね露光を
行っても極めて正確に転写が行える改良された微細パタ
ーンマスクを提供することである。
【0014】更に、本発明の他の目的はそのような改良
された微細パターンマスクを再現性よく安価に製造する
ためのマスクの製造方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば以
下の通りである。
【0016】即ち、本発明の位相シフトマスクは透光性
基体上に設けられ露光光を減光し該露光光の位相をシフ
トさせるハーフトーン膜からなる位相シフト膜パターン
と、この位相シフト膜パターンが形成されたチップフィ
ールドの外側に設けられ透光性基体の上部表面を部分的
に覆うレジスト膜とを有しており、このチップフィール
ドの外側のレジスト膜が十分な遮光帯として働き、マス
クパターンの転写時に多重露光される部分のウエハ上の
レジスト膜べりや解像不良を有効に防止することがで
き、またCr膜の被着や加工の問題がなくなるため、前
記した課題が解決されるのである。
【0017】また、そのレジスト膜として露光された部
分が残るネガ型のレジスト膜を用いた位相シフトマスク
とすることによって、更にそのマスクの製造工程が簡略
化される。
【0018】また、露光装置のステージ及び搬送系に接
触する場所にはレジスト膜を存在させないために、マス
クを構成する透光基板の周縁部表面にはレジスト膜を形
成せずに、チップフィールドに近接した外周部に部分的
に設けることによって、露光装置への実装時の問題を解
決している。
【0019】また、そのために更に異物保護用のペリク
ルがペリクル枠を使ってマスク基板に貼り付けられてお
り、マスク基板と接着するこのペリクル枠の終端部及び
ペリクルの外側にはレジスト膜が存在しないようにされ
ている。
【0020】なお、通常のホトマスクの製造工程の簡略
化および高精度化を目的として、例えば特開平5−28
9307号公報においては、マスクパターン自体をレジ
スト膜で形成する方法が開示されている。このマスクは
露光光透過部と十分な遮光体からなるバイナリーマスク
であり、外枠の重なり露光の問題が元々ないマスクであ
り、本発明とは根本的に異なるものである。
【0021】また、ハーフトーン位相マスクへのレジス
ト遮光体の適用としては特開平9−211837号公報
があるが、これはチップフィールド内でのサブピーク転
写を防止し、パターンエッジ部近傍のみハーフトーン化
されたリムタイプのハーフトーンマスクを形成するもの
である。本発明はこの方法とは目的及び効果が異なると
ともに、レジストが形成されている場所も異なる。また
該公報ではリム部の幅の設定に制限が生じる。リム部以
外の場所もハーフトーン化された本発明とは異なる。ま
た該公報ではその製造工程上の制約から必然的にポジ型
レジストを用いてハーフトーン膜上の遮光物を形成して
いるが、本発明ではネガ型レジストが有利であるという
点でも全く異なるものである。
【0022】更にまた、この特開平9−211837号
公報の場合には、レジストを微細パターンが入った回路
パターンの部分に形成するため、マスク上のレジストの
膜厚に制限が生じる。膜厚が厚いとレジストが壁とな
り、転写特性に悪影響が出る。具体的には転写パターン
寸法精度のマスク寸法忠実度が下がり、限界解像度が下
がる。この現象は特に斜入射照明や、NAの高いレンズ
を用いたときに顕著に現れる。
【0023】それに対し、前述したように本発明ではレ
ジストパターンを微細パターン部に形成するのではな
く、ショット周辺の非パターン部即ち、チップフィール
ドの外側に形成するものなのでこのようなレジスト膜厚
の制限はない。
【0024】さらに、本発明ではレジストの膜厚をハー
フトーン膜の膜厚より厚くすることによりレジスト遮光
帯の吸光度(消衰係数)を適度に抑えることを特徴とし
ている。このようにする事により半導体集積回路装置等
の回路パターンのように極めて微細なパターンの部分に
レジストが僅かに残ったとしてもその残りが露光光量に
変化を与えないため解像不良が発生することがない。ま
た、例え解像に影響を与えるレベルまでレジスト残りが
発生したとしても、後述するように通常の欠陥検査より
も簡便で検査速度の速い蛍光検査で容易に残り欠陥を検
出する事が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)まず、本発明の
第1の実施の形態であるハーフトーン位相シフトマスク
の望ましい構造を示した図1を用いて全体の構成を説明
する。図1の(a)は本発明のハーフトーン位相シフト
マスクを上面から見た平面図であり、図1の(b)は図
1の(a)におけるA−A'線でのマスクの断面を示し
たものである。
【0026】1はハーフトーン膜、2は転写されるべき
集積回路パターンが配置される領域であるチップフィー
ルド、3は転写すべきパターン、6はレジスト膜からな
る遮光帯、7はレチクルアライメントマーク、8は石英
ガラスからなる透光性基体である。透光性基体は露光光
に対する透過性を有する基体であればよい。
【0027】レジスト膜からなる遮光帯6の形状はチッ
プフィールド2を完全に取り囲むように四角い帯状(即
ち、ロの字状)に設けた方がウエハの周辺部のチップに
対する遮光特性を確保するためにも好ましいが、これに
限るものではなく、ステップアンドリピート時のマスク
の重なりを考慮することによって、L字状又はC字状な
どにしてもよい。
【0028】また、レジスト膜6が露光装置のステージ
や搬送系に接触すると剥がれて異物欠陥の基となるた
め、それらと接触する部分にはレジスト膜を残さないこ
とが望ましい。従って、レジスト膜6はチップフィール
ド2の外側に位置する透光性基体8やハーフトーン膜の
上部の全面ではなく内側の一部に形成されており、複数
のレチクルアライメントマーク7がそれらの残りの上部
に形成されている。なお本例でのチップフィールド2の
中にはマスク間の位置合わせを行うためのウエハマーク
も配置されている。
【0029】なお、図1ではマスク製造時の工程を意識
してパターン形成面が上になっているが、露光装置にマ
スクを挿入するときには向きが上下反転し、パターン面
が下になる。レジスト膜6が十分な遮光膜として働き、
転写時多重露光される部分のウエハ上のレジスト膜べり
や解像不良を防止することができる。Cr膜被着や加工
の問題がなくなるため、前記した種々の課題は解決され
る。
【0030】次に、このマスクの製造工程を説明する。
図5は、本発明の第1の実施の形態のハーフトーン位相
シフトマスクの製造方法を説明するための製造工程毎の
断面図である。
【0031】まず、図5の(a)に示すように石英ガラ
スからなる透光性基体8上にハーフトーン膜51を、さ
らにその上にレジスト膜52を形成し、所望のパターン
を露光(53)した。
【0032】ここではハーフトーン膜51としてCrO
xFy膜を用いたが、これは一例に過ぎずこの他に例え
ばZrSixOy膜、SiON膜、SiN膜、CrFx
膜、MoSix等も用いることができる。また、ハーフ
トーン膜51は位相シフト効果をだす上で単一層のみな
らず複数の層で形成されていてもよい。ハーフトーン位
相シフト効果を出すためにハーフトーン膜51の膜厚d
は、露光光の波長をλ、 ハーフトーン膜51の露光波
長に対する屈折率をnとしたときにλ/{2(n−
1)} となるように設定した。この条件が最も転写パ
ターンの解像度および露光裕度を引きだせる条件である
が、この条件に限定されるものではない。露光光に対す
る透過率は6%に設定した。但し、これも一実施条件に
過ぎず、この条件に限定されるものではない。
【0033】次に、図5の(b)に示すように現像を行
ってレジストパターン54を形成し、図5の(c)に示
すようにこのレジストパターン54をマスクにハーフト
ーン膜51の選択的エッチングを行った。
【0034】次に、図5の(d)に示すようにレジスト
54を剥離除去して所望のパターン3が形成されたハー
フトーン膜51'を形成した。
【0035】その後、図5の(e)に示すように透光性
基体8の上部にネガ型レジスト膜55を塗布してチップ
フィールド外の領域を露光(56)した。ただし、この
露光の際露光装置のステージや搬送系に接触するレジス
ト膜の部分は露光を行わなかった。基本的にはチップフ
ィールドの外周部境界から露光装置のマスキングブレー
ドで十分にカバーされる幅を持ったレジスト帯6が形成
されるような露光を行えば十分である。この露光には電
子線を用いたが、レーザ光等の光を用いてもよい。
【0036】ここではレジスト膜55、6の厚さは3μ
mとしたが、これは一例にすぎない。レジスト膜55の
塗布ムラを低減するために、レジスト膜55の膜厚はハ
ーフトーン膜51の膜厚より厚くすることが有効であっ
た。また膜厚の上限としては、ハーフトーン膜51を含
めて露光光に対する透過率が0.3%以下になる膜厚が
望ましい。同じ場所に多重露光される回数が4回までで
あればハーフトーン膜を含めて露光光に対する透過率が
1%以下になる膜厚が望ましい。
【0037】更に又、レジスト膜55、6の露光光に対
する光吸収としては消衰係数で表現して0.1以下であ
ると効果的であった。光吸収が非常に大きいとマスク上
にわずかに残ったレジストが遮光物となり異物欠陥とな
るからである。残さ(スカム)程度の残りでは転写欠陥
に結びつかず、また転写欠陥に結びつくほどの膜厚では
容易に異物検査できるレベルを種々調べた結果、消衰係
数0.1以下にした方がよいという結論を得た。
【0038】その後、図5の(f)に示すように現像を
行ってレジストパターン6をハーフトーン膜51'上に
形成した。ハーフトーン膜51'上の遮光体としてネガ
レジストを用いたため特別な処理を施す必要なくパター
ン露光領域の外のレジスト55を除去できた。パターン
露光領域の外にレジストが残っているとマスクを露光装
置に装着するときにレジストが剥離して異物となり、転
写欠陥が発生する。またネガ型レジストを用いると描画
面積が小さくスループットも優れるという効果がある。
ここで、ネガ型レジストとは、現像後、光が照射された
部分のレジストが残るタイプのレジストのことをいう。
【0039】その後、熱処理を行ってレジストパターン
6の遮光率を高め、また露光光照射耐性を高めた。架橋
反応を起こすネガ型レジストを用いたため高温の熱処理
でも形状変形することがないという効果があった。ここ
では220℃の熱処理を行ったが、さらに温度を上げて
260℃の熱処理とすることもできた。このような高温
の熱処理を行っても遮光帯として必要な形状は保たれ、
熱ダレするようなことはなかった。また、遠紫外光を照
射しながら高温の熱処理を加えるとさらに照射や熱耐性
を向上させることが可能となる。熱処理や遠紫外線照射
処理を行なうとマスク露光を行なったときにこのレジス
トから出てくるガスや有機物の放出が減り、露光装置の
レンズやマスクに貼り付けたペリクルに曇りが生じると
いう問題がなくなるという効果がある。
【0040】なお、本実施の形態で用いられるマスクに
おいて、サブピーク転写を防止する目的で、チップフィ
ールド内のハーフトーン膜上にも部分的にレジストパタ
ーンを形成しておいてもよい(簡略化のため図示省
略)。
【0041】以上の本発明により、マスク製造工程数は
図4の8工程から6工程に減少し、製造時間は約2/3
になり、異物欠陥も減少したことからマスク製造歩留り
が向上した。また位相制御性が4%から3%に向上し、
寸法精度も5%向上した。
【0042】次に、本実施の形態での位相シフトマスク
を用いて半導体ウエハの主表面にそのマスクパターンを
転写するための縮小投影露光装置の一例を図7に示す。
縮小投影露光装置の光源1501から発する露光光はフ
ライアイレンズ1502、照明形状調整アパーチャ15
03、コンデンサレンズ1504,1505およびミラ
ー1506を介してマスク1507を照射する。マスク
1507の上にはマスキングブレード1522が置かれ
ていて露光エリアの大きさに応じてその開口の大きさを
調整できるようにしてある。このマスク1507は、遮
光パターンが形成された主面(第1の主面)を下方(半
導体ウエハ1509側)に向けた状態で載置されてい
る。したがって、上記露光光は、マスク1507の裏面
(第2の主面)側から照射される。これにより、マスク
1507上に描かれたマスクパターンは、投影レンズ1
508を介して試料基板である半導体ウエハ1509上
に投影される。マスク1507の第1の主面には、異物
付着によるパターン転写不良を防止するためのペリクル
1510が必要に応じて設けられている。なお、マスク
1507はマスク位置制御手段1511で制御されたマ
スクステージ1512上に真空吸着され、位置検出手段
1513により位置合わせされ、その中心と投影レンズ
の光軸との位置合わせが正確になされている。半導体ウ
エハ1509は,試料台1514上に真空吸着されてい
る。試料台1514は、投影レンズ1508の光軸方
向、すなわちZ軸方向に移動可能なZステージ1515
上に載置され、さらにXYステージ1516上に搭載さ
れている。Zステージ1515およびXYステージ15
16は、主制御系1517からの制御命令に応じてそれ
ぞれの駆動手段1518、1519によって駆動される
ので,所望の露光位置に移動可能である。その位置はZ
ステージ1515に固定されたミラー1520の位置と
して、レーザ測長器1521で正確にモニタされてい
る。位置検出手段1513には、例えばハロゲンランプ
が用いられている。
【0043】露光装置のステージや搬送系統に接触する
部分にはレジスト膜が残らないようにマスク上のレジス
トを露光して除去しておき搬送によって生じる異物の発
生を防止した。この処理がない場合には異物が発生し、
転写欠陥を引き起こした。
【0044】本発明のマスクを本露光装置に装着し、波
長193nmのArFエキシマでステップアンドスキャ
ン露光を行ってウエハ上にそのマスクパターンを転写し
た。その結果、転写欠陥は発生せず、寸法精度は従来法
に比べ約2%向上した。
【0045】なお、ここではArFエキシマレーザを用
いたが、KrFエキシマレーザ(波長248nm)を用
いても同様の効果を得ることができた。波長が200n
mよりも長いとレジスト膜の吸光度は低下し、遮光率が
下がるが、(1)元々透過率の高くないハーフトーン膜
上に形成されていること(2)レジスト熱処理により吸
光度を高めたこと(3)寸法的に高い精度を求める必要
がないレジスト遮光帯なので必要に応じて膜厚を厚くで
きること、により全く問題なく遠紫外線露光に対しても
上記と同様の効果があった。また、さらにレジストパタ
ーン6の膜厚を厚くして例えば10μmとすれば紫外線
露光に対しても上記効果があった。
【0046】また、レジスト遮光帯6はハーフトーン膜
1上に形成され、露光光はハーフトーン膜1を介してレ
ジスト遮光帯6に到達する。したがってレジスト膜6は
ハーフトーン膜1で減光されて露光されるためレジスト
遮光帯6の耐光性は問題がなかった。
【0047】なお、本実施の形態1ではノボラック樹脂
をベースポリマとしたネガ型レジストを用いたが、これ
に限らずフェノール樹脂をベースポリマとしたレジスト
も用いることができる。更にカーボンを含んだブラック
マトリックスも用いることができる。このブラックマト
リックスは強い耐光性を持つという特長がある。
【0048】(実施の形態2)本実施の形態2において
は、マスクのパターン形成面(第1の主面)に異物が付
着しないように作用する透明薄膜ペリクルをマスクの主
面上に配置した例を説明する。これ以外は、前記実施の
形態1と同じである。
【0049】本実施の形態2のマスクの具体例を図6に
示す。なお、図6の(a)はマスクの平面図、図6の
(b)はマスクを所定の装置に装着した時の様子を示し
たA−A'線でのマスクの断面図を示している。
【0050】本実施の形態2においては、マスクの主面
(第1の主面)側に、ペリクル62がペリクル貼り付け
フレーム61を介して接合されて固定されている。ペリ
クル62は、マスクがペリクルに覆われている領域であ
るペリクルカバー領域に配置されている。すなわち、ペ
リクル62は、マスクのチップフィールド2の全体及び
遮光帯レジスト膜6を含むようにして集積回路パターン
領域以外のペリクルカバー領域上のハーフトーン膜1に
重なるように配置されている。
【0051】本実施の形態2においては、ペリクル張り
付けフレーム61の基部が、マスクの周辺内部領域にお
けるハーフトーン膜1に直接接触した状態で接合固定さ
れている。ここで、周辺内部領域とはペリクルに覆われ
ていない外部領域のうち、光学的パターンが形成されて
いる内側の領域をいう。これにより、ペリクル張り付け
フレーム61の剥離を防止できる。また、ペリクル張り
付けフレーム61の取り付け位置にレジスト膜6が形成
されていると、ペリクル61の取り付け取り外しの際
に、その部分のレジスト膜が剥離し異物発生の原因とな
る。本実施の形態2においては、ペリクル張り付けフレ
ーム61をハーフトーン膜1に直接接触させた状態で接
合するので、そのような異物発生を防止できる。このよ
うな効果は、ペリクル張り付けフレーム61をマスク基
板8に直接接触させた状態で接合固定しても得られる。
また、図6の(b) に示すように、マスクと露光装置
の装着部63とが接触する表面部分64にはレジスト膜
6が形成されないようにした。これによりレジスト膜6
の剥離や削れ等による異物の発生を防止できる。
【0052】このような実施の形態2によれば、前記実
施の形態1で得られた効果の他に以下の効果を得ること
が可能となる。 (1)マスクにペリクルを設けたことにより、マスクに
異物が付着するのを防止し、その異物付着に起因する転
写パターンの劣化を抑制または防止できる。 (2)ペリクル張り付けフレームを遮光パターンまたは
マスク基板に直接接触させた状態で接合したことによ
り、ペリクルの取り付け取り外しに際して、遮光パター
ン形成用のレジスト膜が剥離したり削れたりするのを防
止できる。このため、そのレジスト膜の剥離や削れ等に
起因する異物の発生を防止できる。
【0053】(実施の形態3)実施の形態3では、形成
されたマスク表面上でのレジスト残り欠陥を簡便に検査
する方法を説明する。
【0054】実施の形態1及び2で用いたホトマスクを
用い、集積回路パターンが配置されているチップフィー
ルドにArレーザ光を照射した。そしてレジストの主構
成要素であるベンゼン環から発生する蛍光を観察した。
フォトマルチプライヤーの感度をその蛍光の波長に合わ
せると、チップフィールド内には本来レジストは存在し
ないはずなので、極めて高い感度でレジスト残りを検出
することができる。実際、ペリクル越しでも膜厚15n
mのレジスト残りも観察することができた。
【0055】この膜厚では露光光をほとんど透過するた
め、転写欠陥にはならない。チップフィールド内をAr
レーザ光の一括照射で欠陥検査することも可能で、極め
て短時間に、しかも十分な検出感度でレジスト残り欠陥
検査を行うことができた。通常の欠陥検査を装置を用い
ると約2時間かかったものが、わずか10分で検査する
ことが可能となった。これにより検査結果に基づくホト
マスクの修正も可能となり製造歩留まりを高くすること
ができる。
【0056】即ち、この実施の形態3によれば、レーザ
光を発生する機構と、レジスト膜が被着されたホトマス
クを検査台に載置する機構と、この載置されたホトマス
クにレーザ光を照射する機構と、この照射されたレーザ
光により残存するホトマスク材から発生する蛍光を検出
する機構とを有するホトマスクの検査装置を用いて極め
て簡単にホトマスクの検査を行うことができるので、極
めて微細なマスクパターンのマスクを安価で大量に製造
する実用的な方法を提供することができる。
【0057】(実施の形態4)実施の形態4では、あら
かじめメタルからなる外枠が露光光に対して透光性を有
するガラス基板上に形成されたマスク基板を用いる。こ
こで、マスク遮光材料に関して「メタル」と言うとき
は、クロム、酸化クロム、その他の金属の同様な化合物
を指し、広くは金属元素を含む単体、化合物、複合体等
で遮光作用のあるものを含む。シリコンや窒素含有のメ
タルも含む。マスクアライメントマーク検出光が550
nmより波長の短い光である場合はポリシリコンも含
む。
【0058】一部の露光装置ではマスクアライメントマ
ーク検出の際、ハロゲン光、赤色ダイオード光、あるい
はHeNeレーザ光を用いている。このような波長の長
い光に対しては波長の短い露光光に調整されたハーフト
ーン膜は十分な遮光性を有せず、マスクアライメントマ
ークを検出できないという問題がある。この問題を解決
するためマスクアライメント用のメタルの外枠を形成し
ておく。
【0059】図8にそのためのマスク構造を示す。図8
の(a)はかかる本発明のマスクを上面から見た平面図
であり、図8の(b)は図8の(a)でのA−A'線を
結ぶ線上のマスク断面を示したものである。図8中、1
02がそのためのメタル層で、108がマスクアライメ
ントマーク、110が電子線描画合わせ用マークであ
る。1aはメタル層形成領域、1bはメタル層を形成し
ていない領域を示す。メタル層形成領域1a の中には
マスクアライメントマーク108と電子線描画合わせマ
ーク110が配置されている。メタル層外の1b領域の
中にはチップフィールド2が配置されている。レジスト
遮光帯6はメタル層形成外領域1b内に作られるが、メ
タル層形成領域1aにレジストパターンの一部がかかる
ように作られていてもよい。
【0060】本実施の形態のマスクの製造工程は次の通
りである。まず、ガラス基板8上にメタル層からなる外
枠102を形成する。この外枠102にはマスクアライ
メント用のマーク108と電子線描画時のアライメント
マーク110を形成しておく。その後、転写用の所望の
パターンを持つハーフトーン膜1を実施の形態1と同様
の工程で形成する。この際、アライメントマーク110
の位置を参照しながら電子線描画を行なってパターンを
形成する。逐次位置をモニタし、位置ずれを防止しなが
ら描画するため位置精度の高いパターン形成が可能とな
る。またマスクアライメントマーク110上のハーフト
ーン膜は除去しておく。この際、メタル層パターンとの
位置ずれを考慮してマスクアライメントマーク上の開口
はメタル層に形成されたマークより大きくしておく。そ
の後、実施の形態1と同様の工程でレジストパターン6
をハーフトーン膜1,5上に形成する。
【0061】この方法によれば、長波長の光に対しても
十分な遮光性を有するメタル層102でマスクアライメ
ントマーク110が形成されるため、上記長波長の光に
よるマスクアライメントも問題が無くなる。また、本方
法によりハーフトーン膜の加工精度や位相制御性は従来
法より良くなった。本方法ではメタル層の被着と加工が
必要になり、例えば実施の形態1に比べればマスク作製
のコストが高くなるが、ハーフトーン膜まで再生して繰
り返し使用するようにすればマスクセットのトータルの
コストを下げることが出来る。
【0062】すなわち、チップフィールドの広い外枠を
形成し、個々の製品のチップフィールドの大きさに合わ
せた調整はレジスト遮光帯6の大きさで調整するように
して外枠を汎用に再利用する。本再利用法は省資源化、
資源再利用化の効果もある。
【0063】また、以上の種々の説明からも理解される
ように、本発明は極めて微細なパターンを転写する際の
マスクに適用できるものであり、従って半導体装置や半
導体集積回路装置に限らず、超電導装置、マイクロマシ
ーン、電子デバイス等の微細デバイスの製造に用いるホ
トマスク、特に微細パターン形成に適したハーフトーン
位相シフトマスク、に適用してその効果を発揮するもの
である。
【0064】
【発明の効果】本願によって得られる種々の効果を簡単
に説明すれば、以下の通りである。 (1) 本発明のマスクは、製造工程数が少なく、製造
に要する時間が短く、またコストも安い。 (2) 本発明のマスクは製造工程数が少ないことに加
え、異物欠陥を発生しやすいCr膜のスパッタ成膜やエ
ッチングを省くことができるためマスクの製造歩留まり
が高い。 (3) 従来行われていたCrのようなハーフトーン膜
上の遮光物をエッチングでとる工程が必要でない。この
ためハーフトーン膜が不均一にエッチングされ、部分的
に膜厚が異なることがない。このためハーフトーン膜の
位相制御性が高く、パターン寸法精度も高い。 (4) ハーフトーン材料の選択の際にCrとのエッチ
ング選択比を考慮する必要がない。このためハーフトー
ン材料の材料選択の幅が大きい。 (5) 本発明のマスクでは、レジスト残り欠陥を蛍光
検査方法を用いて短時間かつ高感度で検出可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスクの構造を示す構造図であり、
(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】ウエハへのチップ露光の概要を示すウエハの平
面図である。
【図3】従来マスクの構造を示す構造図であり、(a)
は平面図、(b)は断面図である。
【図4】本発明者等の試作による従来マスクの作製方法
を示す工程別断面図である。
【図5】本発明のマスクの作製方法を示す工程別断面図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わるマスクの構
造を示す構造図であり、(a)はその平面図であり、
(b)はそのマスクを露光装置に装着したときの様子を
示す断面図である。
【図7】本発明で用いた露光装置の概要を示した装置概
念図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わるマスクの構
造を示す構造図であり、(a)はその平面図であり、
(b)はその断面図である。
【符号の説明】
1…ハーフトーン膜、1a…メタル層形成領域、1b…
メタル層形成外領域、2…チップフィールド、3…パタ
ーン、6…レジスト膜、7…レチクルアライメントマー
ク、8…透光性基体(石英ガラス)、21…ウエハ、2
2…チップ、23…スクライブエリア、31…パター
ン、32…チップフィールド、33…Cr膜、35…レ
チクルアライメントマーク、36…透光性基体、40…
石英ガラス、41…ハーフトーン膜、42…Cr膜、4
3…レジスト膜、44…パターン露光、45…レジスト
膜、46…露光、51…ハーフトーン膜、52…レジス
ト膜、53…パターン露光、54…レジストパターン、
55…ネガ型レジスト、56…パターン露光、61…ペ
リクル張り付けフレーム、62…ペリクル、63…露光
装置装着部、64……露光装置ステージ接触部、102
…メタル層、108…マスクアライメントマーク、11
0…電子線描画合わせマーク、1501…光源、150
2…フライアイレンズ、1503…照明形状調整アパー
チャ、1504、1505…コンデンサレンズ、150
6…ミラー、1507…マスク、1508…投影レン
ズ、1509…半導体ウエハ、1510…ペリクル、1
511…マスク位置制御手段、1512…マスクステー
ジ、1513…位置検出手段、1514…試料台、15
15…Zステージ、1516…XYステージ、1517
…主制御系、1518、1519…駆動手段、1520
…ミラー、1521…レーザ測長器、1522…マスキ
ングブレード。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性基体と、上記透光性基体上に設けら
    れ露光光を減光し該露光光の位相をシフトさせる位相シ
    フト膜パターンと、上記位相シフト膜パターンの外側周
    辺の上記透光性基体の上部表面を部分的に覆うレジスト
    膜とを有することを特徴とする位相シフトマスク。
  2. 【請求項2】前記レジスト膜はネガ型のレジスト膜であ
    ることを特徴とする請求項1記載の位相シフトマスク。
  3. 【請求項3】前記位相シフト膜は上記露光光を180°
    の奇数倍位相シフトすることを特徴とする請求項1記載
    の位相シフトマスク。
  4. 【請求項4】前記レジスト膜は露光処理され現像された
    後熱処理されたものであることを特徴とする請求項1記
    載の位相シフトマスク。
  5. 【請求項5】上記レジスト膜は上記透光性基体の周縁部
    表面を除く上記位相シフト膜上に設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の位相シフトマスク。
  6. 【請求項6】上記位相シフト膜パターン及びその周辺の
    上記レジスト膜がペリクルによって覆われていることを
    特徴とする請求項1記載の位相シフトマスク。
  7. 【請求項7】上記レジスト膜の膜厚が上記位相シフト膜
    の膜厚より厚いことを特徴とする請求項1記載の位相シ
    フトマスク。
  8. 【請求項8】上記レジスト膜の上記露光光に対する消衰
    係数が0.1以下であることを特徴とする請求項1記載
    の位相シフトマスク。
  9. 【請求項9】透明基体と、上記透明基体上に設けられマ
    スクパターン領域を形成するハーフトーン位相シフト膜
    と、上記マスクパターン領域の外周を取り囲んで上記位
    相シフト膜上に設けられたレジスト膜とを有することを
    特徴とするハーフトーン位相シフトマスク。
  10. 【請求項10】露光光を減光し且つ該露光光の位相をシ
    フトさせる位相シフト膜を透光性基体の一主面上に有す
    るマスク基板を準備する工程と、マスクパターン領域を
    形成するために上記位相シフト膜をパターニングする工
    程と、上記パターニングされた上記位相シフト膜上にレ
    ジスト膜を被着する工程と、上記マスクパターン領域の
    外側周辺部に部分的に上記レジスト膜を残し上記マスク
    パターン領域内及び上記透光性基体の周縁部上に位置す
    る上記レジスト膜を除去する工程とからなることを特徴
    とする位相シフトマスクの製造方法。
  11. 【請求項11】上記レジスト膜はネガ型のレジストであ
    ることを特徴とする請求項10記載の位相シフトマスク
    の製造方法。
  12. 【請求項12】その上表面にマスクパターン領域を構成
    する位相シフト膜が形成され上記マスクパターン領域の
    外側の上記位相シフト膜上にレジスト膜が被着されたホ
    トマスクを準備する工程と、上記マスクパターン領域に
    光を照射し残存するレジスト材から発する蛍光を観察す
    ることによって上記ホトマスクを検査する工程とを有す
    るホトマスクの製造方法。
  13. 【請求項13】上記光がArレーザ光であることを特徴
    とした請求項12記載のホトマスクの製造方法。
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