JP2002098981A - 液晶装置およびその製造方法、並びに電子機器 - Google Patents

液晶装置およびその製造方法、並びに電子機器

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JP2002098981A
JP2002098981A JP2000287538A JP2000287538A JP2002098981A JP 2002098981 A JP2002098981 A JP 2002098981A JP 2000287538 A JP2000287538 A JP 2000287538A JP 2000287538 A JP2000287538 A JP 2000287538A JP 2002098981 A JP2002098981 A JP 2002098981A
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sealing material
substrate
film
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Yoichi Momose
洋一 百瀬
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶パネルを構成する一対の基板間に額縁状に
形成されたシール材の、液晶注入用の開口部を光硬化型
樹脂からなる封止材で封止する際に、紫外線照射による
液晶の劣化を防止できるようにする。 【解決手段】少なくとも一方の基板は、この基板を平面
視したときに、封止材32と封止材32に隣接するシー
ル材30の一部とを含む第1の領域61と、第1の領域
61に隣接しており、第1の領域61よりも紫外線透過
率が低い第2の領域50を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置およびそ
の製造方法、並びに本発明の液晶装置を搭載した電子機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、携帯電
話機、腕時計等の電子機器や投射型表示装置、各種モニ
タ装置等の分野で情報を表示する手段として液晶装置が
広く使用されている。液晶装置は液晶パネルと駆動用電
気回路とからなるが、この内、液晶パネルは一般に、離
間して対向配置された一対の基板の内側面上に液晶駆動
用の電極と配向膜とを形成し、対向する配向膜の間隙に
液晶を充填した構成を有している。前記配向膜は液晶分
子を所定の方向に配向させるために設けられ、ポリイミ
ド樹脂等の分子配向性を有する材料をそれぞれの基板の
内側面の最上層に塗布し、配向処理を行って形成され
る。前記基板の周縁部には双方の基板に挟持されて額縁
状にシール材が設けられ、このシール材が液晶の漏出を
防止している。また液晶が充填される間隙には必要なら
間隙幅を維持するためにスペーサが散布される。
【0003】液晶は、未硬化のシール材を額縁状にパタ
ーニングした後でこの額縁内に滴下し、その後に双方の
基板を重ね合わせることにより充填する方法もあるが、
従来多く用いられている方法によれば、シール材のパタ
ーニングの際にシールパターンの一部位に開口部を設け
ておき、双方の基板を重ね合わせてシール材を硬化させ
た後、開口部から液晶を真空法等により間隙内に吸入充
填し、その後に開口部を封止することにより充填され
る。開口部の封止は、一般に、紫外線硬化型樹脂からな
る封止材を開口部に塗布した後、紫外線を照射して封止
材を硬化させることによって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
を照射して封止材を硬化させる際に、紫外線が基板間に
充填されている液晶層にまで達して液晶の分解が発生
し、その結果、特に開口部の周辺部など、紫外線照射を
受けた部分で液晶パネルの特性が劣化するという問題が
あった。
【0005】本発明は前記の課題を解決するためになさ
れたものであって、開口部封止時の紫外線照射による液
晶の劣化を防止できるようにした液晶装置およびその製
造方法、並びにこの液晶装置を組み込んだ電子機器を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明は、離間して対向配置された一対の基板と、
前記一対の基板を貼り合わせるとともに該基板間で額縁
状に形成されその一部位に開口部を有するシール材と、
前記一対の基板間でシール材によって囲まれた間隙(以
下「セル」という)に注入された液晶とを有する液晶装
置であって、前記開口部を封止する光硬化型樹脂からな
る封止材を有し、前記一対の基板の少なくとも一方の基
板は、この基板を平面視したときに、前記封止材と該封
止材に隣接する前記シール材の一部とを含む第1の領域
と、該第1の領域に隣接しており、該第1の領域よりも
紫外線透過率が低い第2の領域を有することを特徴とす
る液晶装置である。本発明によれば、基板の第1の領域
よりも第2の領域の方が紫外線透過率が低いので、封止
材に対して紫外線を照射した際に、第1の領域内の封止
材へは紫外線が透過しても、第2の領域内の液晶への紫
外線の透過は抑えられる。したがって、封止材およびそ
の周辺にのみ選択的に紫外線を照射して、紫外線による
液晶の劣化を防止しつつ封止材を硬化させることが可能
である。したがって、紫外線による液晶の劣化を防止し
つつ封止材を硬化させることができるので、液晶の劣化
に起因する表示ムラ、焼き付き、クロストークの発生や
コントラストの低下が防止され、高コントラストで、視
認性に優れた液晶装置が得られる。
【0007】前記第2の領域は、330nm以下の波長域
における紫外線透過率が10%以下であることが好まし
い。あるいは350nm以下の波長域における紫外線透過
率が10%以下とされていれば更に好ましい。ここでの
所定の波長域における紫外線透過率とは該波長域におけ
る平均透過率をいう。前記に関して、照射光の波長が液
晶の劣化に及ぼす影響を調査した結果、例えばモニタ用
TFTなどで一般的に使用される液晶に関しては、33
0nm以下の波長域において分解が生じることがわかっ
た。また、330nm以下の紫外線透過率が10%以下で
あると、紫外線照射時の液晶パネルの特性低下を防止す
るうえで好ましいことがわかった。一方、携帯電話など
低消費電力を要求される用途に使用される低電圧液晶に
関しては、350nm以下の波長域において分解が生じる
ことがわかった。また350nm以下の紫外線透過率が1
0%以下であると、紫外線照射時の液晶パネルの特性低
下を防止するうえで好ましいことがわかった。従って前
記第2の領域において330nm以下の波長域での紫外線
透過率が10%以下であれば、モニタ用TFTなどで一
般的に使用される液晶を用いる場合に、紫外線による液
晶の劣化を効果的に防止することができる。また350
nm以下の波長域での紫外線透過率が10%以下であれ
ば、一般的に使用される液晶を用いる場合および低電圧
液晶を用いる場合に、紫外線による液晶の劣化を効果的
に防止することができる。具体的に前記第2の領域は、
基板の内側面上または外側面上に紫外線透過率が低い膜
を設けることによって形成することができる。ここで、
本発明における紫外線透過率が低い膜とは、膜を形成す
ることによって330nm以下の紫外線透過率を10%以
下、もしくは350nm以下の紫外線透過率を10%以下
とし得る膜であり、以下この膜を紫外線遮断膜という。
本発明における紫外線遮断膜には、紫外線吸収膜や紫外
線反射膜が含まれる。紫外線遮断膜を基板の内側面上に
設けるか、または外側面上に設けるか、あるいは一方の
基板にのみ設けるか両方の基板に設けるかは、紫外線の
照射方向に応じて設定する必要がある。すなわち、封止
材に対する紫外線照射を一方の基板側から行う場合に
は、紫外線遮断膜は、少なくとも照射側の基板の内側面
上または外側面上に設ければよい。両方の基板の内側面
上または外側面上に設ければ、両方の基板側からそれぞ
れ紫外線を照射することが可能であり、封止材を均一に
硬化させるうえで好ましい。また基板の端面のうち、開
口部が設けられている側の端面側から封止材に紫外線を
照射してもよく、この場合には両方の基板の内側面上に
紫外線遮断膜を設ける。
【0008】前記の紫外線遮断膜は、無機膜より形成さ
れていてもよい。前記紫外線遮断膜の例としては、例え
ば、酸化インジウム、酸化バナジウム、酸化チタン、酸
化亜鉛等を挙げることができる。前記紫外線遮断膜は、
例えば、スパッタ、CDV法等により形成することがで
きる。また、前記紫外線遮断膜は、屈折率が異なる複数
の無機膜を積層して形成されていてもよい。前記紫外線
遮断膜の例としては、例えば酸化チタン、酸化ジルコニ
ア等の高屈折率膜と酸化珪素、フッ化マグネシウム等の
低屈折率膜を複数層積層したもの、を挙げることができ
る。前記紫外線遮断膜は、例えばスパッタ法により、酸
化チタンと酸化珪素を3〜10層程度積層する事により
形成することができる。また前記の紫外線遮断膜は、有
機樹脂膜により形成されていてもよい。 前記紫外線遮
断膜の例としては、例えばベンゾトリアゾール系の紫外
線を吸収する有機化合物を挙げることができる。前記紫
外線遮断膜は、例えば有機溶剤にベンゾトリアゾール系
の有機化合物を混合したものを塗布することにより形成
することができる。また前記紫外線遮断膜は、無機膜と
有機樹脂膜とを積層して形成されていてもよい。 前記
紫外線遮断膜の例としては、例えば酸化チタン、酸化ジ
ルコニア、酸化珪素、フッ化マグネシウム等の無機膜と
ベンゾトリアゾール系の有機化合物を積層したものを挙
げることができる。前記紫外線遮断膜は、例えば前記無
機膜はスパッタもしくはCVDにより形成、有機化合物
膜は有機溶剤にベンゾトリアゾール系等の有機化合物を
混合したものを塗布することにより形成することができ
る。
【0009】前記基板を平面視したとき、前記第1の領
域と第2の領域との境界線から第1の領域内のシール材
に至るまでの距離が2mm以下であることが好ましい。
第1の領域内にも液晶は存在するが、この第1の領域内
において液晶が存在している部分が幅2mm以下であれ
ば、この部分の液晶に紫外線が照射されても液晶パネル
特性に悪影響が生じる心配がない。前記基板を平面視し
たときに、前記第1の領域の周囲のうちの3方が前記第
2の領域によって囲まれるように構成すれば、紫外線が
透過する第1の領域を必要最小限に小さくすることがで
きる。前記第1の領域が、前記基板の一端部の帯状領域
であり、該基板の残り全部が前記第2の領域である構成
とすれば、第2の領域の形状が単純であるので形成が容
易であるとともに、広い範囲の液晶が第2の領域によっ
て紫外線から保護される。前記第1の領域が、前記基板
の一端部の帯状領域であり、該帯状の第1の領域に隣接
する帯状領域が前記第2の領域である構成とすれば、第
2の領域の形状が単純かつ小さいので形成が容易であ
り、遮光マスクを併用することにより広い範囲の液晶を
保護することができる。また液晶パネルの表示領域に第
2の領域が存在しない構成とすることが可能である。
【0010】本発明はまた、離間して対向配置された一
対の基板と、前記一対の基板を貼り合わせるとともに該
基板間で額縁状に形成されその一部位に開口部を有する
シール材と、前記一対の基板間でシール材によって囲ま
れた間隙に前記開口部を通じて注入された液晶と、前記
開口部を封止する光硬化型樹脂からなる封止材を有して
おり、前記一対の基板の少なくとも一方の基板は、この
基板を平面視したときに、前記封止材と該封止材に隣接
する前記シール材の一部とを含む第1の領域と、該第1
の領域に隣接しており、該第1の領域よりも紫外線透過
率が低い第2の領域を有する液晶装置の製造方法であっ
て、少なくとも一方の基板の内側面上または外側面上
に、紫外線遮断膜を設けて前記第2の領域を形成する工
程と、前記紫外線遮断膜を設けた後に前記一対の基板を
未硬化のシール材を介して貼り合わせる工程と、前記一
対の基板を貼り合わせた後に前記未硬化のシール材を硬
化する工程と、前記シール材を硬化した後に前記開口部
を通じて前記基板とシール材とに囲まれた間隙に液晶を
注入する工程と、前記液晶を注入後、前記開口部に未硬
化の封止材を塗布する工程と、前記封止材に光を照射し
て該封止材を硬化する工程を含むことを特徴とする液晶
装置の製造方法を提供する。前記本発明の液晶装置の製
造方法において、各工程の実施順序は、順序が前記によ
り特定されたものを除き限定されるものではなく、液晶
パネルの構成および目的に応じて適宜選択されるべきで
ある。また可能なら2以上の工程を同時に実施してもよ
い。前記液晶装置の製造方法によれば、封止材に光を照
射する工程に先立って、第2の領域に紫外線遮断膜を形
成する工程が含まれているので、前記封止材硬化工程に
おいて、紫外線による液晶の劣化が生じるのが防止され
る。前記紫外線遮断膜を少なくとも一方の基板の内側面
または外側面に設け、この紫外線遮断膜が形成されてい
る基板側から前記封止材に光を照射してもよく、あるい
は、前記紫外線遮断膜を両方の基板の内側面に設け、前
記開口部が開口している端面側から前記封止材に光を照
射してもよい。
【0011】本発明は更に、前記のいずれかの液晶装置
を備えた電子機器を提供する。本発明の電子機器は、開
口部の封止材およびその周辺部を含む第1の領域に隣接
して紫外線透過率が低い第2の領域が設けられているの
で、封止材を硬化させるために紫外線が照射されても、
液晶が紫外線によって劣化するのが防止され、良好な液
晶パネル特性が維持される。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明の実
施形態1を図1および図2を参照して説明する。図1お
よび図2は実施形態1の液晶装置における液晶パネル
(以下「本液晶パネル」という)の概略構成を示したも
ので、図1は平面図、図2は図1中A−A線に沿う断面
図である。ただし、例えば電極、配向膜、偏光板、位相
差板など本発明の説明に不要な要素は省略してある。ま
た各構成要素の寸法は実体を反映するものではない。本
実施形態の液晶パネルにおける液晶の駆動方式はパッシ
ブマトリクス方式が採用されるが、他の方式、例えばア
クティブマトリクス方式その他であっても差し支えな
い。
【0013】図1および図2に示すように、本液晶パネ
ルは、基本的には、離間して対向配置された一対のガラ
ス基板、すなわち第1基板10および第2基板20と、
前記一対の基板10,20に挟持されて額縁状に形成さ
れその一部位に開口部31を有するシール材30とに囲
まれたセル40内に液晶41が充填されている。本実施
形態においてシール材30は熱硬化性樹脂で形成されて
おり、開口部30は光硬化型樹脂からなる封止材32に
よって封止されている。また第1基板10と第2基板2
0とは、本液晶パネルを平面視したとき、開口部31に
対向する一辺、およびこの辺に隣り合う一辺において、
一方の基板の端部が他方の基板から突出するように対向
配置されている。本液晶パネルにおいて、第1基板の内
側面上には、開口部31が形成されている側の一端部の
帯状領域(第1の領域)61を除く全面に、紫外線遮断
膜50が設けられている。この紫外線遮断膜50が形成
されている領域が第2の領域51である。また図示して
いないが、第1基板10の内側面の紫外線遮断膜50上
には、基板側から順にITOなどの透明導電材からなる
多数のストライプ状の第1の電極および配向膜が形成さ
れている。一方、第2基板20の内側面には、基板側か
ら順に画素領域に対応してR(赤),G(緑),B
(青)の順に配列されたカラーフィルタ、セルギャップ
を隔てて第1電極と交差する位置に形成されたITOな
どの透明導電材からなる多数のストライプ状の第2電
極、および配向膜が形成されている。またセル40内に
は外圧に抗してセルギャップを一定に保つスペーサ42
が散布されている。本液晶パネルを平面視したとき、第
1の領域61と第2の領域51との境界線は、開口部3
1に隣接しているシール材30と平行であり、この境界
線からシール材30までの距離X(直線距離)は1mm
に形成されている。
【0014】液晶41は特に限定されず、用途に応じて
各種の液晶を用いることができる。本実施形態において
紫外線遮断膜50は、高屈折率の酸化チタンと低屈折率
の酸化珪素を6層積層して形成されたものが用いられて
いる。紫外線遮断膜50は、液晶41の紫外線による分
解特性に応じて、液晶41を分解する波長の紫外線を遮
断できるように構成することが好ましい。例えば、後述
の実験例に示されるように、液晶41がモニター用等に
一般的に用いられる液晶であるとき、紫外線遮断膜50
として330nm以下の波長の透過率が10%以下である
膜を設けることにより、光照射による液晶41の分解を
抑え、電圧保持率が低下するのを効果的に防止できる。
また液晶41が低電圧液晶であるとき、紫外線遮断膜5
0として350nm以下の波長の透過率が10%以下であ
る膜を設けることにより、光照射による液晶41の分解
を抑え、液晶比抵抗が低下するのを効果的に防止でき
る。本実施形態では、封止材32として紫外線硬化型樹
脂が用いられている。紫外線硬化型樹脂としては、例え
ばアクリル系紫外線硬化型樹脂が使用可能であり、これ
を硬化させるためには高圧水銀灯を用い波長365nmに
おいて3000mJ/cm2を照射するのが好ましい。
【0015】本液晶パネルを製造するには、予め第1基
板10上の所定の領域に紫外線遮断膜50を形成する以
外は、液晶を注入する工程までを周知の方法にて行うこ
とができる。すなわち、先ず第1基板10の一方の面の
うち第2の領域51となる部分にスパッタリングを繰り
返して無機膜を積層し、紫外線遮断膜50を形成する。
次に第1基板10の紫外線遮断膜50が形成された面に
フォトリソグラフィにより第1電極を形成し、更にその
上に配向膜を印刷し、所定の方向に配向させる。次に熱
硬化性樹脂を用い、第1基板10と第2基板20とが重
なり合う領域を囲むように未硬化のシール材30を額縁
状に形成する。このときシール材30の1部位に開口部
31を設ける。これと並行して第2基板20の一方の面
には、詳細を省略するがカラーフィルタおよび第2電極
を順次形成し、その上に配向膜を印刷し、所定の方向に
配向させ、更にその上にスペーサ42を散布しておく。
次に第1基板10と第2基板20とを、それぞれ配向膜
が内側を向くように重ね合わせ、両基板の外側面から内
側面に向かう方向に加圧すると同時に加熱を行って未硬
化のシール材30を硬化させる。次いで硬化したシール
材30に形成された開口部31を通じて真空吸引法によ
りセル40内に液晶を注入する。このようにしてセル4
0内に液晶を充填した後、開口部31に未硬化の光硬化
型樹脂からなる封止材32を塗布し、第1基板10側か
ら紫外線を照射して封止材32を硬化させることによっ
て開口部31を封止して、本液晶パネルを完成する。
【0016】なお、本実施形態ではシール材30として
熱硬化型樹脂を用い、これを加熱することによって硬化
したが、光硬化型樹脂を用い、光照射によりこれを硬化
させてもよい。光硬化型樹脂を用いる場合には、本液晶
パネルを平面視したときに、第2の領域51が、シール
材30が形成される部分を覆わないように構成すること
が好ましい。
【0017】本液晶パネルは、第1基板10の第2の領
域51、すなわち開口部31を含む第1の領域61を除
いた全面が紫外線遮断膜50によって覆われているの
で、第1基板10側から照射された紫外線は紫外線遮断
膜50に遮断されて第2の領域51内の液晶には達しな
い。一方、第1の領域61では紫外線が第1基板10を
透過して開口部31に塗布された封止材32に達し、こ
れにより封止材32が硬化する。したがって、紫外線に
よる液晶の分解を防止しつつ、封止材32を硬化するこ
とができる。
【0018】また、本実施形態では、封止材32として
紫外線硬化型樹脂を用いたが、これに代えて可視光硬化
型樹脂を用いることができる。可視光硬化型樹脂は可視
光領域に最大感度があるが、300nm程度までの紫外線
領域にも感度を有しており、より効率よく樹脂を硬化さ
せるには、可能な範囲で紫外線を照射するのが好まし
い。したがって、封止材32として、可視光硬化型樹脂
を用いた場合にも、紫外線硬化型樹脂を用いた場合と同
様の光照射条件とすることができ、同様の効果を得るこ
とができる。
【0019】ここで、図3のスペクトルグラフを用い
て、紫外線遮断膜50を透過する光の波長と、液晶41
に及ぼす影響を説明する。図3は、一般的な液晶の光透
過率を示している。この図において横軸は光波長を示
し、縦軸は液晶の最高透過率を1としたときの透過率比
を示している。また図中実線は、モニター用等に一般的
に使用される液晶、破線は低消費電力を要求されるパネ
ルに使用される低電圧液晶の特性をそれぞれ示してい
る。この図からわかるように、モニター用等に使用され
る液晶(実線)は330nm以下で光の吸収が大きくな
る。また低電力液晶(破線)は350nm以下で光の吸収
が大きくなる。そして、液晶の分解は前記の光吸収率に
対応しており、モニター用等に使用される液晶(実線)
は330nm以下、また低電力液晶(破線)は350nm以
下の光が照射されると、液晶が分解することがわかっ
た。一方、封止材32として用いる光硬化性樹脂の波長
感度は、一般に紫外線硬化性樹脂の場合は波長310nm
付近に感度のピークがあり、ピーク波長からずれるに伴
って波長感度は低下する。可視光硬化性樹脂の場合は波
長400nmないし450nm付近に最大感度があるが、こ
の波長感度はなだらかに短波長側に伸び、300nm付近
まで感度を有している。これらの観点から、モニター用
等に使用される液晶を使用する場合には、第1基板10
の第2の領域51に形成する紫外線遮断膜50として波
長330nm以下の光を遮断するものを用いれば、封止材
32として紫外線硬化性樹脂または可視光硬化性樹脂の
いずれを用いても光照射により封止材32を硬化させる
ことができると共に、セル40内の液晶41の分解を抑
制することができる。また、紫外線遮断膜50として波
長350nm以下の光を遮断するものを用いれば、液晶が
モニター用等に使用される液晶であっても又低電力液晶
であっても、光照射により封止材32を硬化させること
ができると共に、セル40内の液晶41の分解を抑制す
ることができる。
【0020】(実験例1)前記実施形態1の液晶パネル
において、紫外線遮断膜50として光遮断特性が異なる
ものをそれぞれ用いたときの電圧保持率を調べた。すな
わち、照度が365nmで130mW/cm2の紫外線を7
0秒間照射したときに、紫外線遮断膜50の透過率が9
%となる波長(以下、カット波長ということもある)が
310nm、320nm、330nm、340nmであるときの
本液晶パネルの電圧保持率を測定した。なおいずれの紫
外線遮断膜50も波長380nm以上での領域での透過率
は80%以上であり、紫外線の照射によって封止材32
は良好に硬化した。液晶41としては、液晶の中でも比
較的安定性が高いTFTモニター用の液晶を用いた。そ
の結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1の結果より、液晶がTFTモニター用
の液晶であるとき、紫外線遮断膜50として330nm以
下の波長の透過率が低い膜を設けることにより、光照射
によって液晶が分解し電圧保持率が低下するのを防止し
つつ、封止材32を硬化できることがわかった。
【0023】(実験例2)実験例1において、紫外線遮
断膜50における波長330nm以下の平均透過率を変化
させたときの電圧保持率を調べた。すなわち、照度が3
65nmで130mW/cm2の紫外線を70秒間照射した
ときに、紫外線遮断膜50の波長330nm以下での平均
透過率が5%、10%、15%、20%であるときの本
液晶パネルの電圧保持率を測定した。その結果を表2に
示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2の結果より、液晶がTFTモニター用
の液晶であるとき、紫外線遮断膜50として330nm以
下の波長の透過率が10%以下である膜を設けることに
より、光照射によって液晶が分解し電圧保持率が低下す
るのを効果的に防止しつつ、封止材32を硬化できるこ
とがわかった。
【0026】(実験例3)実験例1において、液晶41
を、液晶の中でも最も不安定な部類に属する低電圧液晶
に変えた他は同様にして液晶パネルを作製し、紫外線遮
断膜50のカット波長を変化させながら液晶パネルの液
晶比抵抗を測定した。その結果を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】表3の結果より、液晶が形態電話用等の低
電圧液晶であるとき、紫外線遮断膜50として350nm
以下の波長の透過率が低い膜を設けることにより、光照
射によって液晶が分解し比抵抗が低下するのを防止しつ
つ、封止材32を硬化できることがわかった。
【0029】(実験例4)実験例3において、紫外線遮
断膜50における波長350nm以下の平均透過率を変化
させたときの液晶比抵抗を調べた。すなわち、照度が3
65nmで130mW/cm2の紫外線を70秒間照射した
ときに、紫外線遮断膜の波長350nm以下での平均透過
率が5%、10%、15%、20%であるときの液晶比
抵抗を測定した。その結果を表4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】表4の結果より、液晶が低電圧液晶である
とき、紫外線遮断膜50として350nm以下の波長の透
過率が10%以下である膜を設けることにより、光照射
によって液晶が分解し液晶比抵抗が低下するのを効果的
に防止しつつ、封止材32を硬化できることがわかっ
た。
【0032】なお前記実施形態1では、第1基板10の
内側面上に紫外線遮断膜50を設けたが、これを第1基
板10の外側面上に設けてもよく、その場合も前記実験
例1〜4においては同様な結果が得られる。さらに、図
4に示すように第1基板10および第2基板の20の両
方の内側面上に紫外線遮断膜50を設けてもよく、この
場合には、両方の基板側から光照射を行って封止材32
の硬化を効率良く行うことが可能である。またこの場合
には、開口部31が設けられている側の基板端面10
a、20a側から紫外線を照射して封止材32を硬化さ
せることも可能である。第1基板10および第2基板の
20の両方の内側面のほぼ全域に紫外線遮断膜50を設
けることにより、両基板10,20内にその端面10
a,20aから入射された光が液晶41に達するのを防
止することができる。また、図示していないが第1基板
10および第2基板の20の両方の外側面上に紫外線遮
断膜50を設けてもよく、この場合には、両方の基板側
から光照射を行って封止材32の硬化を効率良く行うこ
とが可能である。
【0033】[実施形態2]図5および図6は実施形態
2の液晶装置における液晶パネルの概略構成を示したも
ので、図5は平面図、図6は図1中B−B線に沿う断面
図である。本実施形態の液晶パネルが前記実施形態1の
液晶パネルと大きく異なる点は、第2の領域52が帯状
に設けられている点である。図5および図6において図
1および図2と同じ構成要素には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。すなわち、本実施形態においては、
第1基板10の内側面上には、開口部31が形成されて
いる側の一端部の帯状領域を第1の領域61とし、この
第1の領域61に隣接しかつ第1の領域61と平行な帯
状領域(第2の領域)52に、紫外線遮断膜50が設け
られている。帯状の第2の領域52の幅は任意に設定可
能であるが、第2の領域52の外縁が液晶パネルの表示
領域外に位置するように構成した方が、液晶パネルの表
示特性上好ましい。本実施形態において、液晶パネルを
平面視したとき、第1の領域61と第2の領域52との
境界線から第1の領域61内のシール材30までの距離
X(直線距離)は2mm以下とすることが好ましく、1
mm程度がより好ましい。封止材32としては紫外線硬
化型樹脂を用いてもよく、可視光硬化型樹脂を用いても
よい。
【0034】本実施形態の液晶パネルは、前記実施形態
1において紫外線遮断膜50の形状を変更する他は同様
にして製造することができる。ただし、封止材32を硬
化させる工程では、図6に示すように、少なくとも、液
晶41が存在する領域であって第1および第2の領域に
含まれていない領域を覆うように、第1基板10の上方
に遮光マスク70を配した状態で、第1基板10側から
紫外線を照射する。また第1基板10上に遮光マスク7
0を配した状態で、遮光マスク70の一端部70aと第
2の領域52との重なり幅Yが2mm以上であることが
好ましい。この重なり幅Yが2mmより小さいと、照射
された紫外線の回り込みにより第2の領域52の外側の
液晶に紫外線が達することがあり、液晶の分解が発生し
て表示ムラ等の特性劣化を引き起こすおそれがある。
【0035】本実施形態の液晶パネルは、第1基板1の
第2の領域52、すなわち開口部31を含む第1の領域
61に隣接する帯状の領域が紫外線遮断膜50によって
覆われているので、遮光マスク70を併用して第1基板
10側から紫外線を照射することにより、セル40内の
液晶41の分解を防止しつつ、封止材32を硬化するこ
とができる。なお前記実施形態2では、第1基板10の
内側面上に紫外線遮断膜50を設けたが、これを第1基
板10の外側面上に設けてもよく、その場合も同様な効
果が得られる。また、図示していないが第1基板10お
よび第2基板の20の両方の内側面上または外側面上に
帯状の紫外線遮断膜50を設けて第2の領域52を形成
してもよく、この場合には、両方の基板側から光照射を
行って封止材32の硬化を効率良く行うことが可能であ
る。
【0036】[実施形態3]図7は実施形態3の液晶装
置における液晶パネルの概略構成を示す平面図である。
本実施形態の液晶パネルが前記実施形態1の液晶パネル
と大きく異なる点は、第1の領域62の周囲の3方を囲
むように第2の領域53が設けられている点である。図
7において図1と同じ構成要素には同一の符号を付して
その説明を省略する。すなわち、第1基板10の内側面
上には、開口部31およびその周囲を含む基板端部の矩
形領域(第1の領域62)を除く全面に、紫外線遮断膜
50が設けられている。この紫外線遮断膜50が形成さ
れている領域が第2の領域53である。 本実施形態に
おいても、本液晶パネルを平面視したとき、第1の領域
62と第2の領域53との境界線からシール材30まで
の距離X(直線距離)が2mm以下であることが好まし
く、1mm程度がより好ましい。なお第1の領域62の
平面形状は矩形に限らず、開口部31およびこれに隣接
するシール材30の一部を含む形状であればよく、適宜
変更可能であるが、液晶パネルを平面視したときに、第
1の領域62と第2の領域53との境界線からシール材
30までの直線距離が2mmより大きくならないように
設計することが好ましい。封止材32としては紫外線硬
化型樹脂を用いてもよく、可視光硬化型樹脂を用いても
よい。本実施形態の液晶パネルは、前記実施形態1にお
いて紫外線遮断膜50の形状を変更する他は同様にして
製造することができる。
【0037】本実施形態の液晶パネルは、第1基板10
の第2の領域53、すなわち開口部31およびその周囲
を除く全面が紫外線遮断膜50によって覆われているの
で、第1の基板10側から紫外線を照射することによっ
て、セル内の液晶の劣化を防止しつつ、封止材32を硬
化することができる。なお前記実施形態3では、第1基
板10の内側面上に紫外線遮断膜50を設けたが、これ
を第1基板10の外側面上に設けてもよく、その場合も
同様な効果が得られる。また、図示していないが、第1
基板10および第2基板の20の両方の内側面上に紫外
線遮断膜50を設けて第2の領域53を形成してもよ
く、この場合には、両方の基板側から光照射を行って封
止材32の硬化を効率良く行うことが可能である。また
この場合には、開口部31が設けられてる側の基板端面
側から紫外線を照射して封止材32を硬化させることも
可能である。さらに、第1基板10および第2基板の2
0の両方の外側面上に紫外線遮断膜50を設けてもよ
く、この場合には、両方の基板側から光照射を行って封
止材32の硬化を効率良く行うことが可能である。
【0038】尚、前記の各実施形態では、紫外線遮断膜
50を無機膜を積層して形成したが、単層の無機膜でも
よく、有機樹脂膜形成されていてもよく、あるいは無機
膜と有機樹脂膜とを積層して形成してもよい。
【0039】以下、本発明の液晶装置を備えた電子機器
の具体例について説明する。図8は、携帯電話の一例を
示した斜視図である。この図において、符号1000は
携帯電話本体を示し、符号1001は上記の電気光学装
置を用いた液晶表示部を示している。図9は、腕時計型
電子機器の一例を示した斜視図である。この図におい
て、符号1100は時計本体を示し、符号1101は上
記の電気光学装置を用いた液晶表示部を示している。図
10は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置
の一例を示した斜視図である。この図において、符号1
200は情報処理装置、符号1202はキーボードなど
の入力部、符号1204は情報処理装置本体、符号12
06は上記の電気光学装置を用いた液晶表示部を示して
いる。図8ないし図10に示す電子機器は、上記の液晶
装置を用いた液晶表示部を備えたものであるので、封止
材を硬化させる工程で液晶の分解が生じておらず、この
ような液晶の劣化に起因する表示ムラ、焼き付き、クロ
ストークの発生やコントラストの低下が防止されてい
る。したがって高コントラストで、視認性に優れた電子
機器を実現することができる。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、液晶パネルのシール材の開口部を封止する封止
材とその周辺部を含む第1の領域に隣接して紫外線透過
率が低い第2の領域が設けられているので、紫外線によ
って劣化し易い液晶を第2の領域で保護し、封止材およ
びその周辺にのみ選択的に紫外線を照射することが可能
である。したがって、紫外線による液晶の劣化を防止し
つつ封止材を硬化させることができるので、液晶の劣化
に起因する表示ムラ、焼き付き、クロストークの発生や
コントラストの低下が防止され、高コントラストで、視
認性に優れた液晶装置および電子機器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の液晶表示装置における
液晶パネルの概略構成を示した平面図である。
【図2】 図1中A−A線に沿う断面図である。
【図3】 液晶の光透過率の波長依存性を示すグラフで
ある。
【図4】 本発明の実施形態1の変形例を示した断面図
である。
【図5】 本発明の実施形態2の液晶表示装置における
液晶パネルの概略構成を示した平面図である。
【図6】 図5中B−B線に沿う断面図である。
【図7】 本発明の実施形態3の液晶表示装置における
液晶パネルの概略構成を示した平面図である。
【図8】 本発明の電子機器の例を示す斜視図である。
【図9】 本発明の電子機器の例を示す斜視図である。
【図10】 本発明の電子機器の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10…第1基板 20…第2基板 30…シール材 31…開口部 32…封止材 40…セル 41…液晶 50…紫外線遮断膜 51,52,53…第2の領域 61,62…第1の領域 70…遮光マスク

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間して対向配置された一対の基板と、 前記一対の基板を貼り合わせるとともに該基板間で額縁
    状に形成されその一部位に開口部を有するシール材と、 前記一対の基板間でシール材によって囲まれた間隙に注
    入された液晶とを有する液晶装置であって、 前記開口部を封止する光硬化型樹脂からなる封止材を有
    し、 前記一対の基板の少なくとも一方の基板は、この基板を
    平面視したときに、前記封止材と該封止材に隣接する前
    記シール材の一部とを含む第1の領域と、該第1の領域
    に隣接しており、該第1の領域よりも紫外線透過率が低
    い第2の領域を有することを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の領域は、330nm以下の波長
    域における紫外線透過率が10%以下であることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の領域は、350nm以下の波長
    域における紫外線透過率が10%以下であることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の領域は、基板の内側面上また
    は外側面上に紫外線透過率が低い膜が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記紫外線透過率が低い膜は、無機膜に
    より形成されたことを特徴とする請求項4に記載の液晶
    装置。
  6. 【請求項6】 前記紫外線透過率が低い膜は、屈折率が
    異なる複数の無機膜を積層して形成されたことを特徴と
    する請求項4に記載の液晶装置。
  7. 【請求項7】 前記紫外線透過率が低い膜は、有機樹脂
    膜により形成されたことを特徴とする請求項4に記載の
    液晶装置。
  8. 【請求項8】 前記紫外線透過率が低い膜は、無機膜と
    有機樹脂膜とを積層して形成されたことを特徴とする請
    求項4に記載の液晶装置。
  9. 【請求項9】 前記基板を平面視したとき、前記第1の
    領域と前記第2の領域との境界線から前記第1の領域内
    のシール材に至るまでの距離が2mm以下であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の
    液晶装置。
  10. 【請求項10】 前記基板を平面視したとき、前記第1
    の領域の周囲のうちの3方が前記第2の領域によって囲
    まれていることを特徴とする請求項1ないし請求項9の
    いずれかに記載の液晶装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の領域が、前記基板の一端部
    の帯状領域であり、該基板の残り全部が前記第2の領域
    であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいず
    れかに記載の液晶装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の領域が、前記基板の一端部
    の帯状領域であり、該帯状の第1の領域に隣接する帯状
    領域が前記第2の領域であることを特徴とすることを特
    徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の液
    晶装置。
  13. 【請求項13】 離間して対向配置された一対の基板
    と、前記一対の基板を貼り合わせるとともに該基板間で
    額縁状に形成されその一部位に開口部を有するシール材
    と、前記一対の基板間でシール材によって囲まれた間隙
    に前記開口部を通じて注入された液晶と、前記開口部を
    封止する光硬化型樹脂からなる封止材を有しており、前
    記一対の基板の少なくとも一方の基板は、この基板を平
    面視したときに、前記封止材と該封止材に隣接する前記
    シール材の一部とを含む第1の領域と、該第1の領域に
    隣接しており、該第1の領域よりも紫外線透過率が低い
    第2の領域を有する液晶装置の製造方法であって、 少なくとも一方の基板の内側面上または外側面上に紫外
    線透過率が低い膜を設けて前記第2の領域を形成する工
    程と、 前記紫外線透過率が低い膜を設けた後に前記一対の基板
    を未硬化のシール材を介して貼り合わせる工程と前記一
    対の基板を貼り合わせた後に前記未硬化のシール材を硬
    化する工程と、前記シール材を硬化した後に前記開口部
    を通じて前記基板とシール材とに囲まれた間隙に液晶を
    注入する工程と前記液晶を注入した後に前記開口部に未
    硬化の封止材を塗布する工程と、 前記封止材に光を照射して該封止材を硬化する工程を含
    むことを特徴とする液晶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記紫外線透過率が低い膜が、少なく
    とも一方の基板の内側面または外側面に設けられてお
    り、この紫外線透過率が低い膜が形成されている基板側
    から前記封止材に光を照射することを特徴とする請求項
    13記載の液晶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記紫外線透過率が低い膜が、両方の
    基板の内側面に設けられており、前記開口部が開口して
    いる側の前記基板端面側から前記封止材に光を照射する
    ことを特徴とする請求項13記載の液晶装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項15のいずれか
    に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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