JP2002097610A - 車両走行路における防音方法 - Google Patents

車両走行路における防音方法

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JP2002097610A
JP2002097610A JP2000288853A JP2000288853A JP2002097610A JP 2002097610 A JP2002097610 A JP 2002097610A JP 2000288853 A JP2000288853 A JP 2000288853A JP 2000288853 A JP2000288853 A JP 2000288853A JP 2002097610 A JP2002097610 A JP 2002097610A
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wall
sound insulating
road
vehicle travel
air layer
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JP2000288853A
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English (en)
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Norihiro Ikeda
典弘 池田
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Kictec Inc
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Kictec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来からの車両走行路における防音方法に対す
る既成概念から離れ、新規かつ斬新な車両走行路におけ
る防音方法を提供すること。 【解決手段】車両走行路における防音方法は、車両走行
路用防音壁5を構成する内外壁6、7間に、外気と連通
する略鉛直方向の空気層8を形成し、この空気層8を太
陽熱によって暖めることによって上昇気流を発生させ、
この上昇気流を車両走行路用防音壁5の上端から外部へ
放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両走行路におけ
る防音方法、詳しくは、道路、線路等車両走行路におい
て、走行中の車両が発する騒音の車両走行路周辺への拡
散を防止するための防音方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、道路、線路等車両走行路
には、走行中の自動車、電車等が発する騒音による周辺
住民への影響を低減させる対策として防音壁が設けられ
てものがある。
【0003】従来の防音壁は、パネル式が一般的であ
り、防音壁に組み込む材料に遮音作用及び吸音作用をも
つものを使用し、例えば、遮音材として亜鉛鉄板を、吸
音材としてグラスウール又はセラミックを用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来からの
車両走行路における防音方法に対する既成概念から離
れ、新規かつ斬新な車両走行路における防音方法を提供
することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による車両走行路
における防音方法は、車両走行路用防音壁を構成する内
外壁間に、外気と連通する略鉛直方向の空気層を形成
し、この空気層を太陽熱によって暖めることによって上
昇気流を発生させ、この上昇気流を前記車両走行路用防
音壁の上端から外部へ放出することを特徴とする。
【0006】ここで、前記空気層は加熱手段によって暖
められるとともに前記上昇気流の速度は送風手段によっ
て増大される。
【0007】また、前記上昇気流は整流手段によって車
両走行路の内側方向へ曲げて放出される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0009】図1は、一実施形態に係る車両走行路にお
ける防音方法を実施するための防音壁の断面構成を示
す。
【0010】図1において、1は高架式道路の橋桁、2
は舗装路面(車両走行路)を表している。橋桁1の端部
にはコンクリート壁3が形成されており、このコンクリ
ート壁3の上に一般的な防音パネル4が配設されてい
る。なお、図1に示す防音パネル4は、亜鉛鉄板からな
る遮音材4aとグラスウールからなる吸音材4bが組み
込まれている。
【0011】本発明による防音壁5は、コンクリート壁
3の外面と防音パネル4の外面、上面とを覆うように設
けられている。防音壁5は内壁6及び外壁7を備える。
内外壁6、7間には、略鉛直方向の空気層8が形成され
ている。内壁6及び外壁7はそれぞれ透明なプラスチッ
ク材料例えばポリカーボネートからなり、太陽熱によっ
て空気層8が暖められ上昇気流を発生させるようにして
いる。なお、内壁6及び外壁7は遮音作用を発揮するも
のであることはいうまでもない。
【0012】内外壁6、7の下端は開口しており、この
開口部9を介して空気層8が外気と連通している。ま
た、内外壁6、7の上端は開口しており、外壁7の上端
部7aは舗装路面2側に傾斜している。そして、この傾
斜部(整流手段)7aの上に太陽電池10が配設されて
いる。
【0013】内外壁6、7間にファンヒータ(加熱手段
及び送風手段)11が配置されている。ファンヒータ1
1は太陽電池10を駆動源としており、空気層8を積極
的に暖めるとともに上昇気流の速度を増大させる。な
お、ファンヒータ11は、舗装路面2の延長方向に適宜
間隔で設けられる。
【0014】上記のように構成された防音壁5において
は、昼間、空気層8が内壁6及び外壁7を通して太陽熱
を受けて暖められ上昇気流となる。さらに、太陽電池1
0の起電力によってファンヒータ11が駆動され、空気
層8がより一層暖められるとともに上昇気流の速度が増
大する。この上昇気流は、外壁7の傾斜部7aによって
舗装路面2の内側方向へ曲げられて放出される。そし
て、この放出された上昇気流は、走行中の自動車が発す
る騒音を高架式道路の外側へ伝播しにくくする。なお、
上昇気流によって外気が開口部9から内外壁6、7間に
取り込まれて新たな空気層8が形成され、上昇気流が連
続して発生する。なお、夜間は太陽電池10の起電力が
殆ど無いため、ファンヒータ11の駆動源が問題となる
が、例えば、昼間に太陽電池10の起電力を電気二重層
コンデンサなどに蓄電しておき、夜間、このコンデンサ
の蓄電を利用してファンヒータ11を駆動することが考
えられる。また、夜間は、商用電源を利用してファンヒ
ータ11を駆動するようにしてもよい。
【0015】また、防音壁5の内壁6は、互いに垂直に
立設された外壁部61と内壁部62とを有し、外壁部6
1の内面及び内壁部62の内面には、それぞれ、上下方
向に複数の、表面に吸音材を施した分岐プレート部61
a及び62aが突設されており、これらの分岐プレート
部61a、62aは、いずれも上方へ傾斜しており、ま
た、上下方向に向かって千鳥足形状となるような断面形
状を有している。これらの分岐プレート部61a、62
aは、内壁部62の貫通孔62bを通って内壁部62と
外壁部61との間の空間に入り込んだ騒音を多重回折及
び相互干渉させる作用を発揮し、騒音低減を図ることが
できる。
【0016】以上説明したように、本実施形態による車
両走行路における防音方法は、車両走行路用防音壁5を
構成する内外壁6、7間に、外気と連通する略鉛直方向
の空気層8を形成し、この空気層8を太陽熱によって暖
めることによって上昇気流を発生させ、この上昇気流を
車両走行路用防音壁5の上端から外部へ放出することを
主な特徴とする。
【0017】この実施形態によると、外部へ放出される
上昇気流によって、走行中の自動車が発する騒音が高架
式道路の外側へ伝播しにくくなり、周辺住民が受ける騒
音による影響が少なくなることが期待できる。また、こ
の上昇気流によって排気ガスが高架式道路上に止どまり
排気ガスが外部に放出される割合が減少する効果も期待
できる。さらに、防音壁の上端から放出される上昇気流
がいわば流体式防音壁として機能するようになることか
ら、この流体式防音壁部分まで通常の固体式防音壁を延
ばして設ける場合と比べ、防音壁全体の高さが低くな
り、防音壁が走行中の自動車の乗員に与える圧迫感が少
なくなる、防音壁の外観が改善されるなどの効果も生じ
る。
【0018】また、この実施形態は、空気層8がファン
ヒータ(加熱手段)11によって暖められるとともに上
昇気流の速度がファンヒータ(送風手段)11によって
増大されることを特徴とする。
【0019】これにより、より一層の騒音防止効果及び
排気ガス拡散防止効果を期待することができる。
【0020】さらに、この実施形態は、上昇気流が外壁
7の傾斜部(整流手段)7aによって舗装路面(車両走
行路)2の内側方向へ曲げて放出されることを特徴とす
る。
【0021】これにより、さらに一層の騒音防止効果及
び排気ガス拡散防止効果を期待することができる。
【0022】なお、上記実施形態は、高架式道路に適用
した場合を示したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、平地に敷設された道路、鉄道にも適用できるこ
とはいうまでもない。
【0023】また、上記実施形態において、ファンヒー
タ11の運転状態を太陽熱の強さ、外気温度、空気層温
度などに応じて最適制御し、変化する環境条件に応じて
十分な防音効果を発揮できるシステムを構築するように
してもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によると、外部へ放出される上昇
気流によって、走行中の車両が発する騒音が車両走行路
の外側へ伝播しにくくなり、周辺住民が受ける騒音によ
る影響が少なくなることが期待できる。また、この上昇
気流によって排気ガスが車両走行路上に止どまり排気ガ
スが外部に放出される割合が減少する効果も期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両走行路における
防音方法を実施するための防音壁の断面構成図である。
【符号の説明】
2 舗装路面(車両走行路) 5 車両走行路用防音壁 6 内壁 7 外壁 7a 傾斜部(整流手段) 8 空気層 11 ファンヒータ(加熱手段、送風手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行路用防音壁を構成する内外壁間
    に、外気と連通する略鉛直方向の空気層を形成し、この
    空気層を太陽熱によって暖めることによって上昇気流を
    発生させ、この上昇気流を前記車両走行路用防音壁の上
    端から外部へ放出することを特徴とする車両走行路にお
    ける防音方法。
  2. 【請求項2】 前記空気層を加熱手段によって暖めると
    ともに前記上昇気流の速度を送風手段によって増大させ
    ることを特徴とする請求項1記載の車両走行路における
    防音方法。
  3. 【請求項3】 前記上昇気流を整流手段によって車両走
    行路の内側方向へ曲げて放出することを特徴とする請求
    項1又は2記載の車両走行路における防音方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051505A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Univ Kinki 背後気流層を有する大気汚染物質除去型防音壁
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