JP2002097302A - 水性ゲル組成物 - Google Patents

水性ゲル組成物

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JP2002097302A
JP2002097302A JP2000287821A JP2000287821A JP2002097302A JP 2002097302 A JP2002097302 A JP 2002097302A JP 2000287821 A JP2000287821 A JP 2000287821A JP 2000287821 A JP2000287821 A JP 2000287821A JP 2002097302 A JP2002097302 A JP 2002097302A
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gel
aqueous gel
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water
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JP2000287821A
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Toshio Abe
敏夫 阿部
Takeshi Kodama
武 児玉
Michie Neishi
美智枝 根石
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Fumakilla Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精製度が比較的高くなくても透明度が得られ
る、カラギーナンを使用した水性ゲル組成物の提供。 【解決手段】 カラギーナンを0.1〜6.0重量%、
常温(室温20〜25℃)で液状であり水に難溶な性質
を示す透明化助剤を3〜15重量%、1価若しくは2価
の金属塩或いは糖類からなるゲル補強剤を0.05〜
1.0重量%、可溶化剤を1〜20重量%及び水から水
性ゲル組成物を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性ゲル組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水性ゲル組成物の主原料となるゲ
ル化剤には、紅藻類のイバラノリ属、キリンサイ属等か
ら熱水又はアルカリ水溶液で抽出されるカラギーナンと
呼ばれる直鎖状の天然多糖類が多く用いられており、ゲ
ル強度等ゲル性質の決定には添加剤としてカリウム塩や
カルシウム塩等の金属塩が配合されている。カラギーナ
ンゲルの強度を上げるにはカリウム塩が最も効果が高
く、又カルシウム塩を配合することでゲルからの遊離水
生成の抑制にも効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
カラギーナンは透明なゲル組成物を生成しにくく、美麗
なゲル外観やゲル内部の視認性を求める上で実用的であ
るとは言い難く、このためカラギーナンを用いた透明な
水性ゲルの生成には今までにも種々の試みがなされてい
る(特開昭62−41661号公報、特開昭63−43
666号公報、特開昭63−260956号公報)。カ
ラギーナンゲルの透明度を出すためにはカラギーナンの
精製が必要であり、又その透明度の向上にはカラギーナ
ン中に含まれるCa化合物の含有率を下げるためにカラ
ギーナンの精製度を上げ、Ca含有率を低く抑えておく
(特開平10−226749号公報)等という問題があ
った。本発明では、カラギーナンを含有する水性ゲル化
剤を用いた水性ゲル組成物に関し、カラギーナンの精製
度を高めなくても透明性に優れ、かつその透明性を保持
したゲル組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】組成物中のカルシウム含
有率が、組成物中のゲル化剤の量に対してCaO換算で
5.0重量%以下であるように水性ゲル組成物を構成す
る。更に特定すると、カラギーナンを0.1〜6.0重
量%、常温(室温20〜25℃)で液状であり水に難溶
な性質を示す透明化助剤を3〜15重量%、1価若しく
は2価の金属塩或いは糖類からなるゲル補強剤を0.0
5〜1.0重量%、可溶化剤を1〜20重量%及び水か
ら水性ゲル組成物を構成する。
【0005】
【作 用】上記のような本発明の水性ゲル組成物は、透
明度が比較的高いと共にその透明度の保持性が高い。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者らの研究によれば、水性
ゲル組成物中に、カラギーナンを0.1〜6.0重量
%、20〜25℃の水に無色透明に溶解できる濃度が
0.02g/mL以下のノニオン性界面活性剤或いは疎
水性溶剤を含有する、常温(室温20〜25℃)で液状
であり水に難溶な性質を示す透明化助剤を3〜15重量
%、1価若しくは2価の金属塩或いは糖類からゲル補強
剤を0.05〜1.0重量%、HLB値が13以上のノ
ニオン性界面活性剤及び水溶性アルコール溶剤を可溶化
剤として1〜20重量%、更に透明化助剤と可溶化剤の
和が5〜15重量%であり、かつ透明化助剤と可溶化剤
の比率が1:1〜1:4.5及び残部に水を配合する
と、カラギーナン中のCaの含有率が1.0%以下であ
る精製度の高いカラギーナンと同等の透明度を得ること
ができ、且つその透明性を保持できることを見出した。
これによって、組成物中のカルシウム含有率が、組成物
中のゲル化剤の量に対してCaO換算で5.0重量%以
下であるような水性ゲル組成物が提供される。
【0007】本発明に用いられるゲル化剤として、カラ
ギーナンはκ−型、ι−型、λ−型の内その何れを単独
で或いは2種以上を組み合わせて用いればよいものであ
るが、強いゲル形成という点においてκ−型が好まし
く、ゲル化剤中の配合量として50重量%以上配合する
ことがより一層好ましい。その他ゲル化剤としてはジェ
ランガム等の微生物多糖類、ペクチン等の植物多糖類、
コンニャクマンナン、ローカストビーンガム等の天然多
糖類、アガロース等の海草多糖類及びアルギン酸などが
挙げられるが、カラギーナンゲルの強度又は粘弾性向上
を図るため、上記多糖類を併用することもできる。本発
明において、組成物中のカルシウム含有率は組成物のゲ
ル化剤の量に対して、CaO換算で5.0重量%以下で
ある。この範囲以外のカラギーナンを用いた場合、即
ち、CaO換算のカルシウム含有率が5.0%を超える
場合、ゲル強度は向上するが、ゲルの濁化により透明度
が低下される。
【0008】本発明に用いられる透明化助剤は、20〜
25℃の水に無色透明に溶解できる濃度が0.02g/
mLであるノニオン性界面活性剤或いは疎水性溶剤を含
有する。前記疎水性溶剤としては、脂肪族炭化水素、脂
環式炭化水素、芳香族炭化水素、エステル、エーテルお
よびケトン等の溶剤が例示できる。また、ノニオン性系
界面活性剤、芳香剤、殺虫剤そのものも利用できる。ま
た、前記ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ヤシ
油脂肪酸ジエタノールアミド1:1型、ヤシ油脂肪酸ジ
エタノールアミド1:2型、ヤシ油脂肪酸モノエタノー
ルアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノ
ールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキ
シエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、等の脂肪
酸アルカノールアミド系:ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル等のポリオキシエチレンアルキル
エーテル系;ソルビタン脂肪酸エステル系:ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル系:ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル系:エチレングリコール脂肪酸エス
テル系等のものが挙げられるが、透明度の高さ、入手の
容易さ、品質の安定性といった理由により、ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチル
エーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のポリオキ
シエチレンアルキルエーテル系が好ましい。前記ノニオ
ン性界面活性剤は、エチレンオキシドの縮合モル数(以
下、nとする)をn=6以下とするものが好ましく、n
=5以下のものがより好ましい。
【0009】本発明に用いられるノニオン性界面活性剤
は、透明化助剤と可溶化剤の二つの目的で配合されるも
のである。可溶化剤として、該ノニオン性界面活性剤の
親水性親油性バランス(HLB)値は13以上であるこ
とが好ましく、この範囲以外のノニオン性界面活性剤を
用いた場合、即ち、HLB値が13未満である場合、水
に難溶な透明化助剤について、それを水溶化するには該
助剤量を大幅に増加させなければならず、それによりゲ
ルの形成は妨げられる。また、HLB値が極度に高くて
も、ゲル透明度を向上させる効果に劣り、好ましい結果
をもたらさない。可溶化剤として用いられるノニオン性
界面活性剤の例としては、前記透明化助剤のものと同じ
ものが挙げられるが、透明度および水溶性の高さから、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンセチルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコー
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の
ポリオキシエチレンアルキルエーテル系が好ましい。更
に該ノニオン性界面活性剤においては、エチレンオキシ
ドの縮合モル数をn=13以上とするものが好ましく、
n=14〜20のものがより好ましい。上記透明化助剤
と上記可溶化剤の和は、透明で安定なゲルの生成のた
め、ゲル組成物中5〜15重量%が好ましい。5重量%
未満であると、ゲル透明度が低く、15重量%を超える
と、ゲル非形成、ゲルを形成するが型崩れする或いは長
期保管による劣化を起こすなどする。また、上記透明化
助剤と上記可溶化剤の比率は1:1〜1:4.5となる
配合がよく、これは、ゲルの透明性を高く維持するとい
う理由によるものである。
【0010】また、本発明において、可溶化剤として、
水に難溶性の透明化助剤の溶解性を上げるために水溶性
アルコール溶剤が配合される。水溶性アルコール溶剤に
は、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、1−
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチル
アルコール、2−tert−ブチルアルコール、イソブ
チルアルコール、3−tert−ブチルアルコール、n
−3−メトキシ−3メチル−1−ブタノール、アミルア
ルコール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−
メチル−1−ブタノール、1−ヘキサノール、2−メチ
ル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノー
ル、2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−1−
ヘキサノール、1−デカノール、ペンジルアルコール、
1,2−プロパンジオール、グリセリン等のアルコール
系:2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノー
ル、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキ
シエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノー
ル、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエ
チレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、
ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジアセトアルール、トリエタノールア
ミン等の2以上の官能基を持つ化合物が挙げられるが、
ゲルの分解性の観点から見てエチルアルコール、1−プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコールが好まし
い。
【0011】本発明には、上記薬剤以外に、所望される
水性ゲルの用途目的に従い、香料、防黴剤、抗菌剤、酸
化防止剤、色素、殺虫剤、殺ダニ剤、防虫剤、昆虫成長
阻害剤、忌避剤、消臭剤等の各種添加剤及び薬剤を含有
することができる。以下、代表的な例を挙げる。香料と
しては、動物性又は植物性の天然香料;炭化水素、アル
コール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エ
ステル類等の人工香料が挙げられ、フルーティー調、フ
ローラル調、シトラス調、ウッディー調、フレッシュノ
ート調、ミックスフレーバー調、グリーン調、ミント
調、マリーン調、ムスク調等各種香調を有するものが挙
げられる。抗菌剤としては、エチルアルコール、プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、フェノール、
イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、チモー
ル、o−フェニルフェノール(OPP)、4−クロロ−
3,5−ジメチルフェノール(PCMX)、チアベンダ
ゾール(TBZ)、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸
クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、塩化セチルピリジニウム、クロロタロニル
(TPN)、カルペンダジン、トリクロサン、ポリリジ
ン、塩化リゾチーム、ε−ポリリシン、塩素化イソシア
ヌール酸等の有機系抗菌剤;シソ油(ペリラアルデヒ
ド、リモネン)カシア油(シンナムアルデヒド)、クロ
ーブ油(オイゲノール)、シトロネラ油(ゲラニオー
ル、シトロネラール)、ゲラニウム油(ゲラニオール、
シトロネラール)、レモン油(リモネン)、レモングラ
ス油(シトラール)、ネロリ油(リナロール)、シダー
ウッド油(ツヨプセン、セドロール、セドレン)、シダ
ーリーフ油(ツジョン)、ヒバ油(ツヨプセン)、ヒノ
キ材油(δ−カジネン、α−カジノール、α−ピネ
ン)、ヒノキリーフ油(ボルネオール、β−エレモー
ル、サビネン、リモネン)、シナモン油(シンナムアル
デヒド、オイゲノール)、アニス油(アネトール、アニ
スアルデヒド)、ガーリック油(ジアリルジスルフィ
ド、アリルジスルフィド)、ヒノキ油、ユーカリオイ
ル、柑橘種子抽出物、ショウガ抽出物(ジンゲオール、
ショウガオール)、茶抽出物(カテキン)、孟宗竹抽出
物、リゾチーム、プロポリス、カラシ・ワサビ抽出物、
ヒノキチオール、ヨモギエキス、ティーツリーオイル、
甘草抽出物、リモネン、オレガノ油、アリルカラシ油、
ペパーミント油、樟脳油、テレピン油、スターアニス油
等の植物抽出精油又は天然物由来抗菌剤(主成分)等が
挙げられる。ここでいう抗菌剤とは、広義に、防菌防黴
剤を意味するものであり、上記例に限定されるものでは
ない。消臭剤としては、孟宗竹抽出物、緑茶抽出エキ
ス、長鎖ペタイン化合物、柿抽出液の総称型タンニンを
主成分とした消臭剤、数種の植物エキスを混入した植物
系特殊消臭剤等が挙げられる。有機リン系殺虫剤の代表
的具体例としては、ダイアジノン;(2−イソプロピル
−4−メチルピリミジル−6)−ジエチルチオホスフェ
ート:フェニトロチオン、MEP;O,O−ジメチル−
O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェ
ート:ピリダフェンチオン;O,O−ジメチル−O−
(3−オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−
イル)ホスホロチオエート:マラチオン;ジメチルジカ
ルベトキシエチルジチオホスフェート:ディプテレック
ス;O,O−ジメチル−2,2,2−トリクロロ−1−
ハイドロキシエチル ホスホネイト:クロルピリホス;
O,O−ジエチル−O−(3,5,6−トリクロル−2
−ピリジル)−ホスホロチオエート:フェンチオン;
O,O−ジエチル−O−(3−メチル−4−メチルチオ
フェニル)−ホスホロチオエート:ジクロルポス;O,
O−ジメチル−2,2−ジクロロビニルホスフェート:
プロペタンホス;O−〔(E)−2−イソプロポキシカ
ルボニル−1−メチルビニル〕O−メチルエチルホスホ
ラミドチオエート:アベイト;O,O,O’,O’−テ
トラメチルO,O’−チオジ−P−フェニレン ホスホ
ロチオエート:プロチオホス;ジチオリン酸O−2,4
−ジクロロフェニル O−エチル S−プロピルエステ
ル:ホキシム;O,O−ジエチル−O−(α−シアノベ
ンジリデンアミノ)チオホスフェート等が挙げられる。
ピレスロイド系殺虫剤の代表的具体例としては、フタル
スリン;N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミ
ド)−メチルdl−シス/トランス−クリサンテマー
ト:dl・d−T80−フタルスリン;N−(3,4,
5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル d−シス
/トランス−クリサンテマート:フラメトリン;5−
(2−プロパギル)−3−フリルメチル クリサンテマ
ート:ペルメトリン;3−フェノキシベンジル dl−
シス/トランス−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジ
クロロビニル)シクロプロパンカルボキシラート:フェ
ノトリン;3−フェノキシベンジル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート:イミプロスリン;2,4−ジオ
キソ−1−(プロプ−2−イニル)−イミダゾリジン−
3−イルメチル(1R)−シス/トランス−クリサンテ
マート:フェンバレレート;α−シアノ−3−フェノキ
シベンジル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチル
ブチレート:シペルメトリン;α−シアノ−3−フェノ
キシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−
ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシラート:シフェノトリン;α−シアノ−3−フ
ェノキシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマ
ート:エトフェンプロックス;2−(4−エトキシフェ
ニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジル
エーテル:テフルスリン;2,3,5,6−テトラフル
オロ−4−メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジ
メチル−1−シクロプロパンカルボキシラート:フェン
プロパトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル
シス−トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロ
プロパンカルボキシラート:フェンフルスリン;2,
3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−dl−シス
/トランス3−(2,2−ジクロロビニル)2,2−ジ
メチル−1−シクロプロパンカルボキシラート、アレス
リン、レスメトリン、ペルメトリン、ネオピナミンフォ
ルテ、クリスロンフォルテ、エトフェンプロックス等が
挙げられる。カーバメート系殺虫剤としては、フェニル
系のN−メチル、または含窒素複素環系のN,N−ジメ
チルカルバミン酸エステル、オキシム系、ベンゾフラン
系のものなどを挙げることができる。昆虫成長阻害剤と
しては、ピリプロキシフェン;〔2−〔1−メチル−2
−(4−フェノキシフェノキシ)エトキシ〕ピリジ
ン〕:メトプレン;〔11−メトキシ−3,7,11−
トリメチル−2,4−ドデカジエノイックアシド−1−
メチルエチルエステル〕:フェノキシカルブ;〔エチル
〔2−(4−フェノキシフェノキシ)エチル〕カーバメ
ート〕:ジフルベンズロン;〔N−〔〔(4−クロロフ
ェニル)アミノ〕カルボニル〕−2,6−ジフロロベン
ズアミド〕:シロマジン;〔N−シクロプロピル−1,
3,5−トリアジン−2,4,6−トリアミン〕:テフ
ルベンズロン;〔N−〔〔(3,5−ジクロロ−2,4
−ジフロロフェニル)アミノ)カルボニル〕−2,6−
ジフロロベンズアミド〕:ハイドロプレン;〔(E,
E)−(+−)−エチル3,7,11−トリメチル−
2,4−ドデカジエノエイト〕等が挙げられる。その他
フィプロニル、ホウ酸、ヒドラメチルノン等、さらに、
メトキサジアゾン;〔5−メトキシ−3−(2−メトキ
シフェニル0−1,3,4−オキサジアゾール−2(3
H)−オン)〕などのオキサジアゾール系殺虫剤:イミ
ダクロプリド;〔1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミ
ン〕:アセタミプリド;〔N’−〔(6−クロロ−3−
ピリジイル)メチル〕N’−シアノ−N’メチルアセト
ンアミジイン〕などのクロロニコチン系殺虫剤等が挙げ
られる。上記各種添加剤等の配合は任意であり、本発明
の目的とする、透明で美麗なゲル外観やゲル内部視認性
を損なわない限りにおいて、配合することができる。上
記各種添加剤は、代表的な例として挙げるものであり、
所望の水性ゲルの使用目的に合致させたものであれば何
ら限定されるものではない。
【0012】本発明の実施例を以下に記すが、本発明は
下記実施例によって制限されるものではない。
【0013】実施例1 水性ゲルの基本処方として、ゲル化剤には、2種のκ−
型のみで構成したカラギーナンを使用した。一方は、C
a含有率がCaO換算にして1.1%であり、他方は、
Ca含有率がCaO換算にして1.5%のものを用い
た。透明化助剤には、香料及び2種のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルを用いた。ポリオキシエチレンアル
キルエーテルの内、一方は、エチレンオキシドの縮合モ
ル数(n)がn=7でありHLB値が12.1である。
他方は、エチレンオキシドの縮合モル数(n)がn=5
でありHLB値が10.2である。ゲル補強剤には、塩
化カリウムを基本に用い、以下記載の試験内容によって
各種金属塩を用いた。可溶化剤には、基本として、プロ
ピレングリコール及び2種のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルを用いた。ポリオキシエチレンアルキルエー
テルの内、一方は、エチレンオキシドの縮合モル数
(n)がn=20でありHLB値が16.3である。他
方は、エチレンオキシドの縮合モル数(n)がn=12
でありHLB値が14.5である。さらに、以下記載の
試験内容によって、各種水溶性アルコール溶剤を使用し
た。上記薬剤の各々の配合量は各表(後掲)に記載され
ている。
【0014】各試験例において、以下の評価方法に基づ
き評価した。
【0015】ゲル透明度 試験方法:白紙に鉛筆で文字を書き、その上に厚さ約2
0mmの水性ゲル組成物を置き、文字を読みとる。 〔評価基準〕 ○=無加工の水と同等の透明度(文字が容易に読み取れ
る); △=ゲル内部に微少な濁りが確認できる(文字が読み取
れる); ×=ゲル内部全体が白濁している(読み取りが困難);
【0016】ゲルの離水性 〔評価基準〕 ○=ほとんど離水が生じない; △=微量の離水を生じる(水量が、ゲル100gに対し
て5g未満); ×=多量の離水を生じる(水量が、ゲル100gに対し
て5g以上);
【0017】ゲル強度 〔評価基準〕 ○=ゲルを指で押しても型崩れを起こさない、また経時
劣化もほとんど無い; △=調合直後にはゲルを指で押しても崩れないが、長期
(1年間)保管後は型崩れを起こす、或いは型崩れが懸
念される; ×=調合直後でも指で押すと型崩れを起こす;
【0018】製造性 〔評価基準〕 ○=短時間で製造可能; △=時間はかかるが製造可能(ゲル100gの溶解に費
やす時間が、30分以上60分未満); ×=かなり時間がかかり、製造に問題がある(ゲル10
0gの溶解に費やす時間が、60分以上);
【0019】試験例1 水性ゲル透明度と、Ca含有量、透明化助剤の配合量と
の関連性を試験した。
【表1】 考察 透明度を左右する大きな因子としてCaの含有量が挙げ
られ、公知例ではこれを1.0%以下とする必要がある
とされているが、上表のように水に難溶な透明化助剤を
添加することにより透明度を確保することができる。
【0020】試験例2 カラギーナンをゲル化剤とする水性ゲルの性質と、即
ち、ゲル強度及びゲルの透明度と、カラギーナン配合量
の関連性を試験した。
【表2】 考察 カラギーナン配合量に関しては、量を減じると透明度は
向上するが、強度が低下し形状は固形から粘調液体へ移
行する。また、量を増すと透明度が落ちたり、ゲル組成
物の調合に時間がかかる。
【0021】試験例3 ゲルの離水性、60℃におけるゲルの耐熱性、ゲル強度
及びゲル透明度と、ゲル補強剤の配合量との関連性を試
験した。
【表3】 考察 塩化カリウムの配合量は、適切な配合範囲外であると多
量の離水が生じ、また、量が少なすぎると耐熱性が落ち
る。塩化カルシウムでは塩化カリウムと共に配合すると
離水を抑えることができるが、それ以外の塩では配合量
を多くしなければならない。
【0022】試験例4 ゲルの離水性、ゲル強度及びゲル透明度と、HLB値1
2以上のノニオン性界面活性剤を1種以上配合し、且つ
可溶化剤の配合量、透明化助剤と可溶化剤の配合比との
関連性を試験した。
【表4】 考察 この水性ゲル組成物に関しては、界面活性剤は可溶化剤
と透明化助剤の2つの目的で配合されているが、HLB
が高いものは透明度を向上させる効果は低い。またHL
Bの低いものは水に難溶な透明化助剤を水溶化するため
量を大幅に増さなければならないが、増量しすぎるとゲ
ルを形成しにくくなる。
【0023】試験例5 ゲルの製造性、ゲル強度及びゲル透明度と、水溶性アル
コール系溶剤を1種以上配合したものとの関連性を試験
した。
【表5】 考察 水溶性アルコール系溶剤の配合は、透明化助剤の水溶化
を補助するという目的と、製造時にゲル化剤を分散させ
ることによる、ゲル化剤の水への溶解速度を上げるとい
う目的がある。水に不溶であると、アルコール系溶剤を
使用しても、ゲルの白濁或いは分離を生じ、アルコール
系溶剤以外であると、ゲルが分散しにくく調合に時間が
かかり製造性が悪くなる。
【0024】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、従来では
カラギーナンを使用して透明な水性ゲルを得る場合、カ
ラギーナン中に含有され透明度を下げる主たる要因であ
ったCa化合物に対処すべくカラギーナンの精製度を高
くすることが必須であったものを、特定のカラギーナン
を用いずに、更に精製度の高いカラギーナンを用いなく
とも透明な水性ゲルが得られるようになったので、製造
時間的にも製造コスト的にも有利な効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA04 AA05 BB02 BB03 CC01 LL06 MM31 NN23 QQ03 4J002 AA00W AB00X AB05W CH013 CH014 DD058 DD068 EC037 EC047 EC057 ED027 ED037 ED057 EN107 EP006 FD180 FD200 FD316 FD317 GD02 HA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成物中のカルシウム含有率が、組成物
    中のゲル化剤の量に対してCaO換算で5.0重量%以
    下である、透明性を有する水性ゲル組成物。
  2. 【請求項2】 カラギーナンを0.1〜6.0重量%、
    常温(室温20〜25℃)で液状であり水に難溶な性質
    を示す透明化助剤を3〜15重量%、1価若しくは2価
    の金属塩或いは糖類からなるゲル補強剤を0.05〜
    1.0重量%、可溶化剤を1〜20重量%及び水を含有
    してなる、透明性を有する水性ゲル組成物。
  3. 【請求項3】 透明化助剤として、20〜25℃の水に
    無色透明に溶解できる濃度が0.02g/mL以下のノ
    ニオン性界面活性剤或いは疎水性溶剤を少なくとも1種
    以上含有する請求項2記載の水性ゲル組成物。
  4. 【請求項4】 前記透明化助剤と可溶化剤の和が5〜1
    5重量%であり、かつ前記透明化助剤と可溶化剤の比率
    が1:1〜1:4.5である請求項2又は3記載の水性
    ゲル組成物。
  5. 【請求項5】 可溶化剤としてHLB値が13以上のノ
    ニオン性界面活性剤を少なくとも1種以上含有する請求
    項2〜4のいずれかに記載の水性ゲル組成物。
  6. 【請求項6】 前記可溶化剤として水溶性アルコール溶
    剤を少なくとも1種以上含有する請求項2〜5のいずれ
    かに記載の水性ゲル組成物。
  7. 【請求項7】 ゲル補強剤はKCl及び/又はCaCl
    である請求項2〜6のいずれかに記載の水性ゲル組成
    物。
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