JP2002097291A - プチスチックを高温高圧によって染色する方法 - Google Patents

プチスチックを高温高圧によって染色する方法

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JP2002097291A
JP2002097291A JP2000333874A JP2000333874A JP2002097291A JP 2002097291 A JP2002097291 A JP 2002097291A JP 2000333874 A JP2000333874 A JP 2000333874A JP 2000333874 A JP2000333874 A JP 2000333874A JP 2002097291 A JP2002097291 A JP 2002097291A
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dyeing
bath
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high pressure
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Kenji Murakami
賢治 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックを高温高圧によって染色す
ることによって、着色されたフラスチックを得る。 【構成】 プラスチックの成形物を、分散染料を添
加した染色浴に浸漬し、染色浴の温度を100℃より1
50℃までの高温高圧にすることによって染色する。
後、洗浄又は、還元洗浄によって、プラスチック表面の
未固着の染料を脱落することによって着色された成形物
を得ることを目的とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラスチックを高温
高圧の染色浴中で、染色するこによって着色する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックの染色には、水溶性
系の染色液に染着促進剤を添加する染色方法、又は、溶
剤を含んだ染色液の中で染色する方法、又は、プラスチ
ック自体を改質することによって、染色可能とする方
法、もしくは、染色の前にプラスチックの表面に何らか
の処理を行う方法、又は、ポリカーボネート樹脂につい
ては、100℃〜120℃までの高温高圧によって、
又、ポリオレフィン樹脂については、90℃〜120℃
の高温高圧によって染色する方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらには、次の様な
欠点があった。 (イ) 水溶性の染色液に染色促進剤を添加する方法、
もしくは、溶剤を含んだ染色液の中で染色する方法につ
いては、プラスチックの表面が変質したり、火災の危険
があり実用には向かない。又、これらの方法では染色が
出来ないプラスチックがある。 (ロ) 高温高圧によって染色する方法については、ポ
リカーボネート樹脂及びポリオレフィン樹脂であるが、
他のプラスチックについては、研究、及び実用化がなさ
れていなかった。本発明は、これらの欠点を除くために
なされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】プラスチックの成形物
を、分散染料を添加した染色浴に浸漬し、染色浴の温度
を100℃より150℃までの高温高圧にすることによ
って一定時間染色せしめ、染色終了後、洗浄又は、還元
洗浄によって、表面の未固着の染料を脱落せしめ、あと
よく水洗し、乾燥することにより実用的な染色堅牢度を
もったプラスチックを得るものである。この場合のプラ
スチックとは、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリ
エーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹
脂、ポリメチルペンテン樹脂、エポシキ樹脂、エチレン
と4ふっ化エチレンの共重合樹脂、ポリビニリデンフロ
ライドのプラスチックをさす。染色浴には、分散染料の
みならず、分散染料分散剤、染色均洗剤、PH調整剤、
消泡剤等の薬品を添加することも可能である。染色終了
後の洗浄については、非イオン又は、アニオン系の界面
活性剤、及びソーダ灰あるいは、苛性ソーダ、アンモニ
ア水等のアルカリ剤を添加した洗浄浴によって行い、
又、還元洗浄とは、ハイドロサルファイト、二酸化チオ
尿素等の還元剤と非イオン又は、アニオン系の界面活性
剤、及び、ソーダ灰、苛性ソーダ、アンモニア水等のア
ルカリ剤を含んだ還元洗浄浴であって、非イオン又は、
アニオン系の界面活性剤は、幾らかのアルコール類を含
んだタイプのものが好ましい。又、分散染料は、染色後
の堅牢度の要求によって、耐光性の良い分散染料を使用
することも可能である。染色時間は、任意の時間を選ぶ
ことは可能であるが、好ましくは、20分から30分で
ある。又、洗浄及び還元洗浄の温度及び時間も任意に選
択可能であるが、好ましくは、60℃から95℃までの
温度、及び、5分から20分までの時間である。本発明
は、以上の様な構成よりなるプラスチックの染色方法で
ある。
【0005】
【作用】100℃から150℃までの染色液にプラスチ
ックを浸漬せしめ、20分から30分染色を行う。分散
染料は、プラスチックの表面より内部に拡散浸透するこ
とにより、染色される。次に60℃から95℃までの洗
浄浴又は、還元洗浄浴にて、5分から20分の間、洗浄
又は、還元洗浄を行い、プラヒチックの表面上の未固着
の染料を脱落、もしくは分解する。後、よく水洗乾燥す
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (イ) ポリフェニレンサルファイド樹脂により成形さ
れた長さ3cm、円頭径9mmのボルトを分散染料ダイ
ヤニックスブルーACE1g、アニオン系の分散染料用
分散均染剤、0.5g/l及び消泡剤、0.5g/lを
添加して、350ccとした染色浴中にて、130℃に
て、20分間染色した。染色終了後冷却、水洗する。次
にこのボルトを、二酸化チオ尿素1g/l、非イオン界
面活性剤(アルコール類を含むタイプ)2g/l、ソー
ダ灰1g/lを添加して、350ccとした還元洗浄浴
中にて、80℃にて、15分間還元洗浄する。あと冷
却、水洗後乾燥する。青色に染色によって着色されたポ
リフェニレンサルファイド樹脂製のボルトが得られた。 (ロ) 厚さ3mmたて4cm横1.5cmのポリエー
テルイミド樹脂製の切削成形品を、分散染料ミケトンフ
ァストブラックZ0.5g、アニオン系分散染料均染剤
1g/l、消泡剤0.5g/lを添加して、100cc
とした染色浴中にて、130℃にて30分間染色した。
染色終了後、冷却、水洗を行い、次に二酸化チオ尿素1
g/l、非イオン界面活性剤2g/l、ソーダ灰1g/
lの添加された還元洗浄浴100ccに浸漬し、80℃
で15分間還元洗浄を行った。終了後、冷却、水洗、乾
燥を行い、黒色に染まったポリエーテルイミド樹脂製の
切削成形品を得た。 (ハ) ポリエーテルエーテルケトン樹脂により成形さ
れた、一辺9.5mm厚さ7.5mmの六角ナットを、
ダイヤニックスブラックRSE2g、消泡剤1g/lを
溶解して、150ccとした染色浴中にて、150℃の
温度で20分間染色した。染色終了後、冷却、水洗し
た。次に、この六角ナットを(ロ)の還元洗浄と同様に
還元洗浄を行い、黒色に染色されたポリエーテルエーテ
ルケトン製の六角ナットを得た。 (ニ) たてが1.2cm、横が1cm、奥行きが1.
8cmで厚みが約1mmのキャップ形のポリメチルペン
テン製成形品を、ダイヤニックスブラックRSE6g、
ミケトンファーストブラックZ5g、ダイヤニックスブ
ルーACE3gと90%酢酸1g/l、及び消泡剤1g
/lを添加することによって、360ccとした染色浴
中にて、125℃にて30分間染色した。染色終了後、
冷却、水洗した。これを(イ)と同様の還元洗浄浴中に
て、60℃で15分間還元洗浄を行った。終了後よく水
洗、乾燥して、濃いグレーに染まったポリメチルペンテ
ン製の成形品を得た。 (ホ) たて6cm、よこ3.5cm、厚さ1mmのグ
ラスウール入りのエポキシ樹脂製の板を、カヤロンポリ
エステルエローAULS0.05g、分散染料分散剤1
g/l及び、シリコン系消泡剤0.1g/lを溶解する
ことによって、100ccとした染色浴中にて、130
℃の温度で20分間染色した。染色終了後、冷却、水洗
した。この板を、二酸化チオ尿素1g/l、及びフレー
ク苛性ソーダ1g/l、及び非イオン系界面活性剤2g
/lを添加することによって、100ccとした還元洗
浄浴中にて、100℃の温度にて15分間還元洗浄し
た。終了後冷却、水洗、乾燥し、黄色に染まったグラス
ウール入りエポキシ樹脂の板を得た。 (ヘ) エチレンと4ふっ化エチレンの共重合樹脂製の
直径3cm、厚さ1mm、幅1.5mmのリング形の成
形物を、レゾリンバイオレットFBL200%15g、
分散染料分散剤1g/l、90%酢酸1g/lを溶解す
ることによって、400ccとした染色浴中にて、14
0℃の温度で30分間染色する。染色終了後冷却、水洗
する。その後、(イ)と同様の還元洗浄浴中にて、90
℃で15分間還元洗浄を行う。終了後冷却、水洗、乾燥
して、赤紫色に染色された成形物を得た。 (ト) 直径1cm長さ1.5cmの円柱形のポリビニ
リデンフロライド製の成形物をダイヤニックスエローA
CE1g、分散染料分散剤1g/l、消泡剤0.1g/
lを添加して、100ccとした染色浴中にて130℃
の温度で、20分間染色した。染色終了後冷却、水洗し
た。あと、(イ)と同様の還元洗浄を行うことにより、
黄色に染色された成形物を得た。
【0007】
【発明の効果】塗装による着色では、塗装面の脱落が大
きいプラスチックに対する着色、又は、顔料等による原
料着色の様な多量な生産の必要もなく、プラスチックの
着色が可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックを高温高圧下に於いて染
    色する方法である。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106192486A (zh) * 2016-08-23 2016-12-07 天津市旭辉恒远塑料包装股份有限公司 一种塑料制品的印染工艺
US20220389652A1 (en) * 2016-11-07 2022-12-08 Milliken & Company Textile materials containing dyed polyphenylene sulfide fibers and methods for producing the same

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