JP2002097119A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2002097119A
JP2002097119A JP2000284748A JP2000284748A JP2002097119A JP 2002097119 A JP2002097119 A JP 2002097119A JP 2000284748 A JP2000284748 A JP 2000284748A JP 2000284748 A JP2000284748 A JP 2000284748A JP 2002097119 A JP2002097119 A JP 2002097119A
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hair
weight
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hair cosmetic
antioxidant
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Tomoaki Hiwatari
智章 樋渡
Yoshiyo Ito
佳代 伊藤
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪の自然な仕上がりを保ちつつ、紫外線か
らの保護効果を持続させることのできる毛髪化粧料の提
供。 【解決手段】 アミンオキシド基含有樹脂を全成分に対
して0.01〜20重量%含有するとともに、酸化防止
剤を同じく0.0001〜5重量%含有してなる毛髪化
粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪化粧料、詳細
には毛髪を自然に仕上げることができ、かつ紫外線によ
る毛髪の損傷を防止する効果を長時間維持することがで
きる毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外線による毛髪の損傷の防止について
は、以前より酸化防止剤を用いる方法が試みられていた
が、その効果の持続性は不十分なものであった。これを
改良するために、例えば特開平1−211515号公報
では、高分子量のシリコンと酸化防止剤とを組み合わせ
て用いることが提案されている。この方法によれば、酸
化防止剤の持続性は向上しているが、同時に添加された
高分子量シリコンも毛髪に残留するため、洗髪時の洗浄
除去性が劣っていたり、シリコン特有の油ぎった感じ
(ギトツキ感)が強く、毛髪の自然な仕上がりと言う点
では改良の余地があった。また、特開平7−11292
0号公報では、ビニルピロリドンとジアルキルアミノア
ルキルメタクリレートと酸化防止剤とを組み合わせるこ
とにより、保護効果の持続性と毛髪の自然な仕上がりと
を改良できることが示されている。
【0003】一方、本発明者らは、特開平10−723
23号公報において、アミンオキシド基を含有する重合
体を用いることで、毛髪へのなじみが良好でかつ仕上が
り感に優れ、洗浄除去性の良好な水溶性毛髪化粧料を提
案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術を更に改良し、毛髪の自然な仕上がりを保ちつつ、
紫外線からの保護効果を持続させることのできる毛髪化
粧料を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、アミンオキシド基含
有樹脂と酸化防止剤を併用することにより良好な結果が
得られることを見出し、本発明に到達した。即ち、本発
明の要旨は、アミンオキシド基含有樹脂を全成分に対し
て0.01〜20重量%含有するとともに、酸化防止剤
を同じく0.0001〜5重量%含有してなる毛髪化粧
料、に存している。
【0006】また、本発明のもう一つの要旨は、酸化防
止剤を0.001〜1重量%含有する上記の毛髪化粧料
にも存している。更に、本発明の別の要旨は、酸化防止
剤が還元性の無機酸又はその塩である上記の毛髪化粧
料、及び酸化防止剤がトコフェロール類、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、及び没
食子酸プロピルからなる群から選ばれる少なくとも1種
である上記の毛髪化粧料にも存している。
【0007】本発明の他のもう一つの要旨は、アミンオ
キシド基含有樹脂が下記の一般式(1)〜(5)のいず
れか1つで表される構成単位を15〜100重量%含有
するものである毛髪化粧料にも存している。
【0008】
【化2】
【0009】上記式(1)〜(5)において、R1は水
素原子又はメチル基を、R2、R3、及びR4はそれぞれ
独立にアルキル基、アリール基又はアラルキル基を、X
は2価の結合基を、Yはメチレン結合(−CH2−)、
イミノ結合(−NH−)、エーテル結合(−O−)、又
はチア結合(−S−)のいずれかをそれぞれ示し、mは
0又は1、nは1又は2、p及びqは一方が0で他方が
1である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様につい
て詳細に説明する。アミンオキシド基含有樹脂 本発明の毛髪化粧料に含有されるアミンオキシド基含有
樹脂としては、下記の一般式(1)〜(5)のいずれか
で示される構成単位を15〜100重量%含有するもの
が好ましく、特に一般式(1)で表される構成単位を含
むものが好ましい。
【0011】
【化3】
【0012】上記式(1)〜(5)において、R1は水
素原子又はメチル基を、R2、R3、及びR4はそれぞれ
独立にアルキル基、アリール基又はアラルキル基を、X
は2価の結合基を、Yはメチレン結合(−CH2−)、
イミノ結合(−NH−)、エーテル結合(−O−)、又
はチア結合(−S−)のいずれかをそれぞれ示し、mは
0又は1、nは1又は2、p及びqは一方が0で他方が
1である。
【0013】ここで、R2、R3、及びR4におけるアル
キル基としては、炭素原子数1〜24のものが、アリー
ル基としては炭素原子数6〜24のものが、またアラル
キル基としては炭素原子数7〜24のものがそれぞれ例
示できる。これらは、更に置換基を有していてもよい。
またXで示される2価の結合基の例としては、アルキレ
ン結合、エステル結合(−CO−O−)、フェニレン結
合、及びカルボニル結合等が挙げられる。
【0014】更に、式(2)〜(5)に示されている窒
素原子含有複素環及びYは(メチレン結合又はイミノ結
合の場合)、それぞれアルキル基、アリール基又はアラ
ルキル基等の置換基を有していてもよい。本発明におい
て、前記の構成単位を含有するアミンオキシド基含有樹
脂は、例えば、このような構成単位をオキシド化により
与えることができる、前駆体に相当する窒素原子含有不
飽和単量体をオキシド化した上で重合する方法か、又は
このような前駆体に相当する単量体を重合した後にオキ
シド化する方法により得ることができる。中でも、後者
の前駆体に相当する窒素原子含有不飽和単量体を重合し
た後にオキシド化する方法によるのが好ましい。
【0015】上記のオキシド化によりアミンオキシド基
を与えることができる、前駆体に相当する窒素原子含有
不飽和単量体としては、以下のようなものを例示するこ
とができる。 i)式(1)の構成単位を形成できる単量体の例 N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクル
アミド N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピオン酸
ビニル、N,N−ジエチルアミノプロピオン酸ビニル、
N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルア
リルアミン、p−ジメチルアミノメチルスチレン、p−
ジメチルアミノエチルスチレン、p−ジエチルアミノメ
チルスチレン、p−ジエチルアミノエチルスチレン、
N,N−ジメチルビニルアミン、N,N−ジエチルビニ
ルアミン、N,N−ジフェニルビニルアミン、或いは無
水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等の
不飽和基含有酸無水物とN,N−ジメチル−1,3−プ
ロパンジアミン等との反応生成物、グリシジル(メタ)
アクリレート等のエポキシ基含有不飽和化合物とN,N
−ジメチル−1,3−プロパンジアミン等との反応生成
物等。
【0016】但し、本明細書において「(メタ)アクリ
ル」の表記は「アクリル」及び「メタクリル」の両者
を、「(メタ)アクリレート」の表記は「アクリレー
ト」及び「メタクリレート」の両者を、それぞれ示すも
のとする。 ii)式(2)の構成単位を形成できる単量体の例 2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニル
ピリジン、2−メチル−4−ビニルピリジン、3−メチ
ル−4−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリ
ジン、3−メチル−5−ビニルピリジン、4−メチル−
5−ビニルピリジン、6−メチル−5−ビニルピリジ
ン、2−ラウリル−4−ビニルピリジン、2−ラウリル
−5−ビニルピリジン、2−t−ブチル−4−ビニルピ
リジン、2−t−ブチル−5−ビニルピリジン等。 iii)式(3)の構成単位を形成できる単量体の例 1−ビニルイミダゾール、2−メチル−1−ビニルイミ
ダゾール、4−メチル−1−ビニルイミダゾール、5−
メチル−1−ビニルイミダゾール、2−ラウリル−1−
ビニルイミダゾール、4−t−ブチル−1−ビニルイミ
ダゾール等。 iv)式(4)の構成単位を形成できる単量体の例 1−ビニルピロリジン、1−ビニルイミダゾリジン、1
−ビニルオキサゾリジン、1−ビニルピペリジン、4−
メチル−1−ビニルピペリジン、2−ラウリル−1−ビ
ニルピペリジン、2−メチルピペリジノエチル(メタ)
アクリレート、4−ビニルモルホリン、2−メチル−4
−ビニルモルホリン、4−アリルモルホリン、4−ビニ
ルチアモルホリン等。 v)式(5)の構成単位を形成できる単量体の例 ジアリルアミン、ジアリルメチルアミン、ジアリルエチ
ルアミン等。
【0017】本発明に用いられるアミンオキシド基含有
樹脂は、上記のような各種の窒素原子含有単量体の1種
又は2種以上の共重合体または、これらと共重合可能な
他種の単量体との共重合体をオキシド化したものか、又
は上記の各種の窒素原子含有単量体を予めオキシド化し
た上でその1種又は2種以上の共重合体とするか、これ
らと共重合可能な他種の単量体との共重合体である。
【0018】このアミンオキシド基含有樹脂が、他種の
共重合可能な単量体との共重合体である場合は、上記の
窒素原子含有単量体の全重合体中の含有割合は15重量
%以上であるのが好ましく、より好ましくは15〜90
重量%、更に好ましくは30〜80重量%である。この
量が15重量%未満の場合は、樹脂と毛髪とのなじみや
柔軟性が不足することがあり、毛髪の仕上がりが悪化し
たり同時に添加する酸化防止剤の効果の持続性が不十分
になる。
【0019】上記の各種の窒素原子含有単量体と共重合
可能な他種の単量体の具体例としては、(メタ)アクリ
ル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
等の不飽和カルボン酸類、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート
類、フルオロアルキル(メタ)アクリレート類、(メ
タ)アクリロニトリル類、(メタ)アクリルアミド類、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)ア
クリレート類、グリシジル(メタ)アクリレート等のエ
ポキシ基含有(メタ)アクリレート類、スチレン、p−
メチルスチレン、p−クロロスチレン等のスチレン類、
N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド等のマレイミド類、N−ビニルピロリドン等の不飽和
基含有ピロリドン類、ラジカル重合性不飽和基含有シリ
コーンマクロモノマー等のマクロモノマー類、及び前記
の窒素原子含有単量体のカチオン変性物や両性変性物等
が挙げられる。中でも炭素原子数1〜24のアルキル
(メタ)アクリレート類が好ましい。
【0020】これらの単量体の重合又は共重合は、前述
した特開平10−72323号公報に記載されるような
ラジカル重合法により、例えば2,2’−アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ化合物や過酸化ベンゾイル等の
過酸化物などのラジカル重合開始剤の存在下、通常は窒
素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気中で、30〜120
℃程度の温度で、1〜20時間程度、溶液重合、塊状重
合又は懸濁重合することにより行うことができる。
【0021】また、前記の窒素原子含有単量体またはこ
れに由来する構成単位を含む重合体もしくは共重合体の
オキシド化も上記の公報に記載されているような方法に
よって、過酸化水素、過酸化アンモニウム、過酸化ナト
リウム、過酢酸、メタクロロ過安息香酸、過酸化ベンゾ
イル、t−ブチルヒドロペルオキシド等の過酸化物やオ
ゾン等のオキシド化剤を用いて、20〜100℃程度の
温度で、0.1〜100時間程度の処理時間で行うこと
ができる。
【0022】本発明に用いるアミンオキシド基含有樹脂
としては、前述のように前駆体に相当する窒素原子含有
不飽和単量体をオキシド化した上で重合した重合体又は
共重合体、及びこのような前駆体に相当する単量体を重
合した後にオキシド化して得られた重合体又は共重合体
の他に、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等の
エポキシ基含有不飽和化合物や2−イソシアナトエチル
(メタ)アクリレート等のイソシアネート基含有不飽和
化合物と、ヒドロキシエチル−N,N’−ジメチルアミ
ンオキシド等のアミンオキシド基含有化合物との反応生
成物を用いて重合して得た重合体も用いることができ
る。
【0023】本発明に用いるアミンオキシド基含有樹脂
の重量平均分子量は5000〜100万の範囲にあるの
が好ましく、中でも2万〜30万の範囲にあるものが好
ましい。重量平均分子量が5000未満の場合は、毛髪
化粧料として用いた場合にセット力が不足し、ベタツキ
が発生することがあり、又、酸化防止効果の維持性が不
足することがある。一方100万を超える場合は、製造
が困難である上、毛髪に塗布した場合にゴワゴワした感
じを与えることがあり、好ましくない。
【0024】本発明の毛髪化粧料は、このようなアミン
オキシド基含有樹脂をその全成分中に0.01〜20重
量%含有する必要がある。更に好ましい範囲は0.1〜
10重量%である。この含有量が0.01重量%未満で
は、毛髪化粧料の毛髪への密着性やセット力が劣り、一
方20重量%を超過した場合は、洗髪時の除去性が悪化
したり、毛髪にゴワゴワした感じを与えることがあり、
いずれも好ましくない。
【0025】酸化防止剤 本発明に用いることができる酸化防止剤としては、亜硫
酸水素ナトリウム、無水亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸
ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の還元性の無機酸の
塩、α、β、γ又はδ−トコフェロール等のトコフェロ
ール類、フラボン、ケルセチン、ルチン、ゴシベチン、
ケルシトリン等のフラボン誘導体、没食子酸、没食子酸
プロピル、フェルラ酸、オリザノール等の没食子酸誘導
体、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシ
トルエン、アスコルビン酸、p−メトキシフェノール等
が挙げられる。
【0026】これらの中でも、還元性の無機酸(又はそ
の塩)、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエ
ン、ブチルヒドロキシアニソール、及び没食子酸プロピ
ルが好ましく、特に好ましいのは、亜硫酸水素ナトリウ
ム、無水亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソー
ル、ジブチルヒドロキシトルエン、及びトコフェロール
類である。
【0027】これらの酸化防止剤は、その1種又は2種
以上を用いてもよく、またその使用量は毛髪化粧料全量
中に0.0001〜5重量%含有する必要がある。より
好ましい使用量は、同じく0.001〜1重量%であ
る。この使用量が0.0001重量%未満では紫外線に
よる毛髪の損傷防止効果が不十分であり、また効果も持
続しない。一方この量が5重量%を超えても、添加量の
増加に見合った効果の増加は得られず、経済的ではな
い。毛髪化粧料 本発明の毛髪化粧料は、前記のアミンオキシド基含有樹
脂を全成分に対して0.01〜20重量%、酸化防止剤
を0.0001〜5重量%含有することを必須としてい
る。本発明においては、この必須成分に加えて、その目
的・用途に応じて、他の添加剤、例えばアルコール類、
中和剤、界面活性剤、pH調整剤、香料等を本発明の効
果を損なわない範囲で、特に限定されることなく配合す
ることができる。
【0028】本発明の毛髪化粧料は、これらの配合物
を、常法により攪拌、混合、分散又は溶解することによ
り製造することができ、その形態としては、乳液、ムー
ス、ジェル、スプレー、シャンプー、コンディショナー
等とすることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例によって限定されるものではない。なお、実施例
及び比較例において用いたアミンオキシド基含有樹脂は
次の通りのものである。アミンオキシド基含有樹脂 N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリレート50重
量%、メチルアクリレート30重量%及びラウリルメタ
クリレート20重量%から得られる共重合体中のジメチ
ルアミノアミノ基を、過酸化水素を用いてオキシド化し
たものであり、重量平均分子量110,000の樹脂。
(前記一般式(1)に相当する単位を含有) 以下、この樹脂を「P−1」と記す。毛髪化粧料の評価方法 (1)仕上がり感 10名から構成されるパネルの毛髪に、約3gの試料を
塗布して、乾燥後のゴワツキ感や滑り感を下記の基準に
て官能評価した。結果を表に示す。
【0030】 ◎:全員がゴワツキ感なし、滑り感良好と評価した。 ○:10名中8〜9名がゴワツキ感なし、滑り感良好と
評価した。 △:10名中4〜7名がゴワツキ感なし、滑り感良好と
評価した。 ×:ゴワツキ感なし、滑り感良好と評価した人数が3名
以下であった。 (2)紫外線による毛髪損傷防止効果の持続性 長さ約10cmの毛髪を実施例及び比較例の毛髪化粧料
に5分間浸漬した後、40℃にて1時間乾燥し、次いで
波長300nmの紫外線(E=500cal/cm2
を照射した。照射開始1時間後と8時間後に毛髪をそれ
ぞれ2本採取して、それぞれの中間部で交差させたもの
を引張試験機にて100gの荷重をかけて屈曲させた。
【0031】この屈曲部分の表面状態を電子顕微鏡を用
いて観察して、紫外線による損傷の程度を下記の基準で
評価した。結果を表に示す。 ◎:1時間後、8時間後とも、損傷が見られない。 ○:1時間後に比べて8時間後は、僅かに損傷が見られ
る。 △:1時間後に比べて8時間後は、明らかに損傷が見ら
れる。
【0032】 ×:1時間後に比べて8時間後は、著しい損傷が見られ
る。毛髪化粧料 <実施例1〜4、比較例1〜4>表に示す配合にて毛髪
化粧料(スプレー)を調製し、上記の方法にて評価を実
施した。結果を表に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】<実施例5〜10>種々の配合にて毛髪化
粧料を調製して、その評価を行った。配合及び結果は個
別に示す。 (実施例5)下記の配合のヘアスプレーは良好な仕上が
り感と紫外線による損傷防止効果の持続性を示した。
【0036】
【表3】 P−1 1.2重量% オクチルアクリルアミト゛/アクリル酸/メタクリル酸フ゛チルアミノエチル共重合体 1.8 アミノメチルプロパノール 0.3 メチルフェニルポリシロキサン 0.4 没食子酸プロピル 0.1 水 6.0 香料 0.06 液化石油ガス 40 エタノール 残部 合計 100 (実施例6)下記の配合のヘアムースは良好な仕上がり
感と紫外線による損傷防止効果の持続性を示した。
【0037】
【表4】 P−1 4.0重量% N-メタクリロイルエチル-N,N'-シ゛メチルアンモニウムメチルカルホ゛キシヘ゛タイン/ メタクリル酸ステアリル共重合体 2.0 ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル 0.5 ジグリセリン 1.0 ポリオキシエチレン変性ポリシロキサン 0.5 ジブチルヒドロキシトルエン 0.2 香料 0.1 液化石油ガス 8.0 水 残部 合計 100 (実施例7)下記の配合のシャンプーは良好な仕上がり
感と紫外線による損傷防止効果の持続性を示した。
【0038】
【表5】 P−1 8.0重量% ポリオキシエチレン(3)ラウリル硫酸ナトリウム 6.0 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0 メチルポリシロキサン 5.0 ラウリルジエタノールアミド 3.0 ブチルヒドロキシアニソール 0.1 香料 0.1 水 残部 合計 100 (実施例8)下記の配合のヘアトリートメント(コンデ
ィショナー)は良好な仕上がり感と紫外線による損傷防
止効果の持続性を示した。
【0039】
【表6】 P−1 5.0重量% 塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 1.5 プロピレングリコール 5.0 ステアリルアルコール 4.0 没食子酸プロピル 0.05 香料 0.15 水 残部 合計 100 (実施例9)下記の配合のヘアトニックは良好な仕上が
り感と紫外線による損傷防止効果の持続性を示した。
【0040】
【表7】 P−1 5.0重量% モノラウリン酸ポリオキシエチレン(8)ソルビット 0.1 グリセリン 5.0 エデト酸二ナトリウム 0.01 α−トコフェロール 0.1 1−メントール 0.5 エタノール 30 香料 0.1 水 残部 合計 100 (実施例10)下記の配合のヘアブローは良好な仕上が
り感と紫外線による損傷防止効果の持続性を示した。
【0041】
【表8】 P−1 3.0重量% ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 0.3 1,3−ブチレングリコール 0.3 ミツロウ 0.3 ミリスチン酸イソトリデシル 0.3 カチオン化セルロース 0.3 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 香料 0.1 エタノール 15 水 残部 合計 100 <結果の評価>例えば実施例1〜4と比較例1〜4とを
対比すれば明らかなように、本発明のアミンオキシド基
含有樹脂と酸化防止剤とを特定量用いてなる毛髪化粧料
は、樹脂を用いなかった場合(比較例1)や他の樹脂を
用いた場合(比較例2〜4)と比べて、毛髪の仕上がり
感が良好であるとともに、紫外線による毛髪の損傷を防
止する効果の持続性に優れている。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、アミンオキシド基含有
樹脂と酸化防止剤とを併用することにより、毛髪に自然
な仕上がり感を与えつつ、紫外線による毛髪の損傷を長
時間にわたって保護することができる優れた毛髪化粧料
が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AC012 AC072 AC102 AC122 AC182 AC342 AC442 AC471 AC472 AC532 AC542 AC642 AC712 AC782 AD071 AD092 AD112 AD132 AD152 AD162 AD532 AD661 AD662 BB47 CC32 CC33 CC38 DD08 DD27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミンオキシド基含有樹脂を全成分に対
    して0.01〜20重量%含有するとともに、酸化防止
    剤を同じく0.0001〜5重量%含有してなる毛髪化
    粧料。
  2. 【請求項2】 酸化防止剤を0.001〜1重量%含有
    する請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 酸化防止剤が還元性の無機酸又はその塩
    である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 酸化防止剤がトコフェロール類、ジブチ
    ルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、
    及び没食子酸プロピルからなる群から選ばれる少なくと
    も1種である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 アミンオキシド基含有樹脂が下記の一般
    式(1)〜(5)のいずれか1つで表される構成単位を
    15〜100重量%含有するものである請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の毛髪化粧料。 【化1】 上記式(1)〜(5)において、R1は水素原子又はメ
    チル基を、R2、R3、及びR4はそれぞれ独立にアルキ
    ル基、アリール基又はアラルキル基を、Xは2価の結合
    基を、Yはメチレン結合(−CH2−)、イミノ結合
    (−NH−)、エーテル結合(−O−)、又はチア結合
    (−S−)のいずれかをそれぞれ示し、mは0又は1、
    nは1又は2、p及びqは一方が0で他方が1である。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007532768A (ja) * 2004-04-28 2007-11-15 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 酸化防止剤組成物
JP2013505895A (ja) * 2009-07-28 2013-02-21 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 化粧剤

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