JP2002096705A - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器

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JP2002096705A JP2000289201A JP2000289201A JP2002096705A JP 2002096705 A JP2002096705 A JP 2002096705A JP 2000289201 A JP2000289201 A JP 2000289201A JP 2000289201 A JP2000289201 A JP 2000289201A JP 2002096705 A JP2002096705 A JP 2002096705A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性及び信頼性が高められたエアバック用
ガス発生器の提供。 【解決手段】 第一の燃焼室5aと第二の燃焼室5b間の連
通孔10が、粘着剤層を介した2枚重ねのシールテープ11
により閉塞されている。作動後、第一の燃焼室5aの内圧
の上昇によってシールテープ11は破裂せず、第二の燃焼
室5bの内圧の上昇によって容易に剥がれ落ちる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバック用ガス
発生器及びそれを用いたエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
を始め各種車両等に搭載されているエアバッグシステム
は、車両が高速で衝突した際に、ガスによって急速に膨
張したエアバッグ(袋体)で搭乗者を支持し、搭乗者が
慣性によりハンドルや前面ガラス等の車両内部の硬い部
分に激突して負傷すること等を防ぐことを目的とする。
このようなエアバッグシステムは、通常、車両の衝突に
よって作動してガスを放出するガス発生器と、ガスを導
入して膨張するエアバッグとから構成されている。
【0003】かかるエアバッグシステムに使用するガス
発生器として、特開平8−207696号公報では、1つの点
火器で2種類のガス発生剤のカプセルを着火し、二段階
でガスを発生させるガス発生器が、米国特許第4,998,75
1号、米国特許第4,950,458号では、ガス発生器の作動機
能を規制するため二つの燃焼室を設けて、ガス発生剤の
燃え広がりにより二段階でガスを発生するガス発生器が
それぞれ提案されている。二つの燃焼室を設けたガス発
生器では、軽量化やコンパクト化のため、後で燃焼する
一つの燃焼室からのガス流路として、先に燃焼する他の
燃焼室を使用する形態のものがあり、この形態のガス発
生器の場合は、二つの燃焼室が連通孔により連通され、
連通孔は金属薄板で閉塞されている。かかる形態のガス
発生器の場合は、先の燃焼時には金属薄板は破れない
が、後の燃焼時には容易に剥がれるか又は破れる必要が
ある。
【0004】また、ガス発生剤の種類によっては、着火
性を良くするため、最初の燃焼時におけるガス発生室内
の圧力をより高める必要があるが、この場合には、金属
薄板を燃焼室内の圧力の上昇に耐えるように設定すると
共に、後の燃焼時に容易に剥がれるように設定する必要
がある。
【0005】本発明は、二つの燃焼室を設けたガス発生
器における安全性及び信頼性を確保すると共に、二段階
でガスを発生できるという特徴を安定かつ有効に発現で
きるエアバック用ガス発生器及びそれを用いたエアバッ
グ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、2つの燃焼室
を有し、かつ2つの燃焼室相互を連通する連通孔を有す
る構造のエアバッグ用ガス発生器であれば適用すること
ができ、他の構造は特に限定されるものではない。
【0007】本発明は、ガス排出口を有するハウジング
内に、衝撃によって作動する点火手段と、該点火手段に
よって着火・燃焼されエアバッグを膨張させるための燃
焼ガスを発生するガス発生手段とを含んで収容してなる
エアバッグ用ガス発生器であって、ハウジング内に、そ
れぞれガス発生手段が収容され、相互に連通する連通孔
を有する第一の燃焼室と第二の燃焼室が設けられてお
り、前記第一の燃焼室と第二の燃焼室との連通孔が、粘
着剤を介した複数枚重ねの金属薄板により閉塞されてい
るエアバック用ガス発生器を提供する。
【0008】本発明において、連通孔は金属薄板により
第一の燃焼室内壁面側から閉塞されていることが好まし
い。
【0009】第一の燃焼室と第二の燃焼室を連通する連
通孔は、連通孔の上に1枚目の金属薄板を粘着剤で貼り
付け(この粘着剤が「第1粘着剤層」となる)、1枚目
の金属薄板の上に2枚目の金属薄板を粘着剤により貼り
付け(この粘着剤が「第2粘着剤層」となる)、更に必
要に応じて3枚目以降の金属薄板が粘着剤層(この粘着
剤層が「第3粘着剤層」等になる)を介して貼り付けら
れて閉塞されている。1枚目の金属薄板は全面又は連通
孔に接する部分を除いた面に第1粘着剤層を有してお
り、2枚目以降の金属薄板は全面に第2粘着剤層(又は
第3、第4等の粘着剤層)を有していることが好まし
い。
【0010】金属薄板及び粘着剤層の厚みは、ガス発生
手段の種類や量、連通孔の大きさ等に応じ、エアバッグ
用ガス発生器として適正に作動するように適宜決定され
るものであるが、例えば、複数枚の金属薄板(粘着剤を
除く)の総厚みは、好ましくは10〜200μm、より
好ましくは20〜100μmにすることができ、各金属
薄板の厚みは、好ましくは5〜100μm、より好まし
くは10〜50μm、更に好ましくは25〜55μmに
することができる。また、第3粘着剤層以降の厚みも同
様に前記範囲内で選択できる。
【0011】粘着剤層を第1及び第2粘着剤層とすると
き、第1粘着剤層の厚み及び第2粘着剤層の厚みは、そ
れぞれ好ましくは10〜50μm、より好ましくは20
〜40μmにすることができる。
【0012】このように第1及び第2粘着剤層等を介し
た複数枚の金属薄板で連通孔を閉塞した場合、第一の燃
焼室内のガス発生手段が燃焼して圧力が上昇し、金属薄
板全体に大きな圧力が加わったとき、複数枚の金属薄板
の総厚みが厚くなっているため、圧力の上昇によって破
裂することが防止される。1枚の金属薄板の厚みを2枚
分程度まで厚くした場合、圧力に対して破裂することは
ないが、金属薄板は連通孔が形成された部位の形状に合
わせて非平面状態、例えば曲面状に貼り付けられている
場合が多く、平面状に戻ろうとする力が粘着剤の粘着力
を上回って金属薄板が剥がれ落ちる恐れがあるので、本
発明のように複数枚の金属薄板を使用することで、剥が
れ落ちることが防止できる。
【0013】また、第2の燃焼室内のガス発生手段が燃
焼して圧力が上昇したとき、第1粘着剤層の粘着力は前
記圧力よりも十分に小さいので、2枚の金属薄板は容易
に剥がれ落ちる。
【0014】本発明のエアバッグ用ガス発生器は、特に
着火性の低いガス発生手段を第一の燃焼室に配置した場
合に、第1ガス発生室の圧力を高めて着火性を高めるこ
とができるので望ましい。
【0015】本発明のエアバッグ用ガス発生器に適した
ガス発生手段としては、例えばグアニジン誘導体及び塩
基性金属硝酸塩を含有するガス発生剤、更にバインダ及
び/又はスラグ形成剤として作用する添加剤を含有する
ガス発生剤が挙げられる。
【0016】本発明のエアバッグ用ガス発生器は、ガス
発生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッグ
(袋体)と共にモジュールケース内に収容され、エアバ
ッグ装置となる。このエアバッグ装置は、衝撃センサが
衝撃を感知することに連動してガス発生器が作動し、ハ
ウジングのガス排出口から燃焼ガスを排出する。この燃
焼ガスはエアバッグ内に流入し、これによりエアバッグ
はモジュールカバーを破って膨出し、車両中の硬い構造
物と乗員との間に衝撃を吸収するクッションを形成す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づき、本発明のエアバッグ用ガス発生器を説明する。
【0018】図1は、本発明のエアバッグ用ガス発生器
の縦断面図であり、特に運転席側に配置するのに適した
構造となっている。
【0019】このガス発生器は、ガス排出口を有するデ
ィフューザシェル1と、ディフューザシェル1と共に内
部収容空間を形成するクロージャシェル2とを接合して
なるハウジング3内に、略円筒形状の内筒部材4を配置
して、その外側を第一の燃焼室5aとしている。
【0020】また、内筒部材4の内側には段欠き部6を
設け、段欠き部6に略平板円形の隔壁7を配置してお
り、この隔壁7で内筒部材4内を更に2室に画成し、デ
ィフューザシェル1側(上部空間側)に第二の燃焼室5
b、クロージャシェル2側(下部空間側)に点火手段収
容室8を形成している。
【0021】その結果、このガス発生器では、第一の燃
焼室5aと第二の燃焼室5bとは、ハウジング3内に同
心円に設けられて、ハウジング3の半径方向に隣接して
いる。この第1及び第二の燃焼室5a、5b内には、衝
撃をうけて作動した点火手段によって燃焼し、燃焼ガス
を発生するガス発生剤9a、9bが収容され、点火手段
収容室8内には、衝撃によって作動する点火手段が収容
されている。
【0022】第一の燃焼室5aと第二の燃焼室5bとを
画成する内筒部材4には連通孔10が設けられており、
この連通孔10は、2枚重ねのシールテープ11により
閉塞されている。この2枚重ねのシールテープは、それ
ぞれ厚みが40μmのステンレス製(SUS304)テ
ープ(1枚のステンレス製テープの引張強度は54kg
/mm2)であり、第1粘着剤層及び第2粘着剤層の厚
みはいずれも30μmである。
【0023】点火手段は、センサーが衝撃を感知する事
に基づいて出力される作動信号によって作動する2つの
電気着火式点火器12a,12bを含んで構成されてお
り、点火器同士は、1つのイニシエータカラー13に互
いに平行に、その頭部を突起させて設けられている。こ
のように1つのイニシエータカラー13に2つの点火器
12a,12bを設けることにより、2つの点火器はイ
ニシエータカラー13に固定されて単一の部材となり、
ガス発生器への組付けが容易となる。特にこの図に示す
ガス発生器では、イニシエータカラー13を、内筒部材
4内に挿入可能な大きさとすることにより、2つの点火
器12a,12bを設けたイニシエータカラー13を該
内筒4内に挿入した後、内筒部材4の下端をかしめてイ
ニシエータカラー13を固定することにより、2つの点
火器を容易且つ確実に固定することができる。
【0024】この実施の形態では、イニシエータカラー
13と隔壁7との間の空間に、何れか1つの点火器12
b(以下、「第二の点火器」とする)を包囲するように
略円筒形状の分離筒14を配置して、その外側に第一の
伝火薬収容室15a、内側に第二の伝火薬収容室15b
を画成し、そして各収容室内に、点火器と、点火器と共
に点火手段を構成する伝火薬とを収容している。その結
果、点火器と共に点火手段を構成する伝火薬16a、1
6bは、各点火器12a、12b毎に確実に区分される
こととなる。
【0025】この第一の伝火薬収容室15aは、その中
に収容された伝火薬16aが燃焼すると、内筒部材4に
形成された伝火孔17を閉塞するシールテープ18が破
裂して第一の燃焼室5aと連通する。また第二の伝火薬
収容室15bも、その中の伝火薬16bが燃焼すると隔
壁7に形成された伝火孔19を閉塞するシールテープ2
0が破裂して第二の燃焼室5bと連通する。よって、こ
のガス発生器は、作動に際して、第一の点火器12aが
着火(作動)したときの火炎は、その収容室15a内に
ある伝火薬16aを着火・燃焼させ、その火炎が内筒部
材4に形成された伝火孔17を通り、収容室15aの半
径方向に位置する第一の燃焼室5a内に収容された7孔
のガス発生剤9aを着火燃焼させる。
【0026】また第二の点火器12bは、その収容室1
5b内の第二の伝火薬16bを着火・燃焼させ、その火
炎が収容室15bの軸方向に設けられた伝火孔19を通
り、その延長上にある第二の燃焼室5b内に収容された
単孔のガス発生剤9bを着火・燃焼させる。この第二の
燃焼室9b内で発生した燃焼ガスは、内筒部材4のディ
フューザシェル1側に設けられた連通孔10を通り第一
の燃焼室5a内に流入する。
【0027】図1に示すガス発生器では、作動性能を安
定化するために第二の点火器12bと第一の点火器12
aが同時に着火することはあるが、前者12bが後者1
2aよりも先に作動することはない。つまり第二の燃焼
室5bに収容されたガス発生剤9bは、第一の燃焼室5
aに収容されたガス発生剤9aと同時か、或いは遅れて
燃焼する。
【0028】また図1に示すガス発生器では、イニシエ
ータカラーと隔壁との間に配置される分離筒14は、隔
壁7の下面とイニシエータカラー13の上面に分離筒1
4の外形に相当する穴部21を設け、それぞれの穴部に
分離筒14の上端又は下端を嵌入して配置されている。
このように分離筒14を配置していることにより、いず
れか一の伝火薬燃焼室内で発生する伝火薬の火炎が、他
の伝火薬収容室内の伝火薬を直接燃焼させることはな
く、2つの燃焼室内に収容されたガス発生剤は、それぞ
れ異なる区分の伝火薬が燃焼した火炎により着火・燃焼
される。即ち、通常、該分離筒14内(即ち第二の伝火
薬収容室内)で伝火薬が燃焼した場合には、その燃焼に
よって生じるガスの圧力は、分離筒14を半径方向に押
し広げるようにも働くこととなるが、分離筒14の上下
端部はそれぞれが嵌入する穴部の周壁に確実に支持され
ていることとなり、単に分離筒を隔壁とイニシエータカ
ラーとの間で挟持した場合に比べ、より確実に伝火薬の
燃焼ガス・火炎の漏洩を阻止することができる。
【0029】またハウジング3内には、ガス発生剤9
a、9bの燃焼によって発生した燃焼ガスを浄化・冷却
するための共通のクーラント・フィルタ22が配設され
ており、そのディフューザシェル1側の内周面は、クー
ラント・フィルタ22の端面とディフューザシェル1天
井部内面との間を燃焼ガスが通過することのないよう
に、ショートパス防止部材23で覆われている。クーラ
ント・フィルタ22の外側には、燃焼ガスの通過などに
よるフィルタ22の膨出を抑止するための外層24を配
置している。この外層24は、例えば、積層金網体を用
いて形成する他、周壁面に複数の貫通孔を有する多孔円
筒状部材、或いは所定巾の帯状部材を環状にしたベルト
状抑止層を用いて形成することもできる。
【0030】更に外層24の外側には、燃焼ガスがフィ
ルタ22の全面を通過することができるように、間隙2
5が形成されている。ディフューザシェルに形成される
ガス排出口26は、外気の進入を阻止するためシールテ
ープ27で閉塞されている。このシールテープ27は、
ガスを放出する際に破裂する。シールテープ27は外部
の湿気からガス発生剤を保護するのが目的であり、燃焼
内圧などの性能調整には全く影響を与えるものではな
い。
【0031】本実施形態のガス発生器では、点火手段収
容室8内であって分離筒14の外に配置された第一の点
火器12aが作動すると、第一の伝火薬収容室15b内
に収容された伝火薬16aが着火・燃焼し、その火炎が
内筒部材4の伝火孔17を通って、第一の燃焼室5a内
に収容された7孔を有する多孔円筒状の第一のガス発生
剤9aを燃焼させる。このとき、連通孔10を閉塞する
2枚重ねのシールテープ11は、シールテープの総厚み
による強度の向上と、主として第2粘着剤層の存在によ
るシールテープ自体の反発力の緩和により、破裂したり
剥がれ落ちたりすることなく、第1焼室5a内の圧力を
ガス発生剤9aの着火燃焼が円滑になされる程度まで上
昇させることができる。
【0032】また、分離筒14に包囲される第二の点火
器12bが、第一の点火器12aと同じか或いは遅れて
作動すると、第二の伝火薬収容室15b内に収容された
伝火薬16bが着火・燃焼し、その火炎は第二の燃焼室
5b内に収容された単孔円筒状の第二のガス発生剤9b
を着火・燃焼させる。このとき、第二の燃焼室5bの内
圧の上昇によって、シールテープ11は容易に剥がれ落
ち、連通孔10により第二の燃焼室5bと第一の燃焼室
5aが連通される。
【0033】本実施形態のガス発生器においては、2つ
の点火器12a、12bの着火タイミングを調整する、
つまり第一の点火器の作動後に第二の点火器を作動させ
るか、或いは第一の点火器と第二の点火器を同時に作動
させるかにより、ガス発生器の出力形態(作動性能)を
任意に調整することができ、衝突時の車両の速度や環境
温度など様々な状況において、後述のエアバッグ装置と
した場合に於けるエアバッグの展開を最大限適正なもの
とすることができる。特にこの図に示すガス発生器で
は、各燃焼室5a、5b毎に形状の異なるガス発生剤9
a、9bが使用されており、第一の燃焼室5aには多孔
円筒状の第一のガス発生剤9aが、第二の燃焼室5bに
は単孔円筒状の第二のガス発生剤9bがそれぞれ収容さ
れている。なお、ガス発生剤の形状、組成、組成比及び
量等は、勿論、所望の出力形態を得るために、適宜変更
することができる。
【0034】本発明のエアバッグ用ガス発生器におい
て、連通孔10を厚みが40μmのステンレス製(SU
S304)テープ(1枚のステンレス製テープの引張強
度は54kg/mm2)2枚と、粘着剤(第1及び第2
粘着剤層の厚み各30μm)により閉塞したとき、内圧
30,000kPa程度まで破裂したり剥がれ落ちたり
しない。よって、第一の燃焼室5aにおいてガス発生剤
9aとしてニトログアニジン20〜60重量%、塩基性
硝酸銅35〜75重量%及び(c)グアガム0.1〜1
0重量%からなる図1に示す形状のものを用いたとき、
着火燃焼を円滑に行うことができる。2枚重ねのステン
レス製テープは、第二の燃焼室側からの圧力に対しては
剥がれ落ちる。
【0035】本発明のエアバッグ用ガス発生器は、ガス
発生器、衝撃センサ、コントロールユニット、モジュー
ルケース、エアバッグからなるエアバッグ装置に適用す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、一つの燃焼室内のガス
発生手段の着火燃焼により、他の燃焼室内のガス発生手
段が着火燃焼することが防止されるため、誤作動が防止
され、ガス発生器の安全性及び信頼性を高めることがで
きる。また、着火性の低いガス発生手段を用いた場合で
も、ガス発生手段の着火燃焼を円滑に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス発生器の一実施態様を示す縦断
面図。
【符号の説明】
3 ハウジング 5a 第一の燃焼室 5b 第二の燃焼室 7 隔壁 9a 第一のガス発生剤 9b 第二のガス発生剤 12a 第一の点火器 12b 第二の点火器 13 イニシエータカラー 22 クーラント・フィルタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス排出口を有するハウジング内に、衝
    撃によって作動する点火手段と、該点火手段によって着
    火・燃焼されエアバッグを膨張させるための燃焼ガスを
    発生するガス発生手段とを含んで収容してなるエアバッ
    グ用ガス発生器であって、ハウジング内に、それぞれガ
    ス発生手段が収容され、相互に連通する連通孔を有する
    第一の燃焼室と第二の燃焼室が設けられており、前記第
    一の燃焼室と第二の燃焼室との連通孔が、粘着剤を介し
    た複数枚重ねの金属薄板により閉塞されているエアバッ
    ク用ガス発生器。
  2. 【請求項2】 金属薄板が非平面状態で貼り付けられて
    いる請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器。
  3. 【請求項3】 粘着剤を除く複数枚の金属薄板の総厚み
    が10〜200μmである請求項1又は2記載のエアバ
    ッグ用ガス発生器。
  4. 【請求項4】 各金属薄板の厚みが5〜100μmであ
    る請求項1、2又は3記載のエアバッグ用ガス発生器。
  5. 【請求項5】 連通孔周縁部分と1枚目の金属薄板とが
    接する面に設けられた第1粘着剤層の厚みが10〜50
    μmである請求項1〜4のいずれか1記載のエアバッグ
    用ガス発生器。
  6. 【請求項6】 1枚目の金属薄板と2枚目の金属薄板と
    が接する面に設けられた第2粘着剤層の厚みが10〜5
    0μmである請求項1〜5のいずれか1記載のエアバッ
    グ用ガス発生器。
  7. 【請求項7】 連通孔が、金属薄板により第一の燃焼室
    内壁面側から閉塞されている請求項1〜6のいずれか1
    記載のエアバッグ用ガス発生器。
  8. 【請求項8】 エアバッグ用ガス発生器と、衝撃を感知
    して前記ガス発生器を作動させる衝撃センサと、前記ガ
    ス発生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッグ
    と、前記エアバッグを収容するモジュールケースとを含
    み、前記エアバッグ用ガス発生器が請求項1〜7のいず
    れか1記載のエアバッグ用ガス発生器であるエアバッグ
    装置。
JP2000289201A 1999-10-04 2000-09-22 エアバッグ用ガス発生器 Expired - Lifetime JP4757375B2 (ja)

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