JP2002095998A - イオン風を利用した帯電エアーシャワーユニットと局所排気装置を用い、隔壁設備無しで清浄な遮蔽空間を構築する局所清浄化システム。 - Google Patents

イオン風を利用した帯電エアーシャワーユニットと局所排気装置を用い、隔壁設備無しで清浄な遮蔽空間を構築する局所清浄化システム。

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JP2002095998A
JP2002095998A JP2000327848A JP2000327848A JP2002095998A JP 2002095998 A JP2002095998 A JP 2002095998A JP 2000327848 A JP2000327848 A JP 2000327848A JP 2000327848 A JP2000327848 A JP 2000327848A JP 2002095998 A JP2002095998 A JP 2002095998A
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air shower
space
shower unit
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JP2000327848A
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Inventor
Takashi Kishioka
俊 岸岡
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AIKOKU KIKAI KK
Original Assignee
AIKOKU KIKAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】帯電エアーシャワーユニットにより、気体分子
に電荷を与え電気的中性化し、ブラウン運動を抑制する
と共に電荷を消失した気体分子をイオン風で誘導し、局
所排気装置や空気清浄機に効率良く吸引せしめ、隔壁を
設けずイオン風のカーテンのみで遮蔽し、隔壁設備無し
で清浄な遮蔽空間を構築する局所清浄化システムを提供
すること。 【構成】コロナ放電による電子照射でイオン風を発生さ
せ、電子により塵埃や浮遊細菌及び臭気成分を電気的に
中性化する事で、ブラウン運動を抑止しイオン風による
誘導と遮蔽幕を形成する帯電エアーカーテンと、電気的
に中性化した塵埃や浮遊細菌及び臭気成分を捕捉する局
所排気装置や空気清浄機を組み合わせた隔壁設備無しで
清浄空間を構築する一連の装置とシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン風を発生させ遮
蔽する空間内に落下及び流入する塵埃、細菌及び臭気成
分を電気的に中和せしめブラウン運動を抑止し、付帯す
る局所排気装置に効率的に導き、隔壁設備無しで清浄な
遮蔽空間を構築する局所清浄化システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的な遮蔽空間を構築せしむるシステ
ムでは、ガラス側壁やパーテーションで仕切ったり樹脂
製カーテンで遮り、物理的に遮った空間を局所排気装置
で浄化する方法や、ファンにより強制的な送風圧で空気
流を作り異物の侵入を阻止し遮断する、エアーカーテン
方式が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このうち、物理的遮断
方式では目的施設によっては施工出来ない場合や、施工
しても遮蔽壁が邪魔をして、遮蔽空間での作業性が害な
われる場合もあり、遮蔽壁を組み合わせたシステムでは
狭い範囲の遮蔽や、複雑な施設の遮蔽には不向きとな
る。
【0004】またエアーカーテン方式では、空気に送風
圧をかけて空気流を発生さすが、空気流の後方は渦巻流
を伴い進行する事になり、かえってこの渦巻流が災いし
て異物の侵入を助長したり、拡散現象を引き起こし十分
な遮断効果は見込めない。
【0005】物理的遮断方式にしろエアーカーテン方式
にしろ、両方式では作業性や実用的な遮断効果といっ
た、相反する機能に付いて十分な効果を期待する事は難
しい。
【0006】またイオン風を発生させる除塵装置等もみ
られるが、広い範囲にイオン風を発生さす事やイオン風
の到達距離が短く、一定の範囲をイオン風で遮断する事
が出来る装置等も見当らない。
【0007】一方、本発明者は、広範囲にイオン風を発
生させると同時に、イオン風を有効な距離まで到達させ
る事の出来る帯電エアーシャワーユニットを開発し、用
途に応じて複数の帯電エアーシャワーユニットと局所排
気装置を組み合わせる事で、隔壁設備無しで清浄な遮蔽
空間を構築するシステムとして確立した。
【課題を解決するための手段】
【0008】上記課題を解決する為には、遮蔽したい面
にイオン風を送りイオン風の幕で遮断面を形成する帯電
エアーシャワーユニットと、帯電エアーシャワーユニッ
ト内を通過する際に電子の照射を与えられ、電気的に中
和された塵埃や細菌及び臭気成分を含む異物をイオン風
に乗せ、一連の流れの中で効率的に付帯されている局所
排気装置に導く様に構成された、帯電エアーシャワーユ
ニットと局所排気装置を組み合わせた、隔壁設備無しで
清浄な遮蔽空間を構築する局所清浄化システムを特徴と
するものである。
【0009】請求項1に係わる発明は、吸気口側中心に
ステンレスで加工された放電極を設け、送風口側面には
2枚の相対する陽極電極が可動するように取り付けられ
たイオン発生装置を、遮断したい面上部に送風口を下に
して垂直に取り付けられている。
【0010】上記構成によれば、遮断したい面の上部か
ら下部にかけてイオン風が垂直に流れる事になり、イオ
ン風に含まれる自由電子が遮断面に接する塵埃や細菌及
び臭気成分に電子を与え、固有の電荷を打ち消し塵埃や
細菌及び臭気成分を電気的に中和する。その事はブラウ
ン運動を抑制し塵埃や細菌及び臭気成分がイオン風の流
れに沿って、乱れること無く一定の方向に移動する事に
繋がる。
【0011】請求項1に係わる発明は、イオンによる物
質移動の法則を利用し、遮蔽したい面の物質に自由電子
を供給し電荷の中和をはかる事と、イオン風の発生に伴
う分子移動により、イオン風による目に見えない隔壁を
設ける事である。
【0012】上記構成によれば、上部から下部にかけて
イオン風の流れが発生し、それに隔てられた左右の空間
に含有する塵埃や細菌及び臭気成分は、イオン風の流れ
に導かれる様にして発生するドラフトに導かれ下部に向
かって沈降する。そうした循環流が発生する事は、イオ
ン風で遮られた内面の空間の塵埃や細菌及び臭気成分は
徐々に沈降し下部に落下して床面に捕捉され浄化され
る。また一方では流入する空気に含有する塵埃や細菌及
び臭気成分は、イオン風の目に見えない隔壁により阻止
され、同様の原理でドラフトに導かれ下部に向かって沈
降し流入を阻止される事に繋がる。
【0013】上記の現象を有効に利用する事で、遮蔽し
たい空間の塵埃除去や流入する塵埃や細菌及び臭気成分
の抑止を有効に行なえる。その事は隔壁による遮蔽や風
圧による遮蔽等と異なり、隔壁も設けず風圧による拡散
や不具合もないバリアフリーの遮蔽空間を創造する事に
なる。
【0014】請求項2に係わる発明は、請求項1記載の
イオン発生部における機能に係わる問題点を解消する為
の機構に関するもので、イオン風の方向を変向板を用い
ずイオン発生部自体を可動さす事でイオン風の向きを変
えるものである。
【0015】上記構成によれば、変向板を利用してイオ
ン風の向きを変える場合と比べ、自由電子と変向板の接
触面積が無いので自由電子の消失が抑止され、より遠く
まで自由電子を到達さす事ができ、より多くの異物の電
荷を中和する事に繋がる。
【0016】上記構成によれば、任意の角度にイオン風
の向きを変えられ事で、遮蔽する空間内における、局所
排気装置とイオン風の流れ及びそれに伴い発生する循環
流を、イオン風の向きを変える事で有効に局所排気装置
に導く事ができる。その事は遮蔽空間の浄化を効率的に
行なう事に繋がる。
【0017】イオン風を発生さすイオン発生部は、公知
の事実と知られるコロナ放電を利用するが、電子を照射
する放電極と電子を導く陽極電極は、その間における静
電吸着力により通過空気の異物が付着し、放電極と陽極
電極の間の導電性の増大によるアーク放電や沿面放電の
原因となる。アーク放電や沿面放電の発生は、自由電子
の発生を阻害し、イオン風の発生を消滅さす事に繋が
る。
【0018】アーク放電や沿面放電を防止する為には、
付着する異物を排除しなければ抜本的な解決にはならな
いが、放電極と陽極電極間の側壁の一部を開口し溝を設
ける事で、異物の付着を防止する事ができる。
【0019】上記構成によれば、放電極と陽極電極間を
遮る形で一定の長さと幅の溝を入れ放電極と陽極電極間
を断ち切る為、付着物を介して流れだすアーク放電や沿
面放電等の異常放電の発生を抑止する事に繋がる。
【0020】請求項3に係わる発明は、請求項1及び請
求項2記載のイオン発生部を複数組合せ、隔壁設備無し
で清浄な遮蔽空間を構築する為の配置に関するもので、
部屋の一部を遮断して2つの空間に分離する為には、最
低分断する1面にイオン風を上部から下部にかけて流し
遮蔽する。
【0021】上記の現象を有効に利用する事で、清浄な
遮蔽空間に流入しようとする気流に含まれる塵埃や細菌
及び臭気成分等の異物は、イオン風に含有され電荷を失
い沈降し床面に捕捉される事に繋がる。
【0022】また通路のような箇所の一部を遮蔽する場
合は、遮蔽したい空間の前後を上部より下部へイオン風
の流れを作り遮蔽する。
【0023】上記の現象を有効に利用する事で、前後か
ら流入しようとする気流に含まれる塵埃や細菌及び臭気
成分等の異物は、イオン風に含有され電荷を失い沈降し
床面に捕捉され、挟まれた遮蔽空間内に入り込もうとす
る異物の侵入を阻害さす事に繋がる。
【0024】さらに広い空間の一部を独立した遮蔽空間
にする場合は、前後左右をイオン風で遮蔽した上、天井
面をもイオン風で遮蔽する事になる。天井面をイオン風
で遮る場合は、水平面にイオン風を流すのでは無く、若
干の勾配を付けやや斜め前方から下部方向にかけてイオ
ン風を流す。
【0025】上記の現象を有効に利用する事で、天井面
を遮るイオン風は前方を遮るイオン風や後方を遮るイオ
ン風の相乗効果で、より有効にイオン風による遮蔽気流
が生じる事に繋がる。
【0026】請求項4に係わる発明は、請求項3記載の
イオン発生部の配置と局所排気装置を組合せ、より効率
的に遮蔽空間の浄化をはかる事を目的とするものであ
る。
【0027】イオン風による空間の遮蔽は、電子による
物質の電気的中和作用と、電子が移動する際に発生する
イオン風を有効に利用して、隔壁設備無しで遮蔽空間を
構築するもので、遮蔽した空間内の浄化には目的に応じ
た局所排気装置を付帯させ、同時に効率的に局所排気装
置に異物を導くイオン風の流れを作らなければならな
い。
【0028】上記の現象を有効に利用する為には、遮蔽
する空間の形状や目的に応じた局所排気装置の選定や設
置位置を把握する必要がある。ただイオン風で遮蔽する
場合は、原則的に上部から下部へとイオン風が流れる
為、局所排気装置は下部に設置する方が効率的な捕捉が
可能と成る。
【0029】また分煙設備として利用する場合は、煙は
熱せられている為上昇傾向にあり、イオン風を強めると
かえって捕捉の阻害要因となる、故に局所排気設備は側
壁上部に取り付ける壁掛式空気清浄機を用いるか、ビル
トイン方式の空気清浄機を選定し、イオン風で落下する
煙や押さえられた副流煙をイオン風と局所排気設備の吸
引力双方の相乗効果を旨く利用して捕捉するように導
く。その為にはイオン風の向きを若干局所排気装置の吸
引口に向け、さらにイオン風の勢いを局所排気装置の吸
引力より弱めにすると効率的な捕捉が可能となる。
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例により詳細に
述べる。図1は帯電エアーシャワーユニットのイオン発
生部の概略図であり、図2はイオン風可変機構を解説し
た動作形態図、図3は沿面放電防止機構の概略図、図4
は隔壁設備無しで1面を遮蔽した実施形態図、図5は隔
壁設備無しで2面を遮蔽した実施形態図、図6は隔壁設
備無しで3面を遮蔽した実施形態図、図7は隔壁設備無
しで4面を遮蔽した実施形態図、図8は隔壁設備無しで
5面を遮蔽した実施形態図、図9は局所排気フードに取
り付け排気を効率的に導く為の実施形態図、図10は垂
直方向にイオン風を流し下部より排気する為の実施形態
図である。
【0030】先ず、図1の帯電エアーシャワーユニット
のイオン発生部のの概要について述べる。帯電エアーシ
ャワーユニットのイオン発生部は、電子を放出する為の
陰極である放電極1とこれを捕集する陽極2を持ち、そ
の間を絶縁固定するユニットフレーム3で構成されてい
る。しかも陽極2はスタットボルト5とナット6を介し
てaの範囲でスライドし、放電極1と陽極2の距離が微
調整出来る。放電極1と陽極2が適当な位置に固定され
ると、放電極1と陽極2の間に高圧直流電源4により高
圧電荷が印加されるように結線されている。
【0031】まず放電極1と陽極2の間に高圧電荷が印
加されると、放電極1と陽極2の空間は絶縁破壊を生
じ、放電極1と陽極2の間でコロナ放電現象が発生し、
放電極1の先端から多量の電子bが放出される事にな
る。
【0032】放電極1と陽極2との間ではプラズマと同
時に磁界が発生し、気体cの構成分子に電荷を与えロー
レンツ力により後方に放出される。この際、気体cの構
成分子に与えられる電荷は、物質移動速度最大値と成る
よう設定されている。多くの気体cの構成分子と電子b
は、陽極2に捕集され消滅するが、物質移動速度が捕集
速度より上回れば消滅を免れ加速して後方に放出され
る。
【0033】次に、かかる帯電エアーシャワーユニット
のイオン風可変機構の動作形態に付いて述べる。図2の
動作形態図でも解るように、帯電エアーシャワーユニッ
ト1は基点8を中心に、固定ガイド2がaの範囲で左右
に円弧を描いて移動するように構成されている。
【0034】また固定ガイド2は、固定ピン5で位置決
めされた固定ガイド取付金物4と、固定ピンの代わりに
スタットボルト6と締め付けナット7を組み合わせた固
定ガイド取付金物3により左右を支えられるように設置
され、基点8を中心に左右任意の角度に帯電エアーシャ
ワーユニット1を傾け固定出来る構造と成っている。
【0035】帯電エアーシャワーユニット1自体を傾斜
させ風向を変える機構は、ガイドベーンの向きを変えて
行なう際、ガイドベーンの材質が金属或いは樹脂製の何
れであっても電子の消失を招きイオン風の減衰を助長す
る事を避ける事に繋がる。
【0036】さらに、帯電エアーシャワーユニット1に
おけるイオン放出口に、金属製の保護カバー9を設け、
何らかの不手際で人体が内部陽極に触れ感電事故を招く
事を未然に防ぐよう安全対策を施している。
【0037】図3はイオン発生部に生ずる沿面放電防止
機構に関する対策に付いて述べる。帯電エアーシャワー
ユニットや他のイオンを利用した製品の多くが、目的を
達成する為の手段の一部に、静電気を利用したり静電気
の発生を伴う事から静電吸着の原理で、電極や周辺のフ
レームに塵埃が付着し吸湿と共に塵埃を介した沿面放電
が発生し異常をきたし、本来のコロナ放電が妨げられ目
的が達成出来なくなる事が多い。
【0038】この現象を防ぐには、陰極である放電極1
と放電極1を固定する放電極支持材4の接する放電極1
の周辺を絶縁シート5で包み込む構造にし、放電極1を
放電極支持材4と確実に絶縁しなければ成らない。
【0039】また、陽極2を固定するフレーム3は、絶
縁性の高い樹脂材で形成し放電極1と陽極2を完全絶縁
とする。完全絶縁処理を施しても放電極1とフレーム3
を介した陽極2の間で塵埃の付着を招き沿面放電を防ぐ
事は不可能で、この現象を防ぐ為に、放電極支持材4と
フレーム3の交わる箇所のフレーム3に貫通した溝加工
6を施し、分離境界を設ける構造にした。
【0040】分離境界を設ける溝加工6を施す事で、フ
レーム3及び放電極1につながる放電極支持材4が完全
に分離出来、貫通溝を介しての沿面放電は不可能と成
る。
【0041】次に前記の機能を付加した帯電エアーシャ
ワーユニットを利用して、目的の隔壁無しで清浄な遮蔽
空間を形成する局所浄化システムを実施形態図を元に順
次紹介する。まずは図4の実施形態図でも解るように、
遮蔽する空間の1面を帯電エアーシャワーユニット1で
遮断し、一方を清浄な遮蔽空間として構築する方法。
【0042】遮蔽したい空間の天井部2に開口を設け、
帯電エアーシャワーユニット1を適宜埋設する。
【0043】次に、埋設した帯電エアーシャワーユニッ
ト1のイオン風放出口の方向を、目的とする清浄空間側
に若干向け、イオン風aの流れを清浄空間側に傾斜する
ように放出する。この際、清浄空間側には局所排気装置
か空気清浄機を設置する。
【0044】室内の塵埃は帯電エアーシャワーユニット
1を通過する際、電子衝突で電荷を失いイオン風に乗り
沈降落下し床面に捕捉される。またイオン風に遮られた
面に衝突する塵埃や分子状物質も、拡散する電子に吸着
され電荷を消失し同様に床面へと導かれ捕捉され目的の
清浄空間には侵入出来ない。遮られた空間は局所排気装
置や空気清浄機の換気回数により徐々に清浄空間に改善
される。
【0045】図5は帯電エアーシャワーユニット1と2
を介して、2面を遮断し通路を分断する形で清浄な遮蔽
空間を構築する方法。
【0046】このような条件では、帯電エアーシャワー
ユニット1のイオン風放出口と帯電エアーシャワー2の
イオン風放出口は、各々相対する方向に向き合わせた角
度でイオン風が傾斜放出する様に設定し、帯電エアーシ
ャワーユニット1と帯電エアーシャワーユニット2の中
間距離にビルトイン方式の空気清浄機3を埋設する。
【0047】そうする事でイオン風a及びbと、ビルト
イン方式の空気清浄機3で発生するドラフトcが相乗し
た循環風を作り清浄な遮蔽空間が構築される。
【0048】図6は3面を帯電エアーシャワーユニット
1と2及び3で遮蔽し、側壁に局所排気装置或いは壁掛
式空気清浄機を設置して清浄な遮蔽空間を構築する為の
設置例で、設置の詳細は前項と同様である。
【0049】図7は4面を帯電エアーシャワーユニット
1,2,3及び4で遮蔽し、天井にビルトイン方式の空
気清浄機5を設置して清浄な遮蔽空間を構築する為の設
置例で、設置の詳細は前項と同様である。
【0050】図8は周囲4面と天井面を帯電エアーシャ
ワーユニット1,2,3,4及び5で遮蔽し、遮蔽した
垂直方向1面の下部に局所排気装置6を設置し、清浄な
遮蔽空間を構築する為の設置方法である。
【0051】図4から図7までの設置例では、何れかの
面は既設の壁や天井を利用して遮蔽する方法が取られて
いるが、図8の設置例は床面を除き全ての面を隔壁無し
で遮蔽しなければ成らない。まず局所排気装置6の吸気
口に向け斜め前方より若干の角度を設け、帯電エアーシ
ャワーユニット1でイオン風を送り、天井面は局所排気
装置6の吸気口に汚染空気が導かれる様に水平よりやや
角度を設け後方よりイオン風を送る。
【0052】そうする事で、帯電エアーシャワーユニッ
ト1で送られるイオン風は、上部後方から送り込まれる
帯電エアーシャワーユニット2のイオン風に押され、局
所排気装置6の吸入流と相乗し流速が早められる。する
と局所排気装置6の吸入口に溢れが生じ旨く吸引されず
漏れが発生する。
【0053】その現象を押さえる為には、局所排気装置
6の吸引口後方の垂直面に帯電エアーシャワーユニット
3を設置し、垂直にイオン風を流し上部と局所排気装置
6の相乗して流れるドラフトを押さえる。後方面に対し
垂直にイオン風を流す事は、後方面からのドラフト流入
を押さえ、相乗して流れるドラフトを弱め溢れを生じさ
せる事無く汚染空気を局所排気装置6に導く事に繋が
る。
【0054】さらに左右を帯電エアーシャワーユニット
4と帯電エアーシャワーユニット5で垂直に遮蔽する事
で、何らかの影響で左右から流れ込む気流を押さえ、よ
り完璧な清浄空間が構築出来る事に成る。
【0055】図9の設置例は、厨房の局所フードより漏
れだす排気を帯電エアーシャワーユット1で効率良く導
く為の方法を述べたものである。厨房排気は、時折局所
フードの排気速度を越えた気流が生じる為、旨く吸引出
来ない現象が発生する事がある。
【0056】その現象を押さえる為には、局所フード2
の前方より帯電エアーシャワーユニット1のイオン風を
やや斜めに向け吹き降ろす。そうする事で局所フード2
のエッヂ部で発生する乱流aを押さえ、効果的に局所フ
ード2に導くドラフトを発生さす事が出来る事に成る。
【0057】図10の設置例は、イオン風の流れの真下
に局所排気口を設け、イオン風と吸気流の相乗効果で異
物や塵埃及び微生物まで遮蔽する為の設置方法を述べた
ものである。天井面に埋め込まれた帯電エアーシャワー
ユニット1とその真下、床面に局所排気口2設け床下に
排気ダクト3を設置して、屋外排気やヘパフィルター等
を利用した循環システムと組み合わせて利用する。
【0058】そうする事で、イオン風と局所排気口から
吸引される気流が相乗し、イオン風では発生さす事の出
来ない流速が生まれ、外部より遮蔽面に流れ込む気流の
勢いが強くても、十分目的の遮蔽効果が生まれる事に繋
がる。
【0059】一連のシステムの説明で解るとおり、イオ
ン風と局所排気装置を組み合わせる方式は、他のエアー
カーテン方式と異なり送風による風圧で遮蔽面を形成す
るのでは無く、電子付着による気体分子や粒子の電荷を
消失せしめ、ブラウン運動を抑制した気体分子や粒子を
イオン風の流れに乗せて誘導する為、風圧による乱流の
影響で起こる周囲の汚染空気の巻き込み現象を受けず、
何らの隔壁設備を設ける事無く清浄空間を構築出来るも
のであり、イオン風を利用した本発明以外のシステムで
は解決させる事は出来ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1、請求項2、請求項3、及び
請求項4の実施形態に係わる、イオン発生部の概略図で
ある。
【図2】本発明の請求項2の動作形態に係わる、イオン
風可変機構の概略図である。
【図3】本発明の請求項2の実施形態に係わる、沿面放
電防止機構の概略図である。
【図4】本発明の請求項3の実施例に係わる、実施形態
図である。
【図5】本発明の請求項3及び請求項4の実施例に係わ
る、実施形態図である。
【図6】本発明の請求項3及び請求項4の実施例に係わ
る、実施形態図である。
【図7】本発明の請求項3及び請求項4の実施例に係わ
る、実施形態図である。
【図8】本発明の請求項3及び請求項4の実施例に係わ
る、実施形態図である。
【図9】本発明の実施例の実施形態図である。
【図10】本発明の実施例の実施形態図である。
【符号の説明】
図1 1 放電極 2 陽極 3 ユニットフレーム 4 高圧直流電源 5 スタットボルト 6 ナット a スライド距離 b 電子 c 気体 図2 1 帯電エアーシャワーユニット 2 固定ガイド 3 固定ガイド取付金物 4 固定ガイド取付金物 5 固定ピン 6 スタットボルト 7 締め付けナツト 8 基点 9 保護カバー a 移動距離 図3 1 放電極 2 陽極 3 フレーム 4 放電極支持材 5 絶縁シート 6 溝加工 図4 1 帯電エアーシャワーユニット 2 天井部 a イオン風 図5 1 帯電エアーシャワーユニット 2 帯電エアーシャワーユニット 3 ビルトイン方式の空気清浄機 a イオン風 b イオン風 c ドラフト 図6 1 帯電エアーシャワーユニット 2 帯電エアーシャワーユニット 3 帯電エアーシャワーユニット 図7 1 帯電エアーシャワーユニット 2 帯電エアーシャワーユニット 3 帯電エアーシャワーユニット 4 帯電エアーシャワーユニット 5 ビルトイン方式の空気清浄機 図8 1 帯電エアーシャワーユニット 2 帯電エアーシャワーユニット 3 帯電エアーシャワーユニット 4 帯電エアーシャワーユニット 5 帯電エアーシャワーユニット 6 局所排気装置 図9 1 帯電エアーシャワーユニット 2 局所フード a 乱流 図10 1 帯電エアーシャワーユニット 2 排気口 3 排気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/00 F24F 7/00 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化範囲に浮遊する塵埃、細菌及び臭気
    成分に対し電荷を与え、それに伴うイオン風の働きで塵
    埃、細菌及び臭気成分を局所排気装置に有効に導く帯電
    エアーシャワーユニットを適宜に配し隔壁設備無しで清
    浄な遮蔽空間を構築する局所清浄化システム。
  2. 【請求項2】 イオン風を有効に排気装置に導く為、イ
    オン風送気口が任意に可変される機構と、イオン風生成
    の際の放電不良を妨げる沿面放電防止機構を組み込ん
    だ、帯電エアーシャワーユニットを適宜に配し隔壁設備
    無しで清浄な遮蔽空間を構築する局所清浄化システム。
  3. 【請求項3】 隔壁設備無しで遮蔽空間を形成する為、
    最低1面を遮蔽する帯電エアーシャワーで構成されたも
    のから、左右前後及び天井までを覆う最大5面まで遮蔽
    する帯電エアーシャワーユニットを適宜に配し隔壁設備
    無しで清浄な遮蔽空間を構築する局所清浄化システム。
  4. 【請求項4】 帯電エアーシャワーユニットを適宜配し
    た空間を造り塵埃、細菌及び臭気成分をイオン風に包み
    込み、局所排気装置に有効に導き効率的に排気する事
    で、隔壁設備無しで清浄な遮蔽空間を構築する局所清浄
    化システム。
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