JP2002095624A - 蛍光内視鏡装置 - Google Patents

蛍光内視鏡装置

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JP2002095624A
JP2002095624A JP2000291722A JP2000291722A JP2002095624A JP 2002095624 A JP2002095624 A JP 2002095624A JP 2000291722 A JP2000291722 A JP 2000291722A JP 2000291722 A JP2000291722 A JP 2000291722A JP 2002095624 A JP2002095624 A JP 2002095624A
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JP2000291722A
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Kazuhiro Tsujita
和宏 辻田
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励起光の照射により生体組織から発生する自
家蛍光像を測定する蛍光内視鏡装置において、励起光源
としてLD素子を使用し、かつ十分な励起光の強度を
得、さらに静電気による破壊を防ぐことによりその信頼
性を向上するとともに長寿命化を図り、また、その交換
作業を容易にすることによりメンテナンス性をも向上す
る。 【解決手段】 励起光源ユニット20がLD素子を有す
るLDモジュールを複数備えるようにし、また、各LD
モジュールにLD素子を静電気から保護する静電気保護
回路およびLD素子を冷却するためのペルチェ素子など
を設け、その各LDモジュールが単独で脱着可能である
ものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励起光の照射によ
り生体組織から発生した蛍光を測定する蛍光内視鏡装
置、特にその励起光の光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、生体内在色素の励起光波長領
域にある励起光を生体組織に照射した場合に、正常組織
と病変組織では発する蛍光強度が異なることを利用し
て、生体組織に所定波長領域の励起光を照射し、生体内
在色素が発する蛍光を受光することにより病変組織の局
在、浸潤範囲を蛍光画像として表示する技術が提案され
ている。
【0003】通常、励起光を照射すると、図7に実線で
示すように正常組織からは強い蛍光が発せられ、病変組
織からは破線で示すように微弱な蛍光が発せられるた
め、蛍光強度を測定することにより、生体組織が正常で
あるか病変状態にあるかを判定することができる。
【0004】また、励起光による蛍光の強度を画像とし
て表示する場合、生体組織に凹凸があるため、生体組織
に照射される励起光の強度は均一ではない。また、生体
組織から発せられる蛍光強度は、励起光照度にほぼ比例
するが、励起光照度は距離の2乗に反比例して低下す
る。そのため、光源から遠くにある正常組織よりも近く
にある病変組織の方が、強い蛍光を受光する場合があ
り、励起光による蛍光の強度の情報だけでは生体組織の
組織性状を正確に識別することができない。発明者ら
は、このような不具合を低減するために、異なる波長帯
域から取得した2種類の蛍光強度の比率を除算により求
め、その除算値に基づく演算画像を表示する方法、すな
わち、生体の組織性状を反映した蛍光スペクトルの形状
の違いに基づいた画像表示方法や、種々の生体組織に対
して一様な吸収を受ける近赤外光を参照光として生体組
織に照射し、この参照光の照射を受けた生体組織によっ
て反射された反射光の強度を検出して、蛍光強度との比
率を除算により求め、その除算値に基づく演算画像を表
示する方法、すなわち、蛍光収率を反映した値を求めて
画像表示する方法などを提案している。
【0005】ところで、上記技術による蛍光内視鏡装置
において、励起光の照射により生体組織から発せられる
蛍光強度は微弱なものであるため、生体組織の組織性状
を正確に識別するためには励起光の強度がその安全規格
の範囲内においてできるだけ大きいことが望ましい。そ
の励起光の強度としては、蛍光内視鏡装置における内視
鏡先端にて数十mW以上必要とされるが、蛍光内視鏡装
置においては励起光の光源から内視鏡先端までには励起
光を導光するための光学系の部品が必要であり、その光
学系の部品により励起光の強度が減衰してしまうため、
励起光源から出力される励起光の強度はさらに大きなも
のである必要がある。また、励起光の波長としては40
0nm〜420nm程度が適当であるが、この波長の励
起光を効率よく発光することができ、さらに装置の小型
化ができるという観点から考慮すると励起光源として
は、LD素子を利用することが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、励起光
源としてLD素子を使用した場合、上記のような十分な
強度で400nm〜420nmの波長の励起光を発する
ことができる高出力なLD素子を入手することは、現在
のところ非常に困難である。また、LD素子は静電気に
対して非常に弱く、静電気により破壊されたり、その寿
命が短くなったりする場合がある。そして、LD素子は
静電気の影響を受けた場合のみならず、発光することに
より徐々に劣化するためその寿命があり、できるだけ寿
命は長いことが望ましい。さらに、上記のようにLD素
子は静電気などにより破壊されやすく寿命があるという
ことから、その交換作業が必要となるが、その交換作業
は単にLD素子を交換するだけでなくレーザ光を効率良
く内視鏡のライトガイドに導くために光学系のアライメ
ントも必要となる。そのため時間もかかり交換作業は容
易ではない。
【0007】本発明は、上記のような問題点に鑑みて、
蛍光内視鏡装置において、励起光源としてLD素子を使
用し、かつ十分な励起光の強度を得ることができ、さら
に静電気による破壊を防ぐことによりその信頼性を向上
するとともに長寿命化を図ることができ、また、その交
換作業を容易にすることによりメンテナンス性をも向上
することができる蛍光内視鏡装置を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による蛍光内視鏡
装置は、励起光を射出する励起光射出手段と、励起光を
被測定部まで導光して照射する励起光照射手段と、励起
光の照射により被測定部から発生する蛍光による蛍光像
を検出する蛍光像検出手段とを備えた蛍光内視鏡装置に
おいて、励起光射出手段が、複数のLD素子を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0009】ここで、上記「LD素子」とは、レーザダ
イオードを有する素子を意味する。
【0010】また、励起光射出手段は、複数のLD素子
を静電気から保護する静電気保護回路を備えたものとす
ることもできる。
【0011】ここで、上記「静電気保護回路」とは、複
数のLD素子を静電気から保護できるものであればその
回路形式は特に問わない。
【0012】また、励起光射出手段は、複数のLD素子
を冷却する冷却手段を備えたものとすることができる。
【0013】また、励起光射出手段は、LD素子とLD
素子に設けられた静電気保護回路および冷却手段の少な
くとも1つとを有するLDモジュールを複数備え、LD
モジュールを単独で脱着可能であるものとすることがで
きる。
【0014】ここで、上記「LDモジュール」は1つの
LD素子に対して1つの静電気保護回路および冷却手段
の少なくとも1つを設けることが望ましいが、必ずしも
LD素子の数が1つである必要はなく、そのメンテナン
ス性が向上するよう複数個設けてもよい。
【0015】また、上記「単独で脱着可能」とは、各L
Dモジュールのメンテナンスが容易となるようLDモジ
ュールが単独で装置から容易に取外しが可能なことを意
味する。
【0016】また、LD素子として、GaN系のLD素
子を使用し、励起光の波長帯域が400nmから420
nmまでの範囲内であるものとすることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明による蛍光内視鏡装置によれば、
励起光射出手段が複数のLD素子を備えるようにしたの
で、生体組織の組織性状を正確に識別するのに十分な励
起光強度を得ることができる。
【0018】また、励起光射出手段が複数のLD素子を
静電気から保護する静電気保護回路を備えたものとした
場合には、複数のLD素子の静電気による破壊を防止す
ることができ信頼性を向上することができる。
【0019】また、励起光射出手段が複数のLD素子を
冷却する冷却手段を備えたものとした場合には、複数の
LD素子を冷却することによりその劣化を抑制すること
ができるので長寿命化することができる。
【0020】また、励起光射出手段が、LD素子とLD
素子に設けられた静電気保護回路および冷却手段の少な
くとも1つとを有するLDモジュールを複数備えたもの
とし、そのLDモジュールが単独で脱着可能であるもの
とした場合には、LD素子の交換作業等をモジュール単
位で行なうことができるので、その作業が容易となりメ
ンテナンス性を向上することができる。
【0021】また、LD素子としてGaN系のLD素子
を用い励起光の波長帯域が400nmから420nmま
での範囲内とすれば、効率よく蛍光を発せられることが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を用いて説明する。図1は本発明による
蛍光内視鏡装置の一実施形態の概略構成を示す図であ
る。
【0023】本実施の形態による蛍光内視鏡装置は、患
者の病巣と疑われる部位に挿入される内視鏡挿入部10
0と、生体組織から得られた情報を画像信号として処理
して出力する画像信号処理部1と、画像信号処理部1で
処理された信号を可視画像として表示するモニタユニッ
ト700とから構成される。
【0024】内視鏡挿入部100は、内部に先端まで延
びるライトガイド101、CCDケーブル102および
イメージファイバ103を備えている。ライトガイド1
01およびCCDケーブル102の先端部、即ち内視鏡
挿入部100の先端部には、照明レンズ104および対
物レンズ105を備えている。また、イメージファイバ
103は石英ガラスファイバであり、その先端部には集
光レンズ106を備えている。CCDケーブル102の
先端部には、通常画像用撮像素子107が接続され、そ
の通常画像用撮像素子107には、反射用プリズム10
8が取り付けられている。ライトガイド101は、励起
光ライトガイド101aおよび白色光ライトガイド10
1bとからなり、照明ユニット110へ接続されてい
る。CCDケーブル102の一端は、通常画像信号処理
ユニット500に接続され、イメージファイバ103の
一端は、蛍光画像撮像ユニット300へ接続されてい
る。
【0025】画像信号処理部1は、白色光Lw、励起光
Lrおよび参照光Lsをそれぞれ射出する光源を備えた
照明ユニット110と、この励起光Lsの照射により生
体組織5から発生した自家蛍光像Zjと参照光Lsの照
射により生体組織5から反射した反射像Zsを撮像し、
デジタル値に変換して2次元画像データとして出力する
蛍光画像撮像ユニット300と、蛍光画像撮像ユニット
300から出力された自家蛍光像の2次元画像データか
ら距離補正等の演算を行って、その演算値に色を割り当
て、また、反射像の2次元画像データに輝度を割り当て
て、2つの画像情報を合成して出力する画像演算ユニッ
ト400と、内視鏡挿入部100の先端に設置された通
常画像用撮像素子107により撮像された通常像Zwを
デジタル値に変換して2次元画像データとして出力する
通常画像信号処理ユニット500、通常画像撮像ユニッ
ト500から出力された通常画像の2次元画像データお
よび画像演算ユニット400の出力信号をビデオ信号に
変換して出力する表示信号処理ユニット600と、各ユ
ニットの制御を行う制御用コンピュータ200とから構
成される。
【0026】照明ユニット110は、励起光Lrを発す
るLD素子を有するLDモジュールを複数備えた励起光
源ユニット20、その励起光源ユニット20に電気的に
接続されたLD電源ユニット10、白色光Lwを発する
白色光源ユニット112、その白色光源ユニット112
に電気的に接続された白色光源用電源ユニット111、
また、反射画像用の参照光を発する参照光源ユニット3
0、その参照光源ユニット30に電気的に接続された参
照光源用電源ユニット40を備えている。
【0027】励起光源ユニット20およびLD電源ユニ
ット10の内部のブロック構成を図2に示す。LD電源
ユニット10は、後述する複数のLDモジュール70の
それぞれに設けられたLDドライバ回路11,13,15
および温度制御回路12,14,16を備えている。そし
て、励起光源ユニット20はLD素子を有するLDモジ
ュール70を複数備え、各LDモジュールから発せられ
る励起光Lrを集光する光ファイバ24および第1の集
光レンズ25、参照光源ユニット30から発せられた参
照光Lsを集光する参照光用集光レンズ27、第1の集
光レンズ25により集光された励起光は垂直方向に反射
し、参照光用集光レンズ27により集光された参照光L
sは透過するダイクロイックミラー26およびダイクロ
イックミラー26を反射した励起光Lrまたはダイクロ
イックミラー26を透過した参照光Lsを集光して後述
する励起光ライトガイド101aに入射する第2の集光
レンズ28を備えている。
【0028】LDドライバ回路11,13,15はLDモ
ジュール70を駆動するための駆動回路および電源など
を有するものである。また、温度制御回路12,14,1
6はLDモジュール70内部に設置された後述する温度
検出素子87により検出された温度に基づいてLDモジ
ュール70内に設置された後述するペルチェ素子88を
制御することによりLD素子85の温度を制御する。
【0029】図2に示すブロック構成を適用した蛍光内
視鏡装置の励起光源ユニット20の概略構成を図3に示
す。図3に示されるとおり、励起光源ユニット20の本
体50には2本の励起光ライトガイド101aが接続さ
れ、それぞれの励起光ライトガイド101aに対して第
1および第2の集光レンズ25,28、ダイクロイック
ミラー26および参照光用集光レンズ27が設置されて
おり、各第1の集光レンズ25には、5つのLDモジュ
ール70から射出された励起光Lrが光ファイバ24に
より導光されて入射される。また、各LDモジュール7
0は、それぞれがLD電源ユニット10に電気的に接続
されるようになっている。さらに、本体50には、LD
モジュール70を冷却するためのファン60が2台内部
に設置されている。
【0030】また、LDモジュール70の詳細を図4、
図5および図6に示す。図5は図4のA−A'面での断
面図、図6は図5における後述する静電気保護回路基板
89の詳細図である。
【0031】図4および図5に示されるとおり、LDモ
ジュール70は、ケース本体80の内部に励起光Lrを
発するLD素子85、LD素子85から発せられる励起
光を集光するコリメートレンズ84、LD素子85を固
定するとともにLD素子85が発する熱を伝導し後述す
るペルチェ素子88の吸熱面88aに接触することによ
り冷却するLD冷却台86、冷却台86の温度を検出す
る温度検出素子87、後述するペルチェ素子88の放熱
面88bと接触して設けられ放熱面88bの熱を伝導し
後述する放熱器93により熱を放熱するとともにその放
熱器93を固定する放熱器固定台91、放熱器固定台9
1とLD冷却台86をペルチェ素子88を挟んで固定す
る放熱器固定ビス92(比較的熱伝導率の低いデルリン
(POM)、エボナイトなどの素材)および放熱器固定
台91の熱がケース本体80に伝達しないように放熱器
固定台に取りつけられたOリング90を備えている。そ
して、さらに放熱器固定台91に接触して設けられ熱を
外部に放熱する放熱器93、LDモジュールを本体50
に固定するLDモジュール固定脚94、LDモジュール
70と光ファイバ24とを光学的に接続するFCコネク
タ81、LD素子85を静電気から保護するための静電
気保護回路96とLDモジュール70内部の温度検出素
子87およびペルチェ素子88を電気的にLD電源ユニ
ット10に接続するコネクタ95を有する静電気保護回
路基板89、およびOリング83を介してLDモジュー
ル70内部を外気から遮断する蓋82を備えている。
【0032】ペルチェ素子88はLD素子を冷却するた
めの素子であり、その表面にはシリコングリス(アルミ
入りの熱伝導率の高い物質)が塗布されている。
【0033】また、LDモジュール70内部はLD冷却
台等が結露しないように窒素ガスが封入されている。従
って、Oリング90はこの窒素ガスの漏れを防止するた
めにも設置されているため、その表面にはグリスが塗布
してある。
【0034】温度検出素子87はLD冷却台86に埋め
込まれており、LD素子85の温度の検出を行ない、検
出された温度はLD電源ユニット10の温度制御回路1
2,14,16で使用される。
【0035】また、静電気保護回路基板89の詳細を図
6に示す。LDモジュール70の電気信号ラインおよび
電源ラインはすべて静電気保護回路基板89を中継し、
LD電源ユニット10に接続される。LDモジュール7
0の電気信号ラインおよび電源ラインはコネクタ95に
より一括され脱着可能となっている。静電気保護回路基
板89上には、静電気保護回路96が設けられている。
静電気保護回路96は、インダクタ96aおよびコンデ
ンサ96bにより静電気によるスパイク電流からLD素
子85を保護している。また、ダイオード96cはLD
素子85に対する逆電圧の対する保護用であり、必要に
応じて付加する。なお、LD素子85は、レーザダイオ
ード85aとフォトダイオード85bから構成されてお
り、フォトダイオード85bは温度変化によるレーザダ
イオード85aの出力の変化を抑制するために設けられ
たものである。
【0036】上記のように構成されたLDモジュール7
0は、FCコネクタ81およびコネクタ95を介して本
体50から単独で脱着可能である。
【0037】また、蛍光画像撮像ユニット300は、イ
メージファイバ103が接続され、イメージファイバ1
03により伝搬された自家蛍光画像または反射像を撮像
する図示省略した蛍光画像用高感度撮像素子を備えてい
る。
【0038】モニタユニット700は、表示信号処理ユ
ニット600から出力されたビデオ信号を可視画像とし
て表示する通常画像用モニタ701、合成画像用モニタ
702を備えている。
【0039】次に、以上のように構成された本実施の形
態による蛍光内視鏡装置の作用について説明する。ま
ず、自家蛍光画像と反射画像を用いて合成画像を表示す
る場合の作用について説明する。自家蛍光画像撮像時に
は、制御コンピュータ200からの信号に基づき、LD
電源ユニット10が駆動され、励起光源ユニット20の
各LDモジュール70から波長が410nmの励起光L
rが射出される。励起光Lrは光ファイバ24により導
光され第1の集光レンズ25に入射される。第1の集光
レンズにより集光された励起光Lrは、ダイクロイック
ミラー26を垂直方向に反射して第2の集光レンズによ
り集光されて、励起光ライトガイド101aに入射され
る。励起光ライトガイド101aにより導光された励起
光Lrは内視鏡挿入部100の先端まで導光された後、
照明レンズ104から生体組織5へ照射される。
【0040】励起光Lrを照射されることにより生じる
生体組織5からの自家蛍光像は、集光レンズ106によ
り集光され、イメージファイバ103の先端に入射さ
れ、イメージファイバ103を経て、蛍光画像撮像ユニ
ット300に入力され蛍光画像用高感度撮像素子306
により自家蛍光画像として撮像され、2次元画像データ
として画像演算ユニット400に出力される。
【0041】反射画像撮像時には、制御用コンピュータ
200からの信号に基づき、参照光源用電源ユニット4
0が駆動され、参照光源ユニット30から参照光Lsが
射出される。参照光Lsは、励起光源ユニット20内の
参照光用集光レンズ27により集光される。参照光用集
光レンズ27により集光された参照光Lsは、ダイクロ
イックミラー26を透過した後、第2の集光レンズ28
により集光されて励起光ライトガイド101aに入射さ
れる。励起光ライトガイド101aに入射した参照光L
sは内視鏡挿入部100の先端まで導光された後、照明
レンズ104から生体組織5へ照射される。
【0042】参照光Lsを照射されることにより生じる
生体組織5からの反射像は、集光レンズ106により集
光され、イメージファイバ103の先端に入射され、イ
メージファイバ103を経て、蛍光画像撮像ユニット3
00に入力され蛍光画像用高感度撮像素子306により
反射画像として撮像され、2次元画像データとして画像
演算ユニット400に出力される。
【0043】蛍光画像撮像ユニット300から出力され
た自家蛍光画像は、画像演算ユニット400で自家蛍光
画像の各画素値に基づいた演算値に色を割り当て、色画
像信号を生成する。また、蛍光画像撮像ユニット300
から出力された反射画像は、画像演算ユニット400
で、各画素に輝度を割り当て輝度画像信号を生成する。
そして、画像演算ユニット400において色画像信号と
輝度画像信号が合成され、合成画像信号として表示信号
処理ユニット600に出力される。合成画像信号は、表
示信号処理ユニット600によってビデオ信号に変換さ
れた後、モニタユニット700に入力され、合成画像用
モニタ702に表示される。
【0044】次に、通常画像表示時の作用を説明する。
通常画像表示時には、制御用コンピュータ200からの
信号に基づき白色光源用電源111が駆動され、白色光
源112から白色光Lwが射出される。白色光Lwは、
白色光ライトガイド101bに入射され、内視鏡挿入部
100の先端部まで導光された後、照明レンズ104か
ら生体組織5へ照射される。白色光Lwの反射光は対物
レンズ105によって集光され、反射用プリズム108
に反射して、通常画像用撮像素子107に結像される。
通常画像用撮像素子107からの映像信号は通常画像信
号処理ユニット500に入力されデジタル化される。そ
の通常画像信号は、表示信号処理ユニット600に出力
されビデオ信号に変換された後、通常画像用モニタ70
1に出力され表示される。合成画像表示時および通常画
像表示時における、上記一連の動作は、制御用コンピュ
ータ200によって制御される。
【0045】ここで、上記自家蛍光画像撮像時に使用さ
れるLDモジュール70におけるLD素子85の温度制
御の作用について説明する。LD素子85により生じた
熱は、冷却台86を伝導して温度検出素子87により検
出される。温度検出素子87により検出された温度は、
静電気保護回路基板89に設けられた電気信号ラインお
よびコネクタ95を経由してLD電源ユニット10に設
けられた温度制御回路12,14,16に報知される。温
度制御回路12,14,16は所定の温度以上になったと
き温度制御信号を出力し、その温度制御信号は静電気保
護回路基板89に設けられた電気信号ラインおよびコネ
クタ95を経由してLDモジュール70内のペルチェ素
子88に出力される。ペルチェ素子88は温度制御回路
12,14,16からの温度制御信号に応答して駆動し、
冷却台86により伝導された熱を吸熱面88aから吸熱
して冷却する。そして、ペルチェ素子88は、放熱面8
8bから熱を放熱し、その熱は放熱器固定台91を伝導
して放熱器93によりLDモジュール70外部に放熱さ
れる。
【0046】また、上記実施の形態では、励起光源は中
心波長として400nmから420nm程度のいずれの
ものを選んでもよい。
【0047】また、上記実施の形態では、通常画像と合
成画像を2つのモニタで表示するようにしたが、1つの
モニタにより通常画像と合成画像を切り換えて表示して
もよい。
【0048】本発明による蛍光内視鏡装置によれば、励
起光源ユニット20が複数のLD素子85を備えるよう
にしたので、生体組織の組織性状を正確に識別するのに
十分な励起光強度を得ることができる。
【0049】また、励起光源ユニット20の各LDモジ
ュール70にLD素子85を静電気から保護する静電気
保護回路96を備えたので、LD素子85の静電気によ
る破壊を防止することができ信頼性を向上することがで
きる。
【0050】また、励起光源ユニット20の各LDモジ
ュール70にLD素子85を冷却するためのペルチェ素
子88等を設け、LD電源ユニット10の温度制御回路
12,14,16により温度制御するようにしたので、L
D素子85の熱による劣化を抑制することができ、長寿
命化することができる。
【0051】また、LD素子85、静電気保護回路96
およびペルチェ素子などを1つのLDモジュール70と
し、そのLDモジュール70を複数備えたものとし、そ
のLDモジュールが単独で脱着可能であるものとしたの
で、LD素子85などの交換作業等を各モジュール単位
で行なうことができるので、その作業が容易となりメン
テナンス性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蛍光内視鏡装置の一実施形態の概
略構成図
【図2】図1に示す実施の形態におけるLD電源ユニッ
トおよび励起光源ユニットのブロック構成図
【図3】図2に示す実施の形態における励起光源ユニッ
トの概略構成図
【図4】図3に示す実施の形態におけるLDモジュール
の詳細図
【図5】図4に示すLDモジュールの断面図
【図6】図4に示すLDモジュールの静電気保護回路基
板の詳細図
【図7】正常組織と病変組織の蛍光スペクトルの強度分
布を示す説明図
【符号の説明】
1 画像信号処理部 5 生体組織 10 LD電源ユニット 20 励起光源ユニット 30 参照光源ユニット 40 参照光源用電源ユニット 50 本体 60 ファン 70 LDモジュール 80 ケース本体 81 FCコネクタ 82 蓋 83、90 Oリング 84 コリメートレンズ 85 LD素子 85a レーザダイオード 85b フォトダイオード 86 冷却台 87 温度検出素子 88 ペルチェ素子 88a 吸熱面 88b 放熱面 89 静電気保護回路基板 91 放熱器固定台 92 放熱器固定ビス 93 放熱器 94 LDモジュール固定脚 95 コネクタ 96 静電気保護回路 96a インダクタ 96b コンデンサ 96c ダイオード 100 内視鏡挿入部 101 ライトガイド 101a 励起光ライトガイド 101b 白色光ライトガイド 102 CCDケーブル 103 イメージファイバ 104 照明レンズ 105 対物レンズ 106 集光レンズ 107 通常画像用撮像素子 108 反射用プリズム 110 照明ユニット 111 白色光源用電源 112 白色光源 200 制御用コンピュータ 300 蛍光画像撮像ユニット 400 画像演算ユニット 500 通常画像信号処理ユニット 600 表示信号処理ユニット 700 モニタユニット 701 合成画像用モニタ 702 通常画像用モニタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光を射出する励起光射出手段と、前
    記励起光を被測定部まで導光して照射する励起光照射手
    段と、前記励起光の照射により前記被測定部から発生す
    る蛍光による蛍光像を検出する蛍光像検出手段とを備え
    た蛍光内視鏡装置において、 前記励起光射出手段が、複数のLD素子を備えたことを
    特徴とする蛍光内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記励起光射出手段が、前記複数のLD
    素子を静電気から保護する静電気保護回路を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の蛍光内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記励起光射出手段が、前記複数のLD
    素子を冷却する冷却手段を備えたことを特徴とする請求
    項1または2記載の蛍光内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記励起光射出手段が、前記LD素子と
    該LD素子に設けられた前記静電気保護回路および前記
    冷却手段の少なくとも1つとを有するLDモジュールを
    複数備え、 該LDモジュールが単独で脱着可能であることを特徴と
    する請求項1から3いずれか1項記載の蛍光内視鏡装
    置。
  5. 【請求項5】 前記LD素子が、GaN系のLD素子で
    あり、前記励起光の波長帯域が400nmから420n
    mまでの範囲内であることを特徴とする請求項1から4
    いずれか1項記載の蛍光内視鏡装置。
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