JP2002094095A - 集積型光起電力素子及びその製造方法 - Google Patents

集積型光起電力素子及びその製造方法

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JP2002094095A JP2000281383A JP2000281383A JP2002094095A JP 2002094095 A JP2002094095 A JP 2002094095A JP 2000281383 A JP2000281383 A JP 2000281383A JP 2000281383 A JP2000281383 A JP 2000281383A JP 2002094095 A JP2002094095 A JP 2002094095A
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Tsutomu Murakami
勉 村上
Toshihito Yoshino
豪人 吉野
Koichi Shimizu
孝一 清水
Koji Tsuzuki
幸司 都築
Yoshifumi Takeyama
祥史 竹山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割溝におけるショートを防止することによ
り歩留まりが良好で、かつ長期使用時における信頼性の
高い集積型光起電力素子及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 同一の基板101上に形成された複数の
光起電力素子を分割し、直列接続して集積化される集積
型光起電力素子において、複数の光起電力素子を分割す
るための分割溝104、106、108が、基板表面に
圧延により生じる引き目の方向に沿って形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池や薄膜ト
ランジスター等に使用される機能性光起電力素子及びそ
の製造方法に係り、特に整流機能を有する集積型光起電
力素子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光起電力素子の出力電圧を高
めるために、同一の基板上に形成された光起電力素子を
複数に分割し、直列接続することによって集積化する集
積化光起電力素子が知られている。その方法として、レ
ーザーを用いて透明導電層や光電変換層を分割する技
術、即ちレーザースクライブの技術が検討され、数多く
提案されている。
【0003】例えば特開平5−25173号公報には、
基板側薄膜電極と、該薄膜電極上に形成されたpin接
合からなる非晶質半導体と、該非晶質半導体層上に形成
された裏面薄膜電極とからなる複数の光電変換体がガラ
ス基板上に配設され、該光電変換体の一部が直列接続さ
れてなる集積型太陽電池モジュールの製造工程におい
て、前記非晶質半導体層の一部を除去する手段としてY
AGレーザーを用いる技術が開示されている。
【0004】また、特開平7−307482号公報に
は、同一基板上に分離形成された基板側電極上に、第1
導電型半導体層、i型半導体層および上記第1導電型半
導体層とは反対の導電型の第2導電型半導体層を積層し
た積層半導体層を1層以上形成し、かつ上記積層半導体
層を半導体層分割分離溝により分割し、分割された上記
半導体層上に背面電極を形成し、隣接する上記積層半導
体層の基板側電極と背面側電極とを接続した集積型太陽
電池の製造工程において、レーザースクライブ法により
前記分割分離溝の形成を行う技術が開示されている。
【0005】さらに、特開平9−8337号公報には、
基板上に複数の領域に分割して設けられた第1電極層上
に、2つの第1電極層にわたって、一方の第1電極層上
に開口した接続用開口部を設けた複数の半導体層が設け
られ、半導体層上の接続用開口部を除く領域には導電体
層が設けられているとともに、この導電体層上に接続用
開口部を介して一方の第1電極層と電気的に接続した状
態で第2電極層が設けられることにより、第2電極層と
他方の第1電極層とによって挟まれる領域からなる単位
素子が複数直列に接続された集積化薄膜太陽電池の製造
工程において、レーザースクライブ法により電極層を溶
断する技術が開示されている。
【0006】そして、特開平9−36397号公報に
は、アモルファスシリコン層の両面に第1電極と第2電
極とが積層されており、第2電極は絶縁基板に密着して
積層されているとともに、隣り合う発電セルの第2電極
は絶縁溝で絶縁されており、隣り合う発電セルの第1電
極と第2電極はレーザー接続部で連結されており、この
レーザー接続部に隣接して設けられているレーザー切断
部が隣り合う発電セルの第1電極を切断してなる集積型
太陽電池の製造工程において、レーザースクライブ法に
より電極を切断し、レーザーウエルディング法により電
極を接続する技術が開示されている。
【0007】また、特開平9−129903号公報及び
特開平9−129906号公報には、基板上に第1電極
層、第1スタックセル、第2スタックセル及び第2電極
層からなる単位素子が複数個形成され、これらの複数の
単位素子が直列接続される集積化薄膜タンデム太陽電池
の製造工程において、レーザースクライブ法により電極
及び/またはセルを溶断して分割する技術が開示されて
いる。
【0008】次に、集積化光起電力素子(薄膜太陽電
池)の代表的な構成を説明する。図8は、従来の光起電
力素子の断面構造を示す模式図であり、従来より一般的
に採用されている集積型薄膜太陽電池の構造である。図
8において、101は導電性基板、102は絶縁層、1
03は下部電極層、105は半導体層、107は上部電
極層、108は上部電極層を分割する上部分割溝、10
4は下部電極層103を分割する下部分割溝、106は
半導体層105を分割する半導体層分割溝(半導体層の
分割は必須ではない)を示している。
【0009】下部電極層103とアモルファスシリコン
等よりなる半導体層105と上部電極層107を順次積
層し、半導体層105に設けられた接続部を介して、互
いに隣接する単位素子間が直列に接続されている。上部
電極層107としては、光を透過することが必要である
ことから通常酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化インジウム錫(ITO)等の透明導電膜が用
いられ、また下部電極層103としてはアルミニウム
(Al)、銀(Ag)、クロム(Cr)等の金属膜が用
いられる。
【0010】このような従来の集積化薄膜太陽電池は、
次のような製造方法によって作製される。なお、スクラ
イブ方法としては、レーザーを使用している。
【0011】図8に示すように、導電性基板(例えば、
ステンレス鋼基板)101上に、下部電極層103とし
てAl、Ag、Cr等の金属を単層または複層に堆積
し、集積化のためにレーザースクライブ法により上部電
極層107を発電領域に対応して分離する。そして、レ
ーザースクライブ時に発生した溶断残渣を除去するため
に洗浄を行い、プラズマCVD法によりpin接合構造
を有する非晶質シリコン半導体層(p層及び/又はn層
は必要に応じて微結晶とすることもできる)105を全
面にわたって堆積する。
【0012】続いて、下部電極層103と同様にレーザ
ースクライブ法によって半導体層105の分離を行った
後、溶断残渣を除去するための洗浄を行う。さらにSn
2、ZnO、ITO等の透明導電膜を上部電極層10
7としてスパッタリング法等により堆積し、下部電極層
103と同様にレーザースクライブ法により分離し、集
積化された大面積太陽電池が完成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなレ
ーザーやその他の方法で同一の基板上に形成された光起
電力素子を分割し、直列接続することによって集積化す
る場合、以下のような問題が存在する。
【0014】即ち、導電性基板に用いる金属箔は一般的
には圧延工程を経て均一な薄い板に加工され長尺のロー
ル状に巻き取られて製造される。この時に圧延ロールの
表面には傷やごみが存在して凹凸があり、基板に用いる
金属箔の表面にもこの凹凸が転写され、長手方向に対し
てスジ状の凹凸(以下、「引き目」と呼ぶ)を有する基
板となる。
【0015】長尺ロールから形成される金属基板では引
き目の発生は避けがたいものであり、この上に形成した
光起電力素子の特性に影響を及ぼす。具体的には、基板
上には薄膜半導体を積層するものであるため、基板の凹
凸により薄膜に欠陥が生じ場合には上部電極と下部電極
とがショートすることとなる。
【0016】また、金属基板を用いる場合は、一般的に
フレキシブルな光起電力素子を企図しているため、基板
を曲げることがある。しかし、このときにスクライブ溝
が基板の引き目を横切る方向に形成されていると、スク
ライブの加工条件が引き目の部分で変化するため、スク
ライブ加工が不良となることがあった。さらに、曲げ加
工を行った場合、引き目の部分にスクライブ溝が横断す
ると、特性が低下するという問題があった。このような
問題は直列接続のための集積化を行う場合に、さらに顕
著に起こる。
【0017】本発明は、上記課題に鑑み、分割溝におけ
るショートを防止することにより歩留まりが良好で、か
つ長期使用時における信頼性の高い集積型光起電力素子
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明の集積型光起電力素子は、同一の基板上に形成さ
れた複数の光起電力素子を分割し、直列接続して集積化
される集積型光起電力素子において、上記複数の光起電
力素子を分割するための分割溝が、上記基板表面に圧延
により生じる引き目の方向に沿って形成されているもの
である。
【0019】上記集積型光起電力素子において、上記基
板が金属基板であることが好ましい。
【0020】また、上記分割溝がレーザースクライブ
法、サンドブラストスクライブ法、または超音波スクラ
イブ法により形成されることが好ましい。
【0021】一方、本発明の集積型光起電力素子の製造
方法は、同一の基板上に形成された複数の光起電力素子
を分割し、直列接続して集積化する集積型光起電力素子
の製造方法において、上記基板表面に圧延により生じる
引き目の方向に沿って、上記複数の光起電力素子を分離
するための分割溝を形成するものである。
【0022】上記集積型光起電力素子の製造方法におい
て、上記基板が金属基板であることが好ましい。
【0023】また、上記分割溝をレーザースクライブ
法、サンドブラストスクライブ法、または超音波スクラ
イブ法により形成することが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を説明するが、本発明は本実施形態に限られない。
【0025】本発明の集積型光起電力素子の構成、及び
製造方法は、基板表面に存在する避けがたい引き目の問
題を克服する手段を提供するものであり、その骨子は、
基板表面の引き目の方向と平行にスクライブ溝を形成す
るものである。
【0026】基板表面の引き目は、前述した形成のメカ
ニズムから明らかなように、長尺のロール状基板であれ
ば引き目の方向は基板の長手方向と平行である。引き目
を形成する凹凸の高さ(あるいは深さ)は、通常5μm
から30μm程である。また幅も、同様に5μmから3
0μm程である。このような引き目と集積型光起電力素
子の分割溝が交差するような構成であると、直列接続部
分で引き目の凹凸による短絡が起き易く、結果として光
起電力素子の特性が悪くなる。また初期に良好な特性で
あっても、繰り返しの曲げ荷重によって短絡が発生する
場合もある。
【0027】本発明では引き目と分割溝は平行であるた
め、直列部分で大きな段差が生ぜず、上述したような短
絡を防止することができ、結果として良好な特性の光起
電力素子が得られる。
【0028】以下、本発明の集積型光起電力素子の構
成、及びその製造方法を添付図面に従って説明する。
【0029】図1は、本発明の集積型光起電力素子の構
成例を示す模式図である。図1において、本発明の集積
型光起電力素子は、ステンレス等の金属基板101上に
SiO2、ポリイミドなどからなる絶縁層102が堆積
され、Al、Cu、Ag等からなる反射層と酸化亜鉛、
酸化インジウム、酸化錫等からなる反射増加層とから構
成される下部電極103、下部電極分割溝104、半導
体層105、半導体層分割溝106、そしてITO等の
透明導電膜からなる上部電極107及び上部電極分割溝
108から構成されている。
【0030】以下、本発明の各構成要素についてさらに
詳細に説明する。
【0031】(基板)基板101としてはステンレス、
アルミニウム、銅、亜鉛鋼板等の金属基板が好適に用い
られる。とりわけステンレス鋼基板は箔状にしても引っ
張り強度が大きく、好適に用いられるものである。さら
に詳細には、ステンレス鋼の種類としてオーステナイト
系、マルテンサイト系、フェライト系等があるが、どれ
も所望に応じて好適に用いることができる。
【0032】とりわけフェライト系のSUS430であ
れば常磁性であるため、ロール・ツー・ロールの成膜に
際して、マグネット式のローラーで基板を吸着して水平
に保つこともできるため、所望に応じて用いられる。
【0033】基板の厚さは所望に応じて決められるもの
であるが、ロール状で巻き取る場合には薄い方が良く、
例えば50μmから200μmが好適である。基板の表
面粗さは所望に応じて選択するものであるが、Rmax
が0.01から1μmが適当である。
【0034】引き目を形成する凹凸の高さ(あるいは深
さ)は圧延ロールの管理状態によるが、通常0.5μm
から30μm程となる。また引き目の幅も同様に、0.
5μmから30μm程である。引き目は断面を観察した
場合に、山になる場合も、谷になる場合もあり、また断
面形状としては不定形なものである。引き目の方向は圧
延が行われる方向と平行になり、すなわち基板の長手方
向に平行に形成される。
【0035】これらの金属基板は一定の寸法に切断して
後工程を枚葉処理で行っても良いし、長尺のシート状の
形態で用いても良い。長尺のシート状の形態を用いた場
合にはコイル状に巻くことができるので、ロール・ツー
・ロール法を採用可能であり連続生産に適しており、保
管や輸送も容易になる。
【0036】(絶縁層)基板101上に形成した単位素
子を基板上で直列のための集積化を行うためには、基板
101上に絶縁層102を形成したものが用いられる。
絶縁層102としては、少なくとも1×1010Ωcm以
上、好ましくは1×1012Ωcm以上の比抵抗を持つ必
要がある。また、電極や半導体の堆積時に加わる温度
(通常200℃以上)や、場合によってはレーザービー
ム加工において加わる温度に耐える必要がある。
【0037】これらの条件を満たす材料としては、ダイ
ヤモンド膜、シリコン膜、炭化シリコン膜、窒化シリコ
ン膜、酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、弗化カル
シウム膜、ガラス膜、ポリイミド膜等が挙げられる。こ
れらの膜は無機材料の膜であればスパッタリング、プラ
ズマCVD、イオンプレーティングなどの方法、有機材
料の膜であれば溶剤に溶けた材料をドクターブレードで
コートする等の方法で、導電性基板上に成膜することが
できる。
【0038】(反射層)反射層(103の一部)として
は、Al、Cu、Ag等、或いはこれらの金属を含む合
金が好適に用いられ、スパッタリング、メッキ、プラズ
マCVD、イオンプレーティング等の方法で基板上に堆
積させることができる。導電性基板の場合は、導電性基
板上に形成された絶縁膜上に形成し、下部電極の機能を
兼ねる。
【0039】(反射増加層)反射増加層(103の一
部)としては、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫(Sn
2)、酸化カドミウム(CdO)、カドミウムスタネ
イト(Cd2SnO4)、酸化インジウム(In23)、
酸化インジウム錫(ITO)等の金属酸化物が好適に用
いられ、スパッタリング、メッキ、プラズマCVD、イ
オンプレーティング等の方法で堆積させることができ
る。
【0040】また、反射増加層には必要に応じてフッ素
を添加してもよい。フッ素を添加することによって隣接
する光起電力素子を直列接続させた場合、該接続部の比
抵抗を下げ、直列接続した光起電力素子のシリーズ抵抗
の増大を効果的に防ぐことができる。
【0041】下部電極、即ち反射層及び反射増加層の分
割の際にレーザー光を用いた場合、フッ素が添加された
反射増加層は近赤外領域のレーザー光、例えばYAGレ
ーザーの基本波を効果的に吸収するため、分割が容易に
なると同時に、下地或いは基板の損傷を防ぐ。特に導電
性基板を用いた場合、レーザー光の照射により絶縁層ま
でが破壊されて短絡が生じるのを防ぐことができる。ま
た、樹脂フィルム等の絶縁基板を用いた場合も、樹脂が
熱で変成するのを防ぐことができる。さらに、上部電極
と下部電極の電気的接続をレーザー光の照射によって行
う場合、レーザー照射の際に、反射増加層と半導体層1
05が剥離してしまうことがあったが、フッ素添加によ
りこの現象を防ぐことができる。
【0042】また、フッ素が添加された導電層はn型を
示すため、反射増加層と接する半導体層105がn型半
導体の場合、両層の接続が良好となり、オーミック性を
改善することができる。さらに、反射増加層と半導体層
105との界面で発生する内部応力を低減するため、光
起電力素子の光劣化、振動劣化を抑制することができ
る。そして、反射層の成分が半導体層105に拡散する
ことを防ぎ、素子の劣化を抑制することができる。特に
反射層としてマイグレーションを起こし易いAgを用い
た場合、この効果が顕著である。
【0043】好ましいフッ素の含有量は0.05〜30
原子%で、より好ましくは0.2〜5原子%である。反
射増加層の表面は凹凸を有していてもよい。
【0044】反射増加層にフッ素を含有させる場合に
は、前述の反射層作製方法において、フッ素及び/又は
フッ素含有ガスを、原料ガス及び/又は雰囲気ガスとし
て使用すればよい。
【0045】本発明では前記反射層と反射増加層が下部
電極として機能する。
【0046】(スクライブ法)本発明で集積化する各素
子の間に設けられる分割溝はスクライブ法により形成さ
れるものでも良く、また各素子があらかじめ分離されて
形成されるものでも良く、所望に応じて選択されるもの
である。スクライブに好適な方法としては、レーザース
クライブ法、サンドブラストによるスクライブ法、超音
波によるスクライブ法などが用いられる。
【0047】レーザースクライブには、YAGレーザ
ー、CO2レーザー、エキシマレーザー等を使用できる
が、特にYAGレーザーが好適に用いられる。基本波長
1.06μmの他に、非線形光学素子を併用して得られ
る第2高調波の0.53μmの光も所望に応じて利用す
ることができる。
【0048】YAGレーザーは連続発振動作もできる
が、高いピークパワーを得るためと高い周波数を得るた
め、Qスイッチパルス発振動作で使用することが好まし
い。Qスイッチパルス発振の周波数は数KHzから数十
KHz程度であり、1つのパルスの継続時間は100n
sec前後が好適である。
【0049】レーザー加工用光学系の概要を図3に示
す。図3において、301はレーザー本体である。この
中に必要に応じてQスイッチ、非線形光学素子が組み込
まれている。302は電源で、レーザーの励起光源を点
灯する。303は冷却装置で、冷却水を循環している。
304は出力されたレーザービームで、ダイクロイック
ミラー305によって90度曲げられてレンズ306に
よって集光されて、試料307に照射される。試料30
7はステージ308上に取り付けられ、ステージ308
は、コントローラ309により決められた速度で水平方
向に移動し、試料表面をビームが走査する。大型の試料
の場合は、ポリゴンミラーを利用してビームの方を移動
しても良い。
【0050】照明光源310からの光がレンズ311で
コリメートされ、ダイクロイックミラー312で90度
曲げられ、試料307を照射する。加工の状況は反射ミ
ラー313を介してIVTカメラ314によって撮影さ
れ、モニター315で観察することができる。
【0051】次に、サンドブラストによるスクライブ法
を図4に示す。図4において、401はコンベア、40
2は膜を堆積した基板、403は吐出された微粒子の研
磨剤、404はノズルを示す。サンドブラストによるス
クライブ法は概略以下のようである。基板402に分割
溝を形成する部分以外を絶縁層でマスクしておく。その
後、基板402はコンベア401上に基板と反対方向を
上に向けて置かれ、一定の速度(500mm/分程度の
スピード)で搬送する。粒径10μm程度のSiCなど
の粒子をノズル404に送り、高速で基板402に吹き
付ける。絶縁層のある部分はスクライブされず、それ以
外はスクライブされて、分割溝が形成される。溝の深さ
は、基板に対して砥粒が吹き付けられる時間によって制
御でき、所望の金属膜や導電膜のみをスクライブでき
る。
【0052】さらに、超音波によるスクライブ法を図5
に示す。図5において、501はXYステージ、502
はスクライブする基板、503はチップ、504はホー
ン、505は発振機を示す。超音波によるスクライブ法
は概略以下のようである。基板502にチップ503を
押し当て、基板502をXYステージで直線的に移動さ
せて、分割溝を形成する。このとき、絶縁膜は金属また
は半導体膜と同時にスクライブされる。
【0053】以下に、本発明の製造方法が好適に用いら
れる光起電力素子の半導体層をp(n)層とi層に分け
て更に詳細に説明する。
【0054】(p(n)層)p(n)層は後処理で結晶
化させられる場合には、アモルファスでも結晶化してい
るもので良い。また後処理で再結晶化させない場合に
は、結晶化しているものが好ましい。p型層またはn型
層は、光起電力素子の特性を左右する重要な層である。
【0055】p型層またはn型層のアモルファス材料、
微結晶や多結晶材料としては、例えばa−Si:H、a
−Si:HX、a−SiC:H、a−SiC:HX、a
−SiGe:H、a−SiGeC:H、a−SiO:
H、a−SiN:H、a−SiON:HX、a−SiO
CN:HX、μc−Si:H、μc−SiC:H、μc
−Si:HX、μc−SiC:HX、μc−SiGe:
H、μc−SiO:H、μc−SiGeC:H、μc−
SiN:H、μc−SiON:HX、μc−SiOC
N:HX、poly−Si:H、poly−Si:H
X、poly−SiC:H、poly−SiC:HX、
poly−SiGe:H、poly−Si、poly−
SiC、poly−SiGe等にp型の価電子制御剤
(周期率表第III族原子 B、Al、Ga、In、T
l)やn型の価電子制御剤(周期率表第V族原子 P、
As、Sb、Bi)を高濃度に添加した材料が挙げられ
る。
【0056】特に光入射側のp型層またはn型層には、
光吸収の少ない結晶性の半導体層かバンドギャップの広
い非晶質半導体層が適している。
【0057】p型層への周期率表第III族原子の添加
量およびn型層への周期率表第V族原子の添加量は0.
1〜50at%が最適量として挙げられる。
【0058】また、p型層またはn型層に含有される水
素原子(H、D)またはハロゲン原子は、p型層または
n型層の未結合手を補償する働きをし、p型層またはn
型層のドーピング効率を向上させるものである。p型層
またはn型層へ添加される水素原子またはハロゲン原子
は、0.1〜40at%が最適量として挙げられる。特
にp型層またはn型層が結晶性の場合、水素原子または
ハロゲン原子は0.1〜8at%が最適量として挙げら
れる。
【0059】更に、p型層/i型層、n型層/i型層の
各界面側で水素原子または/及びハロゲン原子の含有量
が多く分布しているものが好ましい分布形態として挙げ
られ、該界面近傍での水素原子または/及びハロゲン原
子の含有量はバルク内の含有量の1.1〜2倍の範囲が
好ましい範囲として挙げられる。このようにp型層/i
型層、n型層/i型層の各界面近傍で水素原子またはハ
ロゲン原子の含有量を多くすることによって、該界面近
傍の欠陥準位や機械的歪を減少させることができ、本発
明の光起電力素子の光起電力や光電流を増加させること
ができる。
【0060】光起電力素子のp型層及びn型層の電気特
性としては、活性化エネルギーが0.2eV以下のもの
が好ましく、0.1eV以下のものが最適である。また
比抵抗としては、100Ωcm以下が好ましく、1Ωc
m以下が最適である。さらにp型層及びn型層の層厚
は、1〜50nmが好ましく、3〜10nmが最適であ
る。
【0061】光起電力素子のp型層またはn型層の堆積
に適した原料ガスとしては、シリコン原子を含有したガ
ス化し得る化合物、ゲルマニウム原子を含有したガス化
し得る化合物、炭素原子を含有したガス化し得る化合物
等、及び該化合物の混合ガスを挙げることができる。
【0062】具体的にシリコン原子を含有するガス化し
得る化合物としては、SiH4、Si26、SiF4、S
iFH3、SiF22、SiF3H、Si38、Si
4、SiHD3、SiH22、SiH3D、SiFD3
SiF22、SiD3H、Si233等が挙げられる。
【0063】具体的にゲルマニウム原子を含有するガス
化し得る化合物としては、GeH4、GeD4、Ge
4、GeFH3、GeF22、GeF3H、GeHD3
GeH22、GeH3D、Ge26、Ge26等が挙げ
られる。
【0064】具体的に炭素原子を含有するガス化し得る
化合物としては、CH4、CD4、C n2n+2(nは整
数)、Cn2n(nは整数)、C22、C66、CO2
CO等が挙げられる。
【0065】窒素含有ガスとしては、N2、NH3、ND
3、NO、NO2、N2Oが挙げられる。
【0066】酸素含有ガスとしては、O2、CO、C
2、NO、NO2、N2O、CH3CH2OH、CH3OH
等が挙げられる。
【0067】価電子制御するためにp型層またはn型層
に導入される物質としては、周期率表第III族原及び
第V族原子が挙げられる。
【0068】第III族原子導入用の出発物質として有
効に使用されるものとしては、具体的にはホウ素原子導
入用としては、B26、B410、B59、B511、B
61 0、B612、B614等の水素化ホウ素、BF3、B
Cl3等のハロゲン化ホウソ等を挙げることができる。
このほかにAlCl3、GaCl3、InCl3、TlC
3等も挙げることができ、特にB26、BF3が適して
いる。
【0069】第V族原子導入用の出発物質として有効に
使用されるのは、具体的には燐原子導入用としては、P
3、P24等の水素化燐、PH4I、PF3、PF5、P
Cl 3、PCl5、PBr3、PBr5、PI3等のハロゲ
ン化燐が挙げられる。このほかAsH3、AsF3、As
Cl3、AsBr3、AsF5、SbH3、SbF3、Sb
5、SbCl3、SbCl5、BiH3、BiCl3、B
iBr3等も挙げることができ、特にPH3、PF3が適
している。
【0070】光起電力素子に適したp型層またはn型層
の堆積方法は、RFプラズマCVD法、VHFプラズマ
CVD法、マイクロ波プラズマCVD法である。特にR
FプラズマCVD法で堆積する場合、容量結合型のRF
プラズマCVD法が適している。
【0071】RFプラズマCVD法でp型層またはn型
層を堆積する場合、堆積室内の基板温度は、100〜3
50℃、内圧は、13.3〜1330Pa(0.1〜1
0Torr)、RFパワーは、0.01〜5.0W/c
2、堆積速度は、0.1〜30Å/secが最適条件
として挙げられる。
【0072】また前記ガス化し得る化合物をH2、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0073】特に微結晶半導体やa−SiC:H等の光
吸収の少ないかバンドギャップの広い層を堆積する場合
は、水素ガスで2〜100倍に原料ガスを希釈し、RF
およびVHFパワーは比較的高いパワーを導入するのが
好ましいものである。RFの周波数としては1MHz〜
300MHzが適した範囲であり、特に13.56MH
z近傍の周波数が最適である。
【0074】p型層またはn型層をマイクロ波プラズマ
CVD法で堆積する場合、マイクロ波プラズマCVD装
置は、堆積室に誘電体窓(アルミナセラミックス等)を
介して導波管でマイクロ波を導入する方法が適してい
る。
【0075】マイクロ波プラズマCVD法でp型層また
はn型層を本発明の堆積膜形成方法も適した堆積方法で
あるが、更に広い堆積条件で光起電力素子に適用可能な
堆積膜を形成することができる。
【0076】本発明の方法以外でp型層またはn型層を
マイクロ波プラズマCVD法で堆積する場合、堆積室内
の基板温度は100〜400℃、内圧は0.0665〜
3.99Pa(0.5〜30mTorr)、マイクロ波
パワーは0.01〜1W/cm3、マイクロ波の周波数
は0.5〜10GHzが好ましい範囲として挙げられ
る。
【0077】また前記ガス化し得る化合物をH2、H
e、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスで適宜希釈して堆
積室に導入しても良い。
【0078】特に微結晶半導体やa−SiC:H等の光
吸収の少ないかバンドギャップの広い層を堆積する場合
は、水素ガスで2〜100倍に原料ガスを希釈し、マイ
クロ波パワーは比較的高いパワーを導入するのが好まし
いものである。
【0079】(i層)i層としては、アモルファスでも
結晶性の半導体層のどちらでもよい。結晶性半導体とし
ては、微結晶半導体が好ましいものである。
【0080】本発明の光起電力素子に適したアモルファ
スまたは微結晶シリコンは、RFプラズマCVD法、V
HFプラズマCVD法、マイクロ波プラズマCVD法が
好適な方法として挙げられる。特に微結晶シリコンの堆
積速度は使用する電磁波に依存し、同一の投入エネルギ
ーでは周波数が高い方が堆積速度が速くなる。
【0081】本発明の微結晶シリコンに適したシリコン
原子供給用の原料ガスとしては、SiH4、Si2H6
SiF4、SiHF3、SiH22、SiH3F、SiH3
Cl、SiH2Cl2、SiHCl3、SiCl4、SiD
4、SiHD3、SiH22、SiH3D、SiFD3、S
iF22、SiD3H、Si233等のシラン系原料ガ
スが好適なものとしてあげられる。
【0082】また微結晶シリコンゲルマニウムに適した
ゲルマニウム供給用の原料ガスとしては、GeH4、G
eF4、GeHF3、GeH22、GeH3F、GeHC
3、GeH2Cl2、GeH3Cl、GeHD3、GeH2
2、GeH3D、Ge26、GeD6等が挙げられる。
【0083】原料ガスは、良好なアモルファスまたは微
結晶半導体を形成するために、水素ガスで希釈する事が
必要である。水素ガスでの希釈率は10倍以上が好まし
いものである。特に好ましい希釈率の範囲は、10倍か
ら100倍の範囲である。希釈率が小さい場合には微結
晶が形成されず、アモルファスが形成される。一方、希
釈率を高くしすぎた場合には、微結晶の堆積速度が低く
なりすぎて実用上問題が生じる。また水素希釈に加え
て、ヘリウムガスで希釈する事も可能である。
【0084】本発明に適した微結晶を作成するための基
板温度は100〜500℃である。特に堆積速度を大き
くする場合には、基板温度は比較的高い温度にする事が
望ましいものである。
【0085】本発明の微結晶を堆積するときのチャンバ
ー内の真空度としては0.133Pa〜133Pa(1
mTorr〜1Torr)が好適な範囲として挙げられ
る。特にマイクロ波プラズマCVD法で微結晶半導体を
堆積する場合には、真空度は0.数Pa(数mTor
r)が好ましい真空度である。
【0086】本発明の微結晶半導体を堆積する場合のチ
ャンバーヘの投入パワーとしては、0.01〜10W/
cm3の範囲が好適な範囲として挙げられる。また原料
ガスの流量と投入パワーの関係で示すと、堆積速度が投
入パワーに依存するパワーリミテッドの領域が適してい
る。
【0087】また本発明のアモルファスまたは微結晶半
導体の堆積には、基板と電力投入用の電極間距離が重要
な因子である。本発明に適したアモルファスまたは微結
晶を得られる電極間距離は、10mm〜50mmの範囲
である。
【0088】i層の層厚は、光起電力素子の構造(例え
ばシングルセル、タンデムセル、トリプルセル)及びi
型層のバンドギャップに大きく依存するが0.7〜3
0.0μmが最適な層厚として挙げられる。
【0089】本発明の製造方法が好適に用いられるシリ
コン原子またはゲルマニウム原子を含有するi層は、堆
積速度を5nm/sec以上に上げても価電子帯側のテ
イルステイトが少ないものであって、テイルステイトの
傾きは60meV以下であり、且つ電子スピン共鳴(e
sr)による未結合手の密度は1017/cm3以下であ
る。
【0090】またi層のバンドギャップはp層/i層、
n層/i層の各界面方向で広くなるように設計すること
が好ましいものである。このように設計することによっ
て、光起電力素子の光起電力、光電流を大きくすること
ができ、更に長時間使用した場合の光劣化等を防止する
ことができる。
【0091】また半導体層105はフッ素を含有するこ
とにより、レーザー照射による直列接続の際に、シリー
ズ抵抗の軽減に寄与する。即ちレーザー光によって反射
増加層、半導体層105、透明導電層106を溶融、結
晶化して、低抵抗化することを容易にする。また同じく
フッ素を含む反射増加層及び/又は透明導電層106と
の整合性を改善する。
【0092】また、微結晶化させる場合に微結晶の結晶
粒径の増大に寄与する。さらにフッ素は非単結晶半導体
層中のダングリングボンドのターミネーターとしても有
効に働く。
【0093】さらに本発明が好適に用いられる光起電力
素子は、複数の光電変換層を積層した構造(例えばpi
n−pinタンデム構造、pin−pin−pinトリ
プル構造等)としても良い。
【0094】(透明導電層)透明導電層からなる上部電
極107としては、下部電極103の反射増加層と同じ
材質を使用することができる。また、前記反射増加層と
同じ方法により堆積することができる。
【0095】上部電極分割溝108の形成は、レーザー
光による方法(レーザースクライブ)、サンドブラスト
によるスクライブ法、超音波によるスクライブ法が好適
に用いられる。
【0096】次に本発明を実施するに好適な光起電力素
子の半導体層の形成方法の一例を図2を用いて説明す
る。
【0097】図2は、本発明の光起電力素子を作成する
ための堆積膜形成装置である。この堆積膜形成装置は、
ロードチャンバー201、微結晶シリコンi層チャンバ
ー202、アモルファスシリコンi層とp層とn層のR
Fチャンバー203、微結晶シリコンゲルマニウムi層
チャンバー204、そしてアンロードチャンバー205
から構成されている。ロードチャンバーには不図示のレ
ーザーアニーリング用のヒーターと、不図示のレーザー
からレーザーを半導体層に照射するための窓222が配
置されている。
【0098】各チャンバーはゲートバルブ206、20
7、208、209で各原料ガスが混合しないように分
離されている。微結晶シリコンi層チャンバー202
は、基板加熱用のヒーター211及びプラズマCVD室
210から構成されている。RFチャンバー203は、
n層堆積用ヒーター212とn層堆積用の堆積層21
5、i層堆積用ヒーター213とi層堆積用の堆積室2
16、p層堆積用ヒーター214とp層堆積用の堆積室
217を有している。
【0099】微結晶シリコンゲルマニウムi層チャンバ
ー204はヒーター218とプラズマCVD室219を
有している。基板は基板ホルダー221に取り付けられ
レール220上を外部から駆動されるローラーによって
移動する。プラズマCVD室210と219では微結晶
を堆積する。微結晶は、マイクロ波プラズマCVD法又
はVHFプラズマCVD法又はRFプラズマCVD法が
使用される。
【0100】本発明の光起電力素子は以下のようにして
形成される。まずSUS基板を基板ホルダーにセット
し、ロードチャンバー201のレール上にセットする。
該ロードチャンバー201を0.数Pa(数mTor
r)以下の真空度に排気する。ゲートバルブ206と2
07を開け、基板ホルダーをチャンバー203のn層堆
積用の堆積室215に移動する。各ゲートバルブを閉
じ、所望の原料ガスでn層を所望の層厚に堆積する。十
分に排気した後、基板ホルダーをロードチャンバー20
1に移動する。基板温度が400℃になるように不図示
の加熱ヒーターで加熱し、基板温度が一定になった後、
不図示のXeClレーザーでn層を結晶化させる。レー
ザー照射時のロードチャンバー内の内圧は133×10
-3Pa(10-3Torr)以下の真空度に維持した。基
板ホルダーを堆積チャンバー203に移動し、ゲートバ
ルブ207を閉じる。ヒーター211で基板を所望の基
板温度に加熱し、所望の原料ガスを必要量導入し、所望
の真空度にし、所定のマイクロ波エネルギー又はVHF
エネルギーをプラズマCVD室210へ導入し、プラズ
マを発生させて基板上に微結晶シリコンi層を所望の層
厚堆積する。この時、n層上にi層がエピタキシャル成
長するように、n層を水素プラズマ処理した後連続して
i層を堆積したり、i層の堆積時の基板温度をn層堆積
時の基板温度よりも高い基板温度で堆積するのが好まし
い方法である。
【0101】次に、チャンバー203を十分に排気し、
ゲートバルブ207を開けて基板ホルダー221をチャ
ンバー202からチャンバー203へ移動する。基板ホ
ルダー221をチャンバー203のp層堆積用の堆積室
217に移動して、ヒーター214によって基板を所望
の温度に加熱する。p層堆積用の原料ガスを所望の流量
を堆積室に供給し、堆積室を所望の真空度に維持しつつ
p層堆積用の堆積室217にRFエネルギーを導入す
る。そして、所望の層厚にp層を堆積する。p層堆積
後、該堆積室を十分に排気し、基板ホルダーを同じチャ
ンバー内のn層堆積用の堆積室215に移動する。前記
n層と同様にして、p層上にn層を堆積する。該堆積室
を十分に排気し、基板ホルダーをi層堆積用の堆積室2
16へ移動する。ヒーター213により基板温度を所定
の温度に加熱する。i層堆積用の原料ガスを所望の流量
を堆積室に供給し、堆積室内の圧力を所望の圧力に維持
して、所望のRFエネルギーを導入する。i層堆積用の
堆積室216を十分に排気し、基板ホルダー221をi
層堆積用の堆積室216からp層堆積用の堆積室217
に移動して、前記p層と同様にして、該i層上にp層を
堆積する。前記と同様にしてp層堆積用の堆積室217
を十分に排気した後、ゲートバルブ208、209を開
け、半導体層を堆積した基板をセットした基板ホルダー
をアンロードチャンバー205へ移動する。ゲートバル
ブを全て閉じ、アンロードチャンバー205に窒素ガス
を封入して基板温度を所望の温度に冷却する。その後、
アンロードチャンバー205の取り出しバルブを開けて
基板ホルダーを取り出す。不図示の透明電極堆積用の蒸
着器で透明電極を所望の層厚を前記p層上に堆積する。
【0102】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例によっ
て何等限定されるものではない。
【0103】〔実施例1〕以下のようにして、図1に示
す本発明の集積型の光起電力素子を形成した。長尺でロ
ール状に巻かれた厚みが150μmのSUS430のス
テンレス鋼を切り出し、大きさ10×30cmの基板1
01を作製した。基板101には凹凸の高さの平均値が
12μmの引き目が長手方向に平行に形成されている。
該基板101にガラス粉末をバインダーに分散させて得
られたペーストを不図示のコーターを用いて塗布した。
該基板を約700℃で焼成し、10μmの厚みのガラス
絶縁膜102を前記基板101上に形成した。
【0104】次に、不図示のDCマグネトロンスパッタ
装置に前記基板101上をセットし、150℃に加熱し
た後、Alターゲットを用いてArを50Sccm導入
し、400VのDC電力を印加してArプラズマを生起
し、厚さ3000ÅのAl膜を堆積し、反射層とした。
【0105】Al膜の堆積された基板を300℃に加熱
した後、ZnOのターゲットを用いたRFマグネトロン
スパッタ装置にN2ガスを50Sccm導入し、ZnO
膜を6000Å堆積して反射増加膜を形成した。前記の
反射層と反射増加膜により下部電極103が構成され
る。
【0106】次に、下部電極103を堆積した試料を図
3のレーザー加工機のステージにセットした。YAGレ
ーザーを発振させつつ、ステージ308を移動して基板
の長手方向と平行にレーザービームを走査し、幅100
μmの下部電極分割溝104を切り、ZnO及びAlか
らなる下部電極103を幅1.0cmで10分割した。
このときのレーザーの連続発振出力は8W、発振周波数
は4kHz、走査速度は5cm/secであった。
【0107】続いて図2の装置を用いて、先に説明した
手順に従ってn層、i層、p層の3層より構成される半
導体層105をプラズマCVD法により作製した。
【0108】半導体層105を作製後、再び図3のレー
ザー加工機にセットし、YAGレーザーを発振しつつ、
ステージ308を移動して基板の長手方向と平行にレー
ザービームを走査し、幅100μmの半導体分割溝10
6を形成し、半導体層105を幅1.0cmで10分割
した。またこの時半導体分割溝106は下部電極分割溝
104と約100μmずらして形成した。
【0109】半導体分割溝形成後、半導体層105の上
にITOターゲットを使用し、Arをスパッタガスとし
て、ITOをスパッタ法により500A堆積し、透明導
電膜からなる上部電極層107を形成し、半導体分割溝
106を介して直列化を行った。次に、XYステージに
置き再び図3のレーザー加工機にセットし、YAGレー
ザーを発振しつつ、ステージ308を移動して基板の長
手方向と平行にレーザービームを走査し、幅200μm
の上部電極分割溝108を形成し、半導体層105を幅
1.5cmで20分割した。またこの時上部電極分割溝
108は半導体分割溝106と約100μmずらして形
成した。
【0110】以上の工程により10段に直列接続した集
積型太陽電池を得た。同様の工程を繰り返して合計10
枚の集積型太陽電池を作成した。
【0111】さらに上部電極分割溝108の幅を150
μm、100μm、50μmと狭くして上記と同様にそ
れぞれ10枚の集積型太陽電池を作成した。
【0112】次に、これら試料の樹脂封止(エンカプシ
ュレーション)を以下のように行った。まず、基板10
1の上下にEVAを積層した。この時光入射面側のEV
Aの厚みは250μmとした。さらに光入射側にフッ素
樹脂フィルムを積層し、裏面側に金属製のプレートを積
層した後、真空ラミネーターに投入して150℃で60
分間保持し、真空ラミネーションを行った。
【0113】次に得られた試料の初期特性をJIS C
8935のアモルファス太陽電池モジュールの出力測定
方法に定められたようにして測定した。
【0114】まず、AM1.5グローバルの太陽光スペ
クトルで100mW/cm2の光量の疑似太陽光源(S
PIRE社製 以下シミュレータと呼ぶ)を用いて太陽
電池特性を測定し、変換効率を求めたところ良好な特性
であり、ばらつきが2%と少なかった。また、シャント
抵抗も分割溝の幅によらず平均で750kΩcm2であ
り、良好な値であった。これはスクライブ部分がシャン
トをしていないで良好であることを示している。
【0115】これらの試料の信頼性試験を、JIS C
8938のアモルファス太陽電池モジュールの環境試験
方法及び耐久性試験方法に定められた耐風圧試験A−7
に基づいて行った。
【0116】試験後に試料を初期と同様にシミュレータ
を用い太陽電池特性を測定したところ、初期変換効率に
対して平均で相対値99.8%を維持しており、有意な
劣化は生じなかった。また、シャント抵抗についても5
00kΩ/cm2であり、有意な低下も無かった。
【0117】本実施例の結果から本発明の集積型光起電
力素子の構成及び製造方法は良好な特性を有しており、
シャントの発生を防いで歩留まりが良好で、信頼性が高
いことが分かる。
【0118】〔比較例1〕次に、比較のため分割溝の方
向を基板表面の引き目と直交する方向とした以外は、実
施例1と同様にして図8に示す従来の構成の光起電力素
子を以下のようにして作製した。
【0119】実施例1と同様の金属基板101を10×
30cmの大きさに切断した。その後、上部電極107
までを形成し、集積型光起電力素子を作製した。各分割
溝は基板の長手方向と垂直に形成し、基板の引き目とは
直交するようにした。下部電極の分割溝108の幅は2
00、150、100、50μmと変化させた試料を作
成した。
【0120】次に、この試料のラミネーションを実施例
1と同様に行った。実施例1と同様に太陽電池特性およ
びシャント抵抗を測定したところ、変換効率は実施例1
に比べて相対値で9%低く、図6に示すようにシャント
抵抗はスクライブの溝幅が狭くなるに従い小さくなり、
50μm幅においては実施例1の約60%であった。ま
た、実施例1と同様に信頼性試験として耐風圧試験A−
7を行ったところ、図7に示すように試験後で分割溝幅
が50μmと狭いものは初期に比較して約40%のシャ
ント抵抗の低下が見られた。このサンプルに逆バイアス
を印加し不図示の赤外線カメラで観察したところ分割溝
で引き目との交点部分がショートしていることがわかっ
た。
【0121】実施例1と比較例1より、本発明の光起電
力素子は、従来のものより歩留まりが良好で信頼性が高
いことが分かる。
【0122】〔実施例2〕スクライブ方法をサンドブラ
スト法とした以外は、実施例1とほぼ同様にして図1の
金属基板上に堆積した集積型光起電力素子を作製した。
下部電極層103を形成した後レーザーによるスクライ
ブを行い、続いて半導体層105を作製後、再び図3の
レーザー加工機にセットし、幅100μmの半導体分割
溝106を形成し、半導体層105を幅1.0cmで3
0分割した。さらに、ITO膜を堆積し上部電極107
を形成した。
【0123】次に、不図示の樹脂フィルムからなるマス
クをスクライブする部分のみ200μmの幅で開口させ
てスクリーン印刷法によりスクライブするパターンのネ
ガパターンとなる様に形成した。次に、図4のサンドス
クライブ加工機にセツトし、SiCからなる粒径20μ
mの砥粒をノズルより噴出させ上部電極分割溝108を
形成した。この時マスクはスクライブされずに開口部の
上部電極のみがスクライブされた。この時、上部電極分
割溝108は半導体分割溝106と約100μmずらし
て形成した。マスクはその後基板から剥離した。
【0124】以上の工程により、30段に直列接続した
集積化太陽電池を得た。同様の工程を繰り返して、合計
10枚の集積化太陽電池を作成した。
【0125】さらに、上部電極分割溝108の幅を15
0μm、100μm、50μmと狭くして、上記と同様
にそれぞれ10枚の集積化太陽電池を作成した。
【0126】次に、これら試料の樹脂封止(エンカプシ
ュレーション)を実施例1と同様に行った。次に得られ
た試料の初期特性を実施例1と同様にして測定した。
【0127】まず、AM1.5グローバルの太陽光スペ
クトルで100mW/cm2の光量の疑似太陽光源(S
PIRE社製 以下シミュレータと呼ぶ)を用いて太陽
電池特性を測定し、変換効率を求めたところ良好な特性
であり、ばらつきも少なかった。また、シャント抵抗も
上部電極分割溝108の幅によらず平均で500kΩ/
cm2であり、良好な値であった。これはスクライブ部
分がシャントをしていないで良好であることを示してい
る。
【0128】これらの試料の信頼性試験を実施例1と同
様にして、JIS C8938のアモルファス太陽電池
モジュールの環境試験方法及び耐久性試験方法に定めら
れた耐風圧試験A−7に基づいて行った。
【0129】試験後に試料を初期と同様にシミュレータ
を用い太陽電池特性を測定したところ、初期変換効率に
対して有意な劣化は生じなかった。また、シャント抵抗
の有意な低下も無かった。
【0130】本実施例の結果から本発明の集積型光起電
力素子の構成及び製造方法は良好な特性を有しており、
シャントの発生を防いで歩留まりが良好で、信頼性が高
いことが分かる。
【0131】また、同様の構成で分割溝のスクライブを
図5に示す超音波のチップを用いて行っても、同様に良
好な結果が得られた。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一の基板上に形成された複数の光起電力素子を分割
し、直列接続して集積化される集積型光起電力素子にお
いて、複数の光起電力素子を分割するための分割溝を、
基板表面に圧延により生じる引き目の方向に沿って形成
しているので、引き目と分割溝とが交差することがな
く、分割溝におけるショートを防止することができ、歩
留まりが良好で、かつ長期使用時における信頼性の高い
集積型光起電力素子を提供することができる。
【0133】また、基板として金属基板を用いることに
より、曲げ加工に強く、特性の良好な集積型光起電力素
子を得ることができる。
【0134】さらに、分割溝をレーザースクライブ法、
サンドブラストスクライブ法、または超音波スクライブ
法により形成するので、スクライブ溝を狭く形成するこ
とができ、特性の良好な集積型光起電力素子が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集積型光起電力素子の構成を模式的に
示しており、(a)は概略断面図、(b)は平面図であ
る。
【図2】本発明の集積型光起電力素子の半導体膜の堆積
装置を示す模式図である。
【図3】本発明におけるレーザースクライブ法を示す模
式図である。
【図4】本発明におけるサンドブラストスクライブ法を
示す模式図である。
【図5】本発明における超音波スクライブ法を示す模式
図である。
【図6】本発明の集積型光起電力素子の特性を示す図で
ある。
【図7】本発明の集積型光起電力素子の信頼性を示す図
である。
【図8】従来の集積型光起電力素子の構成を模式的に示
しており、(a)は概略断面図、(b)は平面図であ
る。
【符号の説明】
101 基板 102 絶縁層 103 下部電極 104 下部電極分割溝 105 半導体層 106 半導体分割溝 107 上部電極 108 上部電極分割溝 201 ロードチャンバー 202 i層チャンバー 203 p、n層 RFチャンバー 204 シリコンゲルマニウムi層チャンバー 205 アンロードチャンバー 206、207、208、209 ゲートバルブ 210 プラズマCVD室 211 基板加熱用のヒーター 212 n層堆積用ヒーター 213 i層堆積用ヒーター 214 p層堆積用ヒーター 215 n層堆積用の堆積室 216 i層堆積用の堆積室 217 p層堆積用の堆積室 218 ヒーター 219 プラズマCVD室 220 レール 221 基板ホルダー 222 窓 301 レーザー本体 302 電源 303 冷却装置 304 レーザービーム 305 ダイクロイックミラー 306 レンズ 307 試料 308 ステージ 309 コントローラー 310 照射光源 311 レンズ 312 ダイクロイックミラー 313 反射ミラー 314 ITVカメラ 315 モニター 401 コンベア 402 成膜済基板 403 砥粒 404 ノズル 501 コンベア 502 成膜済基板 503 チップ 504 ホーン 505 超音波振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 孝一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 都築 幸司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹山 祥史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4E068 AD01 DA09 5F051 AA04 AA05 EA02 EA13 EA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の基板上に形成された複数の光起電
    力素子を分割し、直列接続して集積化される集積型光起
    電力素子において、 前記複数の光起電力素子を分割するための分割溝が、前
    記基板表面に圧延により生じる引き目の方向に沿って形
    成されていることを特徴とする集積型光起電力素子。
  2. 【請求項2】 前記基板が金属基板であることを特徴と
    する請求項1に記載の集積型光起電力素子。
  3. 【請求項3】 前記分割溝がレーザースクライブ法、サ
    ンドブラストスクライブ法、または超音波スクライブ法
    により形成されることを特徴とする請求項1または2に
    記載の集積型光起電力素子。
  4. 【請求項4】 同一の基板上に形成された複数の光起電
    力素子を分割し、直列接続して集積化する集積型光起電
    力素子の製造方法において、 前記基板表面に圧延により生じる引き目の方向に沿っ
    て、前記複数の光起電力素子を分離するための分割溝を
    形成することを特徴とする集積型光起電力素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記基板が金属基板であることを特徴と
    する請求項4に記載の集積型光起電力素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記分割溝をレーザースクライブ法、サ
    ンドブラストスクライブ法、または超音波スクライブ法
    により形成することを特徴とする請求項4または5に記
    載の集積型光起電力素子の製造方法。
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WO2024075738A1 (ja) * 2022-10-03 2024-04-11 東洋紡株式会社 長尺積層体、光起電力装置、及び光起電力装置の製造方法

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