JP2002093591A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
放電灯点灯装置Info
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Abstract
正常にソケットに挿入されていない際の放電灯点灯装置
の保護と放電灯交換時の電撃を防止する高周波インバ−
タによる放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 インバ−タ回路の直流電源と出力間及び
共振コンデンサと直流電流カット用コンデンサに並列に
抵抗を接続して放電灯の各フィラメントに直流バイアス
電流を流すバイアス回路を形成する。またバイアス回路
を流れる直流バイアス電流値を検出する検出回路を設け
る。そして、検出した前記直流バイアス電流の値が所定
の値以下の場合に前記インバータ回路の電源供給を停止
させる回路を有している。
Description
路を用いた直列共振点灯方式の放電灯点灯装置に関し、
特に放電灯の寿命末期のフィラメント切れ及び放電灯が
正常に挿入されているかどうかの検出回路を備えた放電
灯点灯装置に関する。
電灯点灯装置の例として特開昭63−86399号公報
に開示されている放電灯点灯装置について図3を参照し
つつ説明する。図3は、従来の放電灯点灯装置の2灯の
放電灯を点灯させるインバータ回路部分を示す回路図で
ある。
整流平滑回路(例えばブリッジ整流)で全波整流した直
流電圧DCがトランジスタインバ−タ回路51に入力さ
れる。トランジスタインバ−タ回路51においては、出
力トランジスタ53、54が駆動回路52の出力する駆
動信号により高周波で交互にオンオフ駆動され、それぞ
れチョークコイル(限流インダクタ)55、56とコン
デンサ57、58とで形成される2組の直列共振回路の
共振周波数より高い数十kHzの高周波電圧が出力され
る。この高周波電圧は、負荷として接続された2本の放
電灯16、39に与えられ、それぞれのチョークコイル
(限流インダクタ)55、56を経て、放電灯16、3
9の両極のフィラメント16a、16b及びフィラメン
ト39a、39bを介してコンデンサ57、58に高周
波電流が流れる。この電流により各フィラメント16
a、16b、39a、39bが余熱される。各フィラメ
ント16a、16b、39a、39bの余熱後、駆動回
路52の駆動信号の周波数を、チョークコイル55、5
6とコンデンサ57、58との2組の直列共振回路の共
振周波数まで高周波電流の周波数を低下させる。する
と、チョークコイル55、56とコンデンサ57、58
の共振作用により、各放電灯16、39のそれぞれの両
極のフィラメント16a、16b間及びフィラメント3
9a、39b間に高い共振電圧が加わり両放電灯16、
39が点灯する。
流はチョークコイル55、56のインピ−ダンスにより
制限される。出力トランジスタ53、54がデュ−ティ
50%でオン/オフ(数十kHz周期)している。した
がって、正常点灯中は両放電灯16、39のそれぞれの
両極フィラメント16a、16b、39a、39bに並
列に接続された各直流カットコンデンサ59、60、6
1、62に印加される電圧は、直流電源電圧DC(リッ
プル分も含まれる)の半分と放電灯に流れる管電流とコ
ンデンサ57、58に流れる高周波電流の和の電流によ
り直流カットコンデンサ59、60、61、62のイン
ピ−ダンスに応じて生ずる高周波電圧とが合成された電
圧となっている。
た直列共振点灯方式の天井放電灯点灯装置では、通常一
つの点灯装置には複数の放電灯が使用されている。ま
た、図示しない主電源スイッチにより複数の点灯装置を
オンオフしており、設置されている場所が高いところに
ある場合が多いため、1本の放電灯の寿命がきても速や
かに交換されることがない。また、放電灯は、片側の極
のフィラメントに塗布されている電子放射物質(エミッ
ター)が無くなる状態(以下、片エミッターレス状態と
記す)、両側の極のフィラメントに塗布されている電子
放射物質(エミッター)が無くなる状態(以下、両エミ
ッターレス状態と記す)、最後にフィラメントそのもの
が電子放射物質(エミッター)となってしまいフィラメ
ントそのものが切れてしまう状態を経て末期的症状を段
階的に迎える。
ラメントが切れるまでの各段階で点灯時の高い共振電圧
が放電灯のフィラメントに常時もしくは周期的に印加さ
れるために、放電灯のソケットの絶縁不良やフィラメン
トの加熱等が問題となっていた。さらに、このような複
数の放電灯を点灯させる放電灯点灯装置で、1本又は2
本の放電灯が不動作であるとき、電源スイッチを正しく
オフせずに放電灯を交換しようとする場合がある。この
とき、正常な複数灯の通電でないため、外しかけの放電
灯の電極やソケットに誤って触れると高周波高圧電流に
よる電撃を受け、梯子から転落して重傷を負う危険があ
った。このような危険を防ぐため、複数放電灯を有する
放電灯点灯装置では、放電灯の寿命末期の検出回路を設
けて、その検出出力でインバ−タ回路の動作を停止させ
るような安全性の改善が要請されていた。
が考案されていた。その装置では、放電灯16、39の
それぞれの接地側フィラメント16b、39bに、それ
ぞれ抵抗63を経由して直流電源電圧を印加し、直流バ
イアス電流が流れるように構成している。そして、この
直流バイアス電流値が所定の値以下になった場合には、
検出回路67を構成するスイッチング素子65、66か
らの信号により駆動回路52が停止して、トランジスタ
インバータ回路51の発振が停止するようになってい
る。
は、放電灯16、39の片側のフィラメント16b、3
9bのみに直流バイアス電流を流し、その直流バイアス
電流の電流値を検出し、トランジスタインバ−タ回路の
発振を停止させて放電灯に高周波の交流電圧が印加され
ないようになっている。その結果、放電灯の寿命末期の
フィラメント切れによる放電灯点灯装置の保護、及び放
電灯の交換時に人体の一部が高電圧部に触れることによ
る電撃の防止を行っていた。
イアス電流を流していない片側のフィラメント16a,
39aの導通状態の検出を行っていないため、それらの
非検出フィラメント側の放電灯の寿命末期のフィラメン
ト切れによる放電灯点灯装置の保護や放電灯の交換時に
電撃の防止は不十分であるという問題があった。
対する高調波妨害の低減や省電力に対応し、チョ−クト
ランスとスイッチング素子にてのチョッピング動作によ
る力率改善回路が使用される傾向にある。このような力
率改善回路は、商用交流電流を整流後昇圧し、平滑コン
デンサにて平滑した高圧の直流電源の出力を高周波に変
換する高周波インバ−タ回路の直流電源としている。し
たがって、放電灯の寿命末期のフィラメント切れや放電
灯が正常に挿入されていない場合にインバ−タ回路の発
振を停止させた場合でも、インバ−タ回路には高圧の直
流電圧が供給されている。
井照明用の放電灯点灯装置を開閉している場合には、一
つの放電灯点灯装置の放電灯が寿命末期であったとして
も他の放電灯の照明が必要な場合に電源スイッチを切る
ことはなく使用される。したがって、放電灯が寿命末期
でフィラメントが切れていて力率改善回路の出力の負荷
がほとんどなくなった場合に力率改善回路の動作が不安
定なり、前記力率改善回路のスイッチング素子にストレ
スが加わるため放電灯点灯装置が破損するという問題も
あった。
灯が挿入されている場合や放電灯が挿入されていない場
合の放電灯点灯装置において、スイッチング素子のスト
レスを低減してその装置を保護でき、かつ放電灯の交換
時に取扱者の受ける電撃を防止できる放電灯点灯装置を
提供することにある。
ために、本発明の放電灯点灯装置は、商用交流電流を整
流し平滑した直流電源出力をチョークコイルと共振コン
デンサとを直列に接続した直列共振回路を用いて高周波
高電圧の交流電流に変換するインバータ回路を有する放
電灯点灯装置であって、前記直流電源の出力端子と前記
チョ−クコイル(減流コイル)が接続された前記放電灯
の一方の極のフィラメント端子との間に接続した抵抗、
前記共振コンデンサ及び直流カットコンデンサにそれぞ
れ並列に接続した抵抗により前記放電灯の両極の各フィ
ラメントに直流バイアス電流を流すバイアス回路、前記
直流バイアス電流値を検出して出力する電流検出回路、
及び前記電流検出回路の出力する検出値が所定の値以下
になった時にインバ−タ回路の電源供給を停止させる回
路を有している。
電灯の両極のフィラメント切れを検出でき、放電灯の交
換時の電撃を防止できる。また、多数の放電灯点灯装置
を1つの電源スイッチで開閉するシステムにおいても、
フィラメント切れの放電灯が挿入されている場合や放電
灯が挿入されていない場合の放電灯装置のスイッチング
素子に対するストレスを低減できる。さらに、正常な放
電灯に交換し、再点灯させる場合にも商用交流電源を一
旦入れ直す必要がない放電灯点灯装置を提供出来る。
は、商用交流電流を整流し平滑した直流電源の出力をチ
ョークコイルと共振コンデンサとを直列に接続した直列
共振回路を用いて高周波高電圧の交流電流に変換するイ
ンバータ回路を有し、前記インバ−タ回路の出力端子に
チョ−クコイル(減流コイル)を介して放電灯の一方の
極のフィラメントの電源側を接続し、他方の極のフィラ
メントの電源側を直流カットコンデンサを介して接地側
に接続し、前記放電灯の両極のフィラメントの非電源側
間に共振コンデンサを接続した直列共振点灯方式の放電
灯点灯装置であって、前記直流カットコンデンサの放電
灯側端子にダイオ−ドのカソ−ドを接続し、接地側に該
ダイオ−ドのアノ−ドを接続したことを特徴とする。
エミッターレス状態になった場合でも前記直流バイアス
電流値を検出する電流検出回路が安定に動作する。その
結果、放電灯がソケットに正常に挿入されているかどう
かの検出や放電灯の寿命末期のフィラメント切れの検出
ができる。
装置は、複数個の放電灯を1つの放電灯点灯装置により
並列点灯する放電灯点灯装置であって、それぞれの放電
灯について前記電流検出回路の出力する検出値が所定値
以下になった時に、前記高周波インバータ回路の電源供
給を停止させる回路を有することを特徴とする。この構
成によれば、複数個の放電灯のうち、いずれかの放電灯
が寿命末期状態になったとき等にインバータ回路の電源
供給が停止される。その結果、放電灯を交換するとき
に、放電灯に高圧の高周波電圧が印加されないので電撃
を防止できる。
装置は、上記2つの構成の直列共振方式の放電灯点灯装
置において、前記チョッピング回路のチョ−クトランス
の補助電源巻線の出力電流を整流し、前記インバ−タ回
路の駆動回路に供給することを特徴とする。この構成に
よれば、前記電流検出回路で検出した直流バイアス電流
の値が所定の値以下になった時にチョッピング回路の動
作を停止させることで同時にインバ−タの駆動回路の電
源の供給も停止させることができる。その結果、放電灯
の交換時に、放電灯に高圧の高周波電圧が印加されず、
取扱者に対する電撃を防止できる。
装置は、上記構成の放電灯点灯装置において、前記電流
検出回路で検出した直流バイアス電流値が所定の値以下
になった時に前記チョッピング回路の動作を停止する保
護回路を動作させること、及び前記チョッピング回路の
動作を停止させても前記インバ−タ回路に前記商用交流
電源を整流後の電流が供給されるとともに、前記直流バ
イアス電流を流すバイアス回路にも供給することを特徴
とする。この構成によれば、商用交流電源からの交流電
圧が供給されている限り放電灯がソケットに正常に挿入
されているかどうかの検出や放電灯の寿命末期のフィラ
メント切れの検出ができる。
装置は、上記構成の放電灯点灯装置において、前記電流
検出回路による前記直流バイアス電流が所定の値以下か
ら所定の値以上に復帰した場合に、前記保護回路をリセ
ットすることで前記チョッピング回路の動作を復帰させ
る回路と前記インバ−タ回路を復帰させる回路とを有す
ることを特徴とする。この構成によれば、正常な放電灯
に交換された際にまずチョッピング回路の動作を復帰さ
せてインバ−タ回路に直流電源を供給するとともに、イ
ンバ−タ回路の駆動回路にも直流電源が供給され放電灯
を再点灯させることができる。
好適な実施例について添付の図1及び図2を参照しつつ
説明する。
放電灯点灯装置のブロック図である。図1において、商
用交流電源1から出力される交流電流は電源スイッチS
W1を介して接続されるダイオ−ドブリッジからなる整
流回路2で整流され、昇圧チョッパ回路からなる力率改
善回路3で昇圧され、所定の高圧の直流電流に変換され
る。この力率改善回路3は、チョ−クトランス4の主巻
線4aの一端がダイオ−ドブリッジ2のプラス側出力端
子2aに接続され、チョ−クトランス4の主巻線4aの
他端と接地側端子との間にスイッチング素子5が接続さ
れている。
路6(例えば、インフィニオン社IC、品名TDA48
62)によって、スイッチング駆動される。また、チョ
−クトランス4の出力端子は、ダイオ−ド8を介して平
滑コンデンサ9に接続されている。力率改善回路3の出
力端子が接続された平滑コンデンサ9の両端には、ハ−
フブリッジインバ−タからなるインバ−タ回路10が接
続されている。このインバ−タ回路10の2つのスイッ
チング素子11、12は、駆動回路13(例えば、アイ
ア−ル社製IC、品名IR2153)によって駆動され
る。インバ−タ回路10の出力端子は、放電灯16の2
極のフィラメント16a、16bに導通検出用の直流バ
イアス電流を流すための抵抗14とチョ−クコイル15
を介して蛍光灯などの放電灯16の負荷とにそれぞれ接
続されている。
6a、16bには、共振用コンデンサ17と前記放電灯
の両フィラメント16a、16bに導通検出のための直
流バイアス電流を流すための抵抗18とが共振用コンデ
ンサ17に並列に接続されている。また、フィラメント
16bの接地側端子には直流カットコンデンサ19が接
続されている。さらに、この直流カットコンデンサ19
の両端の直流電圧に応じてスイッチング素子23をオン
オフ駆動するための抵抗20,21と交流成分の除去の
ためのコンデンサ22とが抵抗21と並列に接続された
電流検出回路7が設けられている。また、直流カットコ
ンデンサ19にアノ−ド端子が接地側に、カソ−ド端子
がコンデンサ19と抵抗20の接続点にそれぞれ接続し
たダイオード35が並列に接続されている。
力端子2aは、抵抗31,32を介してコンデンサ27
に接続され、整流された直流はコンデンサ27で平滑さ
れ、力率改善回路6に供給される。一方この抵抗32と
コンデンサ27の接続点からスイッチング素子30のエ
ミッタ間に抵抗29が、スイッチング素子33のドレイ
ン間に抵抗28がそれぞれ接続されている。スイッチン
グ素子30のコレクタとスイッチング素子33のソ−ス
は接地側に接続されている。スイッチング素子33のゲ
−ト端子はスイッチング素子23のドレインと接続さ
れ、さらに抵抗34を介して抵抗31と抵抗32との接
続点に接続されている。
4bと電流検出巻線4cの一端は接地側に接続され、一
方チョ−クトランス4の補助電源巻線4bの他端はダイ
オ−ド25に接続されている。ダイオード25により整
流された直流電圧は、コンデンサ24にて平滑され、イ
ンバ−タ回路10の駆動回路13に電源電圧として供給
されるとともに、ダイオ−ド26で整流されて力率改善
駆動回路6に供給されている。一方、チョ−クトランス
4の電流検出巻線4cの他端は抵抗6aを介して力率改
善駆動回路6に接続されている。
灯装置において、放電灯16のフィラメント16a、1
6bが正常な導通状態で、尚かつ放電灯16が正常にソ
ケットに挿入されている場合の動作について説明する。
電源スイッチSW1をオンした電源投入時、まず力率改
善回路3が動作していないためスイッチング素子5がオ
フとなっており、チョ−クトランス4の主巻線4a、ダ
イオ−ド8、抵抗14,チョ−クコイル15、フィラメ
ント16a、抵抗18,フィラメント16b、抵抗2
0,21にて構成されるバイアス回路に直流バイアス電
流が流れる。ここで、抵抗14,18,20,21の定
数を適切に設定すると、この直流バイアス電流により電
流検出回路7のスイッチング素子23のゲ−ト端子電圧
が上昇してスイッチング素子23がオンする。すると、
ダイオ−ドブリッジ2の出力電圧により抵抗32,34
を介してオンとなっていたスイッチング素子33オフと
なり、スイッチング素子30がオフとなる。
流が抵抗31,32を介して力率改善駆動回路6に供給
され、力率改善駆動回路6が動作し、スイッチング素子
5がスイッチング動作を開始する。これにより、力率改
善回路3が動作しダイオ−ドブリッジ2の出力電圧を昇
圧し、平滑した直流電流を高周波に変換するインバ−タ
回路10に供給する。また、スイッチング素子5がスイ
ッチング動作を開始するとチョ−クトランス4の補助電
源巻線4bと主巻線4aの電流検出端子には主巻線4a
と補助電源巻線4bとの巻数比に応じたパルス出力電圧
が出力される。すると、主巻線4aの電流検出端子の出
力電圧は抵抗6aを介して、力率改善駆動回路6への制
御信号として(前記TDA4862のゼロ電流検出端子
への入力信号として)力率改善駆動回路6に入力され
る。また、補助電源巻線4bの出力電流はダイオ−ド2
5にて整流され、コンデンサ24にて平滑され、インバ
−タ回路10の駆動回路13に供給される。
作することにより、インバ−タ回路10の駆動回路13
が動作する。したがって、スイッチング素子11、12
にて構成されるハ−フブリッジインバ−タ回路10から
の出力電流が放電灯16に供給され、放電灯16が高周
波点灯される。正常に放電灯16が高周波点灯される
と、コンデンサ19の非接地側、即ちフィラメント16
bに接続された側の電圧は、高周波電流により生ずる電
圧が付加されて力率改善回路3の直流出力電圧(コンデ
ンサ9の電圧)のほぼ半分の電圧となる。したがって、
高周波電流による電圧が付加されない電源投入時よりも
スイッチング素子23のゲ−ト電圧は高くなり、スイッ
チング素子23はオンの状態を維持し続ける。
フィラメント16b側の電子放射物質(エミッタ−)が
喪失する片エミッタ−レスにより整流作用が発生した場
合は、コンデンサ19の電圧が接地側よりも瞬間的にマ
イナス電位となる。したがって、抵抗20,21とコン
デンサ22の時定数を増加させてもスイッチング素子2
3のゲ−ト電圧がマイナス電位となるため、コンデンサ
19の電圧が接地側よりも過大にマイナス電位とならな
いようにダイオ−ド35を追加している。また、ダイオ
−ド26を介してインバ−タ回路10の駆動回路13の
電源電圧を力率改善駆動回路6の電源電圧として供給す
ることにより、力率改善回路3が正常に動作する。これ
によりダイオ−ドブリッジ2から出力される全波整流波
形の電圧では力率改善駆動回路6の電源電圧の波形のリ
ップルが大きくなるのことを防ぐ効果がある。
a、16bのどちらかが寿命末期で切れていた場合は、
直流バイアス電流の減少により電流検出回路7のスイッ
チング素子23のゲート電圧が低下し、スイッチング素
子23がオフし、スイッチング素子33がオン、スイッ
チング素子30もオンとなる。ここで、抵抗29,3
1,32が力率改善駆動回路6の正常に動作する電圧の
1/10程度になるように設定すると力率改善駆動回路
6が動作を停止し、インバ−タ回路10の直流電源電流
圧の供給が停止される。それとともに、インバ−タ回路
10の駆動回路13の電源電流の供給も停止することで
インバ−タ回路10の出力電圧が下降し、力率改善回路
3のスイッチング素子5とインバ−タ回路10のスイッ
チング素子11、スイッチング素子12を保護すること
ができる。バイアス電流用の抵抗14の値は通常数百k
Ωで実現可能であるため、インバータ回路10の出力電
圧が下降すると放電灯16に印加される高周波電圧も急
速に下降し、放電灯の交換時の電撃を防止することがで
きる。
されていない場合も、前述したフィラメント16a、1
6bが切れていた場合と同様に動作し、力率改善回路3
のスイッチング素子5とインバ−タ回路10のスイッチ
ング素子11、スイッチング素子12を保護することが
でき、放電灯の交換時の電撃も防止することができる。
また、電源スイッチSW1がオンされて常時商用交流電
源1から交流電圧がこの放電灯点灯装置に供給されてい
る場合には、放電灯16を正常なものに交換することに
より、正常な放電灯16をソケットに挿入した状態で電
源を投入されたものと同じ手順で放電灯点灯装置が動作
し、放電灯16が高周波点灯される。
電灯点灯装置について、図2を参照しつつ説明する。図
2は、実施例2の放電灯点灯装置のインバ−タ回路と放
電灯と電流検出回路の部分の回路図である。
−タ回路10から出力される高周波出力電圧の負荷とし
て放電灯を2灯とした場合のものである。したがって、
実施例1のものと同一部分は同一参照符号を付して重複
する説明は省略する。図2において、実施例2の放電灯
点灯装置は、実施例1の放電灯点灯装置の第1の放電灯
16に第2の放電灯39とその関連回路部品とを新たに
追加したものである。この第2の放電灯39のバイアス
電流検出回路は、チョ−クコイル36、抵抗37,4
2,43、共振コンデンンサ38、コンデンンサ41,
44、ダイオ−ド40、スイッチング素子45により実
施例1と同様に構成されている。
第1の放電灯16のバイアス電流検出回路のスイッチン
グ素子23と、第2の放電灯39のバイアス電流検出回
路のスイッチング素子45との論理和された検出信号を
スイッチング素子33のドレインより取り出して実施例
1のスイッチング素子30のゲート端子に出力すること
ができる。したがって、実施例1の放電灯点灯装置と同
様に2つの放電灯16,39のいずれの放電灯において
もフィラメント切れやソケットへの挿入異常があった場
合にはスイッチング素子33をオンとすることができ
る。その結果、インバ−タ回路10のスイッチング素子
11,12および力率改善回路3のスイッチング素子5
を保護することができ、また放電灯交換時の電撃を防止
することができる。
に、本発明の放電灯点灯装置は下記の効果を有してい
る。すなわち、放電灯の寿命末期のフィラメント切れ、
および放電灯が正常にソケットに挿入されているかどう
かを検出し、検出結果に異常があれば直流バイアス電流
の検出以外の動作を停止させる。したがって、放電灯装
置のスイッチング素子に加わるストレスを除去して放電
灯点灯装置を保護するとともに、放電灯の交換時の電撃
を防止することができる。その結果、放電灯点灯装置の
信頼性を高めるとともに、高所での作業となる放電灯の
交換作業の安全性の向上を図れる。
図である。
ブロック図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 商用交流電流を整流し、平滑して得られ
た直流電源の出力をチョークコイルと共振コンデンサと
を直列に接続した直列共振回路を用いて高周波の高電圧
の交流電流に変換する高周波インバ−タ回路を有する放
電灯点灯装置であって、 前記直流電源の出力端子と前記チョ−クコイル(減流コ
イル)が接続された放電灯の一方の極のフィラメントと
の間に接続した抵抗、 前記共振コンデンサと直流カットコンデンサとにそれぞ
れ並列に接続した抵抗により前記放電灯の両極の各フィ
ラメントに直流バイアス電流を流すバイアス回路、 前記直流バイアス電流の値を検出して出力する電流検出
回路、及び前記電流検出回路の出力する検出値が所定値
以下になった時に前記高周波インバ−タ回路の電源供給
を停止させる回路を有することを特徴とする放電灯点灯
装置。 - 【請求項2】 商用交流電流を整流し、平滑して得られ
た直流電源の出力をチョークコイルと共振コンデンサと
を直列に接続した直列共振回路を用いて高周波高電圧の
交流電流に変換する高周波インバ−タ回路を有し、前記
インバータ回路の出力端子を前記チョ−クコイル(減流
コイル)を介して放電灯の一方の極のフィラメントの電
源側に接続し、他方の極のフィラメントの電源側を直流
カットコンデンサを介して接地側に接続し、前記放電灯
の両極のフィラメントの非電源側間に前記共振コンデン
サを接続した放電灯点灯装置であって、 前記直流カットコンデンサの放電灯側端子にダイオ−ド
のカソ−ドを接続し、接地側端子に前記ダイオ−ドのア
ノ−ドを接続したことを特徴とする請求項1に記載の放
電灯点灯装置。 - 【請求項3】 複数個の放電灯を1つの放電灯点灯装置
により並列点灯する放電灯点灯装置であって、 それぞれの放電灯について前記電流検出回路の出力する
検出値が所定値以下になった時に、前記高周波インバー
タ回路の電源供給を停止させる回路を有することを特徴
とする請求項1又は2に記載の放電灯点灯装置。 - 【請求項4】 商用交流電流を整流し、チョ−クトラン
スとスイッチング素子とで形成されるチョッピング回路
により昇圧し、平滑した直流電源の出力をチョークコイ
ルと共振コンデンサとを直列に接続した直列共振回路を
用いて高周波の高電圧の交流電流に変換する高周波イン
バ−タ回路を有する放電灯点灯装置であって、 前記チョッピング回路のチョ−クトランスの補助電源巻
線の出力電流を整流し、前記インバ−タの駆動回路に供
給することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の放
電灯点灯装置。 - 【請求項5】 前記電流検出回路の出力する検出値が所
定値以下になった時に、前記チョッピング回路の動作を
停止する保護回路を動作させること、および前記チョッ
ピング回路の動作を停止させても前記インバ−タ回路の
電源として前記商用交流電流を整流した後の直流電流が
供給されるとともに、前記直流バイアス電流を流すバイ
アス回路に供給することを特徴とする請求項1、2、3
又は4に記載の放電灯点灯装置。 - 【請求項6】 前記電流検出回路の出力する検出値が所
定の値以下から所定の値以上に復帰した場合に、前記保
護回路をリセットすることで前記チョッピング回路の動
作を復帰させる回路と前記インバ−タ回路の動作を復帰
させる回路とを有することを特徴とする請求項5に記載
の放電灯点灯装置。
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---|---|---|---|---|
JPS6386399A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-16 | 東芝ライテック株式会社 | 直結型放電灯点灯装置 |
JPH053093A (ja) * | 1991-06-25 | 1993-01-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 放電灯点灯装置 |
JPH118083A (ja) * | 1997-06-13 | 1999-01-12 | Matsushita Electric Works Ltd | 放電灯点灯装置 |
JP2000021590A (ja) * | 1998-06-30 | 2000-01-21 | Toshiba Lighting & Technology Corp | 放電灯点灯装置および照明装置 |
-
2000
- 2000-09-19 JP JP2000283677A patent/JP4597335B2/ja not_active Expired - Fee Related
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