JP2002092478A - 商品情報提供方法及び商品情報提供システム並びにプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】商品情報要求者の利用環境に基づいて商品を評
価可能とする。 【解決手段】本発明は、商品情報要求者にネットワーク
を介して商品情報を提供する方法に関する。この発明の
商品情報提供方法は、ネットワーク１を介して商品情報
要求者から商品の選択を受け付ける工程と、予め収集さ
れている個人情報１４のうち商品情報要求者によって選
択された商品に関連する個人情報を選択する工程と、選
択された商品の商品情報と選択された商品に関連する個
人情報とに基づいて商品情報要求者専用の商品情報を作
成する工程と、商品情報要求者専用の商品情報を商品情
報要求者に提供する工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインターネ
ットなどのネットワークを介してショッピングを行う場
合に利用される商品情報を提供する商品情報提供方法及
び商品情報提供装置並びにプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、インターネット上でのショッピン
グシステムでは、商品についての情報が提供される。電
化製品では製品の機能、性能などの情報が提供されてい
る。

【０００３】例えばエアコンでは、消費電力やサイズ、
各種機能と共に、適しているおおよその部屋の広さが示
されている。

【０００４】しかし、居住地域、部屋の間取り、置かれ
ている物の占有率、部屋の断熱効果、エアコンの設置位
置などの条件によって、同じ部屋の広さでも必要なエア
コンの能力が異なるため、商品情報要求者の利用環境に
適合したエアコンの能力を見つけることが難しい。

【０００５】また、衣類では、サイズが表示されている
ものの、同じサイズが表示されていてもメーカーによっ
てばらつきがあり、例えばあるメーカーのシャツは商品
情報要求者にちょうど良いが、別のメーカーのシャツは
同じサイズなのに袖丈が短かい場合もある。

【０００６】インターネット上でのショッピングでは試
着することができないため、ちょうど良いサイズの商品
を見つけることがより難しくなる。

【０００７】このように、インターネット上でのショッ
ピングでは、商品についての情報は提供されているが、
その商品が商品情報要求者の利用環境（条件）に適して
いるかを評価・判断することが難しいという問題があ
る。

【０００８】特開平１０−２０７９４１で開示されてい
る「商品情報提供装置及び商品情報提供方法」では、衣
料品、服飾品等の販売あるいは購入する場合に、実際に
使用するシーンを想定したシミュレーションを行うこと
により、実際の使用シーンと共に商品情報を提供すると
して、商品と背景写真を合成した画像の表示、あるいは
シャツとネクタイのように複数の商品を組み合わせた画
像の表示を提案している。

【０００９】しかし、商品情報要求者が本当に知りたい
のは、その商品が商品情報要求者自身に適しているか否
かについてであり、その解決方法にはなっていない。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】このように、インター
ネット上でのショッピングでは、商品についての情報が
提供されてはいるものの、その商品が商品情報要求者の
利用環境に適しているか分からないという問題がある。

【００１１】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、ネットワークを介して商品を購入する場合
に、購入を希望する商品が自己に適しているか否かを容
易に評価可能とするための商品情報提供方法及び商品情
報提供装置並びにプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明を実現するにあた
って講じた具体的手段について以下に説明する。

【００１３】第１から第６までの発明は、商品情報要求
者にネットワークを介して商品情報を提供する方法に関
する。

【００１４】第１の発明は、ネットワークを介して前記
商品情報要求者から商品の選択を受け付ける工程と、予
め収集されている個人情報のうち商品情報要求者によっ
て選択された商品に関連する個人情報を選択する工程
と、選択された商品の商品情報と選択された商品に関連
する個人情報とに基づいて商品情報要求者専用の商品情
報を作成する工程と、商品情報要求者専用の商品情報を
商品情報要求者に提供する工程とからなる商品情報提供
方法である。

【００１５】なお、個人情報には身体情報、経済情報、
住居情報、所有物情報などのうち少なくとも一つが含ま
れる。

【００１６】この第１の発明を利用すれば、商品情報要
求者の利用環境にその商品が適しているかを、その商品
情報要求者の個人情報のうちその商品と関連のある個人
情報と商品の商品情報（シミュレーションモデル）とに
基づいてシミュレーションし、その結果を提供すること
ができる。

【００１７】したがって、ネットワークを介して商品を
購入する場合に、自己の個人情報に基づいて自己の利用
環境における商品の評価を行った上で、商品を購入する
ことができる。

【００１８】第２の発明は、第１の発明と同様の商品情
報提供方法であるが、商品情報要求者から商品情報要求
者専用の商品情報に対する変更要求情報を受け付ける工
程と、変更要求情報に基づいて、商品情報要求者専用の
商品情報を変更する工程と、当該変更された商品情報要
求者専用の商品情報を前記商品情報要求者に提供する工
程とを付加している。

【００１９】この第２の発明を利用すると、商品情報要
求者がシミュレーションの結果を評価し、商品のサイ
ズ、色などの各種仕様を変更したシミュレーションを指
示すれば、その変更を考慮して再度シミュレーションが
行われ、変更後の結果が得られる。すなわち、例えば商
品のサイズが適当でなかった場合、商品情報要求者は商
品のサイズ変更を指示し、再びシミュレーションを指示
することにより簡単にかつ早く適当なサイズの商品を見
つけることができる。

【００２０】第３の発明は、予め収集されている個人情
報に基づいて複数の商品の商品情報から商品情報要求者
に適した商品の商品情報を選択する工程と、ネットワー
クを介して選択された商品の商品情報を前記商品情報要
求者に提供する工程とからなる商品情報提供方法であ
る。

【００２１】なお、選択された商品の商品情報の提供手
法としては、電子メールが利用できる。また、商品情報
要求者に適した商品の商品情報を選択するために、個人
情報に基づいてシミュレーションを行ってもよい。

【００２２】この第３の発明を利用すると、商品情報要
求者の個人情報に基づき、自動的にその商品情報要求者
の趣向に合った商品、あるいは商品情報要求者が必要と
するであろう商品、シミュレーションによりサイズや性
能が商品情報要求者に適した商品が選択される。そし
て、この選択された推薦商品の商品情報が例えば電子メ
ールで商品情報要求者に通知されることにより、商品情
報要求者が購入したいと思う商品を見る機会を増やすこ
とができ、また、商品情報要求者が商品販売者に接続す
る機会を増やすことができる。

【００２３】第４の発明は、上記第１から第３までの発
明と同様の商品情報提供方法であるが、商品情報要求者
から選択された商品の購入決定を受け付ける工程を付加
している。

【００２４】これにより、商品情報を提供した商品情報
要求者に対してネットワークを介した商品販売を行うこ
とができる。

【００２５】第５の発明は、上記第４の発明と同様の商
品情報提供方法であるが、商品の購入決定に基づいて個
人情報を更新する工程を付加したことを特徴とする商品
情報提供方法である。

【００２６】この第５の発明を利用すれば、例えば新規
に購入された商品を個人情報の所有物情報として追加で
き、個人情報を充実させることができる。

【００２７】第６の発明は、上記第１から第５までの発
明と同様の商品情報提供方法であるが、ユーザＩＤによ
り認証を行い、商品情報要求者に該当する個人情報のみ
が利用されるため、個人情報の安全性を確保できる。

【００２８】第７から第１２までの発明は、商品情報要
求者にネットワークを介して商品情報を提供する商品情
報提供システムに関する。

【００２９】第７の発明は、商品情報要求者から商品の
選択指示を入力する入力手段と、予め収集されている個
人情報のうち入力手段によって入力された選択指示の示
す商品に関連する個人情報を選択する個人情報選択手段
と、入力手段によって入力された選択指示の示す商品の
商品情報と個人情報選択手段によって選択された個人情
報とに基づいて商品情報要求者専用の商品情報を作成す
るシミュレーション手段と、シミュレーション手段によ
って作成された商品情報要求者専用の商品情報を商品情
報要求者に出力する出力手段とを具備した商品情報提供
システムである。

【００３０】第８の発明は、上記第７の発明と同様の商
品情報提供システムであるが、入力手段は、商品情報要
求者からシミュレーション手段によって作成された商品
情報要求者専用の商品情報に対する変更要求情報を入力
し、シミュレーション手段は、変更要求情報に基づいて
商品情報要求者専用の商品情報を変更し、出力手段は、
当該変更された商品情報要求者専用の商品情報を商品情
報要求者に出力する。

【００３１】第９の発明は、予め収集されている個人情
報に基づいて複数の商品の商品情報から商品情報要求者
に適した商品の商品情報を選択する商品情報選択手段
と、商品情報選択手段によって選択された商品の商品情
報を商品情報要求者に出力する出力手段とを具備した商
品情報提供システムである。

【００３２】第１０の発明は、上記請求項７から請求項
９までの発明と同様の商品情報提供システムであるが、
入力手段は、商品情報要求者から選択された商品の購入
決定指示を入力し、この入力手段によって入力された商
品の購入決定指示に基づいて商品の購入処理を実行する
購入処理手段を付加している。

【００３３】第１１の発明は、上記第１０の発明と同様
の商品情報提供システムであるが、入力手段によって入
力された商品の購入決定指示に基づいて個人情報を更新
する更新機能を付加している。

【００３４】第１２の発明は、上記第７から第１１まで
の発明と同様の商品情報提供システムであるが、ユーザ
ＩＤにより認証を行い、商品情報要求者に該当する個人
情報のみを利用する。

【００３５】上記第７から第１２までの発明は、それぞ
れ上記第１から第６までの発明の商品情報提供方法を実
現するための商品情報提供システムである。

【００３６】この第７から第１２までの発明を利用する
ことで、上記第１から第６までの発明と同様の作用効果
を得ることができる。

【００３７】第１３の発明は、コンピュータに、商品情
報要求者から商品の選択指示を入力する入力機能と、予
め収集されている個人情報のうち入力機能によって入力
された選択指示の示す商品に関連する個人情報を選択す
る個人情報選択機能と、入力機能によって入力された選
択指示の示す商品の商品情報と個人情報選択機能によっ
て選択された個人情報とに基づいて商品情報要求者専用
の商品情報を作成するシミュレーション機能と、シミュ
レーション機能によって作成された商品情報要求者専用
の商品情報を商品情報要求者に出力する出力機能とを実
現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体である。

【００３８】第１４の発明は、上記第１３の発明と同様
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体であるが、入力機能は、商品情報要求者からシミ
ュレーション機能によって作成された商品情報要求者専
用の商品情報に対する変更要求情報を入力し、シミュレ
ーション機能は、変更要求情報に基づいて商品情報要求
者専用の商品情報を変更し、出力機能は、当該変更され
た商品情報要求者専用の商品情報を商品情報要求者に出
力する。

【００３９】第１５の発明は、コンピュータに、予め収
集されている個人情報に基づいて複数の商品の商品情報
から商品情報要求者に適した商品の商品情報を選択する
商品情報選択機能と、商品情報選択機能によって選択さ
れた商品の商品情報を商品情報要求者に出力する出力機
能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体である。

【００４０】第１６の発明は、上記第１３から第１５ま
での発明と同様のプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体であるが、入力機能は、商品情報
要求者から選択された商品の購入決定指示を入力し、こ
の入力機能によって入力された商品の購入決定指示に基
づいて商品の購入処理を実行する購入処理機能をコンピ
ュータに実現させるためのプログラムを記録している。

【００４１】第１７の発明は、上記第１６の発明と同様
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体であるが、入力機能によって入力された商品の購
入決定指示に基づいて個人情報を更新する更新機能をコ
ンピュータに実現させるためのプログラムを記録してい
る。

【００４２】第１８の発明は、上記第１３から第１７ま
での発明と同様のプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体であるが、ユーザＩＤにより認証
を行い、商品情報要求者に該当する個人情報のみを利用
する。

【００４３】上記第１３から第１８までの発明は、上記
第７から第１２までの発明で説明した商品情報提供シス
テムをコンピュータにより実現するためのプログラムを
記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。

【００４４】このようなプログラムを記録した記憶媒体
を用いることによって、上述した機能を有していない計
算機、計算機システム、クライアント、サーバに対して
も、簡単に上述した機能を付加することができる。

【００４５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。

【００４６】（第１の実施の形態）本実施の形態におい
ては、商品情報要求者側の装置に個人情報が保存されて
おり、シミュレーションをこの商品情報要求者側の装置
で実行する商品情報提供方法を実施するための商品情報
提供システムについて説明する。

【００４７】図１は、本実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図である。

【００４８】この商品情報提供システムは、ＬＡＮ７に
属するワークステーション８が、ＬＡＮ２に属するＨＴ
ＴＰサーバ３に、ネットワーク１を介して接続されてい
る。

【００４９】ＨＴＴＰサーバ３は、ＷＷＷブラウザ９を
装備するワークステーション８に対して各種商品の情報
を提供するサーバであり、シミュレーションソフトウェ
ア５と商品モデル（商品情報）６を記憶装置４に保存し
ている。

【００５０】シミュレーションソフトウェア５は、ワー
クステーション８上で起動するソフトウェアであり、設
定された環境条件に基づいて商品のシミュレーションを
行い、商品の機能や性能を評価する機能を有する。

【００５１】具体的には、このシミュレーションソフト
ウェア５は、個人情報１４のうち商品情報要求者によっ
て選択された商品に関連する個人情報を選択する。そし
て、このシミュレーションソフトウェア５は、選択され
た商品の商品モデル６と選択された商品に関連する個人
情報とに基づいてシミュレーションを行う。

【００５２】商品モデル６には、シミュレーションソフ
トウェア５の処理に必要な商品のシミュレーションモデ
ルや商品に関する情報が含まれている。

【００５３】このように、ＨＴＴＰサーバ３の記憶装置
４内に、上記シミュレーションソフトウェア５、商品モ
デル６を保持することにより、ＷＷＷブラウザ９を備え
る商品情報要求者側の各インターネット加入端末に対し
て、商品をシミュレーションする機能を提供することが
できる。

【００５４】ワークステーション８は、ＨＴＴＰサーバ
３に対して商品情報要求を行う装置であり、ＷＷＷブラ
ウザ９、シミュレーション処理部１０、入力部１１、表
示部（出力部）１２、記憶装置１３などを備えている。

【００５５】ＷＷＷブラウザ９は、ＨＴＴＰサーバ３内
に保持される文書や画像ファイル等を受け取り、その内
容をエンコードするソフトウェアである。

【００５６】入力部１１は、ホームページの要求や商品
の選択、シミュレーションの開始など商品情報要求者か
らの命令を入力する。

【００５７】表示部１２は、ホームページやシミュレー
ション結果（商品情報要求者専用の商品情報を含む）を
表示する。

【００５８】ワークステーション８の記憶装置１３には
個人データ１４が保存されている。

【００５９】図２は、個人情報の具体例を示すデータ構
造図である。

【００６０】個人情報１４には、商品情報要求者個人の
身体情報、経済情報、住居情報、所有物情報などが含ま
れており、シミュレーション実行時には、その中の必要
な情報が読み込まれる。

【００６１】また、商品情報要求者が購入を決定する
と、個人情報１４の所有物情報に購入する商品が追加さ
れ、ワークステーション８の記憶装置１３に個人情報が
ファイルとして上書き保存される。なお、商品が商品情
報要求者によって選択された場合に、この選択された商
品をこの図２では図示していないが個人情報の選択物情
報という項目に追加してもよい。

【００６２】上記のような構成を持つ商品情報提供シス
テムによって実現される商品情報提供方法について説明
する。

【００６３】商品情報要求者が入力部１１から命令を入
力するとワークステーション８でＷＷＷブラウザ９が起
動され、ＨＴＴＰサーバ３に対してホームページが要求
される。

【００６４】すると、ＨＴＴＰサーバ３によってワーク
ステーション８に対してホームページが送信される。

【００６５】そして、入力部１１から商品情報要求者が
命令を入力することによりワークステーション８でホー
ムページ上の商品が選択され、シミュレーションがＨＴ
ＴＰサーバ３に要求される。

【００６６】すると、ＨＴＴＰサーバ３から記憶装置４
に記憶されているシミュレーションソフトウェア５、商
品モデル６がワークステーション８に送信される。ワー
クステーション８のシミュレーション処理部１０では、
ＨＴＴＰサーバ３からシミュレーションソフトウェア
５、商品モデル６が受信されると、個人情報の設定要求
待ちになる。

【００６７】商品情報要求者が入力部１１を通して個人
情報のファイル名を入力すると、記憶装置１３から個人
データが読み込まれ、ワークステーション８のシミュレ
ーション処理部１０によってＨＴＴＰサーバ３から受信
したシミュレーションソフトウェア５が起動される。

【００６８】すると、ワークステーション８の記憶装置
１３から読み込まれた個人情報１４のうち選択された商
品に関連する個人情報が選択され、この選択された個人
情報とＨＴＴＰサーバ３から受信された商品モデル６と
に基づきシミュレーションが実行され、シミュレーショ
ン結果が表示部１２によって出力される。

【００６９】以下に、上記ワークステーション８及びＨ
ＴＴＰサーバ３の処理手順について説明する。

【００７０】図３は、本実施の形態に係る商品情報提供
システムに備えられているワークステーション８及びＨ
ＴＴＰサーバ３の処理手順を例示するフローチャートで
ある。

【００７１】ここではワークステーション８とＨＴＴＰ
サーバ３間の送受信を説明するため、一商品を購入して
終了するまでを示すが、実際には購入手続き後、再びホ
ームページで商品を選択し、連続して商品を購入するこ
ともできる。

【００７２】まず、ワークステーション８のホームペー
ジの要求（ＳＴＥＰ３０１）に応答して、ＨＴＴＰサー
バ３からワークステーションに対してホームページが送
信される（ＳＴＥＰ３０２）。

【００７３】ワークステーション８はこのホームページ
を表示部１２に表示（ＳＴＥＰ３０３）した後、入力待
ちになる。

【００７４】ホームページの中から商品が選択され（Ｓ
ＴＥＰ３０４）、シミュレーションが指示される（ＳＴ
ＥＰ３０５）と、ワークステーション８はＨＴＴＰサー
バ３にシミュレーションソフトウェア５や商品モデル６
等を要求する（ＳＴＥＰ３０６）。

【００７５】ワークステーション８からの要求に応答し
て、ＨＴＴＰサーバ３からシミュレーションソフトウェ
ア５や選択された商品の商品モデル６等が送信される
（ＳＴＥＰ３０７）。

【００７６】ワークステーション８はシミュレーション
ソフトウェア５や商品モデル６等を受信すると、個人情
報の入力待ちになる。

【００７７】個人情報のファイル名が入力されると、記
憶装置１３に保存されている個人情報のファイルが開
き、個人情報が読み込まれ、個人情報の設定が行われる
（ＳＴＥＰ３０８）。

【００７８】個人情報が設定されるとシミュレーション
処理が実行される（ＳＴＥＰ３０９）。このシミュレー
ション処理では、個人情報のうち選択された商品に関連
する個人情報が選択され、この選択された個人情報と商
品モデル６とに基づいて処理が実行され、シミュレーシ
ョン結果が表示部１２に表示される（ＳＴＥＰ１０）。

【００７９】商品情報要求者によって購入が指示される
とワークステーション８からＨＴＴＰサーバ３へ購入処
理が要求される（ＳＴＥＰ３１１）とともに個人情報１
４の所有物情報に購入する商品が追加され、記憶装置に
個人情報がファイルとして上書き保存される。

【００８０】ＨＴＴＰサーバ３はワークステーション８
からの購入処理要求に応答して購入処理を行い（ＳＴＥ
Ｐ３１２）、購入処理が終了するとワークステーション
８に終了通知が送信され（ＳＴＥＰ３１３）、ワークス
テーション８の表示部１２に購入手続き終了が表示され
る（ＳＴＥＰ３１４）。

【００８１】図４は商品情報要求者の処理手順を例示す
るフローチャートである。

【００８２】商品情報要求者は、まずワークステーショ
ン８のＷＷＷブラウザ９を起動してＨＴＴＰサーバ３に
接続し、ホームページを要求する（ＳＴＥＰ４０１）。

【００８３】すると、ＨＴＴＰサーバ３からホームペー
ジが送信され、ワークステーション８の表示部１２にホ
ームページが表示される。

【００８４】次に、商品情報要求者は、ワークステーシ
ョン８の表示部１２に表示されるホームページの中から
一つの商品を選択し（ＳＴＥＰ４０２）、シミュレーシ
ョンを指示する（ＳＴＥＰ４０３）。

【００８５】すると、個人情報が設定されているかチェ
ックされ、もし個人情報が設定されていれば、ワークス
テーション８はＨＴＴＰサーバ３にシミュレーションソ
フトウェア５や商品モデル６等を要求し、その結果、Ｈ
ＴＴＰサーバから送信されたシミュレーションソフトウ
ェア５、商品モデル６と個人情報を基にワークステーシ
ョン８ではシミュレーション処理が実行され、シミュレ
ーション結果が表示部１２に表示される。

【００８６】一方、個人情報が設定されていなければ、
個人情報の設定が要求される。この場合、商品情報要求
者が個人情報のファイル名を入力し、ファイルからの読
み取りを指示することで個人情報が設定される（ＳＴＥ
Ｐ４０４）。すると、前記と同様にワークステーション
８でシミュレーションが実行され、シミュレーション結
果が表示部１２に表示される。

【００８７】商品情報要求者は、表示されたシミュレー
ション結果を評価する（ＳＴＥＰ４０５）。もし、商品
の色、またはサイズなどを変更したければ、商品情報要
求者は商品サイズや色の変更処理を行い（ＳＴＥＰ４０
６）、ＳＴＥＰ４０３に戻る。

【００８８】そして、商品情報要求者は、選択している
商品を購入する場合、購入を指示する（ＳＴＥＰ４０
７）。

【００８９】すると、ワークステーション８からＨＴＴ
Ｐサーバ３へ購入処理が要求され、ＨＴＴＰサーバ３で
購入処理が行われるとともに、個人情報の所有物情報に
購入する商品が追加され、ワークステーション８の記憶
装置１３に個人情報がファイルとして上書き保存され
る。

【００９０】別の商品を見る場合には、ＳＴＥＰ４０２
に戻り、終了する場合には、ＨＴＴＰサーバとの接続を
切断しショッピングを終了する（ＳＴＥＰ４０８）。

【００９１】以下に、本実施の形態に係る商品情報提供
システムによって達成される効果について説明する。

【００９２】第１の効果として、本実施の形態に係る商
品情報提供システムにおいては、予め収集されている商
品情報要求者の個人情報とこの商品情報要求者によって
選択された商品の商品モデル６に基づいてシミュレーシ
ョンが実行され、この商品情報要求者専用の商品情報が
表示される。

【００９３】したがって、商品情報要求者は、自己の利
用環境で商品を評価することができ、自己に適している
と判断された商品のみを購入することができる。

【００９４】第２の効果として、本実施の形態に係る商
品情報提供システムにおいては、商品情報要求者がシミ
ュレーションの結果を評価し、その後例えば商品のサイ
ズ、色などの仕様を変更して再びシミュレーションを実
行できる。

【００９５】したがって、商品情報要求者は、例えばシ
ミュレーションの結果、例えば商品のサイズが適してい
なかった場合に商品のサイズ変更を指示し、再びシミュ
レーションを指示することにより、簡単にかつ早く自己
に適した商品を見つけることができる。

【００９６】第３の効果として、本実施の形態に係る商
品情報提供システムにおいては、個人情報として商品情
報要求者個人の身体情報、経済情報、住居情報、所有物
情報などが含まれており、シミュレーションには、選択
されている商品にしたがって個人情報の一部あるいは全
部が利用される。

【００９７】したがって、あらゆる商品について詳細に
商品情報要求者の利用環境を考慮したシミュレーション
を行うことができる。

【００９８】第４の効果として、本実施の形態に係る商
品情報提供システムにおいては、商品情報要求者側の記
憶装置１３に個人情報を保存することにより、個人情報
を容易に設定することができる。

【００９９】第５の効果として、本実施の形態に係る商
品情報提供システムにおいては、商品情報要求者が複数
回のシミュレーションを行う場合であっても、一旦個人
情報を設定すればその後のシミュレーションで個人情報
を設定する必要がない。特に、複数回のシミュレーショ
ンで扱う商品の種類が異なり、個人情報のうちシミュレ
ーションに利用される個人情報の種類が変化しても、自
動的に個人情報から必要な個人情報が選択される。

【０１００】したがって、商品情報要求者は、一旦個人
情報を設定すればその後個人情報を設定する手続きを省
略でき、操作労力を軽減させることができる。

【０１０１】第６の効果として、本実施の形態に係る商
品情報提供システムにおいては、商品情報要求者が商品
を購入すると、その商品情報要求者についての個人情報
が更新され、例えば購入された商品の情報が個人情報の
所有物情報に追加される。

【０１０２】したがって、個人情報を自動的に更新させ
ることができ、個人情報の管理が容易になる。

【０１０３】第７の効果として、本実施の形態に係る商
品情報提供システムにおいては、シミュレーションソフ
トウェア５と商品モデル６とが業者（商品情報提供者）
側のＨＴＴＰサーバ３から商品情報要求者側のワークス
テーション８にダウンロードされ、商品情報要求者側で
シミュレーションが行われる。

【０１０４】したがって、複数の商品情報要求者が同じ
商品について同時にシミュレーションを行う場合であっ
ても、業者側の装置の計算負荷量を抑制できる。また、
商品情報要求者にとっては、個人情報を業者側に送信す
る必要がないため、個人情報を漏洩を防止できる。

【０１０５】第８の効果として、本実施の形態に係る商
品情報提供システムにおいては、業者側から商品情報要
求者側に一旦シミュレーションソフトウェア５がダウン
ロードされると、その度シミュレーションソフトウェア
５をダウンロードする必要がない。特に、複数回のシミ
ュレーションにおいて商品の種類が異なる場合であって
も、利用される個人情報と利用される商品モデル６とが
異なるだけであり、シミュレーションソフトウェア５は
共通のものが利用できる。

【０１０６】したがって、複数の商品についてシミュレ
ーションによる評価を行う場合であっても、シミュレー
ションソフトウェア５は一度だけダウンロードされれば
よいため、その後のシミュレーションソフトウェア５の
送信を省略できる。

【０１０７】（第２の実施の形態）本実施の形態におい
ては、個人情報がＩＣカードに保存されており、シミュ
レーションを商品情報要求者側の装置で実行する商品情
報提供方法を実施するための商品情報提供システムにつ
いて説明する。

【０１０８】図５は、本実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図である。

【０１０９】上記第１の実施の形態では個人情報１４が
ワークステーション８の記憶装置１３に保存されている
が、この第２の実施の形態では個人情報１４がＩＣカー
ド１５に保存されており、ワークステーション８がＩＣ
カードリーダ／ライタ１６を装備している。その他の構
成は図１と同様であるので説明を省略する。

【０１１０】ＩＣカード１５に保存された個人情報１４
はワークステーション８に装備されたＩＣカードリーダ
／ライタ１６によって読み取られ、個人情報が設定され
る。

【０１１１】また、商品情報要求者が購入を決定する
と、個人情報１４の所有物情報に購入する商品が追加さ
れ、ＩＣカードリーダ／ライタ１６によってＩＣカード
１５に個人情報が保存される。

【０１１２】なお、ＩＣカード１５の代わりに、携帯端
末や携帯電話などのモバイル装置に個人情報１４を保存
し、このモバイル装置から個人情報１４を読み込むとし
てもよい。

【０１１３】以上のような本実施の形態に係る商品情報
提供システムにおいては、上記第１の実施の形態と同様
の作用効果に加えて、個人情報をＩＣカード１５やモバ
イル装置に携帯させることができる。

【０１１４】したがって、外出先で買い物をする場合で
あっても外出先の装置に個人情報を読み込ませ、シミュ
レーションによる商品評価を行うことができる。

【０１１５】（第３の実施の形態）本実施の形態におい
ては、個人情報が業者側の装置に保存されており、シミ
ュレーションを商品情報要求者側の装置で実行する商品
情報提供方法を実施するための商品情報提供システムに
ついて説明する。

【０１１６】図６は、本実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図である。

【０１１７】上記第１の実施の形態では個人情報１４が
ワークステーション８の記憶装置１３に保存されている
が、この第３の実施の形態では個人情報１４がＨＴＴＰ
サーバ３の記憶装置４に保存されている。その他の構成
は図１と同様であるので説明を省略する。

【０１１８】ＨＴＴＰサーバ３の記憶装置４には、個人
情報１４とユーザＩＤとパスワードが対応付けて予め記
憶されている。

【０１１９】ワークステーション８からユーザＩＤとパ
スワードをＨＴＴＰサーバ３に送信すると、ＨＴＴＰサ
ーバ３では受信したユーザＩＤに対応して記憶されてい
るパスワードと受信したパスワードを比較し、一致して
いれば、そのユーザＩＤに対応して記憶されている個人
情報１４が記憶装置４から読み込まれ、ワークステーシ
ョン８に送信されて、個人情報１４が設定される。

【０１２０】そして、商品情報要求者が購入を決定する
と、個人情報１４の所有物情報に購入する商品が追加さ
れ、個人情報１４がワークステーション８からＨＴＴＰ
サーバ３に送信され、ＨＴＴＰサーバ３の記憶装置にフ
ァイルとして上書き保存される。

【０１２１】なお、本実施の形態においては、個人情報
１４の全てが業者側に保持される必要はなく、個人情報
１４の一部が業者側に保持され、他の部分は商品情報要
求者側に保持されてもよい。

【０１２２】以上のような本実施の形態に係る商品情報
提供システムにおいては、上記第１の実施の形態と同様
の作用効果に加えて、個人情報１４あるいはその一部が
データファイルあるいはデータファイルの一部として業
者側に保持されており、商品情報要求者が予め登録され
ているユーザＩＤを入力することにより個人を特定し、
そのユーザＩＤに対応したデータファイルあるいはデー
タファイルの一部が読み込まれ、個人情報１４が設定さ
れる。

【０１２３】したがって、例えば外出先で買い物をする
場合に、商品情報要求者はユーザＩＤを入力すれば個人
情報１４を設定でき、シミュレーションによる評価を行
うことができる。

【０１２４】（第４の実施の形態）本実施の形態におい
ては、個人情報が商品情報要求者側の装置に保存されて
おり、シミュレーションを業者側の装置で実行する商品
情報提供方法を実施するための商品情報提供システムに
ついて説明する。

【０１２５】図７は、本実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図である。

【０１２６】上記第１の実施の形態ではシミュレーショ
ン処理部１０がワークステーション８にあるが、この第
４の実施の形態ではＨＴＴＰサーバ３がシミュレーショ
ン処理部１０を有し、シミュレーションはＨＴＴＰサー
バ３で行われる。その他の構成は図１と同様であるので
説明は省略する。

【０１２７】ワークステーション８がシミュレーション
をＨＴＴＰサーバ３に要求すると、ＨＴＴＰサーバ３の
シミュレーション処理部１０は記憶装置４に記憶したシ
ミュレーションソフトウェア５、該当する商品モデル６
を読み込み、ワークステーション８に個人情報１４を要
求する。

【０１２８】商品情報要求者が入力部１１を通して個人
情報のファイル名を入力すると、ワークステーション８
の記憶装置１３から個人情報１４が読み込まれ、ＨＴＴ
Ｐサーバ３に送信される。

【０１２９】ＨＴＴＰサーバ３のシミュレーション処理
部１０はワークステーション８から個人情報１４を受信
すると、シミュレーションソフトウェア５を起動し、記
憶装置４から読み込まれた商品モデル６と、ワークステ
ーション８から送信された個人データ１４のうち選択さ
れた商品に関連する個人情報に基づきシミュレーション
を実行し、シミュレーション結果をワークステーション
８に送信する。

【０１３０】ワークステーション８では受信したシミュ
レーション結果を表示部１２に出力する。

【０１３１】また、商品情報要求者が購入を決定する
と、個人情報１４の所有物情報に購入する商品が追加さ
れ、ＨＴＴＰサーバ３からワークステーション８に個人
情報１４が送信され、ワークステーション８の記憶装置
１３に個人情報がファイルとして上書き保存される。

【０１３２】図８は、本実施の形態に係る商品情報提供
システムに備えられているワークステーション８及びＨ
ＴＴＰサーバ３の処理手順を例示するフローチャートで
ある。

【０１３３】ここではワークステーション８とＨＴＴＰ
サーバ３間の送受信を説明するため、一商品を購入して
終了するまでを示すが、実際には購入手続き後、再びホ
ームページで商品を選択し、連続して商品を購入するこ
とができる。

【０１３４】まず、ワークステーション８のホームペー
ジの要求（ＳＴＥＰ８０１）に応答して、ＨＴＴＰサー
バ３からワークステーションに対してホームページが送
信される（ＳＴＥＰ８０２）。

【０１３５】ワークステーション８はこのホームページ
を表示部１２に表示（ＳＴＥＰ８０３）した後、入力待
ちになる。

【０１３６】ホームページの中から商品が選択され（Ｓ
ＴＥＰ８０４）、シミュレーションが指示される（ＳＴ
ＥＰ８０５）と、ワークステーション８からＨＴＴＰサ
ーバ３にシミュレーションが要求され、ＨＴＴＰサーバ
３のシミュレーション処理部１０が記憶装置４に記憶し
たシミュレーションソフトウェア５、商品モデル６を読
み込み、ワークステーション８に個人情報１４を要求す
る（ＳＴＥＰ８０６）。

【０１３７】ワークステーション８ではＨＴＴＰサーバ
３の要求に従い、個人情報の入力待ちになる。

【０１３８】個人情報のファイル名が入力されると、記
憶装置１３に保存されている個人情報１４のファイルが
開き、個人情報１４が読み込まれ、個人情報の設定が行
われる（ＳＴＥＰ８０７）。

【０１３９】個人情報が設定されるとＨＴＴＰサーバ３
へ個人情報１４が送信される（ＳＴＥＰ８０８）。

【０１４０】ＨＴＴＰサーバ３は個人情報１４を受信す
るとシミュレーション処理を実行し（ＳＴＥＰ８０
９）、シミュレーション結果がワークステーション８に
送信される（ＳＴＥＰ８１０）。

【０１４１】ワークステーション８はシミュレーション
結果を受信すると表示部１２に結果を表示する（ＳＴＥ
Ｐ８１１）。

【０１４２】購入が指示されるとワークステーション８
からＨＴＴＰサーバ３へ購入処理が要求される（ＳＴＥ
Ｐ８１２）とともに個人情報の所有物情報に購入する商
品が追加され、ＨＴＴＰサーバ３からワークステーショ
ン８に個人情報１４が送信され、ワークステーション８
の記憶装置１３に個人情報１４がファイルとして上書き
保存される。ＨＴＴＰサーバ３はワークステーション８
からの購入処理要求に応答して購入処理を行い（ＳＴＥ
Ｐ８１３）、購入処理が終了するとワークステーション
８に終了通知が送信され（ＳＴＥＰ８１４）、ワークス
テーション８の表示部１２に購入手続き終了が表示され
る（ＳＴＥＰ８１５）。

【０１４３】以上説明したように、本実施の形態に係る
商品情報提供システムにおいては、選択された個人情報
と選択された商品モデル６とに基づいて、業者側の装置
でシミュレーションソフトウェア５によりシミュレーシ
ョンが行われる。

【０１４４】したがって、シミュレーションソフトウェ
ア５や商品モデル６を業者側の装置から商品情報要求者
側の装置に送信する必要がなく、シミュレーションソフ
トウェア５や商品モデル６の送信に時間がかかるという
問題を解消することができる。また、本実施の形態で説
明したようにシミュレーションを業者側の装置で行って
も上記第１の実施の形態と同様の作用効果を得ることが
できる。

【０１４５】（第５の実施の形態）本実施の形態におい
ては、個人情報がＩＣカードに保存されており、シミュ
レーションを業者側の装置で実行する商品情報提供方法
を実施するための商品情報提供システムについて説明す
る。

【０１４６】図９は、本実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図である。

【０１４７】上記第４の実施の形態では個人情報１４が
ワークステーション８の記憶装置１３に保存されている
が、この第５の実施の形態では個人情報１４がＩＣカー
ド１５に保存されており、ワークステーション８がＩＣ
カードリーダ／ライタ１６を装備している。その他の構
成は図７と同様であるので説明は省略する。ＩＣカード
に保存された個人情報１４はワークステーションに装備
されたＩＣカードリーダーによって読み取られる。ＨＴ
ＴＰサーバ３のシミュレーション処理部１０がワークス
テーション８に個人情報１４を要求し、ワークステーシ
ョン８では個人情報の入力待ちになる。

【０１４８】個人情報１４が保存されているＩＣカード
１５がＩＣカードリーダ／ライタ１６に挿入され、ＩＣ
カード１５から個人情報１４が読み取られ、ＨＴＴＰサ
ーバ３に送信される。

【０１４９】ＨＴＴＰサーバ３のシミュレーション処理
部１０はワークステーション８から個人情報１４を受信
すると、シミュレーションソフトウェア５を起動し、記
憶装置４から読み込まれた商品モデル６と、ワークステ
ーション８から送信された個人情報１４に基づきシミュ
レーションを実行し、シミュレーション結果をワークス
テーション８に送信する。

【０１５０】ワークステーション８では受信したシミュ
レーション結果を表示部１２に出力する。

【０１５１】また、商品情報要求者が購入を決定する
と、個人情報１４の所有物情報に購入する商品が追加さ
れ、ＨＴＴＰサーバ３からワークステーション８に個人
情報１４が送信され、ワークステーション８のＩＣカー
ドリーダ／ライト１６によってＩＣカードに個人情報１
４が上書き保存される。

【０１５２】なお、ＩＣカード１５の代わりに、携帯端
末や携帯電話などのモバイル装置に個人情報１４を保存
し、このモバイル装置から個人情報１４を読み込むとし
てもよい。

【０１５３】以上説明した本実施の形態においては、シ
ミュレーションが業者側の装置で行われるが、上記第２
及び第４の実施の形態と同様の作用効果を得ることがで
きる。

【０１５４】（第６の実施の形態）本実施の形態におい
ては、個人情報が業者側の装置に保存されており、シミ
ュレーションを商品販売者装置で実行する商品情報提供
方法を実施するための商品情報提供システムについて説
明する。

【０１５５】図１０は、本実施の形態に係る商品情報提
供システムの構成を例示するブロック図である。

【０１５６】上記第４の実施の形態では個人情報１４が
ワークステーション８の記憶装置１３に保存されている
が、この第６の実施の形態ではＨＴＴＰサーバ３の記憶
装置４に保存されている。その他の構成は図７と同様で
あるので説明は省略する。

【０１５７】ＨＴＴＰサーバ３の記憶装置４には個人情
報１４とユーザＩＤとパスワードが対応付けて予め記憶
されている。

【０１５８】ワークステーション８がシミュレーション
をＨＴＴＰサーバ３に要求すると、ＨＴＴＰサーバ３の
シミュレーション処理部１０は記憶装置４に記憶したシ
ミュレーションソフトウェア５、商品モデル６を読み込
み、ワークステーション８にユーザＩＤとパスワードを
要求する。

【０１５９】商品情報要求者が入力部１１を通して、ユ
ーザＩＤとパスワードを入力すると、ＨＴＴＰサーバ３
に送信される。

【０１６０】ＨＴＴＰサーバ３では、受信したユーザＩ
Ｄに対応して記憶されているパスワードと受信したパス
ワードを比較し、一致していれば、そのユーザＩＤに対
応して記憶されている個人情報１４が記憶装置４から読
み込まれて個人情報１４が設定される。

【０１６１】シミュレーション処理部１０は個人情報１
４が設定されると、シミュレーションソフトウェア５を
起動し、記憶装置４から読み込まれた商品モデル６と個
人データ１４のうち指定された商品に関連する個人情報
とに基づきシミュレーションを実行し、シミュレーショ
ン結果をワークステーション８に送信する。

【０１６２】ワークステーション８では受信したシミュ
レーション結果を表示部１２に出力する。

【０１６３】そして、商品情報要求者が購入を決定する
と、個人情報１４の所有物情報に購入する商品が追加さ
れ、ＨＴＴＰサーバ３の記憶装置にファイルとして上書
き保存される。

【０１６４】なお、本実施の形態においては、個人情報
１４の全てが業者側に保持される必要はなく、個人情報
１４の一部が業者側に保持され、他の部分は商品情報要
求者側に保持されてもよい。

【０１６５】以上説明した本実施の形態においては、シ
ミュレーションが業者側の装置で行われるが、上記第３
及び第４の実施の形態と同様の作用効果を得ることがで
きる。

【０１６６】（第７の実施の形態）本実施の形態におい
ては、上記各実施の形態についての変形例について説明
する。

【０１６７】上記各実施の形態において、例えば図３で
はシミュレーションが指示された（ＳＴＥＰ２０５）後
に個人情報１４が設定（ＳＴＥＰ２０８）される場合を
例として説明している。

【０１６８】しかしながら、例えば図１１に示すよう
に、商品が選択される（ＳＴＥＰ１１０５）前に個人情
報１４が設定される（ＳＴＥＰ１１０４）などのよう
に、同様の作用が実現可能である範囲で各種変更可能で
ある。

【０１６９】すなわち、個人情報１４の設定や商品の選
択は、実際のシミュレーション前に行われていればよ
い。

【０１７０】また、上記各実施の形態においては、商品
の選択が商品情報要求者から指定されているが、商品情
報要求者の個人情報１４に基づいて自動的にこの商品情
報要求者に適した商品が選択されるとしてもよい。

【０１７１】例えば、商品情報要求者が個人情報１４を
設定すると、この個人情報１４を利用してシミュレーシ
ョンが行われ、この商品情報要求者に適した商品が選択
され、推薦商品として商品情報要求者に対して出力され
るとしてもよい。

【０１７２】これにより、商品情報要求者の個人情報１
４に基づいて自動的に商品情報要求者の趣向にあった、
あるいは商品情報要求者が必要とするであろう商品が選
択され、さらにその中でもシミュレーションによりサイ
ズや性能が商品情報要求者に適した商品の情報が推薦商
品の情報として提供される。

【０１７３】したがって、商品情報要求者が購入したい
と思う商品を見る機会を増やすことができる。

【０１７４】さらに、この推薦商品の情報は、定期的
に、あるいはセール期間中に商品情報要求者にメールで
通知されてもよい。

【０１７５】これにより、商品情報要求者が自己に適し
た商品の情報を見る機会を増やし、商品情報要求者が業
者に接触する機会を増やすことができる。

【０１７６】なお、上記各実施の形態に係る商品情報提
供システムにおいては、同様の作用・機能を実現可能で
あれば各構成要素の配置を変更させてもよく、また各構
成要素を自由に組み合わせてもよく、実行される処理の
順序を入れ替えてもよい。

【０１７７】また、上記各実施の形態に係る商品情報提
供システムの各機能、各要素は、コンピュータに実行さ
せることのできるプログラムとして、例えば磁気ディス
ク（フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク
等）、光ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ等）、半導体
メモリなどの記録媒体に書き込んで適用してもよく、通
信媒体により伝送して、計算機、計算機システムに適用
することも可能である。

【０１７８】上記各機能を実現するコンピュータは、記
録媒体に記録されたプログラムを読み込み、プログラム
によって動作が制御されることにより、上述した処理を
実行する。

【０１７９】

【実施例】（実施例１）この実施例１では、インターネ
ット上でのエアコンの購入に本発明を適用した場合につ
いて説明する。

【０１８０】商品情報要求者はワークステーション８の
ＷＷＷブラウザ９を起動させ、ＨＴＴＰサーバ３に接続
し、ホームページを要求する。

【０１８１】すると、ワークステーション８の表示部１
２にホームページが表示される。

【０１８２】図１２は、ホームページのイメージ図であ
る。商品情報要求者はホームページ内の商品カテゴリリ
スト１２０１の中からエアコンを選択する。すると、商
品リスト１２０２に各メーカーのエアコンが表示され
る。商品リスト１２０２の中の製品名上でクリックす
る。すると、その製品が選択状態になる。図１２ではＴ
社のAaaaaaaという製品が選択されている。この状態で
［カタログ表示］ボタン１２０３をクリックすると、Ｔ
社のAaaaaaaについてのカタログ情報が表示される。

【０１８３】また、［個人情報設定］ボタン１２０４を
クリックすると、個人情報のファイル名を設定するダイ
アログボックスが表示され、個人情報のファイル名を入
力すると、ワークステーション８の記憶装置１３に保存
されている個人情報のファイルが読み込まれ、個人情報
が設定される。

【０１８４】［シミュレーション］ボタン１２０５をク
リックし、シミュレーションを指示する。すると、ワー
クステーション８からＨＴＴＰサーバ３のシミュレーシ
ョンソフトウェア５、エアコンモデルが要求され、ＨＴ
ＴＰサーバ３からワークステーション８にシミュレーシ
ョンソフトウェア５、エアコンモデルが送信される。そ
して、シミュレーションウィンドウが表示される。

【０１８５】図１３は、シミュレーションウィンドウの
第１イメージ図である。シミュレーションウィンドウ
は、選択している商品によって異なるが、エアコンの場
合のこの例では、シミュレーション条件部１３０１、住
居情報部１３０２とシミュレーション結果部１３０３か
ら構成されている。

【０１８６】商品情報要求者は、まずシミュレーション
条件部１３０１の外気温、部屋内部の初期気温（内気
温）、目標気温、シミュレーション時間を設定する。図
１３では外気温５℃、内気温５℃、目標気温２０℃、シ
ミュレーション時間３０分に設定されている。シミュレ
ーション条件部１３０１には、この他にエアコンの運転
モードなどを設定できることも考えられる。

【０１８７】次に、商品情報要求者は、住居情報部１３
０２に表示されている住居見取り図の中で、エアコンの
室内機モデルを家の中のある部屋に設置し、室外機モデ
ルを家の外のある場所に設置する。住居情報部１３０２
に表示されている住居見取り図は個人情報から読みこま
れた情報を基に表示されている。この図では簡単に平面
図で表されているが、３次元的に表示され、エアコンの
設置位置の高さを指定できるようにもできる。図１３で
は和室に室内機が設置され、室外機がバルコニーに設置
されている。

【０１８８】次に、商品情報要求者は、［スタート］ボ
タン１３０４をクリックする。すると、シミュレーショ
ンが開始され、シミュレーション結果がシミュレーショ
ン結果部１３０３に表示される。この時のシミュレーシ
ョンは部屋の間取り、置かれている物の占有率、部屋の
断熱効果、エアコンの設置位置など個人情報から得られ
る条件と、エアコンの吹き出し口から出る風の温度と風
速を考慮したシミュレーションが行われる。

【０１８９】このシミュレーションは、熱伝導、流体の
流れといった物理現象を適当な微分方程式に表現し、そ
れを有限要素法などの数値解法により解くことによって
実現される。これらの手法は、例えば「コンピュータに
よる熱移動と流れの数値解析」スハスＶ．パタンカー原
著 水谷幸夫、香月正司共訳（森北出版）などの書籍に
説明されている。また、各種の流体解析方法が利用でき
る。このように本実施例のシミュレーションは周知の技
術を利用でき、その説明は省略する。

【０１９０】シミュレーション結果部１３０３にはシミ
ュレーション結果が表示される。図１３ではシミュレー
ション結果部１３０３には［時間変化］と［温度分布］
の２ページがあり、タブをクリックするとそのページが
前面に表示される。

【０１９１】図１３では、［時間変化］のページが前面
に表示されている。住居情報の和室にある＋印が温度計
測位置を表しており、この位置のある高さの三次元位置
における温度の時間変化グラフが［時間変化］ページに
表示される。横軸がエアコンのスイッチが入ってからの
時間で０から３０分までを表し、縦軸が気温を表す。こ
のグラフではスイッチが入ってから６分程度で２０℃に
達している。

【０１９２】図１４は、シミュレーションウィンドウの
第２イメージ図であり、シミュレーション結果部１３０
３には［温度分布］のページが前面に表示されている。
［スタート］ボタン１３０４をクリックすると、シミュ
レーションが開始され、エアコンのスイッチが入ってか
らの時間と、その時の室内温度分布が三次元表示され
る。

【０１９３】このシミュレーション結果から、目標温度
に到達するまでの時間、および、室内の温度分布を知る
ことができ、性能が足りない場合には機種を変更した
り、室内の温度にムラができる場合には室内機の設置場
所を変えてシミュレーションし直すこともでき、十分に
評価した上で、商品の購入を決断することができる。

【０１９４】購入する場合には、まずシミュレーション
ウィンドウの［閉じる］ボタン１３０５をクリックして
シミュレーションウィンドウを閉じ、次に、ホームペー
ジ（図１２）の［購入］ボタン１２０６をクリックす
る。すると、選択されているエアコンの購入手続きが行
われる。

【０１９５】［終了］ボタン１２０７をクリックする
と、ＨＴＴＰサーバ３との接続が切断され、ショッピン
グが終了する。

【０１９６】この例ではシミュレーションはワークステ
ーション８で実行されたが、ＨＴＴＰサーバ３でシミュ
レーションが実行される場合も考えられる。その場合、
ホームページの［個人情報設定］ボタン１２０４をクリ
ックすると、個人情報のファイル名を設定するダイアロ
グボックスが表示され、商品情報要求者が個人情報のフ
ァイル名を入力すると、ワークステーション８の記憶装
置１３に保存されている個人情報のファイルが読み込ま
れ、ＨＴＴＰサーバ３に送信される。商品情報要求者が
［シミュレーション］ボタン１２０５をクリックし、シ
ミュレーションを指示すると、ワークステーション８か
らＨＴＴＰサーバ３に指示が送信され、ＨＴＴＰサーバ
３の記憶装置４からシミュレーションソフトウェア、商
品モデルが読み込まれる。

【０１９７】そして、ワークステーション８の表示部１
２にシミュレーションウィンドウが表示される。商品情
報要求者がシミュレーション条件とエアコン設置場所を
決定し、［スタート］ボタン１３０４をクリックする
と、シミュレーション条件とエアコン設置場所の情報が
ＨＴＴＰサーバ３に送信され、ＨＴＴＰサーバ３でその
シミュレーション条件とエアコン設置場所に基づいたシ
ミュレーションが開始され、シミュレーション結果がＨ
ＴＴＰサーバ３からワークステーション８に送信され、
シミュレーションウィンドウのシミュレーション結果部
１３０３に表示される。

【０１９８】（実施例２）この実施例２では、上記実施
例１でエアコンを購入した後、続けてシャツをインター
ネット上で購入する場合について説明する。

【０１９９】上記図１２に示すホームページの［購入］
ボタン１２０６をクリックし、エアコンの購入手続きが
終わった状態であるとする。

【０２００】商品情報要求者は、ホームページ内の商品
カテゴリリスト１２０１の中からシャツとそのサブリス
トになっているメーカーを選択する。すると、そのメー
カーのシャツが商品リスト１２０２に表示される。

【０２０１】図１５は、ホームページのイメージ図であ
る。図１５ではシャツのメーカーＢが選択され、商品リ
スト１２０２にメーカーＢのシャツが表示されている。
表示されたシャツの上でクリックすると、そのシャツが
選択状態になる。

【０２０２】この図１５では右から２着目の無地のシャ
ツが選択されている。この状態で［カタログ表示］ボタ
ン１２０３をクリックすると、選択されているシャツに
ついて、素材やデザインなどのカタログ情報が表示され
る。

【０２０３】個人情報はエアコン購入時にファイル名が
設定されているので、改めて設定する必要はない。ただ
し、商品によってシミュレーション時に利用される個人
情報の中身は異なるため、シミュレーションに必要な情
報が設定されていない時には再び個人情報のファイルが
読み込まれ、個人情報内の必要な情報が設定される。

【０２０４】もしくは、最初に個人情報のファイルを読
み込んだ時に、個人情報の内容がメモリ上に保存されて
おり、シミュレーション時に必要な情報が設定されてい
ない場合には、メモリ上から必要なデータがコピーさ
れ、設定される。

【０２０５】商品がシャツの場合には、個人情報のうち
身体情報が設定される。身体情報は身体の特徴を示す情
報であり、簡単なものは首回り、胸囲、胴回りや腕の長
さなどであるが、ここでは、身体の１センチメートル間
隔の断面の周囲長も含まれるとする。

【０２０６】商品情報要求者が［シミュレーション］ボ
タン１２０５をクリックし、シミュレーションを指示す
る。すると、シミュレーションソフトウェア５とシャツ
モデルがワークステーション８に送信され、シミュレー
ションウィンドウが表示される。シャツモデルは首回
り、袖丈の他に、胴回り、腕回りを１センチメートル間
隔で輪切りにした周囲の長さなどが含まれる。

【０２０７】図１６はシミュレーションウィンドウのイ
メージ図である。シミュレーションウィンドウは選択し
ている商品によって異なるが、シャツの場合のこの例で
は、シミュレーション条件部１３０１、身体情報部１６
０２とシミュレーション結果部１３０３から構成され
る。シミュレーション条件部１３０１は［サイズ］コン
ボボックス１６０７と［カラー］コンボボックス１６０
８を有する。選択されているシャツと同じデザインでサ
イズ、色が異なる商品があれば、コンボボックスのリス
トに表示される。例えば、サイズのリスト中から「Ｍ」
を選択すると、サイズ「Ｍ」で色違いのシャツがあれば
［カラー］コンボボックス１６０８のリストに表示さ
れ、ここで設定したシャツについてのシミュレーション
が行われる。

【０２０８】この実現方法には、ＨＴＴＰサーバ３から
送信されるシャツモデルの中に、サイズと色を組合せた
各シャツモデルを持っており、［サイズ］コンボボック
ス１６０７と［カラー］コンボボックス１６０８で選択
されたサイズ、色の条件のシャツモデルを使ってシミュ
レーションが行われる方法や、最初にＨＴＴＰサーバ３
から送信されるシャツモデルは代表的なサイズ、色のシ
ャツモデルであり、［サイズ］コンボボックス１６０７
と［カラー］コンボボックス１６０８でサイズ、色が選
択されると、その条件を満たすシャツモデルをＨＴＴＰ
サーバ３に要求し、その要求に対してＨＴＴＰサーバ３
から送信されてきたシャツモデルを使ってシミュレーシ
ョンが行われる方法が考えられる。

【０２０９】このような方法によれば、シミュレーショ
ンウィンドウ上で商品のサイズや色などの仕様を変更
し、シミュレーションを実行することができる。

【０２１０】身体情報部１６０２には首回り、胸囲、肩
幅、腕の長さなど、身体の特徴が表示される。シミュレ
ーション結果部１３０３には［試着イメージ］と［着心
地］の２ページがあり、タブをクリックするとそのペー
ジが前面に表示される。

【０２１１】［試着イメージ］のページでは、商品情報
要求者が選択されているシャツを着た場合の三次元イメ
ージが表示され、イメージの回転や拡大縮小ができる。

【０２１２】［着心地］のページでは、シャツを着た身
体イメージが表示され、その中のシャツがピッタリな部
分、ゆったり過ぎる部分、窮屈な部分で色分けして表示
される。これは身体の三次元情報とシャツモデルを用
い、例えば、胴、腕、首を１センチメートル間隔で輪切
りにした周囲の長さが比較されその差がシャツの方が大
きく、部位毎に予め決められた余裕範囲内であればピッ
タリな部分、余裕範囲より大きければゆったり過ぎる部
分、余裕範囲より小さければ窮屈な部分としてシャツの
色で区別して表示される。

【０２１３】商品情報要求者は、まずシミュレーション
条件部１３０１のサイズ、カラーを設定する。図１６で
はサイズＬ、カラー白が選択されている。

【０２１４】次に、商品情報要求者は、［表示］ボタン
１６０４をクリックする。すると、シミュレーションが
開始され、シミュレーション結果がシミュレーション結
果部１３０３に表示される。このシミュレーション結果
から、商品情報要求者はシャツが自分に適しているかを
評価できる。

【０２１５】シミュレーションの結果、首回りが窮屈な
のでサイズを大きくしたいなど、シャツのサイズや色を
変更したい場合には、シミュレーション条件部１３０１
の［サイズ］コンボボックス１６０７、［カラー］コン
ボボックス１６０８の設定を変更し、再度［表示］ボタ
ン１６０４をクリックすることにより、サイズ、色を変
更したシミュレーションを実行し、結果をシミュレーシ
ョン結果部１３０３に表示することができる。

【０２１６】シミュレーションの結果、適当なシャツが
見つかり、購入する場合には、まず、シミュレーション
ウィンドウの［閉じる］ボタン１３０５をクリックして
シミュレーションウィンドウを閉じる。

【０２１７】次に、ホームページ（図１５）の［購入］
ボタン１２０６をクリックすると、選択されているシャ
ツの購入手続きが行われる。この時、個人情報の所有物
情報に、購入を決定したシャツの情報が追加され、ワー
クステーション８の記憶装置１３に個人情報がファイル
として上書き保存される。

【０２１８】続けて、別の商品を見る場合には、商品カ
テゴリリスト１２０１から商品カテゴリを選択すると、
その商品カテゴリに含まれる商品が商品リスト１２０２
に表示される。

【０２１９】一方、ショッピングを終了するには、［終
了］ボタン１２０７をクリックして、ＨＴＴＰサーバ３
との接続を切断し、ショッピングを終了する。

【０２２０】（実施例３）この実施例３では、上記実施
例２と同じくシャツをインターネット上で購入する場合
であるが、個人情報が商品販売者装置に保存されている
場合について説明する。

【０２２１】商品情報要求者の個人情報は、ユーザＩＤ
とパスワードと対応付けて予めＨＴＴＰサーバ３の記憶
装置４に保存されている。

【０２２２】商品情報要求者は、ワークステーション８
のＷＷＷブラウザ９を起動させ、ＨＴＴＰサーバ３に接
続し、ホームページを要求する。すると、ワークステー
ション８の表示部１２にホームページが表示される。

【０２２３】次に、商品情報要求者が［個人情報設定］
ボタンをクリックする。するとワークステーション８の
表示部１２に［ユーザＩＤとパスワードの入力］ダイア
ログボックスが表示される。

【０２２４】図１７は［ユーザＩＤとパスワードの入
力］ダイアログボックスの一例である。

【０２２５】商品情報要求者は、［ユーザＩＤとパスワ
ードの入力］ダイアログボックス内の［ユーザＩＤ］編
集ボックス１７０１にユーザＩＤを入力し、［パスワー
ド］編集ボックス１７０２にパスワードを入力し、［Ｏ
Ｋ］ボタン１７０３をクリックする。すると［ユーザＩ
Ｄとパスワードの入力］ダイアログボックスは閉じ、入
力されたユーザＩＤとパスワードがＨＴＴＰサーバ３に
送信される。

【０２２６】ＨＴＴＰサーバ３では、受信したユーザＩ
Ｄに対応して記憶されているパスワードと受信したパス
ワードを比較し、一致していれば、そのユーザＩＤに対
応して記憶されている個人情報１４が記憶装置４から読
み込まれ、ワークステーション８に送信されて、個人情
報１４が設定される。

【０２２７】また、この時ＨＴＴＰサーバ側では、読み
込まれた個人情報を利用してシミュレーションが行わ
れ、例えば、新製品の中から商品情報要求者に適した商
品が選択され、ホームページに表示される。

【０２２８】例えば、衣類については個人情報に書かれ
ている商品情報要求者の性別、年齢、購入履歴を基に商
品が絞られ、その商品の中から、身体情報を用いたシミ
ュレーションにより、商品情報要求者に適した商品が選
択され、ホームページに表示される。

【０２２９】図１８はホームページの一例である。商品
カテゴリリスト１２０１に推薦商品という項目があり、
選択されている状態である。商品リスト１２０２には推
薦商品が表示されている。

【０２３０】商品情報要求者は、この中から自分に適し
た商品を容易に選択することができる。表示された商品
の上でクリックすると、その商品が選択状態になる。

【０２３１】図１８では、右から２番目の無地のシャツ
が選択されている。［シミュレーション］ボタン１２０
５をクリックし、シミュレーションを指示する。する
と、シミュレーションソフトウェア５とシャツモデルが
ワークステーション８に送信され、シミュレーションウ
ィンドウが表示される。この後は第２実施例と同じであ
るので省略する。

【０２３２】また、推薦商品の中にない商品を選択する
こともでき、上記実施例１のように商品カテゴリリスト
１２０１の中から購入したい商品カテゴリを選択し、商
品リスト１２０２に表示された商品の中から一商品を選
択することができる。

【０２３３】この例ではシミュレーション処理部１０は
ワークステーション８にあり、ワークステーション８で
シミュレーションが実行されたが、シミュレーション処
理部１０がＨＴＴＰサーバ３にあり、ＨＴＴＰサーバ３
でシミュレーションが実行される場合も考えられる。こ
の場合、ＨＴＴＰサーバ３で読み込まれた個人情報、シ
ミュレーションソフトウェア、商品モデルはワークステ
ーション８に送信されずＨＴＴＰサーバ３でシミュレー
ションが実行され、シミュレーション結果がＨＴＴＰサ
ーバ３からワークステーション８に送信され、ワークス
テーション８の表示部１２にシミュレーション結果が表
示されることになる。

【０２３４】（実施例４）この実施例４では、上記実施
例２と同じくシャツをインターネット上で購入する場合
であるが、個人情報をファイルから読み込むのではな
く、商品情報要求者が情報の数値を入力する場合の実施
例について説明する。

【０２３５】商品情報要求者は、ワークステーション８
のＷＷＷブラウザ９を起動させ、ＨＴＴＰサーバ３に接
続し、ホームページを要求する。すると、ワークステー
ション８の表示部１２にホームページが表示される。

【０２３６】商品情報要求者は、ホームページ内の商品
カテゴリリスト１２０１の中からシャツとそのサブリス
トになっているメーカーを選択する。すると、そのメー
カーのシャツが商品リスト１２０２に表示される。

【０２３７】表示されたシャツの上でクリックすると、
そのシャツが選択状態になる。［シミュレーション］ボ
タン１２０５をクリックし、シミュレーションを指示す
る。すると、シミュレーションソフトウェア５とシャツ
モデルがワークステーション８に送信され、シミュレー
ションウィンドウが表示される。

【０２３８】図１９は、シミュレーションウィンドウの
イメージ図である。この例では、シミュレーションウィ
ンドウはシミュレーション条件部１３０１、身体情報部
１６０２とシミュレーション結果部１３０３から構成さ
れる。

【０２３９】シミュレーション条件部１３０１は［サイ
ズ］コンボボックス１６０７と［カラー］コンボボック
ス１６０８を有する。選択されているシャツと同じデザ
インでサイズ、色が異なる商品があれば、コンボボック
スのリストに表示される。例えば、サイズのリスト中か
ら「Ｍ」を選択すると、サイズ「Ｍ」で色違いのシャツ
があれば［カラー］コンボボックス１６０８のリストに
表示され、ここで設定したシャツについてのシミュレー
ションが行われる。

【０２４０】身体情報部１６０２には［身長］、［体
重］、［首回り］、［胸囲］、［肩幅］、［腕長］など
の編集ボックスが配置され、商品情報要求者が直接これ
らの編集ボックスに身体情報を入力できる。

【０２４１】シミュレーション結果部１３０３には［試
着イメージ］と［着心地］の２ページがあり、タブをク
リックするとそのページが前面に表示される。これらの
ページは上記実施例２と同様なので説明は省略する。

【０２４２】商品情報要求者は、まずシミュレーション
条件部１３０１のサイズ、カラーを設定する。図１９で
はサイズＬ、カラー白が選択されている。

【０２４３】次に、身体情報部１６０２の、身長、体
重、首回り、胸囲、肩幅、腕の長さなどの身体情報を設
定し、［表示］ボタン１６０４をクリックする。する
と、身体情報部１６０２に設定された身体情報を持つ平
均的な身体三次元モデルを利用してシミュレーションが
開始され、シミュレーション結果がシミュレーション結
果部１３０３に表示される。

【０２４４】このシミュレーション結果から、商品情報
要求者はシャツが自分に適しているかを評価できる。

【０２４５】（実施例５）この実施例５では、送付され
た推薦商品のメールの中から商品を選択し、購入する場
合について説明する。商品情報要求者の個人情報は、ユ
ーザＩＤとパスワードと対応付けて予めＨＴＴＰサーバ
３の記憶装置４に保存されている。ＨＴＴＰサーバ３で
は定期的に商品情報要求者の個人情報１４、新商品の商
品モデル６、シミュレーションソフトウェア５が記憶装
置４から読み込まれ、各新商品についてシミュレーショ
ンが実行される。

【０２４６】そして、各新商品について、商品情報要求
者に適する度合いが点数付けされ、その上位いくつかの
商品が推薦商品になる。

【０２４７】推薦商品をリストにしたホームページを添
付ファイルに持つ電子メールが商品情報要求者に送付さ
れる。

【０２４８】商品情報要求者が、受け取った電子メール
の添付ファイルを開くと、推薦商品をリストにしたホー
ムページが表示される。このホームページの一例は図１
８である。

【０２４９】商品情報要求者は、推薦商品のリストの中
から商品を選択し、シミュレーションや購入手続きを行
うことができるが、これは上記実施例３と同様なので説
明を省略する。この実施例５では定期的に新商品につい
てシミュレーションが実施され、メールが送付される例
を示したが、例えばセール期間中にセール対象品につい
てシミュレーションが行われ、メールが送付される場合
も考えられる。

【０２５０】

【発明の効果】以上詳記したように本発明においては、
商品情報要求者が、自己の利用環境に基づいて商品を評
価することができ、これにより適当と判断された商品を
購入することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図。

【図２】個人情報の具体例を示すデータ構造図。

【図３】同実施の形態に係る商品情報提供システムに備
えられているワークステーション及びＨＴＴＰサーバの
処理手順を例示するフローチャート。

【図４】同実施の形態における商品情報要求者の処理手
順を例示するフローチャート。

【図５】本発明の第２の実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図。

【図６】本発明の第３の実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図。

【図７】本発明の第４の実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図。

【図８】同実施の形態に係る商品情報提供システムに備
えられているワークステーション及びＨＴＴＰサーバの
処理手順を例示するフローチャート。

【図９】本発明の第５の実施の形態に係る商品情報提供
システムの構成を例示するブロック図。

【図１０】本発明の第６の実施の形態に係る商品情報提
供システムの構成を例示するブロック図。

【図１１】商品情報提供システムに備えられているワー
クステーション及びＨＴＴＰサーバの処理手順の変形例
を示すフローチャート。

【図１２】本発明の実施例１におけるホームページのイ
メージ図。

【図１３】実施例１におけるシミュレーションウィンド
ウの第１イメージ図。

【図１４】実施例１におけるシミュレーションウィンド
ウの第２イメージ図。

【図１５】本発明の実施例２におけるホームページのイ
メージ図。

【図１６】実施例２におけるシミュレーションウィンド
ウのイメージ図。

【図１７】本発明の実施例３における［ユーザＩＤとパ
スワードの入力］ダイアログボックスの一例を示す図。

【図１８】実施例３におけるホームページのイメージ
図。

【図１９】本発明の実施例４におけるシミュレーション
ウィンドウのイメージ図。

【符号の説明】

１…ネットワーク ２、７…ＬＡＮ ３…ＨＴＴＰサーバ ４、１３…記憶装置 ５…シミュレーションソフトウェア ６…商品モデル ８…ワークステーション ９…ＷＷＷブラウザ １０…シミュレーション処理部 １１…入力部 １２…表示部 １４…個人情報 １５…ＩＣカード

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品情報要求者にネットワークを介して
   商品情報を提供する方法において、 前記ネットワークを介して前記商品情報要求者から商品
   の選択を受け付ける工程と、 予め収集されている個人情報のうち前記商品情報要求者
   によって選択された商品に関連する個人情報を選択する
   工程と、 前記選択された商品の商品情報と前記選択された商品に
   関連する個人情報とに基づいて商品情報要求者専用の商
   品情報を作成する工程と、 前記商品情報要求者専用の商品情報を前記商品情報要求
   者に提供する工程とからなる商品情報提供方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の商品情報提供方法におい
   て、 前記商品情報要求者から前記商品情報要求者専用の商品
   情報に対する変更要求情報を受け付ける工程と、 前記変更要求情報に基づいて、前記商品情報要求者専用
   の商品情報を変更する工程と、 当該変更された商品情報要求者専用の商品情報を前記商
   品情報要求者に提供する工程とを付加したことを特徴と
   する商品情報提供方法。
3. 【請求項３】 商品情報要求者にネットワークを介して
   商品情報を提供する方法において、 予め収集されている個人情報に基づいて複数の商品の商
   品情報から前記商品情報要求者に適した商品の商品情報
   を選択する工程と、 前記ネットワークを介して選択された商品の商品情報を
   前記商品情報要求者に提供する工程とからなる商品情報
   提供方法。
4. 【請求項４】 請求項１乃至請求項３のいずれか１項に
   記載した商品情報提供方法において、 前記商品情報要求者から前記選択された商品の購入決定
   を受け付ける工程を付加したことを特徴とする商品情報
   提供方法。
5. 【請求項５】 請求項４記載の商品情報提供方法におい
   て、 商品の購入決定に基づいて前記個人情報を更新する工程
   を付加したことを特徴とする商品情報提供方法。
6. 【請求項６】 請求項１乃至請求項５のいずれか１項に
   記載した商品情報提供方法において、 ユーザＩＤにより認証を行い、前記商品情報要求者に該
   当する個人情報のみが利用されることを特徴とする商品
   情報提供方法。
7. 【請求項７】 商品情報要求者に商品情報を提供する商
   品情報提供システムにおいて、 前記商品情報要求者から商品の選択指示を入力する入力
   手段と、 予め収集されている個人情報のうち前記入力手段によっ
   て入力された選択指示の示す商品に関連する個人情報を
   選択する個人情報選択手段と、 前記入力手段によって入力された選択指示の示す商品の
   商品情報と前記個人情報選択手段によって選択された個
   人情報とに基づいて商品情報要求者専用の商品情報を作
   成するシミュレーション手段と、 前記シミュレーション手段によって作成された商品情報
   要求者専用の商品情報を前記商品情報要求者に出力する
   出力手段とを具備したことを特徴とする商品情報提供シ
   ステム。
8. 【請求項８】 請求項７記載の商品情報提供システムに
   おいて、 前記入力手段は、前記商品情報要求者から前記シミュレ
   ーション手段によって作成された商品情報要求者専用の
   商品情報に対する変更要求情報を入力し、 前記シミュレーション手段は、前記変更要求情報に基づ
   いて前記商品情報要求者専用の商品情報を変更し、 前記出力手段は、当該変更された商品情報要求者専用の
   商品情報を前記商品情報要求者に出力することを特徴と
   する商品情報提供システム。
9. 【請求項９】 商品情報要求者に商品情報を提供する商
   品情報提供システムにおいて、 予め収集されている個人情報に基づいて複数の商品の商
   品情報から前記商品情報要求者に適した商品の商品情報
   を選択する商品情報選択手段と、 前記商品情報選択手段によって選択された商品の商品情
   報を前記商品情報要求者に出力する出力手段とを具備し
   たことを特徴とする商品情報提供システム。
10. 【請求項１０】 請求項７乃至請求項９のいずれか１項
    に記載した商品情報提供システムにおいて、 前記入力手段は、前記商品情報要求者から前記選択され
    た商品の購入決定指示を入力し、 前記入力手段によって入力された商品の購入決定指示に
    基づいて商品の購入処理を実行する購入処理手段を付加
    したことを特徴とする商品情報提供システム。
11. 【請求項１１】 請求項１０記載の商品情報提供システ
    ムにおいて、 前記入力手段によって入力された商品の購入決定指示に
    基づいて前記個人情報を更新する更新機能を付加したこ
    とを特徴とする商品情報提供システム。
12. 【請求項１２】 請求項７乃至請求項１１のいずれか１
    項に記載した商品情報提供システムにおいて、 ユーザＩＤにより認証を行い、前記商品情報要求者に該
    当する個人情報のみを利用することを特徴とする商品情
    報提供システム。
13. 【請求項１３】 コンピュータに、 商品情報要求者から商品の選択指示を入力する入力機能
    と、 予め収集されている個人情報のうち前記入力機能によっ
    て入力された選択指示の示す商品に関連する個人情報を
    選択する個人情報選択機能と、 前記入力機能によって入力された選択指示の示す商品の
    商品情報と前記個人情報選択機能によって選択された個
    人情報とに基づいて商品情報要求者専用の商品情報を作
    成するシミュレーション機能と、 前記シミュレーション機能によって作成された商品情報
    要求者専用の商品情報を前記商品情報要求者に出力する
    出力機能とを実現させるためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
14. 【請求項１４】 請求項１３記載のプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 前記入力機能は、前記商品情報要求者から前記シミュレ
    ーション機能によって作成された商品情報要求者専用の
    商品情報に対する変更要求情報を入力し、 前記シミュレーション機能は、前記変更要求情報に基づ
    いて前記商品情報要求者専用の商品情報を変更し、 前記出力機能は、当該変更された商品情報要求者専用の
    商品情報を前記商品情報要求者に出力することを特徴と
    するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
15. 【請求項１５】 コンピュータに、 予め収集されている個人情報に基づいて複数の商品の商
    品情報から商品情報要求者に適した商品の商品情報を選
    択する商品情報選択機能と、 前記商品情報選択機能によって選択された商品の商品情
    報を前記商品情報要求者に出力する出力機能とを実現さ
    せるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
16. 【請求項１６】 請求項１３乃至請求項１５のいずれか
    １項に記載したプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体において、 前記入力機能は、前記商品情報要求者から前記選択され
    た商品の購入決定指示を入力し、 前記入力機能によって入力された商品の購入決定指示に
    基づいて商品の購入処理を実行する購入処理機能をコン
    ピュータに実現させるためのプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
17. 【請求項１７】 請求項１６記載のプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 前記入力機能によって入力された商品の購入決定指示に
    基づいて前記個人情報を更新する更新機能をコンピュー
    タに実現させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
18. 【請求項１８】 請求項１３乃至請求項１７のいずれか
    １項に記載したプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体において、 ユーザＩＤにより認証を行い、前記商品情報要求者に該
    当する個人情報のみを利用することを特徴とするプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。