JP2002091521A - 制御装置及び制御方法 - Google Patents

制御装置及び制御方法

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JP2002091521A
JP2002091521A JP2000284937A JP2000284937A JP2002091521A JP 2002091521 A JP2002091521 A JP 2002091521A JP 2000284937 A JP2000284937 A JP 2000284937A JP 2000284937 A JP2000284937 A JP 2000284937A JP 2002091521 A JP2002091521 A JP 2002091521A
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program
processing
machine tool
machining program
machining
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JP2000284937A
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English (en)
Inventor
Kazuo Mizutani
和男 水谷
Toshio Harada
敏夫 原田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開始位置や再開位置が予定より大きくずれて
いると加工を中止し、実行実績のない新規プログラムや
編集されたプログラムは編集モードで軌跡を確認しなけ
ればならないため、生産効率が悪い。 【解決手段】 開始位置や再開位置のずれが予定よりも
大きかったり、新規プログラムや編集されたプログラム
が実行されるときには、設定された速度よりも低速にし
たり、プログラムを1ブロック毎実行できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械を制御する
制御装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な制御装置により制御される工作
機械では、加工開始時に工具がワーク内の本来の加工開
始位置からずれているとワーク外を加工してしまった
り、工具と機械やワークが干渉することがある。また、
加工中に一旦機械を停止し、作業をした後に使用した治
具などを撤去し忘れて加工を再開すると工具と治具が干
渉したりする。さらに、いままで運転したことがない新
規加工プログラムを使って加工する場合にプログラムに
誤りがあると不良品を大量に生産してしまったり、途中
で加工が停止して生産が止まってしまったりする。さら
に、今まで何度か加工したことがあるプログラムであっ
ても、製品仕様の変更に伴う編集作業中に誤った入力を
すると、不良品を大量に生産してしまったり、途中で加
工が停止して生産が止まってしまったりする。このよう
な問題に対処するために制御装置の制御を改善する方法
が今までに幾つか提案されていた。
【0003】例えば、特開昭53−2872号公報に
は、ロボットの制御装置において、プログラム実行前に
ロボットの現在位置情報と記憶位置情報とを比較して、
両者の位置偏差が予め設定した一定値以内の時には運転
し、一定値より大きいときは表示灯を点灯するととも
に、起動不可信号を出力して自動運転しない方法が示さ
れている。この場合、運転者は改めてロボットを位置偏
差が一定値内になる位置に移動させ、その後に表示灯を
消灯させて自動運転させることになる。
【0004】また、特開昭61−80307号公報に
は、産業用ロボット装置において、起動指令によってロ
ボットを所定位置へ起動動作させ、起動動作した位置が
所定範囲内位置にあるときには作動し、所定範囲内位置
にないときには機械的・電気的異常があると見なし、異
常が表示され休止する方法が示されている。
【0005】さらに、特開平5−197418号公報に
は、NC装置において、新規設定または修正入力された
加工プログラムを、編集モード上で1ブロック毎読み込
んで各ブロックのフォーマットエラーを検出して表示す
るとともに、工具軌跡を逐次グラフィック表示する方法
が示されている。この方法では、フォーマットや工具軌
跡に異常が検出された場合には、その場で修正を可能と
している。また、修正ブロックまでの工具軌跡を表示
し、そのブロックのフォーマットチェックを行うととも
に、そのブロックの工具軌跡を追加表示することも可能
である。これにより、NC装置のモードを再生に切換え
て初めからプログラムを動かしてプログラムチェックせ
ずに、編集モードのままでプログラムのフォーマットと
工具軌跡の確認を可能としている。
【0006】またさらに、特開平11−312010号
公報には、運転バッファで実行待ちの加工プログラムを
編集バッファに読み込み編集後、元のファイルに戻して
更新した場合、当該加工プログラムの最新の内容と運転
バッファで待機中の加工プログラムの内容が異なるの
で、そのまま自動運転を行うと古い加工プログラムを実
行し、予期しない加工を行うことになってしまうおそれ
があり、これを防ぐために、運転バッファで待機中の加
工プログラムが編集されたことを示す更新情報を設け、
自動起動釦が押されたときに、待機中の加工プログラム
のプログラム番号に対応する更新情報をチェックし、編
集されていればオペレータに報知する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭53−
2872号公報の方法では、一定値を外れる場合は全て
停止するため、運転者が機械位置を変えなければならな
い。そのため、一定値を外れていても運転者が状況を確
認しながら運転すれば問題ない場合でもやり直す必要が
あり、作業工程が増え、生産性が低下するという問題が
あった。
【0008】特開昭61−80307号公報の方法で
は、所定範囲外である場合は機械的・電気的異常と判断
し、運転中止状態となる。そのため単なるプログラムミ
スが原因であった場合など、一旦すべてを中止し、再度
編集モードでプログラムを一からチェックし直さなけれ
ばならないため、作業工程が増え、生産性が低下すると
いう問題があった。
【0009】特開平5−197418号公報の方法で
は、編集モードで加工プログラムの作成や編集段階でプ
ログラムのデバッグを行う点が特徴である。しかし、こ
れらの段階ではプログラム側の問題点をチェックするこ
としかできず、実際の工作機械上での工具と治具の干渉
といった工作機械側の問題点のチェックはできない。そ
のため、万全を期すには改めて運転モードに切換えて干
渉などをチェックする必要があり、問題があれば改めて
編集モードに切換えてやり直したりすることとなり、時
間がかかってしまうという問題があった。
【0010】特開平11−312010号公報の方法で
は、運転バッファにある加工プログラムが編集バッファ
で編集されたプログラムと同一のものであるかを判別す
る手段が提供されているが、これは最も間近に編集され
たプログラムで加工しようとしているか否かを知るため
の技術である。そのため、このプログラムの編集部分が
正しいかどうかまでは確認できないので、編集した部分
に誤りがあれば不良品を生産する可能性があるという問
題があった。
【0011】この発明は上述した問題点を解決するため
になされたものであり、加工プログラムに従って工作機
械を運転するときに、加工開始位置のずれが許容範囲を
超えていてもプログラムを低速で実行する設定に切換え
て加工を継続可能とし、加工中に一旦停止した後に加工
再開位置にずれが発生してもプログラムを低速で実行す
る設定に切換えて加工を継続可能である制御装置を提供
することを第一の目的とする。さらに、初めて加工する
プログラムであれば低速で1ブロックずつ実行する設定
に切換えて加工が可能で、編集されたプログラムならば
編集されたプログラムの編集部分を低速で1ブロックず
つ実行する設定に切換えて加工が可能な制御装置を提供
することを第2の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】工作機械の現在位置が開
始予定位置の許容範囲にあるか否かを検知する検知手段
と、現在位置が許容範囲にないことを検知した場合には
そのことを報知する報知手段と、報知後に入力された処
理要求に従って工作機械の制御方法を設定する処理設定
手段とを有する。
【0013】工作機械の現在位置が工作機械の停止した
停止位置の許容範囲にあるか否かを検知する検知手段
と、現在位置が許容範囲にないことを検知した場合には
そのことを報知する報知手段と、報知後に入力された処
理要求に従って工作機械の制御方法を設定する処理設定
手段とを有する。
【0014】加工プログラムが過去に実行されたことが
あるか否かを検知する検知手段と、加工プログラムが過
去に実行されたことがないことを検知した場合はそのこ
とを報知する報知手段と、報知後に入力された処理要求
に従って工作機械の制御方法を設定する処理設定手段と
を有する。
【0015】加工プログラムが編集されたことがあるか
否かを検知する検知手段と、加工プログラムが編集され
ていることを検知した場合にはそのことを報知する報知
手段と、報知後に入力された処理要求に従って工作機械
の制御方法を設定する処理設定手段とを有する。
【0016】また、処理設定手段は、処理要求に従って
工作機械の動作速度を設定する。
【0017】さらに、処理設定手段は、処理要求に従っ
て加工プログラムを1ブロック実行する毎に一旦停止す
る動作を繰り返すシングルブロック有効処理と、停止す
ることなく連続して動作させるシングルブロック無効処
理とのいずれかを選択する。
【0018】開始予定位置と許容偏差から許容範囲を求
めるステップと、現在位置が許容範囲にあるか否かを検
知する検知ステップと、現在位置が許容範囲にないと検
知された場合はそのことを報知する報知ステップと、報
知後に入力された処理要求に従って工作機械の制御方法
を設定する処理設定ステップとを有する。
【0019】停止位置と許容偏差から許容範囲を求める
ステップと、現在位置と許容範囲にあるか否かを検知す
る検知ステップと、現在位置が許容範囲にないと検知さ
れた場合はそのことを報知する報知ステップと、報知後
に入力された処理要求に従って工作機械の制御方法を設
定する処理設定ステップとを有する。
【0020】加工プログラムが過去に実行されたか否か
を判定する判定ステップと、加工プログラムが過去に実
行されていないと判定された場合はそのことを報知する
報知ステップと、報知後に入力された処理要求に従って
工作機械の制御方法を設定する処理設定ステップとを有
する。
【0021】また、判定ステップは、過去に実行された
ときに記憶された加工プログラム名と入力されたプログ
ラム名とを比較することで加工プログラムが過去に実行
されたか否かを判定する。
【0022】加工プログラムが編集されているか否かを
判定する判定ステップと、加工プログラムが編集されて
いると判定された場合はそのことを報知する報知ステッ
プと、報知後に入力された処理要求に従って工作機械の
制御方法を設定する処理設定ステップとを有する。
【0023】また、判定ステップは、プログラムの各々
のブロック編集完了時にプログラムに付加されている編
集済み情報の有無により編集されているか否かを判定す
る。
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図3は、本
発明の実施の形態1を示しており、図1は本発明におけ
る数値制御装置(以下、NC装置)の構成を示すブロッ
ク図、図2はNCシステムファイルの詳細を示すブロッ
ク図、図3は加工開始制御方法を示すフローチャートで
ある。
【0024】図1中、1はNC制御プログラムや開始条
件制御プログラムを記憶した制御プログラム記憶手段2
から各制御プログラムを1ステップずつ読み込み、各手
段に対する命令やデータを生成する命令処理手段、3は
機械制御に必要なスイッチやソレノイドや表示器などの
入出力信号を、機械制御信号入出力手段4を介して命令
処理手段1との間で授受し、機械を駆動するためのモー
タの駆動信号と駆動部のフィードバック信号を、サーボ
データ入出力手段10を介して命令処理手段1と授受す
る工作機械、5はNC情報記憶手段6と制御パラメータ
記憶手段7と制御情報記憶手段8と加工プログラム記憶
手段9とを有するデータ記憶メモリ、11は制御プログ
ラム記憶手段2に記憶されているNC制御プログラムの
操作情報入出力制御ソフトウェアの各ステップを命令処
理手段1が実行することにより制御され、NC操作盤1
2から指示されるスイッチ操作によって表示モードを切
り換え、データ記憶メモリ5内に記憶されている加工プ
ログラムや指令位置、機械位置、各種パラメータ等の情
報を読み出して表示したり、加工プログラムの編集やパ
ラメータの修正などを行う操作情報入出力手段、13は
加工プログラムを入力し、このプログラムが命令処理手
段1によりデータ記憶メモリ5内の加工プログラム記憶
手段9に記憶されるプログラム入力手段である。
【0025】また、図2はNC情報記憶手段中のNCシ
ステムファイルの詳細な説明である。このNCシステム
ファイルにはNC装置を制御するための基本的な情報が
記憶されており、この中の加工プログラム情報には個々
の加工プログラムについての情報が記憶され、適宜更新
されるようになっている。
【0026】次に、一般的な工作機械で加工するときの
各手段の働きを以下に説明する。プログラム入力手段1
3から入力された加工プログラムはデータ記憶メモリ5
内の加工プログラム記憶手段9に格納されている。オペ
レータが工作機械3の操作盤上のスイッチ操作で運転モ
ードにすることで、いつでもこの加工プログラムを実行
可能な状態となる。ここでオペレータが自動起動釦(図
示せず)を押すことで加工が開始される。
【0027】この自動起動釦が押されてから加工開始さ
れるまでの働きについて、さらに詳細に説明をする。自
動起動釦が押されると命令処理手段1は加工プログラム
記憶手段9から加工プログラムを1ブロックずつ読み出
して解析する。この解析段階では、工具補正や補間を行
って工具通路を生成し、指令速度と操作盤のオーバライ
ドスイッチ(図示せず)の設定に基づいた実際に必要な
送り速度を計算し、単位時間当たりの移動量を求める。
これらデータをサーボデータ入出力手段10に出力し工
作機械3のサーボモータを駆動する。また、逆にサーボ
モータに取り付けられた位置検出器の信号はフィードバ
ック信号としてサーボデータ入出力手段10を介して命
令処理手段1に取り込まれ、この信号によりNC情報記
憶手段6の機械位置が更新される。このような処理を繰
り返すことで加工が進行していく。
【0028】本発明では自動起動釦が押されると、上述
の処理に加え、加工プログラムを解析する段階で開始条
件制御プログラムが働く。実際の工作機械の運転は、加
工プログラムを解析しては実行するという処理と動作の
繰り返しであるため、本発明では工作機械への開始位置
へ移動する指令を読み込んだ時点で、図3に示すような
開始条件制御プログラムが働く。まず、step1でN
C情報記憶手段6から現在位置を、制御情報記憶手段8
から加工開始予定位置を読み取る。加工開始予定位置と
は前述したように予め工具とワークの位置関係に考慮
し、適正な加工開始位置として定めた値である。
【0029】続いてstep2でこれら現在位置と加工
開始予定位置の比較判定を行う。ここで、現在位置と加
工開始予定位置が等しい場合は加工上の障害はないこと
になり、判定はYESとなり、step11にジャンプ
し現在位置を加工開始位置に書き込み、処理を終了す
る、なお、この処理が終了した後に実際にサーボモータ
を駆動し加工が行われる。一方、step2で現在位置
と加工開始予定位置にずれが存在する場合は、このまま
機械を起動すると何らかの障害が発生する可能性がある
ので、判定はNOとなり、step3へ進む。
【0030】step3では、制御情報記憶手段8から
予め記憶された許容偏差を読み込み加工開始予定位置に
加えて許容範囲を求める。この許容偏差は、前述したよ
うに予め加工開始位置がどの程度ずれたらワーク外を加
工したり機械が干渉するか調べた数値から決定される値
である。そのため、許容範囲内から加工を開始すれば、
ワーク外の加工や機械の干渉を確実に防ぐことができ
る。
【0031】次にstep4で、現在位置とstep3
で求めた許容範囲とを比較判定する。ここで、現在位置
が許容範囲内の場合は、step2で発見されたずれが
加工の障害とならない程度と見なせるので、判定はYE
Sとなり、step11にジャンプし、現在位置を加工
開始位置に書き込み、処理を終了する。一方、step
4で許容範囲を外れた場合は、step2で発見された
ずれが加工の障害となる可能性があるので判定はNOと
なり、step5に進む。
【0032】次にstep5で、現在位置が許容範囲外
であることをオペレータに知らせるため、制御情報記憶
手段8から「起動位置が正しくありません」、「自動起
動を留保しています。自動起動を続けますか?」、「オ
ーバライド有効/解除を選択してください」などの警告
メッセージを読み出し、オペレータへのメッセージとし
てNC操作盤12の表示手段に表示する。また、ste
p5では、これと同時に制御パラメータ記憶手段7のオ
ーバライド切換フラグはオンとなり、初期状態でオーバ
ライドオン状態となる。ここでいうオーバライドとは、
加工プログラム中に指令された送り速度を、オペレータ
が機械操作盤上のダイヤルを操作して変化させる機能
で、通常は、指令された送り速度を100%として例え
ば10%刻みで0%から150%の速度で作動するよう
に選択できるが、本発明では例えば50%という値をダ
イヤル設定とは別に内部メモリに設定できる。
【0033】step5の後に、オペレータは警告メッ
セージを読み、ワークと工具の位置関係から状況に応じ
て三つの選択が可能である。一つ目は開始位置を正すた
めに加工を中止する選択である。二つ目は許容範囲から
外れているが加工する上で問題無いと判断できるため
(例えば加工開始可能な範囲が左右で異なり、安全のた
め範囲が狭い方に合せて設定していた場合など)、予め
設定された速度で加工を続行する選択である。三つ目は
オペレータが確認しながら加工するという選択である。
この三つ目の場合は、ワークと工具の位置関係から、い
つでも停止できるようにオーバライドを用いて低速状態
で加工をすすめるため、オーバライド有効釦を確認し
(押さなくても初期状態でオーバライドオン状態であ
る。)、再度起動釦を押す。以下、step6〜ste
p8までは、これら二つ目または三つ目の選択を行った
オペレータ操作に対応するNC装置内部の処理である。
【0034】次にstep6で、NC装置はオペレータ
がオーバライド有効/解除のどちらを選択したかを、オ
ーバライド解除フラグの状態からチェックする。オペレ
ータがメッセージに対し低速で加工を進めるためオーバ
ライド有効を選んでいれば、オーバライド解除フラグは
オフとなっているので、判定はNOとなり、step8
へジャンプする。一方、オペレータがメッセージに対し
加工条件で設定された速度で加工を進めるためオーバラ
イド解除を選んでいれば、オーバライド解除フラグがオ
ンとなっているので、判定はYESとなり、step7
へ進む。
【0035】次にstep7で、オーバライド解除フラ
グのオン状態を検知して、オーバライド切換フラグをオ
フにする。これにより、オーバライドは無効状態となり
本来の速度指令で工作機械を作動できる状態となり、s
tep8へ進む。
【0036】次にstep8で、オペレータが再度起動
釦を押したかチェックし、起動釦が押されている場合に
は、オペレータがワークと工具の位置関係の確認をした
ものとみなせるので、判定はYESとなり、step9
に進む。一方、起動釦が押されていなければ、オペレー
タがワークと工具の位置関係の確認をしていないものと
みなせるので、判定はNOとなり、step6に戻り操
作状況をチェックする。
【0037】次にstep9で、オーバライド切換フラ
グがオンであるか否かを判定する。ここでオペレータが
いつでも停止できるように低速状態で加工を開始するこ
とを選び、オーバライドを有効にしていた場合には、オ
ーバライド切換フラグはオン状態のままなのでstep
10に進む。一方、オペレータが加工条件で設定された
速度で加工開始することを選び、オーバライドを解除し
ていた場合には、オーバライド切換フラグはオフ状態に
なっているのでstep11にジャンプし処理を終了す
る。
【0038】次にstep10では制御情報記憶手段8
内のオーバライド値を読み出し、制御パラメータ記憶手
段7の有効オーバライド値(図示せず)に書き込む。こ
の有効オーバライド値をNC情報記憶手段6の送り速度
に反映したサーボデータが生成された後、step11
に進み、加工開始予定位置の代わりに実際に加工を始め
た現在位置を加工開始位置に書き込み、処理を終了す
る。
【0039】このように加工開始制御を行うことで、加
工開始位置の加工開始予定位置に対するずれが予め設定
された許容範囲内であれば通常の加工条件で加工を開始
し、許容範囲外であれば警告メッセージを表示してオペ
レータに注意を喚起する。さらにオペレータが許容範囲
外のずれであっても加工可能であると判断した場合は、
オーバライドを使用して、ワークと工具の位置関係を確
認しながら低速で加工を開始することができる。これに
よって、オペレータが加工開始可能な位置であると判断
した場合は、開始位置をずらすといった作業を行う必要
がないため生産が中断せず生産効率が向上する。
【0040】また、図2に示したように加工開始予定位
置や許容偏差といったパラメータを制御情報手段8では
なくNCシステムファイル内に記憶するようにしてもよ
い。本実施の形態のように制御情報記憶手段8にこれら
のパラメータを記憶するにはオペレータがNC装置に入
力する必要がある。しかし、NCシステムファイルの個
別の加工プログラム情報に記憶するようにすれば、予め
加工プログラムにこれらのパラメータを付加しておけば
NC装置が加工プログラムを読み込んだ時点で自動的に
NCシステムファイルに書き込まれるためパラメータの
入力や管理が簡単になる上入力ミスなどの防止にもな
る。
【0041】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2における加工再開制御方法を示すフローチャートで
あり、加工再開時に現在位置と停止位置とを比較して運
転制御を行うものである。
【0042】本発明では加工している途中に一旦加工を
停止した後、加工を再開するため開始釦が押されると、
加工プログラムの解析が再び始まり、工作機械の現在位
置を算出した時点で、図4に示すような開始条件制御プ
ログラムが働く。まず、step21でNC情報記憶手
段6から現在位置を、制御情報記憶手段8から加工開始
位置を読み取り、プログラム実行後の移動累積値を加算
し停止位置とする。
【0043】続いてstep22でこれら現在位置と停
止位置の比較判定を行う。ここで、現在位置と停止位置
が等しい場合は、加工上の障害はないので、判定はYE
Sとなり、step31にジャンプし現在位置を加工開
始位置に書き込み、処理を終了する。一方、step2
2で現在位置と停止位置にずれが存在する場合は、この
まま機械を起動すると何らかの障害が発生する可能性が
あるので、判定はNOとなり、step23に進む。
【0044】step23では、制御情報記憶手段8か
ら予め記憶された許容偏差を読み込み停止位置に加えて
許容範囲を求める。この許容偏差は、加工中に工具が破
損した場合などに工具径等により決定される値である。
そのため、許容範囲内から加工を再開すれば、軌跡のず
れを極力抑制することができる。
【0045】次にstep24で、現在位置とstep
23で求めた許容範囲とを比較判定する。ここで、現在
位置が許容範囲内の場合は、step22で発見された
ずれが加工の障害とならない程度と見なせるので、判定
はYESとなり、step31にジャンプし、現在位置
を加工開始位置に書き込み、処理を終了する。一方、s
tep24で許容範囲を外れた場合は、step22で
発見されたずれが加工の障害となる可能性があるので判
定はNOとなり、step25に進む。
【0046】次にstep25で、現在位置と停止位置
が一致していないことを、オペレータに知らせるため、
制御情報記憶手段8から「起動位置が正しくありませ
ん」、「自動起動を留保しています。自動起動を続けま
すか?」、「オーバライド有効/解除を選択してくださ
い」などの警告メッセージを読み出し、オペレータへの
メッセージとしてNC操作盤12の表示手段に表示す
る。また、step25では、これと同時に制御パラメ
ータ記憶手段7のオーバライド切換フラグがオンにな
る。
【0047】次にstep25の後に、オペレータは警
告メッセージを読み、ワークと工具の位置関係から状況
に応じて三つの選択が可能である。一つ目は再開位置を
正すために加工を中止する選択である。二つ目は許容範
囲からは外れているが加工する上で問題無いと判断でき
るため(例えばオペレータがわざと再開位置をずらした
場合など)、予め設定された速度で加工を続行する選択
である。三つ目はオペレータが確認しながら加工すると
いう選択である。この三つ目の場合は、ワークと工具の
位置関係から、いつでも停止できるようにオーバライド
を用いて低速状態で加工をすすめるため、オーバライド
有効釦を確認し(押さなくても初期状態でオーバライド
状態である。)、再度起動釦を押す。以下、step2
6〜step28までは、これら二つ目または三つ目の
選択を行ったオペレータ操作に対応するNC装置内部の
処理である。
【0048】次にstep26で、オペレータがオーバ
ライド有効/解除のどちらを選択したかを、オーバライ
ド解除フラグの状態からチェックする。オペレータがメ
ッセージに対し低速で加工を進めるためオーバライド有
効を選んでいれば、オーバライド解除フラグはオフとな
っているので、判定はNOとなり、step28へジャ
ンプする。一方、オペレータがメッセージに対し加工条
件で設定された速度で加工を進めるためオーバライド解
除を選んでいれば、オーバライド解除フラグがオンとな
っているので、判定はYESとなり、step27へ進
む。
【0049】次にstep27で、オーバライド解除フ
ラグのオン状態を検知して、オーバライド切換フラグを
オフにする。これにより、オーバライドは無効状態とな
り本来の速度指令で工作機械を作動できる状態となり、
step28へ進む。
【0050】step28では、オペレータが再度起動
釦を押したかチェックし、起動釦が押されている場合に
は、オペレータがワークと工具の位置関係の確認をした
ものとみなせるので、判定はYESとなり、step2
9に進む。一方、起動釦が押されていなければ、オペレ
ータがワークと工具の位置関係の確認をしていないもの
とみなせるので、判定はNOとなり、step26に戻
り操作状況をチェックする。
【0051】次にstep29で、オーバライド切換フ
ラグがオンであるか否かを判定する。ここでオペレータ
がいつでも停止できるように低速状態で加工を開始する
ことを選び、オーバライドを有効にしていた場合には、
オーバライド切換フラグはオン状態のままなのでste
p30に進む。一方、オペレータが加工プログラムで指
令された速度で加工開始することを選び、オーバライド
を解除していた場合には、オーバライド切換フラグはオ
フ状態になっているのでstep31にジャンプし処理
を終了する。
【0052】次にstep30では制御情報記憶手段8
内のオーバライド値を読み出し、制御パラメータ記憶手
段7の有効オーバライド値(図示せず)に書き込む。こ
の有効オーバライド値をNC情報記憶手段6の送り速度
に反映したサーボデータが生成された後、step31
に進み、それまでの加工開始位置の代わりに実際に加工
を始めた現在位置を加工開始位置に書き込み、処理を終
了する。この処理の終了後、実際の加工プログラムにし
たがって加工を行う。
【0053】このように加工再開制御を行うことで、現
在位置が停止位置の許容範囲であれば通常の加工条件で
加工を開始し、許容範囲になければ警告メッセージを表
示してオペレータに注意を喚起する。さらにオペレータ
が許容範囲になくても加工可能であると判断した場合
は、オーバライドを使用して、ワークと工具の位置関係
を確認しながら低速で加工を再開することができる。こ
れによって、オペレータが加工再開可能な位置であると
判断した場合は、現在位置をずらすといった作業を行う
必要がないため生産が中断せず生産効率が向上する。
【0054】実施の形態1、2において、加工開始制御
や加工再開制御に必要な指令速度などの制御情報や制御
パラメータは既に各記憶手段に記憶されているものとし
て説明しているが、パラメータテープや加工プログラム
に記録しておき、プログラム入力手段13から読み込ま
せてもよいし、NC操作盤12から設定してもよい。
【0055】なお、実施の形態1と実施の形態2におけ
る許容偏差は適用される状況が異なるため、別々に設定
する必要が生じる場合がある。その場合は図1中の制御
情報記憶手段8中に許容偏差1と許容偏差2の格納先を
設ける必要がある。
【0056】実施の形態3.実施の形態1、2が加工開
始や加工再開における位置ずれに対する工具の干渉など
を防止しつつ安全に加工をすすめる技術であったのに対
し、実施の形態3は加工実績のないプログラムにおいて
プログラムミスなどによる異常動作による干渉などを防
止しつつ安全に加工を進める技術である。
【0057】図5〜図8は、本発明の実施の形態3を示
しており、図5は加工プログラム起動時に実行実績に応
じた加工制御のフローチャート、図6はオーバライドや
シングルブロック制御を解除する処理のフローチャー
ト、図7は正常に実行完了した加工プログラムを自動的
に登録する処理のフローチャート、図8は実行実績を有
する加工プログラムを一括して呼び出す処理のフローチ
ャートである。
【0058】本発明では自動起動釦が押されると、加工
プログラムの解析が始まり、加工プログラム番号を読み
込んだ時点で、図5に示すような開始条件制御プログラ
ムが働く。まず、step41でNC情報記憶手段6か
ら対象プログラム番号を読み出し、制御情報記憶手段8
に記憶された実行済プログラム番号メモリ内の検索を開
始する。
【0059】次にstep42で、対象加工プログラム
番号と実行済プログラム番号メモリ内の各プログラム番
号を比較し、一致している場合は、YESとなり、EN
Dにジャンプして、処理を終了する。一方、step4
2で一致していない場合には、step43に進む。
【0060】step43では、対象プログラムの加工
実績がないことをオペレータに知らせるため、制御情報
記憶手段8から「加工実績がありません」、「自動起動
を留保しています。自動起動を続けますか?」、「オー
バライド有効/解除を選択してください」、「シングル
ブロック制御有効/解除を選択してください」などの警
告メッセージを読み出し、オペレータへのメッセージと
してNC操作盤12の表示手段に表示する。これと同時
に制御パラメータ記憶手段7のオーバライド切換フラグ
及びシングルブロック切換フラグがオンになる。シング
ルブロック切換フラグがオンになると初期状態でシング
ルブロック状態となる。シングルブロックとは工作機械
の起動釦を1回押すと加工プログラムの1ブロックだけ
実行して停止し、再度起動釦を押すことで次の1ブロッ
クだけを実行するように制御することである。
【0061】次にstep43の後に、オペレータは警
告メッセージを読み、実績がないプログラムであること
を認識した上で、三つの選択が可能である。一つ目はプ
ログラムに加工実績がないため加工を中止する選択であ
る。二つ目は加工実績がないが加工する上で問題無いと
判断できるため(例えば他の工作機械で加工実績がある
場合など)、予め設定された速度で加工を続行する選択
である。三つ目はオペレータが確認しながら加工すると
いう選択である。この三つ目の場合は、実績がないプロ
グラムのため不測の事態に備えいつでも停止できるよう
にオーバライドを用いて低速状態で加工をすすめるた
め、オーバライド有効釦を確認し(押さなくても初期状
態でオーバライド状態である。)、さらにプログラムの
ブロック毎のミスをチェックするため、シングルブロッ
ク有効釦を確認し(押さなくても初期状態でシングルブ
ロック状態である。)、再度起動釦を押す。以下、st
ep44〜step48までは、このオペレータの操作
に対応するNC装置内部の処理である。
【0062】次にstep44で、オペレータがオーバ
ライド有効/解除のどちらを選択したかを、オーバライ
ド解除フラグの状態からチェックする。オペレータがメ
ッセージに対し低速で加工を進めるためオーバライド有
効を選んでいれば、オーバライド解除フラグはオフとな
っているので、判定はNOとなり、step46へジャ
ンプする。一方、オペレータがメッセージに対し加工条
件で設定された速度で加工を進めるためオーバライド解
除を選んでいれば、オーバライド解除フラグがオンとな
っているので、判定はYESとなり、step45へ進
む。
【0063】次にstep45で、オーバライド解除フ
ラグのオン状態を検知して、オーバライド切換フラグを
オフにする。これにより、オーバライドは無効状態とな
り本来の速度指令で工作機械を作動できる状態となり、
step46へ進む。
【0064】次にstep46で、オペレータがシング
ルブロック有効/解除のどちらを選択したかを、シング
ルブロック解除フラグの状態からチェックする。オペレ
ータがメッセージに対し1ブロックずつ加工を進めるた
めシングルブロック有効を選んでいれば、シングルブロ
ック解除フラグはオフとなっているので、判定はNOと
なり、step48へジャンプする。一方、オペレータ
がメッセージに対し連続して加工を進めるためシングル
ブロック解除を選んでいれば、シングルブロック解除フ
ラグがオンとなっているので、判定はYESとなり、s
tep47へ進む。
【0065】次にstep47で、シングルブロック解
除フラグのオン状態を検知して、シングルブロック切換
フラグをオフにする。これにより、シングルブロックは
無効状態となり連続的に工作機械を作動できる状態とな
り、step48へ進む。
【0066】次にstep48では、オペレータが再度
起動釦を押したかチェックし、起動釦が押されている場
合には、オペレータが未実行プログラムであることを確
認したものとみなせるので、判定はYESとなり、st
ep49に進む。一方、起動釦が押されていなければ、
オペレータが未実行プログラムであることを確認してい
ないものとみなせるので、判定はNOとなり、step
44に戻り操作状況をチェックする。
【0067】次にstep49で、オーバライド切換フ
ラグがオンであるか否かを判定する。ここでオペレータ
がいつでも停止できるように低速状態で加工を開始する
ことを選び、オーバライドを有効にした場合には、オー
バライド切換フラグはオン状態のままなのでstep5
0に進む。一方、オペレータが加工条件で設定された速
度で加工開始することを選び、オーバライドを解除した
場合は、オーバライド切換フラグはオフ状態になってい
るのでENDにジャンプし、処理を終了する。
【0068】次にstep50では制御情報記憶手段8
内のオーバライド値を読み出し、制御パラメータ記憶手
段7の有効オーバライド値(図示せず)に書き込む。こ
の有効オーバライド値をNC情報記憶手段6の送り速度
に反映したサーボデータが生成された後、ENDに進
み、処理を終了する。
【0069】なお、図5に示した処理で運転状態が設定
されたプログラムで加工をすすめている時に、このオー
バライドあるいはシングルブロックといった制御を全て
無効にし本来の指令設定に従った運転に切換えるには、
運転条件変更処理画面(図示せず)を呼出し、運転制御
状態を変更する必要がある。この画面を呼出し、変更処
理を行う流れを図6に示す。まずstep51では、運
転条件変更処理画面に、オーバライド、シングルブロッ
クが現在有効状態か、解除状態かを表示する。それとと
もに、オーバライド、シングルブロックの状態をそれぞ
れ有効/解除にするための選択肢が表示される。
【0070】オペレータはstep51で表示された画
面に従い、シングルブロックの有効/解除の選択とオー
バライドの有効/解除の選択を行う。制御装置はこれら
の入力が行われることで変更された条件に切り替わる。
【0071】次にstep52で、オペレータの外部操
作でシングルブロックの状態が有効/解除のどちらであ
るかを、シングルブロック解除フラグの状態からチェッ
クする。オペレータがメッセージに対しシングルブロッ
ク有効を選んでいれば、シングルブロック解除フラグは
オフとなっているので、判定はNOとなり、step5
4へジャンプする。一方、オペレータがメッセージに対
しシングルブロック解除を選んでいれば、シングルブロ
ック解除フラグがオンとなっているので、判定はYES
となり、step53へ進む。
【0072】step53では、オペレータが行ったシ
ングルブロックを解除する操作に従って、シングルブロ
ック切換フラグをオフにする。これにより、シングルブ
ロックは強制的に無効状態となる。これにより連続的に
工作機械を作動できる状態となる。続いてstep54
へ進む。
【0073】step54では、オペレータの外部操作
でオーバライドの状態が有効/解除のどちらであるか
を、オーバライド解除フラグの状態からチェックする。
オペレータがメッセージに対しオーバライド有効を選ん
でいれば、オーバライド解除フラグはオフとなっている
ので、判定はNOとなり、ENDへジャンプする。一
方、オペレータがメッセージに対しオーバライド解除を
選んでいれば、オーバライド解除フラグがオンとなって
いるので、判定はYESとなり、step55へ進む。
【0074】step55では、オペレータが行ったオ
ーバライドを解除する操作に従って、オーバライド切換
フラグをオフにする。これにより、オーバライドは強制
的に無効状態となり本来の速度指令で工作機械を作動で
きる状態となり、処理は終了する。この処理が終了した
以降は予め指令設定された速度または連続的な加工とな
る。
【0075】なお、図5に示したようにしてプログラム
の実行履歴の検索を行うには、予め正常に実行完了した
プログラムの名前(番号)を記憶しておく必要がある。
図7にプログラム番号を自動登録する処理の流れを示
す。この処理は加工プログラムが実行完了するときに自
動的に実行される。
【0076】まず、step61で、プログラム終了を
意味する補助指令M30(プログラム巻き戻し)が実行
されたかを判定する。M30を認識するとYESとな
り、step63へジャンプする。一方、M30を認識
しないとNOとなり、step62へ進む。
【0077】次にstep62では、プログラム終了を
意味する補助指令M02(プログラム終了)が実行され
たかを判定する。M02を認識するとYESとなり、s
tep63へ進む。一方、M02を認識しないとNOと
なり、ENDへジャンプする。この処理はM02または
M30が読み込まれるまで行われ、M02またはM30
が読み込まれると加工プログラムが終了したと判断す
る。次にstep63では、実行中のプログラム番号は
制御情報記憶手段8の実行済プログラム番号メモリに格
納されるとともに図2のNCシステムファイル内の対応
する加工プログラム情報の実行済フラグをオンにする。
【0078】例えば、CADからのネット配信などによ
り複数の加工プログラムが制御装置に記憶された状態
で、加工前に予めこれらのプログラムの実行実績がある
か否かの判別をする方法について図8を用いて説明す
る。まずstep65で、NCシステムファイルの加工
プログラム情報から実行済フラグがオンになっているプ
ログラム番号を読み出す。
【0079】次にstep66で、これらのプログラム
番号と、実行済みか否かを判定したいプログラムの中の
一つが対照される。対照されたプログラムが一致すれ
ば、YESとなり、step67へ進む。一致しなけれ
ばstep68へジャンプする。
【0080】次にstep67で、一致した場合に、こ
のプログラムの番号を制御情報記憶手段8の実行済プロ
グラム番号メモリに登録し、step68で次の加工プ
ログラムのアドレスを設定する。
【0081】step69では加工プログラム記憶手段
9に登録された複数の加工プログラム全てについてチェ
ックが終わったかどうかをチェックし、完了していなけ
ればstep65へ戻り、完了していれば処理を終了す
る。
【0082】これら図5、図7、図8の処理では、実行
済みのプログラム番号を制御情報記憶手段8に記憶し
て、実行実績の判定に使用しているが、図7、図8に示
したようにNCシステムファイル中の加工プログラム情
報中に実行済みフラグを設け、このフラグのオン・オフ
により実行実績を判定してもよい。
【0083】このように加工プログラムの実行実績のチ
ェックを行うことで、加工実績のあるプログラムならば
通常の加工条件で加工を開始し、実績がなければ警告メ
ッセージを表示してオペレータに注意を喚起する。さら
にオペレータは加工実績がないプログラムでもオーバラ
イドやシングルブロックを使用して、動作を確認しなが
ら低速でプログラムを1ステップずつ加工することがで
きる。これによって、今まで実績のないプログラムを編
集モードで工具軌跡を表示させて確認し、その後、試し
加工を行うという段取りを、プログラムを確認しながら
加工も同時進行で行うことができるようになるため、生
産効率が向上する。
【0084】実施の形態4.実施の形態4は編集された
プログラムにおいてプログラムミスなどによる異常動作
による干渉などを防止しつつ安全に加工を進める技術で
ある。
【0085】図9〜図11は本発明の実施の形態4を示
しており、図9は編集したプログラムのブロックに編集
実績を自動的に付加し、さらにそのプログラムが編集さ
れたことを記憶する処理のフローチャート、図10は読
み込んだプログラムの編集ブロックを検知し、さらに起
動時にそのプログラムが編集されていることを通知する
ためのフラグを有効にする処理のフローチャート、図1
1は加工プログラムを実行するときに、編集ブロックを
確認しながら加工する処理のフローチャートである。
【0086】プログラムが編集されているか否かを検知
するには、編集したプログラムの編集対象となったブロ
ックに目印をつける必要がある。この加工プログラムの
編集終了時に、そのプログラムの編集ブロックに目印を
設ける処理について図9を用いて説明する。編集モード
でプログラムの編集作業が完了した時点で入力釦を押し
た時点で、まずstep71では、オペレータにより加
工プログラム中のブロックが編集されている段階であ
る。
【0087】次にstep72で、編集が完了してオペ
レータが入力釦を押したか否かを検知し、入力釦が押さ
れていることを検知するとブロックの編集が完了したと
みなすため、YESとなり、step73に進む。一
方、入力釦が押されなければ編集作業中と見なし、st
ep71に戻り待機する。
【0088】次にstep73で、編集を行ったブロッ
クの先頭に、NCのプログラム命令文では無意味なコー
ドを付加する。本実施の形態ではこのようなコードとし
てTABコードを編集ブロックの目印に使用する。これ
により本機能の付加されているNC装置ではTABコー
ドが検出されると、そのブロックは編集されていると認
識する。
【0089】次にstep74で、加工プログラム全体
の編集作業の終了をチェックする。プログラム全体の編
集が終了していなければ、NOとなり、step71に
戻る。そこでオペレータが改めて他のブロックの編集を
行う。一方、編集が終了すれば、YESとなり、ste
p75に進む。
【0090】次にstep75では、図2に示したNC
システムファイル中の対応する加工プログラム情報の編
集済フラグをオンにし、この加工プログラムが編集され
ていることを記憶し、処理を終了する。
【0091】ここでは加工プログラム情報の編集済フラ
グをオンにすることで、編集実施プログラムであること
を示しているが、加工プログラム番号を別エリアに格納
することにより示してもよいし、プログラム番号の含ま
れるブロックの先頭にTABコードを付加して編集済加
工プログラムであることを示してもよい。
【0092】次にこのような加工プログラムを運転する
ために運転モードとして読み込んだ時点で、編集の有無
を判別し編集されたプログラムであれば起動時に専用の
動作を行うように設定する制御を図10に基づき説明す
る。まず、step77でプログラムにおける全ブロッ
クの最初のコードを読み取る。
【0093】次にstep78では、読み取ったコード
を判定する。TABコードがなければ非編集ブロックな
ので、NOとなり、ENDへジャンプし、処理を終了
し、通常の設定に従い加工を行う。一方、TABコード
があると判定されると、YESとなり、step79へ
進む。
【0094】step79では、プログラム起動のため
解析を行う段階で、編集済ブロックに必要な処理がある
ことを通知するためにNC情報記憶手段6の編集ブロッ
クフラグ(図示せず)をオンにし、連続運転を中断する
ためにブロックストップフラグ(図示せず)をオンにし
て処理を終了する。
【0095】次にこのような編集の有無を記す目印とし
てTABコードが付加され、このコードを読み込むと運
転を中断するように関連付けられた加工プログラムで加
工する場合の制御について説明する。本発明では自動起
動釦が押されると、加工プログラムの解析が始まり、図
11に示すような開始条件制御プログラムが働く。ま
ず、step81では、NC情報記憶手段6の編集ブロ
ックフラグを読み取り、step82へ進む。
【0096】次にstep82では、編集ブロックフラ
グがオフならば編集されていないので、ENDへジャン
プし終了し通常の設定での加工が続行される。一方、編
集ブロックフラグがオンならば、ブロック読み込み時に
ブロックストップフラグがオンされるので、プログラム
実行はブロックストップ状態で中断し、制御はstep
83に進む。
【0097】step83では、編集されたブロックで
あることを、オペレータに知らせるため、制御情報記憶
手段8から「このブロックは編集されています」、「自
動起動を留保しています。自動起動を続けますか?」、
「オーバライド有効/解除を選択してください」、「シ
ングルブロック制御有効/解除を選択してください」な
どの警告メッセージを読み出し、オペレータへのメッセ
ージとしてNC操作盤12の表示手段に表示する。ま
た、次起動に備えてオーバライド切換フラグ、シングル
ブロック切換フラグをオンにする。
【0098】step84の後に、オペレータは警告メ
ッセージを読み、実績がないプログラムであることを認
識した上で、三つの選択が可能である。一つ目は編集さ
れたプログラムであるため加工を中止する選択である。
二つ目は編集された内容に問題無いと判断できるため
(例えば加工直前に動作に影響しない単純なミスを修正
した場合など)、予め設定された速度で加工を続行する
選択である。三つ目はオペレータが確認しながら加工す
るという選択である。この三つ目の場合は、プログラム
の編集ブロックで不測の事態に備えいつでも停止できる
ようにオーバライドを用いて低速状態で加工をすすめる
ため、オーバライド有効釦を確認し(押さなくても初期
状態でオーバライド状態である。)さらにプログラムの
ブロック毎のミスをチェックするため、シングルブロッ
ク有効釦を確認し(押さなくても初期状態でシングルブ
ロック状態である。)、再度起動釦を押す。以下ste
p84からstep87までは、このオペレータの操作
に対応するNC装置内部の処理であり、実施の形態3の
step44〜step47と同様である。
【0099】次にstep88で、オペレータが再度起
動釦を押したかチェックしている。起動釦が押されてい
ると、オペレータが編集ブロックであることを確認した
ものとみなせるので、判定はYESとなり、step8
9に進む。一方、起動釦が押されていなければ、オペレ
ータが編集ブロックであることを確認していないものと
みなせるので、判定はNOとなり、step84に戻り
操作状況をチェックする。なお、図示していないがシン
グルブロック解除が選択されて連続運転のモードになっ
ていても、先読みバッファで次の編集ブロックが検出さ
れるとブロックストップフラグがオンにされ、現在実行
中のブロックが完了すると編集ブロックを実行する前に
自動的に停止し、オペレータの指示を待つようになって
いる。
【0100】step89では、オーバライド切換フラ
グをチェックする。オペレータがいつでも停止できるよ
うに低速状態で加工を開始することを選び、オーバライ
ドを有効にした場合は、オーバライド切換フラグはオン
状態のままなのでstep90に進む。一方、オペレー
タが加工条件で設定された速度で加工開始することを選
び、オーバライドを解除した場合は、オーバライド切換
フラグはオフ状態になっているのでENDにジャンプ
し、処理を終了する。
【0101】step90では制御情報記憶手段8内の
オーバライド値を読み出し、制御パラメータ記憶手段7
の有効オーバライド値(図示せず)に書き込む。この有
効オーバライド値をNC情報記憶手段6の送り速度に反
映したサーボデータが生成された後、step91に進
む。
【0102】step91では、編集済ブロックである
ことを示すために付加したTABコードを、同じくプロ
グラム命令文とは関係の無い、SP(スペース)コード
に変換し、編集済ブロックであることを示す情報を消去
し、処理を終了する。なお、ここで1ブロックを構成す
る文字数の奇偶チェック(パリティVチェック)を行わ
ないのであれば、TABコードをSPコードに変換する
ことなく、TABコードを削除するだけでよい。
【0103】このように加工プログラムの編集実績のチ
ェックを行うことで、編集されていないプログラムなら
ば通常の加工条件で加工を開始し終了する。一方、編集
されていれば警告メッセージを表示してオペレータに注
意を喚起する。さらにオペレータは編集されたブロック
でオーバライドやシングルブロックを使用して、動作を
確認しながら低速でプログラムを1ステップずつ実行す
ることができる。これによって、実際に加工しながら編
集されたブロックのプログラムミスがチェックでき、工
具軌跡をチェックしたり動作を確認するために試し加工
を行う必要がないため生産効率が向上する。
【0104】また、本実施の形態では編集を行ったブロ
ックに対してだけオーバライドやシングルブロックを作
動させているが、一個所でも編集が行われていれば加工
プログラム全体に対してオーバライドやシングルブロッ
クを作動させるようにしてもよい。
【0105】さらに、本実施の形態では編集済のブロッ
クであることを示すためにブロックの先頭にTABコー
ドを付加し、実行時にSPコードに変更する方法を示し
たが、特にこれらの方法には限定されずプログラムに悪
影響を与えないものであれば任意のコードを使用してよ
い。また、編集済ブロックであることを示す情報として
シーケンス番号やブロック番号を用いてもよい。
【0106】実施の形態5.本発明の実施の形態1及び
2に記した加工開始制御方法及び加工再開制御方法につ
いて、実施の形態3又は4で説明したのと同様に、警告
報知後の運転条件選択としてオーバーライドだけではな
く、シングルブロック制御も選択できるように構成して
もよい。具体的には、実施の形態1を示す図3のste
p7とstep8の間に、実施の形態3を示す図5のs
tep46とstep47の処理を挿入するものであ
る。また、実施の形態2については、実施の形態2を示
す図4のstep27とstep28の間に、実施の形
態3を示す図5のstep46とstep47の処理を
挿入するものである。これにより、さらにオペレータ主
導のチェックを行うことができる。
【0107】
【発明の効果】工作機械の現在位置が開始予定位置の許
容範囲にあるか否かを検知する検知手段と、現在位置が
許容範囲にないことを検知した場合にはそのことを報知
する報知手段と、報知後に入力された処理要求に従って
工作機械の制御方法を設定する処理設定手段とを有する
ので、オペレータが安全に注意しながら、加工できると
判断すれば、はじめからやり直さずに続行できるため生
産性が向上する。
【0108】工作機械の現在位置が工作機械の停止した
停止位置の許容範囲にあるか否かを検知する検知手段
と、現在位置が許容範囲にないことを検知した場合には
そのことを報知する報知手段と、報知後に入力された処
理要求に従って工作機械の制御方法を設定する処理設定
手段とを有するので、オペレータが安全に注意しなが
ら、加工できると判断すれば、はじめからやり直さずに
続行できるため歩留まりが向上するとともに生産性が向
上する。
【0109】加工プログラムが過去に実行されたことが
あるか否かを検知する検知手段と、加工プログラムが過
去に実行されたことがないことを検知した場合はそのこ
とを報知する報知手段と、報知後に入力された処理要求
に従って工作機械の制御方法を設定する処理設定手段と
を有するので、オペレータが新規の加工プログラムの情
報に従って制御される工作機械の動作に注意しながら加
工できるため異常動作の発見が速やかに行われる。
【0110】加工プログラムが編集されたことがあるか
否かを検知する検知手段と、加工プログラムが編集され
ていることを検知した場合にはそのことを報知する報知
手段と、報知後に入力された処理要求に従って工作機械
の制御方法を設定する処理設定手段とを有するので、オ
ペレータが編集された加工プログラムの情報に従って制
御される工作機械の動作に注意しながら加工できるため
異常動作の発見が速やかに行われる。
【0111】また、処理設定手段は、処理要求に従って
工作機械の動作速度を設定するので、工作機械の動きを
確認し易くなり、異常動作の発見が容易になるとともに
発見時に速やかに停止可能となる。
【0112】さらに、処理設定手段は、処理要求に従っ
て加工プログラムを1ブロック実行する毎に一旦停止す
る動作を繰り返すシングルブロック有効処理と、停止す
ることなく連続して動作させるシングルブロック無効処
理とのいずれかを選択するので、。プログラムの内容と
工作機械の動き対比し易くなり、プログラムミスによる
異常動作の発見が容易になるとともに発見時に速やかに
停止可能となる。
【0113】開始予定位置と許容偏差から許容範囲を求
めるステップと、現在位置が許容範囲にあるか否かを検
知する検知ステップと、現在位置が許容範囲にないと検
知された場合はそのことを報知する報知ステップと、報
知後に入力された処理要求に従って工作機械の制御方法
を設定する処理設定ステップとを有するので、オペレー
タが安全に注意しながら、加工できると判断すれば、は
じめからやり直さずに続行できるため生産性が向上す
る。
【0114】停止位置と許容偏差から許容範囲を求める
ステップと、現在位置と許容範囲にあるか否かを検知す
る検知ステップと、現在位置が許容範囲にないと検知さ
れた場合はそのことを報知する報知ステップと、報知後
に入力された処理要求に従って工作機械の制御方法を設
定する処理設定ステップとを有するので、オペレータが
安全に注意しながら、加工できると判断すれば、はじめ
からやり直さずに続行できるため歩留まりが向上すると
ともに生産性が向上する。
【0115】加工プログラムが過去に実行されたか否か
を判定する判定ステップと、加工プログラムが過去に実
行されていないと判定された場合はそのことを報知する
報知ステップと、報知後に入力された処理要求に従って
工作機械の制御方法を設定する処理設定ステップとを有
するので、オペレータが新規の加工プログラムの情報に
従って制御される工作機械の動作に注意しながら加工で
きるため異常動作の発見が速やかに行われる。
【0116】また、判定ステップは、過去に実行された
ときに記憶された加工プログラム名と入力されたプログ
ラム名とを比較することで加工プログラムが過去に実行
されたか否かを判定するので、過去に正常に実行された
加工プログラムだけが記憶されることになり信頼性が高
まる。
【0117】加工プログラムが編集されているか否かを
判定する判定ステップと、加工プログラムが編集されて
いると判定された場合はそのことを報知する報知ステッ
プと、報知後に入力された処理要求に従って工作機械の
制御方法を設定する処理設定ステップとを有するので、
オペレータが編集された加工プログラムの情報に従って
制御される工作機械の動作に注意しながら加工できるた
め異常動作の発見が速やかに行われる。
【0118】また、判定ステップは、プログラムの各々
のブロック編集完了時にプログラムに付加されている編
集済み情報の有無により編集されているか否かを判定す
るので、編集されているブロックだけ制御方法を変更で
きるため生産性をを圧迫することを極力押さえることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】この発明のNCシステムファイルにおける加工
プログラム毎の情報の詳細である。
【図3】この発明の実施の形態1による加工開始制御の
フローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2による加工再開制御の
フローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態3による実行実績に応じ
た加工制御のフローチャートである。
【図6】この発明のオーバライドやシングルブロック制
御加工の解除処理のフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態3による正常に実行完了
した加工プログラム番号を登録する処理のフローチャー
トである。
【図8】この発明の実施の形態3による実行済加工プロ
グラム番号を一括して選び出す処理のフローチャートで
ある。
【図9】この発明の実施の形態4による加工プログラム
の編集時に編集済ブロックに編集情報を付加する処理の
フローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態4による加工プログラ
ムの編集ブロックを特定する処理のフローチャートであ
る。
【図11】この発明の実施の形態4による編集された加
工プログラム運転制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 命令処理手段、 2 制御プログラム記憶手段、
3 工作機械、 4機械制御信号入出力手段、 5 デ
ータ記憶メモリ、 6 NC情報記憶手段、7 制御パ
ラメータ記憶手段、 8 制御情報記憶手段、 9 加
工プログラム記憶手段、 10 サーボデータ入出力手
段、 11 操作情報入出力手段、12 NC操作盤、
13 プログラム入力手段。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された加工プログラムの情報に従い
    工作機械を制御する制御装置において、前記工作機械の
    現在位置が開始予定位置の許容範囲にあるか否かを検知
    する検知手段と、前記現在位置が前記許容範囲にないこ
    とを検知した場合にはそのことを報知する報知手段と、
    前記報知後に入力された処理要求に従って前記工作機械
    の制御方法を設定する処理設定手段とを有することを特
    徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 入力された加工プログラムの情報に従い
    工作機械を制御する制御装置において、前記工作機械の
    現在位置が前記工作機械の停止した停止位置の許容範囲
    にあるか否かを検知する検知手段と、前記現在位置が前
    記許容範囲にないことを検知した場合にはそのことを報
    知する報知手段と、前記報知後に入力された処理要求に
    従って前記工作機械の制御方法を設定する処理設定手段
    とを有することを特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】 入力された加工プログラムの情報に従い
    工作機械を制御する制御装置において、前記加工プログ
    ラムが過去に実行されたことがあるか否かを検知する検
    知手段と、前記加工プログラムが過去に実行されたこと
    がないことを検知した場合はそのことを報知する報知手
    段と、前記報知後に入力された処理要求に従って前記工
    作機械の制御方法を設定する処理設定手段とを有するこ
    とを特徴とする制御装置。
  4. 【請求項4】 入力された加工プログラムの情報に従い
    工作機械を制御する制御装置において、前記加工プログ
    ラムが編集されたことがあるか否かを検知する検知手段
    と、前記加工プログラムが編集されていることを検知し
    た場合にはそのことを報知する報知手段と、前記報知後
    に入力された処理要求に従って前記工作機械の制御方法
    を設定する処理設定手段とを有することを特徴とする制
    御装置。
  5. 【請求項5】 処理設定手段は、処理要求に従って前記
    工作機械の動作速度を設定することを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれかに記載の制御装置。
  6. 【請求項6】 処理設定手段は、処理要求に従って加工
    プログラムを1ブロック実行する毎に一旦停止する動作
    を繰り返すシングルブロック有効処理と、停止すること
    なく連続して動作させるシングルブロック無効処理との
    いずれかを選択することを特徴とする請求項1から請求
    項5のいずれかに記載の制御装置。
  7. 【請求項7】 入力された加工プログラムの情報に従い
    工作機械を制御する制御方法において、開始予定位置と
    許容偏差から許容範囲を求めるステップと、現在位置が
    前記許容範囲にあるか否かを検知する検知ステップと、
    前記現在位置が前記許容範囲にないと検知された場合は
    そのことを報知する報知ステップと、前記報知後に入力
    された処理要求に従って前記工作機械の制御方法を設定
    する処理設定ステップとを有することを特徴とする制御
    方法。
  8. 【請求項8】 入力された加工プログラムの情報に従い
    工作機械を制御する制御方法において、停止位置と許容
    偏差から許容範囲を求めるステップと、現在位置が前記
    許容範囲にあるか否かを検知する検知ステップと、前記
    現在位置が前記許容範囲にないと検知された場合はその
    ことを報知する報知ステップと、前記報知後に入力され
    た処理要求に従って前記工作機械の制御方法を設定する
    処理設定ステップとを有することを特徴とする制御方
    法。
  9. 【請求項9】 入力された加工プログラムの情報に従い
    工作機械を制御する制御方法において、前記加工プログ
    ラムが過去に実行されたか否かを判定する判定ステップ
    と、前記加工プログラムが過去に実行されていないと判
    定された場合はそのことを報知する報知ステップと、前
    記報知後に入力された処理要求に従って前記工作機械の
    制御方法を設定する処理設定ステップとを有することを
    特徴とする制御方法。
  10. 【請求項10】 判定ステップは、過去に実行されたと
    きに記憶された加工プログラム名と入力されたプログラ
    ム名とを比較することで加工プログラムが過去に実行さ
    れたか否かを判定することを特徴とする請求項9記載の
    制御方法。
  11. 【請求項11】 入力された加工プログラムの情報に従
    い工作機械を制御する制御方法において、加工プログラ
    ムが編集されているか否かを判定する判定ステップと、
    前記加工プログラムが編集されていると判定された場合
    はそのことを報知する報知ステップと、前記報知後に入
    力された処理要求に従って前記工作機械の制御方法を設
    定する処理設定ステップとを有することを特徴とする制
    御方法。
  12. 【請求項12】 判定ステップは、プログラムの各々の
    ブロック編集完了時にプログラムに付加されている編集
    済み情報の有無により編集されているか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
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