JP2002091118A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2002091118A
JP2002091118A JP2000279686A JP2000279686A JP2002091118A JP 2002091118 A JP2002091118 A JP 2002091118A JP 2000279686 A JP2000279686 A JP 2000279686A JP 2000279686 A JP2000279686 A JP 2000279686A JP 2002091118 A JP2002091118 A JP 2002091118A
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JP2000279686A
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English (en)
Inventor
Tadayuki Kajiwara
忠之 梶原
Junichi Tanizaki
淳一 谷崎
Masaya Shimada
雅也 嶋田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写ベルトの厚みムラで発生するトナー
像の位置ずれを低減する。 【解決手段】 中間転写ベルト上に形成されたレジスト
パターンを検出するパターン検出手段14a,14b
と、パターン検出手段14a,14bによる中間転写ベ
ルト上のレジストパターンの位置ずれ情報から算出され
た位置ずれの平均値を元にして複数の画像ステーション
で形成されたトナー画像における中間転写ベルト上の転
写領域での位置ずれの平均値が最小になるように複数の
露光手段による画像形成タイミングを調整する画像形成
タイミング制御手段33とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の感光体を有
する電子写真方式のカラー画像形成装置に関し、特に、
感光体上に形成された各色トナー像の位置ずれを検出
し、これらを記録媒体上に正確に位置合わせをして転写
を行う技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真技術を採用したカラー画
像形成装置においては、像担持体としての感光体を帯電
手段により帯電し、帯電された感光体に画像情報に応じ
た光照射を行って潜像を形成し、この潜像を現像手段に
よって現像し、現像されたトナー像をシート材等の記録
媒体に転写して画像を形成することが行われている。
【0003】一方、画像のカラー化にともなって、この
ような一連の画像形成プロセスが展開される画像ステー
ションを複数備えておき、シアン像、マゼンタ像、イエ
ロー像、好ましくはブラック像の各色像をそれぞれの像
担持体に形成し、各像担持体の転写位置にてシート材に
各色像を重ねて転写することによりフルカラー画像を形
成するタンデム方式のカラー画像形成装置も提案されて
いる。このようなタンデム方式のカラー画像形成装置
は、各色ごとにそれぞれの画像形成部を有するため、高
速化に有利である。
【0004】しかしながら、このようなカラー画像形成
装置では、異なる画像形成部で形成された各画像の位置
合わせ(レジストレーション)を如何に良好に行うかの
点で問題点を有している。なぜならば、シート材等に転
写された4色の画像形成位置のずれは、最終的には位置
ずれとしてまたは色調の変化として現れてくるからであ
る。
【0005】ところで、転写画像の位置ずれの種類とし
ては、例えば図20(a),(b),(c),(d),
(e)に転写画像の位置ずれの種類を示す説明図として
示すように、転写材の移動方向(図中矢印A方向)への
位置ずれ(以下、「副走査位置ずれ」という。)(図2
0(a))、走査方向(図中矢印A方向に直交する方
向)への位置ずれ(以下、「主走査位置ずれ」とい
う。)(図20(b))、斜め方向への位置ずれ(以
下、「スキュー誤差」という。)(図20(c))、倍
率誤差のずれ(図20(d))、湾曲誤差のずれ(図2
0(e))があり、実際には上記5種類のずれが重畳し
たものが現れる。
【0006】そして、位置ずれの主原因は、図20
(a)の副走査位置ずれの場合は各画像ステーションや
走査光学系の取り付けずれ、および走査光学系内のレン
ズやミラー(図示せず)の取り付けずれによるものであ
り、図20(b)の主走査位置ずれの場合もこれと同様
である。
【0007】また、図20(c)の斜め方向への傾きず
れの主原因は画像ステーションにおける感光体ドラムの
回転軸の角度ずれ、および走査光学系の取り付け角度ず
れによるものであり、図20(d)の倍率誤差によるず
れの主原因は各走査光学系から画像ステーションの感光
体ドラムまでの光路長の誤差による走査線長さのずれに
よるものであり、図20(e)の湾曲誤差によるずれの
主原因は各走査光学系内のレンズ等の組み立てずれによ
るものである。
【0008】そこで、これら5種類のずれを補正するた
めに、予め基準となるパターン(以下、「レジストパタ
ーン」という。)を描画してこれを複数のセンサによっ
て検出(位置ずれ検出)し、その結果からずれ量を算出
し、そのずれ量に応じて各画像の位置合わせ(位置ずれ
補正)を行うことが提案されている。
【0009】以下、従来のレジストパターンの検出およ
び位置ずれ補正動作について説明する。
【0010】図21は従来のレジストパターン検出手段
(以下、「パターン検出手段」という。)の構成を示す
説明図、図22は従来における中間転写ベルト上のレジ
ストパターンとパターン検出手段との配置を示す説明
図、図23および図24は従来における中間転写ベルト
上のレジストパターンとパターン検出手段との配置とパ
ターン検出手段の出力信号とを示す説明図である。
【0011】図21に示すように、パターン検出手段1
4は、イメージセンサ(以下、「CCD」という。)5
1、ランプ等の光源52および反射光をCCD51に結
像するためのセルフォックレンズアレイ53からなる。
そして、このようなパターン検出手段14a,14b
は、図22に示すように、一列に並んだCCD51a,
51b内の画素が中間転写ベルト(以下、「中転ベル
ト」という。)12の搬送方向Aと直角に交わる線上と
なるように配置されている。そして、図示するように、
搬送方向Aに対して中転ベルト12の幅方向の2箇所の
端部付近にそれぞれ1つずつ、合計2つ配置されてい
る。
【0012】以上のような構成において、レジストパタ
ーンの検出・補正動作は、図22に示すように、予め決
められた直線や図形等のレジストパターン(例えば中転
ベルト12の搬送方向Aと直角に交わる線上に、予め決
められた間隔で各色毎にトナー像54,55,56,5
7)を形成し、パターン検出手段14a,14bにて各
色の位置ずれ(レジストずれ)を測定する。
【0013】ところで、図20(a)に示す副走査位置
ずれは、図23(a)に示すように、中転ベルト12上
の各色のレジストパターン54,55,56,57がパ
ターン検出手段内のCCD51aを通過する時間と予め
決められた設計値での時間差(ΔT1=T−T1、Tは
予め決められた設計値)と中転ベルト12の搬送速度v
より各色の位置ずれ(ΔY1=ΔT1・v)を演算する
ことにより求められる。
【0014】図20(b)に示す主走査位置ずれは、図
24(a)に示すように、中転ベルト12上の各色レジ
ストパターン54,55,56,57の走査開始位置が
パターン検出手段内のCCD51aを通過する画素位置
差(ΔX1)より各色の位置ずれを演算することにより
求められる。
【0015】図20(c)に示すスキュー誤差は、図2
3(b)に示すように、中転ベルト12上の幅方向の両
側に形成された同色のレジストパターン54,55,5
6,57がそれぞれのパターン検出手段内のCCD51
aおよびCCD51bを通過する時間差(ΔT2)と中
転ベルト12の搬送速度vより各色のスキュー誤差(Δ
Y2=ΔT2・v)を演算することにより求められる。
【0016】図20(d)に示す倍率誤差は、図24
(a),(b)に示すように、中転ベルト12上の同色
レジストパターン54,55,56,57の走査開始お
よび走査終了位置がそれぞれのパターン検出手段内のC
CD51aおよびCCD51bを通過する画素位置差
(ΔX2、ΔX1)より各色の倍率誤差(ΔX3=ΔX
2−ΔX1)を演算することにより求められる。
【0017】そして、このようにして演算された上記4
種類の位置ずれ量を基に、位置ずれ補正動作が行われ
る。
【0018】ここで、図20(a)に示す副走査位置ず
れおよび図20(b)に示す主走査位置ずれについて
は、各色の走査タイミングを調整してずれ量を補正する
(図示せず)。
【0019】また、図20(c)に示すスキュー誤差お
よび図20(d)に示す倍率誤差については、露光手段
(図示せず)内の光学系をアクチュエータ(図示せず)
で調整することにより補正する(図示せず)。
【0020】そして、図20(e)に示す湾曲誤差につ
いては、当該誤差を正確には測定することができないの
で、露光手段(図示せず)のレンズ等の組立精度をアッ
プさせることにより対処し、補正は行っていない。
【0021】以上のような構成および動作にて4色の位
置ずれ量を検出し、位置ずれ量に応じて補正する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位置ず
れの発生原因としては、上述した5種類の位置ずれ(以
下、「DC成分の位置ずれ」という。)の以外に、例え
ば、中転ベルトの回転方向の厚みムラ、駆動ローラ軸の
偏心、駆動ローラを駆動するギアの軸の偏心、感光体ド
ラム軸の偏心、感光体ドラムを駆動するギアの軸の偏心
等がある。そして、DC成分の位置ずれを補正しても、
これら回転体が回転駆動されることで各々の回転周期で
位置ずれが発生する。なお、このような回転体の回転周
期に起因する位置ずれを、以下において、「AC成分の
位置ずれ」という。
【0023】例えば、駆動ローラの偏心で発生する位置
ずれは短周期であり、シート材1ページ内に繰り返し発
生する。また、中転ベルトの厚みムラで発生する位置ず
れは長周期であり、シート材の複数ページに渡って繰り
返し発生する。
【0024】そこで、本発明は、AC成分の位置ずれの
内、中間転写ベルトの厚みムラで発生するトナー像の位
置ずれを低減することのできるカラー画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のカラー画像形成装置は、潜像が形成される
感光体および感光体に形成された潜像をトナー画像とし
て顕画化する現像手段が現像色に対応して設けられた複
数の画像ステーションと、それぞれの感光体に光を照射
して潜像を形成する複数の露光手段と、複数の画像ステ
ーションで形成された各色のトナー画像が順次重ね転写
されて合成像が形成される中間転写ベルトと、複数の画
像ステーションにより中間転写ベルト上に形成されたレ
ジストパターンを検出するパターン検出手段と、パター
ン検出手段による中間転写ベルト上のレジストパターン
の位置ずれ情報から算出された位置ずれの平均値を元に
して複数の画像ステーションで形成されたトナー画像に
おける中間転写ベルト上の転写領域での位置ずれの平均
値が最小になるように複数の露光手段による画像形成タ
イミングを調整する画像形成タイミング制御手段とを有
する構成としたものである。
【0026】これにより、所定の印刷範囲における位置
ずれの平均値が最小になるようにしているので、中間転
写ベルトの厚みムラで発生するトナー像の位置ずれを低
減することが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、潜像が形成される感光体および感光体に形成された
潜像をトナー画像として顕画化する現像手段が現像色に
対応して設けられた複数の画像ステーションと、それぞ
れの感光体に光を照射して潜像を形成する複数の露光手
段と、複数の画像ステーションで形成された各色のトナ
ー画像が順次重ね転写されて合成像が形成される中間転
写ベルトと、複数の画像ステーションにより中間転写ベ
ルト上に形成されたレジストパターンを検出するパター
ン検出手段と、パターン検出手段による中間転写ベルト
上のレジストパターンの位置ずれ情報から算出された位
置ずれの平均値を元にして複数の画像ステーションで形
成されたトナー画像における中間転写ベルト上の転写領
域での位置ずれの平均値が最小になるように複数の露光
手段による画像形成タイミングを調整する画像形成タイ
ミング制御手段とを有するカラー画像形成装置であり、
所定の印刷範囲における位置ずれの平均値が最小になる
ようにしているので、中間転写ベルトの厚みムラで発生
するトナー像の位置ずれを低減することが可能になると
いう作用を有する。
【0028】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図19を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0029】図1は本発明の一実施の形態におけるカラ
ー画像形成装置の構成を示す概略図、図2は本発明の一
実施の形態のカラー画像形成装置における駆動ローラと
中間転写ベルトとの関係を示す説明図、図3は本発明の
一実施の形態のカラー画像形成装置における中間転写ベ
ルトの厚み変動を示すグラフ、図4は本発明の一実施の
形態のカラー画像形成装置における中間転写ベルトの厚
み変動と速度変動との関係を示すグラフ、図5は本発明
の一実施の形態のカラー画像形成装置における2つの感
光体ドラムと中間転写ベルトとの位置関係を示す説明
図、図6は本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
において中間転写ベルトが理想的な速度で移動したとき
の2色のトナー像の位置関係を示す説明図、図7は本発
明の一実施の形態のカラー画像形成装置において中間転
写ベルトの速度が変動したときの2色のトナー像の位置
関係を示す説明図、図8は本発明の一実施の形態のカラ
ー画像形成装置における2色間の位置ずれを中間転写ベ
ルト1周分について示すグラフ、図9は本発明の一実施
の形態のカラー画像形成装置における連続印刷時の中間
転写ベルト上の用紙の位置と位置ずれとの関係を示す説
明図、図10は本発明の一実施の形態のカラー画像形成
装置における中転ベルトの固定位置で連続印刷を行った
ときの中転ベルト上の用紙の位置と位置ずれとの関係を
示す説明図、図11は本発明の一実施の形態のカラー画
像形成装置におけるトナー像の形成状態を示す説明図、
図12は本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おける回路構成を示すブロック図、図13は本発明の一
実施の形態のカラー画像形成装置における中間転写ベル
トのホームとホームセンサとの位置関係および中間転写
ベルト上のレジストパターンの配置を示す説明図、図1
4は本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置におけ
る位置ずれ量演算手段に入力される信号を示す説明図、
図15は本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おける基準色と他色との位置関係を示す説明図、図16
は本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置における
レジストパターン幅のカウントとCPUに対する割り込
みの様子を示す説明図、図17は本発明の一実施の形態
のカラー画像形成装置におけるCPU内部の記憶手段に
記憶される中間転写ベルトの位置情報と位置ずれ量との
関係を示す説明図、図18は本発明の一実施の形態のカ
ラー画像形成装置における補正時の垂直同期信号の変化
の様子を示す説明図、図19は本発明の一実施の形態の
カラー画像形成装置における2つの感光体ドラムと中間
転写ベルト上の2色のトナー像との位置関係を示す説明
図である。
【0030】図1において、カラー画像形成装置には4
つの画像形成ステーション1a,1b,1c,1dが配
置され、各画像形成ステーション1a,1b,1c,1
dは像担持体としての感光体ドラム(感光体)2a,2
b,2c,2dをそれぞれに有し、その回りには、感光
体ドラム2a,2b,2c,2dの表面を一様に帯電さ
せる帯電手段3a,3b,3c,3d、静電潜像を顕像
化する現像手段4a,4b,4c,4d、残留トナーを
除去するクリーニング手段5a,5b,5c,5d、画
像情報に応じた光を各々の感光体ドラム2a,2b,2
c,2dに照射する走査光学系の露光手段6a,6b,
6c,6d、転写手段7を構成する中間転写ベルト(以
下、「中転ベルト」という。)12にトナー像を転写す
る転写手段8a,8b,8c,8dがそれぞれ配置され
ている。
【0031】ここで、画像形成ステーション1a,1
b,1c,1dではそれぞれイエロー画像、マゼンタ画
像、シアン画像、ブラック画像が形成され、露光手段6
a,6b,6c,6dからは、イエロー画像、マゼンタ
画像、シアン画像、ブラック画像に対応した走査光であ
る露光光9a,9b,9c,9dが出力される。
【0032】各画像形成ステーション1a,1b,1
c,1dを通過する態様で、感光体ドラム2a,2b,
2c,2dの下方にはローラ10,11により支持され
た無端ベルト状の中転ベルト12が配置されており、矢
印A方向へ周回動する。
【0033】また、中転ベルト12に対面して、レジス
トパターン発生手段(図示せず)からのレジストパター
ンを検出するパターン検出手段14が配置されており、
さらに、パターン検出手段14からの検出結果に基づい
て各色相互間の位置ずれ量を算出する位置ずれ量演算手
段15が設けられている。パターン検出手段14は、中
転ベルト12の幅方向の両側に配置されている。
【0034】なお、給紙カセット16に収納されている
シート材17は、給紙ローラ18により給紙され、シー
ト材転写ローラ19、定着手段20を経て排紙トレー
(図示せず)に排出される。
【0035】以上のような構成のカラー画像形成装置で
は、まず画像ステーション1dにおいて、帯電手段3d
および露光手段6d等を用いた公知の電子写真プロセス
手段により感光体ドラム2d上に画像情報であるブラッ
ク成分色の潜像が形成される。その後、現像手段4dで
ブラックトナーを有する現像材によりブラックトナー像
として可視像化され、転写手段8dで中転ベルト12に
ブラックトナー像が転写される。
【0036】一方、ブラックトナー像が中転ベルト12
に転写されている間に、画像ステーション1cでシアン
成分色の潜像が形成され、現像手段4cでシアントナー
によるシアントナー像が可視像化されてこれが転写手段
8cにて転写され、先に中転ベルト12上に転写された
ブラックトナー像と重ね合わされる。
【0037】以下、マゼンタトナー像、イエロートナー
像についても同様にして画像形成が行われ、中転ベルト
12上に4色のトナー像の重ね合わせが終了すると、給
紙ローラ18により給紙カセット16から給紙された紙
等のシート材17上にシート材転写ローラ19によって
4色のトナー像が一括転写搬送され、定着手段20で加
熱定着され、シート材17上にフルカラー画像が得られ
る。
【0038】なお、転写が終了したそれぞれの感光体ド
ラム2a,2b,2c,2dはクリーニング手段5a,
5b,5c,5dで残留トナーが除去され、引き続き行
われる次の像形成に備えられ、印字動作は完了する。
【0039】ここで、図2において、中転ベルト12の
速度が駆動ローラ10の直径R1の半分と中転ベルト1
2の厚みR2の半分を足した位置Pで決まるとすると、
中転ベルト12の速度V1は(1)式で表される。
【0040】 V1=(1/2)×(R1+R2)×ω1・・・(1) (R1:駆動ローラの半径、R2:中転ベルトの厚みの
半分、ω1:駆動ローラ10の角速度) ここで、中転ベルト12は150μm程度の厚さを有す
るが、この厚みを一定に管理するのは製造上の理由から
非常に難しく、このため、数十μm程度の厚みむらが発
生する。そして、この厚みむらが、例えば図3に示すよ
うに、ベルトの厚みの幅R2に対してベルト1周分に渡
りサイン波状に最大±r2振れているとすると、中転ベ
ルト12の1周分の厚み変動R2’は下式のようにな
る。
【0041】 R2’=(1/2)×(R2+r2×sinω2t)・・・(2) (ω2:中転ベルトの角速度) (2)式のR2’を(1)式のR2に代入すると、厚み
が変動したときの中転ベルト12の速度変動V1’は次
式のようになる。
【0042】 V1’=(1/2)×(R1+R2+r2×sinω2t)×ω1 =(1/2)×(R1+R2)×ω1 +((1/2)×r2×ω1)×sinω2t =V1+v2×sinω2t・・・(3) (v2:偏心量r2で決まる最大速度) つまり、中転ベルト12に厚みむらがあると、中転ベル
ト12の速度は中転ベルト12の周期で変動することに
なる(図4参照)。
【0043】中転ベルト12が速度V1’でt時間移動
する距離Lb’は(4)式で表される。
【0044】 Lb’=V1’×t=∫t(V1+v2×sinω2t)dt =V1×t+(v2/ω2)×[−cosω2t]t =V1×t+r2×[−cosω2t]t・・・(4) ここで、V1×t=Lb、r2×[−cosω2t]t
=ΔLbとおくと(4)式は(5)式になる。
【0045】Lb’=Lb+ΔLb・・・(5) これは、中転ベルト12のt時間に移動する距離Lb’
が、一定速度V1で移動したときの距離Lbに中転ベル
ト12の厚み変動分r2により変動する移動距離ΔLb
を加算した値であることを意味している。
【0046】次に、例として感光体ドラム2c,2dの
2色間での色重ねについて考える。
【0047】図5に示すように、露光手段6dによる感
光体ドラム2dへの露光位置2deから感光体ドラム2
cと中転ベルト12の接線c−c’までの距離L2d
は、 L2d=Ldr+L1・・・(6) (Ld:感光体ドラム2c、2dの半周の距離、L1:
接線c−c’と接線d−d’間の距離) であり、露光手段6cによる感光体ドラム2cへの露光
位置2ceから感光体ドラム2cと中転ベルト12の接
線c−c’までの距離L2cは、 L2c=Ldr・・・(7) である。
【0048】また、図6に示すように、感光体ドラム2
dと中転ベルト12の接線d−d’で中転ベルト12に
転写されたトナー像は、中転ベルト12が理想的な速度
V1で移動していれば、L1離れた感光体ドラム2cと
中転ベルト12の接線c−c’までは式(6)で表すよ
うにΔt時間で到達する。
【0049】Δt=L1/V1・・・(8) つまり、感光体ドラム2c,2dそれぞれの露光開始位
置から感光体ドラム2cと中転ベルト12の接線c−
c’までの距離L2c,L2dの差は、Ldrが共通で
あることからL1となり、露光手段6cによる感光体ド
ラム2cへの露光開始タイミングを、露光手段6dによ
る感光体ドラム2dへの露光開始タイミングよりL1に
要する時間Δtだけ遅らせれば、感光体ドラム2cで形
成されたトナー像が感光体ドラム2cと中転ベルト12
の接線まで到達したときに、感光体ドラム2dで形成さ
れたトナー像が中転ベルト12の移動により感光体ドラ
ム2cと中転ベルト12の接線c−c’まで到達するた
め、2色を重ねることができる。
【0050】ところが、図7に示すように、中転ベルト
12の厚みむらにより中転ベルト12の速度が変動して
速度V1’で移動しているとすると、感光体ドラム2d
と中転ベルト12の接線d−d’で中転ベルト12に転
写されたトナー像は、Δt時間後に感光体ドラム2cと
中転ベルト12の接線c−c’上にあるとは限らず、例
えばΔL1分過ぎていたり、ΔL1分遅れていたりす
る。これは、式(4)および式(5)のLbをL1に、
tをΔtに置きかえると、式(9)および式(10)に
なることから説明できる。
【0051】 L1’=V1’×Δt=V1×t+r2×[−cosω2t]t・・・(9) L1’=L1+ΔL1・・・(10) つまり、感光体ドラム2cで形成されたトナー像が感光
体ドラム2cと中転ベルト12の接線c−c’まで到達
したときに、感光体ドラム2dで形成されたトナー像は
感光体ドラム2cと中転ベルト12の接線c−c’上に
あるとは限らず、これが2色の位置ずれの原因となる。
【0052】以上の説明により、中転ベルト12に厚み
むらがあると位置ずれが発生することが分かる。
【0053】図8では、中転ベルト12が1周する過程
において、中転ベルト12の速度変動V1’に応じて感
光体ドラム2d,2c間の位置ずれが−ΔL〜+ΔLま
で変化する様子が分かる。
【0054】また、中転ベルト12の1周分の長さは本
実施の形態においては約1100mmあり、この長さは
A4サイズの用紙を連続で印刷した場合、約3枚分に相
当する。この長さ関係で連続印刷をした場合、図9に示
すように、各用紙毎に発生する位置ずれの様子が違って
くる。そして、各用紙毎に発生する位置ずれの平均値
A、B、C、D、E、Fを求めると式(11)のように
なり、式(12)から、それぞれ異なった平均値である
ことが分かる。
【0055】 1枚目:A=(1a+2a+3a+4a)/4・・・(11) 2枚目:B=(1b+2b+3b+4b)/4 3枚目:C=(1c+2c+3c+4c)/4 4枚目:D=(1d+2d+3d+4d)/4 5枚目:E=(1e+2e+3e+4e)/4 6枚目:F=(1f+2f+3f+4f)/4 A≠B≠C≠D≠E≠F・・・(12) ここで、印刷毎に位置ずれの平均値が違う場合には、そ
れぞれの印刷において位置ずれの平均値が最小になるよ
うな補正が必要となる。しかし、これを実現するために
は、中転ベルト12の1周に渡って、中転ベルト12の
絶対位置と位置ずれの関係をあらかじめ収集し、実際に
印刷される中転ベルト12上の位置を予測しながら位置
ずれの平均値を計算し、平均値を最小にするような補正
をする必要がある。
【0056】ここでは、以下で詳細に説明するように、
中転ベルト12上に印刷する位置を固定し、固定された
印刷範囲における位置ずれの平均値をあらかじめ計算し
ておき、固定位置に応じた補正を行おうというものであ
る。
【0057】図10に中転ベルト12上の印刷位置を固
定して連続印刷を行ったときの印刷位置と位置ずれの関
係を示す。図示するように、印刷位置が同じである1枚
目と3枚目、2枚目と4枚目の位置ずれは同じものとな
っている。また、1枚目と3枚目、2枚目と4枚目の固
定位置における位置ずれの平均値I、Jは式(13)の
ようになる。
【0058】 1枚目・3枚目:I=(1i+2i+3i+4i)/4・・・(13) 2枚目・4枚目:J=(1i+2i+3i+4i)/4 また、図11に、各位置ずれの平均値I、Jが最小にな
るような補正を行い、固定位置での連続印刷を行ったと
きの様子を示す。図11から分かるように、補正前と補
正後の位置ずれの最大値は下記(14)式の関係とな
り、各印刷内での位置ずれが低減されていることが分か
る。
【0059】|x1|>|x2|・・・(14) 以下、位置ずれの検出および補正を行う際の動作につい
て説明する。
【0060】図12に示すように、本実施の形態のカラ
ー画像形成装置は、中転ベルト12のホーム位置を検出
する中転ベルトホームセンサ21、中転ベルト12の進
行方向の両端に設置されたパターン検出手段14a,1
4b、位置ずれ量を算出する位置ずれ量演算手段15、
画像処理手段31aを有するパソコン等の画像処理部で
あるホストコンピュータ31、レジストパターンを発生
するパターン発生手段32、画像処理手段31aとパタ
ーン発生手段32から送られてくる画像データを選択し
て所定のタイミングで露光手段6a,6b,6c,6d
に転送する画像形成タイミング制御手段33、それぞれ
の露光手段6a,6b,6c,6dを駆動する露光駆動
手段34a,34b,34c,34d、および装置全体
の動作制御を行うCPU(位置ずれ補正手段)30を備
えている。
【0061】このようなカラー画像形成装置において、
CPU30は電源ON時あるいは図示しない装置の開閉
カバーがアクセスされた後にイニシャル動作を開始す
る。
【0062】イニシャル動作開始後、中転ベルト12の
移動により、図13で示す中転ベルト12のホーム位置
穴22が中転ベルト12の中転ベルトホームセンサ13
を通過する。
【0063】このとき、図12の信号ラインaには図1
4のaで示すホーム信号が発生し、後述する画像形成タ
イミング制御手段33に入力される。また、これと同時
に、画像形成タイミング制御手段33からCPU30に
対してホーム信号の割り込みが発生する。
【0064】これを受けて、CPU30はパターン発生
手段32に指示を出し、Ta1時間経過後に先頭のレジ
ストパターン1i−kがパターン検出手段14に検出さ
れるタイミングでレジストパターンデータの発生を開始
し、以降1i−c、1i−k、1i−m・・・とレジス
トパターンデータを発生させる。また、Tb1時間経過
後には1j−k、1j−c、1j−k、1j−mの順で
パターン検出手段14に検出されるようにパターン発生
手段32に指示し、レジストパターンデータを発生させ
る。
【0065】画像形成タイミング制御手段33はパター
ン発生手段32で発生したレジストパターンデータを順
次受け取り、これを一定のタイミングで各色の露光手段
6a、6b、6c、6dに対応する露光駆動手段34
a、34b、34c、34dに転送する。これにより、
露光手段6a、6b、6c、6dによる露光で感光体ド
ラム2a、2b、2c、2d上に各色のレジストパター
ン潜像が形成され、現像手段4a、4b、4c、4dに
よる現像により各色のレジストパターン潜像はトナー像
として可視化され、転写手段8a、8b、8c、8dに
より中転ベルト12に順次転写される。
【0066】以上の動作により、図13に示すように、
中転ベルト12上の先頭のレジストパターン1i−kは
ホーム位置穴22よりl1の距離に転写され、以降1i
−c、1i−k、1i−m・・・と続き、さらに、ホー
ム位置穴22よりl2の距離にレジストパターン1j−
kが転写され、1j−c、1j−k、1j−m・・・と
続いて転写される。
【0067】中転ベルト12のホーム位置穴22が中転
ベルトホームセンサ13に検出されてからTa1時間経
過すると最初のレジストパターンがパターン検出手段1
4a、14bを通過し始め、信号bにはパターン検出手
段14a,14bにより検出されたレジストパターンが
発生する。このレジストパターンを図14に示す。信号
bは図12におけるパターン検出手段14a、14bか
らの出力信号b1、b2であり、共に位置ずれ量演算手
段15に入力されている。また、位置ずれ量演算手段1
5には、図示しないクロック発生手段より図14で示す
クロック信号cが入力されており、画像形成タイミング
制御手段33には図12中のKの露光駆動手段34aが
発生する水平同期信号dが入力されている。
【0068】位置ずれ量演算手段15にパターン信号b
1、b2が入力されると、位置ずれ量演算手段15は、
図15に示すように、基準色(本装置ではK)と他の色
のパターン(本装置ではC、M、Y)幅Val1、Va
l2および基準色と他の色のパターン間隔Blk1をク
ロック信号cによりカウントする。そして、CPU30
はVal1、Val2、Blk1を取り込み、下式で示
すように、基準色に対する他色の位置ずれ量Zを演算
し、内部の記憶手段に記憶する。
【0069】 Z={(Val1+Val2)/2+Blk1}−CONST・・・(15) (CONSTは理論) 以下、図14のタイムチャートを使って具体的に説明す
る。
【0070】画像形成タイミング制御手段33は、中転
ベルト12のホーム信号aが入力されると水平同期信号
dのカウントをリセットし、水平同期信号dのカウント
を再スタートする。
【0071】ホーム信号aの入力からTa1時間経過
後、1iのパターンセットK−Cが信号線b1、b2に
現れ始める。位置ずれ量演算手段15はパターン信号b
1、b2の変化点(立ち上がりエッジ)を検出し、ク
ロック信号cによるカウントを開始する。
【0072】位置ずれ量演算手段15は、次の変化点
(立ち下がりエッジ)を検出したときにカウントを終
了し、割り込み信号をCPU30に対して発生させる。
CPU30は、割り込みが発生すると最初のカウント値
(Val1)を内部に取り込む。また、割り込みの発生
と同時に、位置ずれ量演算手段15は次のカウントを開
始し、次の変化点(立ち上がりエッジ)でCPU30
はカウント値(Blk1)を取り込む。さらに、位置ず
れ量演算手段15は次のカウントを開始し、次の変化点
(立ち下がりエッジ)でCPU30はカウント値(V
al2)を取り込み、カウント値の取り込みを完了す
る。
【0073】CPU30は、取り込んだ3つのカウント
値Val1、Blk1、Val2から基準色に対する他
色の位置ずれ量Zを演算し、CPU30内部の記憶手段
に記憶する。
【0074】これら一連の手順により1iのパターンセ
ットK−Cの演算と記憶手段への取り込みが完了する。
【0075】次に、ホーム信号aの入力からTa2時間
経過後、図13および図14に示すように、1iのパタ
ーンセットK−Mの最初の変化点(立ち上がりエッジ
)が検出される。位置ずれ量演算手段15はクロック
信号cのカウントを開始し、次の変化点(立ち下がりエ
ッジ)を検出したときにカウントを終了し、CPU30
はカウント値(Val1)を内部に取り込む。
【0076】以下、1iのパターンセットK−Cと同様
の手順によりCPU30はカウント値Blk1、Val
2を内部に取り込み、位置ずれ量Zを演算して記憶手段
に記憶する。
【0077】これら一連の手順により1iのパターンセ
ットK−Mの演算と記憶手段への取り込みが完了する。
【0078】以上の動作をの1iのパターンセットK−
Y、2iのパターンセットK−C、・・・と繰り返し、
1i、2i、3i、4iのパターンセットの位置ずれ量
の取り込みを完了する。
【0079】さらに、ホーム信号aの入力からTb1時
間経過後、1jのパターンセットK−Cの最初の変化点
が検出される。
【0080】以降、前述した動作と同様の動作により、
CPU30は1j、2j、3j、4jのパターンセット
の位置ずれ量を取り込み、全てのパターンの取り込みを
完了する。
【0081】図17は、CPU30の記憶手段に記憶さ
れているKに対するC、M、Yの位置ずれ量Zを並べた
ものである。
【0082】全ての検出動作が完了すると、CPU30
は全ての駆動系をストップし、イニシャル動作を終了す
る。
【0083】次に印刷動作について説明する。
【0084】装置内のホストコンピュータ31から印刷
準備の指示がくると、CPU30は4つの画像形成ステ
ーション1a、1b、1c、1dの駆動系(図示せず)
や、中転ベルト12の駆動系、定着手段の駆動系などに
指示し、4つの画像形成ステーション1a、1b、1
c、1d、中転ベルト12、定着手段の駆動を開始す
る。同時にCPU30は、図示しない高圧手段に指示し
て4つの画像形成ステーション1a、1b、1c、1d
の画像形成が可能な状態にする。
【0085】中転ベルト12の走行が安定し、図1の定
着手段20が印刷可能温度に達すると、CPU30は装
置内のホストコンピュータ31に対し印刷準備完了の信
号を返す。これを受けてホストコンピュータ31はCP
U30に対し印刷開始の指示を出す。
【0086】CPU30は、図18に示すように、中転
ベルト12のホーム信号aを検出すると、画像形成タイ
ミング制御手段33に印刷起動信号fを出力する。画像
形成タイミング制御手段33は、印刷起動信号fを起点
として、画像処理手段31aに対してT3、T4、T
5、T6時間後に垂直同期信号g−k、g−c、g−
m、g−yを発生させ、同時に、水平同期信号d、およ
び図示しないクロック信号を出力する。画像処理手段3
1aは垂直同期信号g−k、g−c、g−m、g−yが
アクティブな期間中、水平同期信号、クロック信号に同
期してK、C、M、Yの画像信号を出力する。画像形成
タイミング制御手段33はK、C、M、Yの画像信号を
露光駆動手段34a、34b、34c、34dに転送
し、露光手段6a、6b、6c、6dによって画像形成
ステーション1a、1b、1c、1dへの画像形成が行
われる。
【0087】以下、印刷起動信号fを起点として、垂直
同期信号g−k、g−c、g−m、g−yをONするま
での詳細なタイミングについて説明する。
【0088】画像形成タイミング制御手段33による垂
直同期信号g−k、g−c、g−m、g−yのタイミン
グ制御はすべて水平同期信号dに同期して行う。
【0089】つまり、前述した時間T3、T4、T5、
T6は水平同期信号dの1周期の時間の倍数となってい
る。また、垂直同期信号g−k、g−c、g−m、g−
yは、印刷起動信号fを起点として、T3時間カウント
後にg−kがONし、続いてg−kのONタイミングを
起点としてT4時間カウント後にg−cがONする。以
下g−m、g−yが、g−kのONタイミングを起点と
してT5、T6時間カウント後にONする。T3、T
4、T5、T6の時間はCPU30から画像形成タイミ
ング制御手段33に対して印刷起動信号fを出力する前
にCPU30によって計算され、画像形成タイミング制
御手段33の内部レジスタ(図示せず)に設定される。
【0090】以下、時間T3、T4、T5、T6の計算
内容について説明する。
【0091】印刷する画像は、レジストパターン検出時
に中転ベルト12上にパターンを転写した領域i、jと
ほぼ同じ領域に印刷する必要がある。前記したように、
Ta1はホームセンサ13を検出してから先頭のレジス
トパターン1i−kをパターン検出手段14により検出
するまでにかかる時間であり、画像形成ステーション1
dにより先頭のレジストパターン1i−kの露光を開始
してから、パターン検出手段14に検出されるまでにか
かる時間をTdbとすると、ホームセンサ13を検出し
て露光手段6dにより露光を開始するまでの時間Tは下
式により求められる。
【0092】T=Ta1−Tdb・・・(16) また、ホームセンサ13を検出して画像形成タイミング
制御手段33に印刷起動信号fを出力するまでの時間を
Tc1とすると、T3は以下の式より求められる。
【0093】 T3=T−Tc1=Ta1−Tdb−Tc1・・・(17) 時間T4、T5、T6は各感光体ドラム2a、2b、2
c、2d間の距離を考慮して下記の値が用意されてい
る。
【0094】T4=L/l・・・(18) T5=L/l×2 T6=L/l×3 (L=感光体ドラム2c、2d間の距離=感光体ドラム
2b、2c間の距離=感光体ドラム2a、2b間の距
離、l=水平同期信号の1ライン分の走査幅) ここで、K−Y、K−M、K−C間の位置ずれがない場
合は、上記のタイミングで印刷を行えば中転ベルト12
上で各色のトナーは重なり合うことになる。しかし、位
置ずれがある場合は上記タイミングで印刷しても重なり
合わないため、次のような補正が必要となる。
【0095】T3はKのトナー像の露光タイミングであ
り、位置ずれ測定時の基準となっているため、常に固定
である。デフォルトのT4のタイミングで垂直同期信号
g−cを出力した場合、Cのトナー像が中転ベルト12
と感光体ドラム2dとの接線まで到達したときに発生す
ると予測されるKのトナー像との位置ずれ量は、CPU
30内部の記憶手段にあらかじめ記憶されているKに対
するCの位置ずれ量の関係から判断できる。図18はC
PU30内部の記憶手段に記憶されているK−C間の位
置ずれ量を表した図であるが、これから、1iの位置で
のK−C間の位置ずれ量はZ1i(K−C)であること
が分かる。
【0096】ここで、例えば、Z1i(K−C)=+8
5μmであったとすると、K、Cのトナー像の位置関係
は図19で示す位置関係になる。図19から分かるよう
に、Cのトナー像が中転ベルト12と感光体ドラム2d
との接線の位置で中転ベルト12上に転写されたとき
に、中転ベルト12上のKのトナー像は85μm先に進
んでいることになる。
【0097】また、2i、3i、4iにおける位置ずれ
量はそれぞれZ2i(K−C)、Z3i(K−C)、Z
4i(K−C)で、1iとはそぞれ違う値となってい
る。
【0098】ここで、最初の印刷範囲におけるK−C間
の4個の位置ずれ量1i、2i、3i、4iの平均を求
めると以下のようになる。
【0099】 Zi1〜4(K−C)ave=(Z1i(K−C)+Z2i(K−C)+Z3 i(K−C)+Z4i(K−C))/4・・・(19) ここで、Zi1〜4(K−C)ave=+150μmだ
とすると、印刷範囲全体において平均的にCのトナー像
がKのトナー像より+150μm遅れていることにな
る。
【0100】したがって、Kのトナー像とCのトナー像
との位置を平均的に合わせるためには、Cのトナー像を
書き始めるタイミングをT4に対して150μm分早く
すればよい。
【0101】ここで、本装置の垂直方向の解像度、つま
り水平同期信号の1ラインの単位が600dpi(1ラ
インの幅が42.3μm)であるとすると、150μm
は600dpi換算で約4ライン分に相当するため、 4≒150/42.3(1ライン/600dpi)・・・(20) 4dotの補正が必要となる。
【0102】補正するためのT4の設定値T41はデフ
ォルトのT4から4ラインを引いた(21)式の値とな
る。
【0103】T41=T4−4・・・(21) CPU30は同様の方法でK−M間、K−Y間の位置ず
れの平均値Zi1〜4(K−M)ave、Zi1〜4
(K−Y)aveを算出し、補正値T51、T61の値
を求める。そして、画像形成タイミング制御手段33の
内部レジスタにT41、T51、T61の値を設定し、
印刷起動信号fを出力する。
【0104】画像形成タイミング制御手段33はT3、
T41、T51、T61時間のカウント後に垂直同期信
号g−k、g−c、g−m、g−yを画像処理部31に
対して順次出力する。
【0105】また、CPU30は同時に2番目の印刷範
囲における補正値も算出する。
【0106】先ず、1j、2j、3j、4jのK−C間
の位置ずれデータZ1i(K−C)、Z2i(K−
C)、Z3i(K−C)、Z4i(K−C)の平均値Z
j1〜4(K−C)aveは、 Zj1〜4(K−C)ave=(Z1j(K−C)+Z2j(K−C)+Z3 j(K−C)+Z4j(K−C))/4・・・(22) となる。
【0107】ここで、Zi1〜4(K−C)ave=−
120μmだとすると、印刷範囲全体において平均的に
Cのトナー像がKのトナー像より120μm進んでいる
ことになる。120μmは600dpi換算で3dot
に相当することから、補正するためのT4の設定値T4
2は3dot分遅くするために以下の値となる。
【0108】T42=T4+3・・・(23) CPU30は同様の方法でK−M間、K−Y間の位置ず
れの平均値Zj1〜4(K−M)ave、Zj1〜4
(K−Y)aveを算出し、補正値T52、T62の値
を求める。
【0109】水平同期信号dのカウント値がTb1にな
ると、CPU30は前記の計算により算出したT42、
T52、T62、およびT3の値を図示しない画像形成
タイミング制御手段33の内部レジスタにセットし、印
刷起動信号fを発生させる。画像形成タイミング制御手
段33は、T3、T42、T52、T62時間のカウン
ト後に垂直同期信号g−k、g−c、g−m、g−yを
画像処理部31に対して順次出力する。
【0110】以上説明したように、本実施の形態のカラ
ー画像形成装置によれば、所定の印刷範囲における位置
ずれの平均値が最小になるようにしているので、中転ベ
ルト12の厚みムラで発生するトナー像の位置ずれを低
減することが可能になる。
【0111】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、所定の
印刷範囲における位置ずれの平均値が最小になるように
しているので、中間転写ベルトの厚みムラで発生するト
ナー像の位置ずれを低減することが可能になるという有
効な効果が得られる。
【0112】これにより、より高品位な画像形成を行う
ことが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるカラー画像形成
装置の構成を示す概略図
【図2】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おける駆動ローラと中間転写ベルトとの関係を示す説明
【図3】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おける中間転写ベルトの厚み変動を示すグラフ
【図4】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おける中間転写ベルトの厚み変動と速度変動との関係を
示すグラフ
【図5】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おける2つの感光体ドラムと中間転写ベルトとの位置関
係を示す説明図
【図6】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おいて中間転写ベルトが理想的な速度で移動したときの
2色のトナー像の位置関係を示す説明図
【図7】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おいて中間転写ベルトの速度が変動したときの2色のト
ナー像の位置関係を示す説明図
【図8】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おける2色間の位置ずれを中間転写ベルト1周分につい
て示すグラフ
【図9】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
おける連続印刷時の中間転写ベルト上の用紙の位置と位
置ずれとの関係を示す説明図
【図10】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
における中転ベルトの固定位置で連続印刷を行ったとき
の中転ベルト上の用紙の位置と位置ずれとの関係を示す
説明図
【図11】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
におけるトナー像の形成状態を示す説明図
【図12】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
における回路構成を示すブロック図
【図13】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
における中間転写ベルトのホームとホームセンサとの位
置関係および中間転写ベルト上のレジストパターンの配
置を示す説明図
【図14】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
における位置ずれ量演算手段に入力される信号を示す説
明図
【図15】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
における基準色と他色との位置関係を示す説明図
【図16】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
におけるレジストパターン幅のカウントとCPUに対す
る割り込みの様子を示す説明図
【図17】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
におけるCPU内部の記憶手段に記憶される中間転写ベ
ルトの位置情報と位置ずれ量との関係を示す説明図
【図18】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置
における補正時の垂直同期信号の変化の様子を示す説明
【図19】図19は本発明の一実施の形態のカラー画像
形成装置における2つの感光体ドラムと中間転写ベルト
上の2色のトナー像との位置関係を示す説明図
【図20】転写画像の位置ずれの種類を示す説明図
【図21】従来のパターン検出手段の構成を示す説明図
【図22】従来における中間転写ベルト上のレジストパ
ターンとパターン検出手段との配置を示す説明図
【図23】従来における中間転写ベルト上のレジストパ
ターンとパターン検出手段との配置とパターン検出手段
の出力信号とを示す説明図
【図24】従来における中間転写ベルト上のレジストパ
ターンとパターン検出手段との配置とパターン検出手段
の出力信号とを示す説明図
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 画像形成ステーション 2a,2b,2c,2d 感光体ドラム 4a,4b,4c,4d 現像手段 6a,6b,6c,6d 露光手段 12 中間転写ベルト 14 パターン検出手段 33 画像形成タイミング制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 雅也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA09 DA21 DE07 EB04 EC03 EC06 ED04 EE02 ZA07 2H030 AA01 AB02 AD17 BB02 BB16 BB42 BB56

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像が形成される感光体および前記感光体
    に形成された前記潜像をトナー画像として顕画化する現
    像手段が現像色に対応して設けられた複数の画像ステー
    ションと、 それぞれの前記感光体に光を照射して潜像を形成する複
    数の露光手段と、 複数の前記画像ステーションで形成された各色のトナー
    画像が順次重ね転写されて合成像が形成される中間転写
    ベルトと、 複数の前記画像ステーションにより前記中間転写ベルト
    上に形成されたレジストパターンを検出するパターン検
    出手段と、 前記パターン検出手段による前記中間転写ベルト上の前
    記レジストパターンの位置ずれ情報から算出された位置
    ずれの平均値を元にして複数の前記画像ステーションで
    形成されたトナー画像における前記中間転写ベルト上の
    転写領域での位置ずれの平均値が最小になるように複数
    の前記露光手段による画像形成タイミングを調整する画
    像形成タイミング制御手段とを有することを特徴とする
    カラー画像形成装置。
JP2000279686A 2000-09-13 2000-09-14 カラー画像形成装置 Pending JP2002091118A (ja)

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